ウクライナ軍参謀本部は11日夜「前線で計146回の衝突が発生した」「ヒルニク方面で最も多くの衝突が発生した」と、DEEP STATEも「ロシア軍がドネツク州トレツク・ニューヨーク方面、ポクロウシク・ディミトロフ方面、ヒルニク・クラホヴォ方面で前進した」と報告した。
参考:Мапу оновлено!
参考:ВСУ в ловушке под Курахово, наступление в Курской области, отход под Селидово — сводка за 11 октября
参考:На фронті за добу сталося 146 боєзіткнень, ворог надалі тисне на Донбасі, – Генштаб
参考:Russian troops renew assaults in Kherson, Zaporizhzhia oblasts, military says
久々に静かな1日と言えなくもないが、戦場の銃声が静かになったわけではない
ウクライナ軍参謀本部は11日夜「前線で計146回の衝突が発生した」「ドネツク州のヒルニク方面で最も多くの衝突が発生した」と報告したが、DEEP STATEとRYBARの報告内容は非常に静かなもので、特筆する内容は殆ど見当たらないというのが正直な感想だ。
DEEP STATEはドネツク州トレツク・ニューヨーク方面について「ロシア軍がニューヨーク西郊外で前進した」「ロシア軍がノヴォレクサンドリヴカ北郊外で前進した」と報告。
DEEP STATEはポクロウシク・ディミトロフ方面について「ロシア軍が線路沿いにディミトロフ方向に前進した」と報告。
DEEP STATEはヒルニク・クラホヴォ方面について「ロシア軍がオストリヴシュケ集落に侵入した」と、RYBARは「オストリヴシュケを占領した」と報告。
ウクライナ軍南部司令部は5日「ザポリージャからウクライナ東部に向う兵站ルートを制圧するため、ロシア軍は数日以内にオリヒウやマラ・トクマチカ付近で新たな攻撃を開始するだろう」と発表していたが、11日「ザポリージャ州で6日から11日まで計29回の攻撃を撃退した」「ロシア軍はLancet×3機を含む318機のドローンを使用し428発の爆弾を投下した」「この攻撃でロシア軍は何の利益も上げていない」と報告し、Kyiv Independentは「南部司令部の発表は以前の警告と一致する」と報じている。
クルスク方面も新しい報告はなく「久々に静かな1日」と言えなくもないが、決して戦場の銃声が静かになったわけではない。
関連記事:ウクライナ軍によるセイム川南岸地域への侵攻、失敗に終わった可能性
関連記事:侵攻960日目、ロシア軍がディミトロフに進むための最終関門を突破
関連記事:ロシア軍の決定的な成功、クルスク方面でウクライナ軍左翼の守りを突破
関連記事:ロシア軍はトレツク市内で前進、シヴェルシク方面の成功は存在しない勝利
関連記事:ロシア軍が東部戦線の複数方向で前進、ボルチャンスクの工場も再占領か
関連記事:シヴェルシク方面で三色国旗が掲げられ、トレツク南市内にもロシア軍が侵入
関連記事:ロシア軍が東部戦線で複数の集落を占領、南部戦線でも新たな動き
関連記事:ウクライナ軍はクルスクで後退、ロシア軍はハルキウとドネツクで前進
※アイキャッチ画像の出典:Минобороны России
428発の爆弾・318機のドローンを使って、何の成果も得られない(被害ゼロ)は有り得るんですかね?
ウクライナ軍南部司令部が説明する、『利益(成果)の定義』について、消耗戦と言えども素朴な疑問を感じます。
>「ロシア軍はLancet×3機を含む318機のドローンを使用し428発の爆弾を投下した」
>「この攻撃でロシア軍は何の利益も上げていない」と報告し…
>この攻撃でロシア軍は何の利益も上げていない
もはやウクライナ兵の命はドローンや爆弾より安いということかもしれない
ウクライナ軍司令部から、行間を読めってことなんですかね?
ウクライナ兵の命が大事と言われる局面で、仰るような趣旨にもとれますから、謎の発表だなと感じています。
最早追い詰められ過ぎた相手の戯言にしか聞こえませんね。
深読みするだけ野暮。
そっとしとくべきでした…
西部線戦線異状なし、報告すべき件なし
みたいなものでしょうか
WW1ありましたね。
WW2のファニーウォーみたいに、その後に戦線が動いたみたいにならない事を願っています。
かつての大本営発表の常套句、「我が方の損害は極めて軽微なり」の亜種である可能性…。
太平洋戦争の日本を、現代で追体験している気持ちになりますね。
大本営発表、現代日本では過去として批判されますが、戦争のプロパガンダそんなものかな?と不思議な気持ちで眺めています。
日本のネット世論を見てると
その英米プロパガンダに染まってる度合いは日本人の方がウクライナ人よりも酷い気がします
たぶん、世界でも1,2位を争うレベル・・・
日本の弱点は、テレビ新聞など、マスコミの信頼度が高すぎる事です。
日本は西側諸国でくくられますが、G7で見ても異常な水準であり、英米プロパガンダに染まりやすい背景ですね。
日本60%台
独仏伊30%台
米国20%台
英国10%台
(2021/02/13 「日本だけ異様に高い信頼度」マスコミを盲信する人ほど幸福度は低い 欧米のマスコミ信頼率は5割以下 プレジデント)
日本では北方領土問題があるからか、右派の人とかが特に反露感情が強いのもありますからね。
よくネットの掲示板等で「ロシア有利」やら「ウクライナ敗北」とかの書き込みを見かけたら、右派の人であろう方なのかスグにウクライナの応援・擁護とロシアのネガキャンとかしますからね…
だから右派の人の場合、マスコミを信用していると言うより、情報の出どころがどこであれデマであっても「自分に都合の良い聞こえの良い情報を信じたい」ってだけだと感じます。
100均などMade in Chainaを使って生活したり、輸入海産物をパクパク食べている方もいらっしゃるでしょうから、不思議な気持ちで眺める事があります。
資本家としての考え方を持ちながら、隣国が弱ったタイミングで、足下を見ながら搾取したり使い倒してやる!これくらい是々非々の気概が欲しいものですね。
追記です。
China
>Chaina
英国10%台のところで不覚にもむせました。
英国民10%台の信用しているものを、日本人が有難がっているのを見るのは胸の詰まる思いです…。
マスコミの信用度が低いからと言って、フェイクニュースに引っかからないわけではないと思う。日本はマスコミ、学者、ネット、政治家。右左がロシア叩きで一致しているので、まぁ難しい。
政府の宣伝=プロパガンダには警戒しているという意味にはなるでしょうが。結局、ネットや宗教とか、別のやばいのに捕まるだけだと思う。
中東に比べるとそもそもウクライナ・ロシアに関する基礎知識・関心がないので、表面的な話で流れやすい。イスラエルに関しては距離を置けたんだから、本当はいろいろと選択肢は実際の選択肢はあるのだろう(アメリカの入れ込み具合はイスラエルの方が上。右も左も支援)。
戦前の日本もマスコミが煽ったけど。冷静なマスコミは一部国民と政府に叩かれる(不買運動など)という、相互作用により、事態が悪化していった。
この点、まさに仰る通りですね。
イスラエル外交は、距離が置けて大正解だったと思います。
令和の米騒動を見ていると、お米に一喜一憂している貧乏さなのに、他国に入れ込んで不思議な思いで眺めています。
>中東に比べるとそもそもウクライナ・ロシアに関する基礎知識・関心がないので、表面的な話で流れやすい。イスラエルに関しては距離を置けたんだから、本当はいろいろと選択肢は実際の選択肢はあるのだろう(アメリカの入れ込み具合はイスラエルの方が上。右も左も支援)。
米騒動()でスーパーから米買い占めてたのはモロにテレビを鵜呑みしてるジジババ世代だったオチ
今は世の中が一歩進んで、米をレシートなしでも返品させろと押しかけて、追い返されてるようですね…。
令和のコメ騒動も酷いよな。
新米出れば大丈夫です・・・・1キロ二百円くらい上がっていない?
1年で20%から30%な値上げで。ウクライナ戦争原因の資源高、ガソリン高が収まっているのに。その辺の情報は大手メディアには出ないで、右肩上がり。
需要と供給を一時的に破壊して、高値維持とか、プロパガンダ超えている。
生産者側がインフレ我慢してたけど、メディアが引き金引いて上乗せした感じがします。
マスコミが煽って、短期間テレビ番組の視聴率上げて少しCMで儲けて、庶民は生活に困る卑しい話しなんですよね…
戦争はインフレ要因として有史以来よくあるのですが、生活苦を甘受してまで他国の戦争に関わりたい人が、今はどのくらいいるのでしょうね?
>428発の爆弾・318機のドローンを使って、何の成果も得られない
それほどまでにロシア軍は弱く、ウクライナ軍は強いのだ
だから西側は武器を寄こせ!と言いたいのかもしれませんね
ただ、そーゆー自分で発信してるプロパガンダによる情報の歪みが
クルスク侵攻とその占領地域の維持という判断に繋がってる気がします
何故、ピンポンダッシュにしなかったのか・・・
滑空誘導爆弾による爆弾投下ならば、威力が大きく誘導で周辺を吹っ飛び。
FPVドローンによる爆弾投下ならば、威力が小さくとも目標を目視している可能性が高いです。
地下陣地でやり過ごした事を考えましたが、砲撃ではなく爆弾ですから、上記どちらの種類でも無傷はないんじゃないかなあと…。
クルスク侵攻が、クルスク原発・クルスク市まで占領目的ならば、最初から無理筋でしょうね。
奇襲は、部隊数が多すぎると察知されやすくなり失敗しますから、必ず中途半端な規模になるため占領面積が広いと厳しいなと…。
主張側を強く見せ、相手側を弱く見せる目的だとしても、この情報だと受け取り側がどう判断するのか…
事実を伝えていると信じている人であっても、「大規模な弾薬庫の爆破に成功しているはずなのに、敵には無駄な攻撃すら繰り返す余力がある」→敵の生産力は遥かに強大という解釈も可能でしょう。
また、明瞭に被害がありそうな規模の攻撃を公表した上で、“敵は何の利益も無い”という極端な表現をすれば、信頼性の毀損に繋がり、以後は眉唾情報ソースに降格でしょう。
仰る点、文化の違いもあるのでしょうが、理解できます。
もしかすると砲爆撃が激しすぎて、我々と感覚が違うスケールになっているのかもしれません(年700万発、1日2万発砲撃とかの世界ですし…)。
>「この攻撃でロシア軍は何の利益も上げていない」と報告し
ゼレンスキー政権があんな有り様だからか、こういった“大本営発表”ならぬ、“大本営向け報告”ばかりになるのだろう。
クルスクにおいて見られるチグハグな行動も、「ロシア軍が反撃を開始した、前線は長く保たない、増援か撤退許可求む」が「ロシアの反撃は何の利益も上げていない、弾薬は多少消耗したため補給を要請する」にすり替わったら、ああもなる。
>「ロシア軍が反撃を開始した、前線は長く保たない、増援か撤退許可求む」が
>「ロシアの反撃は何の利益も上げていない、弾薬は多少消耗したため補給を要請する」にすり替わったら、ああもなる。
日本の一部情報では、
「ロシア軍は大損害でボロボロ、このままモスクワまで進撃するので補給が必要かもしれない」
ぐらいの話しになってましたからねぇ・・・情報の歪みは怖い
そりゃ撤退なんて考える必要なんて有るわけが無いって結論になりますよね
なんか第二次世界大戦のソ連軍の悪い所をそのまんまウクライナが引き継いだ感じですかね?(あまり詳しくないので)
ソ連軍も後期からは洗練されていったのに。でないとバグラチオン作戦もベルリン攻略もできない。
ソ連は、1937年に赤軍大粛清を行なって、トハチェフスキー将軍(赤軍近代化の功労者で智将と称えられていた)を筆頭に十分な職能を備えた将校を、3万人以上も処刑したり収容所送りにしました。
スターリンがドイツの偽情報(赤軍にドイツのスパイがいる)を真に受けて、「容疑者を一網打尽」にしたのです。
この結果、全体的な赤軍の将校の指揮能力は著しく低下しました。1939~1940年のソ連フィンランド戦争では、未熟な将校の多いソ連軍が大苦戦しフィンランド軍の約5倍の死傷者を出しました。
(ノモンハン事件では、日本軍がソ連軍に苦戦しましたが。)
独ソ戦の前半でも、粛清の後遺症でソ連軍は大苦戦しました。
「トハチェフスキー」でウェブ検索してみて下さい。
赤軍大粛清がなければ、ソ連はもっと早くもっと少ない損害でドイツに勝っていたでしょう。
もうゼレンスキーの支持率はウクライナよりも日本の方が高そう
最高のジョークですね
ウクライナ側の戦死者と同じく大統領の支持率も闇の中といった感じでしょうか
集落が陥落したかもしれないとか、ロシアが2キロ以上前進したとかの情報が、「今日は静か」って、アウディーイウカ陥落前では考えられなかった感覚。
500メートルの前進でも一喜一憂してた気がする。
管理人さんの23/10/13の記事見出しが
アウディーイウカの戦い、ロシア軍の突破は小規模だが戦力は尽きていない
ロシア軍はアウディーイウカで攻勢、ウクライナ軍は黒海艦隊を攻撃
そして、24/2/17の記事見出しが
ロシア軍勝利で決着、シルスキー総司令官がアウディーイウカ撤退を発表
この後、ロシア軍がアウディーイウカからディミトロフまで直線で約40㎞を約8か月で前進
24/10/13 侵攻960日目、ロシア軍がディミトロフに進むための最終関門を突破
なので月あたり5㎞と考えると、1日で0.5㎞から数キロの前進が複数日続くのは
ちょっと怖い状況のように思えます。
仮にウクライナの言っていることが全て事実であったとしても、ウクライナはこれが嵐の前の静けさだと考えなければならないだろう
昔お世話になった上司が、
病は気から、把握しなければ問題なし理論で
定期検診を一切受けず
手遅れになってたのを思い出した
ソレダル攻防の頃には既に
ウクライナは自軍の死者数を
誰も把握していないという
兵士のコメントがCNNに出てた
ウチのオヤジも検診受けずに気付いたらステージ3の食道癌でしたね。
悪い状況から目を背けずに常に最善の策を取り続けることが重要ですね。(当たり前の事過ぎますね)
ロシアは前からこうして一気に攻勢→何日か休息・ローテの繰り返しじゃん
「敵が攻めてこないと言うのは敵が何もしていないと言うことでは無い」ソ連軍の格言でしたか・・・。
ソ連は、1937年に赤軍大粛清を行なって、トハチェフスキー将軍(赤軍近代化の功労者で智将と称えられていた)を筆頭に十分な職能を備えた将校を、3万人以上も処刑したり収容所送りにしました。
スターリンがドイツの偽情報(赤軍にドイツのスパイがいる)を真に受けて、「容疑者を一網打尽」にしたのです。
この結果、全体的な赤軍の将校の指揮能力は著しく低下しました。1939~1940年のソ連フィンランド戦争では、未熟な将校の多いソ連軍が大苦戦しフィンランド軍の約5倍の死傷者を出しました。
(ノモンハン事件では、日本軍がソ連軍に苦戦しましたが。)
独ソ戦の前半でも、粛清の後遺症でソ連軍は大苦戦しました。