ウクライナ軍は23日「ヴェリカノボシルカの状況は非常に困難だ」「まだ街は完全に包囲されていない」と発表したが、RYBARは「ヴェリカノボシルカ市内のウクライナ軍が南北に分断された」「孤立した南市内に第110機械化旅団の兵士が取り残さている」と報告した。
参考:Возле Великой Новоселки есть риск оперативного окружения Сил обороны – ОСУВ “Хортица”
参考:Времьевское направление: окружение части гарнизона ВСУ в центре Большой Новоселки обстановка по состоянию на 16:00 23 января 2025 года
ウクライナ軍がヴェリカノボシルカを放棄している可能性は非常に高い
ホルティツィア作戦・戦術グループは23日「ヴェリカノボシルカの状況は非常に困難で包囲される危険があるもの、まだロシア軍は街を完全に包囲しきれていない。これを阻止するため我々は努力している」と述べたが、RYBARは「ヴェリカノボシルカ市内のウクライナ軍が南北に分断された」と報告した。
RYBARはヴェリカノボシルカ方面について「ロシア軍がカシュラハッチ川を越えてヴェリカノボシルカ市内に侵入した」「ロシア軍がシャイタンカ川沿いにヴェリカノボシルカ南郊外へ前進した」「ロシア軍がヴェリカノボシルカ市内を貫通してモクリ・ヤリー川に到達した」「ヴェリカノボシルカ市内のウクライナ軍が分断され南市内の敵が孤立した」と報告し、孤立したヴェリカノボシルカ南市内に第110機械化旅団の兵士が取り残され、北市内のウクライナ軍もモクリ・ヤリー川の渡河を試みていると付け加えている。
本当にヴェリカノボシルカ市内のウクライナ軍が南北に分断されたのかどうか視覚的に確認されていないものの、ロシア軍がモクリ・ヤリー川の渡河を試みるウクライナ軍を攻撃する様子らしきもの(位置が特定出来ない)が登場しているため、ウクライナ軍はヴェリカノボシルカを維持するための防衛を放棄している可能性が非常に高い。
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※アイキャッチ画像の出典:24 ОМБр імені короля Данила
事実だとしたら街の北側の部隊は後先考えず河を泳いで逃げるべきですね。犠牲は多いだろうけど助かる人もいるはず。
南側の110旅団はもう….
玉砕して一人でもロシア兵を道連れにするか、捕虜にしてくれることを神に願いながら降伏するしかないのでは。
ウクライナ軍の包囲外からの救出はもう間に合わない。
わー他正面の部隊も指揮下がりそうな地獄絵図
撤退・渡河中に、攻撃されている可能性が、既に出ているのですか…
大損害が発生しそうですが、絶望的な状況になるまで粘る意味があったのか、ちょっと理解できないんですよね。
追記です。
TOSシリーズ・重火炎投射システムと思う動画を拝見したのですが、この動画が事実ならば、かなり厳しい状況ですね…。
その動画のURLなど教えていただいてもよろしいでしょうか?
埋め込み動画および、記事内の下記リンクです。
(2025年01月24日 ブレミエフカ方面1月23日16時現在の状況 包囲されたウクライナ軍への投降に際しての指示書 Hara Blog)
リンク
下記の記事内です。
(2025年01月24日 ブレミエフカ方面1月23日16時現在の状況 包囲されたウクライナ軍への投降に際しての指示書 Hara Blog)
ありがとうございます。これは厳しい…
ノヴィ・コマールのロシア軍を一旦追い返した時に撤退していれば捲土重来の機会もあったでしょうに…どうしてこうなった
ドローンに追われながら平均川幅40メートルの川を寒中水泳……
こんなの見せられたらそりゃウクライナ国民も兵隊になりたくないってなりますわ
よしんば寒中水泳までは成功してもすぐに暖をとるか乾いた服に着替えないと凍死不可避なので北側の部隊も無事撤退出来るかというと絶望的と言うほかありません……
対岸もドローンの攻撃圏内であることに変わりはないので凍死する前、駆け込める近場にウクライナ軍陣地があるのを祈るしかないです
大統領旅団は踏ん張って戦ってるところを見せないと、第110機械化旅団を捨て石にしたと言われそうな事態ですね…
逃げても地獄、踏ん張っても地獄…
それこそ負け込んでるのなら戦場でない何処かで作られた細かい理屈なんかより軍事的合理を優先すべきところですが、不名誉が今後の部隊支援にも直結すると思うと事態はより複雑なのでしょうね。防衛命令違反で優秀な司令官を拘束という、規律に関する最近の事例もありますし。
まあ今回は何にせよもう撤退のフェーズに入っているようです。
この状態、もうずっと前からですが最悪な条件での撤退ですね。
完全に包囲されてないと言っても背水で、それでももう無理なら完全包囲とは違って一か八かにかけることもあるでしょう。死に物狂いの渡河はこれまでの戦史にもよくありましたが…今回はドローン監視の中というのは悲惨すぎる。
残った重装備での死守の抵抗ではなく、装備を置いて逃亡と追撃戦になるというのは、ロシア軍にとっては余力を残せて陣地を取れるという見本のような包囲戦になってしまいました。
ホルティツィア作戦·戦術グループが言うのならそうなんでしょう。彼らの中ではね。
47旅団と共に精鋭と言われる110旅団ですか。過去に何度も壊滅的被害を受けてたような気がするんですが、まだ補充続いてたんですか。
旅団の名前はずーっと同じでもメンツは何度も入れ替わってしまっているのでしょうね。”長く続いている米歌謡グループではオリジナルメンバーがもう誰もいないけど名前はそのまま”というのもママあると音楽評論家が言っていたことを思い出します。
さしずめ(第3代)「110機械化旅団」ですな。
ま、ダビンチウルブズ大隊も確かコールサイン「ダビンチ」の隊長はもう戦死したんじゃなかったかな。
日本やドイツ他でもたとえ國體変更があっても中身は入れ替わっても部隊名や艦名などを受け継いでいるのはままありますから奇異ではない。
またしてもまたしてもまたしても同じ過ちを繰り返す
即時停戦が最善手と部外者の俺は思いますが、もはや
メンツ・利権で拗れ過ぎてそうもいかない
他山の石とするしかないですね、、、
この中央突破、504の遮蔽物の無いジャンクション、ニコルスキー、損害は大きいだろう。
ここは、北方に撤退する部隊とそれを救援に来る部隊のケアもできてるのだろうか。
なら、露軍はよほど戦力に余裕があるのだろうねえ。
ロシアに余裕があるというより,ウクライナの戦略予備が枯渇しているのがより大きな問題ですね。
なんと言っても、使える予備部隊を全部クルスクに送ってしまったので。
戦略予備、まさに仰る通りですね。
独ソ戦クルスクの戦いは、ステップ方面軍(戦略予備)が防衛の穴埋めした、戦史があるわけですが。
ウクライナ戦争では、クルスクに戦略予備で攻め込んでいるとは、同じソ連系統で戦史を受け継いでいるはずなのに意味不明なことをやってるなと…。
>同じソ連系統で戦史を受け継いでいるはず
今の政権はロシア語の本や資料を焼き捨てましたから、相続拒否でしょう。で、米欧のご都合主義史観に切り替えたんで戦訓も消滅ですね。
ウ軍の撤退は、北方で渡河しないといけない状況なんだから、わざわざ中央突破して自国兵の損害を増やす必要などないと思うけど、という意味でした。
考え得る限り最悪の状態だが、この状態を招いたのはウクライナ軍自身の責任でもある
撤退チャンスなんて幾らでもあったし、もうダメになってから撤退命令出すのは幾ら何でも遅すぎる
なんというか、人命軽視してんだなって思わされた
何でこうなる前に撤退しなかったんだよ!?
ウクライナ軍は何も対策しなかったのか?
玉砕前提の死守命令だから、撤退なんて言う後ろ向き、敗北主義な準備なんかあり得ないというのがウク軍上層の腹だろう。
この後、ゼレンスキーから”見事な戦いぶり、玉砕であった”という賞詞が発せられ全軍に通知され諸人挙りて感涙に咽ぶという段取りじゃね?
陣地に固執すればロシア軍に押し負けて殲滅、陣地を捨てて逃げれば上層部から責任を問いただされる…。
現地の兵士達が気の毒すぎますね、そのうち不満が爆発して反乱するのも出てくるんじゃないでしょうか。
>反乱するのも出てくるんじゃないでしょうか
実相は不詳だが、ウク軍部隊陸軍第95旅団が寝返って反乱軍になったとか。動画に映っている人数は大したことない。
少なくともwikiに掲載されているウクライナ陸軍の部隊一覧に95旅団なる部隊は見つけられなかったんですが、どこの部隊とかはご存知ですか?
第95独立空中強襲旅団のことでしょ。
この人ディテールがとにかくいい加減。
???: 吾に余剰戦力無し、そこで戦死せよ。言いたいことがあればいずれ天上(ヴァルハラ)で聞く
???:○ねだと。よし、○んでやる。先に○ねばヴァルハラではこちらが先輩だ。
雑用にこき使ってやるから見ておれよ。○○○め。
○○○に当てはまるのは今回だと誰だろう。
負けるのはしょうがないとしても、負け方ってもんがあるだろう・・・ってのが繰り返されているのが救いがない。
要所ではあるが低地で防衛上は不利な位置にあり、こうなることは早くから予想されていた。既にウクライナ軍は撤退しだすと一気に崩壊しかねない状況と見える。上級司令部は防衛部隊を捨て駒にして遅延戦術をとるしか方法はないのだろう。外から観察している野次馬にしかすぎないが負ける戦争で望みのない戦いを強いられる兵士は哀れだ。
>ウクライナ軍がヴェリカノボシルカを放棄している可能性は非常に高い。
ちょっと疑問ですが、これは「現地のウクライナ軍部隊がヴェリカノボシルカを放棄して既に撤退している」のか、「ウクライナ軍上層部がヴェリカノボシルカの防衛を投げ出している」のか、どっちなんですかね。
すいません、言葉足らずでした。
ウクライナ軍はヴェリカノボシルカを「維持するための防衛を」放棄している可能性が非常に高い。
戦争や政治家は、その国の「体制」や「政権」の地金と本性を現し、民話や歌や郷土料理はその国の本心・“こころ”を語っていると個人的には考えています。