米戦争研究所は「ウクライナのエネルギーインフラに対する攻撃は誰が総司令官に任命されていても実行されていた」と発表、因みにクリミア大橋の通行が禁止されているトラックのフェリー輸送は900台待ちで、乗船するに3日~4日かかるらしい。
参考:RUSSIAN OFFENSIVE CAMPAIGN ASSESSMENT, OCTOBER 11
爆発がなくても攻撃計画は実施されていた可能性が高く、その際の攻撃理由は「編入されたロシア領に対する攻撃への報復」になっていただけ
ウクライナ政府高官はCNNに「クリミア大橋で発生した爆発にはSBUが関与していた」と明かしたため、ロシア軍の大規模なエネルギーインフラに対する攻撃は当初「クリミア大橋爆発への報復」「特別軍事作戦の総司令官に任命されたスロビキン上級大将がシリアでの経験を基づき立案した」と指摘されていた。
しかし米戦争研究所は「誰が総司令官に任命されても攻撃は実行されていた。これだけ大規模で調整された攻撃を就任直後のスロビキン上級大将が企画するのは不可能」と結論づけている。
米戦争研究所は「根本的にウクライナとシリアの戦場環境は異なっており、制空権の確保に失敗したロシア軍はミサイル攻撃に頼るしかなく、誰が総司令官に任命されていてもロシア軍の基本的な戦術に変化をもたらす可能性は低い」と指摘、さらにウクライナの諜報機関も「エネルギーインフラへの大規模攻撃は10月2日までに計画が完成していた」と報告しており、スロビキン上級大将が計画の立案に関与していないは確実だと指摘。
つまりクリミア大橋での爆発は「エネルギーインフラに対する攻撃計画」を発動するタイミングに影響を与えたかもしれないが、爆発がなくても攻撃計画は実施されていた可能性が高く、その際の攻撃理由は「編入されたロシア領に対する攻撃への報復」になっていただけという意味だ。
因みに鉄道と車輌のクリミア大橋通行は再開されているが、車輌通行が許可されているのは乗用車とバスのみで、爆発を引き起こしたトラックはケルチとチュシカを結ぶフェリー輸送しか利用できず、現在900台のトラックが乗船待ちのため長い列を作っており、トラックがクリミア行きのフェリーに乗船するためには3日~4日かかると報告されている。
間もなく崩壊したクリミア大橋の道路橋は完全に復旧する見込みだが、爆薬を大量に積み込むことができるトラックの通行が再開されるかは微妙で「民需物資の輸送制限」は今後も続く可能性が高い。
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※アイキャッチ画像の出典:Mil.ru/CC BY 4.0
クリミア大橋爆破とは関係ないならもう一回やればいいね。
この広いウクライナにまばらにミサイルを打つとかこの司令官のやりたいこととは対極にある感じする。
が今のロシア軍にはこの司令官の得意技は既に実行不可能なのでは?
この乏しい残った軍事資源を使って戦略を練り直すとかできるなら優秀といえるだろうけど
これまでの司令官は物量に任せて力押ししかできない人ばかりだったのでこの司令官は違うとかはないだろ。
基本 ロシア軍はみんな馬鹿の一つ覚えだし。
これは何だか眉唾だなぁ
前線で対峙するウクライナ軍やその軍事施設に対してではなくインフラ攻撃に使うって、費用対効果が全く釣り合ってないように思えるんだよなぁ
ウクライナの継戦能力が減少したという話も聞かないし(情報封鎖の可能性もあるか?)
元々は別の戦略目標に対して集中運用するつもりだったミサイル群を腹立ち紛れ&嫌がらせの為に転用したというストーリーの方がまだしっくりくるんだけど・・・
別にロシアの肩をもつわけじゃないけど、ウクライナ人が自国の致命的な被害も公平に写真や動画でアップするはずがないから、その辺差し引いで考える必要があるよね。
「ロシアがクリミア大橋への攻撃で癇癪をおこして貴重なミサイルを無駄撃ちした」って話のほうが、ウクライナを応援する側にとって気持ちいいのは理解できるけど、そこまで間抜けならここまで戦いが長引いてないよ。
ロシアが斜め上を行く間抜けだからロシアの現状があるんだと思いますが?
ロシアが誤った部分は多数あるけど、ウクライナが善戦してるのはそれだけでもないでしょう。
ウクライナ自体の強烈な士気に、西側諸国からの膨大な援助は大きいですよ。
それに押し返してると言っても、未だウクライナは土地を占拠されてる側と言うことをお忘れ無く。
ロシアは舐めていい相手じゃないです。
はじめはインフラ破壊とかせず無傷のウクライナを手に入れようとしてたから
中途半端なだけで本気出したロシアは東部を見る見るうちに占領してましたもんね
士気はズタボロ、装備もオンボロ、通信も漏れてたロシアが
西側の支援をうけたウクライナを追い立てていたわけですよ
実際6月あたりは砲撃量の不均衡で死者増大してましたし
HIMARSと自走砲、砲弾の援助がなければ今頃どうなっていたか…
鉄道輸送再開してるの?あの大火災でそれはあり得ない。というかできてるならアピールのために鉄道が通ってる映像公開しててもおかしく無い。
真っ暗な中旅客列車が通ってる映像?あれはフェイクの疑い濃厚よ?撮影時刻は日の入りだからあんなに暗いはずがない。
で、ロシアからの攻撃に関してなんだけど、これ多分もっと後の真冬場とかに実行される予定だったのではないかな?そのタイミングでならエネルギーインフラへの攻撃はそれなり以上のショックとなっただろうし(それでも屈服するかは怪しいが……)。
だけど、橋を爆破されたからメンツ上何か報復をしないといけなくなってしまった。核は下手に使えないし、かと言ってぬるい報復だと過激派を抑えられない。それでやむを得ずミサイル攻撃作戦の実行時期を繰り上げざるを得なくなったんじゃないかな?
妄想と言ってしまえばそれまでだけど、そう考えれば10月の前半という中途半端な時期に実行した理由に説明がつく。こんな時にやっても、ウクライナ人に適応・対応する時間的猶予を与えてやるようなものだし。
クリミアの鉄道は複線だから片側が生きてる。燃えた方の線路の復旧作業の画像を見たら。ガソリン火災を起こしてたタンク車の真下の線路は見事にひしゃげてたね。橋の強度は棚に上げて全面開通させるには、枕木とレールの交換だけで済ますだろうね。
車道の方は1スパンは完全にへし折れててダメになってるから新造しないとどうしようもないし。2スパン落ちて1スパンは橋脚に載ってるけどずれてる筈。日本の関空連絡橋の台風損傷の修理で完全開通で半年。安全基準無視のやっつけ工事でも、画僧のしょぼいクレーン船では無理がありそう。
経験上、破損が少ない物の再利用しての復旧は現場に全部丸投げになるからグダグダになるのですよ…
ロシア軍が装備失った正規軍に装備配ったり、ロシア国内の国外脱出者が減ったりとロシア国内事情ならうつ意味はあったかもしれない。プーチン政権守るための攻勢としてね。ロシア有利だというあかしにね。
橋桁の工事中のようですね。
やはり、橋を壊す時は、柱脚を折らないと。