米国関連

米紙、ウクライナ軍の人的損失レベルは持続可能なものではない

New York Timesはゼレンスキー大統領が言及した人的損害(戦死者4.3万人+負傷者37万人)について「米当局者や軍事アナリストの推定値とかけ離れたもの」「ウクライナが今必要としているのは武器や弾薬ではなく人的損失の補填努力を強化することだ」と報じた。

参考:43,000 Ukrainian Soldiers Killed Since Russia Invaded, Zelensky Says

米国は「動員年齢を引き下げて損失と補充のバランスを修正しないと交渉立場を強化は困難だ」と考えているのかもしれない

ゼレンスキー大統領は共同通信の取材に対して「ウクライナ軍兵士の戦死者数について米報道機関の一部が『8万人』と報じたが実際の数字は遥かに少ない」と明確な数字を提示せず「ウクライナ軍の人的損害は報道されている数字よりも少ない」と述べたが、トランプ次期大統領が「ウクライナ軍は40万人の兵士を失った」と発言したため、8日「この戦争でウクライナ人兵士4.3万人が死亡し37万人が負傷した」「負傷者の約50%が戦列に復帰した」と具体的な数字を明かして注目を集めた。

出典:72 ОМБр ім. Чорних Запорожців

New York Timesはゼレンスキー大統領が言及した人的損害について「米当局者や軍事アナリストの推定値とかけ離れたもの」「米政府高官は2023年8月時点でウクライナ軍兵士7万人が死亡した発表している」「この数字は2024年12月までに相当増加しているはずだ」「ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏も同様の数字を示して『約3.5万人の兵士が行方不明になっている』と付け加えている」「どちらしてもゼレンスキー大統領の発言は約23万人(戦死者4.3万人+負傷から戦列に復帰出来ない者18.5万人)の兵士が戦場復帰できない状況にあることを示唆している」と言及した上で以下のように指摘している。

“バイデン政権は出来るだけ多くの軍事援助を大統領就任式までに届けようしているが、米当局者や軍事アナリストらは「ウクライナにとって重要なのは追加の武器や弾薬ではない」「今必要としているのは動員作業の迅速化や動員範囲の拡大を通じた『人的損失の補填努力』を強化することだ」と繰り返し述べている。特に米政府高官は強制動員の対象から除外されている18歳から25歳までの若者を動員するようウクライナに求めており、ブリンケン国務長官も先週「資金や弾薬があってもロシア軍阻止には人員が必要だ」と述べ、ゼレンスキー大統領に「厳しい決断」を下すよう促した”

出典:Public domain

“ロシアが戦場で被ったとされる人的損失(死傷者60万人前後)に比べれば「ウクライナの損失」は少なく見えるが、ウクライナの動員アプローチはロシアよりも困難な状況(強制動員に否定的な国民の態度、動員逃れ、動員に纏わる不正、強権的な動員作業、訓練リソースの不足、脱走兵の急増、動員対象者の高齢化など)に直面しているため、軍事アナリストらは「現在の人的損失レベルは持続可能なものではない」と警告している”

もう回りくどい言い方を止めると、ゼレンスキー大統領は「ウクライナ軍の人員不足は武器供給の遅れが原因」「交渉立場を強化するためNATO加盟を認めて欲しい」と主張しているのに対し、米国は「人員不足は前線での損失と補充努力が釣り合っていないことに原因がある」「交渉立場の強化をNATOに丸投げするのではなくウクライナも戦場で結果を示せ」と主張しており、この状況はブトゥソフ氏が勝利計画を批判した中で指摘した通りものだ。

出典:President of Ukraine

ブトゥソフ氏はゼレンスキー大統領の勝利計画について「西側諸国への要求は具体的なのに自らの行動については具体的に語らなかった」「ロシア軍の攻勢を止めない限り政治的交渉が不可能なことも説明せず、社会全体を非現実な方向に誘導したかっただけ」「この勝利計画はNATO加盟国を含む西側社会への呼びかけとガイドラインのみでウクライナが勝利のため負うべき責任や義務はなく、前線の困難な状況認識もなく、それを修正するための措置もなく、本当に無責任な計画だ」と述べていたことがあり、米国は「動員年齢を引き下げて損失と補充のバランスを修正しないと交渉立場を強化は困難だ」と考えているのかもしれない。

因みに強制動員に否定的な国民の態度、動員逃れ、動員に纏わる不正、強権的な動員作業、訓練リソースの不足、脱走兵の急増、動員対象者の高齢化といった問題は降って湧いたものではなく、脱走兵の急増と動員対象者の高齢化を除く問題は2022年後半に表面化していたものばかりで、国民に不人気な決定を先送りし続けたツケが回ってきただけとも言える。

関連記事:ゼレンスキー大統領、ウクライナ人兵士の死傷者数は約41万人だと明かす
関連記事:ゼレンスキー大統領、ウクライナ軍兵士の戦死者数は8万人より少ない
関連記事:ロジア人ジャーナリスト、負傷兵の98%が戦闘任務に復帰したの嘘ではない
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関連記事:ゼレンスキー大統領が自軍の戦死者数に言及、3.1万人の兵士が死亡
関連記事:ウクライナ人ジャーナリスト、勝利計画は無責任な計画で何も変わらない

 

※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України

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コメント

    • 匿名
    • 2024年 12月 13日

    日本ではロシア軍は既に70万人超死んで崩壊している説(※ロシアの総兵力超えています)が一人歩きしているけど、実際のウクライナ軍の押されっぷりやウクライナ政府及び欧米メディアの泣き言の数々、そしてウクライナは10代の動員まで持ち上がっている時点で、ロシアとウクライナの戦死者数をそのまんま逆にした方がこれらの辻褄が大体合うと思うの。

    71
      • 2024年 12月 13日

      そもそも、仮にゼレンスキーの言う通り死傷者40万人説が正しいとして、これはウ軍の1ヶ月あたりの人的損失が1万人を大きく上回ることを指しています。
      つまり、1ヶ月あたり3個旅団が丸々戦闘不能になっているということです

      また、死傷者として計上されない行方不明者や脱走者を合わせれば、1ヶ月あたりの人的損失は約2万人前後となるので、1ヶ月あたりの損耗は6個旅団前後となり…とても尋常な戦争とは言えません

      40
      •     
      • 2024年 12月 13日

      死”傷”者数が現在の展開兵力を超えているという記事は以前に見ましたが、それがベースになってどこかでデマが流れてるんですかね?

      11
      • かぼ
      • 2024年 12月 13日

      ロシア経済崩壊論やその手のカウントダウン動画が日本では一人歩きしてますね
      崩壊しそうなロシアが米国に対してウラン輸出停止の逆制裁を掛けてるとか全然、ニュースになってないし
      日本の情弱ぶりは世界の中でもヤバそう
      単純にデータから推測するとロシアの経戦能力は、現状のままなら後1~2年ぐらい
      経済的にヤバくなり始めるのが2~3年後ぐらいとの予想みたいですが・・・

      35
        • aburo
        • 2024年 12月 13日

        なにせ、中国やら韓国も、崩壊説とか流れちゃってますからね。
        某Xを見てると、以下に日本国民に情弱が多いかが分かるので、頭痛くなりますね。

        16
    • 通りすがり
    • 2024年 12月 13日

    戦争指導者が国民の人気取りとNATOへのゴマすりの狭間で反復横跳びしてるだけじゃ、そりゃこうもなる。死傷者数うんぬんは今更だが、“負けた責任の押し付け合い”で交渉条件の始まりにすらつけないという醜態は本当に酷い。

    49
    • col
    • 2024年 12月 13日

    動員問題はウクライナが決める事である。
    それなら敗北するので、支援は無駄だから止めると言うのも勝手である。
    この事はNATOの様な同盟国内でも起こる。

    37
    • イーロンマスク
    • 2024年 12月 13日

    今から動員したところでロクに訓練されてないんで大した活躍は期待できないという
    せいぜい時間稼ぎですな

    42
    • kitty
    • 2024年 12月 13日

    「持続可能な戦争」なんてリアルに聞くとは思わなんだ。

    BBCのサイトでも、ウクライナ戦争レベルの強度の戦争では英国軍は6ヶ月で崩壊とか記事にしてました。

    52
      •    
      • 2024年 12月 13日

      さすがリベラル。サスティナビリティを重視ですね。
      「持続可能な戦争」よりも、このままだと「ウクライナ社会の持続可能性」が問題になりそうな気がするけど。アメリカは鬼だな。
      NATOが戦争に参加すれば、最悪、核戦争になり「西側社会の持続可能性」が問題になるけど。

      53
        • kitty
        • 2024年 12月 13日

        まあ、検索して貰えばすぐわかりますが「持続可能な戦争」とはSFアニメ、攻殻機動隊SAC2045に出てくる用語です。
        BBCの記事では、「まあうちらには核兵器あるから、あんな無様な戦争にはならないけどね」みたいな英国面オチが付いていました。

        22
    • ケン
    • 2024年 12月 13日

    だらだらと動員年齢の引き下げを検討しているうちに、動員されかねないウクライナの青少年はどんどん国外に流出しているんですよね。
    このまま戦争を続けたら動員年齢を引き下げなくても、戦後のウクライナを担う人材は枯渇してしまうでしょうね…。

    39
    • たむごん
    • 2024年 12月 13日

    ゼレンスキー大統領は、国内向けに人的損失の数値を出していますが、前線の状況はどうにもならないですからね。
    『土地に固執した戦術』は、ブフレダルは120人が10人程度に激減、他の町も似たような話しがでていますから、壊滅して部隊は機能しないでしょう。

    ゼレンスキー大統領が、スポンサー国を非難しながら支援を要求してきたわけですから、ウクライナ国内での徴兵を要求されるのも自然の話しです。
    ゼレンスキー大統領=ウクライナ国民が、それに対して抵抗しているのは継戦能力の限界なわけですから、停戦交渉を行うのが自然の流れでしょう。

    ウクライナ前線歩兵は、ウクライナ=ロシアは国力差がある中で、3年間も戦っている事は充分に奮戦したとは思います。
    ウクライナ上層部の政治判断が悪かったため、犠牲が大きくなり何も得られないわけですから、どういった意思決定で・なぜ徹底抗戦を選び続けたのかというのをオープンにして現実を問うことが必要でしょうね。

    42
    • うくらいだ
    • 2024年 12月 13日

    戦場に送るかは別として反撃能力示すことによりこれ以上の侵攻は相当の被害をもたらすと相手に思わせて交渉における立場を強くしないといけないのはその通りですね。もはや動員年齢の引き下げはは交渉するうえでも不可避だと思います。ただ、支持率も落とすだろうし、ロシアが応じなければウクライナの戦後の内情は想像したくないですね。まさに八方ふさがりです。パフォーマンスはお上手でしたけど、政局を読み間違えて戦争を招き、重要な判断は何一行えなかったですね。

    最後までゼレンスキーは腹をくくることが出来なさそうです

    39
      • 帝国
      • 2024年 12月 13日

      >政局を読み間違えて戦争を招き、重要な判断は何一行えなかったですね。
      ゼレンスキーはフロントマンではあるけれど、米欧やオリガルヒの腹話術人形だから何の判断も許されないし重要なことは何も決定できない構造だよね。
       まあ、メフィストフェレスの誘惑に乗って魂を売り飛ばしたことが彼の最後の判断だわな。
       もはや自分の意志では生きることも死ぬことも出来ず宙吊りにされた状態。
       先日、NHKが労働力不足を特集していたが、継戦を前提にするなら動員強化したらしたで銃後のマンパワーが更に不足し前線を更に支えられなくなる構造なんで進むことも退くことも右することも左することも出来ないのが実相。
       だけど22年4月同様、投了を許されないと。ゼレンスキーに比べたら、自ら投了しロシアに亡命できた歯科医はなんと幸運なことか。
       

      47
        • 名無し
        • 2024年 12月 13日

        ウクライナ大統領の状況と比して、「アサド氏は円滑な政権移譲を指示して国外に去った」の、なんと着地の良さかと。
        西側は、亡命を赦すにしても、絶対に徹底抗戦を指示するよう、要求するよね。

        38
          • かぼ
          • 2024年 12月 13日

          アサド氏が政権を引き継いだ時点でかなり無理ゲーになっていましたからね
          西側の避難の対象であった弾圧や虐殺もアサド政権が積極的にやらなかった事が結果的に政権を短命にしてしまった
          大統領本人はほとほと嫌になって全部ぶん投げたって所でしょうね
          政策とか見ると民主化を本当は進めたかった雰囲気がありますが・・・あの地では、実際には無理なので現実と理想のギャップがついに埋まらなかったのがこの結果

          35
        • 七資産
        • 2024年 12月 13日

        アサドは眼科医だったかと、ロシアなどで眼科医に戻って治療するとかいう現地報道がありますね、ほんまかいなっと

        シリアの混乱を尻目に無責任な、徳川慶喜かよ

        10
          • 傍観者
          • 2024年 12月 13日

          首都の市民を巻き込んで徹底抗戦の市街戦をやり市民を死に追いやりインフラを破壊するより遥かに立派な責任の取り方ではないでしょうか。徳川慶喜も勝海舟も立派だと思います。江戸を戦火から救った。幕末では長岡藩が新政府軍に対して徹底抗戦して善戦したが敗北し過程で長岡市を全焼する結果になった。主導した河合継之助は長岡市では戦犯の扱いで未だに嫌われている。
          ダマスカスは無血開城した。これは立派だ。あとは反政府各派とそれを後援してきた者たちが安定させる義務を負う。それができなければ歴史に責任を問われることになる。映画アラビアのロレンスでダマスカスを占領したアラブ連合軍が都市のインフラを制御できず市民の要求にも対処することができず大混乱に陥り散り散りに撤退していく様が描かれていた。勝ったもには統治するという大きな責任が生ずる。

          30
            • 名無し
            • 2024年 12月 23日

            徳川慶喜や勝海舟は勝てるだけの戦力残したまま統制放棄して逃げたので無責任の極みだと思いますけどね、江戸を戦火から救った?いや江戸以外は?って感じですし

          • 田舎者
          • 2024年 12月 13日

          医者としての職歴は短期間で、長く独裁者として過ごしてきた人物が復帰出来るんですかね…

          実態は党の神輿で、日々治療行為ばかりしていたとかかな?

          7
            • kitty
            • 2024年 12月 13日

            日本でもコンタクトレンズ医という眼科界の闇がありますので、なんらかの棲息域はありますよ。きっとw

            8
          • Easy
          • 2024年 12月 13日

          眼鏡の処方箋ぐらいは書けるでしょうから、老後のセカンドキャリアとしては妥当なところでしょう。
          これもプーチンという人物の面白いところで、友達をとても大切にするんですよね。でも、たまに爆殺もする。
          いつものプーチンだな、という感じですね。

          33
          • 帝国
          • 2024年 12月 13日

          >アサドは眼科医だったかと

          お恥ずかしい…。よくわかってたつもりなのに、なぜ歯科医と打っちゃったんだろう?

          なお、アサドはできる眼科医(博士)としてロンドンでそこそこ成功していた模様。
          町医者レベルなら、遠からず復帰できるでしょう。

          19
    • nk
    • 2024年 12月 13日

    とりあえずは戦線を膠着させないと話にもならないのだがもはや膠着させることすら困難になってきましたね、少なくとも環境気にして木の伐採制限してる場合では無いのは確かでしっかりとした塹壕陣地作れないなら兵員無駄に天に召されるだけなので投了すべき。

    27
    • 七資産
    • 2024年 12月 13日

    管理人さんすいません
    トランプさんの発言だとロシア軍は負傷と戦死を分けて表現して合わせて60万とし、
    ウクライナな関しては40万というとてつもない数字が亡くなり、さらに多くの市民か亡くなっている(郷土防衛隊なとの民兵含む?)
    という話でウクライナは死傷ではなく戦死では?
    トランプの言い方からしてロシアよら少ない数字とは思えない。
    英国国防省やエコノミストだと、ロシア60万死傷、ウクライナ40万死傷なのでこの数字をトランプさんが勘違いしたのかも知れませんかね。

    ロシアはこのトランプ発言にたいしてウクライナの損害はもっと多いとしているので、郷土防衛隊なとの民兵の分類問題の気がしますが

    13
      • MarkⅡ
      • 2024年 12月 13日

      早くも答え合わせが始まってるみたいですね、連日ロシアが一方的な大損害を被っていると宣伝していた連中はどう言い訳するんですかね?
      コロナの時から特に酷いですが煽るだけ煽って後は知らんぷり、視聴者も飽きたし自分の間違い認めるのも嫌なので何も触れない=煽ったもの勝ち、特にSNSが発達してからは盛り上がるスピードも飽きるスピードも速いからより先鋭化した論調になりやすくなった印象

      ただ、プロパカンダの影響の大きさには驚かされました、オールドメディアなんて言われてますが、イギリス国防省が適当な”予測”出してそれをマスコミが”現実に起こっている事”と紹介するだけで体感8割ぐらいの人が信じちゃってます、”主語の入れ替え”とかそんな適当なやり方で騙される人いないでしょ、と思ってましたが現実は違ってました、ここまで何も調べず短絡的な人が多いと言うのは恐ろしいですね・・・

      31
        • たむごん
        • 2024年 12月 13日

        認知戦が、友好国にも繰り広げられてますよね。
        ローカルな規模(兵庫県知事選挙)であんな感じですから、世界規模(ウクライナ戦争)となれば凄いものを感じます。

        日本人の弱点は、テレビ=新聞を信じすぎることで、メディアコントロールに弱すぎるんですよね。
        太平洋戦争の先人から、特に変わってない部分だなと感じています…

        26
      • かぼ
      • 2024年 12月 13日

      トランプの発言した40万人が戦死者なら20万人行方不明と合わせて60万人を喪失
      100万人のウクライナ軍が40万人程度しか残ってないらしい話と辻褄が合いますね

      14
    • 傍観者
    • 2024年 12月 13日

    ウクライナ戦争の最初からウクライナや日本を含む西側の報道には明らかに辻褄が合わない点が多々あった。プーチン癌説、露継戦能力1か月、洗濯機から半導体を抜いている・・・・。思い出せば西側の報道がいかにデタラメだったかよくわかったはずだ。
    ウクライナ、西側による戦死者の推定や発表などを元にアレコレ戦争の推移を予想、詮索するのは全く無意味で有害だ。露は5対1でウクライナの損害が多いと言っているが戦場の状況を勘案するとそれが一番辻褄が合うだろう。
    露が自国の存亡をかけて核戦争も覚悟で戦争に乗り出した時点でウクライナ=西側に勝ち目はなくなった。存亡がかかった場合露はモスクワを焼き払ってでも戦争を続ける。ナポレオン戦争がそうだったし、独ソ戦でも戦い方は徹底している。たとえウクライナが戦闘や会戦で2回や3回勝ったところで露の戦争機構は微動だにせずに戦争に勝つことは不可能。NATOが参戦しても核戦争になるだけで上手くいって相打ちだ。米もただでは済まない。
    ウクライナ、西欧は正気を取り戻さなければならない。「力による平和」とか「有利な条件を作ってからの和平」とか妄想でズルズルするのは壊滅的な愚かさだ。

    34
      • かぼ
      • 2024年 12月 13日

      >露は5対1でウクライナの損害が多い
      ロシアの戦死者は7~8万人って話があったのでそれを根拠にするとウクライナの戦死者は35~40万人となりますね
      負傷者はその2倍ぐらいとすると70~80万人
      その内半分が戦線復帰した考えるならウクライナ軍の100~120万人が現在40万人前後しか残ってないのもなんとなく辻褄が合いますね

      31
        • 傍観者
        • 2024年 12月 13日

        加えてウクライナ軍脱走兵10万人~20万人というのが最近加わりました。重複する部分もあるかもしれませんが逃げられる人間はさっさと国を去り実人口2,000万人台の国にとって壊滅的なのは間違いない。老人や病人が戦場で目立つという報道も盛んになされておりすでに人的資源は枯渇しているのではないでしょうか。18歳以上動員しても外国で訓練中に脱走あるいは戦場で早々と損耗する可能性が大きく資源の先食いになる。日本でも学徒動員は末期でした。ハリコフやキエフでの市街戦に動員したほうが合理的かもしれない。レストランも人狩りを恐れて客が来なくなり閉店が相次いでいるという。ウクライナの継戦能力は尽きかけているのではないでしょうか。タオルを投げてやる奴がおらず西側は本当に無責任だ。死ぬまでリングに立たせておく気のようだ。「ともに立つ」とか「共にある」とかは吐き気がするような偽善です。

        16
    • 2024年 12月 13日

    >>脱走兵の急増と動員対象者の高齢化を除く問題は2022年後半に表面化していたものばかりで、

    当時はそんなこと取り上げてもロシアのプロパガンダで片付けることができてたからな

    35
      • Easy
      • 2024年 12月 13日

      当時はまだ西側テクノロジーへの信仰が厚くて。
      兵士の体力で劣っても、西側の人間に優しい先端テクノロジー兵器はそのハンデを覆して余りある戦果をもたらす!と思われていましたし、そう宣伝されていました。
      女性がジャベリンでAPCを破壊したり、バイラクタルで戦車を破壊したり。
      愚かで士気が低いロシア軍は、火炎瓶で脅かしただけで戦車を捨てて逃げていく、みたいな話もありましたね。
      イギリスで訓練を受けたウクライナ人は、4週間で修了して最新のNATO戦術を身につけた!なんていう宣伝もありました。
      その全ての結果が、今この体たらくなんですね。
      プロパガンダってマジに怖いですね。

      30
        • 帝国
        • 2024年 12月 13日

        伊丹万作「戦争責任者の問題」(1946年)定期っすよ。
        >だまされるということはもちろん知識の不足からもくるが、半分は信念すなわち意志の薄弱からくるのである
        >だまされたものの罪は、ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく、あんなにも造作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになつてしまつていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである。
        >それは少なくとも個人の尊厳の冒涜ぼうとく、すなわち自我の放棄であり人間性への裏切りである。また、悪を憤る精神の欠如であり、道徳的無感覚である。ひいては国民大衆、すなわち被支配階級全体に対する不忠である。
        >奴隷状態を存続せしめた責任を軍や警察や官僚にのみ負担させて、彼らの跳梁を許した自分たちの罪を真剣に反省しなかつたならば、日本の国民というものは永久に救われるときはないであろう。
        「だまされていた」という一語の持つ便利な効果におぼれて、一切の責任から解放された気でいる多くの人々の安易きわまる態度を見るとき、私は日本国民の将来に対して暗澹たる不安を感ぜざるを得ない。
        「だまされていた」といつて平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや、現在でもすでに別のうそによつてだまされ始めているにちがいないのである。
        >現在の日本に必要なことは、まず国民全体がだまされたということの意味を本当に理解し、だまされるような脆弱せいじやくな自分というものを解剖し、分析し、徹底的に自己を改造する努力を始めることである。
        1946年8月発表

        21
        • たむごん
        • 2024年 12月 13日

        小学校理科〜中学理科で、質量×速度×数。
        小学校社会レベルで、貿易=世界の工場=中国など製造業のレベル向上、これを学んでるはずなんですよね…

        プロパガンダは、仰る通り恐ろしいと思います。
        日本人は、本当の意味で、義務教育を使いこなせていないかもしれませんね。

        戦争当事国ではないため、教訓を積み上げられる立場で、本当に良かったと感じています…

        21
    • 赤狐
    • 2024年 12月 13日

    そもそもロシア軍は大体どの戦線でも基本戦術が同じです。
    そしてそれを遅滞なく実行できていないとこんなに進撃速度が早いはずが無い。
    それでローテーションしてる。
    これで大損害が出ているというのは無理があります。
    日常業務として実行できるレベルにまで基本作戦をする上で迷いが無い兵士達がそんなに簡単に生えてくるわけはありません。
    という事で、ロシア軍の損害はウクライナや西側が主張するよりも遙かに少ないはず……、ってのはもうここに来ている人達にはほぼ自明だと思います。

    しかしウクライナ側はそれを上から下まで認めたりはしません。
    ウクライナプラウダに出て来てインタビューを受けている指揮官達もロシア軍が昼も夜も攻撃してくると言いつつ、片方で肉壁攻撃をしてくると主張してしまう。
    そしてこういうのが徹底されていると大型作戦をやる上でも「自分達や西側政府や西側メディアの設定」が前提で作戦を組む事になります。クルスク攻撃は完全にそれです。余力がウクライナにはあるはずだからやった事ですからね。
    結局自分達で自分の首を絞めているのですが、それを認めると「どこから認めないといけないのか」に辿り着きますし、それは結局「尊厳の革命」やら「ミンスク合意」やらまで遡る事になるでしょう。
    そんなわけで今ですらゼレンスキーもウクライナも敗北する権利すら無いと言えます。シリアに手を出す余力もあるわけですし。
    だからトランプが乗り出しても多分なかなか終わらないでしょう。ロシアがやめてもいいと思っていてもウクライナがほぼ完全に戦闘力を喪失するまでは終われないと思われます。
    しかしそれであってもウクライナが来年持つかというと全くわかりません。

    25
      • マンゴー
      • 2024年 12月 13日

      自分たちの誤謬を認めると存在意義そのものが崩壊してしまうから、現実に沿った作戦や統治・外交が出来なくなるのは過剰なプロパガンダの弊害かなぁと
      しかも年単位で仕組んで来たから、自分達自身でも振りほどけない程に『物語』が巨大化してしまった
      ただもう、ハード面では物語が要求する程に全く保たないって事なんでしょうね

      18
        • かぼ
        • 2024年 12月 13日

        一方のロシア側が明確な誇張数字等のプロパガンダの嘘を撒き散らさないのもその辺りが判ってるからでしょうね
        文化的にもロシアには「甘い嘘より苦い真実の方が良い」って諺もある位ですし
        この点は、日本人も見習うべきな気がします

        12
    • DEEPBLUE
    • 2024年 12月 13日

    動員年齢を動かしても最高指導者が乱心していてはどうしようもない。

    7
    • YK
    • 2024年 12月 13日

    ウクライナの損失についてですが、トランプ氏の発言ですがワシントンポストで強調されているのですが40万人失った。と発言しています。どなたかは死者数とされていますが死傷者(復帰不可能なくらいのケガ人?)なのか死者数なのかあいまいですね。
    もっともロシアは死傷者60万人で表現が違うので何か含みがあるのかもしれません。
    まあ、とても持続可能な損失ではありませんね・・・。
    以下、ワシントンポスト原文ママ
    US president-elect claims Kyiv ‘would like to make a deal’ to end war with Russia and cites loss of ‘400,000 soldiers’

    1
    • 暇な人
    • 2024年 12月 13日

    BBCの戦死者数の数字でロシアの報道官に聞いたら近いと以前答えていました、
    トランプ発言でロシアはウクライナの戦死者はウクライナ発表の数字であり実際はもっと多いと反論していましたが、ロシアの数字についてはノーコメントでした、これらから考えるとロシア軍の戦死者はBBCに外国の傭兵を加えた数字で60万死傷は割と近い数字ではないかと思います。多少盛られていると考えて50万死傷くらいかなと

    ウクライナは戦死50万とみてます。これに負傷者が別個についてきます。
    復帰率は依然ロシア兵がケガしていたのに無理やり戻らされた話が過去記事にありましたが、おそらくウクライナでも同じことが行われているのではなかとみてます。復帰率が高すぎるのでケガが治っていない、もしくは治るようなものでもないのに無理やり復帰させられているのではないかなと。
    以前トルコ紙やモサドの数字を出してましたが、あのくらいその後も推移しているとみてます。あのペースならそろそろ三年なので50万戦死は出ているかと、そのくらいでないとウクライナ兵の枯渇にはならないかなと

    4
    • 折口
    • 2024年 12月 14日

    表立って要求する以外の全ての手段で米国が徴兵年齢の引き下げを求め続けてるのって、根本的には米国の内政問題(ウが国家防衛に失敗すると米国投資は無駄だったことに=民主党の失点)と他人の痛みに鈍感な米帝しぐさだと自分は思います。ただ同時に、
    ・連勝にも関わらず露側に停戦の機運がまだ少しある→今踏ん張れば停戦してウにも回復時間が稼げる
    ・停戦するには最低限、防衛を成功させる必要→人的資源の前借りでも何でもして早急に現場の止血
    ・若少年人口が戦場と海外に居て出生率が回復不能な状態なのに若者だけ温存してもウ国家に未来はない
    ・このままズルズル戦って戦局好転する可能性が皆無(と予想される)
    あたりを踏まえると、あながち無理無体でもないと思うんですよね。今のウクライナはそれこそ開放骨折した人が止血もまだなのに「しばらく寝てれば良くなるから」と言って治療拒否しているような状態でしょうし、外科的提案が徴兵年齢拡大なんだと思います。

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