米陸軍は小型無人機を迎撃するためCoyote Block2/Block3の大量導入を開始、さらにShahed136クラスの無人機に対抗する専用の迎撃ミサイルとしてAeroVironmen製のFreedom Eagleを選定、中層をカバーするEnduring Shieldも含まれば低層から中層をカバーする防空シールドは3層になった。
参考:AV Selected for U.S. Army Next-Generation C-UAS Missile Program
参考:AeroVironment’s Freedom Eagle-1 Picked As New Counter-Drone Interceptor For U.S. Army
LIDSとCoyoteの組み合わせは小型無人機の脅威に、LRKIとFE-1はShahed-136クラスの無人機に対抗するシステム
米陸軍は無人機やドローンの脅威に対処するためLow, Slow, Unmanned Aircraft Integrated Defeat System=LIDS(低速無人機迎撃システム)を開発し、このシステムの主要迎撃機としてRaytheonが開発したCoyote Block2/Block3を採用し、2025年度から5年間でCoyote Block2×6,000発、Coyote Block3×700発、固定式Coyoteランチャー×252基、移動式Coyoteランチャー×25基、固定式Kuバンドレーダー×118基、移動式Kuバンドレーダー×33基調達する予定だ。
既にLIDSは欧州軍、中央軍、アフリカ軍の管轄区域36拠点に配備され、2024年末までに実戦で178機の無人機を撃墜し、2025年からは米海軍の駆逐艦に配備され始めているのだが、Next-Generation C-UAS Missile(次世代無人機迎撃ミサイル)の競争入札も進められており、RaytheonはCoyoteベースの設計で挑戦したものの、AeroVironmenは22日「当社がNGCMの請負企業に選定され、Long-Range Kinetic Interceptorプログラムに9,590万ドルの契約を獲得した」「我々がLRKI向けにFreedom Eagle=FE-1 NGCMの製造と納入を行う」と発表。
端的に言うとLIDSとCoyoteの組み合わせは小型無人機の脅威に、LRKIとFE-1はShahed-136クラスの無人機に対抗するシステムで、AeroVironmenも「Shahed型無人機の進化を目の当たりにしている」「このクラスの無人機は亜音速で巡航するミサイルに近づいており、ジェットエンジンを採用することで高高度を高速に飛行して到達範囲も拡張されている」「こうした脅威に対抗するため作られたのがNGCMでSHORADのギャップを埋める役割も担っている」「NGCMは無人機迎撃ミサイルだが固定翼機、回転翼機、巡航ミサイルの迎撃能力まで備えている」と述べている。
さらに「Coyoteを使用した迎撃はLIDSに接続されている非常に高価なRaytheon製Kuバンドレーダーに依存しているが、FE-1は使用するレーダーに依存していない。そのためIBCSに接続すればAN/MPQ-64やAN/TPQ-53などの既存レーダーで設計通りの性能を発揮できる」と述べているが、これは迎撃対象のサイズが異なるため額面通り受け取っていいメリットなのかどうかは謎だ。
War Zoneは「Coyote Block2の単価は約10万ドル、FE-1の目標単価は15万ドルから20万ドルを予定しており、スティンガーは過去10万ドルから12万ドルで調達できていたものの現行型は40万ドルに達するという報告もあるため、Coyote Block2とFE-1は陸軍が保有する全ての迎撃ミサイルよりも安価だ。中高度をカバーするEnduring Shieldは1発50万ドルもするAIM-9Xを使用するが、こちらも専用迎撃弾の開発が進められており、Lockheed MartinはAeroVironmenと提携してFE-1の成果を活用している」と指摘している。
因みに著しい躍進を遂げているアラブ首長国連邦の防衛産業グループ=EDGEはRaytheonとの提携で米陸軍向けのCoyote製造に食い込んでおり、対ドローン迎撃機のCoyoteは色んな意味で時代の変化を感じさせてくれるシステムだ。
追記:米中央軍の司令官を努めていたマッケンジー米海兵隊大将は2021年「ドローンの脅威から拠点や部隊を保護するシステムや専門部隊が欠如しているため、兵士からコックまで全ての人員がカウンタードローンに関するスキルを身につける必要がある」と述べ、本当に訓練アカデミーを開設して兵種に関係なく全陸軍兵士にカウンタードローンに関するを訓練を開始しているのだが、最近の報告では「通常の訓練に支障が出る」「適正を無視した方法で効果的だとは思えない」「対処を専門部隊に任せは方がいいのではないか」という意見が出てており、この分野に適正が高いのは若いゲーマーらしい。
関連記事:軍上層部が全面的に支持するレーザー兵器、脅威と直面する兵士は信頼せず
関連記事:海上での無人機迎撃、米海軍が駆逐艦にCoyoteとRoadrunnerを導入
関連記事:再利用可能な徘徊型迎撃弾、米軍がRoadrunner-Mの調達を開始
関連記事:ドローン対策に悩む米陸軍の救世主?1機のUAVで10機のドローン無力化に成功
※アイキャッチ画像の出典:AeroVironmen/BlueHalo





















コヨーテは歩兵の防護を想定して低空かつ手頃に使えるポジションを目指しているから、高速だったり遠距離の目標迎撃や自律迎撃は苦手なのはわかるけど
FE1になるとギャップ埋めるとかじゃなくただのSHORADなんじゃ?
>この分野に適正が高いのは若いゲーマーらしい。
社会人になりゲームをやらなくなって早数十年、口惜しいが若くもなくゲーマーでもない私は適正無しか(苦笑)
もしこの記事を読んでいる若いゲーマーがいたら少しでも国防に興味を持ってもらえたらと思うのですが、なかなか難しいかなぁ。
ゲーマーと言っても多分FPS系だと思うからゲーマー全員が敵性あるかは分からないけどね
それに若くなくても、若い頃にそういうゲームやってたり、ラジコン趣味とかある人なら直ぐ覚えられそう
ドローンを扱うイメージが出来てれば、後は具体的な操作方法をそれに当ててくだけだし
日本人が好むようなRPGとかアクションRPGではなく、間違いなくFPS系だろうね
それとただのゲーマーではなく若いゲーマーを挙げられてるのは、FPS界隈でも動体視力と一瞬の状況判断を下す脳の回転に優れる若い人の方が有利とされてるからそういう意味なんですかね
韓国だったかどの国かはおぼろげなんですが、eスポーツ選手は選手寿命が短く、若くして引退を余儀なくされる選手が多いとか(若くてゲームが出来ても、それで食べ行くことが出来なくなる)
と言ってもまだ30代にもなってない選手が多いため、軍が引退した選手をスカウトしてるって話を聞いたことがあります
ただ、「ゲーマー」と「軍」とでは人の距離感や環境が全然違うため、軍に入ってもすぐ辞めてしまう人も多いとか
>Coyote Block2の単価は約10万ドル、FE-1の目標単価は15万ドルから20万ドルを予定しており、スティンガーは過去10万ドルから12万ドルで調達できていたものの現行型は40万ドルに達するという報告もあるため、Coyote Block2とFE-1は陸軍が保有する全ての迎撃ミサイルよりも安価だ。
うん、壮大なネタ振りにしか見えない。
数年後にCoyote Block2とFE-1の調達価格が軽く2倍になってるってw。
それは状況次第でしかないのでは?アホみたいにラインを閉鎖したり再開してみたりして値段が性能に釣り合わない対艦ミサイルがあるらしいけど。
継続して安定した生産出来るなら価格は下がるし、生産数を減らすなり部品や材料の値上げや人件費高騰とかで価格が上がったとか揚げ足取るなら流石にどうかと思う。
逆に何も無いのに取得コストが上がるなら叩かれるべきではある。
へーCoyoteはKuMrFSに依存しているって言ってるんだ。
Coyoteの誘導方法がよく分からんとずっと思っていたのだが、ひょっとして指令誘導
だけで飛んでるミサイルなのか?
プロペラ駆動だったBlk1から誘導は多分変わってないだろうから、近接信管しか持って
ないんじゃないかとは予想していたが…
やっぱり超精密レーダーに誘導を任せきった安価な迎撃体として設計されている?
それにしては10万ドルするのはちょっと高い気がする…結局よく分からん。
ブロック2は見た目ミサイルだけどジェットエンジンついた無人飛行機なのでその分じゃないの
まあ時速400kmくらいで飛びつつ5分くらいは滞空できるらしいけど
>It is command and control guided using a high-accuracy fire control radar until the on-board seeker takes over for terminal engagement.
>Upon launch, Coyote Block 2s are guided towards their target via datalink, but switch to a small radar-seeker for terminal guidance.
となってますからよくあるSAMと同様の地上の射撃用レーダー(KuMrFS)で指令誘導して弾体のシーカーで終末誘導、でしょう。
県局のところ露のAI搭載改良型ゲランやそれよりさらに高性能なことが予想される中国製低コスト自爆機による飽和攻撃にこれら米国製迎撃システムは費用対効果で勝てるのでしょうか?
結局の所こちらの迎撃弾が尽きるまで打ち込まれ続ける可能性が高いのが厳しい所ですが、それでも数を用意しなくてはいけないのは向こうの得意な土俵に乗るしかない西側の目を背けられない現実なのでしょうね
県局のところ露のAI搭載改良型ゲランやそれよりさらに高性能なことが予想される中国製低コスト自爆機による飽和攻撃にこれら米国製迎撃システムは費用対効果で勝てるのでしょうか?
結局の所こちらの迎撃弾が尽きるまで打ち込まれ続ける可能性が高いのが厳しい所ですが、それでも数を用意しなくてはいけないのは向こうの得意な土俵に乗るしかない西側の目を背けられない現実なのでしょうね