ロシア軍によるウクライナ侵攻から679日が経過、ザポリージャ方面のロボーティネではロシア軍がウクライナ軍を3km以上も押し戻し、南ドネツク方面でもロシア軍がポジションの改善に成功、新たに登場した視覚的証拠はアウディーイウカ方面とバフムート方面の前線位置が正しいと裏付けている。
ザポリージャ方面
ウクライナ人が運営するDEEP STATEは30日、更新した戦況マップの中で「ウクライナ軍がロボーティネ周辺で大きく押し戻された」と報告していたが、ロシア軍兵士がロボーティネとベルベーヴの間=Ⓐ付近のウクライナ軍陣地を掃討する様子が登場。
これでDEEP STATEの報告が事実であると裏付けられ、ノヴォプロコピフカとベルベーヴの間の防衛ラインに迫っていたウクライナ軍は3km以上も押し戻されたことになり、ノヴォプロコピフカ経由でトクマクを目指す動きはほぼ潰えた格好だ。
もしかすると「ウクライナ軍がロボーティネ方向に下がっている」という噂は本当かもしれない。
関連記事:ザポリージャの戦い、ロシア軍がロボーティネ周辺で2km以上も前進か
南ドネツク方面
南ドネツク方面のウクライナ軍は8月にウロジャイネ解放に成功したが、9月上旬に仕掛けたノボドネツキーとノボマイオルスキーへの攻勢に失敗、それ以降はロシア軍のボジション改善を意図した前進が続いていたが、ロシア軍兵士がプリユトネの北にある森林ゾーン=Ⓐを襲撃してウクライナ軍陣地を掃討する様子が登場。
ロシア軍はプリユトネに迫っていたウクライナ軍を1km以上も押し戻した格好で「モクリ・ヤリー川の西に広がる高地」をしっかりとキープしている。さらにロシア軍はウロジャイネの東側にある足場も保持しているため、ウクライナ軍がモクリ・ヤリー川沿いに南下するのもスタロマイオルズキーやウロジャイネを保持するのも困難になっている。
ここは両軍にとって主戦場ではないため大きな変化は起こらないと思うが、それでもじわじわとロシア軍がポジションの改善に成功していることだけは確かだ。
アウディーイウカ方面
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARはアウディーイウカ方面について「ノボカリノベ方向とベルディチ北の線路沿い方向でロシア軍が前進した(黄色斜線の範囲)」と主張しているが、この部分の前進を裏付ける視覚的証拠はまだ登場していない。
しかしⒶ付近のロシア軍陣地をウクライナ軍が無人機で攻撃する様子、Ⓑ付近のロシア軍陣地をウクライナ軍がブラッドレーで攻撃する様子、Ⓒ付近のウクライナ軍陣地をロシア軍がFPVドローンで攻撃する様子が登場、ⒶⒷはRYBARとDEEP STATEが報告していた前線位置が正しいと裏付けており、Ⓒはステポヴェの南側でウクライナ軍がロシア軍を押し戻したと示唆している。
因みにロシア人が前進を報告し、これをウクライナ人が追認するか、視覚的証拠がロシア軍の前進を裏付けていくパターンはセベロドネツク、リシチャンシク、バフムートで嫌というほど見てきた光景だ。
関連記事:アウディーイウカの戦い、ロシア軍が郊外のポンプ施設とダーチャで前進
バフムート方面
チャシブ・ヤールに向かうO-0506沿いの墓地付近で両軍が衝突しており、ロシア人らは「墓地全体をロシア軍が確保している」と主張しているものの、DEEP STATEは「ウクライナ軍が墓地の一部を保持している」と主張し、O-0506沿いの状況は視覚的証拠が登場してみないとハッキリしたことは分からない。
しかし、Ⓐ付近のロシア軍陣地をウクライナ軍が砲撃する様子、Ⓑ付近のロシア軍陣地をウクライナ軍が砲撃する様子、Ⓓ付近のロシア軍陣地をウクライナ軍が砲撃する様子が登場、ⒶⒷは「ボダニフカ北西にロシア軍が前進している」というRYBARとDEEP STATEの報告が正しいと裏付けており、Ⓓはボダニフカ郊外にロシア軍が取り付いていることを証明している。
これまでボダニフカ周辺の前線位置はRYBARとDEEP STATEの報告のみで推移していたが、新たに登場した視覚的証拠によって前線位置の信頼性が高まった。
関連記事:ウクライナ軍は後退の連続、ロシア軍はクピャンスク、リマン、シヴェルシク、バフムートで前進
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
アメリカやEUからの兵器や弾薬の支援が途絶え、追加動員も議論がさして進まず未実施となれば、前線が下がっていくのは無理ないか・・・
このままではじわじわと領土が削られるだけで、交戦状態を続ける限り復興もままならない。だが、今のゼレンスキー政権では誰も停戦の責任を取ろうとはしないのだろうな。
この戦争は両軍が高性能な防空システムに保護されているために航空戦力の使用が制限され、第一次世界大戦の様な大砲の撃ち合いが主流になるという奇妙な戦いです。またウクライナが戦闘を、NATO諸国が兵器供与に専念するという戦争のアウトソーシング化も特徴の一つです。このような戦いでは地上重火器と地対空ミサイルの供給量が勝敗を決定します。ソビエト式兵器体系では大砲と地対空ミサイルの重点に置き、航空戦力は西側に比べると役割が低い。
さてロシアはソビエトの正式な後継者であり、砲弾と地対空ミサイルの生産量は世界一です。ウクライナはソビエト式戦術で戦うことを強いられたため、元々この2つを重視していなかったNATO諸国が不利になるのは明白です。つまり兵器生産という銃後の戦いで西側は劣勢だったのです。最初の1年目ぐらいなら在庫で何とかなったでしょう、しかし想定外の長期戦になれば在庫は枯渇し、既存のドクトリンの変更を嫌うNATO諸国はこれらの兵器の生産拡大に後ろ向きでしょう。政府上層部が主導して採算度外視で生産拡大を行わない限りウクライナの敗北は目に見えています。
※ソビエト式兵器体系は航空機と海軍を重視しないため、我が国やイギリスのような海を隔てた国への脅威度は低いです。唯一の攻撃方法は弾道弾による核兵器の使用ですが、防空システムの強化で防ぐしかないです。陸上自衛隊は機甲科と特科(砲兵)が2大派閥ですが、ロシアの弱点を付くなら対船舶ミサイルと地対空ミサイルに投資を振り分けるべきなのです。
ウクライナ軍は、南部攻勢で多大な犠牲を出しましたが、前進した地域も押し返されていますね。
他の方も仰っていましたが、本来ならば戦線整理すべきでしたが、政治的に損切する事が難しいのでしょう。
今回の戦争で西側やウクライナは戦略や政治での戦いでロシアに完敗した印象です
戦争の始まりもそうですが、効果の無かった制裁や少ない支援に対する大きな期待、クリミアまで行くと言ってしまったために出来なかった停戦交渉、西側国民の支援疲れや飽きetc.
今のウクライナ政府に停戦をする度胸のある人が居るとは思えないですし、仮に居たとしてもロシアがそれに応じてくれるかはわかりません
仰る通りです。
ウクライナ軍、特に前線歩兵は、驚異的な頑張りであったと思います…。
ゼレンスキー大統領には、アルメニアのパシニャン首相のように、汚名を被る度胸はないですね、
ロシア・プーチン大統領が、停戦交渉を持ちかけているようですが、占領地域の維持以外に何の条件があるのか詳細が気になっています。
新年早々、日本でも大きな不幸が続きましたが、ウクライナにとっても良くない報告となってしまった形ですね。戦術や戦略については人それぞれの見解があるとは思いますし、戦局がどうなるかは誰にも分からないですが、このまま欧米の大規模な支援が頓挫し続けるようであれば、ウクライナはズルズルと後退して敗北という結果で終戦する事だけは確かでしょう。
アメリカもEUの主要な議員や代表者達もクリスマスと年越しパーティーは終わった訳ですし、支援するのかしないのか?明確で、早期な回答をウクライナへと提示すべきでしょう。
戦争の決定権は当事国にしかありませんが、ウクライナという国が支援ありきで辛うじて自立出来ている以上、支援国にも当然責任が発生する訳で、ダラダラと出るか出ないのかも分からない回答を引き伸ばす事はウクライナ国民の命を弄んでいると揶揄されても仕方がありません。
支援が続くのであれば継戦、続かないのであれば敗北に等しい内容でも講話を選択できる、選択するための理由となります。残酷なことではありますが、勝てる見込みもない戦争(どちらが仕掛けたのかは重要ではありません)を国民の犠牲ありきで続ける事は許されることではありません。
>支援国にも当然責任が発生する訳で
少なくとも、自国民への説明責任は絶対に発生しますものね。「1000億ドル以上支援したけど、反転攻勢は何の成果も上げられませんでした。追加で610億ドル支援するけど増税よろしく!」と言ったら大統領選の前に暴動が発生しそう。
2024年は他の国々も選挙の年が多いですから、予算の使い道は議席の獲得に直結する話題になりますし。
ゼレンスキーさんの言うことには、ウクライナの安全を確保するのにパトリオット50台分の150億ドルぐらいが追加で必要だそうですが、それがその610億ドルに含まれてないような。
ですから,正確にはあと「760億ドル必要」だと表現すべきでしょうね。
そして2024年に必要なのがその額で、2025年にはまた別の請求書が届きます。
アメリカ人はいつからウクライナの財布になったのでしょうか。いつも戦争のたびに寄付金を巻き上げられる日本の気持ちが少しはアメリカ人に分かってもらえたでしょうかね。
>戦争の決定権は当事国にしかありませんが、ウクライナという国が支援ありきで辛うじて自立出来ている以上、支援国にも当然責任が発生する
何でですか?「善意の」支援ありきで作戦を立ててること自体が
大間違いじゃないですか。日本や韓国みたいに平時から基地の
提供などの代価、利益を予め支払っておくなどの同盟関係を構築
していたとかならともかく。そもそも(十分な根回しも無いまま)
NATO加盟をチラつかせてロシアを怒らせたことからして大間違い
だったのに、大間違いに大間違いを重ねたら碌な結果になりませんよ。
事前に同盟を作ったり、逆にロシアとの親交、ないし中立的な立場を作るなどの外交を行う。仰っている事は私も正しいと思いますし、歴史的に中小国はそうやって永らえて来た訳ですから、この点に関しては私も同意です。
疑問にされている『支援国の責任』についてですが、こちらに関しては今回の戦争においてウクライナが継戦出来ているのは欧米などの諸外国の支援があるためであり、それがウクライナ国民にとっての希望となっている、つまりは支援があるから戦争を続けるという選択が出来る訳です。
希望があるから戦う、欧米は自分達を見捨てない、今は少しだけ揉めてるだけだ。現実に支援が滞ってしまっている現在でも、ウクライナ国民はそういった希望に縋りついてしまう。
勿論、時間はかかっても支援を続けるという結果になれば問題はありません。問題なのは、回答をズルズルと延ばしに延ばし続けた結果、これ以上の大規模な支援(ロシアに打ち勝つだけの)は出来ないという結果になった場合です。その場合は欧米に期待を裏切られた哀れなウクライナという国が残るだけです。
ウクライナが勝手に欧米に期待しただけと言えば、それも間違いではないです。同時に、ウクライナに期待をさせ続けたのも欧米です。
最後の最後で、自分達の政治的な理由でウクライナの支援を停止するというのなら、最初からロシア・ウクライナどちらに対しても寄与しなければ良かっただけです。同盟でもない国のために『自由』『民主主義』『平和』という言葉だけを頼りに支援をし続ける責任、それが支援国に求められる責任でしょうね。
あなたの言っていることは嵐(侵攻)の中の捨て犬が可哀想だったから
餌(金)をあげて傘(パトリオット)を置いてあげたら懐かれてしまい、そのまま
家(NATO)に連れ帰って予防接種(集団安全保障)もして死ぬまで餌代
(国家予算)を負担して飼わなきゃいけないみたいな話と同じ次元です。
犬なら主人を裏切らないですけどウクライナ人は汚職や戦果の誇張で
支援国を欺いてくるんですよ。私が一番問題視しているのは支援した
ポーランドへの態度など、明らかに裏切りそうな予感がすることです。
ウクライナが捨て犬かどうかは分かりませんし、裏切るというのも具体的に何をする事をさすのかは分かりません。仰っているウクライナ政府の高圧的な外交については私個人は不快だと感じていますし、ゼレンスキー政権の対応は戦前、戦中含めて評価できるとも考えていません。
仰っている通りに、ウクライナの内外への対応が信用できない、評価できないから支援を停止する。別にそれ自体は批判される事ではないでしょう。むしろ、理由なんてどうでも良いんです。
問題なのは『さっさと回答を出せ』。これだけです。
何度も投稿してる事の繰り返しになりますが、支援をもうしないのか(まだ支援し続けるのか)をはっきりと回答する。支援国がすべき事はそれだけです。
ウクライナだって、支援がもう来ない、もう誰も助けてくれないとはっきりと分かれば、次の行動に移れるでしょう。
失礼しました。
同意します。
よく「停戦しろなんて言うな。戦争継続するかの決定権は当事国のみにある」のようなフレーズを聞きますが、現実問題として継戦できるかは西側諸国の支援に掛かっています。
西側諸国の主権は国民にあるので、つまるところ事実上我々西側住民に停戦するかの決定権があるんです。
その事実を無視して、議論から逃げている人が多すぎるように感じます。
現状地上の戦況は絶望的みたいですね。
Twitterの犬のご飯さんも壊れたスピーカーみたいに黒海艦隊のことしか呟いていませんし。
陸軍は船がないと運べないのに、船の価値がわからない親露は愚かみたいなこと呟いてますけど、太平洋戦争と違って兵站は海運より陸運がメインですよね、彼らの主張通りならとっくに旧日本軍のように餓死者だらけになってるはず。
X上にはたくさんのウクライナファンボーイがいますけど、彼らの言葉が現実になるなら今頃クリミアにウクライナ軍がいるでしょうしバフムトはそもそも落ちなかったでしょうし。
言うだけ言わせればいいんですよ。どんな言葉を吐いたって現実には何の影響もありませんしキエフ政権が降伏するまで何も見えないままでしょうから。
>キエフ政権が降伏するまで何も見えないままでしょうから。
多分彼らは、キエフ政権が降伏するか、内部から瓦解したとしても【ロシアを削れたから欧米の勝利だ!】と言い出すだけかと。今でも、「ウクライナのNATO加盟を阻止するつもりで、逆にNATOを拡大させたロシアは既に負けている!」という説をあちこちで見かけます。
自分の信じたい虚構に逃げるという意味なら、ゼレンスキーは彼らのヒーローであり同種なのでしょう。
私などは、「既に機能不全を起こしているNATOの無計画な拡大路線」は、自壊を早めるだけで欧州の国家群のプラスには何一つ働かないと考えています。
youtuber界隈でも黒海艦隊後退でクリミア陥落間近みたいな騒ぎっぷりですけど、後退が半島陥落に繋がるような状況なら決死の抵抗してますよね…
そこでロシア人はコスト管理が出来ない低能だの根性が無いだの差別主義や精神論に持ってくから意味のわからんことに生るわけで
下げても問題無いから下げた以上の話ではないわけです
相手を過小評価して見下すのは一時的に気持ちいいかもしれませんけどマジで意味ありませんよ
ロシアは、【黒海ルート】ロストフ=ケルチ海峡=ノヴォロシースク=ボスポラス海峡、【バルト海ルート】バルト海~フィンランド湾(サンクトペテルブルグ沖合)でも大量の船舶が運航しています。
ウクライナは、オデッサ沖合はほぼ通常航行しておらず空白、ルーマニア沿いのイズマイル港などが確認できる程度です(AIS船舶マップで普通に分かります)。
仰る通り、メインは陸運ですし、SNSで謎の話が流行しているのでしょうか…。
あの人達って明らかに不利な情報がウクライナメディアや西側メディアから出てたのに、ウクライナ優勢って願望というか架空の戦況の話ばかりしてませんでしたっけ?
現状はどう見てもロシア優勢で占領地も広げてるのもあって、最近のウクライナの目立った成果だからそれを誇張してでも言う感じな気が。
普通に陸続きの国で陸地がメインの戦いだし、ウクライナはその海運が出来なくなったから、ポーランドとかから陸路で輸出や輸入しようとして色々問題起きてますし。
日本国内の軍事外交政策では自由民主主義陣営の日欧米と独裁権威主義陣営の中露の対立構造において前者が正義で後者が悪みたいな構図で語られがちだけど、一般庶民にとってはそんな国際的なイデオロギー闘争よりも日々の生活の方がよっぽど優先度高いでしょ
欧米諸国はウクライナを支援すべきと熱く主張する人もいるけど、海外の戦争を支援する金があれば国内の生活困窮者を助けるために金を回せと意見が出るのは当然で、そういう当たり前の視点が欠けたまま議論してること自体非常に滑稽に感じるね
両者は対立しているどころか互いに依存しているぐらいだし。我が国の最大の貿易相手国は中国であり、日本企業存続のためには中国は必要不可欠です(故安倍元首相が靖国神社参拝を行った際は、経団連が真っ先に反対している)。ロシアと中東は地下資源大国であり、彼らの資源無しに西側諸国は生存できないでしょう(地下資源と工業の二刀流ができるのはアメリカとノルウェーぐらい)。
西側諸国は中国・ロシア・インド・イスラム圏と対立せず、なあなあで付き合うべきなんですよ。確かに彼らの国は人権侵害と情報統制で酷いもんですが、西側に彼らの国を潰せるだけの軍事力も地下資源も存在せず、彼らの国民も最低限の衣食住が満たされれば政府とあえて対立しないでしょう。私は西側諸国の価値を信じていますが、ネオコンや過激なリベラル派みたいに彼らを軍事的に攻撃することは断じて反対です。
深刻な問題として中国とロシアは帝国主義を捨ててはいない、イスラム圏は人口増大が著しく西側に閉鎖的な移民を送り付けることです。ビジネスライクに彼らと交易のみを行い、軍事的対立と移民の流入さえストップできれば最高なのですが。
中国もロシアもただ単に列強の大国レースから脱落しただけで、冷戦以前は普通に西側と同じ立場の国家であったことを都合よく忘れてる奴いるよな
ロシアが中央アジアとかアメリカ大陸を植民地化したこととか、中東分割協定に英仏と一緒にウッキウキで参加しようとしたこととかさ、なんであいつら都合よく忘れてんの?
>冷戦以前は普通に西側と同じ立場の国家であったことを都合よく忘れてる奴いる
清帝国、中華民国、袁世凱や軍閥分裂期の中国は「西側と同じ立場の国家」とは違うかと。当時の欧米の工業力・軍事力に敗れたアジア国家として、インド、マレーシア、ベトナムなどと中国が同じ区分なら分かるのですが。
>ロシアが中央アジアとかアメリカ大陸を植民地化したこと
中央アジアは南下政策がありましたが、アメリカ大陸の植民地化とはアラスカの露米会社を指すのでしょうか? フェルディナント・フォン・ウランゲルらの入植地経営は近世の「東インド会社」らのそれと同質と思われますが、19世紀以降にイギリス、フランス、ベルギー、ドイツらが採用したアフリカなどの“直接統治型”に至るまでの力と経営機構がなく、結局アメリカに売却した経緯を考えると、【西側と同じ様には出来なかった】事例かと。(農奴解放が遅れ、クリミア戦争に敗れたことと併せ、当時のロシア帝国の西洋に及ばない後進性の象徴として語られる事例)
スラブ民族、東方正教会を中核に発展したこと、バルト海のプロテスタント国家、アジアのタタールやオスマン帝国との競合の中で歴史を歩んだことなどを含め、ロシアはトルコと同じく【西洋と東洋に跨る文化圏】の一つと考えます(インドは南の別文化圏)。
故に、「西側列強の大国レースから脱落しただけ」は、ロシアや中国には当てはまらないと考えます(オランダやベルギーは当てはまる)。オスマン帝国が“大国の覇権レース”としてはスペイン帝国と同様に没落し、フランスは列強に残りましたが、トルコが“西側と同じ立場の国”とはならないように。軍事同盟であるNATOに加盟しても、イスラム教からキリスト教に改宗するわけではないように。
>まだ粘れそうだけど逆転は無理
同意です。そして、「逆転が無理なのに粘ることの意義」が今後問われていくかと。
“有利な停戦条件のための交渉”を行うための時間稼ぎならまだ最低限の意味はありますが、ゼレンスキーの掲げる条件のままでは完全な敗北であり、ただの無駄死にで終わってしまいます。
結局は『支援』の有無が全てですからね。仮に追加徴兵が出来ても、支援が来ないので戦うための兵器や砲弾はありませんなんて状況になれば、愛国心が強い兵士でも降伏するしかありません。
願わくば、ゼレンスキー大統領以下、政権の人間が国民総突撃みたいな非生産的な行動を国民に求めるような人間でないことを祈りたいところですね。仮にやるにしても、先陣を自分や自分の身内で切って欲しいものです。
誰だって見たいものしか見ないし、聞きたいことしか聞かないし言いたいことしか言わないよ。
こうしてるとアイドルや女子アナの結婚報告でガチギレしてる奴を眺めるのと、どこか似てる。
良し悪しはともかく、積み上げたものがガラガラぽんするのは趣深いね。
今年はいつにも増してもののあはれを感じる正月だ。地震雷火事親父…招集お疲れ様。
13年前、震度4基準で呼集掛けられてた時は余震が起きすぎて、まるでピンポンダッシュだった事を思い出したよ。
日常なんて案外サッと消えた。日々、当たり前を大切にしようと改めて思いました。まる。