ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは11日「クラホヴェの状況は悪化し続けている」「嘘は全てを滅ぼすという事実に目を向けなければならない」と警告、これを取り上げたUkrainska Pravdaも「クラホヴェ周辺の困難な状況は惨事に発展する可能性がある」と報じた。
参考:Ситуація навколо Курахового продовжує погіршуватися
参考:DeepState описав складну ситуацію навколо Курахового, що може перерости в катастрофу
ウクライナ軍に蔓延した嘘報告は「事態の悪化」に寄与している可能性が高くなってきた
ウクライナ人が運営する情報分析グループ=DEEP STATEは11日「クラホヴェの状況は悪化し続けている。我々は「嘘が全てを滅ぼす」という事実を思い出さなければならないが、追加戦力をクラホヴェ方向に投入するにしても「どこに展開させるのか」という部分に懸念が生じる。敵のアプローチを考えればクラホヴェ喪失は時間の問題だが、それでも南北のアプローチに対応しなければ直ぐに別の惨事に発展するだろう」と述べ、この警告はウクライナメディアも取り上げている。
“ロシア軍はクラホヴェ包囲のため大規模な攻勢を続けており、3方から都市に接近するアプローチは勢いを増すばかりだ。南北からのアプローチはクラホヴェを迂回し、あらゆる移動を阻止するため最低でもN15(ザポリージャとドネツクを結ぶ主要幹線道路)を火力管制下に置くことが目的だ。南側のアプローチはヤスナ・ポリアナ~マクシミフカ~トルダベ方向での前進で、ロシア軍は絶え間ない圧力を受け損害を出しながらも前進し続けている。前線位置とN15の間には約10kmの空間が残っているものの、この地域の要塞要素には大きな不満が残る”
“北側のアプローチはソンツィフカ占領に集中しており、ウクライナ軍は集落に侵入してくる敵を阻止し続けているが、絶え間ない少人数編成の攻撃に晒されているため、敵は遅かれ早かれ集落内に足場を築くだろう。これと同時にベレストキーとノヴァ・イリンカへの侵入も積極的に試みている。ロシア軍は東側からのアプローチも上手く活用しており、クラホヴェ東郊外に侵入して足場を築こうとしている。この方向に圧力を加え続ければウクライナ軍の意識と戦力は3方に分散し、さらに「ロシア軍はクラホヴェ市内に侵入した」という報告書を連発することが出来る。但し、報告書のみで状況が変わることはない”
“3方からのアプローチと同時にアントニフカ、カテリニフカ、エリザベティフカ付近でも攻勢が強まっており、ウクライナ軍にとっては不利な状況が生じている。もし南北のアプローチがN15に到達すれば当該戦場は最も危険な場所になるだろう。我々は「嘘が全てを滅ぼす」という事実を思い出さなければならないが、追加戦力をクラホヴェ方向に投入するにしても「どこに展開させるのか」という部分に懸念が生じる。敵のアプローチを考えればクラホヴェ喪失は時間の問題だが、それでも南北のアプローチに対応しなければ直ぐに別の惨事に発展するだろう”
DEEP STATEとRYBARの報告を通じて南ドネツクの戦況を観測してきたため「DEEP STATEの警告に目新しさはない」と言えるが、重要なのは「追加戦力をクラホヴェ方向に投入するにしても『どこに展開させるのか』という部分に懸念が生じる」という部分で、もはや1個大隊や1個旅団程度の増援では「火消しにもならない=無意味に消耗するだけ」と言いたいのかもしれないが、それでも現状を放置すればクラホヴェ喪失以外の惨事に発展する可能性があるため、もっと先を見据えた何らかの決断が必要なのかもしれない。
因みに「嘘が全てを滅ぼす」という言及は「セリダブ喪失の件」や「事前情報があったのにヴェリカノボシルカ方面でバイク攻撃が成功した件」を指しているものの、もっと広義な意味で言えばウクライナ軍に蔓延している「嘘報告」のことだろう。
ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏は先月末「どうしてシルスキーは前線を維持できないのか?」という5万文字以上の記事の中で「嘘をつくことを止めれば、シルスキーがやっている報告書上の戦争を止めれば本当の戦いを開始することが出来る。だからこそ勝利計画における最初のポイントは嘘を止めるだ」と指摘して以下のように述べている。
“この問題の元凶はシルスキーにある。彼は敵ではなくゼレンスキーをとてつもなく恐れている。悪い知らせを報告した際の神経質な反応を恐れている。前任者のサルジニーは議論なしにNOということは無かったが、シルスキーは自身への批判を恐れて誰とも議論しないし、ゼレンスキーのどんな指示にも従おうとする。現在の状況は前線の兵士や街の運命を案じるのではなく、自分の立場を守ること、神経質な大統領に怯えた結果なのだ”
“さらに部隊の統制力に関する問題も兵士が持ち場から逃げ出すことではなく「嘘」から始まる。戦場で問題が生じても現地部隊の指揮官は解任を恐れて上に事実を報告しない。敵が防衛ラインを突破したと報告する正直者は解任されるだけだ。シルスキーは命令に忠実で「Yes」としか言わない忠誠者しか容認しないため誰も本当のことを報告しない。シルスキーは陸軍司令官として2023年に73人の旅団司令官を交代させた。2022年から現在まで留任しているのは第57独立自動車化歩兵旅団の司令官だけで、それ以外の陸軍旅団では何度も交代が発生し、1つの旅団で6人の司令官が解任されたこともある”
“まさに果てしない人事の茶番劇で際限がなく、不定期で一貫性のない指揮官の交代は旅団に混乱をもたらすだけだ。解任を恐れる指揮官らの嘘報告は問題をどんどん悪化させて多くの兵士を殺している。前線の状況、部隊の能力評価、敵の前進に関する報告には嘘があるため街や集落が失われるのだ。これは兵士のせいではなく責任を負わない将軍たちの問題だ。ドンバスが失われているのも兵士のせいではなく軍上層部の不十分な状況認識が問題なのだ”
第92独立強襲旅団の偵察部隊で指揮官を務めるレオニード・マスロフ氏もメディアへの寄稿の中で「階級の高い上官ほど悪い知らせを聞きたがらない。上官はミスを改善するよりも無能な部下を頼り、事実を報告する部下を信用せず話を聞こうしない」とウクライナ軍の問題を訴えた。
“1つ目は軍上層部が戦術的・戦略的な勝利より個人的な(政治的・キャリア的)利益を優先している点だ。要するに居心地のいいポジションに留まり続けることばかり考えているのだ。そのため危機的な状況下でも創造性ではなく形式が重視され、独自のイニシアチブは処罰の対象になり上官への服従が優先される。このようなことは結果が優先されていた戦争初期には見られなかった。現在は上官からの命令を創意工夫して実行するのではなく、言われた通り実行し、命令を下した上官に責任を転嫁するようにしなければならない”
“命令を下す上官の階級が高いほど愚かさの度合いが露骨になり、現地指揮官は人命を犠牲にしてでも「自分が愚かだ」と証明しなければらない。この愚かで無意味な命令に従わなければ現在のポジションから解任され、後任者はより多くの犠牲を強いられることになる。政治的な状況も鏡像だが、誰もが不満、評価の低下、野党の泣き言を恐れているため警戒心と不安が全体を支配している。彼らはソフトワパーの観点からもっと厳しい内容になるはずだった動員法成立に失敗し、現在は敵に利する武力行使の報いを受けているが、悪いのは自分(議員)ではなく動員を担当している職員のせいだと言っている”
“2つ目はあらゆるレベルの管理層は現実が切り離され、階級が高くなればなるほど悪い知らせを聞きたがらない点だ。上官はミスを改善するよりも無能な部下を頼り、事実を報告する部下を信用せず話を聞こうしない。これも階級が高くなればなるほど露骨になる。旅団や部隊の指揮官の中で「自分の問題報告がトップまで届いた」と自慢できるものは誰もない。誰もタイムリーに対応を要求することが出来ない状況なのだ。さらに組織構造が無駄に多層化されているため、情報伝達の速度が各階層で低下し、問題をタイムリーに解決するなど不可能に近い”
“3つ目はソ連時代の原則主義=酷い官僚主義、紙からデジタル化への抵抗、事務処理に基づく戦闘能力の誤った評価などで、最も恐ろしいのはソ連=ロシア式に基づいて全てのシステムを構築する点だろう。要するにロシア人と共に学んだ教科書通りの概念でシステムが構築されるため、敵は我々の行動は容易に予測できるのだ。この問題についてはブトゥソフ氏も動画の中で詳しく説明している。さらに言えば各指揮官はポジティブ結果に期待して即座に行動を起こしたがらない。戦争は何事も成り行きに任せることができない科学だが、将軍は出来事を予測するのではなく状況に従うだけで、失敗が明らかになるまで何も学ばない”
この二人に加えてDEEP STATEまで「嘘が全てを滅ぼす」と言い出しており、ウクライナ軍に蔓延した嘘報告は「事態の悪化」に寄与している可能性が高くなってきた。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
この上司の下で、組織の中で、働きたくないなという感想でしょうか。
我々が社会人として、一度は感じた事があると思いますが、戦場は命懸けで退職できないのが厳しいですね…。
ロシア軍:何か勝ってるな。不思議だ
ウクライナ軍:何か負けてるな。不思議だ
侵略を受け存亡の危機にある国の方が、何故か余裕有る側になっているかような不思議な印象です。
協力国に不満を言ったり、動員に否定的、汚職が蔓延、戦線拡大のクルスク侵攻、そして嘘報告…
侵攻した大国側の苦戦理由みたいなのがズラリと並んでいます。
ロシア目線だと侵攻じゃなくて自国領民の防衛戦、奪還戦なのでそうなるのは当然ですね
なんせ住んでる人々がスラブ系でロシア系住民ですから
しかも旧ソ連領で少し前まで親露政権だった国
それを暴力革命で略奪されたも同然なのですからそりゃ防衛反応として戦うでしょう
そうですね。セルビア・モコソボやナゴルノ・カラバフ紛争のように両方にそれなりの言い分があるわけですね。
最近は、ウクライナ軍の否定的な面が出てきましたが、ウクライナ軍の現地の部隊は砲爆撃が劣性の中でよく戦ってきたし、ウクライナの参謀本部の方もあちこち手当てして防いでいて優秀ですよ。
ただ、クルスク侵攻は戦略的にマイナスだった思います。
また、記事のクラホヴェですが、南から大きく包囲される可能性もありますね。そうなるとクルスクの突出部やクピャンシクとオスキル河のポケットとかより大きいですからね。その意味で、ウクライナ軍がクラホヴェへの増援をどこに出すか難しいという表現になるのかもしれませんね。
かといっで、もともとロシア軍はウクライナ軍に比べて兵力が少なかったので、まだ十分な兵力がないという弱点もあります。だからロシア軍の方もポクロウシクやクラホヴェ方面に兵力を集め過ぎるとと他が薄くなります。
今となってはロシア軍の人数はウクライナ軍とそれほど差はなく、超えているかもしれない
ウクライナ軍は損失速度が酷すぎて、徴兵の補充速度を超える問題が深刻だ
一方のロシア軍は徐々に増員することができます
「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」
嘘報告の関係で、兵士は死んでいないのに、兵士が何故か足りないという現実にもぶち当たっているような・・
この件に関しては、仮にロシア側がやったとしても、何故兵が足りないんだということになり、作戦の遂行が困難になると思います。
”兵士はいるはず”ということになっている配置図とか見てみたいものです。
敗軍の将になって連れて行かれるよりは正直に報告して左遷されてる方がマシに思えるけども、、、
目先の問題として、プライドの側面もあるでしょうし左遷先が今より酷いと想像しているからでは?
見るからに陥落寸前の街の防衛指揮官交代とか…
正直に不利な報告をするとその結果で批判されたり、責任取らされるのが嫌で嘘を報告する感じですかね?
それは旧ソ連旧東側諸国らしいとは思いますけど。
正直嘘の報告以外にも、書類上地図上に存在する人員や要塞とかも多そうな気がしますが。
ウクライナはちゃんと把握出来てないの多そうですし。
中国共産党政府のトップと地方政府の関係みたいですね
鉛筆を舐めた綺麗な数字が地方から報告されて、それを中国トップは集計して発表しているが
実際の中国全土の正確な各種の数値はトップも地方も末端も全く誰も判らない
だから、現実の経済指標とか全く判らないので経済対策の立て様がないみたいな・・・
中央と地方の関係性、という意味ではどこでも起こり得そうなこと。
ただ、1990年代なら中国で多くありそうに感じますが、2020年代だと中国の度合いよりもアメリカの各州とワシントンの関係のほう(特に移民数関連)が、そうなりがちなのではと思います。習近平が強権による1強支配を2013年頃から進めたのは、まさにそういう弱点を克服し、正確な統計の一元化を図ったためと考えています。
最近の米国は中国ほど酷くないですが経済指標とかの鉛筆舐めは凄いですね
予想に対する速報値と、後から出てくる確定値の差が過去に無いほど酷い
そしてそれはどれもが現政権推しになっている
この後始末をするトランプ政権は大変だと思いますね
大抵の勝負事は”勝つ”では無く”勝った”と思ったら負け始めますからね。
「悪い知らせを報告した際の神経質な反応」
ゼレンスキー自身にも問題ある。ポーランド批判も勝利計画も同様に、あまりにも短絡的で感情的になりすぎじゃ無いか?これに大統領の権力が合わさるから、タチ悪いよね。国を率いる者としても冷静で堂々として欲しい。元コメディアンには難しいのかな?チキショーメって言いたくなるウクライナの現状も理解で切るけどさぁ、酷いぜ。
嘘がどうかと言うよりな、開戦してからのロシアに勝てるという英米のプロパガンダを負けまくって打開策もなくなってしまってる今でさえ継続しないと戦争を続けられないっけ事でしょ。
シルスキーにしたってザルジニーをブリテンな島流しした時に代わりに司令官に収まってハリコフなどの領土奪還の作戦を立案した人物だも過大に評価されてたけど、その後はソレダルの地下要塞で指揮を取って兵士に死守命令を出した一方で自分は逃げて、ソレダルだけでら飽き足らずバフムトでも同じようなことをやらかしてるのに、ゼレンスキーにとってはイエスマンだから最高司令官の地位にいれるだけで、今してるのも「ロシア軍に多大な損耗を与えてるから失地は仕方がない」みたいな感じというか、実際のとこは現場からザルジニーが言ってたように、やっぱり50万人の追加動員が必要だわと言われてしまうはど、ウクライナ軍の損耗の方が大きいんだから、もうこれはゼレンスキーをウクライナという国自体の問題というか、誰かに止めてもらわないと治らない。
「嘘の帝国」の最前線の姿。西側の政府・マスコミ・偽専門家達によって築き上げられていた「嘘の帝国」が崩壊しつつある。ウクライナ戦の戦況、米大統領選で誰の目にも明らかだ。騙し続けることは出来ない。親亀の米のネオコンが力を失いつつある今ゼレンスキー政権の崩壊は避けられまい。露の3条件プラスを飲んで一刻も早く交渉に入るべきなのだが、現実を認める能力がなくなっているから難しい。結局ウクライナは誰の目にも明らかな軍事的敗北に追い込まれていくことは避けられまい。
ウクライナが自浄することは無いだろうから、どうにも出来ないでしょうね。そもそも最初期の見通しから甘かったしロシアに勝てる要素無かったのをプロパガンダで無理やり、民主主義の盾の位置付けにし大きな支援受けロシアを悪魔化し戦争しているがウクライナは単純に負け続けているだけなのが現実。
元々中身が腐っていたものを、腐敗ガスで膨らませて「民主主義の守り手」というシールを張ったアドバルーンみたいなものでしたからね。大量の難民といった“大伽藍の裏側”をポーランドやドイツに押し付けてもいたわけですから、数年でメッキが剥がれて自壊していくのは避けられなかった。
何処かで見た事のあるような指摘だ……
組織論的にも、今回の戦争で学ぶ事が多い……
ウクライナ側の陸軍の兵士の補充や補給体制を見ていると
各部隊毎で外貨や物資の寄付を募り、それを原資に部隊の改善や新兵徴募をしているようであり
寄付を募るためには、自部隊が他部隊よりも優秀な戦果を挙げているPRが必要となり
これがまわりまわって噓の報告につながっているのではないでしょうか。
こういう能力が求められる状態なら、寄付を稼げる指揮官が部下からは優秀とされ
部隊全体で嘘をついても指揮官と部隊を守ろうとするようになっているのでは。
西側や国内の監視の目があるので私兵化・軍閥化とまでは進んでいないと思いますが。
自営業先生の「第2次朝鮮戦争 ユギオII」での
将軍様「挨拶はいい ソウルはいつ取れる!? 出来ませんでは良心がない」
司令官「はい 必ずや… 必ず明日には」
〃 「ウウウ……」(胸を手で抑えながら倒れる司令官)
部下 「大変だ 司令官閣下が」
ってシーンは秀逸だったなあ。
それが西側の尖兵たるウクライナ軍で起きてるんだから、時間の流れは本当に皮肉だと思います
個人的には『オメガ7』に出て来た佐藤のセリフが今、現実化しているような気もしますが
欧米が“硬直化した敵の機構の末路”として皮肉る現象は、アメリカが多額の資金援助をした側で発生するというジンクス。
上は上で、もはや出世レースなどというものですらなく、失脚・降格して前線送りになんてされたくないっていうだけなんだろうなと思います。
自分の命令で何人もの部下を…する立場だった、おそらく若くはないであろう人達ですので、戦場送りにされたらロシア軍に討たれるだけでなく、元部下達に置き去りにされることすらありそうですから…
ウクライナ軍の最高司令官、NATOからの派遣職員で代用できない?多少はマシになるだろ
この種の噓と保身は、我が大日本帝国でも横行していたわけで。台湾沖航空戦は典型。また、大戦末期の特攻作戦は戦術だの戦略の問題ではなく、次の人事異動※まで降伏を先延ばしにしたいという軍上層の個人的ご都合が原動力であったと戦後の「海軍大反省会」で白状されてる。
※敗戦時の所属部署によって戦争責任の重さ(処罰)が変わると踏んでいたので、自分が責任の軽い部署に異動するまで特攻を続けることで降伏を先延ばしにしようとしていた。全員がそんな部署に異動できるわけがないからズルズル特攻を続けまさに犬死にを積み上げていったと。ちなみに、海軍上層部で戦犯として処刑された人間は極めて少ないが、それは自分の戦争犯罪の罪を偉い人による口裏合わせで部下を嵌め押し付けていった成果だそうな。降伏後は米海軍らに取り入って組織解体を免れ戦後も「新日本海軍」として生き残りに成功した。
”陸軍は粗暴犯、海軍は知能犯”と言われるゆえんである。
押井守が「その男はすでに戦後のことを考えていた」と小説に書いたことがあります。
結果、その男は大失態をやらかすんですが。恐らく日本軍や日本官僚組織に対する批判だと思うんですけど、そのままウクライナにもバッチリですね。
戦後を考えて、利益確保したり、降格することを恐る時点で戦争をしていない。敵と戦ってないんですよね。組織論的にウクライナはダメ組織の展開なのでしょうがないですが。(なお、負けた後に避難合戦をする民主党も同じくです。改善の意思がゼロです)