RYBARはホルリウカ方面について「ロシア軍がアルテーモヴェ市内に侵入した」「ロシア軍がドゥルジバ集落内に足場を築いた」と報告、ロシア軍がピヴニチネ市内に存在する視覚的証拠も登場し、ロシア軍を郊外で食い止めるウクライナ軍の防衛ラインは崩壊した。
参考:Александро-Калиновское направление: бои в Дружбе и продвижение ВС РФ в Ленинском обстановка по состоянию на 14:00 03 июля 2024 года
参考:Мапу оновлено!
たった1週間でロシア軍は防衛ラインを突破してピヴニチネ、アルテーモヴェ、ドゥルジバに足場を築いており驚きしかない
DEEP STATEはホルリウカ方面について6月29日「ロシア軍がアルテーモヴェ市内に侵入した」と、RYBARも6月30日「ロシア軍が運河方向に支配地域を拡大させてポンプ場付近を確保した」「ロシア軍が溜池跡陣地を確保した」「墓場付近で両軍が交戦している」「要塞化されたテリコンを巡って両軍が交戦している」と報告、RYBARはロシア軍がアルテーモヴェ市内に侵入したかどうかには触れておらず「ほとんど客観的な現地映像がなく、ネット上に投稿された数少ない資料も1週間前の出来事を記録したものなので、この方面での成功は最も大きなものかもしれない」と指摘していた。
RYBARは3日夜「ロシア軍がアルテーモヴェ市内に侵入した」「ロシア軍が墓場を占領した」「ロシア軍が要塞化されたテリコンを占領した」「ロシア軍がドゥルジバ集落内に足場を築いた」と報告、視覚的にもウクライナ軍がドゥルジバ集落内=Ⓐでロシア軍を攻撃する様子、ウクライナ軍がピヴニチネ市内=Ⓑでロシア軍を攻撃する様子が登場、前者はRYBARの主張が事実であると裏付けるものだ。
問題は後者の映像で、これはDEEP STATEやRYBARが報告する前線位置の先にあり、もうロシア軍はピヴニチネ市内のアパート群まで前進していることになる。
トレツク方向への攻勢規模は「小さなちょっかい」を越えているものの、トレツク、ピヴニチネ、アルテーモヴェ、ドゥルジバの都市群はホルリウカ方面のロシア軍前進を10年以上も阻んできたため「致命的な突破は直ぐに起こらない」と考えていたが、たった1週間でロシア軍は防衛ラインを突破してピヴニチネ、アルテーモヴェ、ドゥルジバに足場を築いており驚きしかない。
因みにDEEP STATEは「ロシア軍がホルリウカ近郊のニューヨーク方向で3km以上前進して市内に侵入した」「ロシア軍がユリウカの大半を支配している」と報告したが、RYBARは「幾つかの情報によるとロシア軍ははユリウカ集落の南郊外へ前進することに成功した」「但し、客観的な現地映像がないためニューヨーク方向への前進範囲を明らかにすることが出来ない」と述べている。
追記:DEEP STATEはトレツク方向について「ロシア軍がポンプ場方向に支配地域を広げた」「ロシア軍がピヴ二チネ市内に侵入した」と報告し、戦闘が活発で状況が急速に変化しているため、何らかの結論や予測を行うのは時期尚早だと述べている。
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※アイキャッチ画像の出典:Commander-in-Chief of the Armed Forces of Ukraine
またいつもの「10年もあったのに用意された強固な防御陣地が無かった」っていう類の報告が現地から来そうだけど、これだけ防衛戦を抜かれる事態が続くともはやそれも本当か分からんね
意外と陣地はバッチリ構築してはいるけど素人兵士ばかりで普通に突破されてるだけな気もしてきた
実際、ウクライナ側の現場兵士のコメントだと「戦える兵士が足りない」というのが多いですね。強制動員されてくる兵士は体力も無ければ意欲も足りず、前線に送れば高確率で戻って来ないのでわざわざ訓練する手間をかける気にもなれず。
それこそ前哨陣地に詰めておいて砲弾のエサにするくらいしか役に立たないそうで。
10年にわたり構築された要塞と言っても逆に言えばロシア(分離派)側も10年間攻略を研究してきた要塞であるわけで。
捕虜の証言からも主に地元民で構成された部隊なのでまさにホームグラウンド。
子供の頃からチャリで走り回って育ち街を知り尽くしてるでしょう。
まさかのバイク大活躍か?
確かに長い間見合ってたとなれば坑道なんかでもいくらでも掘れる時間があったというわけだし第一線の予想外の破綻は何かしらあったのかもね
坑道と言えば、北朝鮮がウクライナの防衛ライン突破支援の為1万5千以上のトンネル工兵をロシアに派遣したのではないかという報道がありますね
尤もアメリカ等は北朝鮮兵士の派遣は未確認としており、果たして。
言及されてるように、ロシア軍と10年というのは語弊がありますね。
東部地域軍事制圧拠点の方が近くて、相応に防備はあるでしょうが攻勢趣旨の方が強い拠点だったかと思います。
いつもの両翼包囲の形ではあるけど、今回は両突出部が右に旋回しているのが気になる。地形の問題かウクライナの兵の薄いところをついているのか、それとも今後の展開のための下準備なのか…
明らかにトレツク正面と一連の攻撃であるニューヨーク正面も北上する攻撃ですけど、この広正面攻撃全体がバフムト南部に対する包囲攻撃の左翼を形成しているのでしょうか
うーんさすがに強気も強気過ぎる気がします、そんな激しい前線の動き方が出来たのなんて開戦初期くらいなものなのに
しかも現状突破に成功しているとしてもこれからは市街戦になりますし進軍速度は絶対に下がりますよね
作戦意図がわからない…
真偽不明ですが、6/30にニューヨークで第41機械化旅団の司令部がFAB3000で吹き飛ばされたという報告を見かけました。
ニューヨーク北上はその混乱に乗じたもので、トレツク正面への助攻のつもりがうまくいっただけかもしれません。
お互いやりあってますね
ウクライナも黒海艦隊の司令部やS-300のみならず野戦司令部を破壊したいところ
仮に南側への誘引目的だったとした場合、、、
運河に沿って尾根伝いに北上しチャシブヤール
または途中で西へ下ってコンスタンチノフカ
と妄想してみた
こっちも早いですがニューヨークもチャシブヤールも早い。
今までの戦争のやり方と何かが変わっているようです。
ウ後方への飛行場攻撃もこの3日で3回は確実に見ており甚大な被害を被っているようです。この戦争でこんなことは見たことがありません。
俯瞰するとフランスでは予想通りマクロンが議会選挙で大敗、アメリカでは討論会の自滅でバイデンが撤退に追い込まれかねない状況になり、最高裁が大統領の免責特権を認めトランプの有利か確実に。
オルバンがゼレンスキーに会いに行ったことといい、店じまいモードが慌ただしくなるかもしれません。
まあいろいろこれまで見てきたことを思い返すと、何も驚くべきこと、不思議なことはありません。物理的になるべくしてなっている当然の結果、当たり前の結果としか言えません。
局地的な戦闘ではいろいろな有利不利もあるでしょうが、全体的なウクライナ軍の不利、劣勢、あるいは破綻、崩壊は隠しようもありません。またこれは最前線のウクライナ軍の話ばかりでは決してありません。マクロンやバイデンもそうですが、我が国の岸田首相もすでに政治的に危うい立場です。
あと、多分イギリスでもスナクが失脚しそう
部外者がテキトーを言うと。
ウクライナを含めた西側から言うと。
この戦役(戦争?)はクリミア戦争の再来に思えます。
これは以前にも言いました。
ウクライナの目標は、1991年独立時国境の復旧と思いますが、
方法は幾つかあると思います。
一つは、西側の力を借りて、このまま、ロシアと力比べをすること。
これは時間がかかると思います。ロシアの崩壊を待ちますから。
他には、クリミアを先に奪回して、ロシアにとって、戦役の意味を
無くさせる方法。ドネツクは後回しとなりますが。
ロシアがウクライナを侵略した順番をなぞるわけですが。
これだと比較的に短期間で終わりそうな気がします。
後援の西側諸国はどちらを考えているのかな、と思っています。
以前のクリミア戦争は、セバストポリの陥落でロシアは諦めています。
トルコのカルスという玉を持っていたから停戦する気になったという見方もできますがね。
西側諸国はどちらを考えているというよりも、どうすればロシアの進軍を止めることができるかを考えていると思いますが。
クリミア半島を奪還するには何十万人もの兵力が必要でしょうし、前はほとんど抜けなかったロシアの防衛ラインを抜かなければなりません。仮に防衛ラインを抜けたとしてもクリミア半島までの補給路確保のための兵力も必要ですし、今のウクライナにそれを実行する力があるとは思えません。
今の状況でクリミア半島奪還を考えるのはあまり意味はないかと思います。
・西側の力を借りれば勝利できると踏んだゼレンスキー政権だがロシアの国力を見くびっていた
・クリミア奪還を目標に反攻作戦を立てたが失敗
いまさら何を言っているのやら・・・・
ハリコフに吸引された予備部隊は、現地から離れらないのでしょうか。
ウクライナ軍が、トレツク方面に派遣できる予備部隊が、枯渇しているのか気になっています。
ロシアのハリコフ方面の攻勢は、ウクライナ軍の予備兵力吸引が目的であると指摘されていましたから、その成果のようにも感じます。
トレツクの都市群が攻略される事になれば、アウディーイウカ陥落後のようになる可能性もでてきます。
トレツク後方の防衛陣地構築は、期待できないでしょうから…。
ハリコフ攻勢が5月10日頃のことで、ウクライナが迎撃のため軍団を引き抜いたことによる他激戦区の弱体化が今になって響いている可能性が高く、ロシアの作戦は奏功したと言わざるを得ないでしょう。
西側支援が本格化してもこの分では良いとこ膠着状態に持ち込むのが精一杯ではと危惧される。
仰る通りです。
(やや異なる話ですが)独ソ戦前に、ユーゴスラビアに部隊を派遣したことで消耗が激しく、後々に響いたという話しを思い出しました。
各戦線の弱体化は勿論、引き抜いた部隊も消耗しているでしょうから、なかなか厳しいものですね。
別にハリコフ方面の後背部の砲兵戦力含め壊滅させたわけじゃないですからね
引っこ抜けばその分大きく押し込まれるだけですし
膠着させたと言ってもいつも通り戦力流し込んですり潰されて膠着してるように見せかけてるだけみたいですし
FIRMSのハリコフあたりを見る限りだとロシア側の勢力範囲、おそらく砲兵隊がいるあたりの火災反応なんてささやかなものですからほとんど撃ち込めてないんじゃないでしょうか
あとぶっちゃけると現地を離れられるのは生きてる人間だけなんで、あの猛砲撃の中どんだけ残ってるんかいなと
仰る通りです。
FIRMSのデータと合わせて考えれば、砲火力を削る事ができておらず、前線は激しいことになっているでしょうね。
砲爆撃の激しさを見ると、損耗率がどうなっているのかは気になっています。
もう一つ、兵力移転の弊害に「モザイク状に複雑化した多種多様な兵器群への補給問題」がありますね。
例えばPzh2000 装備の砲兵部隊が北に移動して、後にCrab装備の部隊が代役として来ると。前任の砲兵部隊が残した兵站物資の半分が規格や部品合わずで使えない、という状況が考えられます。
どうもウクライナ軍部隊は転戦後に1週間ほどで急速に活動量が減るような気がしています。
仰る通り、ロジスティクスがあまりにも複雑化していますよね…
戦争が、他国支援・多種類の武器体系になると、補給が悪化するのは戦訓の1つだと感じます。
兵器によっては、ポーランドまで移送しなければ修理できないという話しもありましたね…。
防衛拠点にちょこちょこちょっかいを掛けてそこのウクライナ軍が疲弊したら一気に突破、これを何箇所でも繰り返してゆっくり前線を押し上げていく
士気は下がるし、ロシアと比較して戦力に乏しいウクライナ軍では対抗策に乏しいで良いことづくめだな。兵士が死にまくる点を除けば。おまけに西側諸国に支援は無駄であると信じさせるために、ロシア軍は常に勝ち続ける必要があるので攻勢の手を緩めることも出来ない
ホント戦争は地獄だぜ
ロシアの勝ち筋は11月の米国大統領選でトランプ当選からの支援の大幅縮小、2025年に大規模な攻勢しかけて有利な条件で停戦って感じか?
いまだにキルレ1:4だの1:6だの夢物語言ってる事に驚きですな
無双モノのなろうじゃあるまいし
ウクライナ兵が20万氏んでるとするならロシア兵は80万〜120万氏んでる計算ですか?
そんならいますぐに押し戻すのも容易だし、ロシアは占領地の維持すら不可能なんじゃないですか?
キルレートも実際の損害も知らんけど、攻撃側が防御側にあんな戦い方してウクライナよりも損失が少ないわけないと思うが……
たしかに実際のところはわかりませんが、ちゃんとした防衛計画に基づく縦深防御などであればよほどのことがないと防御側が攻撃側よりも損害が大きくなることはないと思いますが、今回のは戦いは成り行き上遅滞戦術をとっているという状況なので、どこまで防御側の優位があるのか不明です。
それに撤退時はどうしても撤退側の損害が一方的に増えますからね。ウクライナもかなり厳しいと思いますよ。
ロシアは志願兵が集まってウクライナは志願する者がいなくなったというのが答えだと思う。
ロシア人もウクライナ人も現場の兵士から我々より精度の高い情報を得ることができる立場にある。
高給出したところで行けば確実に死ぬのなら自殺志願者以外応募する者はいない。
リスクはあれど許容できるレベルのリスクだということ。
ウクライナ軍は絶望的な状況で、ロシアは少なくともリスクを許容できる程度には楽観的な状況であると言う意味なら、だったらそんな状況でどうしてロシア軍は数キロmしか前進できず未だに小さな地区の取り合いをして、ハルキウ方面の攻勢は頓挫したんだって話になると思うんですけど
戦力でも兵の補充でも優位なロシア軍が未だウクライナ軍相手に大規模な突破を出来ない理由として、自分は戦力の優位以上に損害が出てると思っているんですが、ここの皆さんはどうお考えなんでしょうか
リスクを最小化するために大規模な突破なんかせんのでしょう。
それをやろうとして派手に自滅したのが去年のウクライナの反転攻勢。
ハルキウ方面の攻撃は散々皆さん書かれていると思いますが主に東部防衛軍を引き付ける目的
東部戦線の露軍の侵攻は別に遅くもなく普通
ロシア側の損害が大きいからとではなく損害を出したくないから巡航速度を守って攻撃していると考えるのが妥当
市街戦なら泥試合だが。野戦はかなり守備有利に傾いている。
ドローンと地雷が強力で、ウクライナ軍、ロシア軍共に、戦力比関係なしに戦車や装甲車での突破が困難。ドローンによる偵察と榴弾により歩兵による突破も困難。ウクライナ軍のドローンと野砲の連携はかなりの物。
出血覚悟でかなり慎重に進まないとダメなのが現状。
諸々の情報を聞くと、事前偵察にしっかり時間を掛けてるのが大きいんじゃないですかね。
多方面での攻勢の他に特定地点ではそれなりの突破も見せているので、どの程度を想定されてるのかは不明ですが、戦力集積してその大規模突破を試みていないと考えるのが妥当では。
何せ物資も兵力も集めると米等も掴みやすくて叩かれていたので、デポも分散方式に大きく寄ってたはずですし。
歩兵同士の話ならそうなのですが、防衛側の火点が暴露された時点で砲撃や滑空爆弾が飛んでくる事を考えると「防衛側だから損害が少ない」と言い切るのは危険だと思います
詳細は戦後にならないとはっきりとしないと思いますけど
砲撃と爆撃で圧倒してドローンやランセットで丁寧に狩ってから、囚人兵にバイクでヒャッハーさせてるわけだから、兵の損害はあまり出ていないんじゃないかと思ってます。
都市に入り込まれたらもう守りきれんな
兵力で有利な時なら市街戦でも勝てたが、、、
戦争研究所の分析ではチャシフヤールでロシア軍が運河を越えたみたいですね。
運河西側の一部が係争地扱い。
FIRMSでも西側の反応がメインになってる
ウクライナ軍の防衛線が抜かれているのは何故なんだ…
月に3000発の誘導爆弾を投下され拠点ごと吹き飛ばされているだけなのにいったいなぜ…サッパリわからない…
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いや、おかしいでしょこんなの
もともと今年はゼレンスキーラインに拠って防衛戦となる予定だったはず。
今までの防衛戦のお陰でゼレンスキーライン構築に十分な時間は稼げたはずですから、無理は防衛はせずに下がるべきなのではと考えます。
早く下がらないと夏の本格攻勢に巻き込まれて後退が厳しくなってしまいます。
ウクライナが拠点を作ってしっかり兵士も物資も準備してたなら防衛有利でキルレとかも頑張れそうだけど今のウクライナは遅滞戦闘してる感が強い
遅滞したところで解決策はないみたいなジリ貧な気がするんだよね