米ミサイル防衛局は日本向けに開発を進めているAN/SPY-7対応のイージスシステム・ベースラインJ7.Bの中間デモンストレーションを実施、SM-3BlockIIAを使用して弾道ミサイルと交戦できることを実証するのに成功したと発表した。
AN/SPY-7とベースラインJ7.Bの統合はコスト、スケジュール、パフォーマンスの全てで順調な推移を見せている
今回デモンストレーションを実施したイージスシステム・ベースラインJ7.Bは海自の「まや型護衛艦」に搭載されているベースラインJ7(米海軍が使用しているベースライン9に相当)にAN/SPY-7を対応させたもので、AN/SPY-6を搭載するアーレイ・バーク級駆逐艦(FlightIII)に採用されるイージスシステム・ベースライン10とは異なるが、ベースラインJ7.Bはオープンアーキテクチャ化(Aegis Common Source Library)の恩恵を受けてベースライン9とベースライン10に採用されている新機能を利用することが出来る。
つまりベースラインJ7.Bとベースライン10の違いは対応レーダーのみで、イージスシステムのコア機能の進化は同じレベルを維持しているという意味だ。
米ミサイル防衛局はイージス戦闘システムの試験施設(通称トウモロコシ畑の巡洋艦)があるニュージャージー州ムーアズタウンでAN/SPY-7とベースラインJ7.Bの統合実証テストを行い「期待された性能基準を満たしていることを確認した」と今年2月に発表済みで、今回の中間デモンストレーションはAN/SPY-7に統合されたベースラインJ7.Bが弾道ミサイル防衛(BMD)に必要な火器管制能力を備えていることを実証するためのでミサイル防衛局のヒル長官は「ベースラインJ7.BがBMDで重要な火器管制能力を果たすことが確認された」と明かしている。
AN/SPY-7のレーダーアレイ×4基は360度の半球エリアを監視できることが確認され、統合されたベースラインJ7.Bはターゲットの捕捉、ミサイルの誘導、双方向の通信などSM-3BlockIIAを使用した弾道ミサイルとの交戦に欠かせない火器管制機能を果たせることが確認されヒル長官は「AN/SPY-7とベースラインJ7.Bの統合はコスト、スケジュール、パフォーマンスの全てで順調な推移を見せている」と語っているのが興味深い。
因みに年末にはAN/SPY-7とベースラインJ7.Bの最終テストが行われ米ミサイル防衛局は「日本に引き渡す前に模擬弾道弾を使用した追跡テストを行う」と言っているが、防衛省は2022年度予算にイージス・システム搭載艦の建造費を計上しない方針を固めたと報じられているのでAN/SPY-7とベースラインJ7.Bの出番は当分先の話になりそうだ。
関連記事:米ミサイル防衛局、SPY-7とイージスシステムの組み合わせが性能基準を満たしたと発表
※アイキャッチ画像の出典:海上自衛隊 護衛艦まや
タイムリーなのは北朝鮮巡航ミサイルの話題、これが対艦用の性能を持ってるならば、先にイージス艦に飽和ミサイル攻撃をかけてこれを潰し、後から弾道ミサイルで日本を恫喝するという複合的攻撃が可能になる
もっとも北朝鮮にはその先の手段が何もないけどな
北朝鮮に関しては究極核撃ったとしてもその先のプランなんもないからな
北朝鮮が核を日本に打った場合、即アメリカから核報復あるでしょうからね…
仮に無かったとしても念入りに爆撃されて耕されて終わりかと。
北朝鮮による奇襲攻撃で日本国内のアメリカ人が多数死んでも、アメリカによる核報復は無いと思うよ。
(なので、アメリカ人や資産に被害が無ければ、ますます核報復なんてしないでしょう。)
そんなことをしたら、中国と韓国が黙っていないハズだし、日本だって北朝鮮シンパが一斉に核報復反対運動を始めるでしょう。
せいぜい、通常兵器による報復だけだと思う。
アメリカの核の傘に入っているのは日本だけでなくEU各国(ドイツがアメリカ軍の核兵器配置担当)など他の非核同盟国もなんだけど
ただでさえ今回の撤退で同盟国間の信用が揺らいでいるというのに、事前に取り決めておいた国家間の約束、それも国防という重要なものを破ればそれらの国からの信用が無くなり、アメリカの国際的地位と発言力が取り返しのつかないレベルで致命傷になると思うよ
そもそも北朝鮮に水平線下の艦艇を捕捉できる能力はないのでは
それを洋上ドローン探知で行う環境はあり得なくはないと思うけど、こちらも対抗策は立てられるから
みんな本当はミサイル防衛の相手の本命は北じゃないのは知ってるよね?
先日、地方の共産党員が日本を核攻撃するべきと発言して人民が盛上った国とかあるし。
そうなの。私も思った。なぜここで北朝鮮の巡航ミサイルを取り上げないのかなぁ、と。
水平線を越えて制御出来る? 北朝鮮は衛星もってるの?
着弾先に予め人員を配していて、最終誘導をしてたりして。
対艦ミサイルをレーザーで小麦粉に誘導って漫画で読んだわ。
サジタリウスの矢かっこいいよな
もたもたしているうちに、システムが旧式化しそうですね。
最近は防御よりも攻撃側のほうが上手をとってるからね。
軌道可変弾道ミサイルやら極超音速飛翔体やら、発展の著しいこと
遠からず迎撃論は技術的、むしろ対費用効果において限界を迎え、同じ兵器によるパワーバランス平和論に行き着く気がする
最近は、つーか矛と盾のイタチごっこは基本いつだって盾が矛を追いかけるもんだよ。
矛が盾を追いかけるのは可能な範囲の力押しで解決する事が見えてる時だけだね。
こんなもん早く違約金払って辞めるか、人の居ない離島に建てた方が良い。
海自の負担が増すだけ。
まあ根本的にイージスシステムはMDには向いてないしな
弾道ミサイル防衛のために選定したのだから弾道ミサイル迎撃用のSM-3に対応できるのは当たり前というか
今まで実証すらできてなかったってことに驚くくらいだ
イージス艦としてSPY-6と遜色なく艦隊防空も可能ですってところを実証しないと付加価値にならない
仮にそれができないとこんごう代艦は米海軍次期イージスと同じSPY-6になって
既存イージス艦のSPY-1と弾道ミサイル防衛用のSPY-7と次期イージスのSPY-6の三種も抱えることになる
機種が増えれば保守のための予備部品や整備のための人員の知識やら余計な手間がかかる
ハードウェアは作り始めちゃったけど、イージスシステムと組み合わせた試験をクリアできてないのはSPY-6の方なんだよなぁ。
摩耶型に搭載して普通に艦隊行動が出来ればいいんだけど発注した(?)陸上イージスの大きなアレイを縮小せずそのまま搭載しないといけないらしいから艦橋がでかくなって双胴船とか奇怪な船体になり艦隊行動できないのが問題なんでしょう
対潜哨戒機や潜水艦をこの2艦の防護に貼り付けねばならない
潜水艦22隻では現状でも足りないと言われてるのに…
考えようによっては、双胴化にせずに、艦橋にあわせてふつうに艦艇を巨大化する手もあるんだけど
それは人類初のイージス戦艦になるとかw
実は、それを狙っていると思う。
SM-3BlockⅡAだと、能登沖なら1隻でほぼ本土を防衛できる。(だから2隻でもギリOK)
船のメンテ中もレーダー作動できるはずだから。(これ、陸上イージスと同じだよね。)
海自としては、貴重なイージス艦を弾道ミサイル防衛に張り付けたくないから、2隻のイージス搭載艦増設は
ある意味ありがたいと思う。
但し、人員の面でキツイので、そこだけなんだよね。
陸自の人員を応援に入れるんなら、揺れないように大型化か双胴化するのがいいね。
逆に双胴化で大型化かつ速力40ノット以上のイージスシステム搭載艦(戦艦)とかができたら胸熱!
南西諸島にもタイミングによっては一隻くらい増派できるしね。
イージスアショアは元々、平時にイージス艦を日本海に貼り付けひして、人員と装備を疲弊させない為に、導入するはずだったのに…
何か適当なこといってないか?定期点検中なんて艦内電力とか水回り修理とかするために使わなくするのが当たり前で艦をマトモに動かすような状態にはならない。それにレーダー照射するために遮るものがない最適な空間が確保されているかも怪しいもの。
結局メンテ中ですらBMD対応の人員は縛られたままってのはどれだけ人権無いんだよ。イージス扱う奴は高度技能職なんだから出来るだけホワイトにしてないと養成ばかり必要でどうしようもなくなるぞ。
双胴40ノットと言う速度もそもそも現実的なのかの話で、それが必要ならアメリカや中国辺り普通に建造してそうなもんだが。双胴は双胴なりのデメリットあるし、高速だすためにいくら馬力必要になるか考えてるのか?まや型はコスト削減するために前型までの高速は求めていない。単胴と違い抵抗は少ないだろうが、30ノット越えてからの1ノット出す馬力で18ノット巡航出来ます位のレベルやぞ。
まや型護衛艦に搭載するレーダーはアショア用のものではなく、イージス艦用のものを新たに発注するだろう。
その上で”イージスシステム搭載艦”と”イージス艦”は分けて考えるべきで、イージスシステム搭載艦の発注が23年度まで先送りされていたとしても、イージス艦の改修工事はいつ始まってもおかしくないだろう。
イージス艦の改修工事ってこんごう型のこと?
SPY6はアーレイバークフライトⅢ優先で、米議会の承認と日本の国会の予算案を通過しないといけないので、やりたいって言っても、当分先だと思うよ。(確か管理人さんの過去記事にあった。)
だから、最も早く(日本に)手に入るのがSPY7ってことだったよね。
まあ、当分先なんだから海自のイージス艦はSPY6でいいんだろうけどね。
(運用自体はどっちでも一緒って、この記事に書いてあったけど。)
一番早く搭載できるとしたら、まや型だよ。こんごう型、あたご型はベースラインのバージョンが古くてあたご型はともかく、こんごう型はもう年だ。
米国のイージス艦と日本のイージス艦に差異が起きる事を恐れているようだが、こんごう型からして日本は独自色が強く、あたご型のベースラインも9CとJ7と区別されている。
カナダ海軍とスペイン海軍の新造水上艦にもSPY-7レーダーは搭載されるし、SPY-6にこだわる必要なないだろう。
米軍で採用しないかもしれないが輸出専用かつプランBでは堅持されたいスパイ7を海自で大量運用さりゃ米国も助かる。
海自もスパイ7を理由に新型イージスを大型化もできるし国産ミニイージスと明確に区分できる(バカでも見た目で分かる)
SPY6は供給の余裕がないから、海自はSPY7の方がいいかもね。
SPY6にこだわるとF15の時みたいに「ライン増設費よこせ」、とか言ってきそう。
それに、レーダーのアレイ数を調整すれば大型化しなくてもいいんだよね。(カナダとかのように)
無駄金消費 止まらない 止められない
んなことはない
北を名目にして、真の強敵であるキンペー帝国への備えを進めるわけなんだから
トウモロコシ畑の巡洋艦w
対抗して田圃の中の護衛艦(アショア兼用)作ろう