米陸軍は2023年9月「AbramsのSEPv4開発を中止して“より積極的なアップグレード=M1E3”を開発する」と発表したが、Defense Newsの取材に応じたノーマン准将は「乗員構成の変更や無人砲塔の採用が検討されており重量は60トン以下を目指す」と述べた。
参考:A lighter, high-tech Abrams tank is taking shape
60トン以下を達成するためにはSEPv3から7トン以上の重量削減が必要
米陸軍はM1Abrams、M2Bradley、M113の後継車輌、歩兵旅団戦闘団向けの火力支援車輌、地上無人車輌を対象にした「Next Generation Combat Vehicle(NGCV)」を進めており、M1Abramsの後継車輌は要求要件が決まっておらず、M2Bradleyの後継車輌はGeneral Dynamics Land Systems(GDLS)とRheinmetall VehiclesがXM30開発を進めており、M113の後継車輌にはAMPVを約2,900輌、歩兵旅団戦闘団向けの火力支援車輌にはM10Bookerを約500輌調達する予定だ。
Abramsの正統な後継車輌は2030年代に登場する(開発が本格化するのは2020年代後半)と言われており、それまでの繋ぎとして米陸軍はSEPv4の開発を予定していたものの、ノーマン准将は2023年9月「将来の戦場は戦車に新たな課題を突きつけており、我々もAbramsの機動性と生存性を最適化し、将来の戦場でも機能できるようにしなければならないが、Abramsは重量を増やすことなく能力を強化するのが難しい。さらに兵站への負担も削減しなければならず、ウクライナでの戦争は兵士の包括的な保護の必要性も浮き彫りにした」と述べ、SEPv4の開発中止してM1E3の開発を発表した。
これまでのAbramsに対するアップグレードは重量増=機動性の低下と兵站の負担増で成立しており、54トンだった初期重量はSEPv3で66.8トンに到達、GDLSはSEPv4について「新技術の追加はAbramsの重量をさらに押し上げるだろう」と言及していたが、ウクライナ戦争の教訓は「従来戦車の保護能力」に疑問を投げかけ、ノーマン准将が発表したM1E3の「E」という名称は「簡易な修正よりも重要な技術的変更」を意味し、これまでのように「能力を継ぎ足す」のではなく「抜本的な改良が必要」と判断したのだろう。
M1E3はSEPv4の特徴を取り入れつつ「モジュラー式のオープンアーキテクチャ」を採用する計画で、これに成功すれば迅速な技術的アップグレードが少ないリソースで可能になり、ノーマン准将は「将来的に『より生存性の高い軽量戦車』の設計ができるようになる」と述べていたが、M1E3について新たな情報が出てきた。
Defense Newsの取材に応じたノーマン准将は「今月中にGDLSと契約を締結してM1E3の予備設計を開始する」「M1E3の開発期間はM30と同程度」「M1E3とM30を同タイミングで配備したい」「開発スケジュールに関する詳細は秋までに明確になる」「乗員構成の変更や無人砲塔の採用なども検討されており重量は60トン以下を目指す」「アクティブ防護システムはM1E3にとって不可欠な要素の1つ」と言及。
ノーマン准将は自動装填装置の採用と装填手の削減を示唆しており、60トン以下を達成するためにはSEPv3から7トン以上の重量削減が必要で、GDLSが提案していたAbramsXに近いものになるのかもしれない。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Army
M1輸出用にして新型調達した方が早そう。
米陸軍が発表している資料でも小手先の変更で重量削減が難しいことは指摘されていて、おそらくFCSやセンサー、BMSなどのベクトロニクスや砲弾の互換性以外のほとんどの部品を総とっかえする事実上のほぼ完全な新型戦車だと思われ。
減量なんてムリムリ。
10式をムキムキにする方がいいよ。
>10式をムキムキにする方がいいよ。
まず数を揃えないとね・・・
90式も今じゃ結構性能悪いし改修案が欲しい所、最近知った話だが90式の主砲はRHA換算480mm程度の威力しか無く、これは中国の05式水陸両用戦車の105mm主砲(500mm)にも劣る。
新型でも改修でもどちらでもいいけど、とにかく戦力になるやつの数を揃えて欲しい
90式もM1もラインメタル 120 mm L44のライセンス生産品だから、同じ性能じゃないの?
すでに設計からも考えると40年選手だし仕方ないかと
10式のAPFSDSは2kmでRHA換算548mm、90式のは448mmみたいね。
>10式のAPFSDSは2kmでRHA換算548mm
軍事研究の記事で紹介されていた推測値ですね。
この推測値は、
装薬を8.5kg、装薬の変換係数を1.300MJ/kgと仮置きして、発射体の質量7.8kgから初速1683m/sとし、
距離2kmの減速率を適用して1531m/sを『J.P.Lambertの式』に適用して求めた様です。
ちなみに装薬の変換係数は、DM33の1.308MJ/kgより小さな値となっていますが、これはDM53の値を適用したためです。
10式は高エネルギー密度の装薬と高耐圧の砲の組み合わせで、ピーク腔圧がDM33の515.3MPaから640MPaと24%増えている様なのに対して、
上記推測では初活力が11%増となっており、個人的に過小評価な気がします。
10式の初速を(1683m/sではなく)、約1750m/sとしているサイトもありますが、これは上記ピーク腔圧の相違を反映しての様です。
『J.P.Lambertの式』自体は下記のようになります。
VL = U *(L/D)^0.15 *(fz * D^3 / W)^0.5
fz = Z + 1/e^Z -1
Z = T/D * (sinθ)^0.75
U = 係数で標的がRHAの時4000、アルミの時1750
VL:標的を50%貫通する速度[m/s]
L:侵徹体の長さ[cm]
D:侵徹体の直径[cm]
T:標的の厚さ[cm]
θ:撃角[deg]
ちなみに執筆者の『J.P.Lambertの式』利用法ですが、
上記Tを30[cm]と仮置きして、撃速に釣り合う角度にする形で侵徹長を求めるといった感じの、ちょっと独特な手法になっています。
うろ覚えですが、撃角θを固定にして標的の厚さTを可変にすると、侵徹長の結果は異なる値になったかと。
レオ2A5のラインメタルの55口径砲+DM53で約800mm、M1A2用の劣化ウラン弾で700mmとか聞いたから多分もっと高い気がする。
548mmだと、T-90の砲塔どころか車体抜くのも難しいような
『J.P.Lambertの式』は、式を眺めたら判る様に、
標的側の材質はパラメータとして在りますが、
侵徹体側については寸法だけで、材質を反映したパラメータは無いです。
そこから、
1978年に近似式構築の際に想定した侵徹体と材質や構造が異なるモノに対しては、
そのまま適用するのは危険な印象の式ではあります。
サイトによっては、侵徹体の密度などをパラメータとして持つ近似式を利用されてる所もあるので、
参考にするならそちらの方が無難かも?、と思っています。
ちなみに、『侵徹体の密度などをパラメータとして持つ近似式』だと、
撃速が1680m/sでも侵徹長は484mm(鞘部分も含めた平均密度での計算値)や516mm(鞘部分を除外した浸徹体本体のみで処理した計算値)といった具合に、軍事研究の推測値より悪化してたりします。
10式が鞘構造のために、密度とかが見かけ上小さくなり、この手の近似式では浸徹長を稼げないのです。
鞘構造になっているのは、靭性を上げて浸徹体を折れ難いモノにするため、と言われています。
見方を変えると、
対RHAのカタログ値を犠牲にして、複合装甲などを施した実標的への対応能力を稼いでいる様に見えます。
中国軍事協会で2021年に公表した資料で、[0.9〜3.3 km / sの印象的な速度のジャケット付きロッドの半無限ターゲットへの侵入に関する調査](Investigation on the penetration of jacketed rods with striking velocities of 0.9-3.3 km/s into semi-infinite targets)これに、興味深い事が書いてありまして、徹甲弾の速度が一定の時(表だと2240~2300m/s位)に限り、均一なロッドよりもジャケット付きロッドの方が高貫徹力を発揮するようです。良ければ調べてみて下さい。
ダイキンは、劣化ウランを用いなくてもセルフ・シャープニング効果を発生する新構造浸徹体について、特許技術を持っている様ですし、
従来のタングステン・カーバイト製モノブロック用の近似式と、浸徹長の乖離の大きい弾に10式がなっている可能性も捨てきれないですけどね。
90式戦車のAPFSDS弾は1980年代に開発されたDM33砲弾のライセンス生産品JM33なので、それより後の時代に開発されたAPFSDS弾を使ってる欧米より貫通力が低いです。
JM33は、額面上のピーク性能は(DM53などに比べて)低いけど、
性能バラツキが少なめな様ですね。
うろ覚えですが、集弾性も良い様な話しも、過去に目にした覚えも。
陸自は、JM33という額面性能が控えめな弾(105mm用の93式APFSDS推測値と同程度)を長年使用していた影響か?、
連射や小隊での集中砲火で、近傍に複数発命中させ、相手の防御力を無効化する方向に進化している印象があります。
それは総火演見ただけでそう思っている訳ではないですよね?あんな陸自ですら実戦的な弾薬使用統制(平時に撃つ弾が無いとかみたいな話ではない)の考え方はあります。
正面射・交差射・縦射は外国はメジャーだけど、何も集中射に陸自が力を入れている訳でも無くやるのは状況に応じて最適な方法を選ぶだけの話です。
集中射は装甲が厚い正面に集中攻撃して敵を撃破するような脳筋な手段では無く、隠掩蔽状態の敵が居て1号車から狙えるけど少ししか見えないが3号車ならもっと狙いやすく且つ装甲が薄い所を狙えるとか複数で撃って撃破の確率を上げる方法でしかありません。
装甲が薄かろうが妨害能力を持つとか兵士を沢山乗せて高性能で厄介なミサイルを搭載したIFVとか寸暇を惜しんで何としても撃破する高価値目標が居るなら集中射の選択もあるでしょう。
貫通力の不足を補う時もあるでしょうが、あくまでも無駄玉を使わずに効率的に敵を屠るのが主眼であり、昔のシャーマンでティーガー撃破するのに集中射を選択するみたいなフルボッコを主眼とする事は無いです。
ひょっとすると撃破し辛い位置取りした敵を集中射で釘付けにして回り込んだ味方が優位な射撃をしてチームプレイで撃破とか
90式の威力が低いのは最新の砲弾を入れないからだけどね
砲弾さえ変えれば他の西側戦車と変わらない。
10式の方が高圧なので弾の流用は出来ないと思います。
10式用の砲を90式に換装するという話があったな。
そう言えば、2021年頃に話題になった90式戦車と10式戦車の『120mm戦車砲徹甲弾の共通化』、
続報を目にした覚えが無いけど、どうなったのですかね?
90式戦車の主砲&FCS換装か!?、と当時思ったものですが。
10式と90式の砲身は組み付け上の互換性を確保してあるので、命数到達による交換時に10式の方針に換装するという話だったかと記憶してます。
それが10式APFSDSが射撃可能になることを意味するのかは不透明です。
主砲の貫通力も大事だろうが戦車の売りは陸上で機動性と防御力に火力のバランスが良いユニットである事だから攻撃だけを考えるのはどうかと思う。
防御のための装甲、ダッシュ力がある故障しづらいパワーパック、ある程度の脅威に対抗するためのRWSや主砲から撃つミサイルや射撃範囲内に存在する陸海空ターゲットに使える多目的弾とか装備を検討するのだって必要な事だと思う。
取りあえず貫通力に不満があるなら手っ取り早くノーマルL44 120mmに対応して貫通力が高くなったDM63A1でも輸入なりライセンスすれば良いと思うし、時代に即した装備を付けてやってくれでしかないね。
エイブラムスは、重くなり過ぎましたからね。
米軍は、世界中で戦う事を想定している軍隊ですから、オープンアーキテクチャにして対応しやすくなるのは好ましいと思います。
ウクライナ戦争で、米国製戦車の評判は失墜しましたが、時代の戦車に注目したいと思います。
対ドローンに、上面装甲やコープゲージ、電子線装備など、どういった対応をするのか気になっています。
>米国製戦車の評判は失墜しましたが、
エイブラムスはともかく、もともとシャーマンもパットンも、評判はイマイチだった記憶が。。。
日本戦車も74式までは評判はイマイチでしたね。
シャーマン戦車は、どちらかと言えば数は正義の極致のような形で、名機に上り詰めたように感じていました。
アメリカの事ですから、整備を容易にしたり、色々と改良していく事に期待したいと思います。
シャーマン戦車は信頼性が高いのも評価されていたと思うけど、チハのような日本戦車の信頼性はどうだったんだろう?
日本製の戦車・航空機は、大戦中に新開発したものを、大量生産に失敗したり品質が安定しなかったイメージがあります。
工作機械を輸入に頼っていて、輸入国と戦争しているわけですから、なかなか厳しいのかなと。
質の比率は大して差が無いという話はありますね。
今回の変更は、ウクライナ戦争の戦訓の影響なんだろうけど、
ウクライナ戦争のM1は、集団での機動突破や戦車戦とかでなく、一両ごとに自走砲的な使われ方をしていると思う。歩兵の援護や隠れて砲撃して退避するとか。
M1のコンセプトとは違うような気がする。
>M1のコンセプトとは違うような気がする。
相手が想定しているコンセプト以外の戦場を強制して、戦いを有利に進めるのは、戦術の基本なのでは?
そうですね。「相手の想定したコンセプトを外すのが・・・」おっしゃる通りですね。
大きくいうと、M1もアメリカの航空優勢の中で戦って成果をだしてきたというか、その中で進化した兵器だと思うのです。
また、正面装甲よりもドローン対策が、対戦車よりも建物や兵士を榴弾で破壊する方が必要になってくるのかな?
でも、戦車の設計者としては対戦車をどうしても重視したいだろうね。戦車は太平洋戦争の戦艦のような立場になってきたのかな?
仰る通りですね。
米軍が、戦車に何を求めるのかで、コンセプトが変わってくるのかなと思います。
ウクライナ戦争・ガザ戦争の戦訓により、どの兵器・どの距離・どこに被弾、こういった戦車のデータが集まっていると思います。
コープゲージの積極使用なども含めて、柔軟さは求められるかもしれませんね。
いいえ現在のロシア軍で戦車の単騎運用は推奨されていません、必ず複数で任務につくようにと訓告が出ています
ただし前線を預かる諸兵科連合部隊の指揮官は必ずしも戦車運用に明るいわけではなく、また理解はあっても様々な理由から原則通りの任務しか下さないわけにもいかず、単騎で運用されている場合もあるというだけです
そのような場合は戦車がその性能を発揮しづらくなり不利な戦いを強いられるわけです、有名な事例がアウディーイウカでT-90Mがブラッドレー2両の待ち伏せ攻撃を受けて撃破された戦いですね
最近の本だとシャーマンはドイツ戦車にさほど劣って無かった話が出てますね。
数の上でドイツの主力はⅢ、Ⅳ号戦車でパンターも装甲材と乗員の質の劣化でシャーマンの方が優位に立つ。ティーガーは数が無いので話にならない。
仰る通り、生産性は極めて重要と思います。
エンジン・足回り・砲塔などの、修理整備も容易になるからです。
被弾すれば、光学機器や剥き出しの装備が破壊されて、正面装甲が分厚くても戦闘能力低下は避けられないという指摘もあります。
結局、数は力で消耗品ですから、生産性が高く・数が行き渡らなければ、どうしようもない面はあるでしょうね。
>「モジュラー式のオープンアーキテクチャ」を採用する計画で、これに成功すれば迅速な技術的アップグレードが少ないリソースで可能になり
悪い予感しかしないなあ
分かります。発想は非常にいいのですがネックが生まれるだけに失敗するとグダつきが半端ないように思えます。
また規格変更時の苦痛も今の比では無いでしょうね。とはいえ今のシステム変更が配線だらけで困難だというのも間違いないですけども。
イヤなフラグをビンビンと感じる
あれこれ盛り込もうとしすぎじゃないかなあ
軽くて大出力で凡庸な戦車を安く大量に作れるようにするのが先決では
砲塔の無人化とかは別口で開発してご縁があったらと
でないとまた開発遅延とか各部のすり合わせうまく行かなかったりとかで結局M1おじいちゃんが続投になってまうし
>ウクライナでの戦争は兵士の包括的な保護の必要性も浮き彫りにした
えぇ!?西側戦車は乗員保護がしっかりしてて生存率が圧倒的に高いって言ってたじゃないですかー!?ヤダー!!
というネタふりはともかく、これまでは対戦車・対ATGMを考慮していればよかったのがFPVドローンの実戦証明により考え方を根本的に変えなきゃいけないと認識されたのでしょうね
モジュラー式のオープンアーキテクチャ」での拡張には、対ドローン用ジャマーなども考慮されるんでしょうな
M1A2の装甲は主要部でRHA換算700mmもありませんからね
コルネットEMやらはRHA換算1200mmの貫徹力があると言われていますから、装甲の強化されたSEPv3で4桁防御があると言われているとはいえさすがに限界でしょう
>M1E3はSEPv4の特徴を取り入れつつ「モジュラー式のオープンアーキテクチャ」を採用する計画で、これに成功すれば迅速な技術的アップグレードが少ないリソースで可能になり
駄目そう…
120mm砲の反動を60t以下の重量とトーションバーで抑えきれるのか?
90式・10式・ルクレール・K2はトーションバー油圧混合や油圧や油気圧などサスペンションが特殊だし、こいつら共通してお値段高い族だ。
120ミリ砲搭載のM1A1戦車の重量が57トンなので問題ないと思います。
西側(主にイスラエル?)中心に、実戦経験から「戦車は4人いないと無理」という話があるけど、ついに米国も3人乗りにするんだね。
映画・レバノンみたく1両単独で行動することは滅多にないからいいのかな?
トラ薬局の人は5人必要だ、と主張してたなあ。
近い将来の戦力化を目指して無人戦車の研究開発が進められているんですから、整備等を含めた運用上の所要乗員数問題は別途解決する構想になってるんだと思いますよ。
米国のMIL規格と欧州のISOは結露に関して非常に軟弱な試験方法しかないのでウクライナやロシア、東南アジアに持ち込むと
結露して電子機器は漏電します。 この規格が厳密にならない限り、陸戦兵器に電子機器を搭載しても年間を通して、通常稼働しません。このため、故障がちになります。ちなみに自動車部品も同様の規格です。
梅雨もなく、台風も来ない地域で開発してもボーダレスの兵器にはならないのです。
そういやある日に警察署の駐車場を見ると、フロントガラスが結露している車とそうでない車があって、クラウンパトは結露してなかった。
クラウンがベースだから、何か違うのかな、と思った。
残念ながらハイエースがどうだったかは覚えていない。多分、ハイエースはなかったと思う。
>乗員構成の変更や無人砲塔の採用が検討されており重量は60トン以下を目指す
言ってることは全部正しいと思うのですが、乗員を減らして無人砲塔化して…までするならM1から残すべき部分は一切ないほうが、つまり新規に開発したほうが良いのではないでしょうか。まあこのへんは議会対策のテクニックも込なのかもしれませんが、また米国開発の悪いクセが炸裂しそうな気も…。
先般公開された中国の次世代戦車は乗員二名で105ミリ砲装備、T-14と同じ無人砲塔・乗員車体配置レイアウトを採用して重量は40トン以下だそうです。これは非常に尖った方針転換ですが、米国が地上軍を展開させる可能性のある殆どの地域においてM1A2SEPv2は重量過多なのは明らかです。レガシーな有人砲塔型レイアウトを採用した10式でも車内空間の圧縮と装甲範囲の節約でT-72より軽い重量で3.5世代水準の性能を実現できたのですから、車体レイアウトをいじるなら理論上もっと小型軽量高性能の戦車は作れるはずです。それを米軍や米議会が良しとするかは別ですが、湿地や海岸で動けなくなる戦車は必要ないという考えは米軍内でも今後強まっていくことでしょう。
無人砲塔はどうなんでしょうね
私もT-14が出た頃は無人砲塔+装甲カプセルという革新的な設計に感動して無人砲塔信者になりましたが、ウクライナの戦訓ではドローン対策には車長の五感が何より重要という寄稿文が多数出ているんですよね
ロシア戦車兵は狙撃の危険がある市街地以外の移動時はたいてい車長が頭を出しています、無人砲塔ではそんなこと出来ません
ウクライナの戦争は進行中であり戦訓といっても色々だと思いますが、現在ウクライナに展開している両軍戦車はドローン対応のAPSやECM装置(ならびに後方の電子戦部隊の支援)を装備していないものがまだ多く、これらの対抗装備が行き渡った後の経空脅威の評価はまた違う話になるんじゃないかと思うんです。ロシアはともかく、西側諸国や中国が将来直面する戦争までそれらの対策を先延ばしにし続けるということはあまり考えなくてもいいのかなと。
兵士の五感、つまり砲塔上の高い視点からの目視索敵がどれくらい重要かはこの先結論が出るものと思いますが、カウンターパートとしての陸戦のネットワーク化は中国でも米国でも最優先で構築されています。この手のものを最初に配備したのは日本ですが、今まで車長が車両や小隊単位で行っていた索敵を中隊以上の単位や偵察隊やその他ISR能力と統合することが、伝統的な戦車兵の目を装甲カプセルに押し込める事への仮の答えなんではないでしょうか。
センサー類によって戦場認識力を拡充し活用できなくなった乗員の五感を補う…というのはT-14のコンセプトでありますが、ウクライナ戦争を経て私は時期尚早だったという考えに寄っています
ドローンを撃墜するのは簡単です、しかしあらゆる兵器は常に最大の警戒状態を保てるわけではなく、特にレーダーや電子妨害装置の類はその傾向が強く逆探知の恐れもあるとなれば戦場への移動時にこれら装置を作動させるわけにはいきません
また、壊れやすいセンサー類を増やせば増やすほど被弾に対して脆弱になり、修理はしづらくなり、なにより調達性はさらに悪化するでしょう
対空自走砲はその価格ゆえに消えていきました
戦闘機やヘリって1~2人乗りが多いし戦車も2人乗りの方向性になるのはおかしくないのかな。
軍の省人化は基本トレンドだしねえ。
自衛隊の90式で4人から3人に減ったとき
車外で作業するとき一人歩哨立たせないといけないから
二人作業で負担が増えたと言ってたのに
さらに減らしたらワンオペになっちゃう
ロシアにT-55という戦車があって、現在は自走砲として運用しているのですが。
こいつはもともと4人乗りなものの、現在、乗員2名で自走砲運用しているらしく。
81ミリ迫撃砲だって3人要るのに、100mm砲で2名は相当、生産性が高い。(生産性の意味とは。。。?)
>「乗員構成の変更や無人砲塔の採用なども検討されており重量は60トン以下を目指す」
>「アクティブ防護システムはM1E3にとって不可欠な要素の1つ」
中国の次期主力戦車と方向性が似ていますなぁ。もう装甲防御だけでは限界ですかね。
中国の次期主力戦車も無人砲塔でAESA+APSの搭載が確定している(重量は恐らく40トン台)。
ただし中国は125mm戦車砲ではなく105mm戦車砲の性能向上に舵を切りましたね。
結局のところ120/125mm砲使ってる限りその衝撃を受け止める為に軽量化には限界がありますからね。
戦車同士が120mmのAPFSDSを打ち合って撃破するされるという事態が殆どなくなる未来予測だと
速射性と取り回しが容易になる90mmや105mmというのも有りでしょうね。
いっそのこと自走砲兼用で155mmとかにならないんでしょうか
口径を大きくすれば戦車砲も大きくなるので戦車は巨大化しますし、逆に車両を小型化したら窮屈になって携行弾数は減ります。ヤークトティーガーかIS-2のようになりますね。
中国は105mmだと携行弾数が増えるし、高L/D化等で改良すれば今後も通用するという考えですね。
130mm戦車砲の搭載を決定したドイツとは真逆の考え方です。
UGVなども検討されつつあるのですから。人員削減は必要では。
代わりに整備要員が戦車小隊毎に必要があったりするかも?、ですが。
乗員は三人〜二人へとなるのでは。いずれは一人乗りでしょうか。
スウェーデンのStrv103B戦車は、最悪、一人でも動かせますし。
一人乗りというと漫画かアニメの世界みたいですが、いずれは?、と思ったりします。
そうすれば、当然、車体は小型化するでしょうし。
究極的には無人戦車の超小型(自爆ドローン)、小型(対人・対ドローン)、中型(対装甲車両)、大型(対重装甲・ドローン母機)みたいな世界になってくんじゃないですかね
その過程で小型~大型は有人を経て無人化していく事を予想しています
SFすぎる世界
第五世代戦車は無人戦車になるのかな。
1980~1990年代にドイツで開発が進められたPzKW2000戦車は2人乗りで、1両あたり乗員4名が割り当てられて交代で搭乗する方式でした。PzKW2000戦車はソ連崩壊の影響で計画中止になりました。
こう考えると旧ソ連ーロシアは戦車開発に当たって軽量化に腐心したんだなぁと実感しますね。
冷戦崩壊時は乗員の事を考えていないと散々に指摘されていましたが、全世界展開や兵站・さらに生産コストの事を考えると軽量化に向けてあのような設計にならざるを得なかったのでしょうか。
翻って、M1E3は既出のとおり時間がかかっても再設計した方がいいでしょう。
重量付与は容易でも、軽量化はほぼ不可能です。
ソ連戦車は鉄道輸送を考えてるから40トン台って聞いた
管理人様へ。
>ノーマン准将は自動装填装置の採用と装填手の削減を示唆しており、60トン以下を達成するためにはSEPv3から7トン以上の重量削減が必要で、GDLSが提案していたAbramsXに近いものになるのかもしれない。
非常に分かりづらいですが、元記事に「The current variant is roughly 73 tons」とあり、原文での表記が一貫してTonsであり、Tonnesではないことから、重量の表記はメトリック・トン(1000kg)ではなくてショート・トン(2000 lbs)だと思われます。
リンク
本文中では一貫してTonsなので、おそらく74 Tons(66.6 Tonnes)から60 Tons(54 Tonnes)で13,000 kgもの重量削減が必要で、よって“That might be a little aggressive, but we’re pretty ambitious,”と野心的な扱いなのだと考えられます。
67 Tonnes(メトリック・トン)から60 Tonnes(メトリック・トン)の引き下げであれば、現状の二人乗りの低姿勢砲塔の重量の見積もりが約10%削減であることから難しくないでしょうし(Leclerc, 90式, 10式, K2などで何十年も前から実現済み)
10式の方向性はただしかったんやなって
・かなり高度なネットワーク通信機能
・めっちゃ軽量
・及第点の火力
・最低限の装甲
アクティブディフェンスとか盛ればまだまだ第一線張れそう
あとはダイキンで試作された135mm滑腔砲積んで欲しい。これなら間違いなく中露の主力戦車を仕留めることができる(妄想)
それよりエンジンはどうするんだ?
燃料ドカ食い戦車はアメリカ軍は良いだろうが供与された同盟軍が困るぞ
各国の先頭車両メーカー頭抱えてるでしょうねー
今までは敵が高価なミサイルを連射する訳ないから一発凌げればって感じでしたが、安価な画像誘導ドローンがワラワラ飛んでくるの防ぐとか・・上にある映像でも妨害されて外れて燃えてる機体をしり目に次の機体が命中してますから、安くて数ある方が勝つんですかねえ。
犠牲者を減らす為にも乗員数減が良い気がします
対空戦車も売れてうれしい、と思ってるかもよ。
ドローン用の短小ミサイルとレーダを備えた車両を作れば売れそう。
ドローン迎撃にミサイルを使う限りコスパは悪いだろうし、ミサイル自体を数揃えられるのか。ウクライナでは、155mm砲弾ですら不足しているのだから、ドローン迎撃ミサイルなんて数を揃えられないだろう。
なので、古式ゆかしく自走対空機関砲の復活に一票。
そこでペンシルロケットですよ
自働装填装置なんかも日本やフランスからパテントを買わずに独自開発にすると、近年の米軍親兵器開発と同じ道を辿らなければ良いのですが…
ルクレールや90式が登場して20年以上たってるから、特許は切れていると思う。
ロシアのカセトカ式採用したりして
装甲カプセルで切り離すならスペース的に有利なコルジナの方になるかも?
エイブラムス用の自動装填装置はすでにあって、YouTubeを「m1 autoloader」で検索すると出て来ます
ただ動画は古い上に、生存性向上のため砲弾の搭載位置を変えるなら、この自動装填装置の出番は無いかも
既存の砲塔に自動装填装置を組み込むより、砲塔そのものを新設計した方が早くて確実でしょうね
ただ最近のアメリカの兵器開発は「何故そうなる?」なミスが多すぎるので、ダイエットなんて出来るのだろうか…
砲塔後部バッスル弾庫を無くすなら、M8 AGSみたいに砲塔バスケットに弾倉を置いて砲弾を持ち上げて装填する方式になるかも。
そして30万円のドローンで吹き飛ばされる
撃破されないように重く頑丈に作るより、撃破されてもいいように軽く安く作る方が今の現状に合ってる気がする
乗組員も少ない方がダメージ的はよい
戦間継戦予備は既存M1があるのでEの3の新造は1000両以下しか多分しない。M10が500両で部分的に任務代替もされる。
更にはストライカー後継とか無人戦車でFCSの再来とか新式旅団戦闘団の新編でそれどころじゃなくなるだろう。
なので使い捨て装備はどんどん増える一方で新造M1E3はハイエンド戦車になるのがオチ。M1部隊だって無人支援戦闘車も加わるのが確実だから新型有人戦車はどうあがいてもハイエンド。
10式も軽いだけでそれ以外は従来のMBTに過ぎず
ドローンが飛び交うウクライナの戦場では生き残れないし
頻繁なアップグレードやオープンアーキテクチャといった要件は満たせないだろう
追加要求を繰り返す、試験を省略する、完成前に生産する・・・この海空軍の業病から果たして陸軍は逃れられるのか?