ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは「ロシア軍がクルスク、ポクロウシク、クラホヴェ、ヴェリカノボシルカで前進した」と報告、ブラジルのシルバ大統領は「トランプは世界の皇帝になろうとしている」と批判し「他国の主権を尊重しろ」と呼びかけた。
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DEEP STATEもスヴェルドリコヴォの喪失を認め、スジャ方面の兵站を懸念
ロシア国防省は17日「クルスク州のスヴェルドリコヴォを解放した」と発表、RYBARもクルスク州スジャ方面について「ロシア軍がスヴェルドリコヴォ集落を占領した」「ウクライナ軍がスヴェルドリコヴォ集落から周辺の森林に撤退した」「ウクライナ軍がスヴェルドリコヴォ周辺に戦力を増強している」と報告していたが、DEEP STATEも20日「ロシア軍がスヴェルドリコヴォ集落を占領した」と報告した。
スヴェルドリコヴォから38K-030に沿って前進して38K-004を物理的に遮断されればスジャ保持が不可能になるため、ここから約8kmの空間を守りきれるかどうかが非常に重要で、DEEP STATEも「敵の標的がスジャ方面の兵站であるのは明らかだ。残念ながら敵はFPVドローンや大砲でスームィ州からスジャ方向に移動する全てのものを積極的に攻撃し、クルスク州に駐留するウクライナ軍の兵乱ルートを脅かしている。さらに兵乱ルートの物理的遮断も試みており、状況を改善するにはスヴェルドリコヴォの奪還が望ましい」と指摘している。
因みにウクライナ軍がジュラフカ方向の国境沿い=Ⓐでロシア軍を攻撃する様子が登場、映像の投稿者は「ロシア軍の機械化部隊が国境を越えてスームィ州への侵入を試みたが失敗した」と述べている。
DEEP STATEはポクロウシク・ディミトロフ方面東方向について「ロシア軍がゼレン・ポール集落内に侵入した」「ウクライナ軍がリシフカ方向のロシア軍を押し戻して状況を改善した」と報告、ウクライナ軍はダチェンスケ方向に続いてリシフカ方向でもロシア軍を押し戻し、グレーゾーンだった集落南部に支配地域を広げて防衛状況を改善した。
DEEP STATEはクラホヴェ方面について「ロシア軍がダクネ方向のポケットを占領した」と報告、これでダクネ方向の評価はDEEP STATEとRYBARの間で概ね一致し、アンドリイフカとウラクリーの運命も尽きかけているように見えている。
ウクライナ軍がロシア軍を押し戻したのか、評価が過大だったのかは不明だが、DEEP STATEはバハティル方向に伸びていたT-0518沿いのグレーゾーンを静かに削除している。
DEEP STATEはヴェリカノボシルカ方面について「ロシア軍がノヴォチェレトゥヴァテ周辺で支配地域を広げた」「ロシア軍がブルラツケ方向に支配地域を広げた」と報告、視覚的にもロシア軍兵士がノヴォチェレトゥヴァテ集落内=Ⓐで国旗を掲げる様子が登場した。
因みに一連のトランプ発言はウクライナや欧州から「何を言っているのか理解不能だ」と言われてしまい、New York Timesも「ゼレンスキーは自ら戦争を仕掛け、米国を騙して戦争に協力させた『選挙を行わない独裁者』に仕立てられたものの、それでも自らのことを王だと自称し始めたトランプより支持率は高い」と皮肉られ、ブラジルのシルバ大統領も「トランプは世界の皇帝になろうとしている」「全ての国の政策に口を挟もうとしている」と批判し、もっと他国の主権を尊重しろと呼びかけた。
それでもトランプ政権はウクライナに対する圧力を高めており、ウォルツ大統領補佐官は「(トランプ大統領がゼレンスキーの支持率が4%しかないと発言したことに、ゼレンスキー大統領が「偽情報の犠牲者」とやり返したことについて)我々への侮辱で受け入れられない。もっと米国に深い感謝の念を抱くべきだ」と主張したが、現実離れした数字を用いて侮辱したのはトランプ大統領の方が先で「支援への感謝」とは別問題だ。
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※アイキャッチ画像の出典:93-тя ОМБр Холодний Яр
米国が相手を独裁者呼ばわりするのは「あなたは敵だ」と宣言しているのと同義で、おそらくトランプは最初からゼレンスキーを見捨てるつもりで喧嘩を吹っ掛け、言い返してきたところで関係を切る算段なのでしょうね。
ただあまりにも極端な事を言ってしまったために各国からツッコミの嵐になってますが。
良くも悪くもトランプ砲炸裂でレアアース回収も拒否された事からアメリカからの支援は切れますね。さて英独仏は軍事支援を続けるのか?日本は改めてウクライナ復興に前のめりなのが気がかりです。
ただ、選挙をせずにこの先も徹底抗戦を続けるのは「民主国家としては」どうなのかという議論は必然的に巻き起こりますよ。
そしてそれがトランプ氏の狙いでもあるでしょう。
そもそも民主国家の本旨としては「主権在民」ですから、例えば大統領選挙でなくても、国民投票としてこのまま継戦するのか停戦するのかを問うことは出来るでしょう。
「戒厳令下では選挙など不要」というのはミャンマーやアフリカの軍事政権がよく使うレトリックですが、客観的にはそれを独裁制だと批判してきたのが西側の歴史ですからね。
ツッコミは芸人の仕事で、政治家の仕事ではないからなあ。
それを言ったら、大統領は俳優の仕事ではないからなあ。
故レーガン「そうか?」
クルスクの兵站遮断って、南方のノヴェンケ方向からでもできそうだよね。流石に守備正面広すぎだわ。
そう思う。
舗装道まで遮蔽物が無いので走ってる車両を早期に見つけられるし、有線ドローンが使いやすい。
ボグレブキやマラヤに毎日、何トンの物資が必要か知らないが、かなり危険な状態になっている。
トランプの言うスケジュールでの停戦やむなしとなる場合ポクロフスク奪取を間に合わせるのはまず不可能なので、優先度を一旦下げたといったところですかね。
交渉に中長期的な頓挫が見られれば(プーチンが遅延を勝ち取れれば)また腰を入れ直してくると予想されます。
所詮は停戦、少なくとも今の欧州の弱腰のままでは、停戦ラインとはただの次のスタートラインです。
次のミッションスタートが「攻略再開から」となる場合を想定して、ポクロフスクより南の一帯における北と東と南をひと繋がりにしまとまった戦力を叩きつけられる状況にしておくことが必達目標なのでしょう。
相手はトランプ、ある意味今はロシアの軍と政治の全対応能力がテストされているかのごとき状態です。
ぶっちゃけロシア目線ではこのままゼレンスキーが意固地になってダラダラと続けてくれた方が、ウクライナ利権総取りできる&アメリカはじめ西側の権威が再起不能になる&中国はじめBRICS内でのロシアの優位性が揺るぎないものになるなどで三重ぐらいに美味しい。
トランプが大統領をやってた時代には起きなかった戦争。
西側とうまくやっててトランプとも親しくできたプーチンを追い込んだのがぜレンスキー。
トランプとしては最初から不快でしょ。
80歳で耄碌して言動は怪しいけど。
1946年6月14日生まれで78歳です。
まだまだ若僧だ。
トランプ発言はウクライナや欧州から「何を言っているのか理解不能だ」と、簡単な話で都合の良し悪しや理解するしないでは無く単にアメリカは方向転換しトランプはそういった人間というだけというだけでトランプを口撃しても無意味でトランプの考えを改めさせる力を持つ又はアメリカの代わりを欧州がやるかという至極簡単な話だと思うがきっと力も無ければアメリカの代わりをする気も力も無いのであれば黙って引っ込んでる方が良い。
今後米露でウクライナに大統領選挙を強要し、ウクライナが突っぱね米の支援完全に止まりウクライナ欧州がさらに追い込まれ喚き散らすという未来が何と無く見える。
>「何を言っているのか理解不能だ」
大学の入試テストとかの時事問題で答案にこう書いたら面白い。面白がって何点かもらえるかもしれんが。
「理解不能」は政治家の言葉としては0点だと思う。無教養な者でも、犯罪者でも、誰でも言える簡単な言葉だから。
トランプが騒ぎ始めてからトランプが騒ぎ終えるまでの期間は両軍ともにモロに政治都合での軍事行動を余儀なくされます。
その意味においてはロシア軍もまた「弱い」と言えます。
氏が騒ぎ終えれば、軍は軍事で動くに回帰するまででしょう。
違うのは、ウクライナの後方に米国はもう立っていないというただ1点のみ。米露間がどう妥結したかしなかったかに関わらず。
確かにトランプ大統領はめちゃくちゃだし強い言葉を使われて腹が立つのも分かりますが、この戦争を停戦させられるのはアメリカ以外ないでしょう。
まずウクライナがやる必要があるのはNATO駐留とか夢物語の勝利プランではなく若者の動員などの現実的なプランの提出では?
ドラパティ少将の任命後、ポクロウシク方面でウクライナ軍の積極的な戦術的反撃の動きが続いているのが気になる傾向ですね
以前には一度、ロシア軍に前進を許せば一切押し返せなかったのが局所的には一進一退の攻防になっています
クルスクはすでにポケット化、ウクライナ軍にとって引くに引けない地獄の戦場。撤退命令なしに散り散りに撤退するか、包囲されて殲滅されるかの選択になるのだろう。露側は対テロ作戦と定義しているから送り込まれている兵士は悲惨な事になる可能性がある。
ゼレンスキーは戦争してはならない相手と戦争を始め、今一番喧嘩してはいけない相手と喧嘩している。もともとは芸人で振付通りには演じるが、振付師の想定外の事態には対応することは出来ない。世界のリーダー気分の強気の演説しかできず政治家としては落第。3,000億ドルだろうが1,000億ドルだろうがあまり関係がない。ゼレンスキーの地下資源の見積もりがそもそも過大で価値はない。支持率も調査がいい加減で57%が過大でインチキだからトランプが4%言おうと0%と言おうとどうでもよい。
意味があるのはアメリカ大統領がゼレンスキーがアメリカから金を奪い、ウクライナ人から支持されておらず、無意味にウクライナ人を殺していて平和に反対している信頼できない人物だと見なしている事だ。これはゼレンスキーの終わりを意味している。
以前から言ってる様に、スベルドリコ・マフノフカは絶対に取られてはいけない。
露軍とてスベルドリコからスジャに直接進む事は出来ない。
ノヴェンケから取り戻し、レべデフカに至る戦に陣地を構築しなおすべき。
時間はかかるが兵站道は南側にもある。
ゴンチャロフカに至る道が脅かされないように、クリロフカやグエボ、その周辺の森林を確保し続ける必要がある。
ウ軍は訳の分からない電撃戦は止めて、ボグレブキ、マラヤから撤兵した方が良い。
なんというか…トランプ大統領の発言が逆にウクライナ側への同情を醸成してしまってたり、アメリカ抜きでの計画を考える流れになっててややこしいことになってしまってるね。最初は喜んでいた人たちもあまりに変なことをのたまい続けるので困惑されてたり…わざとやってるのか、お歳だからなのか、なんだろうねこれは。
あと、渋るフランスやドイツを脅してウクライナのNATO加盟を持ち掛けたの共和党のブッシュ政権だし、ジャベリンや防空装備とか売り渡す許可を出したのトランプ政権なんだよね。ロシアの侵攻時には私がロシアの侵攻を止めたのだとかロシアが攻めてくると言っていたとか言ってたんだけど…
そのせいでトランプ大統領がアメリカの非を認めロシアの方が正しい事を追認してアメリカが退場するみたいな嫌味も言われ出してるよね…
こういうムードになるとこれまたトランプ大統領が更に変なことを言い出しかねないので、これ大丈夫なのかなって気にもなる。
なんかウクライナ軍がブリャンスク州でも逆侵攻を仕掛けるのではという噂が立っているのですが大丈夫ですかね…。流石にそんな馬鹿みたいなことはしないと信じているが、最近の積極的な反撃と迫ってきた停戦交渉を考えると否定できないのがなんとも。
ダクネ方面のポケット以外は今日も戦線に大きな動きはなしと…
アメリカからの武器支援が完全に停止になったという話が聞こえてきていますがそれが真実かウクライナにどんな影響を与えるか見守りたいと思います
利用価値があればホンモノの独裁者も指示するし、もう切り捨てるとなれば論理的倫理的整合性もどうでもよい。
言いがかりをつけて関係を冷やす。過大な要求をして断らせる。
徳川が豊臣につけたいいがかりも似たようなもの。古今東西、男女間から国家間まで同じようにあった話。
こういう時には常識人のほうが分が悪いよね。