米国関連

米軍ナンバー2の警告、極超音速兵器のテストを過去5年間で米国は9回VS中国は数百回

米軍のナンバー2であるジョン・ハイテン統合参謀本部副議長は間もなく現在の地位を離れる予定で、統合参謀本部副議長として最後となるかもしれない苦言を発して注目を集めている。

参考:‘Hundreds’ Of China Hypersonic Tests Vs. 9 US; Hyten Says US Moves Too Slowly

過去5年間で米国は極超音速兵器のテストを9回しか実施していないが、同じ期間に中国は数百回のテストを行った

極超音速兵器の開発競争で中国に米国が何故負けているのかについてハイテン副議長は「過去5年間で米国は極超音速兵器のテストを9回しか実施していないが、同じ期間に中国は数百回のテストを行った」と明かし、未成熟な技術を開発する過程のテストにおいて「失敗」を許さない官僚主義や議会(メディアも含む)が問題だとの認識を示した。

ハイテン副議長は「米国初の偵察衛星「コロナ」は打ち上げ失敗や衛星が設計通り作動しないなどのミスで13回連続で失敗、14回目の打ち上げでようやく成功した」と明かし、新しいモノを早く手に入れるためには「失敗を繰り返すことで学ぶ」というアプローチを行うしかなく「金正恩も失敗すれば科学者を殺していた祖父や父のやり方を改め失敗から多くのことを学ぶことを奨励した結果、世界でも経済規模が特に小さい北朝鮮がICBMと核兵器の開発に成功した」と語り、どれだけテストのリスクを理解して容認出来る環境が重要かを強調して米軍が如何に厳しい状況に置かれているかを語り始めた。

出典:Public Domain 偵察衛星コロナからフィルムを回収する方法

ハイテン副議長によれば「テストに1度でも失敗すれば世界中の新聞が『米軍失敗』と書きたてる」と語り、米軍は世界に先駆けて極超音速兵器の技術開発に取り組んでいたが「最初のテストに失敗したため開発は2年間中断され『なぜ失敗したのか』を調査された後、再びテストに挑戦したものの失敗したため開発プログラムは中止されてしまったが、敵は我々と同じ方法で極超音速兵器の開発に乗り出しテストの失敗を容認したため開発に成功した」と指摘。

これを受けて米軍も極超音速兵器の開発を再開したが「依然としてテストのリスクを理解して容認出来る環境が整っていないため国防総省は極度に失敗を恐れており、中国が過去5年間で数百回のテストを行ったのに対して米国は9回しかテストを実施することができなかった」と説明、恐らくハイテン副議長は「これが極超音速兵器の開発競争で中国に米国が負けている理由だ」と言いたいのだろう。

出典:Public Domain B-52Hに搭載されたAGM-183A

因みに英国のフィナンシャル・タイムズ紙は「中国が今年8月に核兵器を搭載可能な極超音速滑空体(HGV)のテストを行い旧ソ連が開発した部分軌道爆撃システム(FOBS)に類似した技術を使用して目標から24マイル外れたところにHGVが着弾、米諜報機関が驚くような性能を示した」と報じて世界中から注目を集めたが、これについて統合参謀本部のマーク・ミリー議長は機密情報に触れるため詳細を明かさなかったものの「中国のテストはスプートニクショックに近いものがある」と語ったため再び大きな注目を集めている。

参考:Gen. Milley calls Chinese weapon test ‘very concerning’

なぜ中国のテストに米軍が驚いているのかと言うと部分軌道爆撃システムを使用すれば北極ルートではなく「南極ルート」から米国本土を攻撃することができ、北極ルートに集中配備されている米国のミサイル防衛シールドを迂回して背後から米国本土を攻撃できるためだ。

出典:HAA / CC BY-SA 4.0 部分軌道爆撃システムの原理

因みに北極ルートをカバーしているミサイル防衛シールドとは宇宙に配備された早期警戒衛星に加えクリアー空軍(アラスカ)、トゥーレ空軍基地(グリーランド)、フィリングデール基地(英国)に配備された超大型の固定レーダー、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を大気圏外で迎撃するための専用ミサイル「GBI」で構成されており、海上配備型のSM-3はMRBM(準中距離弾道ミサイル)の迎撃能力しか備えていなかったが本体の直径を34cm→53cmに大型化したSM-3Block2Aが昨年末に初めてICBMの迎撃実験に成功している。

但しSM-3Block2A(全長6.55m×直径0.53m)とGBI(全長16.61m×直径1.28m)はサイズが異なり、米国はGBIの後継機開発を進めているためSM-3Block2AでGBIに要求される迎撃能力を代行するのは無理なのだろう。

出典:米ミサイル防衛局 SM-3Block2AによるICBMの迎撃実験(イメージ)

つまり部分軌道爆撃システムを使用して南極ルートから米国本土を攻撃すればミサイル防衛シールドが手薄なので不意打ちになる可能性が高いため、ミリー議長は「スプートニクショックに近い=軍事技術で遅れを取っているという恐怖」と口にしたのだ。

もし南極ルートの穴をカバーするため一先ずBMD対応のアーレイ・バーク級駆逐艦を南半球に常時配備することになれば、それこそ中国の思うつぼなのかもしれない。

関連記事:中国がテストした核兵器対応の極超音速滑空体、米諜報機関が驚くような性能を示す
関連記事:米国、スクラムジェットを使用した極超音速巡航ミサイル「HAWC」の試射に初成功
関連記事:日米が共同開発したSM-3Block2A、ICBMを想定した迎撃実験に初成功

 

※アイキャッチ画像の出典:MDAA HGVのイメージ

J-20複座型に続き今度はJ-31艦載機バージョンの実機、飛行中のJ-35を収めた写真が登場前のページ

インドネシアメディア、日本と護衛艦購入契約がまとまれば中古護衛艦の提供を受けられる次のページ

関連記事

  1. 米国関連

    久々の朗報、9年の時を経てロサンゼルス級原潜ボイシのオーバーホールを開始

    米海軍から久々の朗報が届いた。9年近くオーバーホールを待っていたロサン…

  2. 米国関連

    米空軍のABMSが見せた将来の可能性、飛行中のF-16をアップデートすることに成功

    米空軍は開発を進めている高度な次世代の戦闘管理システム「ABMS」の活…

  3. 米国関連

    B-2にそっくり? 米空軍、ステルス爆撃機「B-21レイダー」の新CG画像を公開

    米空軍とノースロップ・グラマンは開発を進めているステルス爆撃機「B-2…

  4. 米国関連

    米国が18番目のウクライナ支援パッケージを発表、対レーダーミサイル提供も認める

    バイデン政権は過去最大規模となる10億ドルのウクライナ支援パッケージを…

  5. 米国関連

    米海兵隊、恒久的に水陸両用戦闘車「AAV」を陸上運用に制限すると発表

    米海兵隊は一時的な水陸両用戦闘車(AAV)の運用制限を「恒久的」に変更…

  6. 米国関連

    米空軍はF-35Aに搭載するエンジン不足に直面、問題解消には数年かかる見込み

    F-35ジョイント・プログラム・オフィス(JPO)によれば米空軍が使用…

コメント

    • 匿名
    • 2021年 10月 30日

    文明なんて失敗の積み重ねで成熟した物なのに、何で人間は失敗を嫌うんだろうね。
    挑戦する時点で成功しか受け入れられないなら、そりゃあ挑戦する奴もいなくなるわな。
    これは日本のことにも言えるし、一般人の教育にも言える真理だね。

    18
      • 匿名
      • 2021年 10月 30日

      元々人間は失敗を嫌う物だが、近年では失敗した時のダメージが大き過ぎて「失敗出来ない」と言う意識があらゆる分野で強まっている
      特に、資金面や開発期間の長期化による時間の面でのダメージが近年の技術開発では大き過ぎるので、下手をすると一つのプロジェクトの失敗で会社や国家が傾きかねない事例が有る為、今日では昔なら容認出来たレベルの失敗でも容認出来なくなっている
      その中で、中国が失敗を容認出来ている(本当にそうかは不明だが)のは、単純に経済成長の結果資金面でのダメージを凌げる位に資金の余裕が有るのと、本気で米国に勝って世界を制覇したいと言う野望があるから

      15
        • 匿名
        • 2021年 10月 30日

        ていうか、実態が独裁専制政治だからでしょ

        4
          • 匿名
          • 2021年 10月 30日

          幾ら中国が独裁専制政治だからと言っても、軍備増強と経済発展が両立出来なければここまでの脅威にはならない
          長年の経済発展で資金に余裕があり、尚且つ米国に勝って覇権を握りたいと言う野望が嚙み合っているからこそ、今の中国は様々な軍備増強が出来ているのであって、中国をそこまで育てたのは日本は勿論、米国等の民主主義諸国が投資を続けた結果だと言うのを忘れちゃいけないぞ

          9
            • 匿名
            • 2021年 10月 30日

            でも、その資金は国内のいろんなとこから搾り取ってますよね、少なくとも最近のニュースを見てるとそう見える。

            3
      • 匿名
      • 2021年 10月 30日

      但し某国は除かれるらしい。

    • 匿名
    • 2021年 10月 30日

    失敗する余裕もない現状が先にある、意識がすでに敗けている
    失敗を怖れないアメリカンスピリッツはどこにいった?

    14
      • 匿名
      • 2021年 10月 30日

      アメリカはズムウォルト級ミサイル駆逐艦やジェラルド級空母の失敗でさんざん国や国民から金の無駄遣い扱いされたからなぁ…

      そういう意味では失敗してもそれに対する問題視を黙殺できる中国の国策による研究・開発は強い

      19
        • 匿名
        • 2021年 10月 30日

        沿海域戦闘艦のこと、時々でいいから……思い出してください

        3
          • 匿名
          • 2021年 10月 30日

          沿海…戦闘艦?なんだねそれは…

          3
      • 匿名
      • 2021年 10月 30日

      x日本もそうですが、消防法や高圧ガス保安法みたいな規制関係の法律は、過去の事故を再び起こさない、という前提で作られてますが、研究環境という意味では、よけいなコスト・手続き・期間の増加を招くだけでなく、心理的な障壁にもなります。失敗した時も報告書類をたくさん書かなきゃいけないので面倒です。リスクを回避するというのは、処罰が怖いという良り、雑務が増えて面倒くさいという意味ではないかと思います。一般市民が安全・安心を求める限りはこの傾向の変化はあり得ません。
      一方の中国、あるいは韓国もそうですが、革新性・速達性を重視してます。日本人から見たら危ないだろうと思うことでも、平気でやるので、進捗が圧倒的に早いですし、極限の追及もやりやすいです。安全対策を省略することで、定期的に大事故を起こしますが、コストダウンも図れます。失敗した時の報告書類についてはわかりませんが、安全関係の優先順位が低いので、まあ日本よりは少ないのでしょう。
      この現象は人的コストの安い発展途上国の最大の優位点なのでこれを逆転するのは、日本だけでなくアメリカも難しいでしょう。

      11
        • 匿名
        • 2021年 10月 30日

        おっしゃることはよ〜くわかります。
        私も経験しました。

        2
        • 匿名
        • 2021年 10月 30日

        スペースXのスターシップの開発観ました?
        国内のニュースだと爆発ばかり取り上げられてましたが物凄い開発速度ですよ
        結局のところ先進国後進国なんて関係ないです
        破壊的なイノベーションを許容できるか、先人の考えを否定でき、それを実行できるかが大事。
        もちろんそれを可能とする資金も大切なんですが馬鹿みたいに金使って失敗したMRJの例もあるので

        1
          • 匿名
          • 2021年 10月 30日

          最後は組織の文化だというのは否定の余地はありません。しかし、スペースXは巨大なベンチャーであり、イーロンマスクのワンマン企業であることも大きいです。イーロンマスクは一種の芸能人であり、投資家は成功失敗よりも夢を見せてくれるかどうかを期待しているように見えます。だからこそ失敗シーンすらエンターテインメントに昇華できるのしょう。
          しかし公的機関や大企業で同じことをしたらスキャンダルとして批判されることになるでしょう。日本の場合週刊文春のKAGRA失敗報道は記憶に新しいですが、予算が潤沢なはずのアメリカでも本記事のような苦言が出る以上、あっちはあっちで事情があるのでしょう。

          4
    • 匿名
    • 2021年 10月 30日

    防衛系はどこも歴史が長いし大企業意識が高いんだろうな
    今のアメリカにベンチャースピリットが無いとは思わないし失敗を恐れる文化だとも思わないが、そうした人材は防衛系を目指さないんだろう
    起業家たちにインセンティブを与えたら成功するまでやると思うよ

    14
      • 匿名
      • 2021年 10月 30日

      ちょっと前の「米陸軍が進める将来型攻撃偵察機の競争試作は茶番、F-35の失敗から何も学んでない」の記事では「革新的なアプローチへのこだわりのお陰で戦車から艦艇から、開発と更新に失敗したじゃね」みたい意見が多かったけど、今回は逆だね

      8
        • 匿名
        • 2021年 10月 30日

        逆ではないと思いますよ。ここで問題しているのは試行回数が取れないことなので、革新的アプローチを試行して失敗したから保守的なアプローチを取るのであれば、知見•経験を得られますが、今のアメリカは革新的アプローチを取ろうにも失敗したとき色々面倒だから失敗しないよう慎重になって、試行回数が減るだけでなく時間もかかってしまっていることなので。

        4
    • 匿名
    • 2021年 10月 30日

    アメリカは軍事的優位をとれないのは確定なので
    周辺国との軍事同盟強化、世界を巻き込んでの経済的封じ込めで競り合ってなんとかパワーバランスとるしかないね。

    12
      • 匿名
      • 2021年 10月 31日

      どうも地理がよろしゅうないからのぉ。

      1
    • 匿名
    • 2021年 10月 30日

    >なぜ中国のテストに米軍が驚いているのかと言うと部分軌道爆撃システムを使用すれば北極ルートではなく「南極ルート」から米国本土を攻撃することができ、北極ルートに集中配備されている米国のミサイル防衛シールドを迂回して背後から米国本土を攻撃できるためだ。

    これはもうやばいどころの話じゃないだろ。
    米軍のミサイル防衛戦略を丸々変更しなきゃならない話じゃないか。
    そしてそれに何年かかるのか。
    遅れを取ったなぁ。

    10
      • 匿名
      • 2021年 10月 30日

      けどアメリカには中国全土を照度にできるだけの核兵器があり、中国はそれを防ぐことができない以上、相互各省破壊は保たれ根本的な核バランスは変わらないと思われ

      戦争は生き残った人口が多いほうが勝ちと思っている中国でもさすがに国全土を核攻撃されたらどうしようもないし

      11
        • 匿名
        • 2021年 10月 30日

        国民の意識が違う
        アメリカ国民は自国民が死ぬ耐性が無さすぎる
        いや、中国に比べたらどの先進国もそうなんだがな

        逆に中国政府は共産党幹部以外が死んでも何とも思わないし国民も調教され続けてきてる

        核使ってアメリカ人1億人と中国人1億人はトレード出来ねンだわしたら負けなんだわ
        況してやアジアの為にアメリカ本土に住むアメリカ国籍を持つ人が死ぬなんて絶対にアメリカ人は許容しないんだ

        10
          • 匿名
          • 2021年 10月 30日

          それは何処の国でも一緒、アメリカのための日本国民が犠牲になるとなれば大半の人が手のひらを返すよ

          2
          • 匿名
          • 2021年 10月 30日

          核兵器の持つ量の違いがありすぎて、中国も1億で済むとは到底思えないんですけど、国民の命を軽く考えているなら尚更。

          6
          • 匿名
          • 2021年 10月 30日

          アメリカは文字通り中国全土を焦土にできるだけの核兵器を持っていて、自国に核を撃ち込まれたら何が何でもやり返す
          共産党幹部は生き残ったとしても自分たちの立場と財産を作る下地を失いかつてとは比べ物にならないぐらい落ちぶれる羽目になる

          んでもって今まで何もかも思い通りにできてきた共産党幹部がその立場になることを甘んじて受け入れられるかどうかと考えるとね

          7
          • 匿名
          • 2021年 10月 30日

          WW2でもそうであったように、アメリカはやられたら数十倍返しにする国だよ
          一億人やられたら中国人一億人ではすまさない

          5
    • 匿名
    • 2021年 10月 30日

    中国は良くも悪くも昔のやり方を貫いてんだよな。兵器開発も無難に手堅く進めるし、現代版帝国主義なのもある意味昔のままと言える。

    6
    • 匿名
    • 2021年 10月 30日

    かつてソ連がそうであったように、米本土を射程に納めるミサイル群の配備は米本土を滅ぼす意思があるわけではなく自分のテリトリーに米軍の戦力を寄せ付けないためだろう。003型空母が計画数である4隻全部揃う頃にはJ35も配備されているだろうが、その頃には米軍は第二列島線より外側に放逐されているかもしれないし、地上発射型の極超音速誘導弾の性能次第ではグアムやオーストラリアを抜いて第三列島線まで聖域が後退してるかも。

    3
      • 匿名
      • 2021年 10月 30日

      核戦力と通常戦力の抑止を同一視しては行けない、というか、仮に中国が核撃つとすると撃ち返されるまでは、普通に核抑止論なんだけど、核弾頭はアメリカのがずっと多いからねぇ、そもそも大国が使うような弾道ミサイルを迎撃するようなミサイル迎撃システムなんか聞かんし。

    • 匿名
    • 2021年 10月 30日

    テストの目標というか名目の問題じゃないのかなぁ。
    「打ち上げ試験」じゃなくて「「空中燃焼試験」、「飛行試験」じゃなくて「水平加速試験」、多段階に設定されてる試験目標の一番下をテスト名称にすれば名目上の成功率は大幅に上がるだろ。
    まあ景気のいい目標を謳わないと十分な予算が取れなかったり、問題が起きた時に意地でも成功させる、と言うモチベーションや体制・予算が保てない(※)、みたいな弊害もあるだろうから痛し痒しだけど。

    ※例えば初代はやぶさの名目上の目標が「イトカワ周回軌道への到達」だったらあの満身創痍のサンプルリターンを成し遂げられなかった可能性は高いだろう。

    1
    • 匿名
    • 2021年 10月 30日

    中国は極超音速兵器の開発をいつ頃から始めたんだろ
    ここまで差が開くって、90年代頃からやってたんだろうか(もしかしたらもっと前?)

    2
      • 匿名
      • 2021年 10月 30日

      最近の傾向として研究開発に要する時間は短くなってる
      そもそも基礎的な知見が増えてる上に機械化、デジタル化の恩恵も大きい

      5
      • 匿名
      • 2021年 10月 30日

      1980年代くらいからA2/ADを採用してたので
      恐らくその時からではないでしょうか?

      アメリカで問題なのは失敗を恐れる精神よりもドクトリンの不在だと思います。
      全球同時即時攻撃だの、テロとの戦いだの、オフショアコントロールだの
      一体どんだけの戦略を立ち上げては消すのよ。

      7
        • 匿名
        • 2021年 10月 30日

        確立したかどうかは別として、さすがにドクトリン不在は無いでしょ。
        現在はインド太平洋重視で対中国に戦力と対応力をシフトさせトランスフォーム中。
        情勢が変わればドクトリンも変わって当然で、中国相手にオフョアコントロールを戦略の中心に据えるなど非現実的なのは誰でも認めるところかと。

        1
          • 匿名
          • 2021年 10月 31日

          トランスフォーム中というのは国内の各種製造業の育成をあきらめて、
          次々と艦船や戦闘機を引退させていくことなんでしょうか。
          数十年先を見据えて考えないといけないのに短期的にコロコロ変えすぎで
          結果、必要だと思った兵器開発をしようと思ったら既に人とモノがいなくなってた
          ていう状況になるんだと思います。

          2
    • 匿名
    • 2021年 10月 30日

    なんかここ最近急に注目され始めたよね>超音速兵器
    以前は大気圏外から攻撃する弾道ミサイルが主な攻撃手段だったのに
    ジェットエンジンが進化して低空でも超音速出せるようになったからかな

    3
      • 匿名
      • 2021年 11月 02日

      超音速兵器は多弾頭核ミサイルみたいほどの同時攻撃能力や誘導性能が無かったからね

      ただアメリカや日本、その他の国々が対ICBM迎撃用ミサイルを研究し、一部はほぼ実用化したからICBMの優位性が下がり、そのため相対的に超音速兵器が注目されだしたんじゃないかな

    • 匿名
    • 2021年 10月 30日

    実験失敗といってもリリース失敗とか初歩的で確立済のはずの不具合だからなあ。
    その原因解明と対策にあまりにも時間を要するという体制が問題なんでしょうね。
    もしもだが、原因調査結果と対策案の報告、評価審査、質疑、承認、対策実施、なんて手順をいちいち踏んでたらちょっとした不具合改修にも当たり前に時間がかかる。
    コスト管理てなことがあるかもだが硬直化すると弊害を生みかねない。議会の介入等は求められる達成目標単位に絞るべきだ。

    3
    • 匿名
    • 2021年 10月 30日

    名前が紛らわしい、大統領が辞めるのかと思ってビックリしたのは内緒

    4
    • 匿名
    • 2021年 10月 30日

    失敗を許さないのは社会主義思想のお家芸だったはずなのにどこで逆転したんだ

    4
      • 匿名
      • 2021年 10月 30日

      失敗を許さなかった社会主義諸国とはソ連の事なので、ソ連崩壊後の社会主義諸国とは区別する必要が有るでしょう
      その点、中国はソ連崩壊前の1970年代末から改革開放政策を続けていたので、先進国のレベルへ到達するまでに生じ得る失敗に対しては鷹揚だったのだと思います

      5
      • 匿名
      • 2021年 10月 30日

      テストで失敗を繰り返すのは社会主義国家でも許されている(改善することが前提条件だけど)。
      テスト結果で試作品を欠陥品扱いして、プロジェクト自体の失敗を認めたら不味いけど、それはどこの国でも一緒だしね。
      アメリカはテストで失敗を繰り返すことに臆病になりすぎなのよ。

      2
        • 匿名
        • 2021年 10月 30日

        ただアメリカは本来小さい段階でやるべきテストを省略して大きな失敗をする例が多すぎる
        失敗に臆病というよりテスト自体に臆病になりすぎている

        1
      • 匿名
      • 2021年 10月 31日

      むしろ中国は失敗しても成功するまでごり押しする国
      しかもソ連以上に手段も外聞も気にしないからたちが悪いし、開発力も強い

      6
    • 匿名
    • 2021年 10月 30日

    テスト回数は後からでもどうにでもなるが、新分野に対する懐の狭さに関しては何とも言えねえ。そういった話は日本の専売特許だったんじゃないのか(暴言)
    こういう新技術への挑戦と成功の話はトップや有権者の資質が問われる民主主義より、独裁政権が向いてるわな。失敗し続けたら死ぬしかないが

    3
      • 匿名
      • 2021年 10月 30日

      >そういった話は日本の専売特許だったんじゃないのか(暴言)
      金が無いっすよ•••。人も足らんのに雑務が増えるようなことはしたくないっすよ•••。

    • 匿名
    • 2021年 10月 30日

    にしても、なんでこのタイミングで?感はある。

      • 匿名
      • 2021年 10月 31日

      そりゃ議会が軍の幹部にぶーたれたからでしょ。公聴会かなんかで、なんで中国にできて我が国はできないんだって。

      2
  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 米国関連

    米海軍の2023年調達コスト、MQ-25Aは1.7億ドル、アーレイ・バーク級は1…
  2. 米国関連

    米空軍の2023年調達コスト、F-35Aは1.06億ドル、F-15EXは1.01…
  3. 米国関連

    F-35の設計は根本的に冷却要件を見誤り、エンジン寿命に問題を抱えている
  4. 中国関連

    中国は3つの新型エンジン開発を完了、サプライチェーン問題を解決すれば量産開始
  5. 中東アフリカ関連

    アラブ首長国連邦のEDGE、IDEX2023で無人戦闘機「Jeniah」を披露
PAGE TOP