ウクライナ戦況

フリアイポレ方面の戦い、ロシア軍が怒涛のスピードで前進して集落を占領

ロシア軍はザポリージャ州フリアイポレ方面で成功を収め続けており、DEEP STATEは20日~31日までに「ロシア軍が前進し続けている」と、RYBARも「ロシア軍が8集落を占領した」「この地域は準備された防衛拠点が少ない」「敵の反撃が少なく無傷で集落が手に入る」と報告した。

参考:Мапу оновлено
参考:Флаги в Днепропетровской области

ドネツク州の戦いは恐ろしいほどブトゥソフ氏の指摘通り推移している

ザポリージャ州フリアイポレ方面はリマン方面、コンスタンチノフカ方面、ポクロウシク方面が動き出したため「唯一の例外」ではなくなったものの、それでも前進頻度や前進距離は他方面に比べて圧倒的で、DEEP STATEは20日~31日までに「ロシア軍がノヴォヴァシリフスケ、ノヴォセリフカ集落の大部分、ノヴォミコライウカの大部分を占領した」「ロシア軍がステポヴェ東郊外、カリニフスケ南郊外からO-041437方向、ウスペニフカ東郊外、ポルタフカからヴェセレ方向に支配地域、マリニフカ南西で前進した」と報告。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

RYBARも「ロシア軍がノヴォオレクサンドリフカ、ヴィシュネヴェ、キルピュクネ、ズラホダ、クラスノヒルスケ、プリヴィル、パヴリフカ、ノヴォミコライウカを占領した」と報告し、DEEP STATE基準で見てもウスペニフカの大部分はグレーゾーン化し、ロシア軍はヤンチャー川を越えて集落中心に陣取っており、RYBARが占領を主張する範囲とほぼ同じ範囲をグレーゾーンに指定している。

RYBARはフリアイポレ方面について「この地域には準備された防衛拠点が少ない」「敵が有利なのは川や自然の地形を利用したものぐらいだ」「砲撃による反撃が少なくほぼ無傷で集落が手に入ることもある」「敵は『ロシア軍の前線が延々に続いている』とパニック的な報告を行っている」「フリアイポレ方面ではロシア軍が複数方向で前進しているもの現地の状況は依然として戦場の霧に包まれている」と述べており、ここだけは他方面と何もかもが異なっているように見え、P-85の物理的遮断も遠い将来の話ではない。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

ウクライナ軍が南ドネツクから延々と後退しつづけている理由は「2024年のヴフレダル喪失」が大きく関係しており、ウクライナメディアは当時「ヴフレダルを失ってもノボウクラインカとボホヤヴレンカに要塞があるため防衛上の問題は少ない」と報じたものの、ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏は「ヴフレダルほど戦術的利点をもたらす防衛拠点は南ドネツクに存在しない」と主張していた。

“ウクライナ軍が南ドネツクを制圧する上でヴフレダルは有利な位置にあり、圧倒的な高さ、密集した建造物、無人機運用にとって最高の電波到達範囲、あらゆる兵器の射撃位置を提供する極めて重要な場所だった。この都市は多数の陣地と地雷原によって強力な要塞地帯を形成していたため、ヴフレダル喪失は戦略的に深刻な結果をもたらす敗北だ。敵はヴフレダルを突破したことでヴェリカ・ノボシルカ方向やクラホヴォ方面にやってくると思うが、もう南ドネツクにヴフレダルほど戦術的利点をもたらす防衛拠点は存在しない。早急にドニプロとザポリージャの州境を東側からカバーする新たな防衛ラインを構築しなければならない”

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

南ドネツクやザポリージャ州の防衛ラインは「南からの攻撃」を想定しているため西から横に突かれると非常に脆く、ヴフレダルだけは西からの前進に対して最高に有利な防衛条件が整っていたのに、ここを守る第72旅団にまともな増援を送らず、作戦司令部や作戦・戦術グループの司令官もドローンやEWシステムへの理解度が低かったためヴフレダルの優位性を活かせず、その後の展開もブトゥソフ氏が懸念した通りに推移している。

因みにブトゥソフ氏はアウディーイウカ陥落前「アウディーイウカはドンパスにおける戦略的な交通要衝で防衛の拠点だ。ここを敵に明け渡すということは得策ではない。もしアウディーイウカを失えば地形的に不利な戦場で戦うハメになるしかなく、ポクロウシク、ディミトロフ、クラホヴェが最前線の街になるだろう。つまりアウディーイウカを失うということは戦闘に有利な地形まで後退することを強いられ、その過程で多くの土地を失うだろう」と指摘していた。

関連記事:ロシア軍がコンスタンチノフカ郊外にも到達、市内に浸透する様子も確認
関連記事:ロシア軍は確実にコンスタンチノフカにやって来る、問題はそれがいつになるか
関連記事:ポクロウシクの後を追うコンスタンチノフカ、ロシア軍の攻撃で街は死にかけ
関連記事:ポクロウシクのウクライナ軍は危機的、リマン郊外にもロシア軍が到達
関連記事:ウクライナメディア、もうポクロウシクでは有利な消耗戦にはならない
関連記事:ポクロウシクの物理的包囲まで最短6km、刻々と悪化する市内の状況
関連記事:ポクロウシクの大部分がグレーゾーンに移行、小規模部隊の掃討では手遅れ
関連記事:ゲラシモフ参謀総長が再びポクロウシク包囲を発表、RYBARは時期尚早と指摘
関連記事:ポクロウシクを巡る戦い、シルスキー総司令官が戦場の状況を隠蔽するなと苦言
関連記事:ポクロウシクを巡る戦い、グレーゾーンが市内中心部の駅周辺まで拡大
関連記事:ウクライナ人記者、ヴフレダル喪失は戦略的にも深刻な問題を引き起こす

 

※アイキャッチ画像の出典:110 окрема механізована бригада імені генерал-хорунжого Марка Безручка

ロシア軍がコンスタンチノフカ郊外にも到達、市内に浸透する様子も確認前のページ

ポクロウシクを小規模部隊で迅速に制圧するのは困難、解放を祝うのは時期尚早次のページ

関連記事

  1. ウクライナ戦況

    新たなウクライナへの武器支援、複数の国が砲兵装備を追加提供に応じる

    米国のオースティン国防長官は15日、ラムシュタイン会議後の会見で「ドイ…

  2. ウクライナ戦況

    侵攻991日目、ウクライナは1年以上も土地を失い続ける日々が続く

    ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは9日夜「…

  3. ウクライナ戦況

    英国、ウクライナに数百発の精密誘導兵器「ブリムストーン」を提供

    英国はロシア軍と戦うウクライナ軍を支援するため精密誘導兵器「ブリムスト…

  4. ウクライナ戦況

    ウクライナ軍総司令官、M270MLRSによる攻撃シーンを初めて公開

    ウクライナ軍のザルジュニー総司令官は29日、M270MLRSによる攻撃…

  5. ウクライナ戦況

    アウディーイウカ方面の戦いが激化、ロシア人は防衛ラインの突破を主張

    ロシア人は「アウディーイウカ方面の防衛ラインを突破してクラスノホリフカ…

  6. ウクライナ戦況

    ロシア軍が前進を止めない東部戦線、カテリ二フカを巡る戦いが始まる

    DEEP STATEとRYBARは「ロシア軍がハルキウ州クピャンスク方…

コメント

  • コメント (39)

  • トラックバックは利用できません。

    • トクメイキボウ=サン
    • 2025年 10月 31日

    ウクライナの次なる遅滞戦術はどんなのやろ

    それとこの犬種なんだろ(現実逃避)
    なんか犬の画像多いからひょっとして管理人殿は犬派なのだろうか

    22
    • たむごん
    • 2025年 10月 31日

    P-85沿い、ダリニウカ・ポクロウスケも、空爆やドローン攻撃があったようですね。

    ポクロウシク・コンスタンチノフカ・リマン・クピャンスク方面、どこかを捨てられるのかということでしょうか。

    フリアイポレが陥落しても厳しいですし、上記方面の主要都市が陥落していも厳しいですし、かなり難しい政治判断を迫られそうですね。

    28
      • 黒酢
      • 2025年 11月 01日

      10/22にトランプ氏がハンガリー首都・ブダペストで予定されていたプーチン氏との首脳会談中止発表後、一気にロシア軍の進撃が始まったわけですけども、本来だったらトランプ氏とゼレンスキー氏はこの首脳会談で、ロシア軍の進撃を止める為にも何らかの譲歩をロシア側に示すべきだったのでは?と思いました。
      ゼレンスキー氏は相変わらず領土割譲を拒否しているのもあり、トランプ氏も「現時点で会談を行うのは適切ではない」と声明を出してますが、いずれにせよこの難しい政治判断の先延ばしは益々ウクライナ側の状況を悪くするのではないだろうかと感じました。

      36
        • たむごん
        • 2025年 11月 01日

        日本目線で見れば、高市首相=トランプ大統領の首脳会談が、成功する伏線にもなったなと感じています。

        アメリカは外交成果が欲しかったわけで、トランプ政権の主要閣僚全てが来日・日米蜜月の演出に成功、いAPEC日韓首脳会談は時間延長・日中首脳会談の開催まで成功してしまいました。
        高市首相、ロシア産ガスの輸入禁止要求も拒否していて、関東・北海道・東北・広島の人達を中心に助かったかもしれませんね。

        仰る通り、アメリカ大統領が時間を使うのであれば、何らかの成果は必要になります。
        (初めての首脳会談)日本=ウクライナを比較すれば、日本が外交的に上手にやったなというのは、感じてしまいますね。

        8
    • 2025年 11月 01日

    連日のように、それも全方向から、これもう現代のバグラチオンだろ

    34
    • ふむ
    • 2025年 11月 01日

    逆に言えばロシア側の再利用もできないので、イジューム大返しを再現するなら此処ですかね
    それだけの兵力を集めるのは困難でしょうが、クルスク逆侵攻みたいに士気の維持等の理由でどこかで反撃したいでしょうし

    ジリ貧のまま防衛に徹する事が最も効率良く敵にダメージを与えられるとしても、それを貫徹できるほど人の心は強くないものですし

    7
    • 同盟国
    • 2025年 11月 01日

    ウクライナ軍の余裕もなくなっているのでしょうか。ポフロウシクやコンスタンチノフカ、リマン、クピャンスク、シベルシクなどいろんな都市で攻防戦が起こっていますが、すべてを守り切ろうとするのではなく、特に重要なところを守るようにしないといけない気がしますね。例えば、リマンは占領されても、次の都市に行かれることはないわけですから、捨ててもいいと思います。後方の渓谷に防衛線を築けそうですし。反対に、ポフロウシクとコンスタンチノフカは、犠牲を払ってでも守るべきです。クラマトルシクやドニプロペトロフシク州への道が開けてしまいますから。

    15
      • nk
      • 2025年 11月 01日

      こうなると結局はロシアの終戦案を飲むべき時が来ていたんでしょうね、1年後も継戦はしてそうですが終戦条件は物凄く厳しいことになっていそうですね。

      55
        • 匿名11号
        • 2025年 11月 01日

        となると戦争は更に続きますなあ。
        全面屈服を受け入れる主権国家はめったにないですからねえ。

        6
          • NIVEA万能論
          • 2025年 11月 01日

          ロシアの停戦案を呑んだとしても全面屈服からは程遠いようですが…?

          失礼ながら傍目には単に貴方が戦争の継続を望んでいるだけのように見えますよ。

          19
            • 匿名11号
            • 2025年 11月 01日

            なにせロシアが今出してる終戦条件すら控えめな、ものすごく厳しい条件ということですからねえ。全面屈服以外の何ものではないでしょう。

            3
            • 匿名11号
            • 2025年 11月 01日

            失礼ながら傍目には貴殿が侵略行為に望んで加担しているだけのように見える人がいるかもしれませんからねえ。ドッコイドッコイというものでしょう。

            3
            • のー
            • 2025年 11月 01日

            完全に言葉遊びになってます。あるいは単に行間を読めてないか。
            「戦争が早く終わってほしい。」
            という文言は、負けでも良いから終わってほしいという意味ではないです。
            みんな意味もなく戦争が続くことを望んでいる訳ではないですが、かといってウクライナに一方的に不利すぎる条件での停戦は望んでないです。
            この前提条件がわかっていないと、そもそも話が噛み合いません。

            6
              • NIVEA万能論
              • 2025年 11月 02日

              >みんな意味もなく戦争が続くことを望んでいる訳ではないですが、かといってウクライナに一方的に不利すぎる条件での停戦は望んでないです

              「みんな」というのは主語が大きすぎますね。現に自分は「負けでもいいからさっさと停戦した方が傷は少ない」と思っている派ですので。
              それとも今からウクライナが戦況を一気に覆えせるような手段って具体的に何かあります?

              まあその辺は我々外野がどうこう言う事ではないのでしょうが、当のウクライナ人の間でも意見は分かれているようですね。   

              6
    • ドネツクさん
    • 2025年 11月 01日

    そりゃ、衛星写真を見ればわかるが、ウクライナ軍の防衛ラインは幹線道路の「西側」の小川沿いにあるからな。河川を前方にした防衛線だよ。なので道路まではロシア軍はなんなく西進できて当然。
    なんでこんな訳わかん地点に塹壕が掘られているのか分からない。地形効果を活かしたつもりなのだろうけど、道路踏まれてフリアイポレが補給断絶→陥落したら意味無いでしょうに

    12
      • Artillery
      • 2025年 11月 01日

      この勢いのロシア軍相手に地形効果の無い防衛線を敷設したところで、すぐに抜かれて終わりでしょう。
      防衛ラインの位置は妥当に思います。

      こうなった以上、フリアイポレはいずれ諦めるしかない。
      位置的に維持は難しいでしょう

      7
      •  
      • 2025年 11月 01日

      端からプリアイポレを放棄する意図の現れでは?

      6
    • 名無し
    • 2025年 11月 01日

    ブトゥソフ氏はいつも最前線近くで真摯な取材を行い非常に精査な戦況分析をされていましたね
    確か今は前線で一兵士として従軍されていると過去の記事で拝見した覚えがありますが、何卒終戦を無事に迎えられる事を祈ります…

    38
    •  
    • 2025年 11月 01日

    ポクロウシク防衛に兵力を割きすぎてると言う人もいるが、今の段階ですら東からの迂回攻撃を前にザポリージャの要塞群は抵抗力を失っているのに、ましてやポクロウシクを失って更に北東から迂回されたら、もう逃げるのさえ事欠く状態になるだろう
    ザポリージャ戦線はオレホボ、最悪ならザポリージャ市街で決戦をやるしかないだろう。

    8
    • ポレ
    • 2025年 11月 01日

    犬を連れてショットガン
    何をする兵士ですかね?

    3
      • kitty
      • 2025年 11月 01日

      FPVドローン相手なら、鳥打ち用口径ののショットガンでもよさそうですが、犬はドローンを早く発見できるんでしょうか?!

      5
        • ノーテイスト
        • 2025年 11月 01日

        犬は嗅覚が突出してはいますが、聴覚も高周波帯では人間の2~3倍優れているそうです。ペアでドローン狩りをしている可能性は確かにありそうです。低周波帯では人間と大差無いとの事なので、ドローンの飛行・駆動音の性質にもよりますが、甲高くて耳障りな“デカい蚊”か“極小のJu87”という感じなので、高周波っぽい印象は確かにあります。

        16
        • Easy
        • 2025年 11月 01日

        戦場で危険なのはドローンだけではないので。
        人間が空を見張っている間、周辺の警戒をやってくれるのは非常に助かると思いますよ。
        FPVドローンが飛来するエリアは前線から数キロ圏内ですから、ドローンだけでなく浸透コマンドが来ている可能性だってありますから。上を見てたら匍匐している敵兵につまづいた、なんてなかなかの悪夢です。

        14
    • 名無し
    • 2025年 11月 01日

    E50近辺にGURの特殊部隊がヘリボーンしたけど即壊滅したのをロシア側のドローンの映像出てきて真顔になる。

    18
      • kitty
      • 2025年 11月 01日

      ウクライナ空挺○○師団の画像とか出てきてて、この人達、空挺作戦を最後にやったの何時だろうとか思ってましたが、ちゃんと空挺してたんですね。そして挺身してしまう。
      ロシアのスペツナズも最初の作戦で壊滅してましたけど。

      8
        • 名無し
        • 2025年 11月 01日

        ただこうも敵地に貴重な特殊部隊を雑に放り投げて壊滅しましたを繰り返すウクライナ軍には困惑しかないです…

        25
          •  
          • 2025年 11月 01日

          ロシアの特殊部隊が塹壕から塹壕に静かに移動してるのとは対照的だわな。今の時代ドローンに常に狙われている以上はヘリや車両で前線まで移動するのは危険過ぎるだろう。

          18
    •  
    • 2025年 11月 01日

    英エコノミスト紙はこのままだとウクライナの戦費は来年2月末には枯渇すると主張していた
    2月はどうかという気はするが恐らく半年か1年内には資金繰りが困難になり、どこかが資金を投入しない限りこの戦いは終わることになるのだろう

    17
      • kitty
      • 2025年 11月 01日

      購読していないので確認できませんでしたが、

      What will it cost to make Vladimir Putin stop?

      の記事でしょうか。つーか今はAIがペイウォール越えてお漏らししてくれる時代なのね。

      7
        •  
        • 2025年 11月 01日

        Why funding Ukraine is a giant opportunity for Europe の記事でしたが残念ながら自分も購読はしておりませんで冒頭だけです
        露の軍事メディアがこの記事を引用していましたので露側のフィルターは入ってますが凡その内容はわかりそうです
        The Economist называет скорый срок, когда у Киева закончатся деньги на войну

        6
          • 2025年 11月 01日

          Reddit の r/europe サブレディットに全文転載してくれている人がいました

          読みましたが、かなり現実的な数字が散りばめられていて読み応えがありました
          Economistの分析が妥当ならば、凍結しているロシアの資産は最終的に使わることになるが、使い方について揉めているし、そもそも必要とされる金額には足りないのでそれをどうするのか、しかしヨーロッパはロシアの脅威に対して目を覚ました、これはウクライナだけの問題ではなく欧州全体の問題だ…で締めくくられてました

          この記事を鵜呑みにすれば、この戦争の本質は西側vsロシアの経済戦争、と受け止れますね
          そして西側のほうが分が悪そうだ、という論調です

          20
      • たむごん
      • 2025年 11月 01日

      独英仏は、政権支持率20%程度・石破政権よりも支持率が低いため、政治的に追い込まれていると言えるかもしれませんね。

      独英仏が、戦費を中心として何らかの支援するしかないわけですが、政権支持率がますます下がることになるからです…(民間への支援も、経済が回りまわって国庫に入り軍事費になります)。

      14
    •  
    • 2025年 11月 01日

    もう東からの攻勢が避けられない以上はヴェリカノボシルカやこのフリアイポレみたいな、スロビキン線に近すぎる、かつ目立った後方拠点のない都市は維持が難しいんじゃないかな。

    6
    • ノーテイスト
    • 2025年 11月 01日

    9月等の米露会談待ち交渉待ちとも考えられる攻勢ペースの鈍化を、ウクライナ指導部が「攻勢疲れでロシアが遂に息切れした」「其れ処か、前線での反撃や様々な工作・後方攻撃が奏効して遂に限界が来たのだ」と判断し、今になってパニックになっているのだとしたら深刻です。最早それしか勝機が無いなら(本当に息切れしているのは寧ろ自分達でも)尚更そう思い込むのが人間。況してや現ウクライナは元々“反露が義務であり本能”且つ“自民族アゲMAX”みたいな連中がウヨウヨしている様ですので、「ロシア弱兵・自国精強」の偏見は呪いの如く指導部やアゾフの様な軍事組織を蝕んでいる事でしょう。例え独裁や権威主義では無くとも、極端な民族主義の行き着く先は似た様なものなのかも知れません。ロシア側も同様の民族主義者がいますが、その主張が皮肉にも「ウクライナは自分達と一体」という真反対に近いものであった事の差が開いているのかも知れません。勿論そのロシアの主張は非ロシア系ウクライナ人の大多数にとって絶対に受け入れたく無いものでしょうし、前出のウクライナ民族主義は特にウクライナ国内に住むロシア系住民の少なからぬ割合の人々や彼等との繋がりを感じているロシア人にとって耐え難いものと考えられます。両国、特にウクライナの民心が何方に赴くのか。それを中心に据えて本来ならば対話、そうで無くとも公正な選挙で解決するべきだったと思うのですが、ここまで戦争が進み外交が(支援国も含め)拗れて硬直してしまうと…。戦争での勝敗が最大の選択肢になってしまうのが悲惨です。

    24
      • アンゴラ
      • 2025年 11月 01日

      ゼレンスキーは本来、ウクライナの内戦終結・東西融和を公約に掲げて大統領になった政治家なんですけどね
      結局のところ、ウクライナは戦争が起こりやすい条件が揃った呪われた国なのでしょう

      16
    •  
    • 2025年 11月 01日

    夏よりむしろ泥濘期のがロシア軍攻勢が拡大している気がするが何故だろうか?
    泥濘期に入ってもロシア歩兵の浸透レートが落ちてない一方でウクライナ側の監視用ドローンが悪天候で機能しないから脆弱になるのかな。なんにせよ80年前のソ連人なら信じないだろうな。

    10
      • ヒュー
      • 2025年 11月 01日

      最近のロシア軍は歩兵による浸透+ドローンがメインで自走砲の砲撃や装甲車の突撃の数は減ったと聞きます。
      もしかしたら歩兵は後者ほど泥濘の影響を受けないのかもしれません。

      18
    •  
    • 2025年 11月 01日

    今のロシア軍は少数で浸透した上で機会を見計らって一斉に攻めてくる傾向があるし、ロシア軍との接触が減った。攻めても来なくなったと言っても攻撃出来ない、攻め手がない事を意味しないんだろう。連中は今も何処かで拠点から拠点に移動しているし、それを単純にウクライナ軍が捕捉出来てない。
    こんなやり方はどちらかというと反政府ゲリラ的で、一応大国の正規軍がやることなのかとは思うが、これがドローン戦の現状の正解なんだろう。

    19
      • Easy
      • 2025年 11月 01日

      興味深いレポートで、「ロシア軍の歩兵が都市拠点の保持にこだわらなくなった」というのがウクライナ側から出てますね。
      ウクライナ軍が行くと、ロシア軍はすぐに逃げてしまう。
      バフムトやアウディーウカの頃のように、通り一本や建物一棟を巡って激しく争うなんてことが全く起きなくなった、と。
      取り返しに行くと、もうロシア軍は逃げてもぬけの空になっている。
      銃撃されることすら稀だと。
      で。
      その前線の兵士ではなく、その兵士に補給を送る後方部隊がドローンで攻撃されて損耗がヤバいそうで。ロシア軍がひたすら補給線を狙ってくるので、車両が危機的なまでに不足していて物資を前線に送れなくなっているそうです。
      根っこを切れば葉っぱは枯れる、という戦術を徹底してやってきてる感じですね。

      34

ポチって応援してくれると頑張れます!

にほんブログ村 その他趣味ブログ ミリタリーへ

最近の記事

関連コンテンツ

  1. 欧州関連

    オーストリア空軍、お荷物状態だったタイフーンへのアップグレードを検討
  2. 中国関連

    中国は3つの新型エンジン開発を完了、サプライチェーン問題を解決すれば量産開始
  3. 軍事的雑学

    4/28更新|西側諸国がウクライナに提供を約束した重装備のリスト
  4. 欧州関連

    BAYKAR、TB2に搭載可能なジェットエンジン駆動の徘徊型弾薬を発表
  5. 米国関連

    米海軍の2023年調達コスト、MQ-25Aは1.7億ドル、アーレイ・バーク級は1…
PAGE TOP