クリミア半島最大のフェオドシヤ石油備蓄施設は5日夜の攻撃で爆発と火災を引き起こしたばかりだが、13日夜に再び大規模な爆発が発生し、クリミア当局も「敵の無人機がフェオドシヤの石油備蓄施設に着弾して火災が発生した」と発表した。
参考:Масштабна пожежа на нафтобазі у Феодосії: безпілотники уразили об’єкт в окупованому Криму
フェオドシヤの石油備蓄施設は何度も攻撃を受けており、ロシア軍も低空を飛行してくる自爆型無人機の阻止が如何に困難かを実感しているだろう
ウクライナ軍による石油精製所や石油備蓄施設への攻撃はロシア経済に無視できない混乱を引き起こしつつあり、特に石油精製所がないクリミア半島は燃料供給を外部に依存しているためガソリン不足や価格の高騰が顕著で、5日夜にはウクライナ軍の自爆型無人機がフェオドシヤにあるクリミア半島最大の石油備蓄施設(25万トン)は着弾して爆発と火災を引き起こした。

出典:Крымский ветер
クリミアメディアも7日「6日夜に爆発音が聞こえたことを思い出して欲しい。フェオドシヤの住民は石油備蓄施設付近で翌朝も何かが燃えているのを目撃し、この火災で発生した煙は湾全体を覆い尽くした。現在は風向きが変わったので湾に立ち籠めていた煙は消え去ったが、未だにクリミア当局やフェオドシヤ当局から状況に関する公式発表はなく非常事態省も沈黙したままだ」と言及、Telegram上にはフェオドシヤの石油備蓄施設から立ち上る黒い煙を写した写真や映像が複数登場。
kyiv Independentも7日「フェオドシヤのターミナルはクリミア最大の石油備蓄施設で、ロシア軍に供給する燃料を最大25万トン貯蔵できる」「この石油備蓄施設は7日時点でも燃え続けており、北西側と東側のタンクで発生した火災は北側のタンクにまで広がっている」と報じていたが、13日夜に再びフェオドシヤで大規模な爆発が発生、クリミア当局も「敵の無人機がフェオドシヤの石油備蓄施設に着弾して火災が発生した」と述べ、Telegram上にはフェオドシヤの火災を映した画像が映像が多数投稿されている。
因みにRYBARはクリミアに対する鉄道車輌での燃料輸送について「ウクライナ軍はクリミアに向かう鉄道車輌をザポリージャ州トクマク付近で攻撃したため、鉄道によるクリミア半島への燃料輸送は安全ではない」と指摘したことがあり、つまりドネツク州から鉄道でザポリージャ州やクリミア半島への燃料輸送はリスクが高く、フェオドシヤの燃料が全て燃え尽きるとザポリージャ方面への燃料補給に影響を及ぼす可能性が出てくるため、ロシア軍にとっては嬉しくないニュースだ。
さらに言えばフェオドシヤの石油備蓄施設は何度も攻撃を受けており、ロシア軍も低空を飛行してくる自爆型無人機の阻止が如何に困難かを実感しているだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Крымский ветер





















専門家ではないので具体的には言えませんが、燃料輸送の貨車がレールの上で攻撃され炎上した場合って、レールにもダメージがいくんでしょうかね?
そうなれば燃えた貨車をどかしてからレールの補修をするので1日2日は時間を稼げそうな気もします
追記:衛星画像によればトクマク近郊で攻撃され炎上した列車ですが、現在も撤去されていない模様です。
A50撃墜、S400焼き討ち、S300対地攻撃大量消耗など対無人機に役立ちそうなシステムを次々に喪失したのも大きいだろう
特に高度な地対空ミサイルの運用兵士は万全な育成までに数年かかると思われる
これらの対空ユニットの損害は数年は充分な効力を発揮する形で回復しないと思われるので今後も無人機攻撃の損害は避けがたい
S-400、S-300レベルの対空システムメインで自爆型無人機の迎撃なんてやらんだろ
日本目線で考えても、低空飛行の自爆型無人機は非常に厄介であり、石油関連施設の攻撃も想定しておく必要があるでしょうね。
日本の石油備蓄施設・製油所も、海岸沿いに集中しているわけですから、どの程度守れるのかシミュレーションしておくのが必須でしょう(現実問題、かなり厳しいでしょうね…)。
ディフェンスは現実的に不可能でしょう
日本の場合、立ち位置がウクライナと同じなんだから、いかに確実、効率的に相手のインフラを機能不全に陥らすかの研究を重点的にした方が良いでしょう
仰る通り、攻撃力も備えるしかないでしょうね。
建築物の鉄骨が耐火被覆やコンクリートで覆われているのは熱で強度が落ちるからです。
911のワールドトレードセンターのあれと同じで、熱で柔らかくなって崩壊となります。
橋梁部で攻撃を食らうと相当なダメージになると思いますが、路盤上の鉄路が熱で炙られても夏の線路のようにグニャリとなるだけでなので、戦後の交換部だけで済むはずです。
線路網の破壊は意外と大変だと思います。
写真を見る限り、フェオドシア南部の港湾施設側から北向きに海を挟んで石油施設の炎上を撮影してるみたいですね。
目測でも延焼範囲が東西幅数百mはありそうなので、タンクだけでなく送油配管ごと炎上してるのでは。
短期間で何度も同じ場所攻撃されるって事は、短期間で何度も修理されてるって事でしょ
それはドローンで石油精製所や石油備蓄施設攻撃してもダメージ少ないって事だし、欧米からロシア本土攻撃出来るミサイル提供されてるんだからロシア軍みたいにミサイルや爆弾でもっとダメージ与える攻撃すればいい
戦闘機もミサイルも有るのに何故しないんだ?
修理しきれてないところに追い打ちしてるとは考えないんですかね・・・
ミサイルより安いドローンで
じわじわリソースを削らせ続ける。
一発で完全破壊より効きそうです。
修理中の施設を攻撃すれば完成した設備を攻撃するより効果が高い上に修理用の機材も破壊できる可能性がありますね。
去年から似たようなドローン攻撃報道されてるけ全然ロシア弱らないが?。
このブログで書かれてるようなガソリン不足もデマだとバレて西側メディアの報道減ってきてるし、そもそもロシア公式の情報じゃなく極端な個人の情報+西側の情報で偏りまくってるからブログの内容も信憑性下がり続けてる。
いいかげんプロパガンダみたいなのやめればいいのに。
効いてて草
この記事は注目される情報を淡々と解説してくれてるし、元ネタがプロパガンダかどうかは各自の判断で良いでしょう。
でも情報を提供してもらえるから、我々は考える事が出来る。
見たく無ければ目を閉じていれば良い。
ロシア産石油が中国とインドに輸出され、半導体部品もこの両国から入手できるように、何らかの制裁や破壊工作があっても(多少経済性は劣るが)対策が行われ、それを更に潰すというイタチごっこが続く。確かにウクライナ軍によるドローン攻撃で多数の石油関連施設に被害は出ているものの、各地に分散した備蓄や安全地帯から燃料を融通できないことはない。ロシア軍のドローン攻撃がウクライナ経済の致命傷にならないように、ウクライナ軍が飛ばしているドローン程度では短期間で修復できるほどの損害しか与えられない。ドローン迎撃手段も改良されワンパターンな攻撃は通用しなくなるはずだ。
この戦争はロシア、西側の死活問題となっており、双方の国民が疲れ果てるまで終わらない。人口と経済力ではウクライナを支える西側が圧倒的だが、西側諸国も少子化・貧困・移民問題など弱点を抱えている。ロシアはウクライナ全土を占領できず、ウクライナも全領土を奪還できない、明確な勝者のいない(双方敗者とも言える)終わりになりそう。
デマと断定するアンタの言い分こそプロパガンダっぽいよ
即座に弱らないのは事実
この何倍何十倍もの攻撃を受け続けるウクライナが持ち堪えてるんだから当然である
しかしながら全然弱らないがなどと嘲笑うのは間違い
戦果を喧伝したいだけの奴ら以外は分かってる事をそれ見たことかと言って何になるのかね?
その姿勢はロシアのプロパガンダそのままの言説であり、冷静に事実を見極めようとする姿勢では無いよ
モスクワは周辺の5つの石油施設でカバーされてるからいくつかの施設が停止しても問題なくガソリンが手に入る
しかしモスクワ以外の地域は周辺にある石油施設は一つか二つなのでそれらが停止するとガソリン不足になる
デマでも何でもない、事実の一つに過ぎない。
「日本の人口が減っているというが、東京の人口は増えているからデマだ!」とか主張する人いないでしょ?多分
早期警戒管制機や爆撃機等の対NATO用の高価なアセットもいくつか消耗した状況で絶賛大軍拡中の西側とどうやって事を構えるつもりなのよ
ロシアは今後ほぼド本命の戦力を投射してない西側諸国と対峙することになるんだが
ロシア側のミルブロガーや関係者、一部メディアの報道も西側のプロパガンダと言うのかな?
ここ数日の記事全く読んでないのかと思うくらい無知なコメントだね。
>そもそもロシア公式の情報じゃなく極端な個人の情報+西側の情報で偏りまくってる
自分は西側やウクライナ発の情報が全て正しいとは微塵も思っていませんが、ロシアの公式発表も正しくはないでしょうよ…
嫌なら見るな定期
妻が先日クリミアの状況を調査しましたが、今度はオデーサに住む人への調査を行いました。やはり停電が広範囲にわたっているそうです。どの程度の区域に渡るかわかりませんがクィーヴ(キエフ)も停電しているとのことです。
またSNSには、ガスも来なくなった、電気は計画停電ならぬ計画通電になっている、との報告もあるそうです。どの地域の話かは分かりませんが。ロシア側の報復もエスカレートしているようです。
話は変わりますが、各国駐在のウクライナ大使館は外国に住むウクライナ人に対して軍への登録を行わないとパスポートを更新してくれなくなりました。二十歳前後の男の子を持つ母親は戦々恐々となっており、どうすれば子供の国籍を他の国籍に切り替えられるかといった情報交換をしています。