ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは5日「ロシア軍がクラホヴェ西郊外の機械工場に到達した」と報告していたが、ロシア軍兵士がクラホヴェ西郊外の機械工場西端で国旗を掲げる様子が登場、ウクライナ軍が市内から押し出される格好でクラホヴェを巡る戦いが決着した。
映像に映る建物もクラホヴェ西郊外に位置する機械工場の特徴と一致する
DEEP STATEはクラホヴェ・ヴフレダル(南ドネツク)方面について5日「ロシア軍がシェフチェンコ集落内で支配地域を広げた」「ロシア軍がクラホヴェ西郊外の機械工場に到達した」「ロシア軍がクラホヴェ南郊外で前進した」「ロシア軍が貯水湖方向のポケットを制圧した」と報告し、クラホヴェを巡る戦いは最終局面を迎えていたが、ロシア軍兵士がクラホヴェ西郊外の機械工場西端=Ⓐで国旗を掲げる様子が登場。
この映像を投稿したロシア人のTelegramチャンネル=ЮЖНЫЙ РУБЕЖは「南軍管区の第346特殊任務旅団と第5自動車化狙撃旅団の兵士がクラホヴェ市の西端に国旗を掲げた」と報告しており、映像に映る建物もクラホヴェ西郊外に位置する機械工場の特徴と一致する。
DEEP STATEやRYBARが報告するロシア軍支配地域はN-15南側のダーチャに及んでおらず、行政区域の観点から言えば「まだクラホヴェ市全域は制圧されていない」とも主張出来るが、この部分もほぼ包囲されているため「ウクライナ軍は街から押し出されてクラホヴェ市を失った」と解釈するのが妥当なところだろう。
因みにウクライナ軍がクルスク方面スジャ方向で新たな攻勢に出たという情報もあるが、まだ詳しいことは判明していない。
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※アイキャッチ画像の出典:ЮЖНЫЙ РУБЕЖ
軍事的な常識ではポクロウシク方面のドニエプロペトロフスクへ繋がりかねない広大な平野を守る部隊を抽出、場合によってはカウンター攻勢を行う兵力を温存するが、ウクライナ現指導部はクラホヴェなどをもはや包囲された地点も可能な限り死守させ、クルスクに再び予備戦力を投じて攻勢を開始した模様だ。
トランプの就任が1/20に迫り現状の”ウ上層部が認識するところの戦果”では最低限の停戦交渉を進めるにも足りないと判断したのだろう。初期の速報では第36海兵旅団・第47機械化旅団・第82空中強襲旅団が参加する機械化攻勢である。
恐らく14日のスパンで初期のクルスクの成功を再現しようとしているだろうが、奇襲効果がない状況で何ができるのか様子を見る必要がある。
軍事的冒険と分の悪い賭けの代償はドンバスで支払う構図は変わらない。
再編成してるとはいえヘルソンでの水遊びでボロボロになった第36海兵旅団、2年前のクソみたいな反攻から1年近く激戦地で戦い続けた第47機械化旅団に去年のクルスク侵攻で大打撃受けてた第82空中強襲旅団を奇襲効果が薄い作戦に投入するとか理解出来ない…
敗戦の責任を取らせる懲罰的突撃だと考えれば割と辻褄は合いますよ。
ゼレンスキーの軍事的迷走留まることを知らず、クルスクがロシアとの強固な交渉材料と盲信しているんでしょうね。
ロシアからすると待ってましたという展開にしか見えないけど、戦略目標をどこに設定しているんだろうか気になるが、進めた所をとりあえずは死守とかまさかそんなことないと思いたい。
ロシア側の情報によると強力な電子戦でロシアのドローンを撹乱させた隙に地雷を撤去し機械化部隊が突破したらしいからウクライナ軍の精鋭部隊の練度や作戦遂行能力も捨てたもんじゃないな。
使う場所を間違えてるけど。
やり方自体は8月と同じでしょうが、奇襲効果はない中で電子線攻撃の傘の外に出たならまたドローンに叩かれるだけでは?
AMK Mappingのツイート見ると山林に散開したウクライナ歩兵に対してロシア軍が砲撃してる話があるんで冷静に対処されてるぽいんですよねえ
クルスク攻勢について戦況図の方が「ロシア軍は既に15000の兵力を増強してる
数で押せる事なんて殆どなく、余りにも無謀な突撃に私は理解できない」と、言ってました
仰る通りロシア軍はこの侵攻を読んでたのでは?と自分も思います、
奇襲も読まれると奇襲ではなく無謀な突撃です、日本が敗戦を早めた理由も
他の戦線でウクライナ軍がロシアの戦車を待ち伏せして返り討ちに有ってましたが
ウクライナ軍上層部も現場の指揮官も敗戦が近いと、半ば諦めてるのでは?
クルスク攻勢、7月末の段階ではクルスク原発南付近に大した陣地はなく奇襲成功しましたが、今は仰る通り奇襲効果はありません…
そこから8月末の段階で、塹壕をガンガン掘りながら、幹線道路結節点や要衝などを、ガチガチに固めて行ったり兵力増派してきたんですよね。
4ヶ月経過して、さらに強化されてるわけですから、ウクライナ軍そこに突っ込んでいくって本当に大丈夫なのか?とさっぱり理解できません…
(2024年8月29日午前6:23 Brady Africk @bradyafr X)
(2024年8月24日午前5:27 Tatarigami_UA @Tatarigami_UA X)
クラホヴェ陥落は、南ドネツクの戦線整理=余力の確保に繋がります。
クラホヴェ後方だけでなく、どこで次の攻勢が始まるのか注目したいと思います。
ウクライナ軍の犠牲、土地に固執して壊滅していったのが、ここから生きるのかでしょうか…
個人的にこのまま西進しヴェリカ・ノボシルカ方面のロシア軍と合流し、ヴェリカ・ノボシルカと周辺地域の平定に向かわれたら更なる余力の確保に繋がりますね。ヴェリカ・ノボシルカも全ての兵站ルートの遮断が目前ですし、ここでクラホヴェ攻めに参加したロシア軍が参加すればヴェリカ・ノボシルカの陥落も時間の問題でしょうからね。
ヴェリカ・ノボシルカ仰る通り非常に厳しいですね。
政治目標の面から、ドネツク州=ドニプロ州・ザポリージャ州境の要ですから、仰る通り力を入れる可能性が極めて高いと思います。
追記です。
ウクライナが、クルスク攻勢強化を発表しているようですね。
クルスク占領地維持・クルスク攻勢が、政治目標=外交マターに格上げされてきましたが、ウクライナは引き続きレイズしていくようですね。
ドニプロ州、本格的にヤバいかもしれません…。
>コヴァレンコ国家安全保障国防会議(NSDC)偽情報対策センター長がテレグラム・チャンネルで伝えた。
(20251.5 ウクライナ防衛戦力、露クルスク州複数方面で攻勢 ウクルインフォルム)
偽情報対策センター長が言ったこの情報が偽情報であって欲しい
倍掛けみたいな博打なので、偽情報かと思いました…。
偽情報対策センターってのはウクライナに都合が悪い情報をロシアのプロパガンダ認定するのが主な仕事だったりしますね。
日本ファクトチェックセンターが、左寄りに偏向しているという冗談みたいなのと似ていますね…。
今回はイエルマク長官がテレグラムにクルスク攻勢が始まったって書き込んでるし大統領府が決めた作戦に見える。
露側の鋭敏な反応を見るに相当大規模なんかね?
・・・地理的には何の特徴もない田舎に見えるが決戦の地に選ばれる何かがクルスクにはあるようだ。
Telegramなどで「ウクライナ軍の車列をロシア軍の偵察ドローンが撮影した」と主張する画像などが出回っていますが、事実だとしたら結構な車輌数のように見えます。少なくとも威力偵察では無いでしょう
クルスクのスジャからR200に沿ってマルチノフカへ向かっているとの事ですが、なんで?今さら?という感じでよくわかりません。まさかクルスク市を目指すんでしょうか?
詳細が伝わってくるのを待つしか無いですね
少々遅ればせながら明けましておめでとうございます。
去年同様勉強させて頂ければと思います。
さて年末年始にかけて南部の要衝クラホヴェがついに陥落を迎えた。
包囲されながらも最後まで粘ったウクライナ兵たちを労りたいが、脱出はできたのか気がかり。
クラホヴェ陥落は不可避な事態で驚きはありませんが、ポクロウシクの包囲が始まろうとしてるタイミングでクルスクで攻勢?
ウクライナ上層部は東部を見捨てる気か?ヴェリカノボシルカなんてもう包囲されてるのに現場の兵で何とかしろってこと?
意味分からな過ぎて混乱してます…
ヴェリカ・ノボシルカとアンドリーフカ落としたら、いよいよポクロフスク包囲及びドニプロ入りかな?
防衛に予備がないからじわじわ押されてるのになけなしの戦力をクルスク攻勢に投入。
一時的に押せても間違いなく遅滞戦闘からの以前の最高攻勢点には陣地があるわけで、それより早く折れる可能性もある。
元々の押され具合からして下手な北進や東進の攻勢は閉じられて終わるリスクがあるけど…そこのところどうなのだろうか…
ロシアにはまだモスクワ方面の軍も極東方面の軍も総力に余裕があること忘れてるのかね…
クラホヴェが完全にロシア軍の支配下に入った時点で、ドネツクからの鉄道輸送が更に加速するでしょうね
アンドリイフカ方面への圧力が強まるのは目に見えているので、そちらを手当てするかポクロウシクを固めるか、はたまた全面的に諦めるか
どちらにせよ乾坤一擲の何かを起こせるわけでは無いので、これまで通りにズルズルと撤退し続ける事になりそうです
遂にクラホヴォ陥落が確認されましたか。ロシアにとっての偉大な勝利ですね。おそらくこのあとはアンドレーエフカ(アンドリイフカ)あたりまで進み、突出部を埋めるのでしょう。そうすればヴェリーカヤ・ノヴォショールカ(ヴェリカ・ノヴォセリカ)からポクロフスクまで続く幹線道路も確保でき、補給状態の改善が見込めると考えます。
ウクライナがクルスクで攻勢を開始したようですね。今初期の情報を確認してみましたが、ウクライナ軍の攻撃はリゴフやボリショエ・ソルダツコエといった方向に行われているようです。これらの街はクルスク突出部の先端から北〜西に位置します。つまり、ウクライナ軍は根本を締め上げられているクルスク突出部を更に細く伸ばそうとしている可能性があります。ダメだこりゃ…ただでさえ敵地で補給が苦しいでしょうに…
ただ、純軍事的にみるとウクライナ軍の本作戦はダメそうな気配がしますが、まだロシアが安心するには早いと思います。ウクライナの作戦目標は明らかにトランプ政権成立後に急速に進むであろう停戦交渉への立場強化であり。極論、兵士がいくら死のうが一時的にでも土地(例えそれが何もない原っぱでも)を確保してアメリカへのアピールができれば作戦は成功となるのです。窮鼠猫を噛むという言葉もありますし、ロシアは油断してはなりません。あくまでも人命を優先しながら、かつウクライナに「成功」を許さないように作戦を展開して欲しいものです。
このタイミングでクルスク再侵攻か。やはりウクライナ軍は我々の予想を遥かに上回る挙動を見せる。不意を突かれたロシアは対応出来ず、ズルズルと後退していくのは間違いない。
約5カ月前(2024年8月)も動揺の勇ましい声が飛び交っていましたね
さすがに撤退の為の偽攻勢じゃないの?
確かに予想を遥かに上回っていますね
悪い意味で
反転攻勢そのものは確率が低いと思われていたでしょうけど、展開して各地の奪還を進めていた露軍に「不意をつかれた」ほどの衝撃があったんでしょうかね?
大規模攻勢をかけようとするほど事前準備でバレるでしょうし、前回と同じく一時進軍するも数kmで止まる、くらいのシナリオが妥当なように思います。
ほんとに投機的な作戦が好きだよなw
また加速度的に戦線が悪化せんといいけど…
>投機的な作戦が好き
22年の9月ハリコフ、11月ヘルソンの「万馬券」が忘れられないのだと思う。素人が最初に大当たりを出すと、ギャンブル依存症から抜け出せない。
クルスク侵攻直後に急いで作られた防衛線があるのに、そこに向かっていくのですか…
まだ別の戦線を開く方が可能性あるだろうと踏んでいたのですが、クルスクにそこまで惹かれるものがあるのですかね…
西側兵器を使えるからと強気に出たんでしょうけど、コレネヴォが落ちなかった段階でクルスク作戦はもう先がないでしょうよ…
8月の攻勢が失敗した関係でクルスク市街地方面へ向かう道なんてほぼ限られている上に、コレネヴォやスジャ南から簡単に側面攻撃を掛けられるし、かつウクライナが言っていた事に反して西側長距離兵器を使ったところで全く露空軍は弱っていないのに、
クルスクに何があるんだろうか?
年始の休暇から帰ってきた兵士と、クリスマス休暇を貰えた兵士(ロシア正教のクリスマスは1月7日)の交替の隙を狙った。とかでしょうか?
だとしても攻勢をかけるべき場所が違う。
ポクロウシク周辺こそ、手柄を挙げて休暇を貰えた兵士が多くて入れ換えとかがあるはずだし、この辺で集落をいくつも奪い返したとかなればウクライナ軍の士気も高まるのに。
と思います。
ポクロウシク方面は元日~露暦クリスマスの間も露軍は元気に攻勢仕掛けている以上、隙は無いでしょう。
スジャ方面も元気に空爆が始まっていると言う事は、ヨブキプールやテトの再来にはなりそうにないんでは…
>テトの再来にはなりそうにない
ベトナム解放戦線らによるテト攻勢は戦術的には敗北したのだけれども、戦略的には勝利し米国が手を引く引き金になったのでしたね。米国に切り捨てられた南ベトナムは敗北しベトナムの統一と”植民地”解放が成し遂げられた。米国はテト攻勢を撃退したものの大枠で勝ち目がないことを悟り手を引くことを決めたと。
ルーデルのいう「戦略的勝利は、戦術的勝利の積み重ねで得られる訳ではない」の典型でした。
ま、米国は強かでしつこいのでなおも碁盤の別の隅で蠢いたり、大局観で使えない中華民国を国連から蹴り出し中国を正統政府と認めて共にソ連に対抗するしたりするわけですが。
一時でもフエ陥落みたいに大打撃与えたら、
当時の米軍宜しくショックを受けるでしょうが、各種の話を聞いていると今回はもう開始直後からバレてたらしいので、フエ陥落や第四次中東戦争の再来にもなり得ないんじゃないかと?
狙いがあるとすればまだこの形態の戦争に慣れていない北朝鮮軍、北朝鮮兵を狙って攻撃して混乱を引き起こしそれに乗じて局地的に有利な状況を作り出すことでしょうか。
有利な状況を作り出しせたとして、その後何を狙っていくかはわかりませんが。
ウクラナ軍がなぜここまでクルスクに固執するのか分かりませんね。
ひょっとするとクルスクにロシア兵の卵を産むロシア兵クイーンが潜んでいて、
ロシア兵クイーンを倒せばウクライナに存在する全てのロシア兵が死んでしまうのかもしれません。
さしずめゼレンスキー氏は最終大統領ですか
ウ軍はクルスクでもう一度、進撃ですか。
アルデンヌ攻勢を扱った文章に”1940年と同じ戦場だが、1944年のドイツ軍には突破できなかった。理由は色々あるけれど40年と違い、戦争の怖さを知ったからだった”旨が書かれていた。怖さを知らない時期には”どうする?”という時に天佑神助を信じて突っ込み結果、勝てた。しかし怖さが身に染みた今は”どうする?”という時にビビッて腰を引いて勝負を捨ててしまうから勝ちを引き得ず敗けしか引けないと。
というわけでウク軍は、第1次クルスク攻勢のようなキャッハー💛で損害を恐れずに暴れる勢いは持てないよね。
電子戦で一定、偵察ドローンを抑え込んだのは大きいが有線ドローンまでは抑えられず、とあるウク部隊は15両のAFVの内、10両を喪った由(どこまで本当かはわからないが、敵地だし全体として劣勢だから当たらずとも遠からずか)。兵站も一層絞まるだろうから線香花火だよね。
確かに敵国の伝統的な祭日に奇襲仕掛けるのはベトナムや中東戦争でも実際あった話だけど、現実を見ればロシア軍はクリスマス期間でも普通にポクロウシク、クラホヴェ、テルニーと攻勢を仕掛けているわけで、軍として警戒を緩めている訳ではない。
何なら警戒を緩めてないから宇軍集結をいち早く察知した訳で、クリスマスでも全く緩んでないのは前線からの報告見れば薄々分かるだろうに、それでも強行するのが何かウクライナだなと…
前線からの報告が勝手にネジ曲がって、上層部が「極めて独自な判断」を下すとか、何処の記事か忘れたけど正にその通りと言うか…
現時点ではクルスクは情報が錯綜しているのでなんとも言えませんが、地味に光ファイバー有線ドローンは「ゲームチェンジャー」と呼ぶに値するものだと思うんですよ
これまで両軍共にEWによる電波妨害・撃墜に必死になってたのが、有線ドローンだと電波妨害が意味をなさないのですから
光ファイバードローンの利点はEWによる妨害の影響を受けないことの他にも、
・解像度を上げることができる。
・戦場に中継器を持ち込む必要がない(攻撃セットアップの簡易化)。
・天候や地形による通信への影響がない。
・通信を傍受され操縦士の居場所が露見することがない。
・送信機がないのでバッテリー消費を軽減できる。
など色々とあるようですね。
欠点は光ファイバースプールを搭載することによる重量増加と価格上昇のようです。
重量の増加に対処するためにドローン自体を大型化、高性能化するとどうしても価格も上がってしまい、通常のFPVドローンが500ドル(約7万8千円)のところ、ウクライナが現在開発している光ファイバードローンは1,800ドル(約28万円)になるようです。(もっとも、これでも安く感じるような気はします)
従来のFPVドローンに200ドルで光ファイバーオプションを追加できる方法もあるようです。
ロシアの光ファイバードローンは中国製のものがベースになっていて2,500ドル~17,000ドル(約39万円~267万円)と言われています(密輸価格?)。
ケーブルの長さですが、ウクライナが現在開発しているものは20kmと言われています。(オプションタイプのケーブル長は不明)
ロシアの光ファイバードローンは5kmと10kmのタイプがあるようです。(ロシア人は20kmもいけると主張しています)
>ロシアの光ファイバードローンは中国製のものがベースになっていて2,500ドル~17,000ドル(約39万円~267万円)
そういう話もあるんだ。
ウクライナスレに多数の動画と翻訳記事を挙げているマニア氏は”露開発の光ファイバー誘導FPVは500ドル程度の格安ドローンなんで大量に投入できてる””クルスク方面での使用が目立つ””誘導距離は15km程度”と紹介してる。
露軍は小金はあるので100万~200万以上しても構わないとは思うが、そのクラスになると格上のランセットドローンや誘導砲弾、場合によってはATMを選ぶのではないかな。露軍も光ファイバー誘導のATM開発はしていたようなので中国製格安ドローンコンポーネント組み合わせての国産&大量産は普通にあるでしょう。
クルスク方面スジャ方向で新たな攻勢。
スジャからR200を北東へボリショエ・ソルダツコエ方面みたいですね。
大規模な攻勢の様なので、どこまで支配地域を拡大出来るのか気になります。
陽動作戦の可能性もあるとか。
とりあえずクルスクは必ず交渉条件にすると言う事なんでしょうね。
もしくはクルスクにはL.E.Dドラゴンの幼生がいるのかも(FSSネタ、冗談です)。
ドネツク奥深くにロシア軍が攻め込んできても兵隊をクルスクに回すし、ロシアに取られた故郷を捨てて、わざわざウクライナ政府を慕って逃亡してきたドネツク人を蔑ろに扱って生活苦に追い詰めるし、こういうウクライナ政府の露骨な態度はロシアのプロパガンダを増幅して、ドネツク人の離反を招くだけだろう。
なんと言うかドネツク差別はロシアのプロパガンダ程ではないと個人的には考えてるが、上記のような態度取っといてドネツク差別なしとはとても言えたもんじゃないと思うが?
>ドネツク差別はロシアのプロパガンダ程ではないと個人的には考えてる
ウク政権側が露骨に繰り返し言っていることだし政策にも載せ実際に積み上げてきたから10年に渡って何百万人もロシア側に逃げてきたわけで。
そして内容は差別なんて言う言葉の範囲ではなく、虐待、虐殺でそれは欧州全体の組織であるOECDも国連も国連機関の国際司法裁判所も英国率難民裁判所もアムネスティなども具体的に認めている。で、それが筋悪だから2014年来のドンバス戦争で2割くらいしかウク民が動員に応えなかったり兵隊として戦地に行っても寝返ったり装備を引き渡して逃げちゃうことにも繋がった。それは今も続いてる。
第114自動車化狙撃旅団もペトロパヴリフカの占領を主張する映像を公開しています。
第114旅団は集落を制圧後に映画的な編集を行った旅団旗掲揚動画を出すことが多いのですが、今回もそのような映像になっています。
少し北にあるスロヴヤンカとここは東側のゾリャ、ソンツィフカからの攻撃に対して脆弱である可能性が指摘されていました。
ここを占領されるとアンドリイフカ北の高台陣地に防風林経由でストーム部隊を投入される可能性が高いです。このアンドリイフカ北の陣地はシェフチェンコから見ると高地に攻め上がる形になりますがペトロパブリフカからは高低差がありません。
以下はクラホヴェの第5自動車化狙撃旅団について、個人的に気になっていることの走り書きです。
ロシア軍が昨年末からポクロウシクの東で前進を再開しましたが、これも第5旅団によるものと言われています。
現在のところ、
1.2日公開のヴォズドヴィジェンカ北西集落入り口の国旗(48.306872, 37.509428)
2.ヴォズドヴィジェンカ北西、ウクライナ軍戦車へのFPV攻撃(1の北東100m)
3.エリザベティフカでの戦車遭遇戦(48.303167, 37.457177)
4.道路を走行するウクライナ軍戦車に対する光ファイバーFPV攻撃(位置不明)
などの視覚情報が出ていますが、これらは第5旅団から提供されたものであるとロシアの戦場特派員Сладковスラドコフ氏が報告しています。(座標はUkraine Control Map v2から引用)
スラドコフ氏によると第5旅団は5日に公開した2~4の映像でヴォズドヴィジェンカに対して反撃を行ったウクライナ軍の戦車4両の撃破を主張しているとのこと。
これらが事実であれば第5旅団は昨年末までには部隊を割いて一方をこちらに移動させていたことになります。そうなるとマリンカ以降は常に第5旅団の側面に配置されていた第150自動車化狙撃師団もポクロウシク東に移動してくるかもしれません。まだ何かを判断できる状況ではないとは思いますが。
ヴォズドヴィジェンカとエリザベティフカの現在の支配状況は不明です。
ウクライナがクルスク攻勢を強化するのはある意味では理解できます。
ISWのマップをずっと見てるからわかるのですが、ウクライナ側から見てあまり変動が無い(事になっている)戦場ってあまりないのですがその一つがクルスクなのです。
そしてウクライナプラウダなどでもISWの戦況マップは随時参照されます。
という事は、どこか優勢に立てる場所を探したいなら、クルスクになるんじゃないかって事ですね。ウクライナ政府や市民から見ると。
でも、ロシア軍がクルスクに対して強く圧力をかけてないのは、「戦争をまだ続けたいから」が大きな理由だと思います。「クルスクにウクライナ兵がいるうちは停戦交渉を考える事は出来ない」と突っぱねる為にわざと放置してあるだけでしょう。
しかし、今のロシアは侵攻当初の何かピントのずれた感じはありません。となれば、クルスクには戦線が落ち着いているからこそ、万全の用意がされていてもおかしくないのです。なんならこの動きを待ち構えていても驚きは無いです。
本当によろしくない。
勇気ある撤退が必要な局面で何故こんな風になってしまうのでしょうか? でしょうかというかそうしたい気持ちは理解できますが、実際にやる奴がいるか!って感じです。
中東みたいに熾烈な情報戦の末、攻撃出来ると判断してる訳でもなく、クリスマスだからロシア人は気抜いてるやろ。西側長距離兵器あるから露空軍もおらんやろ。8月みたいに電子戦攻撃仕掛けたら勝てるやろ、みたいな例にもよって雑な判断で攻撃してないかと不安になる。
まさか二回目もあんな愚かな作戦やるとは思わないじゃん……
しかも前みたいな密度ペラペラな国境守備隊と違って、ロシア軍の防御陣地とかガッシリ固められちゃってるし……
ドローンで空撮されてちゃってる当たり、もう末路が分かっているギャンブルだコレは