2023年秋頃にタイヤで覆われたSu-34、Tu-95、Tu-160が確認され注目を集めたが、米中央軍で最高技術責任者を務めるシューラー・ムーア氏は「タイヤで覆うと多くのコンピュータービジョンモデルは物体を航空機と識別するのが困難になる」と述べ、ロシア軍が採用した対処法が有効だと認めた。
戦争が明日勃発すればタイヤまみれのB-2やB-52が登場しても不思議ではない
ロシア軍はウクライナ国境から遠く離れた基地でTu-95やTu-160を運用し、搭載する巡航ミサイルでエネルギーインフラや産業拠点を破壊し続けてきたが、ウクライナ軍も2022年末に自爆型ドローンで国境から約500km離れたエンゲリス空軍基地を攻撃、さらに英仏が供与したストームシャドウ(SCALP-EG)や陸上攻撃が可能なネプチューンの改良型も投入され、2023年秋頃になるとタイヤで覆われたSu-34、Tu-95、Tu-160が登場して注目を集めた。
Russian Tu-160 & Tu-95 strategic bombers at Engels Air Base are now protected with car tires on top against kamikaze UAV strikes. pic.twitter.com/fod1eX1Ucf
— Clash Report (@clashreport) September 5, 2023
当時、航空機をタイヤで覆う意図について「ミサイルや無人機の最終誘導に使用される画像照合シーカー対策」や「攻撃に対する物理的防御」という予想が登場していたが、米中央軍で最高技術責任者を務めるシューラー・ムーア氏は13日「ロシア軍が航空機をタイヤで覆ったのは画像照合シーカーを混乱させることに関係している」「タイヤで覆うと多くのコンピュータービジョンモデル(画像内のオブジェクトを検出するソフトウェア)は物体を航空機と識別するのが困難になる」と述べ、ロシア軍が採用した対処法が有効だと認めた。
さらにムーア氏は最近登場したAIを活用したターゲティングシステムについても「効果を発揮させるには運用者がコンピュータービジョンモデルやデータセットに直接アクセス出来なければならない」「敵が標的をタイヤで覆ったら物体の識別方法を直ぐ調整しなければならない」「もし調整に半年もかかるなら意味がない」「敵がタイヤ以外のもので標的を覆えば調整したモデルが壊れてしまう」と指摘し、色彩について同様の問題を引き起こす可能性を示唆している。
Trods vejret er sæsonen for badedyr langt fra forbi…
Set på nordens største forsvarsmesse #Dalo Days i Ballerup #dkforsvar pic.twitter.com/ofZJmaFWIA
— Mads Korsager (@MadsKorsager) August 22, 2024
WARZONEはムーア氏の発言について「米軍にとってウクライナから得られる知見は非常に重要で、これはAIを活用したターゲティングシステムに効果を発揮させることだけではない。米軍は大幅にISR能力が向上した中国軍と対峙しなければならずカモフラージュ技術や戦術への関心が高まっている」と報じ、米軍も中国軍が使用してくるターゲティングシステムの効果を緩和させなければならない。
米空軍のアルヴィン参謀総長も8月の講演で「もう風船のようなF-35を置いただけでは安心できない」「AIのアルゴリズムの進化を考えると(ダミーは)非常に洗練されていなければならない」「そうでなければ敵を欺くことが出来ない」「だから現代に相応しいカモフラージュ技術について様々な方法を検討している」と述べ、WARZONEは「直ぐに米軍機がタイヤまみれになることはないが、ロシアが採用した対処法はウクライナとの戦争を越えた現実的な問題を反映している」と指摘している。

出典:U.S. Air Force Airman 1st Class William Pugh
米軍には問題に対処する時間余裕が残されているように見えるものの、もし中国との戦争が明日勃発すれば極端な話「タイヤまみれのB-2やB-52が登場しても不思議ではない」という意味だ。
因みにロシア軍のタートル戦車は進化を続け、ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏も最近登場した写真を見て「これは統一された規格で製造されたタートル戦車だ。この問題にロシア人が徹底的に取り組んでいることを示している。煙幕を屋根に移動させ、電子戦システムを設置し、ゴム製のスクリーンで側面にドアを作り、前後はチェーンをぶら下げて覆っている。後部には十分な広さの空間があるため標準的なRPGの貫通能力を大幅に低下させられる。さらに赤外線シグネチャーを抑制するため側面の足回りも完全に覆われている。しかも側面シールドには木材が充填されている」と述べている。
このタートル戦車と無対策の戦車を比較した場合、戦場での生存性はどのくらい向上しているのだろうか?
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※アイキャッチ画像の出典:Telegram経由
興味深いですね。
これ、蓮コラみたいな迷彩塗装にしたら良い感じに効果が出るのだろうか。昔みたいなダズル迷彩も効果があるかも知れない。それとも、物理的なタイヤの立体感も必要なのだろうか?
迷彩だと塗ってしまうと変えるのがそこそこ大変でしょうから被せるシートの方が良いかもしれませんね。
移動体による(=複数視点の)画像照合は3D形状を文字通り浮き彫りにしますし、タイヤの見た目に特別な意味があるとも思えませんので、タイヤ柄に塗っても効果は薄いんじゃないですかね。
元々迷彩の機体にもどっさりタイヤ積んでる訳ですし。
衛星写真で真上から見る分には塗装との違いがわからないですが、実際には角度がついて飛び込むわけですから、例えば斜め45度とか想像するとタイヤがかなり邪魔に見えそうです。ロシアもCGでモデリングしたり自前で実験したりとかはしてそう
赤外線にどう映るかみたいなもあるかもです。全然詳しくはないですが熱おびやすくて明るく映りそう?
新型亀戦車、だんだんかわいくなってきましたね
カメラで鳥を撮ったりしていますが枝被りで鳥認識が外れることは日常茶飯事ですから航空機認識でもタイヤが有効なのは感覚的に理解できます
しばらくはいたちごっこが続きそう
画像の亀戦車の進化がヤバイですね
しかもこれじゃ遠目に戦車かどうか動いてない限り判らないと思う
ロシア軍の順応速度、速すぎだろ
仰る通り、ほんとびっくりしますよね。
民間企業でよく言われる、量産効果・性能の進化に近しい物を感じています。
ロシア軍、ボトムアップがいいんですかね?戦時中といえども不思議な国です。
ロシア軍の前線歩兵からすれば、最前線の歩兵戦車になり得るわけですから、頼もしいだろうなと感じます。
デコイは、いつの時代も興味深いですね。
上空から、色を識別しているとすれば、(機体とタイヤが色違いのため)1つの大きな物体として形を捉えられなくなるかもしれません。
センサーでの反射と合わせて整合性を確認しているとすれば、機体とゴムタイヤならば変な反射になりますから、エラーが出る可能性も考えられます。
ウクライナ戦争の戦訓、日本も戦闘力アップに繋げたいですね。
航空自衛隊の掩体壕が、非常に心もとない訳ですから…
追記です。
ロシア=北朝鮮の間に、興味深い動きがあるので追記します。
ショイグ安全保障会議書記ですが、国防相を左遷という見方もありましたが、やはり単純にそうではないようですね。
金正恩総書記=ショイグ安全保障会議書記が、直接会談をしています。
日本の安全保障にとり深刻になる技術が、北朝鮮からロシアへの武器支援の交換条件として渡ることも、やはり考えるべきかもしれません…。
(2024.09.13 ロシア前国防相、北朝鮮・金総書記と平壌で会談 日テレニュース)
>このタートル戦車と無対策の戦車を比較した場合、戦場での生存性はどのくらい向上しているのだろうか?
対成形炸薬弾相手には大幅に生存性が向上するけれども、APFSDSを撃ってくる戦車相手には視察装置の視界が制限され、逆に相手からは発見が容易なので生存性が低下する。
しかしながら、ウクライナの戦車に出会うこと自体が稀なので問題ないとかそんな感じなのでは。
そもそもこの戦争で双方相応の装甲戦力を有してたのにまともに戦車同士で戦闘したことなんて稀だったのだでは?
戦車戦と言えた戦闘なんて開戦初期と南部攻勢での数例ぐらい
実際に戦車を倒してきたのはATGMやドローンや誘導砲弾の方が戦車にとっては脅威だった
起きないことはあんまり想定する必要はないんだろうね
戦車同士の戦闘なんて
ドローンからの監視なのか分からないけど
ほんの数例だけしか見られなかったし…某kitサイトだと
やっぱドローンがほとんどですしね。
ロシア軍の創意工夫能力は凄いですよね、亀戦車も戦車傘もオートバイ突撃もタイヤも馬鹿にされましたがきちんと効果のあるものでした。
あるもので試行錯誤して工夫する、こういう姿勢は見習うべきだと思います。
対策を考える現場もすごいですが、一見変に見える案でも採用する上層部の柔軟性もすごいです。
どこぞの帝国軍もこれくらいの柔軟性があればなぁ…
「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」などと言いながら現場に裁量権を与えず、無能な作戦もゴリ押しして潰滅した旧軍は、今の現場の創意工夫を正当に評価せず、硬直した経営で中国に惨敗した日本企業の姿と本当に丸被りします。歴史は本当に同じことの繰り返しですね。
ほんと仰る通りです。
ロシア軍の戦術、ウクライナ戦争の論文を普通に見れたのですが、情報共有の仕組み優れていますね。
奇妙奇天烈に見える案を採用して兵員が死傷してもあまり問題にされない文化が有効に働いてるということがありそう。
失敗しても保守的な手法を採っての失敗なら問責にまで至らないが、新しい取り組みでの失敗は問責、というのは軍隊に限らず世間一般よくある話です。
もっともおかしな手法で死傷する兵員はたまったもんじゃありませんが。
実際のところ、ロシア軍は兵員の死傷についてどれだけ問題視しているのかよく分からないままイメージで語っています。
鳥かご戦車とか、散々バカにされてましたが、今では標準装備みたいな扱い。
シリア内戦の戦車はゲージまみれになっていたのに。22年の開戦当初のロシア軍はゲージをつけていなかったので、ロシア軍はウクライナ軍をナメているなと思ったもんです。
ゲージを着けた後は、破壊されている場所が微妙に変わっている気がしたので、ゲージ効果あるんだなと漠然と思いました。
何かの本で読んだ記憶があるのですが
宇宙でも使えるボールペン作ろうとしたアメリカ
鉛筆を使ったソ連
ロシア人て合理的なのね
確実性を追求して行くと一見妙に見えてしまうんでしょうね
時を遡ろうが解決法は揺るがないと
ロシアのソユーズが世界一信頼できる宇宙船だし
AK74と一緒で、冗長設計が上手いのだと思いますよ
私も現役エンジニアですが
必要機能を満たせるならなるべく簡便で
許容公差の緩い図面が良い設計です
日本人は匠の技で精密に仕上げるのが偉いと
勘違いしてる人が非常に多いです
ソ連が鉛筆を使ったのは当時ボールペンが使えなかったので仕方なくであって使いたくて使った訳では無いのですがね(鉛筆を使うと細かい伝導体である炭素の破片が出て無重力の宇宙船内では下に落ちず空中を漂い肺や機械に入ってしまい機器エラー=死の宇宙船内では好ましく無かった)
ロシア的合理性は良い事ばかりでは無いので学ぶ際は注意が必要です
鉛筆は微細粉塵がでるので、本来は宇宙船の中で使うのは好ましくないんですよね
フィッシャーが1本6ドルでスペースペンを納入するまでNASAでもシャーペンを使ってたんですよね。
しかも開発費に一切公費は使われていないとか。
まあよくできた寓話ではありますが。
言われてみると人体にもヤバそうですね…
アメリカは画像認識を欺瞞するための迷彩パターンを真剣に研究した
一方、ロシアは古タイヤを並べた
画像検出・認識は結局は画像をある程度のブロックに仕切った上で、各ブロック内に「おおよそ似ているものは何か?」を学習データから一致度を元に推定します
ですので、想定と異なる色・形が対象物を覆っていると検知率が激減します
(人の顔検出・認証する時にマスクしてたり、普段と違うメガネをしてたりすると認識率が激減するのと同じ話です)
ただこれは、終端誘導を画像認識で行っている場合は効果的ですが、目標座標をGPS誘導で決め打ちしてる場合は効果無いですよね
GPSの信号は妨害されるから、終端の画像誘導という気はする。
> 画像検出・認識は結局は画像をある程度のブロックに仕切った上で、各ブロック内に「おおよそ似ているものは何か?」を学習データから一致度を元に推定します
これはニューラルネット以前の、局所特徴量に基づくモデルの説明ですね。もちろんライフサイクルの長い兵器ではその手のモデルもバリバリ現役とは思います。その手のモデルならたしかにタイヤで輪郭までボカせば混乱しそうです。
そしてニューラルネットについては、記事に書かれている
> AIを活用したターゲティングシステムについても『効果を発揮させるには運用者がコンピュータービジョンモデルやデータセットに直接アクセス出来なければならない』
という指摘が極めて重要ですね。ニューラルネットは非常に優秀ですがアレコレ工夫すれば欺瞞する方法はあって、それに対抗するにはその欺瞞を見分けるように追加のトレーニングしないといけません。追加のトレーニング自体は一日もあれば可能で、データセットの準備やプログラミングに協力してくれる人もウクライナには十分いますが、兵器のシステムがブラックボックスでウクライナ軍が勝手にアクセスできなければ製造元に一々お伺いを建てる必要性が出てしまいます。
ウクライナ国産兵器はその点でも有用なんでしょうね。また、急造であるがために軍用に作り込まれたシステム構成でなくて、民生のハードウェアに広く知られたアルゴリズムを組み合わせた、いい意味でいじりやすい造りになっていそうです。
「一方、ロシアは鉛筆を使った」案件、あまりにも多すぎだろ。
ロシアがやる「へんなこと」「バカにされること」、全部効果あるじゃねえか。
西側報道はロシア軍をバカにしてる場合じゃないですよね
結局、ウクライナ軍も同じ様な対策をやる結果になってるし
しかもかなりロシア軍に遅れて始めてる
「20XX年アメリカはメタマテリアルなどを利用した航空機の光学迷彩を開発した
一方、ロシアは航空機にタイヤを貼り付けた」
一見「へんなこと」「バカにされること」は全部リスクを負ってやってる
ダウンサイドリスクは個体の死、成功した場合はフィードバックし組織の向上
軍において一個体の死など大した問題ではないのでこの手の積み上げはどんどんやるべきなんだよなぁ
あれ意味あったんだ
色塗った木製やトタンの模型おいとくだけでいいのな?
タイヤの絵の描いたシートじゃだめなのかな。
タイヤ重いし、片付けるの大変そう。
タイヤなら転がせばいいので。意外に移動は楽ですよ。
タイヤ以外でやるとしたら、発砲スチロール箱を束ねたのを乗せるのがよさそう。
積み降ろしもタイヤより楽そうですし。
風で飛びますわな
そこは砂を入れるとか
報道されてないだけで、たぶん、破砕片から機体を守る効果もある程度、期待してると思う。
あと、風が吹いても動かない重さも必要だし。
ロシア軍のタイヤによる航空機のカモフラージュの成功例は、AIの物体認識システムが物理的な対策に対して依然として脆弱であることを示しています。AIを活用したターゲティングシステムは、視覚的なパターンを認識して標的を特定しますが、タイヤのようなカモフラージュは標的のシルエットや特徴を混乱させ、攻撃精度を著しく低下させる可能性があります。この技術的課題は、AIが複雑な環境や物理的なカモフラージュに対してまだ完全に対応できていないことを反映しています。
イスラエルの「ハロップ」ドローンも、AIによる自律的なターゲティングシステムを備えていますが、同様に、視覚ベースの画像照合システムを採用しているため、カモフラージュや擬装によって識別が難しくなる場合があります。この事例は、現代戦においても物理的な防御策が有効であり、技術の進化が必ずしも万能ではないことを示しています。
ウクライナでは、米国の高度なAI技術を活用したドローンが運用されていますが、特筆すべきは、ロシア領内への使用制限が他の長距離兵器ほど厳しくないことです。これにより、ウクライナの技術改善が進む中、ロシアのインフラや軍事施設に対する有効な攻撃手段となり得る可能性があります。
さらに、中国でもAIを搭載した無人機、特にCH-7などの開発が進行しており、これらの無人機は高い自律性とターゲティング能力を持つことから、東アジアにおける新たな脅威として認識されています。こうした無人機技術の進展は、地域の安全保障に大きな影響を及ぼす可能性があるため、日本も迅速に適切な防衛対策を講じることが重要です。
本当に有効だったとしてもフライトの度に人力でタイヤを撤去する必要があったり、色々と不便な点が多そうなんですが…。まあ航空機以外でタイヤをいちいち撤去する必要のない対象物なら効果的かも知れませんね。
高価な装置も必要なく(すぐに用意できない環境で)効果が出る方法としては有効という事でしょう。今風に表現するならコスパが良い、という事になるのかもしれません。
個人的には、航空機にタイヤを乗っけるなんて方法を誰が教えたかが気になります。
標的認識技術の内部を知っていなければなかなか思い付く方法に思えません。
情報要員がやはり浸透しているのでしょうか。
おっしゃるとおり情報要員もいる可能性は否定しませんが、
ロシアもアメリカもウクライナも技術者の考えることなんて大体同じだから推測はできるでしょう。
さらに残骸や鹵獲品の解析もしてるでしょうし。
現代の画像認識用AIモデルがどのように成り立っているのかを知っているならこの方法を思いつくのは難しくはないと言うか、AIモデルへの攻撃(画像認識なら誤認識させたり物体検知なら存在しない物体を検知させたり)と言うのは、昨今は情報セキュリティの一分野としてそれなりに研究されているテーマなのです。
どっちかと言うとタイヤのせるのを考えた事そのものよりも、実際にやってみる柔軟性の方が脅威かなと。
一見奇抜でローテクに見えますが、偽装法をAI時代にあわせてきたとも言えますね。
即応性ってところでは非効率的だろうからケースバイケースかな?
画像認識なドローンは騙せても座標で飛んでくる弾道ミサイルでやられたら意味ないから、弾道ミサイルNGでドローンを多用するしかない対ウクライナでは有効でも米欧相手に有効かはもうちょい研究しないといけなさそう
万能の対応策というものは現実には存在しませんので、相手によったケースバイケースなのは事実でしょう。
むしろ、“西側装備を供与されているが運用には熟練していないウクライナ軍”というのは、亀戦車やバイク突撃、タイヤカモフラージュといった様々な即興対応策を試していく上で絶好の相手なのかもしれません。侮れるほど弱すぎず、恐れるほど強すぎず。
これが米軍相手だったら、対応策を試していく余裕があるかも怪しいですし。ウクライナが“色々と試せる相手”であり、ドンバスがある種の“兵器と戦術の実験場”に、この2年半はなってもいるのでしょう。アウディーイウカでの坑道爆破戦術などでも思ったことですが。
ソ連時代の戦車をかなり吐き出させたのは戦果としてあったと思う。
軍人はこの調子で枯渇するまでウクライナに頑張ってほしいと思っているかもしれない。
まぁ…今回は陸地続きの国同士の戦争だから
戦車も活躍する機会あるけど
アメリカ対ロシアなんて事になれば
同盟国同士の戦闘でしか輝かないだろうし…
ソ連時代の戦車が消えても所謂、第三次世界大戦はほぼミサイルとか核で終わりそうですし。
ただ、多少なりとも戦力を削れるってのは
西側には好都合ですね。
軍隊とか諸々。
約80年前もパンツァーファウストなどの対策に戦車周囲にマットレスやらぶら下げてましたし、 カッコ悪くてもできることはなんでもする これが戦場で長生きするコツなのかもしれません。
ところで自衛隊は有事の際、そういう現場アレンジはしても良いんでしょうか?
演習の際に、Ⅳ号戦車みたいな外観になったシュルツェン付61式戦車が使われたことが有るようです。なので、一応大丈夫でしょうね。
なるほど安心しました
せっかく防衛費も上げるのですから対ドローン用装甲なども普及させてほしいですね
そうなのですね。
ひょっとして、タイヤ模様のカモフラネットでも効果は出るかしら?。
本物タイヤでは、設置/撤去が大変でしょうから。
タイヤ模様のカモフラージュネットはある程度の視覚的混乱を引き起こすかもしれませんが、実際のタイヤほど効果的ではない可能性が高いです。実際のタイヤは視覚的な形だけでなく、奥行きや質感、光の反射なども変化させ、AIベースの画像認識システムが目標を特定する際に頼るこれらの要素を混乱させます。タイヤデザインのネットは、実際のタイヤがもつ物理的な特性を再現するのは難しいため、完全な効果を期待するのは難しいでしょう。
物理的に出っ張っているのでその部分に影が落ちるというのが画像認証誤認させるには大事そうなのでカモネットだけでどうにかなるかは怪しそうに思います
逆に影が落ちていると画像認証が誤認するパターンを描くことが出来るのならカモネットどころかただの迷彩塗装でも効果ありそうですね
思うのですが。AIによる画像確認ならば。
機体全体を覆って、機体の形を判別できなくなればよさそうな気もします。
機体以外のものと認識して貰えば良いのでしょうから。例えば、砂利の山が在るみたいな。
そうできれば、むしろ、駐機場に置いておく必要もないかも。
カモフラを見破られても、下に何が在るか判別できなければ、攻撃は躊躇されるのでは。
延々と何百kmも飛行してきて、的を外す可能性があれば、躊躇の可能性は大きいような。
GPS誘導と併用されるとまた面倒ですが、座標の判っている駐機場を避ければ良いのかな。
でも、本来なら、掩体壕に入れるべきでしょう。きちんとした掩体壕なら、被害はないのでは。
ドローンの弾頭は、せいぜい10kg単位でしょうし。ミサイルの1/10程度だし、
ドローンの弾頭は、おそらく、徹甲弾ではないでしょうし。
逆に、攻撃側から見れば、最終突入の前に、的を確認し最終の誘導をすることが必要でしょうか。
懐中電灯ぐらいの大きさのレーザー照射機などで、セミアクティブレーザー誘導で。
ロシア軍が部隊向けに配布したマスキロフカハウトゥパンフレットを読みましたが、全編を通して共通して言えることとして注意を払うのは意外と原始的な部分なんですよね
鋭角なもの直線のものは自然に少ないから目立つだとかそういう感じで
最新鋭の装置で全てをカバーなんてことはやってられませんからロシアはローコストで良い対策を思いつきます
だから差別主義は国を亡ぼすんですよね。
相手国のあらゆる行動は、○○民族は劣等人種だから意味のない事をしている、で納得してしまう。
かつてナチスドイツが劣等民族であるスラヴ人が、優れた兵器など作れるハズが無いと思い込み、
逆に滅ぼされた歴史をなぜ繰り返すのでしょうか。
戦争を通してロシア人を差別し、侮り、バカにする日本の言論空間は非常に危ういと感じております。
>だから差別主義は国を亡ぼすんですよね。
>戦争を通してロシア人を差別し、侮り、バカにする日本の言論空間は非常に危ういと感じております。
同意です
ここのブログ記事内容が親露的でコメントが書けるなんて宜しくないのでコメント欄を閉鎖すべき!
とか、言い出す奴が普通に出始めてる日本の風潮には危機感を覚えます
これでコメ欄が消滅したりここの運営に支障が出たらますます親露的に見えるモノは許されないのが日本では普通になるのでしょうね
あれにはびっくりした。
でも皆さん冷静で、論拠があるコメントを返していたのに脱帽です。
まとめサイトの中には「だったら自分が気に入るブログを自分で作ればいい」とレスがつく事もあるので。
同感です
敵国にバカな愛国者を増やすのは
攻撃として効果ありますよね…
でも、ウクライナの戦況の記事についてのここのコメント欄では、ウクライナのトップ・軍・人々に対する憎悪表現に対してさえ♡をつける数が多いわけですからねえ。ロシアの言論空間の反映なんだから、見事にロシアに対するブーメランとなりますな。
まぁ、そりゃそうでしょうよ。
お互い見たい、求めるものが違うわけで。
ただ、このサイトを長らく利用してる人達は
中立的な目線で語ってる方々ですし
そういったコメントに対する♡は
共感もあるでしょうけど、発言にの内容に対する納得もあるわけですし。
こんなこと言ってもしょうがないですし
戦況について語っておくべきでは。
自分が言っても説得感ないですけども。
>そういったコメントに対する♡は共感もあるでしょうけど、発言の内容に対する納得もあるわけですし。
どうですかね。さすがに憎悪表現にまで2ケタ♡がつくようでは、それだけでは説明がつかんと思いますが。
さはさりとて、個人の軍事ブログのコメント欄に管理人氏が細かく目を配るのも筋違いな話ですし仕方がないことではあるんですが、パッと見でウ信ならぬロ信のたまり場みたいに捉えられちゃうのも仕方のないような気がしますね。
ウクライナ市民への憎悪は基本的に言語道断ですが、政府と軍への憎悪があってはならないと思ってるのが不思議です。
政府と軍へだろうが憎悪は憎悪ですからね。
まあ人間である以上、憎悪があってはならないとまでは思いませんが、コミュニティ全体が憎悪に支配されるのは異常でしょうな。
当事者でもない我々は少なくとも別に全体ということはないですよ。憎悪というほど強い言葉で定義することもないでしょう。
そういう心情を持つ人がいてもそれは言わせておけばよいですし、有意義な情報のあるコメントを別に残してあげてください。
それより特定の集団を指してレッテル貼りこそ先のコメント閉鎖時に管理人様が禁止事項としてあげたものなのでご注意ください。
?
コメント者に対する直接的な中傷誹謗は当然アウトとして、集団に対するレッテル貼りまで明確に禁止事項としていましたっけ。だとすれば、元コメの「ロシア人を差別し、侮り、バカにする日本の言論空間は非常に危うい」はかなりグレーですよ。
レッテル貼りかそうでないかはかなり主観的な判断によるので、そこまで求め始めたら切りがなく、管理人氏のかなりの負担になるはずですよ。現実的にはかなり黒に近いものでも黙認せざるを得ないといったところでしょう。
ちなみに当方がレッテル貼りをしているという指摘も、見ようによっては十分レッテル貼りだと思います。
アメリカなら無駄にハイテク使って同じことをするだろう
高価な戦闘機を守るためのものですから、そこは頑張って技術研究するのも笑われることじゃないと思いますけどね…
MADMAXみたいになってきたな
砲塔部分は回転できるんだろうか
もうちょっとしたらヤークトティーガーみたいに車台と一体化した新開発亀戦車が出てきそう
全身白く塗って成形炸薬投槍もたなきゃ
もしかしたら「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」ってのは
現場での工夫を認めてくれる柔軟な上層部だった…ってコト⁉
ロシアの亀戦車はジャベリンのようなミサイルにも有効なのでしょうか。
あの上にさらにタイヤを載せたら、画像誘導が効きにくくなるような効果がでるかもと。
後、上に日影ができチェーンがぶら下がっているので風通しも良さそうなので
中の人は前より涼しくなっているのと考えていますが、どうなのでしょうか
ジャベリンは赤外線誘導を使ってターゲットの熱源を追尾します。戦車の上にタイヤなどを載せても、赤外線シグネチャが消えるわけではないため効果はほとんど期待できません。
人が目で捉えて打ちたいと思った物に単純にぶつかりに行くのがジャベリンですね。
何らかのプログラミングやAIによる目標選定は無いわけで、失礼しました。
静岡の模型産業が1/1プラモとして、デコイ製作を頑張ってくれると嬉しいのですが
有機ELで覆われた光学迷彩兵器の実用化がいよいよ始まるんですかね?
一方ロシアはタイヤを使った
有機ELは光るからどうなんでしょうね。電子ペーパーや液晶(バックライト無し)の方が良いような気がする。
ほほう、流石はロシア軍
ソ連軍の血は今も脈々と受け継がれてるのだな
冬戦争やバルバロッサ作戦序盤で大醜態を晒しても、1~2年でたちまち順応して最精鋭の軍隊に生まれ変わるのは今も同じなのだ
結局、「教科書にも載ってない、戦場でいま、新たに生じている最先端の事象に対する対応」を「その場ですぐ手に入る物で即座に対応する」から、
結果的に、戦場から遠く離れた人たちからは、「ロシア人は、ワケのわからん事象に対して、珍妙な行為をし出す。」という風に受け取られるという繰り返しが、
確かな再現性を持って起こっている。
B-2のようなステルス機にタイヤ乗せるとステルスコーディングが傷みそうな気がしますが…。
B-2はバンカーに入れてあげましょうよ
もっと数が多くて前線にも出したいF-35をどうするかは、自衛隊にも突き付けられてる課題ですね
施設の強靭化の中で「F-35受入施設整備」は予定されてますね。
そして既存機については分散パッドによる被害局限。
コスパ考えても妥当な対策なんじゃないでしょうか。
傾向として言えることは、ロシア人って意外に「ヘンなこと」に対する許容度が高いんですね。印象ではガチガチな官僚制とか伝統主義のイメージがありますが。たまにポリコレの呪縛にかかってる我々西側市民よりやってることが自由だな、と思うことがありますね。
自分で何とかする、今有る物で何とかするという事が染み付いているからかもしれません。
ソ連時代・ソ連崩壊後暫くは車の部品が中々手に入らなかったので、車の修理を一定レベルで出来ないと運転免許証を取得出来ないと聞いた事があります。
工夫が必要な環境の中で、自然と発想が柔軟になったのだと思います。
運転免許取得に修理整備の知識が必要なところは少なくないですよ
そうなのですね。知りませんでした。
教えてくださりありがとうございます。
コロナの前ですがソ連時代に貿易商社でソ連に駐在していた人から話を聞いたとき、「ロシア人は内省的で一途な人が多い」と言っていました。
その人が滞在していたときはソ連末期で、巨大な自動車工場の連絡のために所長室に何十台も固定電話があったり、最新の特殊塗料を持っていったらそれを安定して保管するための缶の保護塗料がないといった、西側の典型的なイメージに近い状態だったそうです。
ただタルコスキーの映画など、個々人のクラフトマンシップは素晴らしいと評していました。自分の関心のあることはとことん奥まで考え詰め、まるで修行僧のように、体面も手段を気にせず追い求めているように見えたそうです。
今回の戦争も、前線で爆弾に晒され、生きるか死ぬかという自己の存在に関する最大に問題にあって、ひたすらに良い方法を模索し続ける姿勢につながっているのかもしれません。良くも悪くも、そのことしか考えられなくなりがち、となる可能性もありますが…
迷彩ネットに発泡スチロールのボールをいっぱいくっつけて機材を覆えば効果がありそうだな
タイヤよりも軽くて使いやすいんじゃないかと
亀戦車の役割は隊列の先頭を走りつつ地雷除去と敵攻撃の誘発が目的なので、どちらかと言えば工兵戦車に近いです
歩兵への火力支援にはほとんど使えない兵器ですのでコイツを突撃砲や駆逐戦車と一緒くたに評価するのは間違っていると思いますよ
強風が吹いたらヤバいのでは?
発泡スチロール箱を被って敵に近づいたキーウのウクライナ歩兵を思い出しました。夜間の赤外線対策で。
ヨーロッパ諸国が韓国製の武器を買っているのを見ると、欧米の技術力はたいしたことはないようです。 今後の世界は韓中露に任せた方が良さそうです。アメリカのどこかの島国は衰退していくだけでしょう。
「高度の柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処する」軍隊が実際に存在したようです。
西側諸国にバカにされる(これは実際にありました)、効果がない可能性があったはずですが、それでもやってみようとなる組織は侮れません。
戦場ノユニットがあるべき姿なのですよねその言葉。意思決定者が言っては何の策もないと言っていることになるのですが。
ネットとかでも無効化出来る配色ありそう。やはり熱源探知