米国関連

米海軍の次世代戦闘機、今週中に契約を獲得した企業が発表される予定

トランプ大統領は21日「空軍の次世代戦闘機=F-47の請負企業にBoeingが選ばれた」と発表したばかりだが、Reutersは25日「今週中に米海軍はF/A-XXを誰が製造するか発表する予定だ」と報じており、報道通りならBoeingかNorthrop GrummanのどちらかがF/A-XX契約を受注することになる。

参考:Boeing, Northrop Grumman await US Navy next-generation fighter contract this week, sources say
参考:Australia could get first new F-35 by 2029 if government reverses program cuts: Lockheed exec

もし米海軍がF/A-XXの勝者を報道通りに発表するなら「F-47と同じ金曜日=28日に発表する可能性」が濃厚だ

トランプ大統領は21日「空軍の次世代戦闘機(NGAD)=F-47の請負企業にBoeingが選ばれた」「F-47は誰も見たことがないものになる」「速度、機動性、ペイロードなどあらゆる特性においてF-47に匹敵するものはない」と発表したが、海軍が進めている次世代戦闘機=F/A-XXはNGADよりも公表されている情報が少なく、これまでに判明していることは「NGADとは異なる機体とエンジンになる」「海軍は2025年中にF/A-XX契約を締結する」「F/A-XXのEMD契約を争う競争からLockheed Martinが脱落した」ということだけだ。

出典:U.S. Air Force

Breaking Defenseは今月4日「F/A-XXの入札でLockheed Martinの提案は海軍のニーズを満たすことが出来なかった」「そのためF/A-18とEA-18Gを置き換えるための競争はBoeingとNorthrop Grummanの一騎打ちになった」と報じ、トランプ政権が海軍長官に指名したジョン・フェラン氏もF/A-XXについて「競争環境下で作戦範囲と能力に大幅な進歩をもたらす次世代戦闘機」と表現しただけだが、Reutersは25日「今週中に米海軍はF/A-XXを誰が製造するか発表する予定だ」と報じて注目を集めている。

Reutersは関係者の話を引用して「F/A-XXを巡る競争は熾烈でBoeing、Lockheed Martin、Northrop Grummanは詳細な提案とプロトタイプを海軍に提出していた」「Boeingはストライキ、レイオフ、Starlinerのトラブル、問題を抱えるKC-46Aで大きな打撃を受けたたが、F-47の契約を獲得したことで勢いづいている」「もしBoeingがF/A-XX契約も手に入れれば原材料の調達が拡大し、2つのプログラム間で技術が共有できるため規模の経済が実現できるかもしれない」「一方でNorthrop GrummanはB-2やB-21など革新的な航空機の製造で優れた実績を持っている」と指摘。

出典:U.S. Navy photo by Petty Officer 2nd Class Nicholas

Lockheed Martinについては「当初はF/A-XXの有力候補だと見られていたが、より先進的なレーダーシステムや空母への着艦能力向上とった海軍特有の要件を満たすのに苦労し、Reutersは『F/A-XXの競争から脱落した』と報じたものの海軍は何も言及していない」と報じ、F/A-XXの競争に残ってるのは「BoeingとNorthrop Grummanだけ」と強く示唆している。

もし米海軍がF/A-XXの勝者を報道通りに発表するなら「F-47と同じ金曜日=28日に発表する可能性」が濃厚だ。

出典:public domain オーストラリア空軍のF-35A

因みにオーストラリア空軍は発注した72機全てのF-35Aを受取済みで、F-111の後継機として取得した24機のF/A-18Fも「F-35Aで更新する」と公言していたが、ロバート・チップマン中将は2023年7月「F/A-18Fの能力を次の10年まで維持することに大きな価値があると考えている。そのためF/A-18FはBlockIIIにアップグレードする必要があり、同機の後継機発注は2030年代半ばまで先送りする予定だ。この時点でもF-35Aの生産が続いていると思うが、この頃になると新しい設計の戦闘機や航空戦に対する新しいアプローチが利用可能になっているかもしれない」と述べ、アルバニージー政権もF-35Aの追加発注(28機)をキャンセルした。

さらにトランプ政権のウクライナ支援停止、欧州やカナダに対する方針転換や傲慢な態度は米国製システムの象徴的存在=F-35に対する不信感を招き、Lockheed Martinは豪アバロンエアショーで「オーストラリアがキャンセルしたF-35Aの発注を再開すれば2029年に引き渡すことも可能」とアピールしたが、Dreaking Defenseはオーストラリアの発注再開に懐疑的な見方を披露している。

出典:Boeing MQ-28

Dreaking Defenseは「豪空軍関係者は『戦闘機追加のニーズ』を認めたものの『現政権の決定に従う必要がある』と述べた。野党は次の総選挙で勝利すればキャンセルされた発注を再開すると約束しているが、この決定は急速に変化する政治情勢の中で下されることになるだろう」と指摘し、カナダや欧州で広がるF-35への不信感から「オーストラリアも無縁ではいられない」と示唆したが、Lockheed Martinだけは強気だ。

Lockheed Martinは「メンテナンス、スペアパーツ、ネットワークへのアクセスなどのサポート要素を遮断されればF-35Aの運用に支障を来す」という懸念について「運用国はF-35を独自に運用する能力が確立されている」「長期的な閉鎖環境での運用能力を要求されたフィンランドやスイスの入札でもF-35は勝利した」「正しく計画を実行すれば能力は100%維持できる」「フィンランドやスイスがF-35を選んだのがその証拠だ」「我々はF-35に十分な主権能力があると信じている」と主張したものの、こんなものは両国への提案内容が特殊すぎて全く参考にならない。

出典:Lockheed Martin Photography by Todd R. McQueen

フィンランドでF-35が勝利できたのは「独自の運用体制容認」で、フィンランドはグローバル・メンテナンス・システムに参加する必要がなく「F-35Aの各コンポーネントを国内で修理し自ら管理することができ、機体やエンジンのメンテナンスも国内で自己完結できる運用体制(MRO&Uやエンジンデポの設置)構築が容認されているため、フィンランドの運用体制は米国以外で最も充実したものになり、恐らくF-35の独自運用体制が整っているイスラエル並だ」と指摘されている。

スイスでF-35が勝利できたのは「厳格なデータ主権に対する懸念払拭と前例のないオフセットの承認」で、この入札は戦闘機と防空システムがセットだったため、Lockheed MartinとRaytheonが提出した最終契約金額は約94億ドルにもなるが、両社には直接投資と間接投資を含めて計44億ドル以上のオフセット義務が発生し、F-35Aとパトリオットに1.4兆円以上(現在のレート)の投資を行っても6,600億円以上がスイス国内に還流されるため「米国製システムにしては破格の内容」と言われており、こんな提案は他の運用国には提示されていない。

出典:Lockheed Martin

イスラエルとフィンランドを除く国はグローバル・メンテナンス・システムに参加する必要があり、各コンポーネントの整備権限は各地域の整備業者が有し、これはFMS経由でF-35を導入した国にも解放(2019年までに28分野463品目/2021年中にラストチャンスとなる3回目の地域整備業者選定が発表されるとアナウンスされたが続報がない)されているもののプログラム出資国の方が配分で優遇され、日本企業はアビオニクス分野の4品目にしか整備権限がない。

つまり独自のMRO&Uを持っている日本やイタリアも整備済みコンポーネントの供給を止められると「何も出来なくなる」という意味で、Lockheed Martinが「運用国はF-35を独自に運用する能力が確立されている」というのは大風呂敷を広げているだけだ。

関連記事:米海軍のF/A-XXからロッキードが脱落、ボーイングとノースロップの一騎打ち
関連記事:F-47の特徴、上向きの独特な角度で取り付けられたカナード翼と主翼
関連記事:米空軍の次世代戦闘機はF-47、開発契約はボーイングが受注
関連記事:フィンランドが破格の条件でF-35A採用を発表、米国はイスラエル並な独自運用体制を容認
関連記事:スイスが契約内容を公開、F-35Aとパトリオットに投資する約1兆円の半分をオフセットで相殺
関連記事:F-35の運用・維持を左右する4つの整備、国際的なサプライチェーンに依存したコンポーネント整備

 

※アイキャッチ画像の出典:Boeing F/A-XX

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コメント

  • コメント (67)

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    • 電話猫
    • 2025年 3月 27日

    そろそろノースロップに戦闘機の仕事をやらないと本格的にやる気をなくすのでは…?
    MQ-25だって元々はノースロップのX-47Bを横から政治を使ってかっさらったし
    トランプ政権はどうも合理性とは別の領域で動いてるっぽいからどうなるんだろうなぁ…

    18
      • トムホーネット
      • 2025年 3月 27日

      ノ、ノースロップ君はB-21とかRQ180とかありますし……とは言ってもこれらも戦闘機ではないしなあ

      10
      • 投石器
      • 2025年 3月 28日

      昨今の米軍の様々な兵器開発上の苦闘を見るにリスク分散は重要視するでしょうし、流石にボーイング被りは避けノースロップが選ばれるんじゃないですかね
      尤も、トランプ政権が合理性で動くか怪しいのは仰る通り

      3
    • もへもへ
    • 2025年 3月 27日

    西側ステルス機の覇権を取ると思われてたF-35が購入=アメリカの言いなりという扱いになってボロクソに叩かれるようになるとは想像してなかった。

    これからは横槍を入れられないように独自開発が流行って各国それぞれ独自のステルス機が生まれそうです。

    しかし欧州は米国製兵器は米国の意向で止められるって煽ってるけど、それは欧州製兵器でも同じことを自分達がやってきた事を自覚してるんだろうか。。。

    外野から見てると米国も欧州も同じ穴の狢やろって思っちゃいますね。

    68
      •    
      • 2025年 3月 27日

      昔はライセンス生産やノックダウン生産があったけど。今はあまりないからな。
      関係が切れると、ピンチになりやすいのかな? 

      4
        • kitty
        • 2025年 3月 28日

        まさか戦闘機で、プリンタカートリッジ商法が始まるとは思わなかった。
        日本のMRO&Uには、高給取りのLM会社員が常駐しているとか。

        3
      • NHG
      • 2025年 3月 27日

      けど小競り合い程度の武力行使で止めるのと、国家が潰れるかもっていう瀬戸際(かつ鉱物資源よこさないならという低次元な理由で)で止めるのとではインパクトが違うと思う

      9
    • たむごん
    • 2025年 3月 27日

    ヨーロッパも、似たような事やってませんか?

    日本に関するものだと、ドイツが中国にディーゼル潜水艦用のエンジン売ってたものの拒否して、タイ向け輸出が止まったり。
    サウジアラビアへの武器輸出に、ドイツが政治問題で反対して、タイフーン追加納入・対空ミサイル販売などが止まってきたわけで。

    欧州を見ていると、ブーメランのように自分達がやってきた事だから敏感なのか、なんだか色々興味深いなと思う事があります…

    44
    • hoge
    • 2025年 3月 27日

    政局でワーワー言ってるだけだし
    どうせロシアでチェックメイトが配備されたら慌てて擦り寄ってくるんだろ……

    それはそれとしてF35が問題だらけなのは事実なんだよね
    LMは自社で解決できないなら囲い込み止めてオープンにしろよ
    何カ国も巻き込んでこのザマはストレートに詐欺じゃん

    17
      • 電話猫
      • 2025年 3月 27日

      Su-75作ってる余裕ある…?

      18
        • hoge
        • 2025年 3月 27日

        仮に2030年ごろとしてその時期にF35以外の対抗馬なくない?
        ロシアがそれ以上に躓くっていう楽観的な見通しで考えてるなら、はい

        14
        • ras
        • 2025年 3月 27日

        そういえば2023年に生産開始はしてるのですが進捗どうなのでしょうね
        まあ元の工程を見ても2027に初飛行程度だと思いますが…

        4
        • paxai
        • 2025年 3月 27日

        ロシアに関しちゃもうSu-57を輸出するつもりじゃなかろうか。割と生産が軌道に乗ってるらしいし。
        アルジェリアは輸出契約結んでるし。
        軍拡時代に突入したから単発で安めのSu-75じゃなくても契約取りに行く必要がなくなったと言うか。

        14
          • hoge
          • 2025年 3月 28日

          戦闘機の生産は門外漢ですが
          仮にエンジンが律速段階なら単発と双発でスループットが倍違いますよね
          国内配備と海外輸出の両睨みなら生産性の観点からチェックメイトの方が有望では?
          もちろん双発機は双発機にしかカバーできない領域は有るわけですが……

          ところでアルジェリアへのSu-57輸出は興味深いですね
          ウクライナで大変だと思いますが2026納入のタイムフレームを守れるのでしょうか

    • 2025年 3月 27日

    ええこっちゃ

    • ゴモラ
    • 2025年 3月 27日

    このまま、ステルス機に全振りしていく感じなのかな?それが良いのか悪いのかとかは、無知な私には分からないから置いといて。何で、空軍と海軍で別々の計画進めてるの?F−35みたいに汎用性の持った機体を一つ製造すれば良いんじゃないの?ロシアは廉価版見たいな立ち位置でSu-75とか製造しているから分かるけど、アメリカの場合、2つ機体を丸々開発するなんて流石に大国ムーブかましすぎじゃない?そんな資金力が何時までも続くのかな?

    5
      • トムホーネット
      • 2025年 3月 27日

      そのF-35で両軍とも痛い目見たってのが大きいのでは。

      とはいえ資金がもつのかって懸念には頷かざるを得ないし結局どっちが安くつくのかな。

      28
        • 感謝するゴモラ
        • 2025年 3月 27日

        F−35って、諸外国どころか自国軍でも不評なの?それは知らなかった。

        1
          • トムホーネット
          • 2025年 3月 27日

          不評……まあ不評といえば不評か。
          うろ覚えですが、正しくこのF/A-XXプログラムが「要らん機能付けて高くなるくらいならこっちで作るよ」って言って始まったものだったと思います。
          多分他所の国で言う不評とはまた違う理由かと。

          13
            • 全てF-35B
            • 2025年 3月 28日

            全般的に海軍は、欲求不満みたいだからな。
            とは言え、統合計画のお陰でF-35Cはこの価格で済んでいる。
            単独開発だと、もっと金が掛かって飛行隊を減らされる事に。

            3
          • 名無し
          • 2025年 3月 27日

          だってあんなにたくさん数があって最新機なのにMC率5割ですから
          カタログ上のスペックだけ見て「これは強力な戦闘機です!」って言ってもミッションを一つでもこなせる機体が全体の半分しかない最新鋭機って異常事態ですよ

          28
      • daishi
      • 2025年 3月 27日

      空海共同でやろうとした戦闘爆撃機F-111は海軍向けのB型で色々要件を満たさなかったため、F-14とF/A-18になりました。
      F-111を採用した空軍も戦闘機としては使えないのでF-15とF-16になったので、F-35になっても空海共通機はまだまだ鬼門ですね。
      少なくとも、F-35は全てのタイプで同じソフトウェアを実行するため、それぞれのエアフレーム、飛行機能固有のソフトウェアも入ってることになります。

      FBWを含めた飛行機能のソフトウェアよりも共通で使用されるミッションシステム、兵器統合ソフトの方が規模は大きいので大した問題ではないのかもしれませんか。

      裏向きの話だと「予算取ってきたやつが一番偉い」というネタになるので、空海共通機は両者ともウマ味がないといえます

      12
        • ブルーピーコック
        • 2025年 3月 27日

        どこで見たか忘れましたが、F-16を海軍にも採用させようとした話があったそうで。その時の海軍は「*単発エンジンの機体はいらない」と突っぱねたそうですが。
        F-35Cは押し切られたんでしょうけど。

        *海上でエンジン停止のリスクがあるので、海軍機は双発が基本だった

        5
          • daishi
          • 2025年 3月 28日

          当方が聞いたことがあるのは表向きは確かに「単発機の否定」で、裏向きは「海軍のメンツと海軍の独自開発予算が取れなくなるので空軍のコンペに負けたYF-17を採用した」というネタですね。
          確かに当時の最新艦上機のほとんどが双発機でしたが、F-8など単発機もあったので「双発機でなければ」というほど強くはない認識です。

          3
            • バーナーキング
            • 2025年 3月 28日

            多分「(当時の)ターボファン単発」が容認できなかったのでは。
            当時米海軍にとっては「ターボファンエンジン」といえばF-14でトラブルの種のTF30だった訳で、「これの単発機なんてとてもじゃねー」と思ったとしても不思議ではないかと。

            4
              • daishi
              • 2025年 3月 28日

              情報ありがとうございます。
              確かにF-8もF-4もターボジェットエンジンで海軍戦闘機としてはF-14が最初のターボファンエンジン搭載機ですね。
              TF30もF-15&F-16のF100エンジンもコンプレッサーストール問題がありましたし、TF30の当初置き換え予定だったF401もF100と同じエンジンコアだったので、海軍としてはTF30もF401もコンプレッサーストールは懸念事項だったかもですね

              1
                • バーナーキング
                • 2025年 3月 28日

                はい。なので当時やその直後の米海軍はエンジントラブルへの懸念から単発アレルギーに陥っていたかもしらんけどF404/414の運用を経た現在では大分改善してるのではないか、と。

                1
    • んあ
    • 2025年 3月 27日

    ロッキードはF35の鎮火に専念しろってことよね
    F35だって数十年は使い続けるわけだし
    その間に次の無人主力戦闘機に備えると

    19
    • ブルーピーコック
    • 2025年 3月 27日

    F-35もなんとか顧客の要望通りにしようとしたらこうなった訳で。あんまり悪く言いたくはないが、どうしてこうなった感は凄い。

    12
    • イーロンマスク
    • 2025年 3月 27日

    「さすがおやびん!空海共にボーイング採用を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!」

    ってなりそうで怖い
    トランプが合理性で動いてるとは思えん

    11
      • paxai
      • 2025年 3月 27日

      トランプにとってボーイングは馴染みがあって信頼できるメーカーなんだろう。
      昔のボーイングは繁栄を極めてたしトランプフォースワンもボーイング757を使ってるし。
      ついでにボーイングの政治力が高いから部下も否定しにくいでしょ。
      政治力とネームバリューは凄いのに実務が駄目なボーイング経営陣が悪いっすよ・・・

      7
        • 他人事では無い
        • 2025年 3月 28日

        気が付くと空海軍の戦闘機が統合それそう。

    • 折口
    • 2025年 3月 27日

    F-47の主契約者としてBoeingが採択された場合LMは異議申し立てを行う(権利があるのでおそらく行使するだろう)という予測を見たのですが、F-47に関してはもう見込みなしとして諦めたんですかね。47に関してはBoeing側は5年前から試作機を社内製作して飛行させるなど黙々と準備していたようですし、F-35関連のサポートや発展型で開発リソースを食われていたLMが今更対抗するのは確かに難しいと思います。ただ結局、Block4以降の開発もまだ継続しており、ここで次世代機のプログラムを逃がしてもKMが即座に傾くという。

    というか欧州方面のカントリーリスク云々はさすがに政治ショーすぎる気がしますね。領土併合を示唆されてるデンマーク王国共同体加盟国や懲罰的関税を設定されているカナダが抗議で調達を見直すのは分かりますが、それ以外の例えばドイツあたりが脱アメリカで色めき立っているのは便乗でライバルを排除したい以外の何物でもないでしょう。まあそれが悪い事だとは言いませんが、日本やオーストリアがそうであるようにヨーロッパのF-35採用国も既に同機体に莫大な投資をしている以上、カントリーリスクを正しく認識したうえで使い続けるしかないでしょう。

    4
      • 折口
      • 2025年 3月 27日

      失礼、途中で送信してしまいました。

      LMが即座に傾くことはない、と書きたかったです。

      3
      • hoge
      • 2025年 3月 28日

      F-47は220~250機程度しか調達しない予定という記事を見たので、F-47はあくまでF-22の次であって、F-35後継はF-47ではないのでは。

      6
        • ras
        • 2025年 3月 28日

        あ…そういえばマルチロールでなく戦闘機と発表してましたか…ちゃんと記事読んだらそのようで失念してました…
        そうなるとライバルは幻のMiG-41とかですか…今年初飛行という噂が実現されるのか知りませんが、あちらも近代化したMiG-31に対する
        F-22のような超高価格機体にならなければよいのですが…

        1
          • ras
          • 2025年 3月 28日

          途中送信失礼
          あちらも近代化したMiG-31に対する価格以上の優位性が消耗戦を経験した今疑問視されてるのですが、噂レベルのスペックは膨れ上がって絶対高価格帯なのですよね。

            • バーナーキング
            • 2025年 3月 28日

            高速、高機動、大ペイロード、とは言っていますが、仰る通りマルチロールとかF-22の様に「有視界を含む戦域全体」みたいなことは言っていなさそうですので、おそらくフライトエンベロープを上に拡大して右下は妥協、左側はカナードで対処…みたいなコンセプトじゃないでしょうか(「高機動」は「(高高度でも)高い機動力を失わない」という意味だと考えます)。
            ちゃんと「能力の取捨選択ができてトラブルなく開発が進められれば」F-22より安価にはなるのでは(なお「」内…)。

            1
              • hoge
              • 2025年 3月 28日

              低速域での格闘性能と機関砲を捨てれば、それだけでだいぶ設計に余裕ができるでしょうし、ウエポン・ベイも空対空ミサイルだけ考えればスリム化できると思われるので、どれだけ取捨選択できるかが鍵になりそうですね。

              1
            • ネコ歩き
            • 2025年 3月 29日

            次世代有人戦闘/攻撃機は生存性が第一でしょう。パイロットの養成には一定以上の期間とコストを要するわけで、航空継戦能力を維持するにはその損失低減が現状での必須要項の一つです。マルチ性は無人機との連携で拡張する方向に進むんじゃないですかね。

            防衛省資料にも示されているように、生残率が低くなる地/艦対空防空圏内へのスタンドイン任務には連携無人機を当てるようになると予想されますが、有人機が敵戦闘機の迎撃を受ける可能性もあるわけで、一定以上の空戦能力は依然として求められるでしょう。
            その意味での高ステルス性追求や高機動性付与ですし、将来的に高出力レーザー等の自己防衛装備が構想されている所以です。

      • ネコ歩き
      • 2025年 3月 28日

      NGAD実証プロトタイプはボーイング案とLM案が同時進行に試験飛行してたらしいですよ。その5年に渡る試験評価の結果最終的にボーイング案がF-47として選定されたという経緯でしょう。
      有人機-無人機の分担機能についてトランプ政権に判断を委ねるということでしたが、ボーイング案とLM案を提示し二者択一の判断を求めるような形でないと早急な結論は普通無理です。
      LMに異議申し立ての余地は無いんじゃないですかね。

      1
    • 朴秀
    • 2025年 3月 27日

    ノースロップグラマンが選ばれたら
    米国はステルス機を作れる会社が三つになるんですかね

    F-35が微妙なのは要求がクソすぎたせいでしょうね
    空海はなんとかなってもVTOL入れた奴が戦犯すぎます

    5
      • kitty
      • 2025年 3月 28日

      なんでも抱え込みたがる米国海兵隊が欲しがるのはわかりますが、CATOBAR空母がふんだんに使える米軍全体を考えればVTOL戦闘機は要らなかった。
      まあ、STOVL空母しかない国に売るためだったのかもしれませんが。

      1
        • 他人事では無い
        • 2025年 3月 28日

        インドネシアもジュゼッペ・ガリバルディを買うし、オーストラリアもF-35Bを買うでしょうね。

      • どねつくぼうし
      • 2025年 3月 28日

      といいますか元々海兵隊のAV-8B後継調達が当時喫緊の課題であってこれに他のタイプが相乗りしてきたようなものですのでB型抜きには話が進まない訳でして…

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        • kitty
        • 2025年 3月 28日

        戦車の運用諦めたみたいにSTOL機でのCASも諦めればいいのにと思いますがね。
        空母には海兵隊の固定翼航空機部隊まで保持しているのに本当に「一国の軍隊」です。

          •  
          • 2025年 3月 28日

          それこそ徘徊爆弾での対地攻撃に切り替えたら良いのに。

    • 分散化
    • 2025年 3月 28日

    流石にダブルボーイングはないだろ?F-35問題とてLMが調達全て担うから未達だらけになったのに。
    今後はステルス機しか前線に出せなくなるだろうし、各社にステルス作らせてるだけ、アメリカは健全だと思うがな…
    ボーイングの大型機部門は別ベクトルでヤバいけど

    5
      • 他人事では無い
      • 2025年 3月 28日

      空海軍の戦闘機が統合されそう。

    • トーリスガーリン
    • 2025年 3月 28日

    如何にファントムワークスが優秀だったとしても、新鋭ステルス2機種を並行開発は流石に無理があるからないと思うが…

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    • ステルス/非ステルス ミックス
    • 2025年 3月 28日

    抑止力維持には何よりステルス機のLM依存解消と非ステルス機の低コスト化が必須。
    F-47, F/A-XX, GCAP, FCASは今後が楽しみな話だけど、いずれも30年代の戦力化は確定だろう。その間に質量共に増強される中露空軍に対して抑止力を発揮するのは、開発難のF-35及びF-16VのLMミックスと、その他各社のぼったくり価格の非ステルス機しかない。
    一番最悪なのはF-35の開発難が解消されないまま次期ステルス機の各計画が遅延して、中露に対して生産性のないステルス機/非ステルス機群で対峙せねばならなくなることだろう。その最悪を防ぐためにも、LMには今のF-35の問題解決にその他各社にはステルス機開発に集中させる他ない。

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    • 健全なのか不健全なのか
    • 2025年 3月 28日

    通信だの宇宙だの無人機だの、軍需の後押しを受けた民需は異様に強いのに、大型航空機だの自動車だの製鉄だの、軍需を支えるべき民需がやたら弱いのがアメリカ パイセンらしいと言うか、なんというか。

      • kitty
      • 2025年 3月 28日

      軍事・宇宙に強いのに民生品はサッパリのロシアも居るので、割れ鍋に綴じ蓋のような。
      なお中国。

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      • バーナーキング
      • 2025年 3月 28日

      大型航空機もがっつり軍需の後押しを受けてるはずなんですがねぇ…

    • 計画自体は一期からあったのでは?
    • 2025年 3月 28日

    トランプ第一期から、各社にそこそこの性能の戦闘機をそれぞれ作らせて、全部採用するデジタルセンチュリー計画を打ち立てていたから、その計画に沿えば、F/A-XXはボーイングでなくノースロップになるんじゃないかな?
    計画自体は航空業界外にも広く門戸を開放しようと言うのは流石に挑戦的過ぎたのか、バイデン政権に見直されるのは仕方なかった。しかしLMの調達遅れはトランプ一期から発生していた訳で、バイデン政権が代案もなしに4年放置して、顕在化したのが今回の開発遅延なんじゃないのかと。

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      • ネコ歩き
      • 2025年 3月 28日

      デジタル・センチュリー計画は1タイプ当たり16年の就役期間を設定し改修は行わない、8年ごとに確立済みの最新技術を統合した新タイプを就役させるというものでした。各メーカーの開発機を全て採用する前提ではないですよ。
      これを実行するには逆に開発メーカーを一社か二社に絞り参画企業間で技術共有しないと無理があり、毎回開発競争をするのは財政やリソースへの負担が大きすぎます。一歩間違えると計画そのものが破綻しかねず白紙化されたのは妥当と考えています。

      2
    • きりる
    • 2025年 3月 28日

    海軍機はラムダ翼の頃のF-3の外翼を折りたたみにして脚を強化した様なヒロイックなやつが来て欲しい、当然複座で
    最近のミサイルキャリア志向の腹出た芋デルタは勘弁して

    オッサンなんで発艦シークエンス映えが命なんよ
    外翼を展開しながら定位置まで移動、前脚のフックをシャトルかけてJBDが立ち上がる
    離艦後に一瞬機体が沈んでからのハイレートクライム

    1
      • 無印
      • 2025年 3月 28日

      カタパルトから立ち上る蒸気も追加で
      リニアカタパルトの方が高性能なのは分かるんですけどね
      そして音楽にトップガンの「Danger Zone」

      • kitty
      • 2025年 3月 28日

      メンテハッチの継ぎ目をギザギザにして、機関砲撃つときだけ蓋が開くペラ同調機銃みたいなことまでしてステルス性を追求しているのに、折りたたみ翼の継ぎ目ってどういう処理をするんですかねえ。

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      • バーナーキング
      • 2025年 3月 28日

      F-14とバルキリー見て育った私の中の少年は全力で同意するのですが、社会と生産現場の荒波に揉まれたオッサンである現実の私は「回転以外の可動部は敵だ、減らせ!」と思っちゃうんですよねぇ…。

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        • イーロンマスク
        • 2025年 3月 29日

        製造プロセスを極限までシンプルにした製品は十数年たっても変わらず売れ続けてるけど、複雑でやややこしいのは数年で消えてく印象

    • daishi
    • 2025年 3月 28日

    NGADのときはノースロップ・グラマンが「B-21が忙しいのでプライムは取らない。アビオニクスやレーダー、センサーは協力する」というポジションだったので、F/A-XXを辞退していない理由は気になりますね。
    「NGADより時期が遅れるのでB-21の次の仕事として辞退を避けていた」「コンペを終わらせないために海軍に引き留められていた」あたりと見受けられますが、F/A-XXの発表はB-21の進捗も少し明らかになりそうです。

    • きりる
    • 2025年 3月 28日

    F-35Cの外翼は普通にヒンジなんだよな
    前縁ダウンで折りたたみ状態の公式画像がいくらでもあるじゃんよ
    あと着艦フックも埋め込みだけど露出な

    書き方的に皮肉なんだろうけど何がチンパンの琴線に触れたんだろ

    0
    • ras
    • 2025年 3月 28日

    カタログ上での高性能よりも保守性と生産力が重要なのはウクライナ戦争での教訓ですし、F47がF35から反省した汎用機体になるのかと思っていますが海軍機も同様になるのかどうか。といってもこれまでも外でのミッション主体な稼働性重視なはずなので要件定義は当然入っているかと思いますが。
    それよりも船の更新が必要なはずで、今後はドローンや無人機をより多く格納できるようにするのでしょうかね。

      • バーナーキング
      • 2025年 3月 28日

      「F35から反省した汎用機体」…?
      F-35の最大の反省点は「汎用を目指したこと」だと思うのですが…

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    • DEEPBLUE
    • 2025年 3月 28日

    今のボーイングに同時に戦闘機2機種開発する能力は無いだろうが、トランプだからなあ・・・

      • 匿名希望係
      • 2025年 3月 29日

      T-7AやKC-46もあるからすでに三機種

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