低コストなステルス無人戦闘機「XQ-58A ヴァルキリー」を開発している米国のクラトス社は、米空軍からの発注契約が遅れているにもかかわらず自己資金によって同機の生産を開始したと明らかにした。
参考:Kratos begins XQ-58A Valkyrie production, despite funding delay caused by mishap
米空軍の正式発注がないままXQ-58Aの生産を開始したクラトス社
米国のクラトス社が開発を進めているステルス無人戦闘機「XQ-58A ヴァルキリー」は米空軍研究所のLCAAT (低コスト航空用航空機技術) 計画に適合した技術実証機で、2019年3月にアリゾナ州にあるユマ試験場で初飛行を実施、試験飛行が順調に進めば2020年1月までに米空軍から正式な発注契約が行われるとクラトス社は話していた。
しかし、2019年10月に実施した3回目の試験飛行で事故(着陸時の事故で機体が損傷)の影響でXQ-58A開発プログラムに約6ヶ月の遅れが生じたため、当然、米空軍から正式な発注契約も現時点ではクラトス社に届いていない。
補足:XQ-58Aの試験飛行自体は2020年1月に再開され無事4回目の飛行を消化している。
それにも関わらずクラトス社はオクラホマ州オクラホマシティにある工場で、XQ-58Aの生産を自己資金によって開始した。
クラトス社の関係者によれば、米空軍から今後18ヶ月以内に30機のXQ-58Aを生産を行う契約が今月中に授与されると見ており、正式な契約授与に先立ち、オクラホマシティにある工場でXQ-58Aの生産を開始したと言っている。
クラトス社の決算報告書では2021年第1四半期までにXQ-58Aを12機生産して米空軍に引き渡し、その後は毎月2機程度のXQ-58A生産体制を維持していくことになると予測している。
XQ-58A ヴァルキリーは、1機あたりの価格は300万ドル(約3.3億円)程度、100機以上の発注で1機あたり200万ドル程度(約2.2億円)のコストで調達できることを目指しており、F-35と編隊飛行(共同任務)を行っても問題のないレベルのステルス性能を持ち、機体下部のウェポンベイには最大250kgまでの誘導爆弾を搭載し、航続距離は3,000km以上、最大1050km/hの速度で飛ぶことができるらしい。
因みにクラトス社は昨年開催された米軍の年次総会で、コンテナ1個で展開可能な「XQ-58A ヴァルキリー打ち上げランチャー」を披露した。
Very cool to see the Kratos XQ-58A containerized launching system @AUSAorg #AUSA2019. First test vehicle flew three times for USAF before bad landing. Developed in partnership with @AFResearchLab. pic.twitter.com/rpPwNr9PnT
— James Drew (@StrikeWriter) October 16, 2019
このランチャーシステムはISO規格に基づいた標準的なコンテナに半分解状態(主翼が取り外された状態)のXQ-58A ヴァルキリーが収められ、コンテナ床に敷かれたレール上を移動し、打ち上げランチャーが展開するというものだ。
さらにコンテナ内には必要な機材や物資を収納するスペースも確保されており、滑走路に依存しないXQ-58Aの運用は文字通り「コンテナ1つ」で世界中の何処へでも展開し使用することが出来る。
これは既存の軍用トラックはもちろん輸送機による迅速な海外展開や、水上艦の甲板からXQ-58Aの打ち上げなど運用範囲が大きく拡大することを意味しており、仮に攻撃を受け滑走路が破壊されてもランチャー打ち上げによるXQ-58Aで反撃可能といった使い方が可能になり非常に魅力的なシステムだが、肝心の発注がなければ絵に描いた餅だ。
果たしてクラトス社の目論見通り、今月中に米空軍から正式な発注契約が舞い込むのか注目される。
※アイキャッチ画像の出典:public domain XQ-58Aヴァルキリー
こんなのをヴァルキリーと呼んでほしくないね
ゴーストで十分
XB-70のことも忘れないであげてください。
何こいつ、アニメ厨?
何故アニメだと分かった?
独断で進めたというよりは、内定をもらったと見るのが自然でしょうか。このやり方が当たり前なら見るべきところはありませんが、仮にそうでないなら配備を急ぐ理由があるということで、気になります。
XQ-58A ヴァルキリーは下から見た印象が完全に小舟ですね。何か物理的な必然性、収斂進化に似たものを感じて興味深いです。
XQ-58Aの武装は今のところJDAMとSDBだけなので爆撃用ですね。
F-35をビーストモードで爆装する代わりにXQ-58Aを随伴させてステルスモードのまま爆撃ミッションをこなすのが第一義なんでしょう。
LM社のCUDAやレイセオンのPeregrineなどAMRAAM長さ半分のハーフラーム系AAMを載せれば機体を先行させて射程の短さをフォローする方法もありそうです。
対レーダーミサイルを積めるようならF-16CJ/DJ/CM/DMの代わりにSEAD任務をこなせるワイルド・ウィーゼル機として使えそうですが、機体サイズ的には難しそうですね。
結局オーストラリアとボーイングのロイヤルウィングマンじゃなくてコイツで決まりですかね
コンテナからの発艦は分かるんですが着陸はどうするつもりなんだろう
エンジン止めてパラシュートで軟着陸。人間のってないからそんな感じ着陸法で良い。
海に不時着してさせて潜水艦で回収。
再整備して発艦。
イ-400見たい。
普通に着陸でしょ
着艦については空母でも無理だろうな
着艦は余裕でしょう。
人も乗ってないし機材も安いんだから着艦フックなり着艦ネットなりで多少無理やり降ろしても「時々破損する」程度なら別に問題ない。
問題はコンテナから「射出」した場合で、手っ取り早いのは前出のパラシュートとか、あるいはエアバッグを使っで強引に降りる方法だろうけど、個人的には是非「テイルシッター式垂直着陸」に挑戦してもらいたい。
ゴブリンみたいなパラサイトファイター式とかできないかな
エースコンバット7の世界もコンテナからの発射だったのを覚えている。ゲームの中だけの兵器が現実な兵器に変わろとしている
4機引き連れてグラディウスごっこができるな
コナミ避けすると空中接触するので気を付けましょう。
歳がばれる
グラドス社?
内定あればいいですけど。
アメリカ軍て簡単にちゃぶ台ひっくり返すから、大丈夫かな。
また使えませんでした、だとさらに予算が。
何故か昔流行った妄想戦闘機
スタヴァッティー社のストラマを思い出した
いあ、すとらま!
昔のゲームセンターのシューティングゲームでこういうのあったよな。
なんかポイントを稼ぐと自分の機の両側に子機がついてビームが3倍くらいになるやつ