米国は11日に2.25億ドル相当のウクライナ支援パッケージ(PDA経由)を発表、このパッケージにはパトリオットシステムの本体が含まれており、米国、ドイツ、オランダ、ルーマニアが提供するパトリオットシステムの合計は4セットで確定した。
参考:Biden Administration Announces Additional Security Assistance for Ukraine
参考:Diese Waffen und militärische Ausrüstung liefert Deutschland an die Ukraine
米国、ドイツ、オランダ、ルーマニアが1セットづつ提供することでウクライナのパトリオットシステム保有数は計7セットになる
NATO首脳会議が開幕したワシントンで米国のバイデン大統領、オランダのシューフ首相、ドイツのショルツ首相、イタリアのメローニ首相、ルーマニアのヨハニス大統領、ウクライナのゼレンスキー大統領が共同声明を発表、この中で「米国、ドイツ、オランダ、ルーマニアがパトリオットシステムを、イタリアがSAMP/Tを、米国とパートナー国は今後数ヶ月以内にNASAMS、HAWK、IRIS-T SLM、IRIS-T SLS、Gepardなど数十の防空システムを、今後1年間で数百の迎撃弾をウクライナに提供する」と明かした。

出典:U.S. Army photo by Eugen Warkentin
米国以外のパトリオットシステム提供、イタリアのSAMP/T提供は既に発表済みで、IRIS-T SLM、IRIS-T SLS、Gepardはドイツが提供を約束(SLM×8、SLS×10、Gepard×15)しているもの、HAWKは米国が発表済みのもの、NASAMSはカナダが約束しているものを指している可能性が高く、辛口に評価すると「米国のパトリオットシステム提供以外は既存の発表や約束をまとめたものに過ぎない」「パトリオットシステム(SAMP/Tでも可)はウクライナが要請していた7セットに届いていない」となる。
Financial Timesは先月「米国、イスラエル、ウクライナはイスラエルが保有するパトリオットシステム(8セット)のウクライナ移転を協議中だ」と報じていたため、米国のパトリオットシステム提供は1セットでない可能性もあり、BC-Ukraineは「NATO加盟国はパトリオットシステムを5つとSAMP/Tを提供する」と、Kyiv Independentは「パトリオットシステムは4つ」と報じていたが、米国の提供数は1セットで確定した。

出典:U.S. Army Photo by Cpl. Geordan J. Tyquiengco, Operations Group, National Training Center
米国は11日に2.25億ドル相当のウクライナ支援パッケージ(PDA経由)を発表、このパッケージにはパトリオットシステム×1セット、NASAMS向け弾薬、Stinger、HIMARS向け弾薬、155mm砲弾、105mm砲弾、TOW、AT-4、小口径弾薬などが含まれており、米国、ドイツ、オランダ、ルーマニアが1セットづつ提供することでウクライナのパトリオットシステム保有数は計7セットになる。
因みにウクライナ向け砲弾の域外調達を主導しているチェコのフィアラ首相は6月25日「既に約束した砲弾がウクライナに到着している」と言及、チェコ国営通信も「第一弾として5万発の砲弾が届けられた」「今回の引き渡し分はドイツが拠出した資金で購入した18万発の一部だ」と報じていたが、ドイツ政府が更新したウクライナ支援リストでも155mm砲弾の累計提供数が111,000発から166,000発に増加(5.5万増)した。

出典:Presse- und Informationsamt der Bundesregierung
これがチェコ経由分なのか独自供給分なのかは記載がないため不明だが、数量が似ているためチェコ経由分の可能性が高く、ドイツは納入済みのものは別に122mm砲弾を12万発以上、155mm砲弾を25万発以上をウクライナに提供することを約束している。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Army Photo by Capt. Adan Cazarez





















弾数が異様に少ないようですが、そんなので良いのですか。
ゼレンスキーがクレと言ってる発射セット数が現実的かどうかはともかくとして、迎撃弾は撃ち放題レベルをイメージしてるのだと思いますが
十分とは言えないけど年数百発は異様に少ないか?
キッチリ計算したわけじゃないけどランチャー分+予備1回分くらいでしょ
基本的にはパトリオット(やそれに準ずる装備)は弾道弾への切札、次いで航空阻止や巡航ミサイルへの対策に使われているかと。NASAMSやホーク等は航空阻止と巡航ミサイルに加えてシャヘドなどの徘徊型弾薬、UAVの類へ。
ここに詳細は不明ながらフランケンSAMが加わり、少なくともUAV含む航空機や徘徊型弾薬はこちらでも対処可能。
加えて近接航空支援対策から対UAVまで使えるスティンガー。
シャヘドのような徘徊型弾薬はトラック積載機関砲でも対処できるようですから、そう考えるとパトリオットの迎撃弾はまずは弾道弾を防げれば良いわけで、さらに言うならば越境攻撃解禁によりS-300迎撃弾転用の弾道弾はほぼ0という状況です。
イスカンデルやキンジャール等の弾道弾は露も生産数が限られますから迎撃弾この数でもかなり凌げるのかと。
まあ、元も子もないことを言えばパトリオット用迎撃弾をそうすぐに増産できないし、だから引き渡せないというのもあるでしょう。
平和な地域紛争でイスラム過激派がたまにちょっかいかけてくる程度の攻撃ならば足りるにしてもロシアの定期的なドローン込みのミサイル攻撃を考えたらすぐ足りなくなるし、もう機材より弾が足りないほうが問題になってきそうだね
いずれにしろミサイルは地面に落ちるものだからそれを被害と呼ぶか撃墜戦果と呼ぶかはウクライナのさじ加減次第だけど
NATOの首脳会談が終わった後の記者会見でバイデン大統領がゼレンスキー大統領をプーチン大統領と言い違い(ゼレンスキー大統領本人の前で)。
民主党内からの選挙撤退論強まりそう。
ゼレンスキー大統領が、隣でびっくりした顔してましたよね。
別のテレビ討論会後の記者会見で、ハリス副大統領を、トランプ副大統領とも言い間違えたようです…
あれはもう、政治的にヤバすぎですね。流石に支持者でも不安が増大しているようで
レーガンも後期では、相当、アルツハイマーが進行してて深刻だったという話ですが、当時はあんまり騒がれなかったですな。
この状態ならロシアにとってはむしろバイデンが勝ってくれるほうが有難いかもな
本人はなにがなんでも辞める気はないみたいだからもう事ここまで来たら支持で結束したほうが良いと思うけどね
辞めないって言ってるんだからしょうがない
民主党議員に対して、「降りろって言うなら誰か立候補して自分を降せ。」みたいなことを言ってるみたいですね。
防御兵器と消耗品の弾薬ばかりで戦車など攻勢に使う兵器がないな。
本気で来年に攻勢を考えてるなら遅くとも秋までには、まとまった数の供与して訓練を開始しないと去年と同じことになる。
攻勢をやるかやらないかは別にしても、その姿勢を匂わすことがロシアに対する圧力にもなるので停戦交渉を始めるにしても重要。
西側のホンネはウクライナからの取り分さえ守れればそれでいいので…
「鼻息荒い層以外の各国一般大衆は『結局こんだけ生活苦しくなったことの対価ちゃんとあるんでしょうな』にしか関心が無い」という意味においてのお話として
ある程度コストかけると抜けられなくなるけどね
心理的にも