ウクライナ戦況

将来の停戦ラインを巡る戦い、ウクライナ軍のドローンラインが登場

ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは13日夜「ロシア軍が東部戦線の複数方向で前進した」と、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは「ウクライナ軍のドローン使用が増加し、影響を及ぼす範囲も最大30kmの深さまで拡張されている」と報告した。

参考:Мапу оновлено
参考:Ворог просунувся в районі Запоріжжя
参考:Украинская «Линия дронов» — Ситуация на примере Запорожской области
参考:Первые итоги переговоров Путина и Трампа, разочарование в 404, взрыв в Мюнхене — итоги 13 февраля

1月中旬からウクライナ軍のドローン使用が増加し、影響を及ぼす範囲も最大30kmの深さまで拡張されている

クピャンスク方面ドヴォリチナ方向ではウクライナ軍がフィホリフカ集落の北端でロシア軍を攻撃する様子が登場、これを受けてRYBARは「ロシア軍がフィホリフカを占領した」と報告していたが、DEEP STATEも13日夜「ロシア軍がドヴォリチナからフィホリフカ集落内まで前進した」「フィホリフカ集落がグレーゾーンに収まった」「ロシア軍がドヴォリチナ集落のピドヴァルキ地区に足場を築いた」と報告した。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

ウクライナ軍も2023年にドニエプル川を渡河してクリンキー周辺に橋頭堡を築いたが、ここにアクセスするためには小型ボートで2km以上(実際には支流に沿って進むため航行距離は5km以上)もドニエプル川を渡河する必要があり、ここを徹底的に狙われたウクライナ軍はドニエプル川左岸への補給や交代が難しくなって撤退(公式的にはドニエプル川左岸の作戦は継続扱い)を余儀なくされた。

ロシア軍が渡河したオスキル川の川幅は概ね100m以下なので、ドニエプル川左岸への渡河と比較すると小型ボートでの移動時間が圧倒的に短く、さらにDEEP STATEは「この地域にロシア軍をオスキル川に追い落とすだけの戦力がなく、この事態を収拾するための適切で組織的なプロセスも存在しない」と述べており、オスキル川西岸への上陸作戦が成功しているのは「地形的な要因」と「ウクライナ軍の組織的な問題」に原因がありそうだ。

出典:37 окрема бригада морської піхоти

まだオスキル川西岸ではロシア軍の重装備が確認されていないため、まだ安定的な渡河ポイントは設定されていないはずで、もしロシア軍が国境を越えてオスキル川西岸沿いに南下してくれば取り返しがつかなくなるため、出来るだけ早く西岸のロシア軍をオスキル川に追い落とした方がいい。

DEEP STATEはクラホヴェ方面について「ロシア軍がアンドリイフカ北郊外に前進した」「ロシア軍がアンドリイフカ集落内で足場を広げた」と、RYBARは「ロシア軍がナディイフカ南郊外で支配地域を広げた」「ロシア軍がスリブネを占領した」「グレーゾーンがザポリージャ集落に伸びた」「ロシア軍がダクネ南郊外のポケットを占領した」と報告。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

DEEP STATEはザポリージャ方向について「ロシア軍は実質的にスリブネを占領し、隣接するザポリージャも飲み込もうとしている。この方向の成功はヤセノベから始まり、新たに創設された150番台旅団の問題点を浮き彫りにした。ノヴォジェリザヴェティフカ、ヤセノベ、スリブネを占領した敵は『スロヴヤンカ~ペトロパヴリフカ方向に展開するウクライナ軍の背後を突くため南下する』と予想されていたが、敵はナディイフカ方向に前進して成功を収めた。これらの集落を占領することでロシア軍は新たな前進のための作戦空間を手に入れるだろう」と言及。

ウクライナ軍はドネツク州とドニプロペトロウシク州の州境に向うロシア軍をウスペニフカとアンドリイフカで食い止めているが、150番台旅団が担当していたヤセノベ付近の防衛ラインが破られてしまい「ウスペニフカとアンドリイフカの間に裂け目が生じている」という意味で、残りの集落=抵抗拠点が飲み込まれればウスペニフカやアンドリイフカの背後に回ることも、ドニプロペトロウシク州に侵入してノヴォパヴリヴカに向うことも出来るようになると言いたいのだろう。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

DEEP STATEはヴェリカノボシルカ方面について「ロシア軍がO-0510を越えて支配地域を広げた」と報告。

因みにウクライナ軍は今月9日「無人機を最前線の作戦に統合するドローンラインプロジェクトを開始した」と発表、このプロジェクトは陸軍と国境警備隊の精鋭部隊におけるドローン使用を拡大し、10km~15kmの深さに「無傷で移動できない殺傷ゾーン」を作り出すことを目的にしており、プロジェクトの第1段階として陸軍の第20無人機連隊、第429無人機連隊、第427無人機連隊、第414無人機旅団、国境警備隊ポムスタ旅団のフェニックス連隊が選ばれている。

出典:Міністерство оборони України Baton drone

この取り組みについてRYBARは「既にザポリージャ方面で変化が観測されている。1月中旬からウクライナ軍のドローン使用が増加し、影響を及ぼす範囲も最大30kmの深さまで拡張されている。これはドローンの戦術的・技術的特性が向上し、より遠距離の攻撃が可能になっていることを示している」「ウクライナ軍は組織の再編を進め、特に無人機部隊の近代化に力を入れている」「敵が新たな無人機技術を開発しているように、ロシアも同分野で発展を遂げて欲しい」と述べ、現在の前線では「無人機による攻撃が大砲の代わりになっている」と強調した。

ウクライナではドローンラインプロジェクトが発表された翌日、国防省が新型の国産FPVドローン=Baton drone(用途に応じて複数のサイズがあるらしい)の使用を承認したと発表しており、ザポリージャ方面で観測された変化に何らかの関係があるのかもしれない。

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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України

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コメント

    • たむごん
    • 2025年 2月 14日

    無人機攻撃ドローン攻撃が、前線レベルの縦深を深く攻撃できるようになっているのは、非常に興味深いですね。

    ドネツク州ポクロウシク方面、150番台旅団(新設旅団?)の問題点について御指摘があります。
    前線歩兵が塹壕にこもってこそ、ドローン部隊の活躍が増すため、どういった改善をされていくのか注目しています。

    ウクライナ戦争は、外交政治が急速に動いており、アメリカが手を引く姿勢が鮮明になってきていますからね。
    管理人様ご指摘のように、停戦に向けて両軍の前線部隊も動きが激しくなる可能性がありますから、雪解けに向けてどういった動きになるのか見守りたいと思います。

    27
      • たむごん
      • 2025年 2月 14日

      追記です。
      トランプ大統領が、プーチン大統領への働きかけで興味深いのは、ただの停戦ではなく『国際社会の復帰』なんですよね。

      シンゾー案件だったようですから、トランプ大統領に与えている影響が非常に気になっています(日米首脳会談の会見でも5回シンゾーと語っていましたね)。

      (2025/02/08 「シンゾーは偉大な友人」と悼んだトランプ氏、会見中に5度言及…「安倍氏の『遺産』で成功」見方も 読売新聞)
      (2025/02/14 ロシアをGサミットから排除「間違いだった」…トランプ氏が復帰主張、かつて「シンゾーも同意」 読売新聞)
      (2025/2/14 ロシアのG7復帰、安倍元首相が「100%賛同していた」とトランプ氏語る 産経新聞)

      28
        • ポンポコ
        • 2025年 2月 14日

        当時のトランプ大統領や安倍首相の構想は、ロシア(プーチン)とインド(モディ)も引き込んで、中国を包囲するでしたからね。

        4
          • たむごん
          • 2025年 2月 16日

          仰る通りです。

          安倍首相が謎のコミュ力を発揮して、日本があのレベルの外交構想を主導したわけですが、もう今後見られないかもしれませんね。
          その中国・習近平国家主席とも、良好な関係を築いていたわけですから、本当に傑物だったなと。

          もしも生きていれば、日本が米露首脳会談の場になったり、トランプ大統領から呼び寄せられたりしたのかなと考えてしまいますね…

          4
      • ポンポコ
      • 2025年 2月 14日

      たむごんさん、いつもコメントを読んでいます。

      150番代の旅団とドローンのことについて述べられていましたね。それはいい目のつけどころだと思います。単純な疑問ですが、彼らには十分なドローンがあるのですかね。ほぼ、なかったりして。それで弱いのかもしれませんよ。それで他の旅団への歩兵の供給の役割になっていたりして?

      というのは、ウクライナ軍の旅団は郷土編成で、戦車や砲や弾という正式兵器以外は、彼らの郷土というか編成地の後方都市から補給がくるのですね。ドローンや電場妨害装置なんかの補給も主なルートは当然そうなっているはずなんです。
       
      ならば、外国で創設された150番代の旅団へのドローンとかどうなっているのか?アゾフの旅団なんかだと、パトロンや寄付金から来ていると思うのですが。

      4
        • たむごん
        • 2025年 2月 16日

        まさに仰る通りと思います。
        管理人様も、ロシア=ウクライナともに部隊への寄付が重要であることを指摘されていましたが、2点あると思いまして。

        1点目は、仰る通り、以前からのスポンサーがいない。
        2点目は、新設旅団のためSNSなども今から発信していくため、フォロワーも少なく発信力も弱いため・注目度が低く・支援も獲得できないだろうなと。

        仮にドローンを獲得しても、新設部署にありがちな人材不足で、現場でセットアップになれた人間が少なく使いこなせいないのかもしれないかもしれませんね。

        1
      •    
      • 2025年 2月 14日

      最長30キロは凄いなと思うけど。往復60キロ。15キロでも往復30キロだから、ヘリコプタータイプじゃなくて、飛行機タイプかな。でも、電波が大変そうな気がするな。高性能=高価なので、どうなんだろう。
      いろいろと使い分けるんだろうな。

      14
        • たむごん
        • 2025年 2月 14日

        仰る通りで、興味深い距離です。
        光ファイバー有線ドローンが、10kmくらいと思っていたので、どう使い分けているのでしょうね。

        フジクラ・住友電工・矢崎総業など、日本企業は光ファイバー・ワイヤーハーネスに極めて強いですから、自衛隊も何か開発していくのか気になっています。

        9
        • Easy
        • 2025年 2月 14日

        ランセットのウクライナ版ですね。
        おそらく偵察兼電波中継ドローンとセットで運用するシステムではないかと。
        ドローンの航続距離自体は、中型ドローンに炸薬を減らしてバッテリーを増やせば数倍に延ばすことが出来ます。弱点の電波部分を電波中継専用ドローンを作戦区域に飛ばすことでカバーすれば、さほど高い技術障壁無しで所定の目的を達成可能です。
        ドローン戦の一つの課題は「敵味方の識別が難しい」ことにあります。
        前線に近いロシア側空域にドローンが飛んでいても、ロシア側は即座に対空ミサイルで撃ち落とすべきかどうかの判断がつきませんから、割と厄介でしょうね。
        同じことはウクライナ側にも言えるわけで、ウクライナもランセットに対する有効な対策を見つけられていませんが。
        両軍で補給戦の潰し合いになるわけです。

        7
          • たむごん
          • 2025年 2月 15日

          情報ありがとうございます、勉強になります。

          クルスク(マラヤロクニャ周辺)の車輛攻撃を見ていて思いましたが、補給線の潰し合いは、前線歩兵にとって本当に過酷な戦場ですね…。

          (チャシウヤール周辺だったと思うのですが)最前線~補給路まで、数キロメートル単位で歩くというのを別映像で見かけたのですが、さらに歩く距離が延びるわけですから真冬に負担が物凄いだろうなと。

          5
        • nachteule
        • 2025年 2月 15日

         30kmを単独ならば見た目にも大きい固定翼しかないですよ、今は違うかも知れませんが射程と威力があるのは提供されているSwitchblade 600でしょう。他は威力的に軽装甲狙いかピンポイントで弱点狙うかが関の山。それに基本は敵情報を得て攻撃を考えるなら榴弾砲とかと同じで発射したら成果が出るのを期待するだけで往路がどうとかは切り捨てて良いと思います、少なくとも米軍は既存対戦車ミサイルと似たような感じだからスイッチブレードとかをミサイルに分類していますから。

         逆に単独じゃ無いなら大型ドローン(親)から自爆FPVドローン(子)を発進させるノウハウはあるのでそっちでしょうね。これは親ドローンが通信中継も担い20~30km先を攻撃可能な物の筈です。

         電波に関しても安価な長距離徘徊弾薬であってもプログラム飛行は出来ますし、スイッチブレードにも補助的ターゲットトラック機能はある。何ならDJIのドローンにすら被写体を自動的に追尾して撮影する機能が何年も前から有るんですから敵の電波妨害範囲外でオペレーターがロックしてしまうか正確な位置をデジタル地図クロピバで知っているなら物にも寄るでしょうが途中での調整も可能だと思います。

        5
      • nachteule
      • 2025年 2月 15日

       塹壕に籠もってこそドローン部隊の活躍が増すと言うのは違うと思いますね。そもそも人員が足りていない以上は点在する拠点に配置されても足止め戦力としては微妙な数人単位でむしろ居ない拠点の方が多いケースがあります。侵攻する以上は拠点を避けて通れないならば攻める必要があり、そこをドローンで叩いているのが現状です。

       現状で改善をするならば人員を増やすと言うよりは重要拠点に対するルートを限定させ進撃速度を墜とす工夫をし、ドローンがカバー出来る範囲を拡充しかつ展開速度・全天候・対EW・一機辺りの殺傷の能力を向上させるぐらいでしょう。勿論ドローンだけではなくドローンの情報等を使用した効率的な砲撃も必要でしょう。

      3
    • col
    • 2025年 2月 14日

    ロシアが本当に停戦する気があるなら、国内あちこちから兵を集めるはずです。
    それが無いなら停戦する気も無いのでしょう。

    12
    • 名無し
    • 2025年 2月 14日

    停戦もそうだし、停戦したあとの内容ですよねえ。。。
    個人的には、トランプが暗躍するなら、

    「ロシアは、占領したドネツクの鉱床地帯の一部を、ウクライナに返還する。」
    「ウクライナは、オデッサを含む、沿ドニエストル地域まで至る黒海沿岸一帯を、ロシアに割譲する。」
    「ロシアから返還されたドネツク鉱床地帯の開発権は、アメリカが取得する。」

    まで有り得ると思っています。。。

    9
      • 通りがかりさん
      • 2025年 2月 14日

      救援要請を受けたドネツクを切り取って渡す事に同意させたら、よっぽどの対価を払うことになるでしょうね。ほぼ無理かと。
      ウクライナの土地ではなく、独立後にロシアの一部となったドンバスの領土というロジックなので。

      25
    • kitty
    • 2025年 2月 14日

    20世紀の軍隊の部隊に「自動車化○○部隊」が流行ったように「無人化○○部隊」とか流行りそう。
    宇宙軍ブームは一巡した感がある。

    25
      • 毛多留根抜頭
      • 2025年 2月 15日

      書類上存在するが兵員が一人もいない「無人化”狙撃兵”部隊」なんてのは流行らないでほしいであります

      4
    • cosine
    • 2025年 2月 14日

    トランプとプーチンの停戦ってのはあくまでも米露間の手打ちであり直接はそれ以上ではないでしょう。
    もっとも、プーチンの勝利条件は何の意味も為さないウクライナとの手打ちなんぞではなくそここそにあるのですが。
    勝利条件は米国の露隣国への介入を「控えめにさせる」ことでしたので。ウクライナには「介入抑止のために介入した」のですから。
    まあトランプにとっては前政権の不始末を始末するといった程度のことでしょうね。…ガザの方はまた別の意味での始末になりそうですが。

    ウクライナは本記事でも示されている通り政変でも起こらない限りはまだまだ続ける気でしょうし、ポーランドやバルト3国などは、規模はともかく反露ファイティングポーズを絶やさないでしょう。
    戦うあるいは戦う姿勢を示す必要がある国がそうしておればよいのです…それって至極当たり前過ぎることですよね。

    36
    • 理想はこの翼では届かない
    • 2025年 2月 14日

    ロシア軍が補給路としている道路の両脇に高さ2~3mのワイヤーネットを張り巡らせようとしている、という話がありましたがウクライナ軍のドローン対策なんですかね
    これまでは影響を受けないと思っていた範囲でドローン攻撃を受けるので対策のため?

    23
      • col
      • 2025年 2月 14日

      バフムトとチャシブ・ヤールの間での映像を見ました。
      ホムセンで売ってるナイロンの鳥よけの網でしたね。
      双方とも、5キロや10キロの後背地への攻撃が可能になってる様に思います。

      11
      • Mr.R
      • 2025年 2月 14日

      でもそれだと通るルートが固定されるだろうし逃げ場もないから何かしらの方法でネットに穴を開けられれば悲惨なことになりそう。

      3
        • Easy
        • 2025年 2月 14日

        穴が数箇所に空いても、補給車両は防護ネットのチューブの中を高速で移動しているので、それだけでもドローンで追いかけるのは至難の業になります。また、チューブ内の高さ2-3メートルのところにネットを張っておけば、ドローンを中にもぐり込ませても地上高2メートルほどの低空を飛ばさねばならず。これだけでも至難の技ですし,無線なら電波ロストのリスクが高まり、有線ならコードが地表物に絡まって墜落するリスクが高まります。
        物理障壁はいつの時代でも強力ですよ。

        18
          • Mr.R
          • 2025年 2月 15日

          おっしゃる通りですね
          最近見た動画で、補給路の側にドローンを着陸させてカメラだけ起動させておき、トラックが通ったら後を付けてぶつかりにいく手法がありました。
          ネット内に侵入できれば色々できそうな気もしますね。あるいは支柱を破壊して修理に来た工兵等を攻撃するとか

          4
            • Easy
            • 2025年 2月 15日

            ドローンを定点カメラとして使う手法は今後激増すると思いますね。
            最近、仕事で防犯カメラの設置をよくやるんですが。
            いまや、バッテリー内蔵で500グラムくらいのネットワークカメラが、フル充電で軽く2週間ぐらい稼働するんですよ。すごい時代になったなと。値段なんて1万円くらいなもんです。
            もう拠点防衛に歩哨立てる気になんかならないですね,歩哨立てるぐらいなら半径1キロ以内にバッテリーカメラ設置しまくりますよ。

            14
          • 通りがかりさん
          • 2025年 2月 15日

          ワイヤーにも寄りますが、ワイヤーネットは電波を著しく遮断するため(アンテナと同様の動きで電磁波を吸収する)トンネル内では遠方からの通信が困難になるかと思います。

          3
      • paxai
      • 2025年 2月 14日

      ウクライナ軍は光ファイバー40キロとか無茶な設計のも作ってるからなあ。
      電波妨害じゃ安心できないからやっぱ物理ですわ()

      6
    • 黒丸
    • 2025年 2月 14日

    ウクライナにしてみればイーロン・マスクのスターリンクに軍用通信インフラをかなり依存していること
    そして彼がトランプ大統領の横にいることがもっと重要な問題ではないでしょうか。
    兵器はどこかから入手出来ても通信インフラは簡単には入手できないので。

    31
      • kitty
      • 2025年 2月 14日

      そういえばロシアの部隊が衛星回線を自腹で調達してて月々の通信料に呻吟しているという記事がありましたが、どこの会社の使っているんでしょうか。
      衛星コンスティレーションの主権も重要になってきていますね。

      13
      • ras
      • 2025年 2月 14日

      たしかにそうですね。正直忘れてました。
      もしウクライナがアメリカとの契約を破った場合に、トランプ大統領命令で不可抗力停止なども米のカードになるという。兵器提供停止なんかよりよっぽど恐ろしいカードです。
      イーロンのスターリン関連は色々右往左往した結果現状の提供継続になってるだけなので、イーロンにとっては理由をもって切るのも大いにありな選択肢でしょう。

      20
      • Mr.R
      • 2025年 2月 14日

      記憶違いだったら申し訳ないのですが、イーロンマスクってスターリンクの提供にUSAIDを使ってませんでしたっけ?

      8
        • Mr.R
        • 2025年 2月 14日

        ありました。
        22年4月7日のCNN報道ですね
        『ウクライナ政府へ衛星ネットワークサービスの端末を大量供与、米国』

        9
    • もへもへ
    • 2025年 2月 14日

    現状アメリカロシアが停戦合意しても欧州とウクライナは蹴る可能性が高いと思う。
    その場合アメリカが支援から離脱している状況で戦争を続ける必要ありますが、アメリカの抜けた穴を欧州がカバーできるのか、その1点に尽きると思います。

    残念ながら勇ましさとは裏腹に欧州軍事産業の強化は大きく進んでおらず、力不足の状態。

    なのでこれからウクライナが勝利するにはまずドニエプル側東岸を捨てて西岸まさがりそこで徹底的に守りに徹する。
    そしてロシア戦時経済が持続できなくなるまで何年も粘るしかない。

    勿論東岸を捨てることでウクライナ経済は崩壊しますが、そこは欧州が軍事費含めて面倒を見る。
    さらに欧州側の軍事産業も戦時体制に移行してアメリカが抜けた穴を何とか埋める。

    これしかないと思います。
    実現する為には大きな政治的障害がありますが、本当に勝ちたいならやるしかない。欧州のウクライナ勝利の日まで支援継続するっていう覚悟が国民含めて求められます。

    実際問題無理でしょうけどね。

    22
      • Authentic
      • 2025年 2月 14日

      それだとただ単にトランプ停戦に応じるより領土が減るだけでは?
      ロシアはノボロシアを手に入れたら継戦しないでしょ

      17
      • ののの
      • 2025年 2月 14日

      ドニ川西岸まで下がったらロシアはもう欲しいものは手に入れたも同然なので、そこで一方的に停戦を宣言するのでは。なぜわざわざ不利な大河を渡って攻めてくると都合よく考えるのか。
      大河は攻めにくい=こっちからも打って出れないので、仮に戦争を継続するとしても露軍に再編の時間を与えるだけでしょう。そしたらまたベラルーシ経由で大軍が、それも前回の教訓を存分に反映させた精鋭が攻めてきて、チェックメイトです。

      29
      •     
      • 2025年 2月 14日

      ロシアはウクライナのNATO加盟阻止をしたいから停戦・終戦条件に、NATO加盟禁止を入れるだろう。
      ウクライナのNATO加盟を考えた場合、当然、ウクライナは飲めない。

      出来れば4年後次のアメリカ大統領選挙までダラダラ戦争を続けるためには、どうしたらいいのか。

      ウクライナ軍の人的資源の消耗を抑えつつ戦争を続けるとなると、防衛ラインを下げることも可能性の一つ。
      しかし、政治的に難しいし。キエフの市民が不満たらたらになるだろう。
      覚悟できるなら、ウクライナは苦労しない。

      11
    • マンゴー
    • 2025年 2月 14日

    >現在の前線では「無人機による攻撃が大砲の代わりになっている」と強調した
    大砲なら要塞や塹壕に潜り込んでやり過ごせるけど、ドローンはその中に入って狙い撃ちだからな……
    しかも特定個人を

    10
    • ろみ
    • 2025年 2月 14日

    ボートで渡せる軽歩兵だけでここまでオスキル河の橋頭堡を拡大しているのは興味深いですね
    以前に橋頭堡を排除した時は戦車部隊の突撃によるものでしたがその時の部隊は別戦線に移動してしまったのでしょうか?

    9
      • 無名
      • 2025年 2月 14日

      ドヴォリチナ周辺を守ってる主力は第151旅団で、これは少し前に話題になった155旅団と同じ開戦後に編成された新設旅団です。
      経験不足が響いているのでしょう。
      ウクライナとしては、地形的に圧倒的に有利だから、未熟な部隊でも大丈夫。だと思っていたんだと思います。

      11
    • イーロンマスク
    • 2025年 2月 14日

    自走砲がキングタイガーみたいでカッコいい

    3
      • イーロンマスク
      • 2025年 2月 14日

      キングじゃないやヤークトだ

      8
        • かず
        • 2025年 2月 14日

        どっちかと言うとフェルディナンド(エレファント)の方が似てるような

        14
    • cosine
    • 2025年 2月 14日

    ドローンは、それだけで大国を打倒するような力にはおそらくなりえないでしょうが、「大国を諦めさせる力」になれるかどうか。

    ウクライナが為してきた所業に対しては知る限りにて1㌨㍉も賛同できかねますが、「大国の軍事介入を諦めさせられる技術」が結実するのかは、人類の未来において極めて肝要であります。
    そして、真の意味での「それ」は、(現時点の想定においては)米中露抜きでも機能する代物でなければならないでしょう。

    ぬるま湯に漬かりすぎて骨まで溶け落ちてしまった者は手遅れですが、そうではない気骨ある者達で為さねばならぬのです。
    意志持つ主体者と認められる存在でありたいならば。

    15
    • ドニプロ決戦
    • 2025年 2月 14日

    スリブネ方面を動きを見るに、いよいよドニプロ決戦だな。どうせならドニプロ方面にドローンライン作れば、時間は稼げるのに

    5
    • 名無し
    • 2025年 2月 14日

    このタイミングでゼレンスキーがロシアがチェルノブイリに攻撃した言ってるけど流石に自作自演感しかしない

    32
      • Mr.R
      • 2025年 2月 15日

      毎日のようにチェルノブイリ近郊にシャヘド等を飛ばしまくっているので自作自演説は無理筋かと。
      あと残骸が公開されました。シャヘドですね

      6
    • Mr.R
    • 2025年 2月 14日

    チェルノブイリ原発にドローン攻撃かよ···まぁあの辺はシャヘドの通り道だから狙った可能性もそうだけど撃墜や電子戦で無力化された奴がアンラッキーヒットの可能性も普通にあり得る。
    狙ったのだとしたら脅しでしょう。無駄な足掻きは止めて降伏しろって所では

    10
      • Mr.R
      • 2025年 2月 14日

      追記:2/11時点でノヴォロシスクの基地に停泊していた潜水艦が2/13の衛星画像で確認できなくなっていました。掃海艦らしき艦艇も消えていたため出撃したと思われます。

      10
      • 通りがかりさん
      • 2025年 2月 15日

      ウクライナは原子炉等の兵器化を繰り返しますね。嘘は大声で繰り返し言うのが有効ではあるのですが、流石にメッキも剥がれてる

      3
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