DEEP STATEは25日夜「ロシア軍がポクロウシク方面セリダブ市の背後に回り込む動きを見せた」と報告、さらにロシア軍兵士がセリブタのテリコン頂上で国旗を掲げる様子が登場したため「決定的な高さの優位性」を確保、これによりウクライナ軍の立場は一気に苦しくなってしまった。
どれだけ強固な陣地や拠点も想定していない方向からの攻撃には脆弱
DEEP STATEはスバトボ・リマン方面ゼレベツ川沿いについて24日夜「ロシア軍がマキエフカとネフスケの間のポケットを占領した」と、RYBARも「ロシア軍がマキエフカ北のゼレベツ川東岸地域で支配地域を広げた」「ロシア軍がゼレベツ川西岸地域で支配地域を広げた」「ロシア軍がテルニー方向に支配地域を広げた」と報告。
視覚的にもロシア軍兵士がノボサドベ集落内に国旗を掲げた様子が登場し、ロシア軍がテルニー方向へに南下していることが事実だと裏付けられた格好だが、今度はウクライナ軍がテルニー集落=Ⓐに侵入したロシア軍を攻撃する様子が登場。
テルニーを守るウクライナ軍は東から攻撃を1年以上も阻止し続けてきたが、唐突にネフスケを失ってから1ヶ月も経たないうちにテルニーへのロシア軍侵入を許してしまい、如何に想定していない方向からの攻撃に脆弱かをよく示している。
DEEP STATEはポクロウシク・ヒルニク・クラホヴォ方面について「ロシア軍が線路沿いに前進してヴィシュネヴェ郊外に到達した」「ロシア軍がC-050951方向に支配地域を広げた」「ロシア軍がセリダブ南郊外から市内に侵入した」「グレーゾーンがノヴォドミトリヴカ集落内に伸びた」と報告したが、視覚的にもロシア軍兵士がコロチェンカ炭鉱に隣接するテリコンの頂上=Ⓐで国旗を掲げる様子が登場。
ロシア軍はテリコンの頂上を確保することでセリブタ市内における高さの優位性を確保し、逆にウクライナ軍の立場は一気に苦しくなってしまった。
関連記事:ロシア軍がセリダブ包囲に動き、ヴフレダル方面でも新たな方向に前進
関連記事:侵攻974日、プーチン大統領はウクライナ軍2,000人を包囲したと言及
関連記事:プーチン大統領が北朝鮮兵の存在を示唆、衛星画像に映ってるなら何かがある
関連記事:ロシア軍によるセリダブ市内への大きな突破、ウクライナ人兵士も驚く
関連記事:ロシア軍がセリダブの防衛ライン突破に成功、市内中心部まで一気に前進
関連記事:侵攻973日目、ポクロウシク方面のセリダブ市内中心部でロシア国旗が登場
※アイキャッチ画像の出典:Повёрнутые на войне
セリブタ市内への突入もそうでしたが展開が急ですね。
この一帯を守るウクライナ兵はもうほとんどいないのではないでしょうか。
トレツクでロシア軍を徐々に押し戻してるって話もあるから、ポクロウシクかセリダブから部隊をトレツクに抽出しちゃったのかも。
もしそれが事実だったらただの馬鹿というか、アホの極み。もう既に半分近く侵食されてるトレツクを押し戻すために、テリコンを利用して敵の侵入を上手く防げてたセリダブを失うのでは全く割に合わない。
ただ、ウクライナ軍は派閥の力学でどこに兵力を使うかが決まってしまう傾向があり、シルスキーがチャシフヤールで馬鹿な反撃に拘って挽肉を量産した愚行の前科がある上、ゼレンスキーはクルスクに拘っている有り様。そういった事態が起きていても全く不思議ではないのがまたなんとも。
いやはや、やばいですね
ウクライナの上層部は、軍事的合理性よりも政治的な思惑から軍事作戦を決めてる傾向が強く
傍目からは、理解不能のとんでも作戦が繰り返されてますね
クリンキの渡河作戦も酷かったし・・・現場は大変そう
セリダブはしばらく持ち堪えていたのに、テリコンもあっさり取られるとは一度崩れ始めると後が早すぎますね。
いや、これはもしかすると「ウクライナ軍は敵をキルゾーンに誘い込み甚大な損害を与え、軽微な損失のみで戦略的撤退」している最中なのでしょうか?
全周方向に防御陣地を作るには、より多くの資材が必要になりますからね。
ウクライナ軍前線歩兵は、ローテーション不足の中で奮戦してたとは思っているのですが、前線兵力・砲爆撃・弾薬が劣勢はかなり苦しいなと感じています。
セリダブはテリコンがあるから攻略には時間が掛かるだろう、という見方があっさり外れてびっくりですよ
今までは高さの有利がある地点はそう簡単には抜かれなかったのにこうまであっさりとテリコンが陥落するとか、もうこれわかんねぇな
セリダブからウクライナ軍が撤退しているという話もありますが、まだ視覚的証拠が確認できてないので判断保留
どうやらウクライナ軍は、ヒルニクでも郊外のテリコンを2つ続けて失ったようで…。このロシア軍の進撃によりヒルニク-クラヒフカの開口部は更に縮まりかなり危機的状況に。鉄道線路沿いの浸透に対し未だに効果的に阻止することができず、相次ぐ戦術的高地の喪失を招いているところを見るといかに組織的抵抗力が弱まっているかがわかる。
鉄道線路とその土手なら地盤がしっかりしているので地雷を仕掛けるのが難しそうですね。
塹壕掘るのも難しそうですし、土嚢陣地だとすぐにドローンが飛び込んできそう
事前に砲の照準を合わせて敵兵見えた瞬間に発射というのも、
火力不足と徘徊型ドローンによる砲への攻撃で困難でしょうし。
こういう時の対処用の機動力のある部隊は、クルスク?
ドローンはネットや木に弱い。北海道とか鉄道防風林が意外と高くてデカい。ウクライナも同じ感じ。
榴弾はどうなんだろう。
意外と鉄道沿線対策は難しいのかもしれない。
セリブタとは一体…🐖
クルスク2000人の追加情報がしりたい?
なんでこんなにあっさりとテリコンを明け渡してしまったのでしょうか?ひょっとしてウクライナ軍兵士の士気が極めて低くなっていて、大した抵抗もせずに逃げ出してしまったとか?
基本的にウクライナ軍は勝手に退却したら軍法会議にかけられるシステムなんですが。
退却する部隊が多過ぎて、軍法会議の手続きが滞って麻痺してるそうで。
最近は各部隊が開き直って勝手に退却をするようになってしまい、戦線が全然持ち堪えられない現象が起きているようです。
ロシア側が突破した戦線を後からウクライナソースで調べてみると、「隣の部隊が勝手に退却したために孤立し、やむなく退却をした」というパターンがかなりありますよ。
死守命令なんて旧ソ連ですら途中から愚作なので禁じられた命令
それをウクライナ軍は事実上出してるみたいなもんですし
しかも、補給は滞り武器無し弾無し、兵士補充無しでローテ無し
そりゃ耐え切れなくなった部隊から後退するし
後退なんてされたら隣の部隊からしたらたまったもんではないでしょうね
敵前逃亡も命令拒否も基本的にどこの国の軍隊でも重罪じゃない?ましてや戦時中だと尚更に。
軍隊だからと言って何でも命令出来る訳じゃないですよ
もちろんそれはそうで、バフムトやリシチャンシクの頃は非常に頑強に戦っており。アウディーウカあたりまではウクライナの防御は鉄壁という感じだったんですね。
ところがいまや、「やむを得ない理由があれば自主判断で退却も許される」というムードが醸成されてしまい。
結果、「隣の部隊が後退したからうちも後退した、だってやむを得ないから」の連鎖反応が起きてしまってますね。
モラルの崩壊というのは怖いですね。
罪を裁くにはそれを行使できるほどの圧倒的な力が必要。そしてウクライナにはそんなものはないしそれができる実力があるならばそもそもこんなに戦線崩壊してない。というか軍指導部が現場からほぼ信用されてない時点で話にならない
これ以上粘っても損害の砲が増えるし撤退できなくなるな。
まともな司令官なら引くが