ロシア国防省は26日「クルスク州のポグレブキとオルロフカを解放した」と、DEEP STATEも「ウクライナ軍は同拠点に対して支配的でなくなった」と報告したが、RYBARは新たに「ウクライナ軍が全方向で後退している」と報告し、これが事実ならロシア軍の前進範囲は圧巻と言うしかない。
参考:Минобороны России
参考:DEEP STATE
参考:Курское направление: освобождение Орловки и Погребков, и другие успехи ВС РФ
現時点でRYBARの報告はウクライナ側情報源や視覚的証拠によって裏付けられていない
ロシア人ミルブロガーが報告するクルスク方面の動きは非常に激しく、RYBARは25日「ロシア軍の第34独立自動車化狙撃旅団がポグレブキを奪還した」「ロシア軍がオルロフカも奪還した」「ロシア軍がノヴァヤ・ソロチナを攻撃し始めたという情報もあるが裏付けがない」「レベデフカ方向とジュラフカ方向で戦闘が続いている」「ロシア軍がノヴェンケ方向の森林地帯で支配地域を徐々に拡大している」「この方向の作戦目的はユナキフカ~スジャ間の道路遮断だ」と報告。
ロシア国防省も26日「ポグレブキとオルロフカを解放した」と、DEEP STATEも「ポグレブキ、マルエフカ、オルロフカでウクライナ軍が支配的でなくなった=支配地域が後退して3拠点がグレーゾーンに移行」と報告。
さらにRYBARは「ロシア軍がウクライナ軍をクルスクから追い出す取り組みを強化している」「全ての方向でウクライナ軍は後退している」「ロシア軍がノヴァヤ・ソロチナ~スタラヤ・ソロチナ周辺で支配地域を広げた」「ロシア軍が38K-024の東側で支配地域を広げた」「ロシア軍がマラヤ・ロクニャ川沿いまで前進した」「ロシア軍がレベデフカ集落の南郊外で支配地域を広げた」「ロシア軍が38K-004沿いで支配地域を広げた」「ロシア軍がチェルカスカヤ・コノペリカを奪還した」「ロシア軍がチェルカスカヤ・コノペリカ西郊外の森林地帯で支配地域を広げた」と報告。
RYBARの報告が事実ならロシア軍の攻勢結果は圧巻の一言だが、ロシア軍がスームィ州に入ったという主張を含む「RYBARの報告」はウクライナ側情報源や視覚的証拠によって裏付けられておらず、ロシア軍前進の情報は「どこまでが事実で」「どこからが怪しい=情報戦なのか」はもう暫く様子を見てみないと分からない。
仮にRYBARの報告が事実なら「ロシアは停戦交渉で合意する前までにウクライナの交渉材料=クルスクの占領地を奪還したい」と考えている、巷では「年内の停戦」が予想されているためクルスク方面の作戦は優先順位が繰り上がっている可能性が高く、もしそうなら東部戦線にも影響を及ぼすだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:43 окрема механізована бригада
もしかしたら、クルスクのウクライナ支配地域は交換されるのではなく
停戦時の国境となるので取り返さなければならなくなったのかもね
決まったわけじゃないでしょうが、可能性としてあるなら、事前に潰しておく必要があると、ポクロウシクより優先度を繰り上げた形でしょうね。
ロシア軍がポクロウシクから兵力を転用したという情報もないし単純に兵站問題を抱えるウクライナ軍が限界に達したのだと思う。特にスジャからマラヤ・ロクニャに向かう38K-024は東西から大砲とドローンで死のハイウェイになってるのではなかろうか?補給路は物理的遮断がない限り生き続けるが、絶え間ない攻撃を数か月も晒されているとボディーブローのように効いてくる。
私も卍さんのご意見に同意です。
それと、クルスクのロシア軍はウクライナ軍を滑空爆弾で毎日叩いていますから、それがボデイーブロワウのように少しずつ効いてきているのでしょう。
しかし、ウクライナ軍はクルスクへの増援や補給を優先していますから、どうなるでしょうかね。
個人的に現状ラインでの停戦は考え難いと思うのだけど
しかし、もしそうなるならよほどプーチンが望む諸条件(ロシアの安全保障)が整っているのだろうか
例えばウクライナの徹底的な非武装化とかですかね?
ただ一方面でパワーバランスが崩れると他へも波及するので
NATO(EU)対ロシアという構図で見た時にどこへ落ち着くかは素人には想像が難しいですね……
土地交換するにしても単純にどんな領土だろうが同じ面積を等価交換みたいな話になるのかも有るし、今のロシアにとってはクルスクだけが対象になるけどウクライナは交換する場所を選択する事が必要で交渉がすんなり進むとは思えない。
仮にウクライナがロシア支配地域の何処かを選ぶとしても、それはそれで国内で不満とか出て来るんじゃないかな。単純に交換とか出来る物なんだろうかとは思う。
個人的に予報通りの動きすですね。
ロシアとしては自力でクルスク奪還を行う事でロシア軍の健在さを国内向けにアピールしつつ、アメリカ(ウクライナ)との交渉も比較的優位に進めるという一石二鳥。同時にクルスクに集まっているウクライナ軍精鋭(と言われている部隊)に痛手を与える事で、全ての戦域でガッツリと歩を進めたいのでしょう。
逆にウクライナとしてはクルスクにこれまで以上に固執するかまだ撤退できる内に引き上げるのか。恐らくはこれが最後の機会でしょうし、軍部も駄目元で意見具申しそうですがゼレンスキー政権の回答は変わらず死守でしょう。
ウクライナは「クルスクは交渉材料である」と掛け金上げちゃったので、死守しないと士気が落ちるし死守すればロシアの計算通りの動きになってしまうジレンマに陥ってますね
根元を補強したいのに先端も攻められて、とウクライナの嫌がる事を忠実にやってるのでロシアの動きはセオリー通りなんでしょうね
露は仰る通りでクルスク奪還に本腰入ったんでしょう、ウクライナは自ら政治的にクルスクに拘った結果残存部隊も最優先でクルスクにベットでしょうけども素人が見ても非常に厳しい状況ですね戦線は嘘付かないですからね。
死守に、同意です。
クルスク占領地の維持が、ゼレンスキー政権の政治外交レベルに100%組み込まれていますから、今更どうしようもないだろうなと…
ロシアとしては、いつでも奪回できるけど、ウクライナの精鋭を誘引できるこの戦線は現状維持レベルがベストだったのでしょうけど、停戦が見えてきたから、そろそろ本気出す程度の感覚の予感。
しかし、スコップは南北戦争から、200年近く経っても主力武器…。
精鋭を叩き潰すが主目的に同意です
結果的にクルスクは戻ってくるし、他の戦線も優位になるという明瞭な論理ですね
クルスクの次はコマール、バハティル、アンドリイフカ、ポクロウシクと押し上げていって
余裕があったら北方でも順次戦果を拡張していく流れが素人目にもはっきり見えます
もちろんウクライナの対応次第ではまた戦略は変更の余地があるわけですが
とまれ戦争は終盤に入り一年前には混沌としていた状況も随分と整理されてきたように思います
他の有識者の方が1〜2年前に主張されていたように
やはりウクライナは戦線を整理されてしまう前に整理するべきでしたね……
古代ローマの哲人皇帝が自己を省察して述べた
「真っ直ぐでいるか、真っ直ぐにされるか」という一言が重く伸し掛かります
ウクライナとしては大統領が交換材料として上げてる以上占領地の死守は絶対条件でしょうね。
クルスクの占領地が停戦前に奪還されてしまうとウクライナの劣勢を国内や国際的に強く印象付けてしまうので。
東部戦線からの引き抜きやさらなる予備をつぎ込んで死守するしか選択肢はないと思います。
幸いロシア軍もクルスク奪還の優先度を上げているので、ここで持ちこたえれば東部戦線のロシア軍の前進が少しだけ遅くなるかもしれません。
それも選択肢の一つですが、「東部戦線からの引き抜きやさらなる予備をつぎ込んで死守」⇒結局イースターあたりまでに奪われる。手薄になった東部戦線も押し込まれる。という、裏目に出る危険性も高いですから、賭けではありますね。
単純に比較しても、スジャとポクロフシクでは都市規模、兵站面、包囲状況、戦力差で見てもポクロフシクの方が強固です。ロシア軍も「停戦時期(仮)までにポクロフシクを落すのは厳しい、しかし、スジャなら可能」と見ての優先順位の切り替えだった場合、最も状況の悪い場所に、比較的ましな箇所から戦力を割くのは個人的にはやめたほうが良いと思う。スジャは諦め、東部戦線の守れそうな箇所と防衛ラインの整理に努めたほうが無難かと。
そういえば以前までならウクライナ軍はロシア軍の攻勢があると防衛しつつロシア軍を効率的に削るキルゾーンだという主張をよくしてましたが、最近キルゾーンって言葉をめっきり聞かなくなりました。
なにか表現の変化でもあったのでしょうか?
killzoneを構成するには計画的に配置された重機の濃密な十字砲火とかが必要ですけど、最近はそれすら用意できていないから、バイクで突破されているのでは。
つい最近までロシア軍にクルスク奪還を急いでいる様子はありませんでしたが、やはり停戦が現実味を帯びてきたため本格的に動き始めたという事ですかね。実際に停戦がいつになるかが問題ですが、年内いっぱいまで
時間があるとすれば奪還は十分可能かと思います。
ウクライナ側はゼレンスキーが発言力を残している限り、軍事的にどれほど非合理的であってもクルスク死守の方針に変わりはないでしょうけど。
これが事実ならポクロウシク方面が静かなのも腹落ち
もしも今後、クルスクの増援にポクロフシク方面から部隊が引き抜かれるなら、ロシアとしては望むところだと思います。
もともと狂スクを「交換・交渉材料」と言っていたのは
ウクライナだけで、ロシアはもちろん欧米メディアすらも
交渉材料足りえるか懐疑的でしたからねえ、、、
ここの全てのミリオタニキにとって「やっぱり」でしょうが
これはウクライナ軍が自主的に撤退し、ポクロウシク方面に
精鋭を回した可能性もあります
いずれにせよ狂スクどころか、スームィの守りを固めないと
緩衝地帯として国境を越えてどんどん削り取られると思いますが
ロシア人ミルブロガーがクルスクからウクライナが撤退し始めているという未確認情報がありましたがそういうことですかね?
ただクルスクを失ってしまえば交渉のカードが更に減りますがゼレンスキー氏は死守命令するんですかね。
仮に撤退し始めているのが事実だとしても現場判断でしょう
ゼレさんが撤退を指示するわけないからね
仮に、ゼレンスキー政権からは死守命令、プーチン政権までは停戦交渉の本格化、合意までに奪還せよとの攻勢強化命令、だった場合、前線の判断で撤退し始めているとすれば事態は深刻ですね。ロシア側は外交条件と前線の動きが一致するが、ウクライナ側は不一致になる。
どの方面も、基本的に大攻勢があれば壊滅前に撤退というか敗走しているので、
単にクルスクに圧が強まった、というだけじゃないですかね。
もう死守命令はどこに出しても無意味で、それこそ逃げてくる見方を砲撃するくらいじゃないと・・・。
今この段階で死守したところで、もう停戦しかないので英雄になることも高待遇を得られるわけでもない、かつ自分が死ななくてもせいぜい領土のラインが多少異なる程度、では仕方ない。
仕方ないしほんともうこれ以上どっちも死ななくていいよ。
ウ軍はドラパティ司令官の着任後ポクロウシク方面で前線の安定化に成功した。
しかし根本的な兵力差と人的資源の不足に解決策がない以上、どこかが安定化したらモグラ叩きのように別の戦線が決壊する展開をこの一年繰り返している。
トランプ政権とのディールの内容次第だが、純軍事的にはクルスクは損切をとっくにすべきだった戦線であるため、ここからの撤退があるとすれば停戦を蹴って更なる長期戦に備える動きかもしれない。
上からなのか現場からなのかは戦後にならないと分かりませんが判断が遅過ぎる。
砲兵は勿論、優先式FPVの射程圏内に入ってる退路を撤退するのは非常に厳しい物なるだろうに…
クルスクは、戦略的な撤退なのか、現場が押し込まれて持たなくなっているのかどうなのでしょうね?
ウクライナの最高レベル(政治外交)が、クルスクは絶対に死守なわけでしたから、何か変更があったのか見守りたいと思います。
クルスク占領地の各方面、これだけ色々な変化がでてきたのであれば、今週中に色々な情報がでてくるでしょうから見守りたいと思います。
冬季はアイドリングなどのためにも大量の燃料を消費するでしょうから、補給路への攻撃が各種車輛の活動に影響を与えていないのか気になっています。
スヴェルドコリヴォを奪還したことで、スナゴスト周辺から光ファイバードローン等を用いて安定的にH-07線を狙えるようになったという報告を聞いたので、もしかするとこれが大きいのかもしれませんね。加えて、越境攻撃が想像以上に深刻って線も考えられそう。
クルスクから敗走してるのか、ポクロウシクやトレツクで総反撃でもやる決意を固めたのかによりますね。
今は経過を見守りたいと思います。
部隊配置系のOSINTを見ても特にロシア軍側が大規模な増援を入れたという話が出ていないので、ウクライナ軍側が耐えきれなくなったか、スジャへの補給路を脅かされるのを防げそうにないので撤退を始めたかのどちらかではないかと思います
そのため、ロシア側が停戦交渉前にクルスクを急いで奪還しようとしているようには思えないです
交渉の成功の可能性をあまり期待すべきではない
ロシアはこれまでの代価を補うためにより多くの報償を望んでおり、そのためにはより多くの代価を惜しまないが、トラン氏はロシアの前進を阻止するためにより多くの代価を払うつもりはない
実際にロシアに「もっと多くを求めるために戦い続けるよりも、既存の成果で止めたほうがいい」と思わせる十分な圧力はない
「ロシアは停戦する前に重要なことをやり遂げる」よりも、「交渉(敗北を認める)の可能性がある」、「米国の支援が著しく減少している」ことでウクライナ軍前線の士気が低下し、より多くの敗退や自主撤退をもたらしている可能性が高いと思います、ロシア軍はそのチャンスをつかんでいるだけ
武器も人数も素質も劣勢な軍隊が、未来に転機が訪れると信じていれば、奇跡のような死守を果たすことができることもあります
しかし、この期待が崩れれば、長い間続いてきた頑丈そうな防御もすぐに崩壊する可能性がある
そろそろ始末付けそうだなと思っていたら実際にそうなってきたって以上の事ではないですね。
ウクライナ政府と軍に「変な希望」を与える為にクルスクでの攻勢はほどほどに止めていただけと思っていましたし。
(スジャが確保出来たまま停戦出来るかな? どうかな……)ってなる迷わせる程度にしか圧力かけてなかったですし。
片方で38K-024の上にドローンを飛ばしたりすればいい訳で。
このままガンガン押しきるかどうかはロシア側の考え次第ですが、どの道クルスクのウクライナ軍には選択肢はありません。なんとか防衛するか、あるいは退却するかで、しかも今の状況での退却は単純に停戦交渉での不利を意味する……ので、ゼレンスキー政権としては死守を命じる可能性は高いです。
ロシアは気にせず38K-024の遮断に軍を進めたらいいだけですが。
クルスク攻撃が失敗だったかどうかがこの先確実にわかると思いますが、俺は勿論「やらない方がよかった作戦」でしか無かったと思っています。
前もそうですし、今もです。
ウクライナは経済的には戦前から破綻状態で西側のカンフル注射で生きてきた。注射が止まれば破綻。国の資産は切り分けられつつある。政治的にはトランプに止めを刺された。軍事的にも近いうちに露に止めを刺されそうだ。露が介入した段階でいずれこうなるのは見通せたはずだが・・・・。沢山死んだ善戦健闘しながらも敗北が避けられないウクライナ兵は復員後どう生きていくのだろうか?
やはり別の場所で複数方向の攻撃を加えて来たなと言う印象
大突破が本当かは今のところ分からないが後方が遮断されるかもと言う動揺が将兵の間に伝わってしまえば可能性はある
攻撃側はどこか1箇所でも取れれば勝ちだから今後も細かく3つの目標を変え迫って来ると思う
現地はもうすぐ春の泥濘期が見えてますから,ここでポジションを取らねばなりません。
舗装された街道を制圧されたら、ウクライナは泥濘期に補給が途絶えて壊滅しますので。ここは正念場でしょう。
クルスクとかいう鶏肋まだ捨ててないのかゼレンスキー・・・
これクルスク奪還されたとして、それだけで終わるとも思えないんだよな
ロシア側としては再侵攻防ぐためにスームィ州側に緩衝地帯置く必要があるから
他サイトではありますが・・・
信じがたい事にニコルスキー(貯水池の北)にも露軍が取りついている様です。
ウ軍は、その西方の平原で空爆を活発にしたようなので、露軍も大損害しながらという想像は出来ます。
確保できるとは思いませんが、もし押し返せないなら、マラヤ方面のウ軍の撤退は内容そのものが凄惨なものになる思います。
ウ軍は、レオニドボ、ゼレニ ダリノの線に集結する露軍を事前に攻撃できてない。
すでに 「目」が奪われているのではないでしょうか。
露軍が、数キロの平原農地を大部隊で突っ切る事ができるなら、どこに取り付かれても仕方がない。
ウ軍はロクニャの陣地も捨てて、スジャ市街戦に体制シフトするべきではないでしょうか。