米国の上院と下院の歳出委員会は2026年度の国防予算を8,387億ドルにすることで合意し、F/A-XX、E-7、JLTVに対する予算配分が復活、特にF/A-XXの開発予算に9億7,200万ドルを配分して「初期作戦能力の獲得を目指してEMD契約締結に資金を使用しろ」と指示した。
参考:US lawmakers release $839B compromise defense spending bill
参考:FY26 defense bill boosts budget by $8B, largely bypassing last-minute $28B munitions request
中々興味深い変更と言えるが、まだ2026年度の国防予算は成立していないので断言はできない
米国では政府閉鎖を回避するため昨年11月に繋ぎ予算が成立したが、これは2026会計年度全体をカバーする本予算ではなく「前年度レベルの支出を2026年1月30日まで認める」というもので、昨年末に上院案と下院案を1本化した国防権限法の草案が発表され、これまでの流れをひっくり返す条項(空軍向けのE-7継続開発に8.4億ドルを配分、2028年10月までに最低でも508機(現行要件から36機増)の空中給油機保有を義務付ける条項、退役する空中給油機の保管を義務付ける条項、2026年に予定されていたA-10の完全退役阻止に関する条項、2026年に予定されていたF-15Eの退役阻止に関する条項)が含まれていた。

出典:U.S. Air Force photo by 2nd Lt. Mark Goss
さらに国防費の大幅増額を主張した上院案と現状維持を主張した下院案の妥協点として「約80億ドルの増額」が、さらに「F/A-XXの開発予算として7,400万ドルを配分」「主要な欠陥が完全に修正されるまで188機を越えるKC-46の受け入れ禁止」といった内容も草案に盛り込まれていたが、上院と下院の歳出委員会は2026年度の国防予算を8,387億ドルにすることで合意、F/A-XXの開発予算に9億7,200万ドルを配分して「初期作戦能力の獲得を目指してEMD契約締結に資金を使用しろ」と指示。
空軍向けのE-7についても11億ドルを配分して「迅速なプロトタイプ開発を継続してEMD契約に移行しろ」と指示、逆に陸軍は「電子戦、ドローン、対ドローン能力関連の予算を1つに統合して柔軟で機敏な調達資金を手に入れたい」と要求していたが、歳出委員会は「調達の改善に繋がらない」と陸軍の要求を拒否、さらに陸軍が調達中止を表明したJLTVに3億4,500万ドルの資金を配分している。

出典:U.S. Army photo by Cpl. David Poleski
合意された国防予算案の全内容は判明していないものの、F/A-XXは開発凍結から本格開発に向けて大復活を遂げ、E-7も量産移行は約束されていないものの「米空軍向けバージョン」の開発継続が濃厚になり、中々興味深い変更と言えるが、まだ2026年度の国防予算は成立していないので断言はできない。
関連記事:米国が2026年度の国防予算成立に向けて前進、F/A-XX関連予算も計上
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※アイキャッチ画像の出典:Northrop Grumman





















空中給油機508機、さらっと書かれてますがとんでもない規模感ですね…。
自国の脅威は外で叩くアメリカの基本戦略において、米空軍の全世界規模な活動を支える屋台骨は
まさに全地球規模をカバーしているこの空中給油網ですからね
たんなる戦術支援機ではなく火消し役として世界展開する原子力空母と並んでアメリカの国防戦略
を支える双璧です
それにB-2やB-21などのファーストストライクの要となる高度なステルス機は展開基地が限られる
上に数も少ないですから、世界中どこでも攻撃可能とするにはタンカー支援は必要不可欠です
それなのに冷戦期から老骨鞭打って働いてるKC-135の後継機があんなへたれな出来では困るん
ですけどね
『屋台骨』ロジスティクス忘れられがちですが、まさに仰る通り重要な問題と思います。
イラン攻撃=ミッド内ハンマー作戦でも、B-2への空中給油が重要な役割を果たしていて、30機も空中給油機を投入していたようですね。
引用少し長いですが、B-2一部を陽動に使ってたり規模感とんでもないなと…。
>2025年6月20日深夜(米国東部標準時間:EST)に、米国ミズーリ州ホワイトマン空軍基地から発進した数機の B-2 が離陸した。これらの編隊はトランスポンダーを作動させた状態で西方面の太平洋に向けて飛行を続けた。折しも、ドナルド・トランプ(Donald J. Trump)米大統領が「二週間以内に軍事作戦を行う」旨を表明していた直後であったことから SNS などによって注目を集め4、これらの B-2 編隊が太平洋のグアム島やインド洋のディエゴガルシア島に展開し、イランに対する軍事作戦の準備を行うものと思われていた5。しかし、これら編隊は陽動であり6、実際にイランへ向かう別の7機のB-2編隊が、同基地から約1時間遅れた6月21日0時 1分から離陸を開始した。これら7機の編隊はトランスポンダーを作動させることなく、作戦上の保全措置を講じながら東方面の大西洋に向けて飛行し、米本土上空、大西洋上で空中給油を繰り返した。
この7機のB-2編隊は母基地から直線的にイランに向けて飛行したのではなく、若干の遠回りとなる地中海の公海上空を通過する飛行経路を選択した7(図参照)。これは、上空通過を事前に許可を得る諸外国政府との調整を局限しようとしたものと考えられる。
また、このミッドナイト・ハンマー作戦には約 30 機もの空中給油機が投入されていた。これら空中給油機は、ドイツのラムシュタイン空軍基地、 スペインのモロン空軍基地などへ事前に展開していた8。さらに、B-2編隊の針路を前哨警戒する第4世代、第5世代戦闘機も投入された。F-35などの戦闘機も同様、欧州にある米軍基地から離陸して B-2編隊とランデブーを重ね、徐々にストライクパッケージを編成していった。
(B-2 ステルス爆撃機によるイラン空爆 映画みたいな空爆は、なぜ現実になったのか? 地域研究部米欧ロシア研究室 相田守輝 防衛研究所NIDSコメンタリー第384号2025年7月1日)
まさに仰る通りで、ロジスティクスを支えていて最重要ですよね。
後継機問題、悩ましい問題ですね…。
この規模間が基準だから同盟国が数機買った位ではまともに客扱いされないのですね。仕方がないとはいえ他のメーカーに逃げられるのもやむなしですねえ。
仰る通りですね。
米軍のように、常時大規模に世界展開できる同盟国ないので、同盟国共通の悩みかもしれません…。
(物だけ買って)アメリカを納得させる量を買うのは難しいと考えれば、小泉首相=ヘグゼス長官ワークアウト動画が話題になりましたが、ああいうアピール力も重要なのかな感じています。
F/A-XXの開発って結構長いと思うのですが、検索しても出てくるのが2013年のポンチ絵のみなんですよね。
まだ中国の最新鋭ステルス戦闘機の情報の方が多いくらいだ。
もうちょっとサービスしてくれても良いじゃん。
っていうか、出せる試作機すらないのかも。
喧嘩売ってンのかって最初の書き込みにはもう絡まないことのしました。
他者が運営しているブログの書き込みとしては乱暴で理解しにくい書き込みが目立ちますね。
当事者でなくても攻撃的な文章が目に入るのは不快です。
記事内容に関係のある書き込みだけで充分ではないでしょうか。
その通り、喧嘩になるくらいなら最初から絡みにいかなければ良いと思いますよ。
日米のFMS取引→モロッコのK2導入で過去記事を辿って、一応これまでの経緯も知っておいてもらえると幸い。
私は言葉使いなんかより、「事実に対する誠実さ」を重要視しています。
チェリーピッキングとか、事実に基づかない妄言(訂正可能な誤謬は構わない)とか大嫌いです。
まあ言っても治らない人はどうしようもないですね。
レスバトルがしたいならXや5chでどうぞ
レスバにすらなっていませんよ。前の記事群を参照。もう絡まないので今後もないです。
かつての冷戦期には、ソ連の戦闘機にはモザイクがかかっていると言われていましたが、最近のアメリカの兵器開発はそれに近いくらい秘密主義ですね。
まさか中国が、極秘であるはずの次世代戦闘機を、白昼に人口密集地の超低空を堂々と飛ばす日が来るとは…。
どなたかが書いてましたがアリエクでは既にスケールモデルが売っているとかw。
F-19 Stealth Fighterを思い出す。
とりあえず、ゲームでないかなー。Flyoutで作ってる人は確実にいるだろう。
ある意味極秘扱いじゃないということじゃないですかね。あの映像で性能・機能が丸裸になるわけじゃないですし。
逆に次世代戦闘機を鋭意開発中で複数のプロトタイプ機が既に飛行試験段階にあるとアピールしたかった事情があるのかも。
>E-7継続開発に8.4億ドルを配分、2028年10月までに最低でも508機(現行要件から36機増)の空中給油機保有を義務付ける条項
この辺見ると中国の数に対しては統合作戦運用能力で対抗するって感じが見てとれます。
F/A-XXの復活はF-35のブロック4問題が長引く兆候なのか海軍がC型に満足してないのかいろいろ考えられますね。
F/A-XXの方も興味深いけどやっぱりこっちが気になる
>>>A-10の完全退役阻止に関する条項<<<
いつまで使い続けるんですかねあれ、そもそも戦場まで行けないでしょ
00-10年代の低強度紛争は最後の花道でしたよね。B-1も通常爆撃に使用されていましたけど。
名機でしたねってことにして、もう引退させてあげなよ…。
これ前の記事でも挙がっててうわぁって思っちゃいましたが…それ以外も退役阻止がたくさん上がってましたね。
陸とかはともかく航空機系なんて耐久年数遥かに超えてメンテしながら運用するものじゃないよ…!と設計側の人たちは歯ぎしりしてそう…
まぁ…過去の栄光に縋るのはよくある事ですし…
とはいえ、現代技術の中で生き残れるほど甘くないでしょうからA-10は潔く退役させた方がいいでしょうな。
割と簡単に墜落させられそう
同一コンセプトのSU-25NATOのライセンス買って製造した方が多分安くつきそう。
退役させたら後釜用意にもっと金かかるじゃん
どうせろくに使わないんだから死蔵して予算浮かせたほうがいいじゃん
時代の過渡期だからね。
F/A-XXとF-47は、F-4の様に共通化すべきだね。
他国は買わないだろうから、共通化して量産効果を出さないと、また失敗する。
まあ、結局F-35に頼る事になりそう。
E-7は導入しても中継ぎだから、下手に弄らないで、そのまま使えば良いのに。
A-10は、何かある度に蘇って来そうだな。
あれ、これが海軍向けでノースロップグラマンで、F47がボーイングで空軍向けだっけ????
海軍と空軍と海兵隊を混ぜて悲惨な目にあったのがF35だから、今度はちゃんと分けておかないとむしろまた失敗するのではないかなぁ
F-35みたいな炎上が見えるな・・・。>ジョイント
あと手漉きのメーカーどこだろう?
個人的には中継ぎなんだから中古のB-767かってE-3をドミノした方がいいとは思ってる。
F-15Eに関してはオーバーホールした上でEX改修した方が議会納得しそう。
共通化(しようと)して失敗した事例の方が圧倒的に多いような。
F-4はまだまだジェット(戦闘)機の技術が未成熟な時代だからこその成功?例でしかないでしょう。
というかF-4の生産数はまさしく共通化しようとして色々失敗したF-111の穴埋めの面もあるのでこれを成功事例として「次も共通化しよう」はマクナマラの亡霊扱いされても仕方ないレベルかと。
F-4が成功したのは、
当時としてはハイパワーで重量比も悪くないJ79を、しかも双発使用の贅沢さんで、
その上(艦載機故だろうけど)大型な主翼を採用した事により、
潰しの効く機体に仕上がったのが大きい、と解釈しています。
空軍機への転用に関しては、既存のセンチュリーシリーズが、ベトナム戦争での運用だと今一だった事も大きいかも。
個人的に、
海軍機と空軍機の共用化を計る場合、海軍機転用が無難
といった偏見を持っています。
恐らくその偏見形成の一因は、F-4にあるのでしょうね。
>海軍機と空軍機の共用化を計る場合、海軍機転用が無難
仰る通り、というか逆が難しかなくて事実上不可能に近いかと。
1kgでも軽くしたい航空機、特に戦闘機において発着艦装備とその負荷に耐える強度や塩害対策というのは文字通り重荷で、
逆にいえば適切な安全マージンの範囲内で設計された空軍機にそんな強度がある訳がなくエアフレームの基本からほぼ全部再設計になるでしょう。
海軍機の転用ですら航空力学もCA*も未成熟でマージンも大きく、何より「実際に作られて飛んでいて運用データがある」ことに千金の価値があった時代だからその無駄を許容できただけで、最適化の進んだ現代では許されないでしょう。
半分以上共通化できてるF-35A/Cは頑張ってる方だと思いますがあれもあちこち無理、妥協した結果に見えますし。
米海軍のF/A-XXへの前のめりの姿勢を見るにつけ、F-35Cには、まだ報道されていない問題・不満がたくさんあるんでしょうねえ。
艦艇の運用維持には大統領予算から19億ドル上乗せされた71億ドルが、別で海洋産業基盤に15億ドルが配分されているのは一安心。
A-10への言及はなく、どういうわけか今年度で退役するはずのU-2の整備施設に5500万ドル配分され3機のフルレストアを行うと。
しかし予算の額や種々の契約に対する本気度を見ると、マジで世界帝国化を目指し始めたのではないかと思った
取得して何十年も使うよか新しいシステムに注力したほうが良いってことでE-7は死んだんだった気がするが(ヘグセス談)
結局E-3をE-7で置き換えるのかな?
つなぎで考えるんならおとなしくE-3をB-767に移植しとけな・・・ってまじめに言いたい>米軍