米国関連

米国がウクライナ支援パッケージを発表、HIMARS向け弾薬やHARMを供給

米国は8日に開催されたラムシュタイン会議で6億7,500万ドル相当のウクライナ支援パッケージを、ノルウェーもヘルファイアや暗視装置の提供を発表した。

参考:$675 Million in Additional Security Assistance for Ukraine

公式発表がない国々も反撃にでたウクライナ軍を支援するため何かしらの支援を進めている可能性が高い

国防総省が公開したウクライナ支援パッケージの中身はHIMARS向け弾薬の追加分、AGM-88HARMの追加分、105mm榴弾砲×4門、105mm砲弾×36,000発、対戦車地雷を内蔵した155mm砲弾×1,000発、対戦車兵器×5,000発以上、グレネードランチャーと小口径火器、小口径火器の弾薬×150万発、ハンヴィー×100輌、医療機器を搭載した装甲車輌×50輌、暗視装置などフィールド機器が含まれている。

出典:Public Domain

パッケージに含まれる105mm榴弾砲はM119で既に米国が16門、英国が36門以上(L119)をウクライナに供給しており、医療機器を搭載した装甲車輌とはM113の医療仕様だ。

さらにノルウェーもヘルファイアを160発、ヘルファイアを地上発射するための装置や誘導ユニット、暗視装置の提供を、リトアニアも105mm榴弾砲(M101)を含む1億8,000ユーロのウクライナ支援パッケージを発表しており、公式発表がない国々も反撃にでたウクライナ軍を支援するため何かしらの支援を進めている可能性が高い。

因みにウクライナの独立記念日に発表された29億8,000万ドルのウクライナ支援パッケージは「No numbers」扱いで、今回発表されたものが20番目のウクライナ支援パッケージになる。

関連記事:米国が19番目のウクライナ支援パッケージを発表、AGM-88HARMを追加提供

 

※アイキャッチ画像の出典:Photo by Lance Cpl. Nicholas Guevara

早すぎる進軍速度、ウクライナ軍のShevchenkove到達を示す写真が登場前のページ

露メディアの嘘、支配下だと報じるバラクレヤ市庁舎にはウクライナ国旗次のページ

関連記事

  1. 米国関連

    オーバーホールが完了した米強襲揚陸艦、相次ぐ故障で海に戻れず

    ワスプ級強襲揚陸艦「ボクサー」は1年以上前にオーバーホールが完了したも…

  2. 米国関連

    米軍はターゲットに関する情報を把握せず攻撃を許可? テロ組織関係者ではなく民間人を殺害か

    米軍はカーブル空港付近での爆弾テロに対する報復としてMQ-9による攻撃…

  3. 米国関連

    XQ-58Aヴァルキリーをポーランドの防衛産業展示会に出展、海外輸出を見据えたアピール?

    米国のクラトスは自律的飛行が可能な戦闘機随伴型のステルス無人機「XQ-…

  4. 米国関連

    必要ないと米海軍が訴えていたF/A-18E/F新規調達、継続決定でボーイング大勝利

    2022年度の国防権限法成立に向け上院と下院の協議が大詰めを迎えている…

  5. 米国関連

    懲りない米空軍に米会計検査院が警告、KC-46のRVS2.0開発で同じ失敗を犯す

    ステルス戦闘機や爆撃機に対する給油制限を解除するため開発が進められてい…

  6. 米国関連

    米GA-ASI、共通コアを基づいた無人戦闘機ガンビットのプロトタイプ製造

    米GA-ASIは共通コアを基づいた設計の無人戦闘機「Gambit(ガン…

コメント

    • くれくれ
    • 2022年 9月 09日

    無限に供給されてる…(畏怖)

    23
    • bbcorn22
    • 2022年 9月 09日

    兵器が在庫限りで 旧式化が進むロシアじゃ そりゃ勝てませんわ。

    31
      • 匿名
      • 2022年 9月 09日

      ロシアにはイランと北朝鮮がいる
      アリババもいる

      4
      • ナイトアウル
      • 2022年 9月 09日

      ぶっちゃけ支配地域拡大を諦めて現状維持か縮小方向にして進撃阻止用の戦い方にすればまだ大量破壊兵器の使用無しでも何とか出来ると思う。
       嫌がらせはロシアのお家芸のはずなのに何でウクライナ軍と正面きってマトモに戦っているんだろうな。
       長射程のスマート兵器を揃えるのが難しいなら命中率に依存しないローテクの嫌らしい兵器をもっと使えば良いのに不思議でしかない。

      1
    • ナイトアウル
    • 2022年 9月 09日

     anti-armor systemsを対戦車兵器として良い物なのだろうか。今までだとジャベリンは素直にAnti-tankとか表現していたように思うんだけど。対戦車として使えるがタンデム弾頭ではない多目的に使える何かって感じがする。

    3
    • はぁ
    • 2022年 9月 09日

    本法も防衛装三が改定されれば、支援できるのだろうか。
    そもそも改定されるかわからないが。

    4
    • 半蔵
    • 2022年 9月 09日

    フォークランド紛争で終戦後そこまで評価が良くなかったミサイルやハリアーの価格が高騰したからね。AGM-88は性能的に充分でも補償期限が迫ってる個体が多くあるだろうし。枯れた技術で出来ているミサイルのほうが計算できるし。

    2
  1. この記事へのトラックバックはありません。

ポチって応援してくれると頑張れます!

にほんブログ村 その他趣味ブログ ミリタリーへ

最近の記事

関連コンテンツ

  1. 軍事的雑学

    4/28更新|西側諸国がウクライナに提供を約束した重装備のリスト
  2. 欧州関連

    トルコのBAYKAR、KızılelmaとAkinciによる編隊飛行を飛行を披露…
  3. 日本関連

    防衛装備庁、日英が共同で進めていた新型空対空ミサイルの研究終了を発表
  4. 中国関連

    中国、量産中の052DL型駆逐艦が進水間近、055型駆逐艦7番艦が初期作戦能力を…
  5. 中東アフリカ関連

    アラブ首長国連邦のEDGE、IDEX2023で無人戦闘機「Jeniah」を披露
PAGE TOP