米国関連

ウォール街はLockheed Martinの将来性に疑念、懸念材料はF-35以外にもある

ウォール街ではLockheed Martinの将来性に疑念が生じため同社の投資判断を「中立」に引き下げ、Bank of Americaは「関税、NATOに対するプレゼンス縮小、カナダとグリーンランドに対する主権侵害などを考慮すれば、パートナーらがF-35調達を再考するのは当然だ」と指摘した。

参考:With NGAD loss and hazy future for F-35, Lockheed Martin weathers scrutiny from Wall Street

有人機とCCAの組み合わせが提供する能力次第で「F-35Aの調達数が削減される可能性」は小さくないだろう

トランプ政権は他国の主権軽視するような発言や態度を連発し「米国は信頼できるパートナーなのか」という疑問が生じた結果、安全保障分野の後ろ盾を象徴する米国製システム=F-35への不信感が急速に広まり、ポルトガルでは確実視されていたF-35A導入が白紙化、カナダでもF-35A導入の見直しが濃厚で、デンマークでも導入決定に関与したラスムス・ヤルロフ国防委員長が「導入を後悔している」「F-35Aは安全保障上のリスクでしかない」「他の同盟国やパートナーは米国製システム導入を回避したほうが良い」と述べて衝撃をもたらした。

出典:President of Ukraine

ドイツのメルツ首相候補も「段階的に米国からの真の独立を達成する」と述べ、ドイツ外交評議会のトム・エンダース会長は「もはや米国が我々の敵対者となり『同盟国ではなくなった』という事実から目を逸らすことが出来ない」「我々は米国人を喜ばせるために高価な米国製システムを購入してただけ」「もうF-35を必要としている人は誰もいない」と指摘したが、今のところ暫定政権は「F-35A導入」の方針を堅持している。

英国もF-35に対する不信感から無縁ではなく、政府は「レベル1のF-35プログラム参加国で生産全体の15%を担っている」「英国は米国の許可なくF-35を運用できる」と説明してF-35導入を擁護したが、国内では元々「タイフーンTranche1の代替機」としてF-35とTranche4のどちらを調達するのかが問題になっており、F-35製造に関与していない産業界や労働組合は「ドイツ、イタリア、スペインも国内の組み立てラインやサプライヤーを維持するためTranche1の代替機としてTranche4を発注した」と主張、ここにF-35への不信感が加わってTranche4発注への圧力が高まりを見せ、この動きは欧米のディフェンスメディアが取り上げるほどだ。

出典:U.S. Air Force

ウォール街や投資家もLockheed Martinの将来性に疑念が生じており、Breaking DefenseはLockheed Martinの置かれた状況を以下のように報じている。

“Lockheed Martinは空軍のNGAD=F-47プログラムで敗退し、海軍のF/A-XXの競争からも脱落したためウォール街は警戒感を強めており、Bank of America、Melius、RBC Capitalは同社の投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。Bank of Americaは「トランプ政権の関税政策、NATOに対するプレゼンス縮小、カナダとグリーンランドを標的にした主権侵害などを考慮すれば、パートナーらがF-35プログラムへの依存を懸念し再考するのは当然だ」「さらに空軍と海軍の第6世代機プログラムから外れたLockheed Martinの将来性にも疑問がある」と指摘”

出典:Embraer

“Capital Alpha Partnersも「なぜLockheed Martinは主要プログラム(B-21、T-7A、NGAD、F/A-XX)の入札に勝利できないのか疑問が残る」「F-35で確固たるポジションを築いたと信じていたかもしれないが、我々は国防総省が自律的で消耗可能な航空機に関心を示す可能性や、F-35の見通しに悪影響を及ぼすかもしれない米国の政策や姿勢の変化によって、Lockheed Martinを取り巻く状況が変化したと信じている」と述べ、他のアナリストも「短期的にLockheed Martinの業績が悪化する可能性は低いものの、カナダとの契約を失う可能性が高く、ドル箱だったC-130の需要もC-390に奪われつつある」と指摘している”

今のところ米空軍は「F-35を1,763機調達する」という約束を維持し、欧州・カナダを中心に広がりを見せる「F-35への不信感」もヒステリックな決定に繋がるかは微妙で、直ぐにLockheed Martinの屋台骨が揺らぐことはないと思われるが、本当にF-35の懸念材料は山のようにある。

出典:U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Andrew Lee

最近は言及されることが少なくなったものの、F-35の維持コスト削減は殆ど改善を見せておらず、同機の運用数がピークに達する2036年までに1機あたりの年間運用コストを370万ドル(47%減)できなければ、米空軍はF-35Aの年間運用コストとして93億ドル(予想見積もりより約44億ドル増)も負担しなければならず、それだけ他のプログラムの資金を奪うことになって米空軍の戦闘能力や即応性が低下するだろう。

さらにBlock4の構成要素(ソフトウェア、TR3、F135EEP、電力・冷却システムなど)がいつ完成するのか誰も理解しておらず、米空軍のシュミット中将は「Block4で予定されている多くの能力は2030年代まで実現しない」「そのためBlock4自体を再構築することになった」「再構築されたBlock4は産業界が本当に提供可能なもので構成されなければならず、必須能力の提供のみに焦点を当てる」と述べており、FQ-42AとFQ-44Aの実用化も目前(最低でも1,000機調達)だ。

出典:General David Allvin

厳しい予算上の制約、この予算を圧迫するF-35Aの運用コスト、予算超過と開発遅延を繰り返して完成時期が不明なBlock4まで加味すれば、有人機とCCAの組み合わせが提供する能力次第で「F-35Aの調達数が削減される」と予想するほうが自然だろう。

注意:米空軍のF-35A維持コストを空自機に当てはめるのは無意味で、米空軍のミッション要件にはAARGM-ERを使用した敵防空網制圧任務、GBU-39、GBU-53、AGM-154を使用した対地攻撃任務、B61を使用した核攻撃任務、海外展開などが含まれ、こういったミッション要件を設定していない空自機は維持コストが安価である可能性が高いからだ。

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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo by Staff Sgt. Zachary Rufus

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コメント

  • コメント (53)

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    • 匿名希望
    • 2025年 4月 05日

    果たして懸念すべきはロッキードだけかな?

    42
      • 理想はこの翼では届かない
      • 2025年 4月 05日

      ボーイング「な、なんのことやら…」

      43
        • 他人事では無い
        • 2025年 4月 05日

        ノースロップ・グラマン「現場猫」

        9
      • イーロンマスク
      • 2025年 4月 06日

      たぶん全部駄目だと思う
      特にレガシーな会社

      2
    • 匿名
    • 2025年 4月 05日

    これから米国製兵器もどんどんガラパゴス化していくんやで!✨🤗✨

    19
    • 朴秀
    • 2025年 4月 05日

    完成した物の出来が悪いですからね
    あの仕様じゃどこが作っても難しかったでしょうけど

    16
      • hoge
      • 2025年 4月 05日

      ガチの全方位ステルス機は一部の攻撃機用途で、主力は維持メンテの費用とステルス性のバランスを取った4.5世代機+スタンドオフ武装でちょうど良かったのでは…

      6
        • ユーリ
        • 2025年 4月 05日

        取得費用の点でF-15EXのような第4世代と第5世代機では大差ないのでその時入手可能な最新世代の戦闘機の入手に努めるのが正解だった気がします

        18
          • hoge
          • 2025年 4月 05日

          >F-35の維持コスト削減は殆ど改善を見せておらず、同機の運用数がピークに達する2036年までに1機あたりの年間運用コストを370万ドル(47%減)できなければ、米空軍はF-35Aの年間運用コストとして93億ドル(予想見積もりより約44億ドル増)も負担しなければならず

          取得費用だけ見ても無意味。
          過去の記事でもスパホやF-16の維持メンテのコストは際立って安く、F-15EXとの比較でも恐らくライフサイクルコストで大差がつく。
          稼働率も低いので、同じ戦力を維持するためにより多くの機数が必要。

          14
            • 通りすがり
            • 2025年 4月 05日

            肝心の性能面での寿命も考慮する必要があるのでは?
            安く作って低コストで運用したところで買い替えペースが早かったら意味がない。
            本体価格が高い戦闘機は議会から嫌われて調達数削減を要求されるのが定番だから、空軍目線でも見せかけの価格が安い高性能機を求めるのは理に適っている。

            12
              • hoge
              • 2025年 4月 06日

              性能寿命があるかどうかは、適切に維持メンテできるかどうかと、アップグレードの実施状況次第。
              F-22のように放置されたら4世代機以下の能力になってしまう。
              この記事で運用コストが問題視されているとおり、軍用機よライフサイクルコストは死活問題で、今までは将来的に削減されるからということで有耶無耶にされていたけれども、それも怪しいとなると厳しい。

              0
                • バーナーキング
                • 2025年 4月 06日

                「アップデートを怠ると性能寿命を全うできない」のは分かりますが「アップデートすれば性能寿命が劇的に延びる」ってもんでもないでしょう。
                ※草葉の陰からのF-4爺さんの視線に怯えつつ

                6
                  • hoge
                  • 2025年 4月 06日

                  F-15もF-16もアビオニクスと兵装の換装で劇的に寿命が伸びているし(性能向上 + 寿命延長の改修)、一方でF-22は当初は2030年代に退役予定で、延長されたけれども軍事予算カットでまた短縮されてもおかしくない。
                  F-35も維持メンテの問題とエンジンの寿命縮小、F-47, F/A-xxとの予算の取り合い etc…で先行きが怪しくなってきているし。

                    • 通りすがり
                    • 2025年 4月 06日

                    F-15が長寿なのは後継機だったはずのF-22を十分な数調達できなかったから仕方なく運用しているだけで、F-22に匹敵する性能があることの証明にはならないぞ。
                    F-16も同様に後継機が揃わないから現役に留まっているだけ。
                    2020年代なら問題ないだろうけど、今さらF-15やF-16を新造したところで数十年後の中露の第56世代機相手に対抗できるのか?

                    5
                    • バーナーキング
                    • 2025年 4月 07日

                    F-15は「主力戦闘機としての性能寿命」は尽きかけてるでしょう。尽きてる、と言っちゃってもいいかな。
                    ペイロードや飛行性能は十分だし、機体寿命もまだ少しあるから防空機やスクランブル機としてなら今でも、ミサイル/ドローンキャリアとしてなら将来まで使えると思いますが、「ミサイルキャリア専用機」としてわざわざF-15EXを新品で買う国はあまりないだろうし、少なくともF-35を買える国は選ばないでしょう。

                    4
                • mimosa
                • 2025年 4月 06日

                ここのブログの記事だと延々と悲観なことしか書かれてないけど、実はインフレ率考慮するとほぼ予定通りに運用コストは削減できてる。

                2019年時点の年間維持費は$7.8Mで2036年までに$4.1Mまで下げる必要があるから、インフレ率2%を考慮すると2019年基準で2036年に達成する必要がある実質維持費は$2.9M(62.5%減)、2025年なら約22%の削減が必要。

                2019年以降コロナと戦争でインフレ率が激増してるから、2019年と比較して2025年は25%も物価が上昇、つまり2025年の維持費の期待値は$7.8M*(1-0.22)*1.25≒$7.6Mと実は下の$7.8Mと殆ど違いは無い。

                実際何処まで下げられてるのかは情報が無いけど、「殆ど改善がない」なら少なくとも上昇はしてないし、名目維持費を維持してるだけでも十分よくやってる

                8
    • 名無し
    • 2025年 4月 05日

    今までは対米関係が良好な事を表すトロフィーとして、様々な事に目を瞑ってきても、トランプ政権との対立によってアメリカに忖度する必要が無くなると本音のようなものが各国ボロボロと出てきますね
    F-35の問題点はこれまでアメリカのメディア、ディフェンスメディアが主に取り上げていた印象でしたがこれからは欧州諸国や導入国のディフェンスメディアからも忖度無しの記事が出てくるかもしれませんな

    27
    • ゴモラ
    • 2025年 4月 05日

    米国製兵器って、超大国うえの弊害が出てるよね。高いんよな。そして、兵站の要求量が………、そういった面を見るとロシア中国製兵器の安価製がいかに重要かわかるな。

    21
      • hoge
      • 2025年 4月 05日

      F-35やF-22と違ってSu-57は前世代からほぼ運用コストが上がってないそうですね
      Su-57はレーダー波を吸収するコーティングではなくグラスファイバー採用だから維持コストが安いとのこと
      米軍機がF-47で達成するというデイリーフライヤーを既に実現してそうな気がします
      ま、言葉の定義次第だろうと言われそうですが

      Su-57が優秀と言うより米軍機が量より質の幻想で調達・維持コストを軽視しすぎた感があります

      24
        • 神田明(仮名)
        • 2025年 4月 06日

        >Su-57が優秀と言うより米軍機が量より質の幻想で調達・維持コストを軽視しすぎた感があります

        まさにそれ
        シー・ウルフ級原潜とかズムウォルト級駆逐艦とか性能を追求しすぎてコスト超過で終了というのが多すぎると思います。
        本当はA-10みたいな兵器が割切りが良くて実用的だったのではないでしょうか?

        17
        • ななし
        • 2025年 4月 06日

        >Su-57はレーダー波を吸収するコーティングではなくグラスファイバー採用だから維持コストが安いとのこと

        ステルス目的で素のグラスファイバーを用いるのは、どちらかと言えば筋が悪いと思います。

        素のグラスファイバーは、レドーム素材にも用いられる様に電波の透過率が高いので、
        電波の反射は、グラスファイバーの部分ではなく、その後方に配置される機器や構造材が支配的になる筈です。
        言い換えると素のグラスファイバーは、(エッジ・マネージメントといった)反射方向のコントロールがし難い素材になると思います。

        市販されてる電波吸収体の中には、表層から(波長短縮率込みで)1/4波長の所に反射層を設けて、入射波と反射波を相殺させている物も見掛けます。
        ただし上記のような仕組みだと、対応可能な周波数が狭帯域な事と、効果の到来角依存も高いので、ステルス目的には不向きな筈です。

        グラスファイバーをステルス目的で機体表面に用いる場合には、
         ①ステルス・コーティングを表層に施す
         ②電波吸収素材も織り込み、電波吸収体化する
        の二択になるかな?、などと予想しています。

        5
          • のー
          • 2025年 4月 07日

          素材の事は良く知らないのですが、戦闘機の外装に普通のFRPなんか使うのでしょうか?
          強度とか耐熱性とか大丈夫なのか?
          使われるのは専らジュラルミンかチタン合金かCFRPかと思ってました。

          1
            • バーナーキング
            • 2025年 4月 07日

            直接熱に晒されるのはFRPのF(繊維)ではなくてP(樹脂)の方なのでCFRPかGFRPかはあまり関係ないでしょう。
            そして航空機レドームに使われるのは当然ながらシアネートエステル樹脂等の耐熱性の高い樹脂です。

            この辺は横浜ゴムさんの製品情報が色々と参考になります(URL略)。

            3
              • のー
              • 2025年 4月 07日

              なるほど。
              よく考えてみると当然か。
              金属やCFRPはレドームには使えませんね。

        • 神田明(仮名)
        • 2025年 4月 07日

        >Su-57はレーダー波を吸収するコーティングではなくグラスファイバー採用だから維持コストが安いとのこと

        中国製もそうですけどロシアの自称ステルス機の実際のステルス性能がどのくらいかが問題ですよ。
        第4世代機よりRCSが小さい可能性は高いかもしれませんが、レーダー探知距離が若干短くなるだけかも知れないですし、本当の性能はもうちょっとしないと分かりませんね。
        F-22にせよF-35にせよステルス技術は「エッジ・マネージメント」による形状ステルスが基本で、それだけでは足りないから電波吸収塗料も併用していると発表されています。
        Su-57が電波吸収塗料を使用していないのであれば、どの程度のステルス性能か疑わしいですね。

        7
    • たむごん
    • 2025年 4月 05日

    F-35の問題点は、1つの製品としてどうなのか?という点でしょうね。

    生産機数が、圧倒的に多いわけですから、本来であれば量産効果が働いて『よりよい改善』に繋がります。
    低い稼働率・製造上の不具合・アップグレードによる不具合・守られない納期などを見ていると、ロッキードマーチンの企業としての能力にも疑問を感じるんですよね…

    安全保障に関わるもなのにモノが届かないというのは、緊急時のための高価な武器を買っているのに、有事が発生しても何もできないということです。
    目の前で火事が起こりそうなのに、消防車がないと考えればヤバいなと…

    15
      • hoge
      • 2025年 4月 05日

      まあ、その、ALISの腐り具合を振り返ってみればLMの体質は終わってますね
      そろそろ国防総省は業界再編の大鉈を振るって水平分業とオープンイノベーションを志向し直すべきだと思います

      12
        • たむごん
        • 2025年 4月 05日

        軍需産業は、安全保障という御旗により、閉鎖的ですよね。

        オープン化できるところは、仰る通りやっていかないと、古い体質のまま高コスト化だけが止まらない気もします…

        4
          • kitty
          • 2025年 4月 06日

          今回の関税騒動のディテールまで追っていないのですが、F-35みたいな意図的に内製率が低い兵器の価格には影響しないのでしょうか。
          さすがに国防関係の製品は非課税とかなっているとは思いますが、かなり頭の悪い関税制度のようでトランプ政権のアホさは侮れない。

          6
            • たむごん
            • 2025年 4月 07日

            どうなりますかね?
            既に契約してる物、特に遅延してる物については、ロッキードが一時的に損失をかぶる形になるかもしれませんが…

            メンテナンス価格・アップグレード価格値上げで、帳尻を合わせにかかるというのがよくある話しになる気もします。
            日本の政府調達・公共事業でも問題になりましたが、契約価格1円とかの格安にして、サービス価格ぼったくって利益を得るというやつですね。

            2
        • たむごん
        • 2025年 4月 05日

        日本の安全保障に直結しますから、何とか、改善して欲しいものですよね。

        2
      • 通りすがり
      • 2025年 4月 05日

      逆にLMが開発したからこそここまで到達できた気もする。
      LMでない企業が開発していたらとっくに行き詰まって開発中止になっていたか、あまりにグダグダすぎて注文が集まらなかったと思う。
      幸か不幸か実践配備までたどり着いたけど、結果論としては開発の初期段階で盛大に失敗して堅実なコンセプトのもとやり直した方が良かった。

      21
        • たむごん
        • 2025年 4月 05日

        統合運用など、壮大な物語として、最強を追うロマンはありますよね。

        兵器ですから、仰る通り、堅実なコンセプトは大事と思います…

        2
          • 全てF-35B
          • 2025年 4月 05日

          F-35は、かなり堅実だと思うよ。
          ALISはコケたけどOdinで立て直したし。
          生産も運用も良く練られている。
          平和過ぎてサプライチェーンを世界に散らし過ぎたのが、不安材料。
          下手するとF-47やF/A-XXの方が、先にコケて消えそう。
          F-35 block4で実現出来ない事が、F-47やF/A-XXで実現出来るわけでは無い。

          22
            • 神田明(仮名)
            • 2025年 4月 06日

            正直言って、F-47が安価な兵器になるとは思えないですね。
            例によって、要求仕様高すぎのような気がします。

            3
              • ネコ歩き
              • 2025年 4月 06日

              Defense&Aerospace Reportでケンドール元空軍長官とハンター元空軍次官補が語っていますが、「F-47の機体価格はF-35の2倍以上=1億6,000万ドル~1億8,000万ドルの範囲になる」ということなので、高価な次世代有人戦闘機になるのは確実です。
              米空軍が求めているのは可能な限り長期的に低損失で敵を圧倒する作戦遂行能力なので、それを達成するのに必要ならばコストに見合う投資なのでしょう。

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              • バーナーキング
              • 2025年 4月 06日

              F-47の要求仕様ってそんなに高かったです?
              「5世代機よりも航続距離が大幅に拡張され、ステルス性が向上」以外は「F-22より安く、扱い易く」って方向ばっかだった様な。
              ※当方トランプ語は嗜んでおりませんw

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            • hoge
            • 2025年 4月 06日

            ODINこそがLMの腐敗とF-35の失敗の象徴ですよね
            ALISのポンコツ具合に怒りの国防総省がリリースしたものなので

            そのODINにしても「サプライチェーンを囲い込んで丸儲け!」という
            LMの亡国級の銭ゲバ根性を根治する魔法の治療薬ではありません

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    • 30年代までの課題
    • 2025年 4月 06日

    もう4.5世代機の先がないのは宇露戦争を見れば明らか(防空網の中からスタンドオフ兵器トスするだけなら攻撃機で良い)な上にLMのみならずボーイング、BAE、ダッソー、中露企業全てがステルス戦闘機を開発し始めていて、企業自身が非ステルス戦闘機だけで戦える時代はもう終わると確信していると言っても良い。
    今はステルス戦闘機調達より物量を優先せよと言う意見も分かるが、ならF-15EXやタイフーン、ラファール、グリペンのぼったくり価格をどうにかさせるのが先なのでは?F-16Vと比べて適正な価格設定とは思えないし、これで物量揃える為に大金投じる位なら宇露戦争の戦訓を重んじて、防空網整備した方が予算の使い方として適切だろう。
    LMの我が儘は駄目で、ボーイング、BEA、ダッソーのはOKなのかと。そもそもLM以外が真面目にステルス開発をしていれば、こんなLM偏重は起こらなかっただろう。

    2
      • 特盛
      • 2025年 4月 06日

      F-15EXやユーロファイターはともかくラファールやグリペンはそんなぼったくりじゃないでしょ。特にグリペン。

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        • 神田明(仮名)
        • 2025年 4月 07日

        >F-15EXやユーロファイターはともかくラファールやグリペンはそんなぼったくりじゃないでしょ。

        ラファールの輸出がユーロファイターに比べて低調だったのは高価だったからというニュースがかなり流れたように思います。
        ラファールはフランス1国で開発したので量産効果が効かなかったので、やむを得なかったかも知れませんが…

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          • バーナーキング
          • 2025年 4月 07日

          >ラファールはフランス1国で開発したので量産効果が効かなかったので、やむを得なかったかも知れませんが…

          その通りで、それはぼったくりとは言わないのでは。
          ユーロファイターだってF-16と比べると割高で開発国以外への輸出機数はしれてます。

            • 神田明(仮名)
            • 2025年 4月 07日

            >その通りで、それはぼったくりとは言わないのでは。

            「ぼったくりとは違いますが」の一言を入れ忘れました。
            済みません。

              • バーナーキング
              • 2025年 4月 09日

              で、それなら

              >F-15EXやタイフーン、ラファール、グリペンのぼったくり価格をどうにかさせるのが先なのでは?

              これら全部、F-16とは売上一桁違うんだから多少高く見えてもぼったくりではなく「やむを得ない価格」なのではないか、と元コメ主さんに言いたい訳です。

                • 神田明(仮名)
                • 2025年 4月 10日

                >これら全部、F-16とは売上一桁違うんだから多少高く見えてもぼったくりではなく「やむを得ない価格」なのではないか、と元コメ主さんに言いたい訳です。

                あくまで私が読んだニュース(加えて、私の記憶)による話ですが、このリストに挙がった機種の内、グリペンに関しては相手国により提示価格がかなりバラツキが有るようなのです。
                具体的にはチェコはかなり安い価格を提示されたのに対してインドとブラジルは高価格を提示したらしいのです。
                これが事実なのであればインドとブラジルに対しては「ぼったくり」と言われてもしょうがないかと…

                  • バーナーキング
                  • 2025年 4月 13日

                  チェコはリースで重整備もスウェーデン任せですよね。
                  対してブラジルは機体80%ライセンス生産で、インドも国内生産を希望していましたので価格差があるのは当然でしょう。

    • LM偏重は誰のせいなのか?
    • 2025年 4月 06日

    F-22登場から30年近く経って、未だにLMしかステルス開発を進めて来なかったから、LMによる市場の独占が起きてLMが転けたら対抗馬が他にないと言う脆弱極まりない状態になったのに、転けたLMだけに問題があったのかと疑問を持たざるを得ません。
    F-35共同開発に参加した国は多く、皆ステルス期に興味があったのだろうに、何故自主開発がここまで送れたのかと…

    0
      • masa
      • 2025年 4月 06日

      ノースロップ・グラマン「…」

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      • ななし
      • 2025年 4月 06日

      揚げ足の類になってしまいますが、
      B-2はノースロップ・グラマンなので、ステルス機は西側に限定してもLM独占ではないです。
      ステルス戦闘機に限定すると、仰る様に西側ではLM一強ですが。

      西側ステルス戦闘機が、現在LM独占になったのは
       ①YF-22 vs YF-23、X-32 vs X-35でLMが連勝
       ②同時期のフランスだと、ステルス性能はラファールが限界
       ③~2000年代の西側では、米仏以外の国ではステルス性の計測環境が整っていなかった
      といった所が要因といった感じでしょうか?
      ちなみに、フランスの『ステルス性の計測環境』は、日本もX-2の実物大模型RCS試験の時にお世話になりましたね。

      ラファールって、何気に電波暗室で電波反射特性の試験も行った様ですが、
      エンジンとか空母対応とかの問題でウェポンベイを諦めたので、RCSも他の4.5世代機と大差ない水準に止まったみたいです。
      どうせ釣るしモノの影響で実運用でのRCSがデカくなるのだから、機体側のRCSを極小にしても無駄、といった感じで。

      4
        • kitty
        • 2025年 4月 06日

        何気にF-35Cへの米海軍の当たりが悪いように感じるのは、エンジン単発だけでなく、史上初のステルス艦載機ということで運用上の問題が山積みだったんでしょうね。
        まあ採用した機体がハズレだったのに海軍は慣れてるので問題点を潰したF/A-XXでハイハイ次行こう!ってなってる感。

        4
        • hoge
        • 2025年 4月 06日

        > どうせ釣るしモノの影響で実運用でのRCSがデカくなるのだから、機体側のRCSを極小にしても無駄

        そう言えばフラットノズルのSu-57Mも限定的な配備になるって主張もありますね
        推力や機動力の低下が批判されてました

        こういった競合モデルの動向を見ると結果論的には現在のF-35の地位には
        F-22のダウングレード版が収まるのが一番丸かったように思います
        (マルチロール機は事実上、失敗だったので、正しく結果論です……)

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      • バーナーキング
      • 2025年 4月 09日

      ボーイングだってX-32は開発したし、米以外でも実験機やUAVやミサイルならステルス性を備えた物は各社開発してますから「ステルス開発をLMしかやってない」訳じゃありません(中露の話は置いときます)。
      で、米ではステルス戦闘機が2機続けてLM機が採用され、爆撃機はNG機が採用されただけ。そしてその他の国はおそらくステルス有人機のための十分な出力のエンジンを用意できてなったのがネックでしょう。
      まあ「実験機や試作機やUAVその他」と「有人量産戦闘機の開発・量産・改修」では得られる経験や技術が桁違いなので米がF-35でCまでやらずに艦載機は別枠で NGにやらせてたらどうだったろう、とか思わないではありませんが。

    • DEEPBLUE
    • 2025年 4月 06日

    YF-23とX-32が採用されていた世界の方が良かったかもねえ。F-2でも銭ゲバだったしロッキードの悪弊

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