ウクライナ戦況

南からの攻撃に難攻不落だったフリアイポレ、東からの攻撃が迫る危機的状況

ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEはフリアイポレ方面について10日夜「敵にとってフリアイポレは難攻不落の都市だったが、現在の状況は街の防衛を困難するかもしれない」と報告し、ウクライナ軍は敵の数位的優位に押されて西に後退を強いられているらしい。

参考:Ускладнення ситуації в Запорізькій області

悪天候が続いてドローンの支援が受けられないと数位的優位のロシア軍を跳ね返すのは難しいかもしれない

DEEP STATEとRYBARはフリアイポレ方面について10日「ロシア軍がウスペニフカを越えて前進している」と報告し、フリアイポレ東側面を守るヤンチャー川沿いの防衛ライン=ウスペニフカ~ポルタフカ~マリニフカは完全に崩壊した格好で、DEEP STATEは10日夜「現在の状況はフリアイポレ防衛を困難にさせる」と述べた。

“フリアイポレ方面ではソロドケ~ノヴォミコライウカ~リヴノピリヤ~ノヴェ~ノヴォスペニフスケにおいて大幅なグレーゾーンの拡大が確認できる。敵はこの領域で存在感を強めており、ウスペニフカ以外にもソロドケやプリヴィルを占領したか確認中だ。敵は現在、積極的にノヴェやノヴォスペニフスケに圧力を掛けてリヴノピリヤの制圧も開始している”

“残念ながら敵の数位的優位は顕著で、かなりの領域がウクライナ軍の支配下にあるかどうか不確かだ。このことはフリアイポレを脅かすリスクになり、もしリヴノピリヤを占領されると北からフリアイポレへのアクセスが可能になる。さらにリヴノピリヤの占領はヴェセレやゼレンイ・ハイでの陣地保持も困難にさせるだろう。これまで敵にとってフリアイポレは難攻不落の都市であり、特にマルフォピル方向から侵入を試みる敵に大きな犠牲を支払わせてきたが、現在の状況はフリアイポレの防衛を困難するかもしれない”

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

既にロシア軍兵士がソロドケとノヴェで国旗を掲げる様子が登場しているため、ウクライナ軍は両集落の支配を失っている可能性が高く、一気にリヴノピリヤまで取られると「ヴェセレやゼレンイ・ハイの陣地=南からの攻撃に対応するフリアイポレ方向の防衛ライン」を迂回できるようになり、そうなるとフリアイポレは防衛が手薄な北と防衛ラインを迂回してきた南から攻められ、オレホボ方面に通じるT-0814もドローンや迫撃砲の
影響を受けるため擬似的な3方からの包囲が実現してしまう。

この地域においてフリアイポレは比較的大きな街だが、防衛拠点となるコンクリート製の大きな建築物はそこまで多くなく、一度でも市内への侵入を許せばポクロウシク、アウディーイウカ、バフムートのような頑強な抵抗は期待できない上、悪天候が続いてドローンの支援が受けられないと数位的優位のロシア軍を跳ね返すのは難しいかもしれない。

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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ

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コメント

  • コメント (10)

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    • たむごん
    • 2025年 11月 11日

    前線歩兵が、どんなに兵器があっても貴重ということですね。

    兵器は、機械としての魅力があるわけですが、前線部隊が戦線を支えないとどうしようもないなと。

    ポクロウシク正面での兵力差があるだけでなく、フリアイポレ方面などでも兵力差があるのであれば、かなりの兵力差があるのは間違いないのでしょう。

    17
      • たむごん
      • 2025年 11月 11日

      追記です。
      GoogleMapの衛星写真、非常に興味深いですね。

      農地が整然と広がっていて、(広大な農地~農地の間)樹木が大量に植えられていて。
      ソロドケ・ノヴェなどの小さな集落が、道沿いに複数点在しているのが非常に分かりやすいです。

      ここに浸透され続けているという事は、周辺も地形があまり変わらないため、押し止めるのかなり難しそうですね。

      13
      • nk
      • 2025年 11月 11日

      この方面も相当な戦力差があるのでしょうけど、戦争序盤はウクライナには祖国愛やロシア憎しで自発的な人間が多く戦っていた様に思えるけど、いつからかハイエースの話が当たり前になり脱走等の問題も出始め各戦線で戦力差付けられているというのは、バフムト、南部攻勢、クリンキー、クルスク攻勢、各都市での防衛、などが尽く上手く行かなかった結果ではあると思うけど、バフムトは消耗戦してロシアに勝つ等考えてはいけない、南部攻勢は期待大きかったが大失敗、クルスクは論外、クリンキーは完全に意味不明、各都市も三方包囲補給線遮断からの玉砕か撤退、降伏では意味が無いので事前に撤退すべき、現在進行形のポクロウシクやクピャンスク、オスキル川東側等は即時撤退で後方に防衛ラインが無いのであれば東部全域捨てドニエプル川まで下がり守るが継戦するならもう現実的に検討しないといけない段階に来ていると思う。
      また終戦交渉の条件厳しくても飲むのが一番良いとは個人的には思う、もう十分戦ったし今後も巻き返せることは無いので何れ決断するなら早い方が価値がある。

      45
        • 匿名
        • 2025年 11月 11日

        つか、開戦当初は普通にウクライナ側のが頭数が多かった。露軍約20万人 対 宇軍約100万人ぐらいの差があったので。

        34
          • みむ
          • 2025年 11月 11日

          そんな差があったのに今はこんな有様
          大半が素人で半滅したんだろうな

          14
          • たむごん
          • 2025年 11月 11日

          ウクライナ側が、脱走兵かなりの数いることを認めていますし、被害も相当あったのだろうなと…

          ウクライナ=ロシア、人口比だけ見れば、5:1以上あるとも言われていて相当な差がありますよね(ウクライナ側から、ドンバス・クリミア・海外避難を除く)。

          13
        • とある帝國臣民
        • 2025年 11月 11日

        今月中に落ちるかな?

        3
          • たむごん
          • 2025年 11月 11日

          どうなりますかね?

          無理矢理に長く持たせるために、前線兵士・補給送ったところで、補給ルートで狩られるのも厳しいだろうなとも考えてしまいます…

          8
        • たむごん
        • 2025年 11月 11日

        祖国愛なんて話しが、日本のマスコミを飾っていた時期がありましたね。

        実体は仰る通りの面もあり、海外逃亡・銀座イマカツでトンカツ食べてたり、ハイエースや大量の脱走なども、時間が経つに連れて増えたり・知れ渡ったのかなあと。

        ギリギリまで摺り潰されて、『玉砕・降伏=捕虜』になるのでは、英雄達(彼等)の人生の時間というものを考えさせられる時があります。

        1
    • 匿名
    • 2025年 11月 11日

    ウグレダル〜ヴェリカ=ノボシルカの防衛線破られてドニプロ州入られた時点でこうなることは想像に難くなかったっしょ。これでポクロフスク〜ミルノフラドも落ちたら、ウクライナ側は北ドネツクだけでなくハリコフ州から南のドニエプル川東岸(要はザポリージャ市〜ドニプロ市)地域からの撤退も考えないといけない。

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