米海軍のマクレーン中将は今月14日「約15ヶ月間の紅海作戦でSM-2、SM-3、SM-6、ESSMを計220発使用した」「迎撃弾の消耗は許容範囲内」と述べたが、新たに「Mk.41VLSへの再装填時間」が問題視され、米海軍は海上での再装填時能力を3年以内に実用化する予定だ。
参考:Navy Just Revealed Tally Of Surface-To-Air Missiles Fired In Ongoing Red Sea Fight
参考:Navy Warships Have To Leave Red Sea Fight For Weeks To Reload Their Missiles
参考:Raytheon aims to boost SM-3 missile production rates
参考:Lockheed Martin Provides Updates on Naval PAC-3 MSE and G-VLS
参考:It’s Past Time to Re-Supply Our Munitions-Depleted U.S. Navy
参考:The U.S. Navy’s Missile Production Problem Looks Dire
資金さえ確保できればSM-2、SM-3、SM-6の調達量を引き上げることは可能
イスラエルとハマスの間で人質解放を条件に6週間の停戦が成立、これが安定的な停戦に繋がるかどうかは今後の交渉次第だが、デル・トロ海軍長官は上院の公聴会で昨年4月「紅海での作戦やイスラエルをイランの攻撃から守るため10億ドル=約1,500億円近い軍需品(SM-2、SM-6、SM-3など)を消耗した」と述べ、米海軍のマクレーン中将も今月14日「約15ヶ月間の作戦でMk.45の5インチ砲弾を160発、SM-2を120発、SM-6を80発、ESSMとSM-3を合わせて20発使用した」「リスクが低い脅威にはMk.45、電子戦システム、固定翼機や回転翼機で対処した」と明かした。

出典:U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class William McCann/Released
マクレーン中将は迎撃弾の消耗について「許容範囲内」「艦艇の指揮官らは迎撃弾のコストに心配する必要はない」と述べたが、新たに浮上した問題は「Mk.41VLSへの再装填時間=戦力の空白」で、デル・トロ海軍長官は今月15日「(将来起こりうる西太平洋での作戦を念頭に)駆逐艦やフリゲート艦のVLSに2週間もかけてミサイルを再装填する余裕はない。海上でVLSにミサイルを再装填する技術=Transferrable Reload At-sea Methodの開発継続が重要で、これさえあれば前方海域から港に戻って来る必要がなくなり、前方展開を維持する能力が大幅に向上する」と指摘。
この能力はタイコンデロガ級巡洋艦など一部艦艇に採用されていたが、冷戦終結後「作業に危険を伴う実用性の低い技術」という理由で忘れ去られてしまったものの、中国の脅威が高まったため「海上での再装填時間技術(コンテナに収められたミサイルを燃料・物資と同じように海上補給する技術+艦艇側のクレームを使用して空になったコンテナと交換する技術)を再取得する必要」が生じ、2010年代から研究とテストを繰り返し、昨年10月に航行中の補給艦とタイコンデロガ級巡洋艦の間でコンテナを移送するテストが成功している。

出典:U.S. Navy photo by Eric Osborne
デル・トロ海軍長官は「2年~3年以内にTRAMを実践配備する」と述べているため、まもなく米海軍の艦艇はVLSにミサイルを再装填するためだけに港に戻って来る必要がなくなる見込みだが、同時並行で迎撃弾の供給量を増やす取り組みも開始されており、1つ目はStandard Missileの増産で、2つ目はパトリオットシステムで使用するPAC-3MSEの統合だ。
各Standard Missileの正確な生産量や備蓄量は不明だが、ヘリテージ財団は2024年6月のレポートで「2023年までにSM-2を約1.2万発、SM-3を約400発、SM-6を約1,500発、トマホークを約9,000発調達した。同じ期間内にStandard Missileを約2,800発、トマホークを約2,900発消費しているため、計1.7万発(Standard Missileが計1.1万発+トマホークが0.6万発)のVLS対応弾が備蓄されている計算だが、この数字はかなり誇張されたものだ。何故ならテストや訓練で発射された分、旧型の退役分、その他の消耗分が含まれていないためで、米海軍は1度も全艦艇のVLSをフル装填することができない状況だ」と指摘。

出典:U.S. Navy photo/Released
さらに「国防総省はミサイルの必要性を認識して投資額を増やしているものの調達要求量に大きな変化はない。SM-6の調達量は毎年125発づつ、トマホークの調達量も2021年×122発、2022年×70発、2023年×68発に過ぎず、2025年予算案では海軍向けのトマホークは0でSM-6の調達量も増加してない。イランや中国の脅威を考えるとVLS対応弾の重要性は高まっており、特に中国との戦争では前例のない規模のミサイル防衛と対空能力が必要になるだろう」と述べ、このペースの調達量では全く足りないと警告している。
American Enterprise InstituteはSM-3の生産量について2024年7月「バイデン政権は2025年度予算の制約を回避し、SM-3BlockIIAの生産を優先するためBlockIBの生産中止=旧型ラインやサプチェーンに対する資金供給の停止を検討している上、BlockIBを止めてもBlockIIAの調達量は増えていない。つまり今後5年間で153発の調達を予定していたBlockIBは完全に削除され、ここで捻出した余剰資金=19億ドルもBlockIIAの生産に再投資されないため、BlockIIAの生産量は今後5年間は年12発で頭打ちだ」と指摘しているため、ここからSM-3の生産量を推測することが可能だ。

出典:U.S. Navy photo
SM-3は旧型と新型が並行生産(BlockIBが推定年30.6発+BlockIIAが年12発)されているものの、BlockIBの生産を中止してもBlockIIAの生産が増えないため、SM-3の生産量は推定年42.6発から年12発になるという意味で、American Enterprise Instituteは「SM-6の調達量が2029年まで年300発まで増加すると予想されているため、SM-3の調達量減少の影響は幾分か緩和されると思うが、それでも過去の調達量(1985年のSM-2調達量は1,380発)からすれば見劣りがする」と述べ、Standard Missile全体の調達量を増やすべきだと訴えている。
幸いなことに米議会はBlockIBの生産ライン維持に必要な資金を国防権限法の最終案で復活させたため、これが承認されれば推定年42.6発というSM-3の生産量は維持され、RTXも工場を拡張して2025年末までに全Standard Missileの最終統合能力を67%引き上げる予定で、資金さえ確保できればSM-2、SM-3、SM-6の調達量を増やすことは可能だろう。

出典:Lockheed Martin
Lockheed Martinはパトリオットシステムで使用するPAC-3MSEの水上艦統合を売り込んでおり、このアイデアの利点はSM-6と比較してPAC-3MSEの生産量が年550発(年650発に拡張される予定)と多いことだが、ウクライナ向けのニーズを含めたニーズは生産量を越えているため供給能力に余裕があるわけではない。さらにPAC-3MSEはESSMに可能なマルチパック化(Mk.41VLSの1セルに4発搭載)が不可能で、Lockheed Martinは「34インチの次世代VLS=G-VLSならPAC-3MSEやSM-2のマルチパック化が可能」と提案しているものの、今のところ米海軍は関心を示していないらしい。
米海軍と議会は現行システムへの統合に関心を示し、そのための費用として2025年度予算に7,500万ドルを盛り込んでいる。恐らくLockheed Martin、米海軍、議会はせっかく拡張したPAC-3MSEの生産能力がウクライナ需要終了後に縮小しないよう「販路の拡張」という目的で一致しており、実用面でもPAC-3MSEをパトリオットシステムと水上艦で共用できれば便利だが、実現まで漕ぎ着けられるかは不明だ。

出典:U.S. Navy photo by Eric Osborne
全てが順調なら2030年までにアーレイ・バーク級駆逐艦やコンステレーション級フリゲート艦にはTRAMが実装され、SM-6の生産量は倍増し、Mk.41VLSにはPAC-3MSEが装填されているかもしれない。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 2nd Class Arthur Rosen
ポシャったアーセナルシップの復活をしてはと思いましたが、積む弾の生産数が少ないのではどうにもなりませんな
視点の持ち方というか、問題点の考え方がさすが米海軍だなと思いますね。米海軍は工業力で中国に大差をつけられて久しいですが、この辺りの伝統、すなわち「実戦経験からくるフィードバックの強力さ」を維持できるうちは、地域覇権まで失うことは無いんだろうなと。
そして、ここが重要ですが、こういった問題意識は日帝時代から本邦に最も足りない視点、考え方でもありますね。
洋上で頑張って再充填するより貨物船とか適当な船に弾と発射装置だけ積んだやつ向かわせてそれを遠隔で撃てばって思ったりしますね(ここでもそんな話あったような)
それが「アーセナルシップ」ですぞ
戦闘機がドローン従える時代だから、アーセナルシップを従える時代が来たか。
海軍も無人化、省人化の時代だね。
その理論のもとでミサイルをきっちり命中させるためには、その貨物船とか適当な船に軍用の通信アンテナを載せて、それで得られる諸元情報を元に攻撃できるようCICを設けて、CI4システムを載っけて、という事が必要になるわけですよ
普段民間業務してる貨物船とか適当な船にそんなスペースを確保するのは不可能なのです
防衛側は、高価な装備を消耗させられますから、本当に割に合わないなと感じます。
海上での再装填は事故った時に取り返しがつかないので「作業に危険を伴う実用性の低い技術」扱いになったけれど、現代の技術なら…いや事故るやろ!
内海ならともかく外洋で出来るんかいな
沈黙の艦隊でアスロックをバカスカ撃ってたり、ジパングのみらいがVLS満載は無理だったか。
自分ももっと簡単に早く再装填できる方法が必要だとずっと思ってた。
現状、撃ち尽くしたら退場せざるを得ない。
海自は民間のクレーンで装填してる、これもどうにかしないとね。
こんごう型の3セル分使った装填用の装置も部品が調達できなきなって溶接して塞いであったな。
洋上での武器再装填に問題を抱えてるのは人民解放軍海軍も同じでしょうから、万一の周辺有事に備えて「敵のVLSを枯らせる能力」はかなり重要な能力になってくるのでしょう。横須賀や佐世保に米駆逐艦が帰投する時間も、旅順や青島に中国艦艇が帰投する時間もさして変わらんはずですから、先に弾薬を枯渇させて方が有利になる。
ハイマースのPrSM短距離弾道弾に対艦シーカーを付与する話を聞いたとき、放物線を描いてただ落下してくるだけの大型ロケットに対艦攻撃させても容易に迎撃されるのではと懸念してましたが、あれは敵の弾薬を浪費させる意味合いが強いのかと気が付きました。
アメリカと中国が戦うなら台湾周辺でしょうから、補給という意味では中国の方が有利なのでは?
他の地域でも戦う可能性は有るでしょうけど、その場合中国は地対艦ミサイルなどによる接近拒否を選択しそうですし。
備蓄&補給基地として、沖縄の価値の高さがわかりますね。
と言え工場でミサイルを作ったら作ったで、地球上のどこかに居る艦艇に運ばにゃならんというね。まあ既に色々と考えては居るんだろうけど。
ロボットアニメだったらラピッドドラゴンよろしく空中投下したのを洋上でドッキング出来るのに。
あの手の見てたとき「お前がそのまま撃てよ」って思ってました
ヘリコプター搭載護衛艦みたいなだだっ広い甲板をもつ船にペトリオット乗っけた方が早い気がしてきた
補給時は車両ごと移し替えればいいw
こんごう型では洋上給弾用の装備があったのになぜあたご以降なくなったのか
上の方のコメントでこんごう型でも部品が調達できないから使用できないみたいなこと書かれてるので、そのせいかと
アレは海がちょっとでも荒れると使いものにならんからとかじゃなかったでしたっけ
そもそもですが、VLSは弾庫と発射機を統合した装備なので、搭載艦に予備弾庫のような設備はありません。
洋上で再装填を行う場合には、本記事の画像にある通り補給艦から1発づつハイライン補給を受けつつ装填することになり、危険がある上に効率的とはとても言えません。画像のタイコンデロガ級ならば最大で122回作業することになり、洋上再装填は非効率で困難と言えます。
そこで運用側(米海軍)の判断で再装填装置用の3セルもランチャーにしてしまえとなり、時期的にあたご型には改修型が搭載されたという経緯です。
ちなみに、タイコンデロガ級ベースライン0,1ではMk.26mod.5ミサイル連装発射機2基を搭載し搭載弾数は計88発でしたが、同級ベースライン2以降はMk41VLS 61セル2基とすることで122発を搭載しています。
某帝国海軍「再装填装置を積むのです······」
なにそれ?
初春型以降の駆逐艦や巡洋艦には、魚雷発射管の前或いは後ろに予備魚雷庫と次発装填装置があって、魚雷発射した後に即座(再装填だけなら最短2分程度)に再装填出来たんですよ。予備魚雷自体は従来の駆逐艦や巡洋艦も積んでいるのですが、洋上で人力でえっちらおっちら再装填するのは数十分かかったんです。
まあ、これは発射機と弾薬庫の関係にあたるので、VLSとは関係無い話ですね。
再装填どころかアーセナルシップでも間に合わない気がしますね。
遠隔操作できるコンテナランチャーに搭載したミサイルを徴発した貨物船にガントリークレーンで片っ端から積んで出航しようやく中国相手に戦えるかという感じです。
アメリカで港湾のクレーンが中国製ばかりになり問題になったのはそういう可能性も考慮しているのではないでしょうか。
19年塩漬けの後に投げ捨てた三井造船の株が、クレーン規制のおかげで暴騰するのがわかってたのにまた買えなかったのは痛恨の極みです。
米軍にはMK70というコンテナ型ランチャーが既にあるんですね。
甲板に乗っけるだけでランチャーとして機能するという。
普通のコンテナと混ぜて置いたら残弾がわかりにくくなるという効果もあるかもしれないですね。
普通の据付式のVLSだとセル数を数えたら簡単に残弾が勘定できてしまうわけで、それもどうなのかなと思ってました。
そういえば、少し前にLCSのヘリ甲板にMk70を搭載する事を検討というニュースを見ました。
結構、現実的なのかもしれませんね!
もう中国海軍との消耗戦見越して、調達・生産含めてシステム組もうとしてるんだな……
やっぱアメリカ海軍凄いわ
洋上でのイージス艦へのVLS再装填はステレオカメラ+AIでどうにかできるかもです。
ですが、空中給油機の騒動見ているとアメリカで実用化できるかは自信がないです。
またもがみ改級みたいな元々のVLSの数が少なく乗員も少ない艦だと
補給艦のクレーンでの再装填になるので本当にAI頼みになるかと思います。
岸壁からでも難しいし時間がかかるのに洋上再装填なんて非現実的、この中将さんは特殊部隊や情報局等の地上勤務出身だったりする?
予算と依頼を出すならエンジニアは頑張るけど、試験運用したらダメでしたwってパターンを再度するのかな
安く早く迎撃したいなら両舷2か所にDARDO、中心線前後にCIWS装備した方が低リスク。コンステにそんな余裕はなさそうだけどね
100セル近いイージス艦が第7、第3艦隊に何隻もいるのに足りないのか… 16セル艦は…
イージスアショアないと対抗できないなのかな
後方迎撃に徹させるならアーセナルシップ割とありだなあ。
本題とは関係ないんですが
記事冒頭に名前が出ている中将さん、アメリカで一番不幸な刑事さんの親戚かな???
中国やロシアなどから希ガス、レアース/メタル、チタン他の素材や部品や機器、工作機械や工具、測定機などを買い集めてミサイル他を作っているのに皮算用で量産計画を立ててもねえ。実際、パトリオット他の増産が進まないのはそのためでしょう。まあハイアールの洗濯機や冷蔵庫から部品を回収したら少しは多く量産できるとは思いますが。
もう一つ言えば、対抗側のミサイルやドローンは安価で量が多い上に特性が多様、性能も結構なもの。WW2では雷撃機と急降下爆撃を混ぜ異方向同時攻撃を掛けて迎撃側を翻弄し次々と撃沈、大破させました。
現実にイエメン軍にさえ翻弄されて米欧連合艦隊は目的を果たせませんでした。
諸々、筋が悪すぎ。米欧が”帝国主義/植民地主義”を降りてグローバルマジョリティと折り合いを付ければ、できもしないことで悩まなくて済むのに。まあ、連中は”出来もしないことなんて百も承知だが、できないからと言って儲からないわけじゃないし、ゲーリングが言ったように国民を騙して鼻面引き回すのに実に有効なんだぜ”くらいは思っていそう。
実際ウクライナ軍相手に”勝てない”ロシア軍と同様に、米軍もイエメンのフーシ派相手に現代戦の経験を積み上げつつあると思うのです。中国による接近拒否も、今回のイランによるそれが少し豪華になった形にはなるでしょうし、米軍としても、この接近拒否への対応が進むんじゃないか?
西側が全力で支援しているウクライナを引き合いに出すのはどうかと。
西側の支援なければイスタンブール合意で停戦していた訳で。
低性能な物でもSSMを多数撃ち込んで敵のSAMを撃ち尽くさせた方が効率的でしょうに
中国の艦船が積んでるSAMはSM-6並に重たいのがメインなので弾切れは日米艦より痛手のはず
艦隊が張る防空網下で、戦闘機の機銃で撃墜した方が良いと思う。艦隊側は落ち着いてドローン以外に専念出来るし。
問題は既に起こりつつある味方撃ちだけど、それは戦闘機側が艦隊周囲一定範囲に入らず、艦隊も一定範囲外は戦闘機に委ねる事で解決出来る。
ロシアがウクライナで現代陸戦を会得しているように、米軍はイラン相手に現代海戦を会得出来てると思う。
中国海軍の物量がものすごい勢いで増強されているのは議論を待たないのですが、実戦経験という点では皆無ですからね。
中国の場合、いくら演習はできてもそれを「練習」できる場を持てず、いきなり台湾紛争になるのでしょうから、実際にはどうなるのか。
台湾開戦はウクライナと違い物資の支援が届かないし米軍も1つの中国の内戦に対して武力介入するとは考えにくい。(核保有国だし)戦闘は艦隊や航空機、中国本土からの長距離攻撃を1週間以上続ければ台湾の迎撃弾は底をつき基地や政府施設等に甚大な被害が出てアッサリギブアップすると思う。(台湾人はウクライナ人の二の舞になる程馬鹿ではない)
相手がフーシ派なら洋上再装填もできそうですけど中国となると再装填中に撃沈されそう。
VLSって素人目線でも継戦能力低そうだなとは思ってたし、やっぱり戦艦みたいな継戦能力高そうな軍艦も必要だよなあ。
そんなこと無いですよ。発射機と弾庫が別々の従来方式に対し、即応性と共に搭載量も増やせるのがVLSの強みですから。
戦艦の砲弾なんて1門辺り百発そこらで、1時間全力戦闘したら無くなる量でしかありません。継続的な護衛任務ならともかく、普通は一度海戦をやったら港に戻って補給ですよね。素人目線では、困難で効率の悪いVLSの洋上補給をしなければならない程の長期間かつ高い強度の戦闘任務ってかなり無理があるように思うんですが。乗員の方も保たないのでは?
沿岸部で一進一退になるなら、護衛や防空、空爆で弾だけ尽きる状況が頻発しうるのでは
今までは「2週間」を物量で埋めてきたものの、それは中国にもあるのだからアドバンテージを得ておきたいというのは理解できます
「リスクが低い脅威にはMk.45、電子戦システム、固定翼機や回転翼機で対処した」
これの内容を知りたいものです。どこでリスクの線引きをしているのだろう?。
固定翼機や回転翼機は何を使ったのでしょう?。F/A18かな?
ミサイル再装填のためには、近在に根拠地が必要なのでしょうか。
燃料の海上給油ほどには一般的な作業ではないだろうし。
今は何処で行っているのかな。ジブチかな?。それとも、スエズの辺りかな?。
二週間かかるとすると、スエズの辺りかな。
SM-2/3/6ミサイルは、矢張り、高価なのでしょうね。
もっと安価なミサイルも採用したりするのかな?。
イスラエルのサール6型みたいにアイアンドームを載せたりするのかな?。
この作戦に関しては、艦隊/個艦防衛ではなく、イスラエルの防衛のためのものですから、C-RAM系統は別の話でしょう。
>PAC-3MSEの水上艦統合
PAC-3MSEの低空目標対処に問題ありそうなのであまり実現性はないかなと思います。それとも極超音速ミサイル対策で割り切るかですね。
これから建造する海自の戦闘艦艇は、なるべくVLSのセル数を多くした上にCEC対応して欲しいですね。
新方式の洋上再装填とかアーセナルシップとかは、その後に考えるべきでは、ないでしょうか?
デル・トロ海軍長官は航海中のVLS装填用にイェーガーを開発してるんですよ(違
再装填クレーンはアーレイ・バークDDGのフライトI と フライトII に採用されていたようですが、フライトII Aで廃止したのは「数が質を上回る情勢化」では痛いですね。