米国関連

米空軍とノースロップ・グラマンがステルス爆撃機「B-21」を公開

米空軍とノースロップ・グラマンは2日、カリフォルニア州パームデールにあるプラント42で「世界初の第6世代航空機」と呼ぶステルス爆撃機B-21 Raiderを公開した。

参考:B21 Raider Rollout Livestream

B-21の機体単価は6億9,200万ドル以下で来年に初飛行を行う予定

今のところB-21の公開は正面方向のみで今回はセスナも飛ばなかったため「B-2に似ている」としか言いようがないが、エアインテークはB-2とは異なり機体に溶け込んでいる(埋まっている?)印象を受ける。

出典:U.S. Air Force photo by Tech. Sgt. Dylan Nuckolls

ノースロップ・グラマンのキャシー・ワーデンCEOは「B-21を見た人々はB-2によく似ていると感じるだろう。しかし両機の大きな違いはプラットフォームの内部にある」と主張、採用された技術は不明なもののステルス技術は30年間分の進化を遂げており、第5世代航空機と大きく異るのはデジタル・エンジニアリングの採用でBlock制によるアップグレードが必要なくなった点だ。

米空軍の地球規模攻撃軍団(AFGSC)のティモシー・レイ司令官はB-21について「Block制による大掛かりなアップグレードはよほどのことがない限り行うつもりはない、B-21の進化はデポに送り返すのではなく運用現場で適時に行う」と述べており、B-21は新しいテクノロジーの実装スピードがB-2とは比較にならないほど速い。

出典:Edwards Air Force Base

具体的には「B-2にJASSM-ERを統合するのかかる時間や手間の1/10でB-21はJASSM-ERを統合可能だ」とレイ司令官は説明しており、このような素早い開発・取得プロセスは複雑で時間ばかりかかるF-35プログラムの反省に基づき「サブシステム統合に関する事前承認」をB-21開発を管理するAFGSCが得ているためで、これによりB-21は各種サブシステムを統合する度に複雑で手間のかかる国防総省の手続きをスキップすることが出来る。

現時点で判明しているのはこれぐらいで、B-21の機体単価は6億9,200万ドル以下になる予定だ。

追記:この角度から見るとB-21とB-2はエアインテークの実装方法に大きな違いがあるのがよく分かる。
追記:アイキャッチ画像を新たしいものに変更

関連記事:数時間後に米空軍がB-21を公開、世紀の瞬間をYouTubeで視聴可
関連記事:開発予算の超過もなく予定通りに進捗、F-35を批判する軍事委員長も称賛するB-21の開発状況

 

※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force

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コメント

    • ポロニウム
    • 2022年 12月 03日

    ヴォォォォォォォォォォ!!!!!ついにお披露目か!
    B-2が7億2700万ドルらしいんで結構お安くなってるんですなぁ。

    30
      • HY
      • 2022年 12月 03日

       安い……のか?B-1とB-2の後継にはなるだろうけど、100機製造には結構な予算が要りそうだ。中露もステルス爆撃機を開発しているし、よほど性能の高さを見せつけないと歴史の波に埋もれそう。

      6
    • AH-X
    • 2022年 12月 03日

    B-21の機体単価は6億9,200万ドル!!!

    感覚がマヒしているのか1機1000億円!日本のFFMの約2隻分か。アメリカってやっぱお金あるのね(ため息)

    33
    • あばばばば
    • 2022年 12月 03日

    空飛ぶ9300億円か……
    これから開発炎上で空飛ぶ一兆円になると考えると、ワクテカする。

    ステルス機の開発を秘密にせずに、正面だけでも公開するようになったのも30年の時間変化だろうか

      • あばばばば
      • 2022年 12月 03日

      純粋に一桁数え間違えてました
      アメリカの経済力なら、一兆円規模の爆撃機が空を飛んでも、何もおかしくないだろうと何も違和感を持ちませんでした

      39
    • あああ
    • 2022年 12月 03日

    CEOが話している時にチャット欄でMILKとMOMMY連呼してるのがいたけど、何かのミームなの

    4
    • 通りすがり
    • 2022年 12月 03日

    日本にも欲しいな。やはり爆撃機は無いと打撃力不足
    防衛として、或いは海外派兵の一環としていつ他国に侵攻する必要、利益が生まれるか分からないし
    結局、なんだかんだいっても陸を叩かなきゃ致命的なダメージは与えられないし、逆に陸であればただの発電所でもクリティカルなダメージになる
    ウクライナが良い例。日本もいつまでも目を逸らしてないで、戦争を学ばないと

    30
      • ホテルラウンジ
      • 2022年 12月 03日

      ウクライナで起こっている戦争の現実から目を逸らさずに現実に対応すべきですよね。
      ただそれには、「日本が戦争の現実に対応してこなかった現実」にも目を向けていかないといけないと思います。
      日本が攻撃兵器を持たないスタンスの建付けは、「過去の侵略戦争の反省」が起点になっているものです。
      「過去に自分たちは侵略戦争をしてきたら自分たちは他人に危害を与える武器を持たない」
      この建付けの不味さについて手をつけていかないと、いつまでたっても国内から攻撃兵器実装の反対の声は消えず、果ては戦争本番が始まった際に間に合わなくなります。
      反対の声が中韓露北の工作員でなんだかんだもあるでしょうが、この建付けは筋としては通ってるわけです。
      「自分はキチガイなんで武器を持たせると何をするか分からないから武器はもたないようにしています」
      という事ですからね。だから工作員じゃなくても平和を愛する愛し方の一つとして善良な日本人にも今後も一定数は発生すると思います。
      この建付けの不味さは、日本が自ら自己制御出来ない部分がある人格と暗に規定してしまっている所に不味い所があるわけです。
      つまり先の侵略戦争は自己制御が出来ない状態が発生したから侵略したという解釈を自らがやってしまっている不味さがあるから「自分は誰かに管理してもらわないといけない」と自ら告白してるような建付けになってるから不味いんですね。
      それが「日本が戦争の現実に対応してこなかった現実」を生み出して現在のこの状況を作り、中国に侵略されて国を消滅させられる危機に至ってるわけです。
      ですので、まず先の大戦については、日本は決して心神喪失状態ではなく、自己制御下で行われた侵略の意図を持って行った故意犯であり、その行為が誤りであったという建付けにしないといけません。
      その為には、その故意を策謀した人間、組織を断定して、その人間を国として裁かないといけません。
      裁くことによって、国内・国外に被害を齎すような人間は今後日本国によって罰せられるという先例が作れ、それが今後東條英機のような人間が国のトップに上がってこないような仕組みになるわけです。
      東京裁判は戦勝国として敵を裁いた裁判であり、日本は国家として東條英機に対して他国を侵略し、300万もの国民や日清日露戦争を経て先人が膨大な犠牲を築き上げて得た海外権益、そして国内の膨大な歴史文化遺産を焼失させ、そして日本史始まって以来の初の全面降伏という屈辱を齎した責任を追及していません。
      追及していないから、上記のような「ウチの国は心神喪失状態が発生しうる国」という逃げの建付けが発生して、現在までへんてこりんな防衛体制が続く結果に繋がっています。
      それが出来てこそ初めて神武天皇(実在かどうかはさておき)から続く自己決定権を持った日本という国の一貫性が担保され、担保されるから侵略してきた敵に対しては国を滅亡させられるほどの攻撃力を持つ事が出来るようになるわけです。

      7
        • 鼻毛
        • 2022年 12月 04日

        ナチスを批判して立ち直るドイツ式ですね。でもそこまでやってやっと今のドイツなのかと思うと先が思いやられます

        1
      • 774rr
      • 2022年 12月 03日

      アメリカの物を何でも欲しがるオーストラリアじゃないんだから
      こんなオモチャ買うお金があるなら他のトコに予算回そうよ

      28
      • HY
      • 2022年 12月 03日

       B-2ほどではないにしろこんな高額な爆撃機、防衛費10兆円を目指すだけでヒーヒー言う日本には無理だって。それに無人機の有用性が頭角を現しているこの時代に有人ステルス爆撃機とか超大国のスティタスシンボルのようなものだろ。

      9
        • アシュラ
        • 2022年 12月 03日

        一応システムのアップデートで無人機としても運用できるらしいですよ。

          • バーナーキング
          • 2022年 12月 03日

          高度1万m超えで亜音速で数千kmを往復する様な長時間任務こなすには人間の生命維持する設備に要するコスト(容積、重量、安全係数等)が相当デカくなりますからね。
          「無人運用可能な有人機」と「最初から無人機として設計された無人機」では全くの別物でしょう。

          14
            • そら
            • 2022年 12月 04日

            エスコンで出てた様な無人機母機としての大型ステルス機ならありかもですね。
            AWACSや哨戒機改造では直ぐに撃ち落とされそうですし。

            1
              • バーナーキング
              • 2022年 12月 04日

              そうですね。長時間滞空型の大型無人機には色々な可能性があると思います。
              ただそれを有人機流用や有人/無人併用で開発すると「搭乗員が長時間活動できる大型キャビン」やら生活設備やら生命維持装置やらが丸々無駄になるので日本がその用途でB-21を導入する、あるいはB-21ベースでの共同開発に参加するのは(仮に許されたとしても)コスト面で現実的ではないと思う訳です。

              3
      • 兵長
      • 2022年 12月 03日

      こんな物居らないから、プレートキャリアを中期防で配備してくれ。

      4
        • レーガン
        • 2022年 12月 03日

        18式防弾ベストとしてプレートキャリアの開発自体は完了しているのでもうすぐ配備が始まるはずです。というか、現行の防弾チョッキ3型もプレートを入れれば平均的な他国の同等品と引けを取らないと思うのですが…

        7
          • 兵長
          • 2022年 12月 03日

          18式には期待してますが3型改が20万するところを見ると何年も調達にかかるんだろうな~と思ってます。
          因みに国産の防弾チョッキは重過ぎて動けません。
          戦闘用ではないです。
          予算増えるならさっさとコンドルのプレートキャリアでも入れて欲しいですね。

          1
    • 名無し2
    • 2022年 12月 03日

    「アップデートが比較にならないほど早くなります。なぜなら国防省の役人の許可が必要ないからです」
    さらっと書いてるけどやはり第六世代の進化は圧倒的だ。ステルス爆撃機のアップデート内容を国防省の役人に説明し裁可のハンコを貰う、ほとんどの人々はこの作業の難しさを理解することすら出来ないだろうが、しかしB-21は革命的デジタルエンジニアリングの採用により国防省の役人の許可が必要ない、これが戦場においてどれほどのアドバンテージを産むかという話

    49
    • 名無し2
    • 2022年 12月 03日

    日本のステルス機もデジタルエンジニアリングとやらを採用して防衛省や財務省の役人のハンコを貰わなくても現場判断でアップデートできるようになるだろう。と言うかその程度はできなければ第六世代とは認められないとノースロップグラマンは示したわけだ

    4
      • 名無し2
      • 2022年 12月 03日

      アメリカの場合ステルス機の開発から運用まで膨大な経験の積み重ねがあるから、アプデ内容をいちいち一から説明しなくてもわかるしハンコとか要らないよねと。この境地に至るまでどれほどの血と汗と涙が流されたか。この段階を日本は今から踏もうとしている。

      5
    • チーズ
    • 2022年 12月 03日

    RQ-170に少し似てる…いやB-2にも似てる

    1
    • 58式素人
    • 2022年 12月 03日

    前面から見ると、昔のドイツの、
    H.IX.V1(ホルテン Ho229の実証グライダー)
    にそっくりですね。同じ全翼機だからかな。
    こうしたニュースを見ると、日本にも欲しくなりますね。
    別に、爆弾を30tも積む必要はなく、
    2t程度(2000lb×2個)でで十分なので。

    4
      • バーナーキング
      • 2022年 12月 03日

      それMK.84(またはGBU-31)×2積んだF-35じゃダメなんです?

      7
        • 58式素人
        • 2022年 12月 03日

        そうですね。
        高度20,000m以上を飛んでもらい、
        F22よりもRCSを小さくしてもらいたいです。
        日本の敵性国家は対処に困ると思います。
        エンジンは双発で。
        誘導爆弾の搭載は、今や標準装備ですね。
        ミサイルだと、炸薬量が減るしですね。

        1
          • バーナーキング
          • 2022年 12月 03日

          そんな高度B-2もまともに飛べないでしょ(実用上昇限界50000ft≠15000m)。当然おそらくB-21も。
          でB-21やF-35のステルス性を明確に「B-21なら十分F-35じゃ不足」と断じられるほど正確に把握してるんです?
          手持ちの実働品と比べて「ないものねだり」するにしてはあまりにも意味不明な要求に思えますね。
          「航続距離や搭載量が足りん」ってならまだ分からんでもないですけど。

          16
            • 58式素人
            • 2022年 12月 03日

            思うのですが。
            評判の悪いRQ4の実用最大高度は19,500m、
            退役したSR71は25,000mです。
            いずれも、運用高度から地上を画像で精査できます。
            ですから、誘導もできると思います。
            B2の上昇限度は未発表なようですが、実際はどうでしょうね。
            一方、Mig31の実用上昇限度は20,600mです。
            迎撃は、あとはミサイル頼りですね。
            高高度まで上がれる相手側の機体やミサイルの種類が少ないのと、
            こちらの小さなRCSを頼りに精密爆撃はできるのではと考えています。

            1
              • バーナーキング
              • 2022年 12月 03日

              高高度飛行で一番ネックになるのは与圧等の生命維持系なので無人機は参考になりません。
              SR-71は大気の薄い超高高度でなければ運用できず宇宙服モドキを着込んで搭乗する特殊機ですのでこれも参考になりません。
              そしてMiG-31もそのSR-71に対抗すべく設計された「その高度を飛ばなければならなかった」MiG-25の派生機です。

              B-2については探せば実用上昇限度50000ftの記述がちょいちょい見つかります。
              ガチガチの機密機ですし50000という綺麗な数字からしてもあんまりアテになる情報ではありませんが、少なくとも20000mを飛ばなければならない理由も飛べると思われる証拠も見当たりません。

              やはり「高度20000mを飛べないからF-35じゃダメ」という発言には説得力を感じません。
              あとGBU-31は誘導爆弾ですよ?

              21
                • 58式素人
                • 2022年 12月 04日

                素人だけの考えかもしれませんが。
                中露を相手にした場合、多分、これからは”宇宙飛行士もどき”
                の装備かそれに代わるものも必要と思います。
                全ての機体がそうである必要はないとも思いますが。
                そして、無人爆撃機もあり、と思います。
                爆撃機の任務を完全にミサイルなどで代替できるとも思いません。
                また、無理にF35に統一する必要はない、とも思います。

                  • クローム
                  • 2022年 12月 04日

                  ステルス爆撃機なのでそもそも撃墜される可能性が低く、また飛行高度が20000mあったところで今日の対空ミサイルの性能では撃墜可能なので、わざわざ高高度を飛ぶ利点が小さいです。
                  性能が良いに越したことはないですが、それを実現するために掛かる費用をどこまで許容出来るかという問題もあります。特に近年の米軍の兵器開発では実現出来れば最高なてんこ盛りの性能を求めた結果、開発が行き詰まったり、多額のコストに耐えきれなったりする例が多かったので妥協せざるを得ないでしょう。
                  現状のB-2はGPS•慣性誘導の爆弾やミサイルが主な兵器でこれらは投下後に誘導する必要はありません。
                  近年のミサイル技術は飛躍的に向上しているので、B-21とミサイルの組み合わせでほとんどの作戦をカバーできるはずです。

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                    • 58式素人
                    • 2022年 12月 04日

                    きっと、今はB21で良いのでしょう。
                    しかし、B21で終わりではないと思います。
                    以前にF117を撃墜したのは、
                    F117より20年ほど前に制式化された
                    (西側コードネーム)SA-3ゴアでした。
                    まあ、B21の性能そのものも、まだ謎なのですけど。

                  • バーナーキング
                  • 2022年 12月 04日

                  超高高度無人爆撃機は悪くないと思います。高度20000m超えなら滑空比10の滑空爆弾で200km以上飛びますからEEZの外から敵地を打撃できるのは威嚇他色々な用途で有益でしょうし、偵察機材積めば今後どんどん運用費の跳ね上がるRQ-4の後継機にも出来るでしょうからコスト面でもメリットがあります。
                  でもそれはB-21見ての「日本にも欲しい」というコメントとはおよそ結びつかない話かと。

                  現代は高度25000mが目も手も届かない「聖域」に近かったSR-71開発当時とは違って、見つけてしまえば対処手段は色々と存在しますので、高高度亜音速有人機はかなりリスキーな存在です。
                  そして「宇宙服モドキ」を着るという事は食事や排泄もまともに出来ないという事です。M3で2〜3時間偵察飛行するなら準備時間含めてもゼリー状流動食やオムツで対処できるかもしれませんが亜音速では2000km往復するだけでも3時間超、加速や上昇に要する時間や準備その他諸々含めて5時間、実任務では待機や迂回もあるでしょうからもっと長くなるでしょう。事前の腸洗浄等で対応できなくはないかもしれませんが搭乗員の心身の負担は相当なものになるでしょう。

                  技術的に不可能か、と言われれば可能かもしれませんがそんな難儀なシロモノを数兆円掛けてわざわざ新たに自国開発するんですか?(国際共同開発に乗ってくる国があるとも思えません)
                  「無理にF-35に統一」ってF-35は100機以上調達するのでその内1〜2飛行隊に爆撃機運用の準備させとくのは無理でも何でもないでしょう。
                  開発済み・統合済みのGBU-31を調達すれば9割達成できる要件を「高度とステルス性が足りない(根拠なし)」という理由で数兆円掛けて搭乗員に多大なリスクと負担を強いる超高高度有人爆撃機を配備する方がはるかに「無理」だと思います。

                  10
                    • 58式素人
                    • 2022年 12月 04日

                    B21が欲しいと思っているわけではないのです。
                    B21は、やはり、米国向きと思います。
                    超高高度ステルス爆撃機が良いと思います。
                    有人か無人かは特に問いません。
                    ”宇宙服もどき”の件ですが、対処の方法はあると思います。
                    脱出装置の例ではありますが、米国のF111で、
                    コックピットを丸ごと脱出させている例だあります。
                    素人は、この考え方の延長上に解答があるのでは、
                    と思っています。

                      • バーナーキング
                      • 2022年 12月 05日

                      それって要するにただの「与圧キャビン」でしょ?
                      室内外の気圧差に耐える与圧キャビンにはその分の強度が必要で強度は重量に直結します。
                      高度1万mでは1/4気圧強、高度2万では1/8気圧強、とほぼ2倍違いますからその分要求される強度→重量も上がります。仮にキャビンが3/4気圧に与圧されてるとすれば1.5倍の強度が必要な計算ですね。
                      そしてキャビンが大きくなればその分掛け算で重くなりますので、そうならない様キャビンを限界まで小さくした結果が言わば「着るキャビン」である宇宙服モドキな訳ですよ。

                      そして超高高度有人爆撃機を論じるならSR-71やMiG-31より適切な存在としてXB-70があると思いますが、あれもコンコルドよりややデカいくらいの機体をたった2人で運用する設計=キャビンは最小化されています。
                      てかB-29→B-36→B-52→B-58とどんどん運用高度を上げてってXB-70を実際に飛ばしたアメリカさんがB-1/B-2/B-21では丸っ切りそのつもりがなさそうなのが全てだと思うんですけどね…

                      とゆーかB-21の記事のコメントで「日本にも欲しい。搭載量は小さくていいから」と言ってた対象が、B-21も備えてない超高高度飛行性能備えたステルス爆撃機なんですか?
                      なんだか反論への反論で迷子になってませんか?

                      5
                  • 名無し
                  • 2022年 12月 04日

                  水平距離が同じで、より高高度になると、角度が付いて機体の腹がより見える様になるから、RCS的には不良な処置だと思います。
                  「無理にF35に統一する必要はない」には同意で、日本F-3などもそうだけど、F-35の補完とか棲み分けは重要でしょうね。

                  6
    • たけやぶやけた
    • 2022年 12月 03日

    新世代爆撃機が大きな遅延も開発費の増大もなく完成までこぎつけたのはアメリカの復権を世界にアピールすることになるでしょう
    これなら議会でももめることなく予算が認められると思われます

    ジャック・ノースロップ「やはり私は間違ってなかった(涙)」

    29
    • AAA
    • 2022年 12月 03日

    エアインテークちっせええええ
    吸気不足になったときは緊急的に機体下面からも吸気できる機構とかもあるのかな

    3
      • あまつ
      • 2022年 12月 03日

      写真の角度で分かりづらいけどダクトの手前が凹んでて開口部はちゃんと広い面積があるのかも。
      この方式だと境界層の遅い空気がダクトに入っちゃうけど音速出すわけじゃないし、ステルス性とトレードオフかね。

      10
    • 通行人
    • 2022年 12月 03日

    AFPの記事では“無人飛行もできるように設計されている“と書かれていますね。このレベルの機体が長距離を長時間飛び続けられるというのは凄いことなのでは。

    13
    • かず
    • 2022年 12月 03日

    正面から見ると昔懐かしき空飛ぶ円盤感がある

    18
    • モラ
    • 2022年 12月 03日

    B-2はじめてみたときもなんかブーメランみたい、SFの飛行機?と感じたけど、B-21は更にその上をいった
    滑らかな機体形状に随分翼に埋め込んでいるエアインテイク、ここまで来ると宇宙でも飛びそう、いや大気圏突入、突破もできるんじゃないか?なんて思ってしまうぐらい未来的で…かっこいい!
    空を飛ぶ姿を生でみてみたい、もちろん平和なエアショーなんかでね…

    6
    • 折口
    • 2022年 12月 03日

    大きかったエアインテークも含め完全にステルス重視形状になっているのは時代を感じますね。あと真正面のアングルだとお尻(というかお腹=ウェポンベイ?)の輪郭も違って見えますね。B-2はサイズや飛行コストの割に積載率がしょっぱいと言われていましたから、その辺も改善されてても不思議はないですよね。

    先代B-2が1機20億ドルで世界一高価なと言われていたところを7億ドル(物価上昇を含めれば相当下がったと思う)という価格に抑えているのは、ステルス全翼爆撃機というアセットが決して時代を先取りしすぎた代物ではなくなったということなんでしょう。

    14
      •  
      • 2022年 12月 03日

      B-2が高価なのは生産数が極端に少ないのが1番の原因じゃないですかね?今のところB-21は100機程度の予定みたいですが、これが20機とかで打ち切りになったら多分B-2と変わらんお値段になるだろうなあ、と。

      8
        • ネコ歩き
        • 2022年 12月 04日

        B-2はステルス性能最優先で運用維持費がやたら高い=ライフサイクルコストが膨大、と聞いています。
        量産効果はあるとしても、B-2が少数生産に留まったのはその辺りの事情では。
        30年の技術進化を経て、アップデートも含めそれらの問題点が大幅に改善されているのでしょう。

        4
      • きっど
      • 2022年 12月 04日

      >B-2はサイズや飛行コストの割に積載率がしょっぱい
      実のところ、実用的にはB-2の搭載量はB-52やB-1Bよりも極端に小さい訳では無いよ
      8連装ロータリーランチャーx2基で計16発相当だから、それを1基+大型機外ハードポイント2基(計12発相当)で計20発のB-52や、ロータリーランチャーx3基で計24発のB-1Bと比較しても、B-2の最大離陸重量が170トンで、B-52やB-1Bの最大離陸重量が220トンほど有るのをを考慮すれば、十分健闘していると言えるかと
      爆弾系の兵装となれば更に搭載量の差が縮まり、MK.82 500ポンド爆弾の場合、B-52は(現在では)機内と機外に合計で45~51発程度、B-1Bは84発を機内に搭載するのに対し、B-2は80発を搭載可能です
      更に、米空軍の使用する最重量の爆弾であるGBU-57 MOP(13.6トン)を2発搭載できるのはB-2だけです。B-52は恐らく機内に1発しか搭載出来ないでしょうし、B-1Bは条約で核兵器の運用能力が削除された際に可動式のウェポンベイ仕切りが固定されてしまった為、GBU-57 MOPを搭載できるだけのウェポンベイ長さを確保するのが不可能なので搭載不能かと。実際にはB-52もB-1Bも非ステルス機ですので、GBU-57 MOPへ有効な貫通力を発揮させるほどの高高度で敵地を飛行するのが不可能に近く、その意味でも無理が有り過ぎるでしょうが

      1
        • きっど
        • 2022年 12月 04日

        そしてB-21の搭載量は「B-2の半分以上」とされており、またB-21用の戦略巡航ミサイル(核ミサイル)も「1機当たり10発(8発+2発の予備弾)」と計算されている様なので、ペイロードはB-2の半分程度の可能性が高いかと。またコックピットの窓のサイズや左右のエアインテーク間の幅から察するに、B-2よりも一回り小型な様に見受けられ、そこからウェポンベイの数も半減しているという推測を裏付ける様に思われます
        それに対して、B-21用とされる格納庫のサイズは、B-2用よりは小さいものの極端に小さい訳では無い様ですので、最大離陸重量はまだ不明なものの、B-21はB-2以上に「サイズの割に積載率がしょっぱい」機体なのではと
        生産機数と維持コスト次第では、それこそB-2よりも「飛行コストの割に積載率がしょっぱい」機体となる未来も有り得るかと

          • バーナーキング
          • 2022年 12月 04日

          以前ここでも記事の出ていたB-21の推定サイズは全幅がB-2の8割、全長が7割でしたので平面積で半分ちょい、体積では当然半分以下になるでしょう。
          ですのでペイロードが「B-2の半分以上」ならサイズ辺りの搭載量はB-2より上という事になりますね。

          5
    • 思い付きだけど
    • 2022年 12月 03日

    エアインテーク見てNACAダクトを思い出した。
    たぶんF117のときみたいに、一度全方向から見たらなるほど、となるんだろうな。

    6
    • そら
    • 2022年 12月 03日

    冒頭からB-52.B-1.B-2が飛ぶのは胸熱だったなぁ。
    やっぱアメリカはすげぇよ。
    味方でよかった。

    7
    • お腹がポンポコリン
    • 2022年 12月 03日

    タレ目でちょっと可愛い。
    B-2から30数年、月日が経つのは早いな~、まだスーファミの時代だよ。

    1
    • 名無し
    • 2022年 12月 04日

    >B-21の進化はデポに送り返すのではなく運用現場で適時に行う

    個体毎に適用状況が異なり、個体の改造履歴管理が重要になりそうですね。
    個体毎に改造状況が異なる件、細かい相違を見ると日本のF-15Jが何気にそれに近い状況らしく、最後はメーカー頼りとのことですが、
    そんな感じでメーカーとか現場とかにシワ寄せが来ない様に、運用システムをちゃんと構築して欲しいですね。
    背景は異なるけど、F-35ではそこら辺でミソを付けていますし。

    1
    • coke
    • 2022年 12月 04日

    従来のステルス機と違う色みたいだけど、ペンキのカラーバリエーション増えたんか?

      • バーナーキング
      • 2022年 12月 04日

      そもそも飛行試験初号機だからまだステルス塗装じゃないのでは。

      2
      • 歳がバレるかもしんない、
      • 2022年 12月 05日

      単純にショーモデルだからってことだけかと

    • たまねぎ
    • 2022年 12月 04日

    覇権国家が覇権国家たるための高価な玩具ですね…
    B-2と同じく、これが演習以外で大活躍するような未来がなければ良いですが。

    • チェンバレン
    • 2022年 12月 04日

    気持ち分厚くなったな
    エアインテークが境界層吸い込みそうな位置だけどどうやって流量確保しているのだろうか
    あと安いな(当社比)

      • バーナーキング
      • 2022年 12月 06日

      B-2と同じくがっつり超音速飛行する気はないでしょうからそれほど問題にならないのでは。

    • Ard
    • 2022年 12月 05日

    そういやB-21ってのは開発名で正式配備でB-3になるんかと思ってたわ。Xナンバーに由来があるとはいえF-35とか付けちゃったりしてるし、お前らもうちょい普通に番号付けようやって思うんやが…。

    2
    • 橋詰知宏
    • 2022年 12月 05日

    チャイナやロシアの脅威と言っても、チャイナはハイエナレベルで今の国内は政権と人民と軍がばらばら、ロシアは言うまでもない。同じ西側の欧州だとインフレと移民・難民で大混乱。
    結局、アメリカのチートさを欧州諸国と共産国の両陣営に見せつける形になったと思う。

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