無人航空機「MQ-9リーパー」を開発・製造しているジェネラル・アトミックス(GA-ASI)は米海軍と共同でMQ-9を活用した潜水艦狩りをテストしていると報じられている。
参考:Off the California coast, the US Navy tests hunting subs with an aerial drone
無人航空機を活用すれば既存の概念に基づく対潜戦のコスト構造は破壊される
ジェネラル・アトミックス(GA-ASI)は米海軍と共同でソノブイを搭載したMQ-9 blockⅤを使用して模擬潜水艦を追跡するテストを昨年11月に実施、投下したソノブイが受信した水中音響信号をMQ-9が中継してカリフォルニア州ユマ試験場に送信することに成功したらしい。
GA-ASIは「無人航空機を使用した模擬潜水艦を追跡テストは世界初の試みで今回のテスト成功を受けてMQ-9を活用した対潜能力の開発に弾みがつくだろう」と語っており、このテストに注目しているハドソン研究所のシニア研究員を務める元海軍将校のブライアン・クラーク氏も「P-8Aによる対潜戦は運用コストが高価なので無人航空機を活用することでミッション全体のコストを下げることが可能だ」と主張して、高価なP-8Aを使用してソノブイを運ぶ必要性は何処にもなく複数のMQ-9を使用して広い捜索エリアをカバーできれば「高価で貴重なP-8Aを安全な後方で運用することが可能になる」と言っている。

出典:General Atomics Aeronautical Systems MQ-9B SeaGuardian
GA-ASIが開発したソノブイ・ディスペンサーポッドはAサイズのソノブイを最大40個(Gサイズなら80個)収納することが可能で、MQ-9B SeaGuardianは同ディスペンサーポッドを主翼下に最大4基携行することができるため、クラーク氏の指摘通り複数のMQ-9Bを同時運用すればP-8Aでソノブイを運ぶ必要は無くなってしまうだろう。
さらにMQ-9Bは胴体下部に海上監視用のレーダーまで取り付けられるので携行する兵器の構成をソノブイ・ディスペンサーポッド×2基、対潜用の短魚雷×2発(もしくは対水上艦用にハープーン)にすれば、敵潜水艦を発見してもP-8Aが直接対応に乗り出す必要はなくMQ-9Bに指示するだけで済むかもしれない。
ただMQ-9を活用した対潜戦の能力はまだ実験レベルなので直ぐに実戦で活用するのは難しいかもしれないが、クラーク氏は「無人航空機を活用した今回のテストは既存の概念に基づく対潜戦のコスト構造を破壊する可能性を秘めている」と付け加えており、中々興味深い取り組みと言える。
※アイキャッチ画像の出典:General Atomics Aeronautical Systems MQ-9B SeaGuardian
機械にはトイレも機内食も仮眠ベッドも必要ないもんな
やがて人間こそお荷物な時代が近いのは否定したくもあるが
ただ、見つからないように無線封鎖して潜水艦狩りすることが出来なくなるだろうから、そのあたりで何らか裏をかかれることはあるかもな。
P8が採用するはずのMQ-9のユニットコストは150憶以上するようだから、攻撃型への改造機は200憶を超えることになるはず。
単発で搭載能力も少ない無人機がP-1と大して変わらない価格になったらアメリカ以外の国ではとても使えない。
P-1は搭載しているAESAレーダーの性能を引き上げその索敵能力を利用して長距離対艦ミサイル母機としても使えるし。
燃料さえ持つなら何時間でも飛んでいられるからなあ…
ただ戦闘海域上空に足が遅くユラユラ飛んでデータ中継だと、あっという間に撃ち落とされそうな
まあ、平時の哨戒には役立つか…
けどいずれ人間と遜色ないドローンの時代が来る
それまでに少しでもドローン類の運用経験値は積んどいた方が良い
逆に有人機こそ墜とされる(可能性のある)エリアには突っ込めないのでは?
この手の兵器こそ自衛隊に必要な気がします。
探査ブイ1個とほんの数発の対潜ミサイルなどというサイズの無人機よりは、逆に有人機の生存率は高い可能性もある
K国から火器管制レーダー照射を受けた時の映像にあるように自機に対する敵対行為を探査しているし、電子妨害装置、対空ミサイル、対艦ミサイル、対潜ミサイル、チャフ、フレアなどの実装もする気があるなら可能
落としたブイからの信号を中継するために低速でブイ付近上空を飛び続けなければならない無人機よりは機材の生存性も、離脱しながらも探査は続けながらの離脱など融通性も高いだろう
>クラーク氏は「無人航空機を活用した今回のテストは既存の概念に基づく対潜戦のコスト構造を破壊する可能性を秘めている」
これって。。。
元々P8はUAVとの組み合わせで能力を発揮するとされてたはずなんだけど、いつの間に後退してたんだろうか?
どっちかと言うと「やっと当初見込まれた能力を発揮する環境が整ってきた」「対潜戦のコスト構造を破壊するだろう」くらいの前向きなコメントが出るべきなんだと思うんだけど。
もしかして、高価になってきたところで腰が引けてたんじゃあないだろうか。いや今もか。だからこんな腰の引けたコメントが出てるのか。
まあ、「ハドソン研究所のシニア研究員を務める元海軍将校」なので直接のメーカー担当者でも軍の担当でもない無責任なコメントとも言えるが。。。
>無人航空機「MQ-9リーパー」を開発・製造しているジェネラル・アトミックス(GA-ASI)は米海軍と共同でMQ-9を活用した潜水艦狩りをテストしていると報じられている。
おそらくゴール設定が「P8不要」ってところだからでは
流石に洋上では司令部としてのP8がないと運用が難しいだろう。
陸地からってわけにもいかないだろうし。
不要ってわけにはいかないんじゃあないか?
当初P-8と連携する予定だったUVAはMQ-4C トライトン、つまりはグローバルホークの洋上監視型だったのですが、グローバルホークはP-8よりも高価な有様なので……
また役割分担的にも、MQ-4Cが高空から広域監視して見つけた目標にP-8が急行して対処するものだったので、今回の実験とは逆かと
そりゃ違うなぁ。
元々米海軍はUAVでの海面高度での作戦を想定していた。他国の方針は気にしてなかったけれど、少なくとも米海軍の方針はこれ。君の勘違い。
だいたい旅客機に長時間の海面高度飛行させるのは無茶。737を選んだのはUAV前提で、だからこそ政治的な邪魔が入らずP1が自国開発できた。
ここでなんでグロホが出てくるのかもよくわからん。原型機に採用ってだけで直接の関係は無いぞ。グロホがP8と連携する計画ではないって認識あるんだろ?
>なんでグロホが出てくるのかもよくわからん。
トライトンはグローバルホークの洋上監視型で、グローバルホークはP-8よりも高価だから、トライトンはP8よりも高価、っていう価格やお値段やお金やマニーの話やろ。P-8(2~2.6億)よりトライトン(1.2~1.8億)のほうが安いやろ常考。
ここでなんでグロホがP8と連携するって話が出てくるのかもよくわからん。
コメ読んでくれない?
前コメがグロホ出して来てるのに「グロホがP8と連携する計画ではないって認識あるんだろ?」って返してるだけだぞ。
UAVトライトンでしょ。すでに米軍に配備されてますよ。
ただ、グローバルホークの改造版なんで、大型、超長時間滞空、非武装、超高価なんでしょう。
リーパーなら、中型、長時間滞空、対艦攻撃、対戦攻撃可能、高価。なので。
大西洋や太平洋の補給路を守る為には良いかもしれないが
水深浅く航空優勢の確保しにくい南シナ海や東シナ海・黄海といった
中国沿岸で役に立つのだろうか
下手したら中国側に着陸させられる無人機が出てきそう
そのときは自爆モード作動(笑)
搭乗員が人質にされたり尋問されないのは安心でもある
ボーイング「無人機だけで対処できるとは思えない」(顔真っ赤)
早速P-1とP-8の無人機共同作戦能力の差が出てきたなあ…
これP8すらイラネって話だぜ
どう考えても無人機単独運用な件
むしろ無人機だけでOKって内容だからP-8の存在価値を脅かす話じゃね
早速って、運用開始してもう7年経ってるんですけど・・・
むしろP-8の無人機連携の体制いつ出来るのよ
これな
結局無人機だけでは情報処理出来ないし有人大型機が必要になるから後方に哨戒機が居なきゃならん
日本のオールドスタイルが早々に陳腐化しちまった
2019年6月にイランに撃墜されたのが、洋上常時監視中のトライトンですよ。つまり、無人機連携は始まってる。
戦時には、トライトンが見つけたら、P-8がミサイルを撃ちにいくけど、平時なので行かなかった。
にっ、240億円也
いくらなんでも高すぎ
元記事にも特に金額の話は無いんだけど。
何の話?
確かP-1は230憶くらいのハズ、兵器搭載能力も速度も索敵能力もP-1の1/10しかないから間尺に合わない。
F3もそのくらいになる嫌な予感もあるんだが、
では開発止めるかw
F-3と無人機では有用度が100倍違う、押し寄せる戦闘機などに対してセスナに毛の生えた程度の速度では落とされに行くようなもの。
たとえUAVが空対空ミサイルを装備したとしても敵機に対してレーダー性能が劣り、小さなミサイルでは発見も撃墜も出来ない
いや、FMS方式でF3調達すればそんなもんだろ。むしろ安いぐらいw
単価100億円強ってことだから。
双発大型機がこの値段ってのは破格の安さだろうw
無人機メインで戦うなら司令塔がP-1かP-8かは大して関係ない
有人機メインで戦うならより頑強なP-1の方が良い
結論としてP-1を持っておけば間違いがない
長い目で見たらわからんでしょ
エンジン4発を維持しろって結構負担だと思うよ。
その負担が無人機のおかげで減るという話だからなぁ
無人機の維持運用負担が増えるからトントンってとこでは?
そもそもP-8は旅客機をベースにしたせいで開発炎上した挙げ句、それでも根本的な向き不向きは解消出来ずに哨戒機としては全く向いてない機体になってしまった。
そこに無人機と協同するコンセプトを後付けして何とか企画を延命させたようなものだから、P-8の哨戒機としての完成度はP-1とは雲泥の差がある。
P-8のキモの無人機が単独で哨戒機として働けるレベルで進化したらP-8の存在価値は消え失せるから、長い目で見たら尚更P-8はゴミになってしまう…。
旅客機ベースだから開発失敗して哨戒機に全く全然これっぽっちも一切合切完全に向いてない機体になったっていうなら、同様に旅客機ベースのオライオン、ニムロッド、ATRASWも全く全然これっぽっちも一切合切完全に哨戒機に向いてない機体になるんですか。
なりませんな。
それらは『現代型の高空を高速で真っ直ぐ効率良く飛ぶ事に最適化された旅客機ベース』では無いから。
エレクトラなんてジェット化に乗り遅れた低速プロペラ機の時代遅れ具合が哨戒機にちょうど良かったってのがあるし、そもそも現代の旅客機は昔と違ってデジタル設計で旅客機として一切の無駄を省い構造になってるから軍用機としての蛮用に向いてないってのが一番の問題。
記事の無人機が実用化されても海自では平時の監視任務で対象を目視確認する事が求められるので低空低速での飛行性能を重視して作られたP-1が陳腐化することはない。
他国と連携するならP-8の方が断然良いと思う
自衛隊単独で戦わざるを得ない状況ならP-1の強みも生きてくるけど
その有人機がメインではなくなるという予測ですから。
危険地帯に兵士を送るリスクを減らすのが、現代戦における無人化の目的であるわけです
人件費、その育成費や捕虜になるリスク、
今のところは、大切な有人機を円滑に運用するために無人機の活躍が期待されてるわけで
空のLCSにならなけりゃいいけどね
日本は結局軽武装母艦+UUVではなく重武装ステルス母艦+UUVの組み合わせを選んだ(FFM)
FFMが重武装と言われても、VLSが16連装しかないしなぁ。
中国やロシアのフリーゲートと比べると「軽武装」なんじゃないかな。
LCSとの比較の話だし、054Aは砲が76mmなんで127mm+16セルのFFMは普通に遜色ないぞ
横だけど。
ここのコメって言うか管理人自身も勘違いしてるような気がするけど。
LSCってのは、元々「沿岸で陸とのネットワークの中で作戦する艦」がコンセプトで、米海軍としては初めて建造した新艦種。あえて言うなら久々に建造されたブラウンネイビーとしての艦。
日FFMや米FFGはブルーネイビー艦の現代バージョン。比べる対象じゃあないものを比べてどうするよってことだよ。
FFMは安価かつ軽武装で生存性に気を使った「現代版ペリー」と呼ぶべき船だろうに。
しかも30FFMは、機雷を探知し回避する事や機雷掃討もできますが、シナの054A型フリゲートは30FFM自身が敷設した機雷を探知することさえできないと思います。
わずか1門しかない砲の口径を言われてもなぁ。
それに、054AはVLSが32セルとFFMの2倍もあるよ。
32セル積んでいる4000tの054Aに比べて、満載排水量で5000tを超えるFFMが半分の16セルというのは「重武装」とは言えないでしょう。
スタンド・オフ・ミサイル・キャリアーや。
もしかして無人機と連携できるとかいうP8の売りが消える?もう無人機+P1のほうが正解かもしれんな
お金で技術道具人間を強化して一人あたりの生産”量”を増やすのが経済成長だぜ覚えておくんだぜ
対潜サービスの供給能力が上がり富国と強兵が同時に達成されるわけだぜ
無人機を陸上から運用して潜水艦狩が出来る様になるって事はP-8が要らない子になってしまう・・・
半分くらい電子戦機に改修されてたりして。
中国の爆撃機みたく長距離ミサイル母機として活用する手もある
本土上空から尖閣海域を射程におさめとけば中国は打つ手もあるまい
その手もあると思いますが空軍の管轄になっちゃいますね。そしてその空軍はB-21を猛スピードで開発中という。