米国関連

米空軍がF-22の後継機開発を正式に開始、EMD契約を2024年に締結予定

米空軍は18日「F-22Aの後継機に求める要求要件を業界に提供し、次期戦闘機(NGAD)を開発する企業の選定プロセスを正式に開始した」と発表、ロッキード・マーティン、ボーイング、ノースロップ・グラマンによる戦いが遂に始まった。

参考:Air Force solicits source selection proposals for NGAD Platform

防衛産業界に提供した要求要件は非公開(機密扱い)なので、空軍がNGADに何を要求しているのかは不明

米空軍の次世代戦闘機の開発計画は「Next Generation Air Dominance=NGAD/次世代エア・ドミナンス」と呼ばれており、2020年に当時のローパー空軍次官補が「次世代戦闘機のプロトタイプを秘密裏に設計・製造して既に試験飛行を行っている」と、米空軍のケンドール長官が昨年「NGADがEMD試験機の開発・製造段階に入った」と明かしていたが、米空軍は18日「2024年の契約締結を目指し、NGADプラットホームのEMD契約に関する防衛産業界向けの募集を開始した」と発表。

出典:Courtesy photo by Kyle Larson, Lockheed Martin

ケンドール長官は「NGADプラットホームはF-22Aの後継機となるエア・ドミナンスファミリーの重要な要素で、世代を越える技術的飛躍を意味する。NGADは強化された攻撃性、生存性、持続性、適応性、相互運用といった要素が含まれ、ここで前進しなければ高度な競合環境での優位性を失ってしまう」と主張、空軍がF-22Aの後継機としてNGADプラットホームに期待する要件を業界に提供し「選定プロセスを正式に開始する」と述べている。

防衛産業界に提供した要求要件は非公開(機密扱い)なので、一般人には「NGADの選定プロセスが始まった」と言うくらいしか分からないのだが、ロッキード・マーティン、ボーイング、ノースロップ・グラマンが競合するのは必然だ。

出典:Northrop Grumman NGADのイメージが左端に映っている

因みにケンドール長官は「NGADの調達コストについて数億ドルになる」と、空軍のブラウン参謀総長は「NGADの主任務は制空戦闘だが、高度な防空システムで守られた環境下でも作戦を遂行するため自身を狙う防空システムを排除できる程度の空対地攻撃能力(マルチロール能力)を備える可能性がある。インド太平洋地域での運用を考慮したNGADはF-22Aよりも大きなペイロードと航続距離を備えるかもしれない」と発言。

さらに航空戦闘軍団のケリー司令官は「インド太平洋地域向けに大きなペイロードと航続距離を備えたタイプと、比較的戦場までの距離が短い欧州向けのタイプに分かれるかもしれない」と証言、Air Force Magazineは「最低でもF-22と同等の高度と速度で飛行することができ、機動性ではなく空中給油機に頼らない航続距離を追求した設計になる可能性が高く、ウェポンベイの容量増と相まってF-22よりも大型化するだろう。NGADのステルスは特定の帯域に対して最適化されるのではなく幅広い帯域に効果的なものになる」と予想。

出典:Lockheed Martin LMXTから空中給油を受けるNGADのイメージ

NGAD向けのエンジン開発契約は「先進的なエンジン産業基盤を維持する=同産業に関与する人材需要を増やして研究力を高めるという意味」ため、GE、P&W、ボーイング、ロッキード・マーティン、ノースロップ・グラマンの5社に授与済みで、支給される開発資金の総額は約6,700億円に達する。

関連記事:米空軍の次世代戦闘機に関する予測、AESAレーダーを搭載しない可能性も
関連記事:米空軍の次期戦闘機開発がEMD機開発段階に到達 IOC宣言は数年後
関連記事:米空軍長官、次期戦闘機の調達コストについて「数億ドル」だと発言
関連記事:米空軍の次期戦闘機向けエンジンのプロトタイプ開発は5社で競争試作
関連記事:ノースロップ・グラマン、次世代戦闘機やB-21レイダーなどを描いた将来のイメージを公開

 

※アイキャッチ画像の出典:Lockheed Martin NGAD

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コメント

    • ズマ
    • 2023年 5月 19日

    少子高齢化に人件費高騰、人材難でいずれ無人機が主力にならざる得ないということで、F35が最後の有人機という説が流れてたのにまたも有人機
    トップガン効果かもしれない

    1
      • チェンバレン
      • 2023年 5月 19日

      有人機は当分残るという記事が当ブログにもありましたね
      対処しないといけないシナリオが特殊かつ多様すぎて、AIの調教が難しいのでしょう
      決まった相手と空戦するだけ、爆弾落とすだけ、なら今のAIでもいけるのでしょうけれども

      23
        • ズマ
        • 2023年 5月 19日

        C17の後継が宇宙ロケットを目指す時代
        戦闘機も極超音速で飛行し、装備はレーザー、自己修復機能にAIサイバー能力で出現するだけで防空網を無力化
        これくらい盛らねばアメリカンドリームではない

        5
      • ku
      • 2023年 5月 19日

      無人機だからといって人員削減できるわけではない
      勘違いしてる人多いな

      14
        • ズマ
        • 2023年 5月 19日

        同じ意見を前に自分も言った
        しかし、未来は違うかもしれない
        完全プラグ・アンド・プレイ化してリモートワーク化、生成系AIとリモートワークで現在のICBM要員の様な人員体制化するかもしれない
        パイロットの求人難は今後も激化する以上対策は必須

        1
          • ku
          • 2023年 5月 19日

          1機の航空機を飛べる様に整備するだけでも多くの人員のマンパワーが必要になる。
          基地全体を維持するのは思うより大勢必要。
          戦闘機を乗用車と同じに考えているんじゃないだろうか、無人で走る乗用車みたいに。

          3
            • バーナーキング
            • 2023年 5月 20日

            「航空機の運用には多くのマンパワーが必要」だけでは「有人機を代替する無人機の導入で人員削減にならない」説明にはならないよ。
            有人航空機には「人が乗るため」のコンポーネントが山の様にあり、その整備に費やされるマンパワーは少なくないし、点検作業なんかも人が乗ってると「万が一」も許されないところが「百が一」くらいまでは許容される様になるだろうし。
            有人機の代替に何機のどんな無人機が必要かにもよるけど5機やそこらで済むなら必要なマンパワーはかなり減ると思う。
            そして工数面以上に撃墜時の「人的被害」がないのは大きいよ。

            4
    • 2023年 5月 19日

    F-3は生まれる前に5.5世代になったってこと?

    1
      • tfw
      • 2023年 5月 19日

      言うても機動性よりも航続距離とペイロードを重視したマルチロールも可能な制空戦闘機という話が本当なら日本の次期戦闘機のヴァーチャルビークルスタディが出した結論とほとんど同じなんだよな。次期戦闘機のデザインもそれを反映して、当初DMUとして数種類公開されていたX-2の延長のF-22モドキから現在の幅広ラムダ翼機に変更された経緯がある。日本の方向性は間違ってなかったと思うぞ。

      48
        • 名無し
        • 2023年 5月 20日

        『航続距離とペイロードを重視したマルチロールも可能な制空戦闘機』自体は、5.x世代の枠内でも登場し得るような気が。

        個人的には、5.x世代と6世代を分ける要素の一つが、『特定の帯域に対して最適化されるのではなく幅広い帯域に効果的』なステルスだと予想しています。
        4.x世代と5世代を分ける要素が『特定の帯域に対して最適化』されたステルスだった様に。

        F-3がどうなるかは判りませんが、先行要素開発での電波吸収関係のデバイスは『特定の帯域に対して最適化』だったと思います。
        電波吸収とか相殺のシステムが、波長に起因するので仕方ない部分があるのですが、
        (例えばメタマテリアルの資料では、10GHz付近の0.5GHzの帯域が対象)
        この十数年で『幅広い帯域に効果的』にステルス技術が革新的に進化していることを期待しています。

        2
          • 名無し
          • 2023年 5月 21日

          >『航続距離とペイロードを重視したマルチロールも可能な制空戦闘機』自体は、5.x世代の枠内でも登場し得るような気が。

          ちなみに上記は、機体はFB-22類似(アビオニクスはF-35流用若しくは国産)とも言われた、F-3のLM案をイメージしています。

    • ミリオタの犬
    • 2023年 5月 19日

    >NGADの主任務は制空戦闘だが、高度な防空システムで守られた環境下でも作戦を遂行するため自身を狙う防空システムを排除できる程度の空対地攻撃能力(マルチロール能力)を備える可能性がある。インド太平洋地域での運用を考慮したNGADはF-22Aよりも大きなペイロードと航続距離を備えるかもしれない

    要求がアレすぎてF-15EXにロイヤル・ウィングマンみたいなドローン連携つければよくね?!ってなっちゃうな

    2
      • 7c
      • 2023年 5月 19日

      ステルス性があって、ウェポンベイを増大させて、機動性は無視して…

      B-21に空対空ミサイル撃たせれば良いんじゃね?
      出来るかは知らんけど。

      8
      • nachteule
      • 2023年 5月 19日

       そんな訳ないでしょF-15EXだと世界トップクラスのRCSの大きさで自機とサポート含めた電子戦前提とした強行突破しかないんだし、兵器外装による空気抵抗も大きいんだから空中給油機も必須だろうし、ジャマー付けるとしたら運用規模が大きくなって苦労するのは目に見えている。
       高度な防空システムが守護する場所をF-15EXで攻撃するなら高価な遠距離攻撃か接近するならかなりのサポートが必須で米空軍がそれを望んでいるのかな?

      6
    • チェンバレン
    • 2023年 5月 19日

    味気ない全翼機ばっかりで、戦闘機オタクとしては萎える未来予想図
    不可視光レーザーを撃ち合う地味な空中戦

    コンペの勝者はどうせロッキードマーチンでしょ(偏見)
    ノースロップグラマンは爆撃機があるしボーイングは…

    YF-23好きだったんだけどねぇ

    5
      • おちゃ
      • 2023年 5月 19日

      不可視光レーザーが味気ないって、可視光レーザーも軌跡見えないから味気ないんだが、アニメやスターウォーズじゃなくで、そこらに転がってる現実のレーザーポインターの仕組みすら考えないから、こんな的外れなコメントになる(´Д`)

      9
        • マスターアーム・オン
        • 2023年 5月 19日

        (空気中の微粒子に散乱されない限り光線の軌跡は見えない、なんていう令和キッズでも知ってる知識で人を馬鹿にしようとしている?🤔)

        5
          • バーナーキング
          • 2023年 5月 19日

          それ元コメさんの死体蹴りしてるだけでは…

          9
            • チェンバレン
            • 2023年 5月 19日

            あ大丈夫です
            私は昭和おじさんなんで当然知ってます

            小学生レベルの知識でマウントを取らないと自尊心を保てない

            そんな第一コメント氏は、よっぽど余裕がないかリアル生活がうまくいっていないのでしょう

            4
        • そうですか
        • 2023年 5月 19日

        私もスレチですけど、「他人の意見を尊重してください」と管理人さんがおっしゃてませんでしたか?。
        呆れるのは勝手ですが、原理を含めて短く教えてさしあげれば如何でしょうか?

        19
        • チェンバレン
        • 2023年 5月 19日

        もしかして私が、レーザー兵器をガンダムやスターウォーズみたいなビーム兵器だと思っている、って思いましたか?

        不可視光レーザーは見えない→可視光レーザーだって軌跡は見えねーよバーカwとでも思いましたか?

        実弾兵器が思考性エネルギー兵器になって、味気ないという趣旨の発言なのに、どうにかして馬鹿にしないと気が済まないんですか?

        7
          • 名無し
          • 2023年 5月 20日

          >不可視光レーザーは見えない→可視光レーザーだって軌跡は見えねーよバーカwとでも思いましたか?

          「不可視光」をワザワザ入れる意味合いについて、文中からその部分しか思い付かず、突っ込みを入れたのだろうな
          と端から見て思いました。
          もうチョイマイルドに突っ込みすれば良いのに、とも思いましたが。

          あと、主張したい事が正しく相手に伝わらなかった場合、まずは書き手の責任と個人的には思っています。

          正しく意見を伝える事その訓練が不十分な国語教科の欠陥から、日本では「正しく意見を伝える事」は個人の能力に負う部分が多くなり、何気に難しい行為と化している様です。
          その代償として、行間を読む訓練が日常生活で強いられている、様ですが。

          なので、(行間の読み方が)意図してた事と異なった場合、
           ①不貞腐れずに根気をもって意図を伝える努力を続ける
           ②その逆に(行間の読み方の)相性が悪い相手だったと見捨てる
          何れかの処置が無難だと個人的には思っています。

          3
            • チェンバレン
            • 2023年 5月 21日

            確かに、ツッコミを入れたくなる隙のある文章ではありましたが…

            たとえ正しく意図を読み取れなくても、相手を見下すような発言をするのは言う方に問題があると私は考えます。
            書き手が下手くそだからそうなるんだ、というのも、程度の問題はありますけど、侮辱的発言を正当化できるものではないと思います。

            ハードキル用レーザーは赤外線より長波長の不可視光を使うのは事実ですし…

            つまり、趣旨とは外れたところで、私より知識の無さそうな人に私の得意分野でマウント取られて、めちゃくちゃ腹が立ったということです

              • 名無し
              • 2023年 5月 21日

              >書き手が下手くそだからそうなるんだ、というのも、程度の問題はありますけど、侮辱的発言を正当化できるものではないと思います。

              これは失礼しました。

              侮蔑的発言を正当化させるつもりは無かったです。
              そこは、「もうチョイマイルドに突っ込みすれば良いのに」で否定していたつもりでした。
              すぐ上の枝で侮蔑的発言を窘めてる方もいましたが、
              同様にそちらまで触れると話が冗長になると避けて、扱いが軽かったかもしれません。

              「侮蔑的発言を正当化させてる」と感じたのなら、それは私の記し方が悪かったので、陳謝します。

              >つまり、趣旨とは外れたところで、私より知識の無さそうな人に私の得意分野でマウント取られて、めちゃくちゃ腹が立ったということです

              突っ込みは、往々にして趣旨とは外れた所に入るかと思います。
              そして突っ込み自体は、隙のある文章だった、と諦めた方が無難だと思います。

              その一方で、相手の突っ込みに前提の相違を感じたのなら、そこは説明不足の要素を見出しては如何でしょうか?
              今回の事例だと、チェンバレンさんは「ハードキル用レーザーは不可視光を使う」を前提に、「不可視光レーザー」を使用された様ですが、
              少なくとも私はその「前提」を認識していなかったです(故に「不可視光」を入れる意味合いについて誤認していました)。

              恐らく、おちゃ氏も同様な認識だったと思うので、
              チェンバレンさんの「前提」を提示し、突っ込み内容とは異なる意図で記した旨を説明する、
              上記①の対応だと、そんな感じになります。

              1
              • 名無し
              • 2023年 5月 21日

              >ハードキル用レーザーは赤外線より長波長の不可視光を使うのは事実ですし…

              ハードキルだとエネルギー密度が高い方が優位だろうから、短波長の方にシフトするものと思い込んでいました。
              (根底には、スターウォーズ構想で迎撃衛星装備のX線レーザーのイメージがあります)

              長距離での減衰を嫌っての長波長でしょうか?
              でも長波長だとビームが太くなるだろうし、赤外線だと水蒸気とかの吸収が大きいだろうし、ちょっと意外でした。

                • チェンバレン
                • 2023年 5月 21日

                こんばんは
                お疲れ様です

                構造物を熱して破壊するタイプのレーザーは、赤外線の波長帯を使うようです

                可視光や紫外線、さらに波長の短い電磁波はエネルギーは大きいですが、それが発熱に繋がらないので、対象を焼き切るなどの用途には向かないのだと思います

                赤外線の吸収による発熱で対象を破壊すると私は理解しています
                いま実験中のレーザー兵器も赤外線領域らしいですね

                X線レーザーについては、知りませんでした

                  • 名無し
                  • 2023年 5月 21日

                  熱変換の効率ですか。
                  サーマル・キル系の効率化で対処すると、赤外線の方にシフトするのですね。
                  勉強になりました。

                  エネルギー密度に拘るのは、インパルス・キル系だったと思います。
                  ひたすら高いエネルギー密度で、局所的に融解→高温高圧を生み出し、爆発的な反応を期待したレーザーです。
                  X線レーザーは、その究極系だったかな。
                  火薬類だったか小型の核だったか忘れましたが、瞬間的に高エネルギーを産みだすものをエネルギー源にレーザーを生成し、
                  一度に多数のICBMを瞬殺する、使い捨て兵器の構想だったと記憶しています。

                  現在のハードキル・レーザーがサーマル・キル系で開発が進んでいるのなら、恐らくインパルス・キル系はまだまだ難易度が高いからでしょうね。
                  親切で美人の宇宙人が命懸けで齎してくれた某エンジンみたいな、ブレイク・スルーでもないと無理なのかな?

                    • 名無し
                    • 2023年 5月 22日

                    >親切で美人の宇宙人が命懸けで齎してくれた某エンジンみたいな、ブレイク・スルーでもないと無理なのかな?

                    ちなみにインパルス・キル系で実用化されてるのは、フェトム秒レーザーなどのパルス・レーザーだと認識しています。

                    10 GW/cm2などの高いエネルギー密度(エネルギーというよりは仕事率だけど)と、微小時間の印加、nJとかuJクラスの総エネルギーの低さなどにより、
                    ターゲットを瞬間的に蒸発させる一方で周辺に熱被害を与えない特徴があり、
                    加工や美容などの用途で使用されています。

                    これに対して、エネルギー密度は同等以上を維持しつつ、kJとかMJとかの桁違いに大きい総エネルギー量にする事で破壊規模を大きくするのがインパルス・キル系の兵器との認識です。
                    印加時間は、熱変換して二次被害も出したいだろうから、usとかmsもしくはそれ以上と、長めが良いかも?

      • 2023年 5月 19日

      ボーイング君は労組と話しつけて社内規律を建て直さないと、コンセプトが良くても外されそう。
      KC-46の製造品質(工具の置き去りとかの製造現場レベル)の話を聞くとそう思っちゃう

      6
        • チェンバレン
        • 2023年 5月 19日

        このブログで、KC-46の赤字が70億ドル突破とか報告されてて草生えますよ

        自治体の予算に匹敵する額の赤字してんなお前

        3
    • 霞ヶ浦
    • 2023年 5月 19日

    今の時点から日本で導入できる様に話つけられんかな

    1
      • ネコ歩き
      • 2023年 5月 19日

      ブラックボックスの塊が欲しいんですか?

      34
      • ku
      • 2023年 5月 19日

      絶対無理

      3
      • 牛丼チーズ
      • 2023年 5月 19日

      日本は英伊との共同開発があるので。
      またアメリカから買ったら高いし国内産業にも貢献しないしブラックボックスだし全然良いことがないと思います。

      14
    • 58式素人
    • 2023年 5月 19日

    「最低でもF-22と同等の高度と速度で飛行することができ、機動性ではなく空中給油機に頼らない航続距離を追求した設計になる可能性が高く、ウェポンベイの容量増と相まってF-22よりも大型化するだろう。NGADのステルスは特定の帯域に対して最適化されるのではなく幅広い帯域に効果的なものになる」
    なんとなく、F3(=テンペスト?)と目指すところが似ていると思うのは、素人だけかな。
    ステルス機を捉えるレーダー技術はまだ、機体側には追いついていないのかな。
    最近、対ステルスレーダーの話をあまり聞かないのだけれども。

    17
      • チェンバレン
      • 2023年 5月 19日

      分解能の低い低周波数帯なら、比較的探知できるらしいですね
      そのままでは火器管制に使えないにしても

      今後はレーダー波を逸らした先にもアンテナが来るような、マルチスタティックレーダーが主流になるのでしょうか

      複数箇所にアンテナを設けるとなると、衛星が1番効果ありそうですね

      1
        • 名無し
        • 2023年 5月 20日

        >分解能の低い低周波数帯なら、比較的探知できるらしいですね
        >そのままでは火器管制に使えないにしても

        従来は、物理特性由来の分解能に頼っていたので、「低い周波数帯なら比較的探知可能」な事実を無視して『(火器管制に使い易い)特定の帯域に対して最適化』していた様ですね。

        一方NGADでは、信号解析技術の進展により分解能の低い『低い周波数帯』も無視出来なくなる事を踏まえて、『幅広い帯域に効果的』が必要になったと。
        従来技術でも、低周波数帯での検出を利用して撃墜までもって行かれたF-117の事例があるように、やりようは元々あったのだし。

        そして低い周波数帯だと、垂直尾翼のようなサイズの突起物が強い反射波を生むので、無尾翼機の方向にデザインが進み易くなると。

        アクティブ・タイプのステルス技術が確立するまでは、「形状ステルス主流&電波吸収体による補助」といった形態での対処になるでしょうから、当面はガマンが必要かとも思います。
        生きている内に、アクティブ・タイプのステルス技術が確立し、また色々なデザインの機体が競う時代が訪れてくれると良いのですが。

        1
          • チェンバレン
          • 2023年 5月 21日

          分解能の低さを解析処理技術の向上で補ってくるかもしれませんね

          そしたらそちらに向けて邀撃機を飛ばしたり、大体の位置にLOALでミサイルを発射して、シーカーレンジに捉えたら自律誘導開始、みたいな戦闘が発生したりするかもしれない

          電波の回折を起こすような要素をなるべく減らすと、どうしてもB-2になってしまう

          2
    • TA
    • 2023年 5月 19日

    >NGADのステルスは特定の帯域に対して最適化されるのではなく幅広い帯域に効果的なものになる

    なので現状のは波長帯によっては見えてるんだろね

    4
      • チェンバレン
      • 2023年 5月 19日

      Lバンド帯のレーダーなら比較的長距離で探知できるらしいですね

      ミサイルの誘導に使うXバンド帯でも、近距離ではさすがに探知できる
      というか、ミサイルの誘導が難しくなるように作ったのが現状のステルス機ということになるでしょうか

      2
        • 名無し
        • 2023年 5月 20日

        >というか、ミサイルの誘導が難しくなるように作ったのが現状のステルス機ということになるでしょうか

        低RCS高機動目標(要するにステルス戦闘機)相手だと従来ミサイルでは捉え難い故に、
        対ステルス戦闘機に情熱を注ぐ日本では、『低RCS対処ミサイル誘導制御技術』の研究試作も行っていますね。

        1
          • チェンバレン
          • 2023年 5月 21日

          火器管制レーダーで遠距離捕捉ができない目標の場合、早期警戒レーダーでステルス機らしきものを捉える
          →そのコースの予測線上にアクティブレーダー誘導型もしくは赤外線誘導型ミサイルを放る
          →それらのシーカーが敵機を捉えるのを期待する

          という戦術になるでしょうか。
          そんな事態が起きないに越したことはないですが…

          1
            • 名無し
            • 2023年 5月 21日

            日本では、火器管制レーダーでの遠距離捕捉化の方向に、先行要素開発が行われていますね。
            TX→RXのリーク量低減によるノイズフロアの低下とか、
            光学系との統合処理による判定限界レベルの低減とか。
            うろ覚えですが、両者単純計算で20~30dB改善していたような?
            RCS換算だと従来より1/100~1/1000でも対応可能にした感じかな。

            『低RCS対処ミサイル誘導制御技術』の目的は、下記となっています。

            >ステルス化された目標に対処する場合、目標の信号強度が低下し、目標探知距離が短くなると共に、終末誘導時間も短くなることから、低RCS目標対処ミサイルの実現に必要な誘導制御装置について研究を行い、技術資料を得る。

            その対応として、下記が議論の対象になった様です。
            >1. 予測型誘導制御則の適用
            >2. 最適化求解の実時間実装
            >3. 目標検出処理に必要なフレーム数のアダプティブ化の可能性

            対ステルス戦闘機に最適化されたアクティブレーダー誘導ミサイルを求める場合、誘導制御そのものも見直す必要がある様です。

            1
            • 名無し
            • 2023年 5月 21日

            >→そのコースの予測線上にアクティブレーダー誘導型もしくは赤外線誘導型ミサイルを放る

            ケロロな方からの受け売りですが、
            技術研究本部のGM2室では下記の認識でAAM5の価値を見出している様です。

            「レーダーが全く使えないような強度な電子戦の下では、赤外線誘導空対空ミサイルが主兵装になる。」
            「ステルス機同士の戦いでは、お互い近づくまで相手を発見出来ない。よって赤外線誘導空対空ミサイルが重要だ。」

            あとご指摘の流れに沿うのかな?
            ケロロの方は、AIM-9X-2の下記機能も評価されてますね。

            >さらにこのミサイルにはweapon datalinkを搭載するとされています。
            >日本語風に言うと指令受信装置ですね。
            >所謂、UTDC(Up-To-Data-Command)を実現するものです。
            >これにより、目標の大体の位置に発射しておいて、途中コースの変更の必要が生じたらコマンド指令によりコースを修正することが可能になります(指令自爆も可能かもしれません)。
            >これにより、多目標同時発射や射程の延伸、オフボアサイト能力の向上が期待できます。

            2
    • 灰色の猫
    • 2023年 5月 19日

    空中給油機がウィークポイントになっていたから、大型化は必須なんだろうな。となると全翼機。技術の向上により局面フォルム。小さなb21っぽいフォルムになりそう。

    2
      • 台湾大好き
      • 2023年 5月 19日

      ロケットの補助ブースターでさえ再利用される時代です。自動帰還機能を備えた自律型増槽というのはどうでしょう。バディ給油機能をつければ空中給油機が狙われる問題も解決できてお得。 なに、翼下の吊下スペースが足りない? じゃあ離陸後の合体機能を付けよう! (そして破綻する開発計画。。。

      6
        • 戦略眼
        • 2023年 5月 19日

        米海軍が試験運用しているよ。

        1
          • 台湾大好き
          • 2023年 5月 19日

          おお、事実は小説より奇なりですね、浅学にしてもの知らずでした。自動帰還機能を備えた自律型増槽なんて実現しているんですね。ぜひ読んでみたいのでURLや記事を教えて下さい。

          8
            • 名無し
            • 2023年 5月 20日

            >自動帰還機能を備えた自律型増槽なんて実現しているんです

            空中給油タイプのUAV、と読み替えてみたら如何でしょうか?
            MQ-25とか該当する機体が出てくると思います。

            1
              • 台湾大好き
              • 2023年 5月 21日

              MQ-25はここのサイトにも何度も出てきていますね。あれは自律型増槽なんですね?

              1
                • 名無し
                • 2023年 5月 21日

                直接増槽として取り付く訳ではないですが、空中給油という手段で同じ様な効果を得られますよね?
                故に「空中給油タイプのUAV、と読み替えてみたら如何でしょうか?」と勧めた次第です。
                恐らく、戦略眼もそう連想したのだろう、と予想してのコメントです。
                的外れでしたら、ごめんなさい。

                  • 名無し
                  • 2023年 5月 21日

                  >恐らく、戦略眼もそう連想したのだろう、と予想してのコメントです。

                  すいません、編集ミスです。
                  「戦略眼さん」と書こうとして、「さん」の部分が抜けて、呼び捨てとなってしまいました。
                  ごめんなさい。

    • ku
    • 2023年 5月 19日

    予想はしてたけどコンセプト・技術的にF‐3は周回遅れになるんだろうな

    1
      • 牛丼チーズ
      • 2023年 5月 19日

      それはないと思いますよ。
      まだ計画段階なのでこれからアメリカの状況を見て変更を加えることもできるし、F-3の計画も十分先進的だと思います。

      15
        • バーナーキング
        • 2023年 5月 19日

        誰がどこからどう見ても良くも悪くも「でっけぇ戦闘機」でしかない次期戦闘機に対してNGADは見た目も謳い文句も「それ戦闘機?」と言いたくなるシロモノですから、完成して「なるほど今後の戦闘機はかくあるべし」と世界に認めさせられればそっちが次世代機でF-3は一周遅れになる事はともかく半周遅れになる事は十分あり得るとは思いますよ。

        ですが別にそれは問題ないでしょう。日本が遅れてる訳じゃなくてアメリカが先突っ走ってるだけで欧州も中露も滞在できていない訳ですし、そもそもそれが日本の走るべき道かどうかも分からない。
        むしろそれに引っ張られて慌てて軌道修正とかして欲しくないですね。

        2
          • バーナーキング
          • 2023年 5月 20日

          なんで「追随」を勝手に「滞在」に変換するんだよクソスマホ…

          1
          • 名無し
          • 2023年 5月 20日

          P-8に対するP-1みたいな批判が、将来起きるかもしれませんね。
          ただし、やりたいことをキッチリ分析して・その内容をしっかり実現出来たら、
          (米帝の次世代機体と方向性が多少違って半周遅れと評価されようとも)別に問題無いと思っています。

          その前に、どちらも先ずはやりきって、現物を登場させて欲しいですけど。

          1
      • ネコ歩き
      • 2023年 5月 21日

      遅レスですが
      漏れ聞こえる範囲ではGCAPがNGADに一周遅れの差はないと思いますが、日米関係が現状以維持できる限り半周遅れでもかまわないんですよ。
      近い将来に登場するだろう中露の新型戦闘機に優越する制空戦闘システムを確実に実現できれるか否かの問題。

    • DEEPBLUE
    • 2023年 5月 19日

    正直LMが三度取っても20年くらいしか持たず無駄なコストばかり掛かりそうなので、ノースロップに取って欲しいんですけどね。

    2
    • けい2020
    • 2023年 5月 19日

    F-22を早めに全機退役する理由を作る強い意志を感じる

    8
    • 鼻毛
    • 2023年 5月 19日

    大型化で機動性を捨てるというミサイル万能論が前提条件になってて時代の流れを感じる

    5
      • チェンバレン
      • 2023年 5月 19日

      流石にもう機関砲はつけなくてもいいと思いますね
      前回のミサイル万能論から50年くらい経ってますし

    • 無印
    • 2023年 5月 19日

    GCAPは戦闘機らしさ全開なのに、NGADは全然戦闘機に見えないというか、爆撃機に見える
    やはり尾翼の有無なのかな

    F-22の次が出て来ると言うのに時代を感じる、F-22の天下って思ったより短かったなぁ
    F-22が退役しても、F-16はまだ飛んでそう

    6
      • A
      • 2023年 5月 19日

      B52はもっと長く飛びそう。

      8
      • 名無し
      • 2023年 5月 20日

      >F-22が退役しても、F-16はまだ飛んでそう

      F-16と共にF-15も飛んでいそうなのが何とも。
      主な役割が制空から変わるとは言え。

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