DEEP STATEはポクロウシク方面について「ウクライナ軍がロディンスケ方向の突出部を複数方向で押し返して3集落を奪還した」「ポクロウシク市内のグレーゾーンが大きく広がった」と報告し、シルスキー総司令官もポクロウシク方面の指揮官に「戦場の状況を隠蔽する」と苦言を呈した。
参考:Мапу оновлено
参考:Сырский на Покровском направлении: Тот, кто скрывает правду, не может быть командиром
ポクロウシク方面を視察したシルスキー総司令官は25日に苦言を呈した
ウクライナ空中機動軍はドネツク州ポクロウシク方面について22日「第132独立偵察大隊がドネツク州ポクロウシク方面のクチェリヴ・ヤルを奪還した」と、ウクライナ軍参謀本部は25日「第82空挺突撃旅団がスヘツケを奪還した」と発表し、第82空挺突撃旅団の兵士がスヘツケ集落内=Ⓐで国旗を掲げる様子、ノヴェ・シャホヴェ北東に位置する名称不明の集落=Ⓑでロシア軍兵士が第25独立突撃大隊に投降する様子が登場。
DEEP STATEも26日「ウクライナ軍がクチェリヴ・ヤルを奪還した」「ウクライナ軍がスヴォロヴェを奪還した」「ウクライナ軍がスヘツケを奪還した」「ウクライナ軍がシャコフ西郊外の突出部でロシア軍を押し戻した」「二カノリフカからロシア軍の安定した足場がほぼ消滅した」「フェドリフカ集落の中心部からロシア軍の安定した足場が消滅した」「ロシア軍がノヴォトレツケを再び占領した」「ロシア軍がヴォロディミリフカ東郊外で支配地域を広げた」「グレーゾーンがシャコフ集落内に伸びた」と報告。
視覚的にもウクライナ軍がシャコフ集落内=Ⓒでロシア軍を攻撃する様子、ロシア軍がロディンスケ市内=Ⓓで軍旗を掲げる様子が登場した。
RYBARも13日「ウクライナ軍がフェドリフカ方向に反撃した」と報告していたが、ロシア軍のロディンスケ方向に伸びていた突出部は複数方向から押し戻され始めており、ロシア軍もロディンスケ市内の東郊外に取り付いた可能性が高く、ポクロウシクを北から包囲する戦いは正に一進一退という表現がぴったりだ。
DEEP STATEはポクロウシクについて25日~26日の間に「ロシア軍がズヴィロヴェ集落の大部分を占領した」「ポクロウシク市内と郊外でグレーゾーンが広がった」と報告、視覚的にもウクライナ軍がO-0525沿いの工場地区=Ⓐでロシア軍を攻撃する様子、ウクライナ軍がT-0504沿いの工場地区=Ⓑでロシア軍を攻撃する様子が登場し、ポクロウシク方面を視察したシルスキー総司令官も25日に苦言を呈した。
“私はあらゆるレベルの指揮官に状況の情報を歪曲して報告したり、情報そのものを隠蔽するなと強く命じた。これらの不誠実さは兵士の命という非常に高い代償を伴う。私の要求はそれが何であれ事実を明らかにすることで、戦場の状況を隠蔽する者に指揮官の資格はない”
DEEP STATEが報告したポクロウシク市内のグレーゾーンはドゥルニャク地区とペルボマイカ地区の全域に広がり、RYBARが報告するグレーゾーンよりも一回り以上大きく、このまま一気にグレーゾーンが赤く染まるのか、それともロシア軍支配地域がジリジリと拡大していくのか予想がつかない。
因みにリマン方面で登場した映像についてDEEP STATEは現時点で何も報告しておらず、RYBARも日曜日なのでロディンスケ方面やリマン方面について何も言及していない。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ























シルスキー総司令が苦言を呈するということは、ポクロウシク市内のグレーゾーンは事実と見るべきかもしれませんね。
ロシア軍こんな一気に進んだ理由がよく分かりませんが、ロディンスケ方面の一進一退を考えれば、それなりの兵力を割かれてしまったと考えるのが妥当な気がします。
ポクロウシク市内の状況については依然として観測者によって大きく食い違っていて「何を信じれば良いのか」という感じですが、一方の可能性としては近日中にDEEPSTATEのマップに存在する大きなグレーゾーンが突然赤に塗り変わる事すらあり得るのではと思っています(もちろんロシア軍が一瞬で大きく前進したという意味ではありません)。
トレツクの時もそうだったと記憶していますが、市街戦では前線位置を特定するのは難しいのかも知れませんね。
仰る通りで、さっぱり分からないですよね。
市街戦なうえに、浸透部隊が入り込めば尚更分からないのかと思いますが、両軍の前線部隊は大変だろうなと感じています…
ポクロウシクは市街地なので市街戦が苦手なロシア軍相手に少ない戦力でも大丈夫だろうと考えて、ディミトロフに予備を集中投入したんでしょうね、この戦況図を見る限り。
そしたら予想以上にポクロウシク市街に浸透されてその排除が出来ていないけど、せっかくディトロフ方面の反撃が成功している以上止まれないって感じですかね。
一部方面では予備を集中すればまだまだ局地的優位は取れるけど、それ以外だと戦力不足で劣勢というのは長く変わらないですね。もっと動員が必要と言われ続けてもなお充足しないのは厳しい。
いや、マップを見る限りウクライナ軍が最も重視しているのはロディンスケ周辺の奪還かと思いますが。
これ自体は戦術的に至極妥当ではあってもポクロウシク市内に浸透されているあたり、兵力が足りていないというよりポクロウシク市内への兵站に支障が出ているのかも知れません。
唯一の補給路がO-0525→ロディンスケが陥落するとO-0525もドローンの監視下に収まる→全補給路の損失という順序立てなのでO-0525の合流地点すぐ近くまでグレーゾーンが迫っている(というか一時期はここまで浸透を許してグレーゾーンになってたが精鋭2個旅団投入で押し返した)現状で北東の突出部での反撃を重視しているのは本末転倒な感じはします
現実には、ロディンスケが天王山であるという認識が過去の物になっているのに市街地戦重視の方針転換させるだけの情報が上層部に届いていないというのがシルスキーの苦言の正体なんじゃないでしょうか
deepstateはポクロウシクが崩壊してるの最近隠してましたね。
今から帳尻あわせるのか。
隠していたというより単に前線部隊からの報告などを取りまとめて現在のマップになっているというだけの事かと。
DEEPSTATEの中の人は万能でも全てを見通せる神でもないでしょうし、現にシルスキーが「戦場の状況を隠蔽するな」と言ってるくらいなので…
過去の東部戦線の戦況推移から言うとロシア軍は都市に取り付くと確実に陥落させているので
「市街戦が苦手」と言うのはイメージに過ぎないですね
バハムート戦の時にワグネルの兵士はウクライナ軍の砲撃精度を高く評価する一方で接近戦での練度の低さを指摘しており
如何にウクライナ軍陣地まで接近するかが重要としていました
お互いに戦力投入し攻勢を掛け合っているので相当流動的になってますが、ロディンスケの陥落は事実上ポクロウシクの終焉を意味するし撤退すら出来ない状況になるのでロディンスケ攻防はお互いに力入ってますね。
ただポクロウシク市内の南側全域にロシア軍が浸透しているとなると、早かれ遅かれポクロウシクは陥落するでしょうからロディンスケ方向へ退路が開いているのならポクロウシクに固執後方へ兵員逃がすべき時なのではと思う所。
このポクロウシク・ディミトロフ攻防戦の天王山はロディンスケってことになるますね。
たしかに遅かれ早かれ両都市は陥落するでしょうけども、後方の都市の要塞化に時間を稼がないといけないでしょうから、ロディンスケが維持できている限りはウクライナ軍も辛うじて補給が続いてますので、補給が続く限りある程度は留まって戦うものと思います。
ポクロウシクから後退するとなると他の戦域にも大きな影響が出るでしょうね······コンスタンチノフカへ前方退却、は無理か
まさに『転進』ですね。
ポクロウシク方面を視察したシルスキーが市内に入れたのかどうかは気になるところですが、本当にポクロウシクが陥落してしまうとゼレンスキー政権にとって政治的に大打撃となるのは確実なため、ウクライナ軍は他を捨ててでもポクロウシク防衛に注力してしばらくは攻防が続くのではないかと思います。
クルスク侵攻などやらなければ今頃こんな事にはなっていなかったでしょうに…
これ実際の戦況は、deep stateが発表して居るものより悪いのかな?
以前ウクライナ側から上がってきた情報でポクロウシク方面のロシア軍のFPVドローンは動く物体全てに襲いかかってくる、というものがありましたがこれほど市街地に浸透している状況で同士討ちは起こらないんですかね?
敵味方の識別はどうなってるんでしょう
ポクロウシクの一般市民の皆さんの避難、残っている人数等が少し気になります。平服のロシア兵が一般市民に紛れて浸透する…との事ですので。もし殆ど避難が完了、僅かに残った人達も壕や避難施設或いは軍の保護下にあって市街地が無人の所に、ノコノコ市民のふりして乗り込んで来たら「こんなデカい婆ァがいるか」状態でしょうし…。それとも「まだ負けて無い。日常を続けるのが我々の抵抗だ」と、戦闘が無いエリアでは日常生活が?簡単に紛れ込めるとしたら、相当人数の市民が普通に町を歩いている?或いは一部の噂・情報である様に市民(ロシア系ウクライナ人)がロシア兵を手引きして戦闘地域から避難場所や家屋まで“ワープ”させているケースも存在するのでしょうか…。私達西側では「ロシアは自国系住民の保護を言い訳に侵略している。これは(ナチス等の)侵略国家の常套手段でもある」という解釈で固定していますが、つい30数年前まで同じ国でウクライナ東部に7~8割・全土で約3割のウクライナ人がロシア系という事実は矢張り重く、少なくとも上海の日本人租界とは訳が違うと考えてしまいますが…。平和憲法を持つ日本人としてなら人命の損失が伴うロシアの軍事侵攻には断固反対ですが、その理想から1歩離れると「賛成も支持も出来無いが、理解は出来る」行動ではありますし、歓喜するロシア系ウクライナ人も一定数いる筈。アメリカやイスラエルの一方的虐○と同例扱いし、このサイト以外偏向した情報や情勢判断が氾濫している日本の未来が心配です。右も左も真ん中もロシア性悪説の大合唱。元々開国後の日本は、砲艦外交で日本を脅迫しテロと内戦に陥れたアメリカに何故か好意的(他の方も指摘してましたが“鬼畜米英”は戦中の短期間、僅か数年前まではミッキーやベーブ・ルースが大人気ですから…)、反対に露中には敵対的・侮蔑的だったので、ある意味“地”なのかも知れませんが…。
正直時間が経てば分かる事なのだが、「それじゃおせぇよ、手遅れだべや」って言ってるのがシルスキーのおっさん
色んなソースを見ているけど、ポクロフスク周辺の状況は想像しているよりも困難だと思う
どうしても現場から情報上がって纏まるまでラグがあるから、これはしょうがない
現地軍からの正確な情報が軍上層部どころかDSにすら上がらなくなったのが、DSが変質したのか?
ただ軍としても正確な情報を求めてる以上、DSの活動を妨害する動機はないだろうしあり得るなら前者だろうか?もう市内から状況を報告できる環境ではないのかな