DEEP STATEはポクロウシク方面について2日「ロシア軍が市内中心部のポクロウシク駅、裁判所、中央市場を占領した」「ウクライナ軍は敵を市内から一掃するため増援投入を決定したが、市内への浸透を根本的に阻止する決定はなされていない」と報告した。
参考:Мапу оновлено
参考:Ситуація в Покровську
参考:ГУР проводит стабилизационные мероприятия в Покровске, РФ распространила ложь об уничтожении десанта – источник
参考:Сырский о Покровске: Окружения или блокировки нет, в городе работают ВСУ, СБУ и ГУР
敵は市内に拠点を築き始めており、監視ポイントやパイロットポジションを設置し始めた
DEEP STATEはポクロウシク方面について1日「ロシア軍がディミトロフ東郊外で前進した」「ナティフカがグレーゾーンに移行した」「コザツケがグレーゾーンに移行した」と、2日「ロシア軍が市内中心部のポクロウシク駅、裁判所、中央市場を占領した」「ロシア軍がポクロウシク南郊外のトロヤンダを占領した」と報告し、ポクロウシクの状況について以下のように述べた。
“ポクロウシク市内への浸透は「ズヴィロヴェ~シェフチェンコ~ノヴォパヴリヴカ区間」と「コトリーネ~ポクロウシク間の線路沿い」で発生している。市内の様々な場所で敵との交戦や敵排除が確認されているため、敵破壊・工作部隊が市内で活動する範囲=グレーゾーンが拡大し、北市内でも敵兵士の増加が確認されている。敵は市内に拠点を築き始めており、特に監視ポイントやパイロットポジションを設置し始めた。これは市内に十分な数の歩兵が存在し、ウクライナ軍の掃討作戦で特定地域から別の地域に移動していることも一因だ”
“ポクロウシクには軍上層部が到着して状況を掌握し、何百人もの敵兵士を街から一掃するため様々な特殊部隊の投入が決定されたが、ポクロウシク南郊外から浸透してくる敵を阻止する決定はなされていない。この判断がもたらす結果はやがて明らかになるだろう。ウクライナ軍のドローンオペレーターは昼夜を問わず敵を探し排除しようと試みているが、これは「(南市内から浸透してくる敵を阻止する作戦が行われないため)終わりの見えない作業」なっている”
因みにReutersは「ウクライナ軍がポクロウシク防衛のため特殊部隊を投入した」「この作戦はブダノフ中将が指揮を取っている」と報じ、情報総局の特殊部隊がUH-60でポクロウシク郊外に投入される映像も公開されたが、ロシア国防省は1日「ヘリコプターで投入された特殊部隊11人は全員死亡した」と発表、Telegram上にも投入された特殊部隊を攻撃する様子が登場したものの、情報総局は「この発表はゲラシモフ参謀総長のポクロウシク包囲と同じぐらいの虚偽報告だ」と述べている。
DEEP STATEが「様々な特殊部隊のポクロウシク市内投入が決定された」と言及したように、シルスキー総司令官も「現在のポクロウシク市内でウクライナ軍、特殊作戦軍、ウクライナ保安庁、ウクライナ国防省情報総局による合同部隊が活動している」と発表した。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ






















ポクロウシク市の航空写真を見れば分かりやすいのですが、ラズールニー地区~市庁舎付近~ポクロウシク駅まで、高速建築のようなものがあるのですが突破されましたか。
チャシウヤールのように、1つずつ破壊しながら進むのかと思いましたが、(浸透していたと言えども)一気に占領していることに驚きました。
ロシア=ウクライナ、ポクロウシク市内の兵力差がかなりあると言われており、ドプロピリア方面に引き抜かれていたのかもしれませんが前線の兵力差もかなりあったと見るべきでしょうね。
追記です。
ロディンスケに、空爆がこのタイミングで入っているのも少し気になりますね。
ポクロウシクを守るために他の地域の部隊を動かすと、部隊を引き抜かれた地域が突破される。いつものパターンになりそうですね。
AMKのmapだと8割くらいロシア軍に制圧されてるみたいだし そろそろ陥落すると思うね ヘリ作戦は続報がないからおそらく失敗かな
ロシア軍が偶然ヘリを見つけたのか 最初っからバレてたのかは知らないけど
これからウクライナはこれからどうするの? NATOどころかEUすら加盟は無理だぞ
ウクライナ軍はドネツク州から撤退した方が良いぞ ロシア軍がハリコフ州から撤退したみたいな感じで 賢い選択した方が良いよ
ロシアのミルブロガーを見てると偶然説でも説明がつきそう。
道路端でウ軍車両が通るのを待ち伏せしてるドローンの映像にブラックホークが低空飛行する映像が公開されてた。
手慣れたドローンオペレーターなら地形を熟知してるし着陸ポイントは察せられるだろうなと。
今になって増援投入を発表しているあたり、そういう「賢い選択」をする事は今回もないかと。
ところで本当にウクライナ軍がドネツク州から撤退してしまうと、ウクライナ側が要求している「現在の前線で停戦」でもロシア側の「ウクライナ軍がドネツク州から撤退、代わりにロシア軍がハリコフその他から撤退」よりも損という事になってしまいますね。
そうなれば戦争は一気に終わりに近づくでしょうけど。
冷めた目で見れば未だに侵攻ペースが平均数十m/日と緩やかですからねえ。
戦術的環境の改善のために数十数百kmの戦略的後退を選択する軍学者は、ロシアの情報空間はともかくウクライナ軍内にいないんでしょうね。
特殊部隊とヘリによる降下作戦はブタノフ発案
ISWのMAP上ウクライナ陣地のギリギリに着地する予定でしたが現場がロシア陣地に塗り替わっていて、
着地前にドローンで軒並み狩られた情報が映像ソースにて確認されています
ロシアの発表はそれを後追いしたものです
なおウクライナ軍は映像を否定しています
いずれにせよこの地に必要なのは数名の特殊部隊歩兵ではありません
道路が泥濘してバイクですら移動が困難と言われ、徒歩で撤退する羽目に陥っているとの情報が出ています
もうだめぽ
とにかくもうポクロウシク市はロシア軍の包囲攻撃で陥落寸前ということですね。F-16の投入やドローンの増産で戦局挽回とかやはり無理でしたね。トランプ大統領の就任もほとんど影響はありませんでした。
予想より前進に時間がかかっているといっても、退却を続けているのは結局はウクライナ軍の方です。
情報部トップのブダノフ中将が何のために最前線まで出てきてるんですかね?特別なミッションでもあるのでしょうか?
裏で暗躍してる人だと(勝手に)イメージしてました。
ウクライナの行動様式から考えると。
おそらく、ポクロウスクで孤立している部隊に、要人の子息か有名人がいたのでは?
いわゆる「プライベートライアン」ですね。
特殊部隊が命がけで潜入して、その兵士を救い出す。
そういう最高のストーリーを撮りにいったんじゃないでしょうかね。結果はドラマのようにはいきませんでしたが。
特別なミッションが「督戦」でないことを祈りたいですね。
元々ドンバス紛争での武功で名を挙げた人ですからね。
故に戦略的な視野には欠けるきらいがありますけど…
ブダノフ中将が直接指揮をとり、特殊作戦軍や情報総局などが救援に加わっているというのが何とも…
本来の任務とは違う任務を与えられているというのが、如何に兵力が不足しているかということを暗示しているように感じます。
現場指揮っていっても位置が把握できてるのはパブログラードのカフェから出てきたところだけだからなぁ。しかもヘリでの強襲作戦をやってる時間帯なのでなー。
ブダノフ中将がどこにいたかが問題ではなく、ブダノフ中将が直接指揮を執るという状況、しかも本来想定される任務とは異なる任務を与えられているというところが重要かなと思います。
眠いなぁと思いながら寝る前に開いてみたらこんな記事が。管理人さんは精力的で何時も凄いなと思っております。
気になったのは最後の方の
>「この発表はゲラシモフ参謀総長のポクロウシク包囲と同じぐらいの虚偽報告だ」
ちょっと待ってくださいって感じのコメントです。
ISWの戦況図でも事実上連絡線を監視下においてほぼロシア軍は「半包囲」を長くしていたと思います。俺の観点ではずっと長く包囲はしていたと思うのですが、ウクライナ的には違うのですねという感じ。包囲殲滅陣()以外は包囲ではないと言う事かもしれないけども。
それとこれでは本当にヘリコプターで特殊部隊を投入したみたいなのですが、全員死亡はそれこそありそうな事です。幾ら何でもそんな小数でどうにかなる戦場では無いでしょうと。
そんでもって俺の予想は外れました。ウクライナ側の発表を見ると情報総局の特殊部隊は本当に投入された模様……。こんな作戦マジでやるんですねと思った。ロシア侵攻当初のキーヴ付近へのスペツナズ投入以上に意味不明の作戦だと思うんですがやったんですね……ってなる。数は投入されたみたいですが。
しかし、シルスキー総司令官の発表通りでウクライナ保安庁やウクライナ国防省上方総局の部隊がいるというのが本当なら、ロシア側が「これを待ってた」だと思うんですが。ウクライナ軍に対してロシア軍はどうにも概して甘いと思うのですけど、彼らに対してはロシア側はあまり容赦しないと思うんですね。大丈夫かな……、って思います。色々な意味で。
それくらいリスクを取っても守りたい所だというのはわかるのですけど個人的には流石にもう諦めて戦線を整理しなおす方がいいと思いますね。
もうこの段階で市内での掃討戦なんて無理だろう。そもそもロシア軍の市街地への侵入経路を潰さないことには浸透を防げないし、今更市街地の南郊外地区を奪還出来るはずもない。今やるべきはロシアと同じように相手の”制圧”している地区に浸透して一撃離脱を繰り返すこと、そして何よりポクロウシク北郊外を失わないことだと思う。
予備戦力がない中で浸透はできるかどうか…
すべきことは散在してろくに防衛できない状態になった市街を放棄して北部やディミトロフ境の再配置だったのでしょうが
やはり敵の勢力の全容がわからない少数波状浸透に危機の把握が遅れたのが痛いのでしょうね…
≧もうこの段階で市内での掃討戦なんて無理だろう
寧ろ、掃討される側やからな、ウクライナ。
そして、少数による波状浸透の後詰めは普通に都市占領可能な数の歩兵戦力があったのやもね。
猫ちゃん可愛い…
それはともかくとしてポクロウシクが落ちたら何十キロ押し込まれるか分かったものではないので死守しなくてはならない。ヴフレダルの陥落とは比にならないくらいの悲劇がウクライナを襲う。
ここ抜かれたら西にはパブログラードまでまともな都市はない。キエフの守備隊も全部突っ込んで死守だ死守。どうせここ抜かれたら終わるんだから全てを使い果たすくらいやっても構わんだろう
えっと、それはポクロウシク抜かれたら、兵力ゼロでウクライナは全土無抵抗征服される条件を整えるってこと言ってますか?
地図にホルホコ通りとありますが、Горькогоなのでホルコホ通りですね。マクシム・ゴーリキー由来だと思います。
ポクロウシクはほぼロシアが制圧しており、ウクライナ軍は僅かな箇所を死守し何とか増援を送り込もうとしているがすでに手遅れであり意味を成さないのが実情なのかなと思っているので撤退以外無いでしょうね。
ブダノフ
「本来の任務というのは、欧州からの追加支援要請のための宣伝動画の撮影であり、そのためには悲惨な絵が撮れるほど望ましいので、作戦は至って順調に進行している」
1.前にシルスキーが非難していた嘘報告やらをしていた指揮官の粛清。
2.機密文書などの処分。
3.旗立て。
4.連れて行けない負傷者への慈悲。さらにロシアの捕虜虐殺をアピールまでがセット。
指揮官がブダノフだからこのくらいはあるでしょうね。ロシア国内で爆殺したとまた言ってますしね。
>ウクライナ軍は敵を市内から一掃するため増援投入を決定した
といっても送った増援が市内に入るまでに攻撃を受けてしまうようだと損失を重ねるだけで最終的に陥落は免れないのではないですかね。
ロディンスケ(北)・フリシュネ(北西)は、空爆も観測されているんですよね。
ドローンの監視もあるでしょうし、仰るようにまとまった増援・装備を、市内に送るだけでも大変なのかなと。
ロジンスケはウクライナ軍が取り返そうとして増援を送り込んで西側半分くらいにとりついています。それに対してロシア軍が空爆しているのだと思います。
ロジンスケは北からの補給道のところなのでポクロウスク包囲をやぶろうとしているのだと思います。
ウクライナ軍はロジンスケやドプロポリエの東方向の例の突出部にかき集めた増援をかなり送り込み続けています。
ただ、一時的にロジンスケを奪回してもポクロウスクの運命は変わらないと思うし、兵力の早い消耗になってしまうと思うのですが。
しかしウクライナ軍は、ロジンスケと同じようにE50号線のグリシノ方面にも増援を送ろうとしているらしいです。
にゃーんちゃんかわいいねぇ(脳死
猫が浸透してますな
ネコ〜
このサイト以外での戦況報道の中に「ポクロウシクは約1年前からロシア軍の目標となって攻撃を受け続けており、殆ど無人の荒野になっている」というフレーズが登場しています。本当なら市民が巻き込まれる可能性が最小化され何よりですが、最近俄にウクライナ側が言い出している気もします…。撤退前に「ロシア軍の攻撃で瓦礫の山になっている」と印象操作する手法のポクロウシク・バージョンでは?とつい疑ってしまいます。
それはまず「発言者が誰なのか」を確認するべきですね。
前回と同じかどうか自信はありませんが今朝のAFP系の「シルスキ-の司令で特殊部隊をポクロウシク展開」のネット記事に、この表現が出ていました。短めの文章なのでAFPが現地取材した感想なのか、取材対象であったウクライナ側の発言なのか判断し難い感じですが、最小限ロシア側では無い事は確かそうです。前回もそうでしたが、西側メディアが戦闘中の激戦地について両軍が発表した戦況以上の事、例えば残った住民について直接取材しているとは思えず個人的な感覚ではウクライナ発と感じました。
この状況で反攻するなら一昔前だと航空攻撃で敵陣地を破壊し、砲撃で防衛部隊をすり潰したのち機甲部隊で突破する…だったのが地対空ミサイルでCASは困難、砲兵と機構部隊はドローンに捕捉されるとアウトレンジされるので集中運用ができず、歩兵を浸透させるにも予備兵力と時間がかかるとなりどうすりゃ良いの状態。損害覚悟で人海戦術やってるロシアが現状の最適解なんでしょうね。追い詰められるともう毒ガス使うしかない…と指導部が考えない事を祈るばかりです。
特殊部隊なんて影の存在で落ち着いた頃に存在をリークするもんだと思っていたが投入を公開するあたり国として終わってる感じがするね。
規模的に隠し切れない旅団とかの投入なら公表したって良いと思うが、規模の小さい特殊部隊が投入されたから喜ぶ国民も居ないしそれにロシアがビビって戦線が崩壊するようならやるべきだと思うが違うよね?
>規模の小さい特殊部隊が投入されたから喜ぶ国民も居ないし
アメリカなら喜びそうな…
「選び抜かれた少数精鋭の特殊部隊がポクロウシクの危機を救う!」とかだったら喜ぶかもですが、現実は返り討ちに遭ってますからね…
評価は最悪だが、個人的には少数の特殊部隊の市内への投入自体は悪いものでもないかと。そりゃ市内を掃討するのなら兵力が足りてないが、市内に浸透、潜伏して、市内で定着、拠点化を進めるロシア軍に奇襲を仕掛けて回るなら合理的ではある。
ただし何でヘリなんて目立つもので侵入するのか?何故大々的に公式発表するのか?
そして結果はもう失敗以外の何物でもないだろう。
なんでヘリなんて目立つ物では、映像が欲しいから。
何故大々的に公表するのか、それが宣伝になるから。
作戦として失敗でも、宣伝として成功なのかも知れない。
陸路は基本砲兵とドローンの火制下に有る上に、泥濘で陸路での迅速な投入が困難だからじゃないでしょうかね。
危機的な状況故、多分これが本当に最後の一手だったんじゃ無いかな。
ウクライナメディアで読んだウクライナ兵インタビューでは、市内全域が現在グレーゾーン化しているがロシア軍の包囲網は目標達成には未だ程遠いと主張していますが、大釜の未封鎖の開口部をロシア軍が地雷原化している話を露メディアで読んだのが気になります
まだ封鎖を急がずにポクロウシクを放棄できないウクライナ軍の救援や脱出を大釜の開口部へ誘導してすり潰そうとしているのだとしたらウクライナ軍にとって厳しい状況が続きそうです