ヘグセス国防長官はドリスコル陸軍長官に「包括的な陸軍改革」を命じたが、この取り組みを進めていたジョージ参謀総長を含む複数の将官を2026年6月までに粛清し、ドリスコルは政権側に「ヘグセスが陸軍改革を妨害している」と警告していたが、遂にトランプ大統領に辞表を提出してしまった。
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超党派から仕事ぶりが称賛され、潜在的な次の国防長官候補と噂されるドリスコル陸軍長官が目障りで仕方なかったらしい
トランプ氏は大統領選挙に勝利後に元陸軍レンジャーのダン・ドリスコル氏を陸軍長官に指名し「彼は変革者であり変革の担い手だ」と称賛、トランプ政権下で国防長官に指名されたピート・ヘグセス氏は2025年5月「包括的な陸軍改革」をドリスコル陸軍長官に命じ、ハンヴィー、JLTV、M10 Booker、ストライカーの調達中止、AMPVの調達削減、AH-64DとGray Eagleなどの旧式機材廃止、無人戦闘車輌=RCV計画の中止、新型自走砲を巡る競争の一時停止などを発表した。

出典:U.S. Army photo by Bernardo Fuller
ドリスコル陸軍長官は「改革に適応出来ず主要企業が防衛分野から撤退しても構わない」「トランプ政権は改革のための痛みを容認している」「変化を始めなければ死が待っている」と、ミンガス副参謀総長も「我々は有人システムから無人システムに、プラットホーム中心からセンサーとネットワークへの接続型に世代交代を進めている最中だ」「我々は決断を下しているところで、資金が少ないため競合する優先順位のどちらかを選ばなければならない」「そのプレッシャーの中でも我々は近代化を選択している」「これは無料ではなくレガシーな構造を犠牲にすることで手に入れている」と述べた。
米陸軍のジョージ参謀総長も「馬鹿げた方法でM1E3を開発するな」を指示して開発期間を半分以下に圧縮し、陸軍全体の方針が「時間が掛かっても完璧な解決策こそが勝利をもたらす」から「完璧な解決策でなくてもスピードこそが勝利をもたらす」に大きく変更され、この取り組みをドリスコル陸軍長官、ジョージ参謀総長、ミンガス副参謀総長、ホドネ変革訓練司令部司令官、ドナヒュー在欧・アフリカ陸軍司令官などが強力に推し進めていたが、ヘグセス国防長官は2026年6月までにドリスコル陸軍長官を除く全員を事実上更迭してしまう。

出典:U.S. Army photo by Sgt. David Resnick
THE HILLは2026年4月「ヘグセス国防長官とドリスコル陸軍長官の間で影響力を巡る戦いが燻っていたが、ジョージ参謀総長、ミンガス副参謀総長、ホドネ変革訓練司令部司令官らを粛清したことで新たな局面に達した。軍内部の力学に詳しい関係者らは『トランプ大統領がウクライナと戦争終結を交渉する役目をドリスコル陸軍長官に任せたため、ヘグセスの被害妄想が高まり両者の緊張が再燃した』『ヘグセスは自分より目立つ可能性のある人間がいることに強い不快感を抱いている』と証言した」と報じ、超党派から仕事ぶりが称賛され、潜在的な次の国防長官候補と噂されるドリスコル陸軍長官が目障りで仕方なかったらしい。
そして8月31日「ドリスコル陸軍長官がトランプ大統領に辞表を提出した」と報じられ、Defense Oneは9月1日「ドリスコルの辞任理由は陸軍改革に関与していた将軍らをヘグセスが粛清していたためだ」「この事情に詳しい関係者も『ドリスコルはヘグセスが陸軍改革と即応態勢の構築を進めていた将官らを解任することで取り組みを妨害していると政権側に懸念を伝えていた』という」と報じ、ヘグセス国防長官は自身の政治的影響力を最優先にする軍の破壊者に過ぎず、ジョージ参謀総長の後任に指名したクリストファー・ラネーヴ大将もウクライナ軍と連携してドローン戦の教訓を収集していた大隊に「従来の歩兵大隊に戻れ」と命じている。

出典:The White House
ドリスコル陸軍長官はバンス副大統領の盟友なので今回の件はトランプ政権内での政治的な亀裂に繋がる恐れがあり、トランプ大統領もヘグセス国防長官が強行に主張した対イラン作戦の結果(迅速かつ容易に勝利できる主張したのに作戦が長期化して出口が見えないこと、深刻な弾薬不足について正確な報告が行われていないなど)に不満が爆発しているため、ヘグセス国防長官は政権内でも立場が怪しくなっているものの、中間選挙が11月に控えているため政権内の不和を見せるようなマネはしないだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Army photo by Staff Sgt. Alexander Nieves





















ドリスコル退役長官がアルカトラズ島を占拠するのに1000ペリカ
と思ったけどこの人は軍歴4年でそんな長く軍にいたわけじゃないんだな
軍内部からの信任はそんな厚くなかったのかもしれない
ヘグセス長官も改革自体はする気があるはずなのに、政治闘争最優先とはね。
次はヘグセスがお前はクビだ!と言われる番かな。
古今東西、政治家と軍、背広組と制服組の対立は耐えないけど今のアメリカは組織構造面でも装備調達面でも本当に危機的状況だと思いますね。
止められるのはトランプだけです、それか次期選挙で政権交代が起こるまで待つか…
我が国の場合は同じ制服組同士、例に上げたらB幹とU幹が争ってる上にどんどん悪化してて誰も止められないのが悩ましいですが。
それほど高い能力の持ち主なら報酬に上限のない自由な民間企業の方が福利厚生は良いだろう
この記事と職歴も加味すればキャリアアップは固い
フェドロフ元国防長官のように外国組織でと言うことも考えられる
こういう人ってどこらへんに転職するのか気になります。
やっぱり防衛企業の重役とかになるんでしょうか?
実は裏ではもうアンドゥリルの経営幹部に就任が決まっているとかあったりするんでしょうか
トランプ大統領とそのシンパは順調にアメリカの弱体化を進めてますね
ここまで見事にアメリカの弱体化を進めている姿を見ていると感動すら覚えます。
敵国のスパイ「奴らは俺たちの1000倍は有能だ」
東側陣営にとってアメリカの混乱は無上の幸福だ
ヘグセスは州兵としてアフガニスタンやイラクへの駐留経験はあるものの、FOXニュースのキャスターから国防長官(戦争長官)に任命されたド素人だから国防実務よりも政治闘争の方が得意なのだろう。
トランプ支持とイスラエルの下僕である点が気に入られたのだろうが、上院の承認が51対50でぎりぎりバンスの51票目で通った位なので周囲の評価は低いのだろう。