米陸軍はM777を置き換える機動戦術砲=Mobile Tactical Cannon-Wheeled(MTC-W)の試作契約を韓国のハンファと締結したばかりだが、米陸軍は8月31日にM109A7の後継に関する情報提供依頼書(RFI)を発行し、この戦いはK9A2とRCH155-TRACKEDの一騎打ちになるかもしれない。
ハンファはMTC-Tでも採用を勝ち取れば100億ドル=1.5兆円を超える契約を手にする可能性がある
米陸軍はストライカー旅団戦闘団(SBCT)や歩兵旅団戦闘団(IBCT)の野戦砲=M777を更新するため機動戦術砲=Mobile Tactical Cannon(MTC)プログラムを開始、メディアは「市場で入手できるものベースにする」「機動性はHIMARS並み」「防御力はM109A7並み」「制圧射撃の最大射程は58km」「精密射撃の最大射程は70km」「最小射程は4km」「最低でも3発以上のエクスカリバー砲弾を格納できること」「射撃速度は最低でも無誘導弾は分6発/誘導弾は分3発」といった条件を報じ、国内生産、米軍規格への対応、持続的な戦闘能力の保証、物流への負担とコストを削減する対策なども必要になってくる。

出典:Hanwha
このMTCプログラムには韓国のハンファ(K9MH)、ドイツのKNDS(RCH155)、イスラエルのエルビット(SIGMA)、欧州のレオナルドとKNDS Franceのコンソーシアム(シーザー)が手を挙げ、ジェネラル・ダイナミクス(不明)やBAEシステムズ(アーチャー)も潜在的な競争者と見られ、M777を置き換えるため装輪式自走砲のプロトタイプ(6基~12基)納入契約を争っていたが、米陸軍は8月18日「試作契約をハンファ・ディフェンスUSAと締結した」と発表。
K9MHはタトラ8×8シャーシにK9ベースの砲兵システム(40発分の砲弾とモジュール式装薬を搭載/自動装填装置付き)を載せた装輪式自走砲で、米陸軍は「この契約は迅速な試作、試験、兵士によるテストを行うため最大18基(確定6基+12基の追加購入オプション)の装輪式自走榴弾砲システムを提供するもので金額は最大2億6290万ドルになる可能性がある」と発表し、この契約を獲得した勝者はM109A7更新においても有利な立場を獲得する可能性が高く、Breaking Defenseも「新型自走砲はM777とM109A7を置き換える」と指摘していたが、米陸軍はM109A7の後継に関する情報提供依頼書(RFI)の発行と説明会の開催を通知した。
米陸軍は発行したRFIの中で「M777を更新するための機動戦術砲=Mobile Tactical Cannon」をMobile Tactical Cannon-Wheeled(MTC-W)と定義し直し、M109A7を更新するための機動戦術砲=Mobile Tactical Cannon-Tracked(MTC-T)を呼んで「MTC-TのRFIはMTC-Wとは明確に異なる取り組みと認識すべきだ」「9月8日にMTC-Tの産業界向け説明会を行う」と説明している。
ドイツ陸軍はRCH-155を大量調達しても防御力、不整地における機動力、射撃力の持続性においてPzH2000の必要性を感じており、米陸軍もM109A7を更新する履帯式の自走砲探しを開始したという意味で、この分野の選択肢は非常に限られているためK9A2、RCH155-TRACKED、PzH2000-A4、Krabぐらいしか候補がなく、実質的にはK9A2とRCH155-TRACKEDの一騎打ちになる可能性が高く、K9A2はMTC-Wに正式採用が濃厚なK9MHと同じ砲塔システムを備えているため有利なのかもしれない。
ちなみにシェパードは先月「K9MHでM777を更新すれば推定500両36億ドル相当に、K9でM109を更新すれば推定680両80億ドル相当になる」と報じ、ハンファはMTC-Tでも採用を勝ち取れば100億ドル=1.5兆円を超える契約を手にする可能性がある。
関連記事:ドイツ陸軍、射撃と機動の原則に基づき砲兵部隊の大幅増強を予定
関連記事:韓国ハンファ、米陸軍のK9MHの採用はM109のK9更新に繋がる可能性
関連記事:米陸軍、M777更新用の自走砲試作契約に韓国製のK9MHを選定
関連記事:米陸軍のM777更新は装輪式自走砲に限定、HanwhaはK9MH提案を発表
関連記事:まもなく開幕する米陸軍のM777後継選定、7月までに自走砲調達契約を締結
関連記事:米陸軍、次期自走砲にM109A7並みの防御力とHIMARS並みの機動力を要求
関連記事:米陸軍の次期自走砲、LeonardoがCAESAR提案のためKNDSとの提携を発表
関連記事:米陸軍の次期自走砲、KNDSがAUSAでRCH155-TRACKEDを発表
関連記事:HanwhaとGA-ASIが韓国でGray Eagleを共同生産、K9装輪バージョンも発表
関連記事:米陸軍の長距離火力への取り組み、次期自走砲調達に向けて提案依頼書を発行
関連記事:米陸軍は次期自走砲の独自開発を断念、既存のシステムから調達機種を選定
関連記事:米陸軍がERCA開発を中止、市場で入手可能な自走砲導入に方針を転換
※アイキャッチ画像の出典:Hanwha Aerospace





















どっちでもいいから、今度こそ決めて欲しい
RCH155は砲塔だけ提案して、車体は米軍のお好きにどうぞ、の方が良いのでは
AMPVと合体させるとか、でもAMPV削減されたのか
車体もまとめて一新したいならK9A2の方が有利かな
無茶な欲を出して迷走するのが一番良くないです
M109A7の車体にK9の砲塔を載せれば良い。
M1299ではブラッドレーの車体にオートローダーと31発の砲弾と58口径砲を押し込むのは重量的にも重心的にも困難という理由で装弾数を20発に減らしたことがあったのでK9A2砲塔は載らない可能性が高い
RCHも無人砲塔になので車体一新が前提になるかと
グーグルAIに聞いてみると。
M2ブラッドレーは約2,000輌、M1エイブラムスは3,500〜3,700輌
の保管があるそうです。これを無視はできないのでは?。
であれば、砲塔だけ採用というのも大いにありそうな気もします。
そうすると、チェコ製の砲塔なども候補として上がりそうな気がします。
チェコ製の砲塔は、ウクライナでの実績もあるようだし。
あと、戦車のシャーシに砲塔を載せるのも有り”と思います。
フランスやロシアでの実例も有りますし。
2 月から5月にかけて行われたNATO部隊及び米軍装甲兵器部隊とウクライナアグレッサー無人機部隊の演習では分隊程度の無人機部隊相手に大隊規模の装甲部隊が6時間で壊滅
この手のマッチョイズム的な兵器を再び戦場で使える様にする為には相当な防空努力がいるだろう
部品構成率の7割をアメリカ製にせねば採用に厳しい法律などもあるようで、外国メーカーが採用されても最後に手元に残るは赤字だけと言う懸念もある
M109A7の車体に載せれば良い。
今時の155㎜砲をまともに運用したいならM109のシャーシーはキャパが小さすぎて新規に採用するなんて論外でしょ
同様にブラッドレーベースも無理があるし、じゃあエイブラムスはどうかと言えばガスタービンが癌で砲兵科が拒否るでしょ
現行のM109の代わりが欲しいならK9かPzH2000を車体ごと採用するのが結局、コストと時間を節約できますわ
M109の後継探しってもう何回目の話題だよ。
いい加減きちんと決めてくれ。
もう米軍火砲プロジェクトの空中分解を見るのはゴリゴリだ。
K9A2にしろ履帯RCH155にしろ無人砲塔であり、車体には2名ないし3名の乗員と電子機器を収めなければなりませんから、既存の車両の流用は困難でしょう
K9は装輪式に変えると重量や反動の問題が出てきそうだから
もとのまま使ったほうがよさそうな気がする