ウクライナの戦争報道=テレソンについて現地ジャーナリストは「事実上の検閲状態で批判的な意見が抑圧されている」と、New York Timesも「ウクライナ人はうんざりしている」と指摘していたが、EUも加盟準備の過程でテレソンを批判し「TV放送を侵攻前の状況に戻せ」と要求した。
参考:Commission adopts 2024 Enlargement Package
参考:EU slams Ukraine’s wartime pool of TV channels, urges Kyiv to restore media pluralism
本気でロシアの情報戦を遮断したいならTelegramを遮断した方が手っ取り早いだろう
ウクライナ政府は2022年2月上旬、正確な治安状況と国家機関の情報を国民に提供する目的で「統一された情報プラットフォーム=United News」を創設し、ロシア軍の侵攻が始まると戦争関連のニュースはUnited News(通称:テレソン)に統一され、これを国営放送と民間メディアが年中無休で放送して高い視聴率と信頼度を得ていたが、現在のテレソンは「ロシアの偽情報に対抗して正確な情報を国民に提供する」という役割を果たしておらず、多くのウクライナ人ジャーナリストは「テレソンによる戦争ニュースの独占は検閲の一形態に過ぎない」と考えている。
New York Timesも今年1月「ロシアの偽情報に対抗し、士気を高めることを目的にした政府公認のニュース番組が『戦争についてバラ色のイメージを描いている』と国内から批判された」と報じ、テレソンの問題点を以下のように指摘した。
“ウクライナ人は侵攻直後から1つのニュース番組しか視聴できず、戦車がロシア軍の陣地を破壊する様子、前線付近で活躍する衛生兵の様子、海外で支持を集めるゼレンスキー大統領の映像などが詰め込まれた番組を年中無休で放送している。ウクライナにとってテレソンは情報戦の主要手段であり、これに出演する政府高官らは「ロシアの偽情報に対抗し士気を高める役割を果たしている」と称賛し、ゼレンスキー大統領も2023年1月「テレソンはロシアとの戦争における武器だ」と語ったが、現在のテレソンは視聴率と信頼度の落ち込みに直面している”

出典:Генеральний штаб ЗСУ
“戦争勃発から2年が経過した現在、ウクライナ人はテレソンが放送する内容にうんざりして「所詮は政府の代弁者に過ぎない」と嘲笑し「戦争についてバラ色のイメージを描き過ぎ、前線で陥っている憂慮すべき事態や海外支援の停滞などを隠している」と不満を述べている。専門家もテレソンの視聴率と信頼度の落ち込みについて「戦場での勝利がおぼつかなくなり政府への不信感が広がっている証拠」と見ており、ウクライナのマス情報研究所も「我々は戦争に勝っていて、海外の国々は我々に好意的で資金を提供してくれると図式に誰もがうんざりしている」「テレソンは国家によるプロパガンダに過ぎない」と指摘した”
“テレソンには総視聴者数の約60%をもつ6つの大手メディアグループが参加し、政府は番組の制作にかかる資金の約40%を負担しているが、テレソンの編集方針にどの程度の口を出しているかは不明だ。但し、ゼレンスキー大統領は政敵が運営するメディアのテレソン参加を禁止しているため、番組に対する政府の影響力を懸念する声は絶えない”

出典:ПРЕЗИДЕНТ УКРАЇНИ
“テレソンに参加しているStarlight Mediaの司会者は「色眼鏡を通して状況を見ている」という指摘を否定し、前線の状況については「政府が公式見解するまで報道できない」と述べ、編集方針についても「Starlight Mediaはテレソンの独自枠でゼレンスキーに批判的な人々をゲストに招き、公式見解に異議を唱えるなど独自の編集方針を維持している」付け加えたが、世論調査によるとテレソンの信頼度は69%から43%に低下し、ウクライナ人の2/5以上がテレソンの終了を支持している”
“多くの専門家は「戦争継続に多くの犠牲が必要という事実をテレソンは覆い隠そうしている」「しっかりとした意思決定を下すにはバランスの取れた情報が必要だ」と、Starlight Mediaの代表も「番組の多様性を改善しようと試みているが、テレソンに人々の意見や考え方を形成できるような影響力はない」「SNS上で前線で戦う兵士や軍事アナリストが発信する情報の方が遥かに大きな影響力を持っている」と、マス情報研究所も「テレソンは本来の役割(偽情報に対抗するための正確な情報提供)に戻るべきだ」「ロシアのようになりたくなければ戦時下でも民主主義を守ることを考えなければならない」指摘した”

出典:Denis Yaroslavsky Telegram上で影響力をもつウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏
Ukrainska Pravdaも2023年の戦いを総括する記事の中で以下のように述べている。
“侵攻当初、世界第二位の軍隊を嘲笑することは国民の士気を高める役割を果たしたが、2023年までに敵を馬鹿にするやり方はメリットよりもデメリットの方が多くなっていた。ロシア人は自らの過ちから学んだのに対し、ウクライナ人はロシアへの憎しみが愛国心の公的な指標になった。我々はロシア人を嘲笑し、ロシア人を軽蔑し、ロシア軍を無能で馬鹿な集団として描かなければ「敵に同調している」と疑われる理由になったため、多くのウクライナ人には「哀れでろくでなし」の話が延々と与え続けられ、最終的に不愉快な発見が次々と降りかかることになる”

出典:Генеральний штаб ЗСУ
“ロシア軍は前線の要塞化に成功し、ロシア軍は我々よりも多くのドローンを保有し、ロシアは国内の軍事生産を確立し、これを我々が見習う立場にあることを、、、侮辱の対象であったロシア人への評価を「見習うべき対象」に変更するには多くの痛みが伴う。ドネツク州の行政境界線に到達するという目標から見て「ロシア軍の成功(2023年)」は控えめなものだが、我々が招いた傲慢さのお陰で「敵の些細な成功」ですら痛烈に受け止められ、国民全体にトラウマを植え付ける”
誰がロシア軍嘲笑を主導し、ロシアへの憎しみを愛国心の公的な指標まで押し上げたのかは謎だが、テレソンも関与していたと思われる「哀れでろくでなしの話」は様々な弊害をもたらしているのも事実だ。

出典:Головне управління ДСНС України у Харківській області ハルキウ北東部から避難する住民
ハルキウ北東部からの住民避難を進めている州当局者はEconomistの取材に「ウクライナ軍の精強さに関する楽観的な報道が住民避難に様々な問題を引き起こしている」と証言、当該地域に住む75歳のウクライナ人男性も避難を促すためやって来た娘に「これ以上悪くならないとテレビもラジオも言っている。ロシア軍は負けているし、増援も来るので敵はここまでやって来ない」と述べており、命を救うはずの番組が「住民避難を妨げる原因」になったのは本当に皮肉な結果である。
テレソンに参加するSuspilne Ukraineは今年5月「独自のニュース番組を開始する」と発表して注目を集めていたが、欧州委員会はアルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ、モンテネグロ、北マケドニア、セルビア、ジョージア、モルドバ、ウクライナ、トルコのEU加盟準備に関する詳細な報告書を30日に公開、この中で欧州委員会は「独立した公共メディアが役割を果たせるよう十分な資金を供給しろ」「メディア環境を透明性、多元性、独立性が確保された状態に回復させ、安全保障に起因した制限が情報に対する自由と権利を侵さないようにしろ」と要求。

出典:European Defence Agency
Kyiv Independentは30日「ウクライナの主要TV局を統合して作られたテレソンは当初『ロシアの侵攻に対する正当な反応』と見なされてきたが、これは後に『TV報道の独占による反対意見の抑圧』と非難された。一部の野党系TV局も『政治的立場を理由にテレソンから排除された』と不満を漏らしている。ブリッセルはTV放送の環境を『侵攻前の状況』に戻すことを期待しており、テレソンの客観性についても疑問を抱いている。運営資金が国庫から出ていることも批判の要因で『野党を含む議会全体の活動を報道すべきだ』と強調した」と報じた。
またウクライナでは独立系メディアやジャーナリストに対する攻撃(国家警察による脅迫的な自宅への訪問や秘密な監視など)も頻発しており、マス情報研究所のロマニウク所長は「独立系メディアに対する信用失墜キャンペーンの一環で、ジャーナリストの信用を傷つけて国民の敵に仕立て上げ『独立系メディアの報道は信用できない』と認識させる組織的な活動だ」と、国内外のメディア団体もウクライナ当局に「ジャーナリストへの攻撃を止めさせ責任者を処罰せよ」と要求。

出典:President of Ukraine
Ukrainska Pravdaも10月「ウクライナ大統領府が当社の編集チームと一部の記者に組織的な圧力をかけている。当社の記者と当局者が連絡を取り合ったり、記者がイベントに参加するのを妨害したり、Ukrainska Pravdaへの広告掲載を中止させるため企業に圧力を加えている。このようなシグナルは我々の編集方針に影響を与えることを目的にしたものだ」と声明を出し、これについて政府は「事実無根だ」と主張していたものの、欧州委員会も報告書の中で「ジャーナリストの安全性と独立性を確保し尊重せよ」「脅迫等の事案を早急に調査しろ」と要求している。
ロシアの強力な情報戦はウクライナ人の動員に対するネガティブな感情を高めているのに効果を発揮しており、明らかなプロパガンダ(ウクライナ軍が避難しない住民を戦いの邪魔になるという理由で殺しているなど)でウクライナ軍の信用を貶めているのも事実だが、ウクライナに対する情報戦の主要なアプローチはSNS=特にTelegramなので、本気でロシアの情報戦を遮断したいならTelegramを遮断した方が手っ取り早いだろう。
どちらにしてもロシアが仕掛ける情報戦に効果的な対処方法は見つかっておらず、国民の結束を維持するため「批判的な意見や情報を排除したい」という気持ちも分からなくはないが、攻撃で独立メディアやジャーナリストを黙らせるならロシアとやっていることに違いがない。
関連記事:ウクライナ大統領府による批判封じ、独立系メディアが組織的圧力を警告
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※アイキャッチ画像の出典:President of Ukraine
戦時中の情報統制が必要なのは当然ですが
しかし、軍や政治家上層部への不信感から
単に都合が悪いことを隠しているだけみたいにも受け取ってしまいますね
もともと、戦争前から問題があったんだよね。同一資本とか。オリガルヒ支配国家だから、どうあがいても胡散臭いんだけど。
euは、もう今のやり方では国民を誤魔化せないから方針変えろと言っているだけ。
テレソンに関しては、コメディアンのお仲間繋がりなのでオルガリヒというより暫定大統領ですね。新たなオルガリヒの一つかもしれませんが。
ロシアとの情報戦にテレグラムの遮断を…とはいうが
そのテレグラムを活用してるのはウクライナ側も同じなので遮断したからといって
ウクライナ側に利するかといえばそうではないのが的外れすぎる
>攻撃で独立メディアやジャーナリストを黙らせるならロシアとやっていることに違いがない
相変わらずのキレ
しかしロシア人と違って過去の誤ちから学んでおらす、自分達が正しいと信じ切っているので、全ての領域においてヤバい現実がさ差し迫っているかと……
戦争で報道規制を引き、一方的で都合の良い情報を流すのはどの国家もやっていることですが、ウクライナの場合は有利にするを超えて、自分たちの立場を強化して、現実に強烈なフィルターかけてるだけなんですよね。
返す刀で、、、EUさん。あなたたちがやってきたことも大概ですよ。
加盟国がパレスチナ支持派への弾圧をしたことは忘れてませんからね?
我々は正しい側にいると思い込む事は、修正が効かなくなる危険な状態でしょう。ウクライナに限らず、欧米にも当て嵌まりますが。
そういや日本でも今テレグラムが闇バイトのツールとして絶賛悪用中ですね。スレチは承知ですが。
半グレの間ではより秘匿性の高い「signal」が使われてるって話もある
一つのアプリを規制した所で、また新しいアプリが開発されてイタチごっこになるだけだと思う
シグナルの方はアメリカ製だし、遠からずアメリカ政府から圧力掛かりそう。テレグラムの方も夏頃に社長がフランスでいっぺん逮捕されたけど変わりませんね…。
いえ、そのアメリカ政府こそsignalを公式の連絡ツールとして活用しています。
そもそも非営利で活動しているので圧力をかけるのも難しいかと。アメリカで活動しにくくなったら他の国に拠点を移すだろうし。
テレグラムはロシア軍も前線で使うぐらい秘匿性が高いですからね。
CIAすら跳ね返す最強の秘匿通信をしょーもない闇バイトに使うってのはなんとも・・・
しかしあれほど大本営発表を愚かしさの極みと痛烈に批判してた連中が同じ事を自主的にやってるのをみるに彼らの中で、過去の発言とどういう整合性を取ってるのか非常に気になりますね。
正義の為だからやむ得ないと判断してるのか、それをいうなら大本営発表だってやってた当人達は必要だと思ってやってるわけで。
ウクライナもメディアを使って独裁体制を民主主義の守護者に粉飾させてる西側に言われたくないだろ
欧米はウクライナに民主主義の砦として揺るぎない支援をしたが当事者のウクライナが停戦を望んだので仕方なくそれを受けいれた、としたい
なので現実の結果に沿った報道をして厭戦の空気を広めようとする
一方でウクライナも死力を尽くしたが西側の支援不足のせいで仕方なくロシアと停戦をの受け入れざるしかなかった、としたい
なので勝利計画を受け入れない欧米が悪いとする
こんな感じの醜いプロパンダ合戦が始まりそう
これ対岸の火事じゃないよ。我が国でも同じようにウクライナ不利の情報伝えると「親露派だ!」って怒り狂うじゃん。これで紛争当事者になったらと思うと暗澹たる気持ちになる。
言論の自由を許さないのは、残念ながら今やロシアより西側の方が酷くなり始めてる
美しい報告書をロシア人は非難出来るがポリコレに染まった西側では報道しない自由で都合の悪い情報は封じ込められている
ロシア人が言論の自由は西側より無い状態でありながら、現実の状況に則した反省は西側より的確にやっているなんて魔法を信じてたらヤバイですね
そう、今の西側はヤバイ
大切な事なので2回書いてみました
ただ、それに関してはロシアと西側とでは戦争との距離が違うからという面も大きいことではありますがね。
ロシア・ウクライナの隣国以外にとってロシア軍は、自国の経済的困難よりも優先して対策する対象とは認識されていません。
ポリコレを始めとする欧米発の人権と権利は地球より重く差別も区別も伝統的な文化も一切許さん正解と正義は欧米で決める反論は許さんという押し付けにはウンザリしますね。
その欧米の本音で考える人権や権利を持つべき仲間にそもそも日本人が入っているかは大分怪しい所でアメリカ属国でそれなりの経済規模ある内は建前上は仲間だと認識してる程度で、自らの血を流して守るべき対象として果たして見ているのかは不信感を拭えない。
「報道しない自由」とは、正しく言い得て妙ですね。
旧統一教会の問題とか、ジャニーズ事件とか、まだ記憶に新しい話ですが。
日本の主流メディアが、ウクライナの負け戦とゼレンスキー政権の混迷について、ドンバスやクリミアのロシア語話者について、ほとんど伝えないのも、根は同じということですね。
日本のテレビもウクライナで北朝鮮軍が壊滅したとか報道してたけどな
ウクライナのプロパガンダをそのまま垂れ流すだけ
テレビ少し覗くと、特にニュース番組は延々と闇バイトとオオタニサン()と北朝鮮ガーしか流してない…
実際問題として、隠せない位の敗走が続いてるのにそれを隠そうとしても無駄であり、国民に対しての嘘となる訳で。状況を改善させられる見通しもないのに、『ウクライナは勝てるんだ』と念仏のように唱えられても我慢にも限度がある。
国民に対して戦時中にオブラートに包んだ情報しか渡さない方法自体は月並みな手法ですし、仕方がない部分もあるので、これだけで民主主義的じゃない、とは言えないでしょうがそういった嘘の積み重ねが許されるのは最終的に勝利できた時だけであり、嘘を嘘で塗り固めて、取り返しのつかない形で敗北した場合、嘘を吐き続けてきた連中の末路は簡単に想像できます。
西側がメディアを総動員して持ち上げたのに用が済んだら切り捨てるなんて台湾やフィリピンあたりが気が気でなくなるぞ
大国同士の争いの一方に与するとは、常に「切り捨てられたら終わり」のリスクと隣り合わせだということです。
切り捨てられないだけの理由を提供できる者だけが切り捨てられずにいられますが、それも決して絶対ではありません。
もちろん、他の選択にも別のリスクがあるわけで、大国以外の国、特に大国に挟まれているような国は身の処し方が本当に生命線なのです。
マンネルハイム将軍は””大国に頼り切ることは大国に逆らうのと同じくらい危険”といい、キッシンジャー(米外交の親玉)は”米国の敵になることは危険「かもしれない」が、米国の友人になることは致命的だ”(南ベトナム政府を見捨てた時の血も涙もないセリフ)と言ってますな。
さらに、マンネルハイム将軍は”勇気と銃剣だけでは戦争に勝てない。どんな過酷な条件であっても、講和の機会は逃してはならない””戦果に酔ってはいけない。前線は恐ろしい現実が迫っている。私はどんな条件でも即時講和を支持する”とも。冬戦争の前にも対ソ交渉団に”勝ち目はないから無駄だ。条件を丸呑みして絶対に戦争を避けろ”と助言してる。
WW2敗戦の結果による中立を捨てわざわざNATO入りし徒にロシアと敵対する今のスオミを見て仰け反ってるんじゃないかな?NATO入りを決めた元大統領だか首相は無責任にも英国に「逃亡」した模様。
まあ、傀儡国家の自称大統領に”緩衝国&ロシア生態系の中の国なんだからさあ~。もっとまじめにやれよ”と説いても詮無いことですが。
台湾の「中華民国」は、既に一度西側から切り捨てられています。
何故なら西側は、中華人民共和国と国交を樹立し、台湾の「中華民国」とは国交を断絶したので。
最近だと、アフガニスタンのガニ元大統領、ベネズエラのグアイド元暫定大統領、ジョージアのサアカシュビリ元大統領辺りも、切り捨てられた仲間ですね。
クルスク侵攻前のボグダン氏も
ウクライナのTV見るとアホになるから見ないと
断言してましたね
今は分かんないけど
何事も程度問題で、やり過ぎると弊害が出てくるのは仕方ないのですが、それを修正できるかどうかが政権・運用側の能力でしょう
そして問題はウクライナ政府が外圧を掛けられないと修正しない・できていない事です
能力・体制的な問題であるとすればテレソンに限らずあらゆる分野(特に軍事)で修正ができていないのではと疑わざるを得ないですね
このウクライナのテレソン放送は、単に戦争報道を検閲しているということではないのです。すべてのテレビ放送を1つにして統一の番組を流しているものです。
つまり、すべてのチャンネルを統合して1つにして、24時間、同じ番組を流しているのです。大本営発表やゼレンスキーの賛美ですね。極めて個人的意見ですが、ロシアよりウクライナの方が民主的でないし言論統制も厳しいと感じています。
しかし、それでも大きく見るならば、ウクライナの現地で、このテレソンを批判したり別のメディアで別の発言ができるわけです。もちろん敵国の方を応援するとか戦争反対とかはできないと思いますが。しかし、明らかに中国や北朝鮮とは違います。ウクライナも現在は選挙が停止されていますが、これもずっとではないはずです。
ウクライナもロシアも完全ではありませんが、民主主義も言論の自由も幾分かはある国です。インドネシアとくらべてどうかとか、エジプトと比べてどうかなどのレベルです。とにかく両国とも旧ソ連共産党の支配下ではないのです。
何が言いたいかというと、ウクライナ戦争は民主主義を守るための戦争だとか、両国を独裁国家だと批判する(当初はロシアを、最近ではウクライナを)のは少しズレているような気がします。
昔は「テレビばっかり見てるとバカになるよ」と怒られたって聞くけど、限度ってものがあるだろ······
信頼度が落ちた,といっても40%以上もあるんですよ。
日本の石破総理より高いんです。
これがまさにウクライナの強みであり、戦争の原動力となっています。
キエフインディペンデントなんて、日本で言えば「噂の真相」とか「選択」みたいな雑誌ですよ。ウクライナ人の大多数はその存在すら知らない程度のマイナー誌です。
そして、NHKと日テレとフジとテレビ東京が「ウクライナは連戦連勝!」と毎日朝から晩までニュースを流し。読売新聞と朝日新聞と創価新聞が「今日もロシア軍は敗北!」と1面トップで報じている状態です。
停戦なんて盛り上がるわけないですよ。
人間は、希望さえあれば、地獄の底まで歩いて行ける生き物なのです。
さすがに冬に暖房がなくなったり食料がなくなったり爆弾が降ってきたり親族や知人が死んだりすると希望もなくなるでしょう。人間はあっという間に変わります。それは見事なものですよ。
ベトナム戦争では解放戦線側がフエ虐殺を主導したと垂れ流していたが結局これも現在ではインチキと結論づけられている。
当時の米軍は取材に一切応じず同じセリフを繰り返すだけ。
米が嘘八百並べれば本当になるというマーケティング手法で昔から本質は変わってない。
こうなるとブチャの虐殺も怪しい。あのタイミングで虐殺してロシアにプラスになる材料は何もない。