ゼレンスキー大統領は出演したTV番組の中で「パートナーらは動員年齢の引き下げを望んでいる」「現段階での引き下げは危険だと思う」と述べたが、KyivIndependentは25日「本当に動員年齢の引下げは可能なのだろうか?」「この部分には多くの人が知らない複雑な問題がある」と報じた。
参考:The little-known obstacle to Ukraine’s mobilization effort
ウクライナに残された時間は「どれだけ将来を犠牲にするか」に左右されるものの、それでも残された時間はそう長くはない
ウクライナでは政府高官や議員が「動員年齢の引き下げに対する外圧」や「その必要性」について発言し、ウメロフ国防相は18日「外圧はない」と否定したものの、ゼレンスキー大統領は出演したTV番組の中で「パートナーらは動員年齢の引き下げを望んでいる」「現段階での引き下げは危険だと思う」と述べ、KyivIndependentは25日「本当に動員年齢の引下げは可能なのだろうか?」「この部分には多くの人が知らない複雑な問題がある」と報じた。

出典:President of Ukraine
“独立を果たした1991年の人口は約5,200万人で世界でも22番目に人口が多い国だったが、この数字は過去30年間で着実に減少した。ロシア軍の本格的な侵攻が始まる前の人口は4,100万人~4,400万人(最後の人口調査が行われたのは30年以上前なので数値は推定値で国連のデータを使用)と見積もられており、仮に2021年の人口が4,400万人だった場合、戦争による国外脱出の影響で人口は700万人も減ってしまった。さらに徴兵や強制動員の対象ではない女性が人口の約60%を占めている”
“もっと詳しく数字を見ると45歳までの男女比は比較的バランスが取れているものの、50歳以降になると女性の比率が高くなる。そして最も重要なのは40歳~50歳までのボリュームだ。ウクライナ軍が強制動員に最も活用しているのがこのボリュームで、ロシア軍と現在戦っている人々の大半がここに属している。確かにもっと若い人々の方が戦いに適しているかもしれないが、ソ連崩壊後のウクライナは経済的に不安定で移民が増加したため出生率が極端に低下し、20歳~30歳の若者が非常に少ない”

出典:United Nations
“ウクライナ人男性の総数1,600万人のうち、18歳~60歳までの男性は1,030万人で、このうち130万人が現役の兵士だ。さらに290万人が何らか理由で徴兵や強制動員の対象から外れており、60万人が占領下で暮らしている。つまり残り490万人が動員可能な男性の数だが、ここには経済を維持する労働力が含まれいることを忘れてはならない。もし動員年齢を20歳まで引き下げれば将来の人口数に影響を与えるだろう。2023年の出生率は2021年と比較して32%も低下しており、国連の報告によればウクライナ人の死亡率は出生率の3倍に達し、今世紀末までにウクライナの人口は1,500万人まで減少する可能性を示唆した”
“この傾向はロシアも同じで戦前の1/3まで人口が減る可能性があるものの、ウクライナとロシアでは土台となる人口数に4倍の格差がある。それでも独立したウクライナを存続させるため「今後も戦い続けなければならない」という事実は何も変わらない。ウクライナ政府は今年4月「強制動員の年齢を27歳から25歳に引き下げる」という難しい決断を下し、人口ピラミッドの最も脆弱な部分に近づいたため「将来の人口数」を更に悪化させることになる。”

出典:Сухопутні війська ЗС України
“もう一つの課題は動員強化の取り組みで、現在戦っている兵士を新たに動員した兵士で交代させることが含まれているものの、戦場のニーズと日々発生する死傷者をカバーするだけの新兵が流入してこないため実現からは程遠い状態だ。さらに強制動員から逃れようとする人々も依然として存在し、世論調査では回答者の54%が「動員を逃れようとする人々にある程度共感できる」と答えたものの、大半の回答者は「現在の動員危機はウクライナ人自身に原因がある」と考えており、96%の回答者は「ロシア人が自ら荷物をまとめてウクライナ領から出ていくこと」を望んでいる”
“さらにウクライナ人の誰もが「現在のような状況に追い詰められたのはゼレンスキーが最後まで戦うことを望んでいるからではない」と理解しており、その原因は全てロシアのせいだ。公平な条件で戦争を終結させるというウクライナの目標は現在も変わっていないが、これを実現させることが「どれだけ複雑で困難か」を理解することも重要だ。さらに戦場で戦うウクライナ人兵士が人間であるということも忘れてはならない。家族、友人が危機に瀕している状態での決断は決して容易ではない”

出典:Генеральний штаб ЗСУ
要するにウクライナが動員可能な18歳~60歳までの男性数は490万人(1,030万人ー130万人ー290万人ー60万人=550万人で計算が合わない)で、ここには強制動員の対象外=18歳~24歳(自ら志願して入隊することは可能)の男性、経済を維持するための労働力も含まれており、さらに動員にかかるコストの問題もあるため「実際に強制動員できる男性は限られている」という意味だ。
仮に資金問題が解決されても「経済の維持」や「国の将来を担う人口」への悪影響を考えれば「どこかで戦いを止めないと国が立ち行かなくなる」と分かっているものの、世論調査の結果は「譲歩を伴う停戦の受け入れについて機が熟していない」と示唆しており、道徳的部分や感情的部分を無視して言えば「まだ戦場の結果や現実的な問題を受け入れるのに流す血が足りない」のかもしれない。
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※アイキャッチ画像の出典:24 ОМБр імені короля Данила
合理的に考えればロシアと停戦若しくは終戦を迎えた方が良いんでしょうけど、人間ってそんなに合理的に考えるなんて出来ませんよね。
合理的に考えられる人間も一定数はいるでしょう。(合理的になれない人間と比べて、どちらが優れているかは別議論ですが)
ただ、参政権の持ち主の過半数が“合理的になれない人間”ならば、少数派が合理的に考えたところで無意味なのが民主主義政体です。更に厄介なことに、「オリガルヒの合理性」、「ロシア系住民の合理性」、「ポーランド系住民の合理性」などはそれぞれ異なっています。キエフ、ハリコフ、オデッサ、リヴィウごとの合理性も同様です。戦争が続くことが己の利益になる層もいれば、徴兵されて死ぬだけで不利益しかない層もいる。其の上で【自分の損益と他人の損益も考慮して妥協点を探った上で、ロシア政府も納得する落とし所にする】だけの合理性を持った人間となると、1%もいないとは思いますが。
世論調査やアンケートは、どうしても比較的安全な銃後で行われるので好戦的・理想論的な結果になりがちです
ましてや厳重な情報統制が行われている中ですので、雰囲気として感じていても正常バイアスによって「自国が優勢」という情報を信じがちになります
何より、デモやクーデターでも起こらない限り両国共に停戦するかどうかを判断するのは首脳部であり国民ではありません
仕方ない事ですが、記事にある通り「流す血が足りない」のかもしれません
「まだ戦場の結果や現実的な問題を受け入れるのに流す血が足りない」
この現状、どう表現すればとモヤモヤしていたけど、本当にこの言葉が、全てを表しているよね。悲しいけど。
もうそんな段階は通り過ぎてますね
そもそも選挙は停止中ですし国民の意見を拾い上げる場がない
判断を下すのはゼレンスキー閣下であり、彼が合理的に考えて停戦に向かうのを祈るしかありません
でも停戦したら責任を問われ失脚しそうだしダラダラ戦争を続けることは彼の権力を維持する条件でもある
つまり合理的に考えるとゼレンスキー閣下には戦争をやめる理由がないということです
この辺はネタニエフと全く同じ構図ですね
で、苦労するのは国民です
民主主義って機能してるんですかね
>さらにウクライナ人の誰もが「現在のような状況に追い詰められたのはゼレンスキーが最後まで戦うことを望んでいるからではない」と理解しており、その原因は全てロシアのせいだ。
物凄くゼレンスキーに都合が良く書かれているが、“追い詰められた”原因は確かに“ロシア軍が強いから”なので、ロシアのせいというのは皮肉な事実である(ゼレンスキーの無能さも含めてウクライナが弱いから、は無視している模様)。
>96%の回答者は「ロシア人が自ら荷物をまとめてウクライナ領から出ていくこと」を望んでいる
誰にどういう状況で聞いた上での“回答者”なのかが非常に疑わしい。この劣勢下で戦況報道を政権が独占しており、検閲が厳しくなっているのは自明の理。大日本帝国の大本営発表もそうだったが、戦況が悪化するほど言論の自由はなくなっていく。
だがしかし、仮にキエフの非動員の市民の意識の大半がこんなレベルならば、前線の兵士が戦意をなくして脱走するのも、部隊単位で持ち場を放棄するようになるのも当然だろう。死んでいった者達が浮かばれない。
アンケートの質問に、
「2022年春に講和しかけていたのを破談にしたが、講和していた方がよかったと思うか、講和せずに戦い続けてよかったと思うか」
みたいな設問を入れるべきでしょうね。
「戦い続けてよかったと思う」者は、「戦意旺盛」ということでしょうから、彼らから優先的に動員すればいいのです。
ロシアが自発的に出ていくのを期待する人がこんなに多いということは、前線に立つ気持ちも最大限支援する気持ちも尽きているんでしょう。
気力が尽き現実を見ない市民。政権維持のために戦争を続ける(勝つ気がない)政権。最近のロシア軍の猛攻の裏には、ウクライナ軍兵士の心が折れているということがありそうに思います。
ドローンや無人機が、脚光を浴びたと言っても、前線歩兵がいないとどうにもならないですからね。
ゼレンスキー大統領や側近など政治側が、外交交渉がより有利に進められるうちに、(こうなる前に)妥結しないといけなかったのではないかなと。
汚職と腐敗に満ちた政治側の人間にとっては、早く外交交渉を進めると、“西側からの膨大な支援金を懐に入れる機会”が減りますから、【汚職政府に膨大な支援】という構造である限り不可能だったのではないかと。「ロシアへの完全勝利」以外に戦争が終わることを望まない政権にしてしまったことが、西側最大の失敗だったと思います。端的に言えば、飴と鞭のバランスを間違えた、NATOとバイデン政権の責任は特に重い。
復興支援のはずのお金を、戦時中にも渡しているように見えますからね…
キャッシュフローの視点で見ると、仰る通り、何やってるのかなあと感じてしまいます。
ゼレンスキー政権である限りは停戦も終戦の可能性も限り無く零に等しいと思うので、クーデターでも起きないとウクライナ側から近い内にというのも無いでしょうね。ロシアからすると現状戦争終結するにも併合4州の回収も出来ておらず、クルスクにはウクライナ軍いるので面子が立たず、経済的には当分問題無い体制を取れており、外交的にはbricsに加盟申請多数と問題無く、何より現状大分優勢でこれから攻勢を掛けてウクライナ軍殲滅と支配領域拡大を行いたいフェーズでしょうし、西側の制裁がどうなるかもあるしょうから、西側から頭を下げ西側大幅譲歩以外はロシアは終戦する意味が余り無いと思うので確かに、お互いに流す血の量が全く足りて無いのでしょうね。ウクライナ側はハリコフやドニプロ辺りが陥落するとプロパガンダ完全破綻でしょうから終戦へ向かう流れかな。
多分その頃には停戦後の交渉でオデッサもよこせ言われてもウクライナ側には反対できる戦力も国力も残されていない…
そこまでロシア優位な状況になったらウクライナが何を言おうが無視できるというか、「じゃあ占領するまで続ける?」ってなるだけですもんね。
ただ東部の工業資源地帯を失って更にオデッサまで失うと、ウクライナってもう西部の欧米企業に買われた農業地帯が残る貧乏な内陸国になるんですよね。
端的にウクライナは破綻国家確定ですな
東部の工業資源地帯(肥沃な資源豊富な地帯でもありますね)
を失い、西部の農業地帯も、農業利権は全て欧米多国籍企業が
入手済。ハッキリ言って経済的に国として詰んでます
今後ウクライナは、膨大な対外債務を千年かけて払い続ける
アフリカの最貧国レベルの国家になります
西側からの借金も利権も全部踏み倒した上でロシアに全部併合されるが一番マシな線まである。(ロシア側は西側に国外資産ガメられた落とし前も兼ねる)
ただロシアとしてはガリツィアのバンデラ主義者など抱え込みたくはないでしょうからね…
実現性は望み薄
メドヴェージェフも「ウクライナ西部はいらない。ポーランドにあげる」みたいな事言ってましたもんね
親欧米が大半は西部をわざわざ抱え込むより、そこを緩衝地帯として残して欧米に面倒見させる方が楽でしょうね。
オデッサでは住民によりロシア語を復活させて使用する動きが出てますね
停戦後にロシアに取られるというか、ロシア側に行っちゃう可能性が大
ロシアもわざわざ戦闘で廃墟にして組み込むより政治的に取りに来るのかもしれませんね
沿ドニエストル共和国もあるし
北朝鮮の手を借りるほど追い詰められてるロシアwとか抜かしてる場合じゃない。
寧ろ北朝鮮はロシアが勝つと分かったから、更に恩を売り込もうとしてる感じに見えるような。
歴史的に、戦争中盤~後半は、勝ち馬に乗る動きがよくありますからね。
派兵するのであれば、わざわざ負けてる側に派兵しないのではないかなと、仰る通り感じています。
日米韓から見れば有事の際ロシアが何らかの形で北朝鮮を援護する可能性が高まったわけですからね。
北朝鮮としても見返りに弾道ミサイルの技術やらをもらうでしょう。あとは大量に育成している特殊部隊に現代戦のノウハウを吸収させれば一石三鳥ってところですかね。
やっぱり少子化による人口問題って大きな問題ですね。
今の先進国で人口維持可能な2を超えてる国は無いわけで、皆未来が閉ざされてるのがほぼ確定している状況なんですよね。
そう思うと滅びが確定してる共同体を今自分たちが命を賭けて守る必要があるのかっていう疑問が湧いてきます。
ざっくり今国にいる男1500万のうち戦えそうなのは20歳~60歳の1000万(全体の2/3)。現役兵が100万、100万人は既に名目上はロシア人。動員対象外(若者・負傷者・大家族・上級国民etc)が300万人。図を見るに若者(20-30歳あたり)が200万ってとこでしょうか。
で思うに、残りの男500万って、徴兵可能要員の半分なんですよね。ウクライナの現名目人口3500万と比べても1/7。食料品店見張ってたら独身男性いくらでも捕まえられる位には、まだまだ男は残ってる。男が強制徴兵から逃げ回ってるって記事かコメントが以前ありましたが、それで説明し切るには男の数が多すぎるように思います。地域別徴兵数など見てみたいものです。宇露ともに、支持基盤の戦意が依然高いのは彼らが手を汚す立場にないから、という話をよく見かけますが、支持基盤の西部・都市部がまだほぼ手つかずとなれば、100万人くらい再徴兵してもまだまだ支持基盤は無傷に留まるのでしょう。
要は、支持基盤が当分血を流さないとなれば、血を流すことで戦意を下げるというのは無理ではないでしょうか。宇の支持基盤に厭戦気分を広げる上では負けが込むよりは穀物輸出の妨害やエネルギーインフラへの攻撃の方が余程効くのかも。。
人手不足と嘆いてる日本の労働人口が男性3700万(女性3000万の)6700万らしいので、男性は総人口の3分の1程度。
国内のウクライナ人口が3700万。内男500万ってだけで既に7分の1。原状を考えると物流、復興作業に工場、工事なんかのある程度の力作業が求められる仕事の需要は天上切ってるだろうから、結構経済回すのは既にギリギリなんやね。
当然日本の国内状況とは違うとしても、支える男性が日本の半分の割合しかないのはヤバそうに見えるが。
ウクライナの人口って今そんなにあるんですかね?
一千万も人口減ったそうですし。
まあ、労働人口も900万ぐらいだそうなんで、維持できる国土も大分怪しいところが。
日本と比較してしまうと、ウクライナは75才以上の人口が少ない点が無視出来ない違いになります。
人口の多い団塊世代以上が社会の大きな負担となっていて、資源も少なく災害多発の本邦…衰退の一途とは言え、よく保っているものだと感心しています。
そういえば攻められてる国が降伏ないし講和するときって、何かしら重大なイベントがあることが多くて、単に戦局が劣勢というだけで降伏を決断できることはあまりない気がします。
首都が陥落した、講和を仲介してもらおうと思ってた国に宣戦された、反乱・革命が起きた、野戦軍が全滅して大統領も戦死した、とか。
戦死者が増えて経済が疲弊していくというのは漸進的に起こるから、ここが限界というラインを定めるのは難しい。
現状のウクライナだと、最も可能性が高いのは「反乱・革命が起きた」でしょうね。
ただ、トランプが再選し、下院も上院も共和党が過半数を占めた、というパターンも近しいインパクトと言えますかね。
バイデンは大統領予備選を大差で勝利したのに身内の裏切りで引きずり降ろされました。
トランプが再選するとバイデンが功績として誇っているであろうトランプ再選阻止も有権者に否定されます。
そうなるとバイデンの政治家としての最後がみすぼらしいものになることが確定してしまうのでトランプ再選の場合、バイデンが年内に力ずくでウクライナに停戦を迫ることも可能性は低いですがあり得る
夏頃にISWが来年は支援が形になり始めて限定的な反攻は出来るかもなんて言ってたから
そこに賭けるもアリかもね
どこで損切りをするかは民意次第
敗戦間際、1945年の日本は
7700万人の人口で700万人動員してたので
比率で言えば日本よりはマシか。
とはいえ、少子化率の深刻さと
国民の半分が逃亡やむなしと考える今
当時の日本より追い込まれるのも
時間の問題かもしれない。
もはや、対外戦争など起きないと思っていた国家・国民は大慌てしている。
問題は兵器ではなく、『世論の戦争への決心』だと言える。
ウクライナの動員問題は、人口動態に加え、一定数の国民がロシアとは従属的関係でも良いと考えている事にもある。
日本は独自外交をしていると信じている人たちには分からない。
朝鮮半島は50年以上分断してきたが、それでも双方に同族で争いたくなと考える人々はいる。
北の派兵で大騒ぎしているのは理解できる。
島国で、単一の言語、文化を持つ日本人には分かりにくい。
エマニュエル・トッドば、ロシアはソ連崩壊の要因を取り省き、むしろ近年は国家を建て直しつつあると言う。
慌ててNATOに加盟したフィンランドは、戦後もロシアとの交易を失い後悔するかもしれない。
しかし、場合によっては、もっと酷い事になるのはウクライナだと言える。
貿易構造を見る限り、ウクライナの輸出は中露や第三国が占めている。
代りを見つけるのは容易ではない。
ウクライナの西側民主主義を保ち、人口減を食い止める為に、欧米は莫大な基金をつぎ込み続けねばならなくなる。
それが無ければ、さらなる国家分断、混乱が戦後に待っている。
ここまでウクライナの社会が荒廃してしまうと、戦後はどう転んでも、米国などの大企業の植民地としてしか存続できないでしょうね。
一応キエフか何処かに政府機関や国会などが存在してるけど、戦費の担保がわりに農地や工業基盤を差し出してしまって、米国や英国や一部の国々とその大企業が実際の意思決定は殆どやってしまう。国家の三権が形骸化してしまう。当然、主権国家には見えても主権はお飾りに過ぎなくなる。
体のいい、農奴にウクライナ国民の大半がさせられてしまう。
フィンランドに関しては、既に退陣してる首相たちが国内議論を無視して拙速にNATO加盟を推し進めたという批判が国内でちらほら出てきてるようですし、これは、多分スゥエーデンでも同じことが起こるでしょう。
問題なのはバルト3国だと思っていて、元々反露姿勢が政治では強い上にロシア系住民への差別的な扱いが法で裏付けられてる国もあるけれども、戦後の欧州のパワーバランスの変化を考えると、ウクライナの後ろ盾になって実際の諸々を決めていた国家や人々が、今度はバルト三国を動かしてロシアと戦わせようとしてくる可能性が低くもないのではないか。というあたりで。
すべてロシアが悪いから自発的に帰ってくれ、では現実世界では何も解決しないんですよね。日本含めてそう考える(実際にそう発言する)人は多いんですが、これはただの願望に過ぎない。
起こってしまったことを無かったことにはできないですから、日本としては、なぜロシアはウクライナに侵攻するに至ったのか(なぜロシアを抑止できなかったのか)、なぜ西側の制裁は効いていないのか、「最大限の支援」を受けたウクライナはどうなっているのか、をポリティカル・コレクトネス抜きに議論して議論してほしいものです。
国際社会は弱肉強食というのが現実でしょうから、本来ウクライナはミンスク2あたりで譲歩しておくべきだったし、今回の侵攻も早期停戦のチャンネルは閉じるべきではなかったと思っているのですが、ポリコレ的にそれは受け入れられないんでしょうかね。
日本は、国際関連のニュースだけではないですがメディアの記者クラブ、自主規制という名の情報統制によって酷く偏ってますからね
議論しようにもそもそも議論に必要な情報や知識が欠けています
この欠落や偏りは下手すると中国より悪いぐらいなので困ったものです
違和感がある程に「ロシアの言い分」を報道しないですよね。侵攻に至る過程を追おうと思えば、ウクライナで起きたマイダン革命とオデッサの悲劇、そこから続く内戦に触れないわけにいかないはずなんですが「正義のウクライナ」のイメージを壊したくないのか全く言及されませんでした。
ロシアの侵攻を正当化してると思われたくなかったのかもしれませんが、事実を報道しただけで「どっちもどっち」と思う人が増えるなら、それはそういうことなんだと思いますよ。
ポリコレは、トップリーダーの決断・事業戦略を、色々な分野で狂わせていますからね。
ディズニー・バドワイザー・ファッション業界など、株価が暴落しているのが、経済界では有名だなと。
外交も隣国(相手)があるものですから、ポリコレのように夢想するのではなく、仰るようなリアリズムに基づいて欲しいですね。
この人口構成はまだ開戦前か直後でしょ?
今はもっと厳しい事になっているはず
若者が多いピラミッドならまだましだが、逆ピラミッド、出生率は韓国以下の0、7とかなんだからここで若者死ぬと立て直せないよなあ。
何より若者動員しても勝てないだろうし
北朝鮮は出生率が約1.7だそうで
このままなら南は北に飲み込まれますね
西側の男女平等、自由競争を理想とする資本主義は過酷な競争社会となり
結果的に出生率の低下を招いてるのでしょうね
むしろ北朝鮮ですら1.7しかないのか
韓国の出生率は、いくらなんでも低すぎますからね…。
あれは西側でも例外的だと思います。
「ヘル朝鮮」という諧謔に自家中毒を起こしているようにも見えます。
ロシアがウクライナに侵攻して間がない頃、ロシアの老人がテレビのインタビューに応じて「若い奴らは早く戦場に行って戦って来い」と吐き捨てるように言ったのが印象的でした。
高齢者も徴兵されるウクライナや湾岸戦争時のイラクと違って、ロシアはまだ余裕があるのでしょうね…。
少子化で総力戦をやると、どうなるか
それをウクライナが見させてくれると思う。多分ヒデェ事になる
正直伝統的共同体の結婚・出産システムを否定する価値観・体制に大本の問題ある気がするが
見合いで無理矢理くっつける、というのは共同体に取って合理的なシステムだったんだろうなぁと
アメリカ型の資本主義が幻想の塊ならば、それに付随する自由恋愛とかいう考え方も共同体維持としての現実に即していないのかも
この戦争は幻の数日勝利宣言文で出ていた今日からロシアはウクライナの全人口を書き加える事になるっていうものに対するカウンターだからね。
だからそうした楽観的なプランに対してロシアとウクライナの急激な人口低下というカードを出している話になってる。
なので、将来的な話は別としてウクライナ側としては現時点では政治的にはどちらも酷い事になるというのはカードとして扱われてる話。
それから、ロシアに加わっても次の戦いに使われるだけだから、結局ヒデェ事になるんで戦ってるんだよ。当初のイケイケだった頃はウクライナが目的ではないその先だって鼻息荒かったからね。更に言えば、ソ連時代にウクライナに対して彼らが何をやったのかを今も覚えてるからね。ロシアの支配下で幸せに生きられるなんていう発想も薄い。元々ロシア側の実効支配地域は処置が進んでるので別だろうけども。日本がアメリカに占領されたのと同じだと思ってる人はちょっと認識が甘いのかも知れない。強制移住に政治犯収容に強引な兵役、意図的な飢饉…ロシア人ですらいくつかの事柄からは逃げられないのにナチスシンパ扱いされたり強制三級ロシア人扱いされる状況でそんな甘い話が長続きするのかどうか…そして、そうなった場合誰も助けてくれないのもよく知ってるだろう。ロシアの支配地域にいたかつての朝鮮族も酷い目にあわされてたよね?
ウクライナ全土は要らないと何度も言っているのを無視していたり、ちょっとそぐわないかと。型切り文句のようですが、誰かが大々的にその予想とやらを提唱していたりするんでしょうか?
正直、人口分布図だけ見ると一番脂が乗ってる『30~50代の男性』が全然減ってないので、支援国からすると「まだまだ徴兵できるんじゃない?」と思ってしまいますね
ただこの層は社会的地位が強いので「もっと徴兵するんなら若者にやらせろ」ってなるんでしょうかね
ウクライナ人の誰もが「現在のような状況に追い詰められたのは
ゼレンスキーが最後まで戦うことを望んでいるからではない」と
理解しており、その原因は全てロシアのせいだ
イヤ〜アナタガニモセキニンハアリマスヨ〜?ゼレンスキーサンハ
2021ネン9ガツニドンバスヲドローンデコウゲキシテ、「ヤツラ
ドンバスロシアケイジュウミンヲジョウカスル」トマデイッテイマス
これでロシアが動かない方がおかしいでしょう