米国関連

米海軍、次期フリゲートFFG(X)1番艦を「コンステレーション」と命名

米国のケネス・ブレースウェイト海軍長官は7日、調達が予定されている次期フリゲートFFG(X)の艦名を「コンステレーション」と命名した。

参考:SECNAV Braithwaite Names First FFG(X) USS Constellation

ケネス・ブレースウェイト海軍長官が次期フリゲートFFG(X)を「コンステレーション級フリゲート」と命名

ケネス・ブレースウェイト海軍長官はボルチモア海洋博物館に展示されている初代コンステレーションの船上で、次期フリゲートのネームシップとなる1番艦を「コンステレーション(FFG-62)」と命名したと報じられており、この新型フリゲートは「FFG(X)」と呼ばれていたものでイタリアのフィンカンティエリが1番艦の開発・建造費用として7億9,150万ドル(約850億円)の契約を獲得している。

出典:Public Domain イタリア海軍のFREMM

マーク・エスパー国防長官が最近発表した海軍再編計画「Battle Force 2045」によれば、米海軍はコンステレーション級フリゲートなどの小型艦を60隻~70隻導入してアーレイバーク級駆逐艦の任務の一部を肩代わりすることになっており、同艦は排水量約7,000トン、速度26ノット、AN/SPY-6を小型化したエンタープライズ対空監視レーダー(EASR)、イージスシステム(ベースライン10)、Mk.41垂直発射装置(32セル)、近接防空システムRAM、Mk.110 57mm砲を備え対空/対艦/対潜任務に対応した汎用性の高いフリゲートとして完成する見込みだ。

因みに、米海軍が「コンステレーション」と命名する艦艇はこれで5度目だと報じられており、初めて命名されたのは1790年代に建造された木造帆船のフリゲート「コンステレーション(砲数38門)」で、この名を受け継いだのが1850年代に建造されたスループ型砲艦の「コンステレーション(砲数44門)」で南北戦争で活躍した。

この名を次に受け継いだが1920年代に建造が始まったレキシントン級巡洋戦艦2番艦「コンステレーション(CC-2)」だがワシントン海軍軍縮条約の成立に伴い建造中止、その後1960年代に建造したキティホーク級空母2番艦が「コンステレーション(CV-64)」を受け継ぎ就役したが2003年に退役、それ以降コンステレーションと命名された艦艇は不在でフィンカンティエリの受注した次期フリゲート建造が順調に進めば2026年頃に「コンステレーション」と命名された艦艇が誕生することになる。

出典:Public Domain キティホーク級空母2番艦 コンステレーション

しかし、その道程は決して順風満帆と言う訳ではない。

米海軍は議会に対してコンステレーション級フリゲート1番艦の最終的な建造コスト(フィンカンティエリに支払う7億9,150万ドル+支給装備品の調達コスト+建造に必要な設備調達コスト)が12億8,000万ドル(約1,380億円)になると報告しているが、量産が進めば最終的に8億ドル(約850億円)から9億ドル(約960億円)で調達できるようになると主張している。

要するに米海軍はアーレイ・バーク級駆逐艦フライトIII(約20億ドル)に近い構成のコンステレーション級フリゲートを半値で調達できるようになると言っているのだが、沿海域戦闘艦(フリーダム級/インディペンデンス級)を調達する際も同じ様なことを主張して大失敗しているため議会は米海軍の主張を信用していない。

出典:public domain インディペンデンス級沿海域戦闘艦

米海軍は計画当初、沿海域戦闘艦を2.2億ドルで調達できると豪語していたのだが全く互換性のない異なる設計案(フリーダム級/インディペンデンス級)を同時開発したためプログラムコストが高騰(調達コスト2.2億ドル→6億ドル)、さらにプロトタイプを建造して能力を実証する前にフリーダム級とインディペンデンス級を発注してしまったため、米海軍は多くの欠陥が修正される前のバージョンを4隻(フリーダム/フォートワース、インディペンデンス/コロナド)も受け取るハメになり、この4隻を欠陥が修正された設計にアップグレードするには20億ドルも必要らしい。

そのため就役から10年程度しか使用していないフリーダム級とインディペンデンス級の初期型4隻を早期退役させる予定で、議会からは「予算の浪費」だと手厳しく非難されている。

さらに議会はコンステレーション級フリゲート(約7,000トン)はアーレイ・バーク級駆逐艦FlightIII(約9,300トン)の約3/4の大きさで、似たような装備品を採用するのに「なぜ調達コストだけが1/2になるのか説明せよ」と米海軍に要求しており、アーレイ・バーク級駆逐艦FlightIIIのトン数あたりのコストで再計算するとコンステレーション級フリゲートの調達コストは14.7億ドルになるため、米海軍の見積もりよりも56%コストが増加するのではないかと主張しているのだ。

出典:public domain ズムウォルト級ミサイル駆逐艦

米海軍はジェラルド・R・フォード級空母1番艦の調達コストも当初51億ドルだと説明していたが度重なる追加コストの要求で調達コストは130億ドル(約1.4兆円)を突破しており、最終的な1番艦の建造費用が幾らになるのか分かっておらず、調達が3隻で打ち切られたズムウォルト級ミサイル駆逐艦にも225億ドル(約2.4兆円)も投資しており、研究開発費を除外した1隻あたりの調達コストは42億ドル(約4,430億円)と言われている。

そのためコンステレーション級フリゲートの調達で再びコスト高騰に陥れば、米海軍は議会の信用を完全に失うことになるだろう。

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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Navy graphic/Released 米海軍が発表した次期フリゲート艦「FFG(X)」の完成予想イメージ

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コメント

    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

    ズムウォルトにフリーダムと散々攻めたデザインの船を作ってきた米帝が辿り着いた答えがコレか(笑)
    まあ軍艦はこういうので良いんだよ

    17
      • 匿名
      • 2020年 10月 10日

      しかもズムウォルトとフリーダムは、冷戦終結直後の「米海軍無双」時代に「これからは艦隊戦闘なんて起こりえないから、今後の軍艦は海上からの対地攻撃を重視して作ろうぜ!」と言う、その後の中国海軍の急成長を無視した将来予想を根拠にして作られた戦略構想に基づいて開発された軍艦なので、こうなったのはある意味必然だった
      要は、将来の戦略・作戦構想や戦術教義が間違ってると幾ら技術面で攻めても全く無意味と言う訳
      その点では、今の米国は冷戦末期に軍事費を浪費して崩壊に至ったソ連と同じ道を歩んでいるのかも知れない

      16
    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

    日本が作ってるフリゲートでは小さすぎるんかな。買ってくれないかな。

    3
      • 匿名
      • 2020年 10月 10日

      ゆうて日本のは機雷処理とかするんでしょ?役割が全然違うんじゃない?

      3
      • oominoomi
      • 2020年 10月 12日

      イージス・システムを搭載するには小さすぎますね。
      Mk.41VLSも16セルしか積めないし。
      統合型マストの採用など、30FFMの方が先進的な部分もありますけど。

      4
      • 匿名
      • 2020年 10月 12日

      アメリカのことですので性能盛杉て価格が高騰して議会が見直し要求して来て更にコストダウンさせられると予想?
      その時にあさひ型護衛艦売り込む方がいいのでは?構成はアメリカのお好みで、建造は必ずアメリカで行うハズですのでアメリカの関連会社に建造して貰う方式で提案です、価格はイタリアのはフランスと共同開発の船みたいなので船体は意外と安いかもしれません、カルロ・ベルガミーニ級FFと日本のあきずき・あさひ級護衛艦と同じ位の船のようですし、もめた時にワンチャンあるかも。

    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

    アーレイバークがこんなに高くなったのは何故って、そこの見直しを放置したまま前進してるだろ
    共同作戦だと、かがやいずもは自分より高価なフネから護衛して貰うわけだ
    もう本末転倒もいいとこ

    5
      • 匿名
      • 2020年 10月 10日

      空母ってのはしょせん平甲板のフネだから、フネ単体より搭載機込みの値段で見るべきでは。にしてもフォード級の高騰ぶりはちょっとわからんが。

      20
        • 匿名
        • 2020年 10月 10日

        そもそも電子装備が特に高額すぎますね。
        価格が大幅に下がるようなイノベーションは軍事の世界で起こり得るものなのでしょうか。
        アメリカと同盟国はそろそろ価格を下げる努力をしないと、そのうち軍事力の維持すら覚束なくなってしまいますね。

        5
          • 匿名
          • 2020年 10月 10日

          軍事の歴史を見る限り、例え技術革新が起こっても価格が大幅に下がる様なイノベーションはまず起こりえませんね
          時間が経つにつれて、必ず価格が上昇する傾向があります
          実際、近年注目されているドローンも用途によってはかなり高価な物が登場しているのが、その証拠です
          後、近代の軍事の歴史では軍縮等で国防費や価格を下げる努力をした場合、例えば1920年代から30年代にかけて各国が開発した豆戦車や双発複座戦闘機の様に現実の任務には役立たない『駄作兵器』が多数登場する傾向がある様です
          ですので、どんな軍事大国も経済には勝てず、必ず栄枯盛衰のサイクルが訪れると言って良いでしょう

          7
            • 匿名
            • 2020年 10月 10日

            「駄作兵器」大好物です。

            4
          • 匿名
          • 2020年 10月 10日

          量産による価格低下って起きないんですかね?(素人発言)

          2
            • 匿名
            • 2020年 10月 10日

            積極的に民生品活用するとかしないときついですね。
            もっとも、部品云々よりもそれを制御するプログラムのほうで思ったより時間掛かって
            金掛かってる印象が強いんだけどそっちはもうどうしようもない気がする。

            • 匿名
            • 2020年 10月 11日

            F-35の様に、ある兵器が大量生産される事によって価格低下する事はありますが、問題はその後継機ですね
            各国の兵器の歴史を見て行けば、大抵世代交代する毎に価格は上昇します
            その理由は様々ですが、大抵は「後継機は全世代の兵器よりも性能向上していなければならない」のが普通なので、どうしても価格が上昇してしまう訳です

            1
            • oominoomi
            • 2020年 10月 12日

            フネに関しては、チュンムゴン・イ・スンシン級駆逐艦や、くにがみ型巡視船で量産による価格低下の効果が現れています。
            私もなんでアーレイ・バーク級の価格が高騰するのか不思議です。

            1
    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

    レキシントン級の2番艦は「サラトガ」ですよ

    1
      • 匿名
      • 2020年 10月 10日

      レキシントン級巡洋戦艦は、
      CC-1レキシントン→空母CV-2として就役
      CC-2コンステレーション→キャンセル&廃棄
      CC-3サラトガ→空母CV-3として就役
      CC-4レンジャー→キャンセル&廃棄
      CC-5コンスティチューション→キャンセル&廃棄
      CC-6ユナイテッド・ステーツ→キャンセル&廃棄
      の様です。

      12
    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

    艦名の継承について、
    2代目の1854年のスループが抜けているのと、
    3代目のレキシントン級2番艦(CC-2)は空母に改装されていません。(されたのは1番艦レキシントンと3番艦のサラトガ)。うう

    1
      • 匿名
      • 2020年 10月 10日

      米海軍の命名規則がよくわからんです…

      1
        • 匿名
        • 2020年 10月 10日

        敢えてバラバラにして、
        簡単に分からなくしてんのか、ですよね。

        日本の規則正しい命名は安心しますが、
        逆に『情報が整理しやすいのでは?』と思うことも。
        それとも『○○りゅう』とか、
        少し変えるだけの方が逆に混乱するのかな?

    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

    フリゲート… フリゲート?

    9
    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

    しかし(軍事の専門家集団でもない)議会がこんな船の建造単価までいちいち口を出したら、実際に運用しなければならない軍側はやってくのが難しいだろう。
    日本のように各部門の要求金額の総計を予算請求する方が、開発も配備もやりやすいだろう。

    1
      • 匿名
      • 2020年 10月 10日

      思うんだが、普通の会社や自治体では
      製造や開発を担当する企業に見積書出して

      その金額に基づいて予算計上する訳だけど
      当初予算の数倍の費用が掛かるって予算後に分かるって

      普通にあり得ないし、そんなの契約解除だし
      不足分は受注会社が負担するのが普通だと思うんだが

      2
        • 匿名
        • 2020年 10月 10日

        >不足分は受注会社が負担するのが普通だと思うんだが

        少額なら受注した会社が被ることはあるけれど、高額になると便宜供与になり賄賂とみなされ犯罪になるので、発注者に頭を下げて追加の支払いをお願いするのが一般的です。

        8
        • 匿名
        • 2020年 10月 10日

        川崎市の巡視艇は要求仕様を満たせず、キャンセルされてたな

        6
        • 匿名
        • 2020年 10月 10日

        購買してますが、原則は不足理由がどちらにあるかですね。要件が不足してれば発注側だし、調達部材や役務に瑕疵があれば受注側。ただし発注側には監督責任と、上の方が言う便宜供与と見なされるリスク、最近だと道義的責任が発生するので発注側振りなかんじ。撤退されたらわやだしね

    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

    何度見ても中途半端感が否めないよね。

    北の瀬取り監視、中南米の対ゲリラ・麻薬取り締まり、中近東の対テロ作戦に、イージス艦ではオーバースペック、LCSではキャパ不足だから作ったんだろうけど、だったらAN/SPY-6とイージスシステムはいらない気が・・・これがあるから建造費が高騰してる。

    空母打撃群に随伴可能〜と世界の艦船に書いてあったけど、イージス艦をCSGとBMDに専念させるために作ったんじゃないの?

    1
    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

    近年でトラブルなくできたのってアメリカ級くらいか
    設計変更も海兵隊の都合で船の問題じゃないし

    6
    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

    10年以上前の世界の艦船で元海自の山崎氏が書いていてが、ホランド退役米海軍少将という人が、
    装備品の調達哲学と付随する調達組織の変更が艦艇建造を技術的な演習から財政会計事業にしてしまった為、と指摘してたらしい。

    LCSを例に出しているが

    設計では、任務の定義が曖昧、運用のコンセプトの詰めが不十分。

    技術面では政府設計書を進歩への官僚的な障害と見なし、商船の設計基準を採用、造船所は海軍艦艇の未経験な造船所に発注、その結果コスト増大、開発遅延。

    人的問題としてNAVSEAの権限を弱めた一方で艦艇建造の経験が無く短命の政治任官幹部の手に高度に技術的な艦艇建造をゆだねてしまった事

    との事。

    山崎氏は

    艦艇設計には、艦艇建造の歴史と経験に基づいた技術力、運用者の任務と運用コンセプトへの深い理解が不可欠。
    船乗りや技術者が中心とならないような艦艇建造は失敗する。
    軍事的合理性より、経済的合理性が優先される昨今の風潮にあって、忘れてはならない事実。

    と書かれているが、納得のいく部分が多いな。
    日本人としてアメリカのFFX(G)がうまくいく事を願っている。

    15
      • 匿名
      • 2020年 10月 10日

      もう十年以上前から指摘されていた問題点がこの期に及んで浮き彫りになったんかいな・・・。マジで世界の米軍がどうしてこうなった。日本の海上自衛隊の方がまだマシに思えてくる。

      4
      • 匿名
      • 2020年 10月 11日

      そっち関係の退職者から聞いたが、防衛関連の技術は、特定の企業の特定の技術者でないとうまくないケースがあり、それを落札という自由競争原理に委ねるとノウハウのない企業にとられて失敗、結果的に予算の無駄が増えたりがあるそうな。
      癒着と紙一重な話だが、我が国の悪習扱いされる談合にも似た、やむを得ない背景があったりする

      3
    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

    何度見ても中途半端感が否めないよね。

    北の瀬取り監視、中南米の対ゲリラ・麻薬取り締まり、中近東の対テロ作戦に、イージス艦ではオーバースペック、LCSではキャパ不足だから作ったんだろうけど、だったらAN/SPY-6やイージスシステムはいらない気が・・・これがあるから建造費が高騰してる。

    空母打撃群に随伴可能な船〜と世界の艦船に書いてあったけど、イージス艦をCSGとBMDに専念させるために作ったんじゃないの?

    1
      • oominoomi
      • 2020年 10月 12日

      イージス・システムを搭載するとしても、AN/SPY-6の廉価版を作ってフリチョフ・ナンセン級みたいな艦にしても良かった気がします。
      名作オリバー・ハザード・ペリー級の様なフリゲートを、アメリカはもう自力で生み出せなくなったのでしょうか?

    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

    一つの兵器を作るのに要する技術力や労力が上がりすぎて失敗リスクは上がる一方。
    そして上昇し続ける技術投資と製造単価。
    調達側も製造・販売側も、すごい悪循環にハマりつつありますね。
    そして、調達途中に契約を変更されて調達数を大幅に下げられることも珍しくもない。
    そうなるとリスク上乗せした価格になると。

    中国の軍事力が急激に伸びているのは上記のような悪材料が今のところまだ少ないからではないかなと。
    先進国は経済成長も止まってしまっていますから、単純に彼らと競争するにはコストを下げる努力をする以外道はないかと思います。
    そのあたり米海軍はどう考えているのか・・・。

    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

    船体規模や構成的にあきづき型やあさひ型(700~750億円)に比較的近い気がするから、量産価格8億ドルはまあまあ適正な気はするけど、実際そこに収まるかはなんとも言えないね…

    8
    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

     LCSフライト0のフリーダム6.4億ドル、インディペンデンス7億ドル、LCS5以降のフライト1で4.8億ドル。特に最新の装備もミッションパッケージも無し、豆鉄砲しか着いていないのにこの価格。
     その倍以上の排水量があるイージス艦が8〜9億ドルで調達出来ると言われてもねぇ?

    2
    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

    これのVLSを倍の64セルに増やしたら、07DDの理想系になりそうだな。実際設計段階でFFGXの影響受けそう

    1
    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

    問題解決する前に追加発注なんて、韓国だけかと思ったがアメリカもフリーダム級とかでやってたのか。

    3
      • 匿名
      • 2020年 10月 10日

      ジョン・F・ケネディ…。

      1
    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

    能力などは次期自衛艦のFFMぐらいと思っていたが、あきづき級と同程度か
    だったらアメリカは導入検討したりしなかったのか?
    これからさらに同盟国としてお互い重要になってくるんだから
    アメリカはそろそろ日本の装備を購入してほしいな

    5
    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

    フリーダム級/インディペンデンス級の改修前の、しかも同時2種発注はどんな理屈で強行されたんですかね。普通は上司や監査が止めるもんだけど。
    海軍は組織の自律能力のなさが問題だと思う

    4
      • 匿名
      • 2020年 10月 10日

      比較のためとかごたくを並べてたが、いちいち実物を用意して並べないと事前の評価もできんのかと、お寒い話だよね

      • 匿名
      • 2020年 10月 10日

      最初の2隻づつの計4隻は、シーファイター級での概念実証をもとに比較検証と改良を行う実用もできるプロトタイプとして発注・認証されている。
      結果をもとに改良された片方の艦級を大量生産するはずだったので、ある程度余裕を設けてあった。

      1
    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

    アメリカ製だとやたら高くつくのか、あるいは海自の艦艇は見えないとこを削ってるか、後者だと痛いな
    同じ市場論理で動いてる国が兵器だけ安く製造できるはずもないから、中国ロシアも裏では苦しいのかも

    2
    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

    ズムウォルト級って日本の方に配備されるっつー話なかったでしたっけ?
    横須賀あたりで実物見てみたいなぁ

    1
      • 匿名
      • 2020年 10月 10日

      米軍としては予算浪費の失敗作でもミリオタからすれば芸術品だしな。
      フリーダム級もズムウォルト級もアートとして自分も見てみたい

      6
    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

    コンステレーション級ってことは
    次のエンタープライズもこのクラス?

      • 匿名
      • 2020年 10月 10日

      フォード級エンタープライズがすでに発注済みなのです。

      2
    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

    アメリカ海軍って新しいコンセプトに果敢に挑戦するとこは素晴らしいとは思うけどここ20年くらいは迷走しまくってる気がしてならない。
    技術的な冒険をあまりしない海自とは正反対。

    4
    • 匿名
    • 2020年 10月 10日

    まあ後からならどうとでも言えるが、もう少し堅実に軍を整備して欲しかったな。

    3
    • 匿名
    • 2020年 10月 11日

    なんでこんなに建造費が高いのかと思えばイージスレーダーが3面装備しているからかw
    そういうのはアーレーバーグ級に任せるんじゃなかったのかよ
    こりゃまた議会怒らせてひと悶着あるな

    2
    • 匿名
    • 2020年 10月 12日

    安く汎用品を作りますよとプレゼンし取り掛かるとアドバンスだ拡張型だと盛るから遭難する
    なまじ金がある、というより図体がでかすぎて海自のようなぎりぎりに絞りぬいた建艦計画を建てられない
    海自の在り様がいいわけではないが、堅実かどうかは相対的なもので……

    4
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