ウクライナ戦況

ウクライナ軍を自滅させる嘘報告システム、元凶はシルスキー総司令官

kyivIndependentは29日「ロシア軍は2022年夏以来最も急速なペースで前進している。後方の陣地強化が進んでいないため状況が悪化するかもしれない」と、ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏も「戦況悪化の原因は解任を恐れた指揮官の嘘報告にあり、まずはゼレンスキーとシルスキーが嘘を止めろ」と指摘した。

参考:Ukraine facing ‘grim’ situation in Donetsk Oblast, as Russia claims capture of Selydove
参考:Чому Сирський не здатний втримати фронт?

果てしない人事の茶番劇が繰り広げられ、自滅していくウクライナ軍

kyivIndependentの取材に応じたBlack Bird Groupのカステヘルミ氏は「ウクライナにとって先週は極めて困難な時間だった。ロシア軍は複数方向でウクライナ軍の防衛を突破し、2022年夏以来最も急速なペースで前進している。特に全面侵攻という視点で見ても前線の動きは非常に大きなものだ」「セリダブ市内に西側にウクライナ軍が幾ら残っているかもしれないが基本的に同都市は失われたと言っていい」「アヴディーイウカに次ぐ規模の都市が2週間ほどの攻撃を陥落したのだから本当に素早い変化だ」「最も問題なのは後退先の陣地が後退元ほど強固に強化されていない点で雪だるま式に状況が悪化する可能性も排除できない」と指摘。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

さらにkyivIndependentは「10月20日~27日の間にロシア軍は196平方km(DEEP STATE基準)の土地を占領した。ここまでの急速な前進は少なくと2024年中に見られなかった。そしてセリダブ喪失はポクロウシクにとっても悲報だ」「但し、プーチン大統領が設定した『ドンバス制圧』の達成にはまだ長い道のりが必要だ。ドンバス全体を制圧するには残り1万平方kmの土地を占領する必要があり、現在の前進ペースが維持されたとしても1年弱はかかるだろう」と報じたが「ドネツク州の状況は非常に厳しい」と強調している。

ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏も29日「どうしてシルスキーは前線を維持できないのか?」という5万文字以上の記事の中で「嘘をつくことを止めれば、シルスキーがやっている報告書上の戦争を止めれば本当の戦いを開始することが出来る。だからこそ勝利計画における最初のポイントは嘘を止めるだ」と指摘している。

出典:СИРСЬКИЙ

“この問題の元凶はシルスキーにある。彼は敵ではなくゼレンスキーをとてつもなく恐れている。悪い知らせを報告した際の神経質な反応を恐れている。前任者のサルジニーは議論なしにNOということは無かったが、シルスキーは自身への批判を恐れて誰とも議論しないし、ゼレンスキーのどんな指示にも従おうとする。現在の状況は前線の兵士や街の運命を案じるのではなく、自分の立場を守ること、神経質な大統領に怯えた結果なのだ”

“さらに部隊の統制力に関する問題も兵士が持ち場から逃げ出すことではなく「嘘」から始まる。戦場で問題が生じても現地部隊の指揮官は解任を恐れて上に事実を報告しない。敵が防衛ラインを突破したと報告する正直者は解任されるだけだ。シルスキーは命令に忠実で「Yes」としか言わない忠誠者しか容認しないため誰も本当のことを報告しない。シルスキーは陸軍司令官として2023年に73人の旅団司令官を交代させた。2022年から現在まで留任しているのは第57独立自動車化歩兵旅団の司令官だけで、それ以外の陸軍旅団では何度も交代が発生し、1つの旅団で6人の司令官が解任されたこともある”

出典:DIVGEN

“まさに果てしない人事の茶番劇で際限がなく、不定期で一貫性のない指揮官の交代は旅団に混乱をもたらすだけだ。解任を恐れる指揮官らの嘘報告は問題をどんどん悪化させて多くの兵士を殺している。前線の状況、部隊の能力評価、敵の前進に関する報告には嘘があるため街や集落が失われるのだ。これは兵士のせいではなく責任を負わない将軍たちの問題だ。ドンバスが失われているのも兵士のせいではなく軍上層部の不十分な状況認識が問題なのだ”

“さらに「ウクライナ軍の主戦術は守勢」という認識も嘘だ。シルスキーは市街戦における悪い報告を聞きたくないため防衛戦ではなく反撃戦を続けている。つまり事前に築いた塹壕や要塞で待ち構えるのではなく、ウクライナ軍兵士はロシア軍の前に放り込まれているだけで、身を守るための遮蔽物が存在しない場所で反撃戦を演じているのだ。これはロシア人が毎日投稿する映像を見れば誰にでも分かることだ”

出典:Минобороны России

“ロシア人が襲撃するウクライナ軍陣地には身を守る要素が殆ど存在せず、粗末な塹壕や掘っ立て小屋は兵士がシャベルや身近な材料で作ったもので、塹壕の深さは浅く頭上を保護する遮蔽物は見当たらない。政府や軍が「我々は拠点や陣地を守っている」いうのは全て嘘だ。上がつく嘘が多くの兵士を殺し、街や集落を失わせ、敵をドニプロの州境まで呼び寄せたのだ。残念ながら不十分な組織体制と上がつく嘘のせいで戦場の兵士らは何も出来ない”

“自身の敗戦を語るのは不愉快で難しいものだが前線の状況は本当に危機的だ。何故なら理解しようという意欲よりも、客観的な情報よりも嘘が多いからだ。敵の大軍が前進しているという大雑把な説明だけで組織的な失敗を覆い隠そうとしている。敵の優位性は完全無欠なものではなく敵を止めることも可能で、実際、多くのウクライナ軍指揮官は敵を食い止めている。だから嘘をつくことを止めれば、シルスキーがやっている報告書上の戦争を止めれば本当の戦いを開始することが出来るだろう”

出典:PRESIDENT OF UKRAINE

“戦場で成功している旅団の経験やノウハウを全部隊で共有して戦えばロシア軍を止めることは可能だ。だからこそ勝利計画における最初のポイントは「嘘を止める」でなければならず、何よりもゼレンスキーとシルスキーが嘘を止めなければならない。この手厳しい批判が彼らの耳に届いて自分たちの立場や将来の世代に対する責任について考えるきっかけになることを願っている”

因みにブトゥソフ氏はヒルニクについて「この街はドンバスで最も標高が高く他の高地を支配できる高さの優位性を備えている。ヒルニクを支配することで最高の電波到達範囲を確保でき、運用範囲が拡張された無人機を使用すれば遠くの敵を監視したり攻撃することができる。ドローン戦争において重要な電波の到達範囲はアンテナの高さに依存するため高地の支配は重要性が高く、ここを奪われたためロシア軍はクラホヴォ方面でも高さの優位性を手に入れた」と述べており、南のヴフレダルと合わせると南ドネツクにおけるロシア軍の高さの優位性は揺るぎないものになってしまった。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

ヒルニクが失われた原因についても「ヒルニクを守る戦いは街の外で行われ市街戦は事実上おこなわれていない。軍上層部はヒルニク喪失の責任を第120独立領土防衛旅団の第210独立領土防衛大隊に押し付けようとしているが、同大隊の戦闘能力を過大評価することはできない。本格的な支援もなく、武器も人員も不足した1個大隊にヒルニク防衛を任せた司令部の責任だ」と指摘しており、支配的な高さをもつヒルニク防衛に1個領土防衛大隊しか投入していなかったことの方が驚きだ。

どこまでブトゥソフ氏の指摘が正しいのかは不明だが、準備された防衛ラインの欠如、適切な訓練の実施、旅団司令部の指揮能力、部隊間の協調性や意思疎通の不備、各部隊の能力評価、人事問題などは2022年のセベロドネツクやリシチャンシクの戦いで露呈しており、2023年のソレダル、バフムート、アウディーイウカの戦いで問題がクローズアップされるようになっただけで、これらの問題は降って湧いた話ではない。

関連記事:ウクライナ軍はヴフレダル喪失の代償を支払う、南ドネツクの防衛ラインが崩壊
関連記事:ウクライナ人ジャーナリスト、政府の防衛ライン建設に関する説明は全て嘘
関連記事:ウクライナ人記者、ヴフレダル喪失は戦略的にも深刻な問題を引き起こす

 

※アイキャッチ画像の出典:СИРСЬКИЙ

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コメント

    • 胡瓜
    • 2024年 10月 30日

    そのまま全部信じるかは別として上への率直な報告が恐れられてる時点でシルスキーが単体の元凶ではなくウクライナ政府組織の構造問題じゃないんか…?

    77
      • たむごん
      • 2024年 10月 30日

      日本の組織でも、耳の痛い話ですが、仰る通りです。

      戦時大統領の権力集中が問題なのかもしれませんが、ガバナンス・仕組み作りもダメなのでしょうね…。

      35
        •     
        • 2024年 10月 30日

        読んでて、頭がクラクラしてくるな。ウクライナにとって、もっと微笑ましいネタはないのかな。
        かわいい子猫が生まれたとか。
        クルスクの歓喜と興奮をもう一度、再現しようとか。

        12
          • たむごん
          • 2024年 10月 30日

          子猫の画像、癒されますね。

          ヤギが草食べてる映像を、最近見ながらのんびりしていました。

          11
          • nachteule
          • 2024年 10月 31日

           探せば戦争中の癒しとしての猫動画とか有るけどな。

           少なくとも今クルスク並の事をしても一時的に湧いて後は外野が理解出来ない状況になって批判が出てくる未来しかないと思うけど。

          8
          • うくらいだ
          • 2024年 10月 31日

          いいですね
          M18駆逐戦車(ヘルキャット)見てニコニコ出来れば最高です★

          1
        • やみと
        • 2024年 10月 30日

        リーダーの考え方自体が重要です
        戦争は複雑で、必ず無数のミスや失敗を積み重ねていくことを正しく認識する必要がある
        「集落が奪われた?予定時間まで持ちこたえていれば、恥じることは何もない。立ち直って次の戦場に行こう」この3年間の戦争から、プーチンはその心境を長く保つタイプだったことがわかる
        しかし、欧米にとっては、リーダー本人ができるとしても、民衆が何年も耐えられるかどうかが問題だ

        39
          • たむごん
          • 2024年 10月 30日

          戦争は、お互いにミスがあるのが当たり前と言われますから、仰る通りと思います。
          独ソ戦でも、よく語られる事例ですね。

          民衆が耐えられなくなる=貧困に転落すれば、ホームレスがよく言われる事例と思います。

          海外支援に注力して、自国民が貧困化して投票権がなくなるのであれば、何の為に海外支援やってるのか分からないなと感じてます。

          >ヨーロッパのほとんどの地域では、「住所不定の場合、投票不可(No Address, No Vote)」というルールが敷かれている。
          (2024.6.4 ホームレスの人々に選挙権を。アイルランドで、住所がなくても投票が可能に IDEAS FOR GOOD)

          20
          • なんとも
          • 2024年 10月 30日

          おっしゃる通りです。リーダーの考え方は戦争では重要です。
          例えば、東條英機は部下思いだったそうですが、大局的にものが見えなかった。だから、損切りできず、戦線の無駄な拡大を許してしまった。

          ゼレンスキーはもっと不味くて、自分が望む結果以外受け入れないのでしょう。(西側への要求態度や意見を言う人を左遷するなど)

          これは、現実的に戦争を戦えないとイコールですから、この状況はリーダーゼレンスキーの段階で必然と言えます。

          6
      • hiroさん
      • 2024年 10月 30日

      日本の会社組織でもそうなのですが、組織やシステムを最適化しても運用するのは人間なので、記事が正しいとするとウクライナ軍として見ればシルスキーの資質が、ウクライナ政府として見ればゼレンスキーの資質が全体を歪めているのでしょうね。
      ザルジニーが総司令官の頃は(反攻作戦は失敗したけど)ここまで無様な潰走は無かったと思います。
      個人的には既に停戦交渉に動く段階だと思うのですが、もうしばらくはウクライナ兵の犬死にを見続けるのでしょう。

      20
      • 田舎者
      • 2024年 10月 31日

      シルスキーが現状の元凶なら、ザルジニーの時はこのような問題が少なかったという事になります。軍の組織自体が元々嘘報告で塗り固められる体質なら、体質を変えられなかった責任に限定されます。

      一方、ブトゥフさんの記事内容には、“前任者のサルジニーは議論なしにNOということは無かったが、シルスキーは自身への批判を恐れて誰とも議論しないし、ゼレンスキーのどんな指示にも従おうとする。“とありますね。

      任命責任は大統領にあるわけですが、軍トップが変わったことで戦局に大きな影響があったなら、悲惨なことだと思いました。

      7
    • nnm
    • 2024年 10月 30日

    今更侵攻初期のロシアと同じ轍を踏んでいるのか

    12
      •  
      • 2024年 10月 30日

      初戦におけるロシアの連絡不備なんてものはまやかしに過ぎない
      未だにキエフで孤立したスペツナズやらSAMに追い散らされるヘリボーンやらをもってロシアは満足に連絡も取らずに突っ込んできて無様にやられたなんてナラティブを信じてるやつが多いが、そもそも電撃作戦の中でいちいち戦果確認しながら進むなんてことは奇襲性を損なうだけの愚策であるし、ロシア軍だけでなくアメリカ軍であっても推定撃破をもって事前策定の計画通りに部隊を進軍させる
      アントノフ空港を制圧しながら後続がなかったのはウクライナ軍のチェルニゴフでの頑強な抵抗のためであるし、ヘリポートが成功しなかったのは開戦直下のロシア軍による対地ミサイルを用いたDEAD任務に対してウクライナ側が情報戦で勝り陣地転換によってSAMを生存させたからだ
      キエフの戦いは双方最善を尽くした上で運など様々な要素が絡んだ結果ウクライナ側が勝利を掴めただけであり、どこかで糸がかけ違えていたらロシアが電撃戦を成功させていた可能性も十分あったし、それは全ての戦線で同じことが言える
      未だに開戦初期に雑に撒き散らされたロシア軍弱しというプロパガンダを信じているものは状況を正しく認識しようという意識すら欠如しているとしか言えず、立場がウクライナ側だろうとロシア側だろうと軍事を語る資格はない

      65
        • たむごん
        • 2024年 10月 30日

        初戦について、仰る通りです。

        ウクライナ軍のダム爆破が、非常に大きく貢献していましたが、(連絡の食い違いなど)これが行われなければどうなっていたのか本当に分かりません。

        ロシア軍、謎の車輛渋滞が言われていましたが理由の1つであり、ロシア軍の作戦上不備とは感じないんですよね。

        (2022. 4.28 ロシアの進撃を阻止するためにキーウ近郊の村を水浸しに…住民「後悔していない。我々はキーウを救った」 business insider)
        (2023/7/25 ウクライナ軍がダム爆破 「洪水」で首都守った村で交錯する住民の思い 毎日新聞)

        16
    • なんとも
    • 2024年 10月 30日

    ほぼ想像通りの実態ですね。ゼレンスキーは軍に口を出し、部下を叱責するばかりで戦況を受け止めきれない。過去の記事や最近のヒステリックな武器要求、器でないと知っていましたが、そうだよなという感想です。

    この人物を英雄ともてはやした結果はどれだけ悲惨か、、、、アメリカやNATOの力を削り、ウクライナ国民を大勢犠牲にしました。ある意味でゼレンスキーが大統領になった時点でこの状況は決まっていたかもしれません。

    5
    • ななし
    • 2024年 10月 30日

    戦時中の大本営発表かな?

    33
    • ニーモーター
    • 2024年 10月 30日

    東からはロシアの物量攻撃。西からは司令部からの人事攻撃。
    ある意味挟み撃ちにされているウクライナ軍…

    54
    • 2024年 10月 30日

    不都合や不利な情報を報告すると大統領が不機嫌になるって話は以前からあったけど、どうせ現実は変わらないし後で余計に悪化した情報を聞くよりかはそのまま報告した方がいいだろうに。
    なんというか旧ソ連の悪いイメージを現在もそのまんまにウクライナやってる印象なんですよね。

    そういや有能な敵より無能な味方の方が怖いみたいな話ありましたっけ。

    37
      • かぼ
      • 2024年 10月 30日

      現時点だけを切り取って評価するならロシア軍はソ連軍の良かった部分を凝縮し更に進歩させた軍隊になった
      一方、ウクライナ軍はソ連の負の部分を煮詰めて腐らせた軍隊となってしまった
      運命は残酷だわ

      35
        • Artillery
        • 2024年 10月 31日

        「美しい報告書」の問題はロシア軍も同じだと管理人さんも記事にしているのに、なぜそういう感想になるのか分からない

        ロシア国防省がセレブリャンカ解放を発表、RYBARは到底不可能と指摘
        リンク

        7
    • たむごん
    • 2024年 10月 30日

    シルスキー総司令官の資質、行動について、ボグダンが以前取り上げていましたね。

    シルスキー総司令官は、部下から耳の痛い報告を聞けるような感じではなさそうです。

    (39:37~)軍中核の幹部がいきなり2名解任されています。
    これがね面白くてまずね1つ目の理由っていうのが1人解任された人がえ戦争全面戦争何日かっていうのを言えなかった。

    (40:11~)もう1つは、同じような幹部でですね。
    髭が気に入らなかった

    (2024/05/26 新たな指導者シルスキー総司令官。就任から戦況悪化の現在までを分析しました。 Youtube)

    16
    • 七志
    • 2024年 10月 30日

    ゼレンスキー大統領が自らが欲しい情報が正しい現実だと捉えている重度のバイアスに陥ってなければ良いけども、漏れ聞こえてくる情報を見ると、小さな戦いの勝利を大袈裟に誇張する事で自軍の不利を無かったことにするというバイアスに陥っているようにしか見えない……

    支援に対して相応のリターンを求めてくるヨーロッパ支援国相手に
    「ウクライナはこうも頑張っているんです。だからもっと武器ちょうだい」
    と言わないといけないからゼレンスキー大統領が
    「もう負けそう。停戦交渉しないとヤバい」
    と言うことはほぼゼロだろうし、ウクライナ西部の人達もロシアが出ていけば戦争を【終わらせる】と主導権を持ってそうな認識でいる以上ゼレンスキー大統領の認識にそれは違うだろと大規模なデモが起きるわけでは無いし、この記事ではシルスキー司令官が諸悪の根元と書かれているけど、シルスキー司令官もただウクライナの姿勢によって言いたいことを言えないだけではないのかな、と。

    個人的に、ゼレンスキー大統領は勝利計画()が最初から通ることを考えて無くて、ウクライナ国民の不満のはけ先と「支援無いからもー無理っすわ」と言ってロシア主導の停戦交渉に乗っかる前兆であれば良いな、と思います。(クルスク全ブッパの時点で、クルスクの兵力は民族主義集団で、停戦に反発しそうor戦後の邪魔だから処分しようという判断をゼレンスキー大統領がしていないならこれは現実的でない願望だけど。)

    日本もウクライナで一喜一憂せず、安易にロシアに不服を覚えさせたことが戦力勾配の悪化が著しいアジア情勢にどんな悪影響が出てくるか、来る中国の侵攻に耐えるためにどうすべきかを真剣に悩むべきなのに…………
    バルト三国やオランダ等は今当初の予算とは無関係に必死こいて国防力向上に努めているのに、本邦と来たら…………

    29
    • 通りすがりのアロワナ
    • 2024年 10月 30日

    両翼広げた敵に囲まれて、砲弾の雨+滑空爆弾が降って来る中でなら
    日本軍的なウソであれと思う、本日、晴天、敵影無し的な感じ

    生きて帰れぬなら、毎日1000キルとか、言いたくなるかもね

    穴だらけの町や塹壕なのに、1000キル/日だと報告しなきゃ成らん兵士だとすれば悲しすぎる

    瓦礫だけの街の写真見ようが、穴だらけの塹壕と畑を見ようが

    絶賛1000人斬りは、ヤフコメ界隈だと、真実にして絶対、異論は許されない

    まー80年前も戦果、戦果の大本営を素直に信じた日本人なんで、成長ゼロは悲しすぎる現実だけど

    仕方ない

    だけど、当事者も似たような状況てのはキツイね

    28
      • NIVEA万能論
      • 2024年 10月 30日

      これで隠しようがない位に状況が悪化すると「どうして嘘の報告をしたんだ!」と現場が責任を負わされそうですね。

      33
    • 2
    • 2024年 10月 30日

    それぞれの国家指導者の軍への干渉が対照的に変化して行った独ソ戦見たくなってない?

    25
      • クル
      • 2024年 10月 30日

      スターリンは最初は持ち前の強権を振るうも失敗を繰り返しん遂には「あなた素人なんだから現場の事に口出さないでくださいよ!」って怒られたら意外にも素直に謝って従いましたからね
      国を統べる人間としてそこの損得勘定は出来る人物だったと言う事です
      ゼレンスキーはそこが出来るのか出来ないのか

      33
        • かぼ
        • 2024年 10月 30日

        後退不可の死守命令は絶対駄目!!ってソ連ですら途中で変わりましたからね

        18
    • ななし
    • 2024年 10月 30日

    記事に関してもいろいろと言いたいことありますけど、
    写真の後ろ姿の兵士中学生くらいの体つきに見えますが
    いやまさか、、サンプル写真だよね、、

    さすがに?華奢すぎて本当の前線の写真じゃない、、はず

    11
      • NHG
      • 2024年 10月 30日

      ホントのところはわかんないけど出典は「ロシア国防省」になってる

      2
      •  
      • 2024年 10月 31日

      気の所為でしょう。全身が見えないから錯覚してるだけですね。ハート押してる人も何見てるんだか。

      4
      • kitty
      • 2024年 10月 31日

      魔法の杖・AKがあれば小学生くらいの少年兵も立派な戦力に大変身ですから、別に志願兵がガリでも問題ないのでは。
      ナードでも今はドローンオペレーターという最先端戦術の尖兵を務められますし。

      3
    • マダコ
    • 2024年 10月 30日

    イエスマンのシルスキーが、イエスと言い続けるという意味では、嘘報告を続けるしかないということでは?ゼレンスキーは、耳障りの良い情報を知りたいという感じは以前からあったので、そういう意味では、両者は以前までは上手くいっていたのでしょう。
    ただ、この状況が、全体にとって良いということにはならないとは思いますが・・

    18
    • ろみ
    • 2024年 10月 30日

    ヒルニクの守備隊が郷土防衛隊一個大隊だけに過ぎなかった一方でトレツクでは市南部だけはなく市中央部でも反撃が行われておりロシア軍に後退を強いているようです
    補給対象の強固な防衛拠点(クラスノホリフカ、マリンカ、ヴフレダル)が既に全滅し補給拠点としての価値を失いポクロウシクとの接続も絶たれた防衛拠点としても守りづらいクラホヴェは撤退が進行中なのではないかと思います

    シルスキーは都市後方のテリコン郡の高さで圧倒的地形有利のトレツクを守り抜くのを重視してクラホヴェ含む南ドネツク一帯は見捨てたのかもしれません
    先にクルスクの方を戦線整理してヴフレダル包囲を阻止出来る増援を送るべきだったというのは最早、後の祭りなので順当な決定だとは思います

    これでクラホヴェが本格的に包囲され始めてから増援が到来とかしなければの話ですけれどね

    10
      • ななし
      • 2024年 10月 30日

      ヒルニクが落ちるとコンスタンチノフカ・チャソフヤルも
      危機に陥りますよね。なのでおっしゃる通り妥当ですね

      クラホヴェ撤退も妥当なのかもしれませんが、ただ前線
      ロシアに圧倒されるままにズルズル後退しているだけなら、
      反撃できる見込がないですな

      14
      • cosine
      • 2024年 10月 30日

      ただ、ロシアにとってはトレツクから一旦叩き出されたとしてもおそらく大したことではなかろうと。
      補給線叩きからやり直すだけでしょうし。
      むしろ相手が攻め側をやってくれるのは毎度ありまであるという。

      20
        • かぼ
        • 2024年 10月 30日

        去年の反転攻勢で何故ロシア軍が耐え切ったのか判る内容ですね

        19
        • 通りすがり
        • 2024年 10月 30日

        そもそも、隣接するアルテーモヴェとニューヨークを既に落としてますからね。
        トレツクでの取り合いで消耗するだけ、後のコンスタンティノフカの攻略が楽になります。

        7
    • NIVEA万能論
    • 2024年 10月 30日

    神経質で短気なトップとそれを恐れるイエスマンの取り巻きという構図はどこかで見たような気がするんですが…

    35
      • 契約者さん8
      • 2024年 10月 31日

      タトゥーや旗(綱紀粛正前)はフラグだったか

      6
      • 田舎者
      • 2024年 10月 31日

      トップの椅子にボタンがあって、押すと部下の足元に穴が開くヤツですね。

      3
    • 2024年 10月 30日

    ウクライナ軍の組織に問題があるのは確かですが、ブトゥソフ氏の言うところの「真っ当な」軍隊になったところでロシア軍を抑えられるかというとそれもまた疑問ですけどね。
    どちらかというと負けがこんできたから犯人捜しを始めたように見えます。

    39
      • ななし
      • 2024年 10月 30日

      ブトゥソフ氏は憤懣やるかたないのでしょうね
      もう誰かを弾劾しないと気が済まないのかもしれません
      彼は真の愛国者なのでしょう

      ただ非常に残酷なことですが、この弾劾を真摯に受けとめ
      例え万が一ゼレンスキーやシルスキーがこれで反省し、
      改善したとしても、あるいは別の誰かに変わったとしても
      ウクライナは挽回の見込みは薄い

      国力で圧倒的に勝るロシアが既に先んじて改善を繰り返している
      わけで端的に追いつけないですな

      36
      • うーん
      • 2024年 10月 30日

      ザルジニー氏待望論もパッとしないし
      このまま西側のナラティブを繕いながら終戦を迎えるだけの展開が待っている気がします。

      24
      • 通りがかりさん
      • 2024年 10月 31日

      もし理想的なウクライナ軍になれば、今からでも限られた地点をより長く効果的に防御できるでしょうし、証明できれば交渉材料(与える損害と時間)にもなり得るでしょう。

      1
      • nachteule
      • 2024年 10月 31日

       真っ当な軍隊は衣食住がそれなりにしっかりしていて給料が額面通りに兵士の懐に入って兵士も武器弾薬も過不足なく充足している状況だと思うが嘘を無くした所でそれらが改善されるのかですね。

       ボロ屋や最低限掘っただけの陣地で兵士が生活しているのは事実。尉官が支援された装備を横長しか懐に入れるのはザラ。賄賂で配置が変わるのも食材や燃料手に入れるのに手出しがある場合もある。
       嘘で問題起きているのは間違いないけど、それは単なる一要因でしかない。

      12
    • もり
    • 2024年 10月 30日

    Twitterじゃウクライナ軍のドローン攻撃でロシア軍は潰走続きで近いうちにロシアが崩壊するハズなのになぁ

    26
      • 名もなし
      • 2024年 10月 30日

      ロシア軍基地ドローンで大損害
      カディロフの反乱
      てところですかね
      そこら辺言ってるチャンネルはもう宗教みたいになってますね…

      29
        • かぼ
        • 2024年 10月 30日

        >宗教
        崩壊寸前のロシア軍と北朝鮮軍がまとめてクルスク侵攻中の精鋭ウクライナ軍によって大打撃みたいな話にもうなってるみたいですね
        情報元はどこなんだろ?

        28
    • 拓也さん
    • 2024年 10月 30日

    第一次世界大戦後の「背後の一突き」伝説ってこんな状況で生まれたのかなって思ったり

    18
      • 反革命分子
      • 2024年 10月 31日

      優勢→敗北の非合理を説明するために導出された説なのでしょうが、前提条件の「優勢」という点から既に誤りというのがよく似ていますね。

      7
    • 七資産
    • 2024年 10月 30日

    攻撃のほうが士気が上がるってのがある
    クルスク前まではボグダンさんの動画は悲壮感溢れててこのままではクーデターが起こるのでは?という感じだったが、
    進攻後はこのまま勝てる!クルスクを台湾化しようとか威勢のいい話に変わった
    自分からみるとクルスクは自殺特攻なんだけど、国民士気は回復した。
    兵士の損耗は激しくなるがたまに奪回するニュースがないと国民の心が折れると思うから仕方ない

    4
    • 傍観者
    • 2024年 10月 30日

    敗戦が隠せなくなったからゼレンスキーと軍首脳に対する批判が噴出してきた。露軍は人命を軽視して前進しているが大損害を被りもうすぐ前進は止まるという宣伝が通用しなくなった。人命を無視して経験不足の老人新兵の突撃を繰り返しているのは実はウクライナ軍だったというお粗末。ウクライナ戦争当初の露の継戦能力は半年、ミサイルは1か月で尽きるが通用しなくなったのと同じで米軍無敵幻想を前提にした戦場無視の米英西側の架空戦争は破綻した。現ウクライナ政権の実質降伏しか道はないと思われるが、戦争を止めるのは早ければ早い程いい。長引いてウクライナ軍が崩壊すると露軍がドニエプル川で止まる理由がなくなる。

    39
      • なんとも
      • 2024年 10月 30日

      米軍無敵幻想を前提にした戦場無視の米英西側の架空戦争は破綻した。→仰る通りです。ウクライナは幻想に振り回されて、愚か極まりない作戦を連発していますからね。

      そもそも、アフガンで負けた後に自分たちは無敵だと信じられるのはなぜなのか?そこを反省しなかったのが、現在の惨状に繋がっていると思います。意地になって、ウクライナに楽観的な予測を繰り返してここまで来てしまったわけです。

      5
    • うくらいだ
    • 2024年 10月 31日

    ゼレンスキーの任命責任ですね。
    YESマンしか周りに置かない付けが回ってしまった。
    特に戦時下ではその対価は国民の命になるわけだから。
    シルスキー将軍も命令に忠実なのはその保身からきてるだけで、我々でいうところの、客より上司の顔色で仕事してる状態ですから。悪いとは言わないが、この戦争を乗り切るには能力が足りていないのかもしれない。

    4
    • DEEPBLUE
    • 2024年 10月 31日

    国力の弱い方が腐敗したら戦争は負ける。本当にナチスの伍長のまんま

    5
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