米国では7日夜に上院案と下院案を1本化した国防権限法の草案が発表され、これまでの流れをひっくり返す条項が幾つか含まれており、F/A-XX関連の予算も計上されているが、F-35取得に新たな資金配分はなく当初計画からの削減(69機→47機)が維持されている。
参考:Compromise NDAA protects Wedgetail, greenlights Black Hawk multiyear buys
参考:Compromise NDAA released with bigger topline, $8 billion above Pentagon’s request
参考:Proposed defense bill would fund Golden Dome, next-gen fighters
この内容は全て草案なので現時点で確定したものは何もない
米国では政府閉鎖を回避するため11月に繋ぎ予算が成立したが、これは2026会計年度全体をカバーする本予算ではなく「前年度レベルの支出を2026年1月30日まで認める」というもので、国防予算に相当する国防権限法も上院案と下院案の1本化作業が終わっておらず、下院案にはE-7調達を継続するための資金供給条項が含まれており、成立した繋ぎ予算にも「前年度レベルに制限される支出に例外」として「E-7取得への約2億ドル拠出」が含まれているのの、E-7調達が維持されるのか中止されるのかは国防権限法が1本化されて本予算が成立されるまで未知数だ。

出典:U.S. Air Force photo by 2nd Lt. Mark Goss
7日夜に上院案と下院案を1本化した国防権限法の草案が発表され、これまでの流れをひっくり返す条項が幾つか含まれており、主要な部分で言うと「空軍向けのE-7継続開発に8.4億ドルを配分」「2028年10月までに最低でも508機(現行要件から36機増)の空中給油機保有を義務付ける条項」「退役する空中給油機の保管を義務付ける条項」「2026年に予定されていたA-10の完全退役阻止に関する条項、2029年までに退役させる計画と代替能力に関する報告書の提出義務」「2026年に予定されていたF-15Eの退役阻止に関する条項」などが含まれている。
さらに国防費の大幅増額を主張した上院案と現状維持を主張した下院案の妥協点として「約80億ドルの増額」が、F/A-XX関連の予算計上、主要な欠陥が完全に修正さえるまで188機を越えるKC-46の受け入れ禁止といった内容も草案に盛り込まれているが、F-35取得に新たな資金配分はなく当初計画からの削減(69機→47機)が、特にF-35Aの取得は昨年の約半分(44機→24機)となり、F-35全体の取得数も2025年と比較すると(74機→47機)寂しい数字というしかない。

出典:U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Zachary Rufus
因みに米空軍のF-35A調達削減は完全なBlock4が登場するまで続く見込みで、国防権限法の草案はトランプ政権が改称した戦争省についても触れておらず、未だに議会の承認も得られていないため「戦争省は国防総省の愛称にすぎない」という状況だが、この内容は全て草案なので現時点で確定したものは何もなく、昨年と同じように本予算が成立せず「再び2026会計年度を繋ぎ予算で乗り切る」となれば「前年度レベルに制限される支出」「その例外」という優先順位が良くわからない状態に陥るだろう。
関連記事:NATOがE-7A調達計画を撤回、E-3後継需要がGlobalEyeに向う可能性
関連記事:国防総省がE-7調達中止、A-10全機退役、F-35Aの大幅な調達削減を発表
関連記事:米空軍のE-7調達中止問題、宇宙ベースに移行するまでE-2Dを活用する
関連記事:米国防長官はE-7調達に否定的、宇宙ベースの能力に投資したいと主張
関連記事:米空軍が望んでいるE-3の更新、国防総省がE-7A調達のキャンセルを検討
関連記事:E-3を2035年までに廃止するNATO、米空軍に続きE-7A取得を発表
関連記事:米空軍がボーイングに契約を授与、E-3の後継機としてE-7を計26機調達
関連記事:ボーイング、稼働率40%台のE-3を更新するため米空軍は2022年にE-7Aを発注する
関連記事:米空軍がE-3更新のための取り組みを正式に開始、E-7Aを米空軍仕様に変更
関連記事:米空軍がE-7の調達を正式発表、初号機の引き渡しは5年以内
※アイキャッチ画像の出典:Northrop Grumman





















A-10が助かった!
そんな空中給油機持ってるのか・・・知らなかった
米軍は、予算・規模が大きいことを、毎回感じますね。
F-35、取得数は減ってるけど維持部品の取得は大幅増だからようやく稼働率も向上しそうだな
というかA-10いつまで使うんやねん
運用している当の空軍は切りたがっているのに、抵抗勢力の声が大きい。
そんなに陸軍や海兵隊のA-10信仰は強いのか。
F-35Cは残すのか・・・。公共事業でスパホでも良い気がするが
F/A-XXのために逆にスパホの調達打ち切りたがってるんですけどね
F/A-XXとF-47を共通化出来れば良いのですが。
中身は似た様な物になるでしょうから。
ついでにSTOVLタイプもどう?
ラインしまっているのでは?
あと注文自体切っているはず
戦争省この機会に公式文書で読めるかなと思ったのに…
正直好きなネーミング
A-10君は何に使うんだろう?
シャヘド狩り?
地上空母狩りに決まってます
現代戦闘機の調達はまんま過去の戦艦と同じですね。
弩級の次は超弩級、というノリで前世代が充実しない内から
単に大きくしただけの次世代が登場してくる。
どんどん高価になって量的にはしょうもなくなっていくのも同じ。
少なくとも飛行機乗りは戦車乗りより絶対数が少ない訳で、仮に4.5世代を充足させても量的に大したことのない結果になるし、絶対数が足りないなら性能に振るのは当然の帰結かと。
E-7の開発費が認められるんなら、F-35にも出して上げてよぅ
>ロッキード・マーティン、F-35戦闘機向けに11億4000万ドルの契約を獲得
って記事がありましたよ。物価高のコスト吸収分だけみたいですけど。
>F/A-XX関連の予算も計上されている
への反応が薄っすくて泣ける。
まあ完全に狼少年だし額もショボい(7400万ドル)ので当然ではあるけど。