ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEはクルスク方面の状況に関して「ウクライナ軍はロシア軍がスジャ方面の兵站攻撃を強化してきたのに何も対策を講じなかった」「もしロシア軍が火力管制だけでなくスジャの西側に直接前進してくれば最悪だ」と批判した。
参考:Погіршення ситуації на Курщині
参考:‘As long as Russia is advancing, the war will continue’— military analyst Rob Lee on what awaits Ukraine in 2025
クルスク占領地がロシアとの交渉材料になるかどうかは未知数だが、これを停戦協議前に失えばその答えも永遠に失われてしまう
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEはクルスク方面について28日「ロシア軍がスームィ州国境付近まで前進した」「ロシア軍が二コラエヴォ・ダリノを奪還した」「複数方向でグレーゾーンがスームィ州に伸びた」と報告し、この方面で何が起こっているのかについて以下のように述べた。
“クルスク方面最大の問題はウクライナ軍の兵站全体に対する敵の火力統制だ。敵は1月以降、我が軍の動きを制限する能力を強化してきたのに対し、なぜかウクライナ軍は同問題に対応する適切な決定を下せなかった。2月に入ると同問題はピークに達し始め、スヴェルドリコヴォを失うと大きな混乱が始まった。これを奪還するための試みも「よく練られた計画」と言い難いアプローチだった。敵は幾つかの攻撃グループを編成してノヴェンケ方向に突破する機会を手にしているし、過去の成功体験が同試みを維持する原動力になっている”
“但し、ロシア軍が簡単にノヴェンケへ定着できるとは思わない。この集落は物理的に存在していない上、継続的に留まるのも地形的に適しておらず、何よりも世間に「ロシア軍が国境を越えてスームィ州に侵入した」と知られたため安定化対策(反撃)が講じるのは確実だ。ウクライナ軍の安定化対策がどのような結末を迎えるのか、ロシア軍がスームィ州内の足場確保を戦術上の目標として定めているのかどうかは、時間が経過すれば明らかになるはずだ。どちらにしても敵はこれに必要な資源を持っているし、そこに定着しようと試みているように見える”

出典:Генеральний штаб ЗСУ
“もう一つの不愉快な出来事はジュラフカ~ノヴェンケ間の国境から敵が前進していること、ユナキフカ経由でスジャに至る兵站への攻撃が最も多いのも同地域で、この状況はかなり以前から悪化し始めていた。現地で戦う兵士らもユナキフカ~スジャ間の問題を強く訴えており、既に「十数輌の輸送機材が被害を受けた」という形で不愉快な結果が出ているため、早急に何らかの対策を講じる必要があるだろう。敵はスヴェルドリコヴォに集結し続け、この方向に圧力をかけ続けている。考えうる最悪のシナリオは「ユナキフカ経由でスジャに至る兵站」を火力管制に収めているにも関わらず、敵がスジャ郊外に直接前進してくることだ”
DEEP STATEの指摘をシンプルにすると「ユナキフカとスジャを結ぶH-07~38K-004での移動は今年1月から困難を来してきた」「それにも関わらずウクライナ軍は具体的な対策を講じてこなかった」「問題がピークに達したのはスヴェルドリコヴォの喪失だった」「この成功を受けてロシア軍はジュラフカ~ノヴェンケ間の国境からスームィ州=ユナキフカに対する距離を詰めようとしている」「もしロシア軍がスームィ州内に安定した足場を確保すればスジャへの移動や補給はもっと困難になる」「もしロシア軍が火力管制だけでなくスジャの西側に直接前進してくれば最悪だ」となる。
こんなことは「スジャにアクセスするルートが何処にあるのか」を見れば誰にでも予想でき、だからこそ多くの観測者は「ノヴォイヴァノフカやスヴェルドリコヴォ保持の重要性」「スナヒスト川沿いの防衛ラインを維持する必要性」を指摘していたのだが、状況が致命的になるまで何も対策を講じなかったため「絵に書いたような両翼からのスジャ包囲」「重装備や大量の物資をスジャに運び入れるための移動ルート遮断」の危機に直面しているのだ。
どれだけマラヤ・ロクニャ方向、チェルカスコエ・ポレチノエ方向、スジャ一帯に占領地を保持していても「H-07~38K-004の移動」がままらなくなれば、これを維持するのは兵站的に不可能で「輸送量の減少」に応じてウクライナ軍の抵抗力は減少するしかなく、一番怖いのはロシア軍が奇襲的にノヴェンケ方向からH-07~38K-004を物理的に遮断すること=スジャの西に前進することで、こうなるとウクライナ軍は全てを捨てて森林地帯からスームィ州に逃げ帰らなければならない。

出典:President of Ukraine
クルスク占領地がロシアとの交渉材料になるかどうかは未知数だが、これを停戦協議前に失えばその答えも永遠に失われてしまい、ゼレンスキー大統領は「戦場の結果」において何一つ交渉材料をもたないままプーチン大統領と対峙しなければならないだろう。
因みに外交政策研究所のロブ・リー氏は2025年の見通しについて「恐らくロシアには2025年の戦いに耐えられるだけの人員と物資がある」「ウクライナは動員状況を改善もしくは今以上に悪化させないことが重要」「ロシア軍にもウクライナ軍にも練度の高い戦前レベルの歩兵は殆ど残っていない」「両軍に共通するのは歩兵の高年齢化(40代~60代の増加)でロシア軍よりもウクライナ軍の方が高齢化が進んでいる」「逆に無人機部隊は人的損失が少ないため経験の蓄積が進み、両軍のドローンオペーレーターは非常に有能だ」「ウクライナは前線ラインの維持を兵士からドローンに切り替えることが重要だ」と述べている。

出典:117 окрема механізована бригада
前線ラインの維持を兵士からドローンに切り替えるという概念は「塹壕に兵士を詰める物理的な前線ラインの維持」ではなく「損耗なしに前進出来ないドローンによるキルゾーンを設定して擬似的な前線ラインを保持する」というもので、早い話「ウクライナ軍が1月に発表したドローンラインプロジェクトのこと」を指しているのだろう。
ドローンを伝統的な陣地戦の支援に使用するのではなく、歩兵主体の陣地戦を根本的にドローン主体に変更して人的損害を少なくするというものだが、この新しい取り組みが有効かどうかはやってみないと分からない。
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※アイキャッチ画像の出典:93-тя ОМБр Холодний Яр
>>ドローンを伝統的な陣地戦の支援に使用するのではなく、歩兵主体の陣地戦を根本的にドローン主体に変更して人的損害を少なくする
もしこれが実現すれば革命的ですね。「ゲームチェンジャー」(この言葉もすっかり聞かなくなりました)というところでしょうか。さらに発展すれば、ドローン主体の防衛に対して攻撃用のドローンやUGVも誕生し、それをAIが操作して戦場から人がほぼ姿を消し機械が戦争をするという未来もあるかも知れませんね。
ある意味では人道的なのかも知れませんが、碌なことにならない予感がします。やはり戦争は人間が手綱を握るべき営為でしょう。まあそもそも戦争自体がやってはいけないことなのですが…
ドローン同士の小競り合いで済む程度のことならそれでいいんじゃねぇのって感じですね。
イランとイスラエルがミサイルの撃ち合いで御挨拶してた時みたいな感じで。
人間が出張るほどの、人間や国の尊厳が関わるほどの事態かにより「基準」ができるのは案外いいことなのかもしれません。
ただし、ドローンというかAIが「自律的に」人間を撃った場合にどうなるかはわかりませんが。
自律的殺人兵器禁止条約は対人地雷クラスター爆弾禁止条約並みに死文化しそう。
何度目のゲームチェンジャーでしょうか?
ロシアにもドローンがある以上対策されるでしょうし、高齢化が進むウクライナ軍の苦境を抜本的に変えることもないでしょう。
何より、戦線の維持が目的化しているのが気になります。想定できるのはロシアもドローンラインを引き、歩兵を下げる。領土を確保する手段がないので、お互いに前進できない。領土奪還を目指すなら、歩兵は進軍する。大ダメージ。どうやって、戦争を決着させるのか?全く不明ですね。
ウクライナ側の手詰まり感が伝わってきます、、、
今からでもウクライナ領に遁走した方が良さそう
まあロシア軍が黙って見逃すとは思いませんが
スームィ州側をロシアの緩衝地帯・新領土として「固定」されることの阻止に全力を挙げた方がよいのはその通りでしょうね。
もっともロシア政権は、クルスクを丸ごと取り戻すだけでは「そもそも侵入された失態」を国民からチャラにはしてもらえず、追加で奪い返して初めて赦してもらえる立場であるが故に、その阻止となると相当な努力と犠牲が必要でしょうけど。
ロシアがスームィ州に拠点を得てしまえば、領土編入しないまでもクルスク防衛という名目で停戦後も維持し続けるのではないだろうか?
仰る点、極めて可能性が高いと思います。
スジャが、ガスパイプラインの重要拠点として注目を集めましたが、あまりにも国境から近いんですよね。
旧ソ連・ロシア=ウクライナが友好状態のときに想定して建設されたため、このような形で戦争の第一線になるのは想定外だったと思います。
もちろんそうでしょう。どこかと交換が成立したならともかく、そうでなければ、一度確保した地点は永遠にウクライナから失われます。まあ、停戦が成立したらの話で、私はゼレンスキーが往生するまで当面成立しないと思ってますが。
99年租借で収めた中国は賢かったですね…
その後の自治を50年維持するという約束を守れなかったのは失敗
やはり生殺与奪の権利を下手に与えたらダメってことだね
??「生殺与奪の権を、他人に握らせるな!」
クルスクを喪失して交渉のカードが減ってものゼレンスキー大統領はロシアとカード遊びをしてるのではないのでノーダメージ
ポーカーやババ抜きなんかのカードゲームしてて表情で丸わかりなプレイヤーが指導者ですからねえ。
この状況でもクルスク優先は不変という所だけは誤ってはいるが非常に芯が通っていて揺るぎないものを感じ感心はするが、間違いや失敗は素直に認めて痛みが伴おうが改善をしていくというのが当たり前だけど良い結果に繋がりやすいと思うが今回は死守で行くのでしょう。
とりあえずは当面は停戦も無さそうですがロシアは今回はクルスク奪還に本腰入っている様子でなので、夏までにクルスク保たないのではないかな。
完全に失った方が諦めがついて東部防衛出来ていいと思う
せっかくロシア側が政治都合に(全振りではないですが)影響されてわざわざ戦線をきれいにしようとしてくれてるんですから、ここは敢えて乗っかっておくべきではありますよね実際のところ。
ドローンラインの構築は理想ですが。
悪天候の影響をモロに受けるのと、「結局は同時に飛行しているドローンの数が抑止力の上限となる」ので。
シンプルに散開して高速機動する、バイク兵や全天候車兵が苦手になるんですね。
多分、もう一段の技術革新が必要ですね。特に陸戦タイプのドローンが増えないと、戦線維持は難しいでしょう。
悪天候、雨が降らなくても強風でもダメというのが現状の限界を示してますね
これに対応するにはご指摘の通り空中のみでなく地上もドローンで埋め尽くさなければなりませんが、まだそこまで技術は発展していないので難しいでしょう
悪路を踏破出来て姿勢安定を維持し、観測・射撃ができる地上ドローンが完成・洗練されたら歩兵いらんくなるというのも現実になりそうですが、それはそれで悪夢の始まりですね
でもトレツクでは反撃成功しているし、アメリカの助けなんか無くてもウクライナは戦えると証明されたよ(白目)
なお、戦えるとは言ったが勝てるとは言っていない。
地区予選敗退常連校でも、甲子園優勝チームと、戦うことはできる。負けるだけで。
表の攻撃で1点返してコールド回避と歓喜してるといったところでしょうかね。まだウラがあるのに。
ウクライナ軍クルスク占領部隊は、このまま粘り続けるのであれば、戦車・重装甲車両を持って帰れなくリスクが極めて高いですね。
撤退するとしても、一斉に移動すれば非常に目立ちますし、電子戦兵器など…(戦車・重装甲車両は殿でしょうか?)
ドローンの攻撃映像を見ていると、複数車両が見えると極めて目立っているうえに、運転中の車輛に運転席側面(ドア)から狙いをつけて攻撃している映像がでていますね。
追記です。
電子戦兵器・対空ミサイルなどの貴重な装備、クルスク占領地にどのくらい持ち込んでいるのか・持ち返れるのか少し気になっています。
スームィ州などでアメリカ製のスパローミサイルが撃てるように改造されたBuk-M1が2両破壊されたとoryxに追加されましたし、s300ランチャーがイスカンデルの直撃を受けたという画像も出回っています。
弾は無いけど本体ならたくさんある旧ソ連系の武器が主なのですかね?
興味深い情報、ありがとうございます。
ウクライナ側が非常に難しいのは、発電所・大都市を守りながらという事になります。
クルスク侵攻は、突出していくわけですから野戦防空が必要不可欠になり、仰る点は装備に工夫している事を感じます。
世界中の防空装備(台湾なども)をかき集めようとしていたわけですから、どういったものを活用したのかとても興味深いですね。
ドローンラインとやらは反転攻勢の失敗の理由の一つの、「偵察をドローンに頼りすぎて地雷原を処理できなかった」とかをどうするつもりですかね。
さらに言えばアウディーイウカの陥落の時のように地下から坑道戦術で来られるとお手上げでしょう。
また、ロシアのISRはアメリカの支援が撤退すれば圧倒的に優位になると思われる為、後方のドローン部隊へのイスカンデル攻撃なども効率性と頻度が増えていくのは自明かと思われます。
戦う上での最大のスポンサーであるアメリカに喧嘩を売ってしまったことで、停戦して立ち止まるのではなく、国のかけての玉砕する方向に舵を切ってしまったから、後はいつ負けるかだけで停戦後のことなんてどうでもいいことになってしまってる。
現状押されまくってる状態だけど、無条件降伏する前に止める選択肢の助け舟を蹴り話してしまったんだから、後はイギリスとかが後押ししてくれるのを心の支えにして納得するまで戦争の悲惨さを堪能すればいいと思うよ。
そういや予算執行が滞ってウクライナ国内の兵器生産が止まるとかいう信じられないニュースの続報はどうなったのでしょう。
もっとも正規の国産兵器なんてほとんどないから影響は少なかったのかもしれないけど。
役に立っているのはたぶんまともな予算が付いていなさそうな自作ドローンとか。
>無条件降伏する前に止める選択肢の助け舟
最近までそう思ってたけどテレグラフの記事の内容が正しいならあの協定はいくらなんでも法外すぎるから何がしかの保証がなければとてもサインできないのは仕方ない
今のトランプ政権のがめつさを見たらサンセット条項があるのか怪しいしもしなかったら永遠の経済植民地だからね
というか、まあトランプ政権の理屈としてはアメリカが恒久的にウクライナのあらゆる権益の半分を得てそのためにアメリカ企業が現地で活動するのが保証って言いたいんだろうけど
ウクライナの軍事力強化の具体策くらいないとゼレンスキー大統領の立場からしたらとても飲めるわけがない
といいつつウクライナは飲む気でいたのにわざわざ手放したアメリカの失敗に思える
売り言葉に買い言葉でくらいついちゃったゼレンスキーも悪いけど、右から左に聞き流して実利をとることもできず、アメリカの威信をさらに傷つけたトランプ陣営の失策も目立つ(そもそも後出しの鉱物資源接収案自体褒められたものじゃなかったのに)
ドローンラインは作って維持できれば良いんでしょうが、全てドローン任せではバイクとか、電子戦部隊とかに網を破られた場合敵はフリーハンドで突き進めることに繋がるので、ドローンライン+重要経路を維持する歩兵と要塞が必要かと。
ドローンだけでは安定できないでしょうし、ロクな防護物も無いところに歩兵置いたところで砲兵や徘徊型弾薬の餌食になるだけです。
必要な要素を揃えてやっと、という状態なわけで、今のウクライナはその要素を揃えられず、一点突破にかけて一度成功するも、弱点を突かれて元の木阿弥というのが続いていそうな気がします。
クルスクであれこれやっている間に、スームィ州に防衛ライン作ってて、侵入したロシア軍をキルゾーンに運べるのであれば良いんですが……
停戦ライン言ってもロシア側は講和時に緩衝地帯&賠償名目で東部四州以上の領土割譲(少なくともノヴォロシア地域かドニエプル川以東丸々)を要求してくる可能性が高いし、ウクライナ側はそれを突っ撥ねる為の戦力を溶かされている真っ最中…。
つか、ロシア側も後で煮るなり焼くなり切り刻むなりする為に前進よりもウクライナ軍を人的物的に削り尽くすことをこの3年間専念してきた訳で。
あなたには、カードがないのだ、というトランプ大統領の発言どおりになりつつある。
最精鋭の軍を喪えば、軍全体の士気が墜ちるだろう。軍の喪失が物資、人員の枯渇となれば、ロシア軍の進軍速度が加速する事態になる。
この問題をウクライナ軍上層部やゼレンスキー達がまともに直視出来ないのは当たり前です。
そもそも補給や援軍どころか退却も難しい所だと認めてしまうと、これが来ます。
「そもそもなんでクルスクとか攻撃しようと思ったんだ? まして居座るとか」
これです。
結局これに集約される問題ですから、見ない事にしていたというだけの事でしょう。
そしてこの姿勢が(まだ当分このままでいいや 奴等喜んでるし……)というロシア側の都合と一致したから攻撃作戦が実施されなかっただけで、もう頃合いになったので温められていた攻撃計画が実施されたに過ぎないと思います。
だからクルスクについてはロシアは交渉の対象としては論外だったと思うんですね。
奪還作戦が一度はやってみて失敗しない限りは交渉のテーブルにはそもそもクルスクはのりません。
とにかくウクライナ側は「停戦してもまたロシアが襲い掛かってくるかも」については徹底的に悲観論者ですが、こういう実際の戦場における状況については底抜けなほどの楽観論が支配しているように見えます。これは逆であるべきです。一度停戦した上で、ロシアに対する防衛体制を再度練るなら「まあそうでしょうね」と思いますが、そうはしない。
そして何よりもこの珍妙な判断を繰り返すゼレンスキー達ウクライナ人の判断を西側諸国の多くが熱烈に支持している事が奇妙です。こんなのでうまくいくはずもなく、当然うまくいってない。
トランプ政権は散々放言してたりする割にはこういう部分にはシビアです。「お前らもう取り返すの無理だろ? 若いのを無理矢理動員してもだ」についてはシビアです。俺もそう思います。
しかし、自由な言論と民主主義が大好きな西欧社会でこういうぶっちゃけ話は嫌われます。それは自由な言論ではなく、社会の安定を損なうものなのです。
という事で、ウクライナが今更考えのロジックを変えるとは思えません。EUや英国も変えるとは思えません。だから、それがロシアに通じるかどうか彼等だけで戦ってみるといいと思います。トランプの米国抜きで。
その結果を見てみたいと思います。
仰る通りです。あたかも頑張り続ければ、言葉を出し続ければ勝てると錯覚していますね。
ショルツは宣言通り、ウクライナの友人として派兵すればどうですか?マクロンも出しましょうよ。ウクライナを強い立場におきたいんでしょ?
ルッテもロシアに宣戦布告でもすればいいです。スターマーも今すぐ宣戦布告しましょう。
ヨーロッパはついでに景気良く、アメリカにも喧嘩売りましょうよ。カナダもアメリカに宣戦布告しましょう。
そうだ、散々非難してきた中国も退治しないといけませんね。オーストラリアいけますよね?
もう、訳わからなない言い訳は十分なのでこう言いたいです。「やれるもんならやってみろ。やれるならな」
地図で見る限りなんども繰り返してきた撤退路は1本で3方向を包囲された大釜状態になっている。トランプ・ゼレンスキー会談決裂で当面停戦はなさそうだ。ゼレンスキーは引く気はないし、いつもの無断撤退→追認か包囲殲滅かの選択になるのだろう。
二月中旬辺りでプーチン大統領がクルスク奪還を明言してからのこの方面でのロシア軍の進撃はすさまじいですね…。まさに鶴の一言です。
RYBARが話盛ってるのでは?と疑いたくなりますがDSも認めてるとなると厳しい。
スヴェルドリコヴォ方面で対策が講じられてこなかった?
そんなこと当たり前です
冬の間のクルスク周辺で何があったか、ノヴェンケ周辺からの38K-004に対する兵站攻撃?もちろんそれもありましたが、最も激しかったのはマフノフカに対するロシア軍の攻勢です
ウクライナ軍はこの攻勢を受け止め、反撃をかけてマフノフカ周辺を奪還したことでクルスク戦線全体の崩壊を防ぎました
逆に言えばウクライナ軍のリソースはこちらに割かれていたわけで、即効性という意味で優先度の劣るスヴェルドリコヴォ方面に対応する余裕はありませんでした
ウクライナ軍の中で最精鋭の攻勢用旅団である47旅団がクルスク方面の予備として運用されているとはいえ、旅団制を取る以上は旅団司令部の調整能力には限界があり、ある方面に攻勢をかけながら次の方面への攻勢計画を練ることなど出来ません
マフノフカが安定したからさあ次だとスヴェルドリコヴォに転進させられても、そりゃあ場当たり的に戦うことになるのも仕方ないことです
こういう状況を作り出しているのがまさに「包囲」という戦形の効果なわけです
こんな戦況報告どうでもいいから早く政治の話題を!
レス数の伸びを見てもみんな政治に関心があるのは明らかなんだし
クルスクは思いっきり政治丸出しな戦場ですけどね…
むしろ政治好き向けなネタかと思われますが…
自分の感覚だけで、勝手に多数派を名乗らないで下さいね。
いいことをおしえてあげるね
キミがてもとにもっているスマートフォンか、めのまえにあるパソコンで、せいじについてかたるスレッドをたてればいいんだよ
感じ読めてるか分からないからひらがなとカタカナで書いたけど、この記事はウクライナ戦況についての記事なんだわ
相変わらずこの人くる場所間違えてますね。
ミリタリーブログであって政治ブログではないはずなんですが…
お前レスバして悦に浸りたいだけやろ
なんJ政治まとめとかオールジャンルにでも篭ってろ
今のアメリカよりマシな仲介者を「排除」したのが痛すぎます。
その当時の停戦休戦を拒否したのではなく、ロシアに立ち向かわない国、ロシアを敵視しない国は首を挟むなと言わんばかりでした。
インド、中国は確かにロシアと変わらず付き合いをしていますが、トルコやバチカンは別にロシアに与していたわけではなく、
現実的な休戦を考えていました。
西側は西側で、それ以降にアルメリアやシリアの件を「ロシア弱体化の象徴!」としてしまったことで、もう仲人はできない。
ベラルーシルカシェンコは確かにロシアの傀儡ですが、昨年停戦を呼びかけた際にウクライナはやはり非難してしまいました。
ウクライナの「さてはお前、ロシア側か?」というレッテル貼りをするやり方は西側が一致団結してロシアに対抗するという状況を目指す上では良かったかもしれないですが、ロシアが完全な継戦体制を確率した時点で見直した方が良かったと結果的には思います。
アメリカが中国とは距離を置いている以上、ウクライナはインドに頭を下げるしかないですが、インドは実利を取るのでアメリカとの関係すら拗れて「カードを持たない」ウクライナには厳しい姿勢でしょうね。
世界を敵に回しても余裕のアメリカに「ウクライナの次はアメリカだって危ないぞ」と言ってしまったのは本当に失言だったと思います。トランプの帽子を見れば、アメリカは別次元の国で庇護してくれる存在として扱わねばならず、一蓮托生ロシアに立ち向かう仲間みたいな巻き込み方は本当に大失敗としか。
ですね。このレベルは政治ではなく、軍事の領域と思っていますが、誰を仲介者にするかは重要です。WW1を参考にすると仲介者のいない戦争は結局、どちらかの体制が滅ぶところまで進むんですよ。
トルコ、バチカンの言葉は聞くべきでしたね。現状、インド、トルコ、中国は静観してします。恐らく、彼らはすでに米露対策に本腰を入れ、ウクライナに味方するメリットはないと判断しているでしょうね。
ゼレンスキーとハマス指導部との差は子供と大人ですね。率直にウクライナが生ぬるい程の期間と激しさで攻撃されてきたのがガザです。そして、イスラエルはアメリカやロシアのように優しくありません。
その中で粘り強く妥協して停戦したハマスは良い判断をしました。一方、ゼレンスキーは駄々っ子です。最低限、お前らのために戦っているんだというような上から目線で話すべきではありませんでした。
あの前後の発言は整合性もないです。
君はWW3を賭けていると非難されて、「何を言ってるんだ?」という質問を返しました。仮にゼレンスキーが言うようにロシアによって、アメリカが戦争に直面するとしたら、すでにWW3です。世界1,2の核保有国同士が直接戦火を交えることの意味をまるでわかっていないと言われても仕方ない。
ゼレンスキーが本気でウクライナが世界の中心で誰もが守るべき宝だと思っているとしたら、狂人です。
なお、カラスが自由世界の新たな指導者は自分たちだ的な発言をしていますが、冗談ですかね?アメリカとヨーロッパの言う自由世界とは「イスラエルはフリーハンドでジェノサイドできる自由を持つ」という意味ですが。
Because of the nice ocean but You will feel it in the future 海があるから何とかなってるけど次はアメリカだって危ないぞ、といった瞬間から、バンスvsゼレの論議に突然トランプが割って入ったことが納得できずにいました。が、今腹に落ちました。超大国としての復権がMAGAの本懐なんですよね。だから、ゼレンスキーが使った、というか欧州が基調とする、肩を並べる友愛的なロジックは受け入れられない。金ばかり嵩んでアメリカとしては上手く行った試しのない軍の派遣など論外で、大国同士の抑止力の働く形の停戦しかトランプが考えていないというのも同種の発想ですね。バカ言うんじゃねえよチビって感じでしょうか。ダブルミーニングで。
え、クルスクはゼレンスキー大統領の肝煎りだったんじゃ···
それがこんなお粗末な···
不意打ちだから侵攻当初は自動車化部隊が浸透してはいましたけど結局ロシアが初動対処で戦闘ヘリやハリコフ方面の後方に居た予備やベラルーシに居るワグネルを向かわせて対処されてたんで元からお粗末な作戦だったんですよねえ…
ウクライナ軍侵攻軍:ドローンのみ
ロシア奪回軍:ドローンと人間
どっちが土地を奪いやすいかと言うと、圧倒的にロシアが有利なんだから、クルスクを奪回されて当然でしょう。
露国内軍(徴兵部隊)とっくに下がっていますよね?
下がって、外人部隊らしいですね。
ありがとうございます彼らを投入して兵力火力差数倍にしたのかと最初思いましたが今思えばTwitterの人達の格好のネタになってるよな、と(どっちにしろ宇兵の心配は口にしない)
囚人以外の命を粗末に扱ったりしてませんの証明になっていますねこの前進は。
トランプ大統領の「あなたにはカードがないだろう」に対し、
ゼレンスキー大統領は「私はカードゲームをしているわけでは
ない」などとムキになり言い返していましたが、これは
単なる言葉尻の揚げ足取りでしょう
ゼレンスキー自身が言った外交における「交渉材料」と言う言葉
をトランプは「カード」と言い換えただけで、この揚げ足取りに
トランプは顔紅潮させて怒りました。何もおかしな事言っていない
戦況図見る限り、クルスクというカードはロシアの奪還が時間の
問題ですし(そもそもプーチンが奪還を命じた以上カードにならない)
アメリカの支持支援というカードも感情的になり元の木阿弥
ゼレンスキーの絶望的な外交センスの無さ、、、停戦交渉もまともに
考えていない、考えられないのでしょう
△考えていない
○考えられない
◎考えたくない
年貢の納め時に納めるもん用意できてないわけですからね…
ウクライナ軍もロシア軍も、動員兵主体で戦うソ連軍の流れをくんでいるので高練度歩兵の損耗自体は問題は有るまい。
問題はドローンの普及で戦場の霧が薄くなり、火力密度が上がったことで攻撃が一層困難になってしまった。
いみじくも本文中で言及されている通り、ドローン兵は死亡率が低いのでひたすら練度が上がり。
結果として、前線歩兵や装甲車両部隊の損耗が増える一方なんですね。
最近の両軍のFPV動画を見ると、着弾させる場所をかなり正確に狙ってるんですね。50-60キロくらいで飛ばしてる車両のタイヤの上の隙間に突っ込ませるとか、APC相手なら降車ドアを狙うとか。
ドローンパイロットの腕が上がるのと同時に。
ドローン本体も、パイロットが優秀で成果が見込めるならより高性能な機体を使う選択肢がこの先に出てきます。
機甲師団にはますます厳しい戦場になりそうです。
アメリカとウクライナの会談が喧嘩別れで破断し、アメリカのウクライナ追加支援の法案が立案されない現状が続きそうですが、この状況がいつまでつづくと、目に見えてウクライナの状況に現れてる来ると思いますか?
現状ロシアは確かに戦況有利ですが、それでも去年のロシアの占領地の面積は5000㎢です。ウクライナは苦戦していますが、継戦能力が枯渇したとはいいがたい状況です。まだバイデンの残したウクライナ支援が残っているからだと思うのですが、これからアメリカの支援が立案されない状況がつづいたらいつ頃その影響がでてくると思われてるのか、どのくらい戦況悪化やウクライナ経済の崩壊が起こるのか知りたいです
言うまでもなく。
トランプ氏は「お前にはカードが無い」と宣言したのですから、次はそれをウクライナに思い知らせるステップに移行します。
具体的には、クルスク方面への情報支援を停止するでしょう。
これでゼレンスキー肝入りのクルスク作戦が惨敗に終わり,ゼレンスキー大統領は失脚かそれに近い状況に追い込まれます。
ただし、ポクロウスクやトレツク方面への支援は継続するでしょう。そこを抜かれると,戦線がさらに流動化してしまうので、ロシアが停戦する理由がなくなります。
クルスクがロシアに奪還されたところで、停戦と大統領選挙の話が持ち上がります。これはウクライナ軍に「選挙と支援はセットだ」「砲弾とM2が欲しければ選挙をしろ」と持ちかけることで実現出来るでしょう。
あのセリフは日本人も肝に銘じたほうがいいと思う
トランプ政権の態度見てたら日本も対中国で同じこと言われる可能性あるからね
前から日本は核武装する必要があると思ってたけど本当に核武装して今すぐにでも対米自立しないとやばいと感じたのは初めてだわ
地図を見れば間違いが一目瞭然だろう。
ウ軍はマラヤにこだわる事で異様な突出部が出来てしまった。
この様な地域では集落は水が得やすい低地にあるのに決まっている。
だが、兵力の少ない方は前線を短くしなければどうにもならない。
アタマが硬すぎるのではないか。
今や露軍は、大きなヤットコと小さなヤットコで突出部を食いちぎろうとしてる。
ウ軍がスジャを確保したければ、コレホヴェを奪還するか、スヴェルドリコ=バシフカの線を奪還するかしかない。
前者の方を優先すべき。
今更だけどクルスクの全盛期ウクライナ軍って西はスナゴストを落としコレネヴォに侵入 東はボルキを落としギリ付近まで制圧してたんだな。9月ぐらいだからもう半年も前だけど。
幅広の突出地域を持つ事で補給線に手出し出来なくさせてたんだな。それが今じゃ細くなって狙われ易くなったと。
時間はかかったがロシアの理想的な形に持ち込まれちまった。
ウ軍は、R200の北西と南東は別に考えて侵攻作戦してたと思います。
防戦傾向になってからも、この二つの進撃モードがごっちゃになってしまって、緩衝地帯を拡げるような作戦ばかりやってきた結果、侵攻作戦の道筋だったマラヤ・・・を残す羽目になった。
スジャを防衛するだけなら、ユナキフカ=スジャ間の道を諦める手もあると思います。
時間がかかっても南側の森林地帯を使った補給の方が無駄に物資を失わずに行えるかもしれません。