DEEP STATEはホルリウカ方面について「ロシア軍がドゥルジバ方向と二ューヨーク方向で前進した」と、アウディーイウカ方面について「ロシア軍がノヴォセリフカ・ペルシャ方向に前進した」と報告、ロシア軍が二ューヨーク市内に存在するのも視覚的に確認された。
参考:Мапу оновлено!
参考:Хроника специальной военной операции за 5 июля 2024 года
DEEP STATEとRYBARが報告するホルリウカ方面とアウディーイウカ方面の状況について食い違いが小さくなる
DEEP STATEはホルリウカ方面について5日夜「ロシア軍がドゥルジバ方向で前進した」「ロシア軍が二ューヨーク方向で前進した」と報告、ニューヨークを守る第206大隊(第241独立領土防衛旅団)の小隊長派も「二ューヨーク市内南部を失った」と認め、Ukrainska Pravdaも「ウクライナの諜報機関は敵がホルリウカ方面に戦力と物資を集積していることに気づいておらず、ロシア軍は同方面のローテーション直後(第24旅団がトレツクからチャシブ・ヤールに、第41旅団がチャシブ・ヤールからトレツクに移動)を狙って攻勢を仕掛けた」と指摘した。
視覚的にもウクライナ軍の第95空中強襲旅団がドゥルジバとピヴニチネ=Ⓐでロシア軍が交戦する様子、ロシア軍兵士がニューヨーク市内のウクライナ軍拠点=Ⓑに爆発物(地雷?)を投げ込んで爆破する様子が登場、前者はDEEP STATEの主張を裏付けるもので、後者は初めてロシア軍兵士がニューヨーク市内に存在することを示しており、DEEP STATEとRYBARが報告した前線位置が事実だと確認された格好だ。
DEEP STATEはアウディーイウカ方面についても「ロシア軍がボスホートからノヴォセリフカ・ペルシャ方向に支配地域を広げた」「ボスホーク方向のグレーゾーンが溜池に到達した」「エヴヘニフカ集落全体がグレーゾーンに移行した」と、RYBARも「ロシア軍がノヴォレクサンドリヴカ周辺で支配地域を拡大させた」「ロシア軍がノヴォセリフカ・ペルシャ方向に前進した」「ロシア軍がヤスノブロディフカ集落内に足場を築いた」と報告。
この方面のロシア軍支配地域の拡大はDEEP STATEの報告が先行していたものの、RYBARも「DEEP STATEが報告していたロシア軍の前進(見にくくなるので戦況マップには反映させていない)」を追認したため、両者の食い違いは小さくなっている。
因みにDEEP STATEは「ロシア軍がボスホークを占領した」を報告済みだが、RYBARは「ロシア軍がボスホーク集落の東郊外に入った」と報告しており、逆にDEEP STATEは「ヤスノブロディフカ集落内へのロシア軍侵入」を認めていない。

出典:241 окрема бригада Сил територіальної оборони ЗСУ
追記:第206大隊の訴えはUkrainska Pravda以外のウクライナメディアにも広がりを見せており、直接的ではないにしても「第41旅団への批判」が高まっているように見える。
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
ニューヨーク市周辺の防衛は大混乱してるらしいからこのまま一気に突破してトレツクを南側から包囲できそう。トレツクはそれなりに大きな街だが陥落は案外早いのかもしれない。ウクライナとしてはチャシブヤールやアウディーイウカ正面そしてハリコフ州にばかり気を取られて完全に裏をかかれましたね。
日本のような険しい地形じゃないけど、、、
トレツクは高台の上の街
ニューヨーク、ネリピフカ、レオニディフカは川沿い谷底の街
間にあるのは木もまばらで遮蔽物の少ない斜面
今だに日本のマスコミは米国配慮の大本営発表の垂流し、私の周りの知人もみなそれをまともに受けでます
しかし国益を考えた場合は冷静な分析が庶民にも必要です
いつも正確な情報ありがとうございます。
裏をかかれたというより、全面平押しで一番脆弱だったのがここ、という感じですね。全戦線で圧倒されてしまうと、もはや衛星偵察で情報が入って来ても物理的に手当する予備兵力がありません。
戦いは数、そして砲兵は神、というのはいつの時代も変わりませんね。
噂される北朝鮮兵1万人も、多分あれ鉄道建設に使う兵士ですね。最前線のカッコいい西側兵器を欲しがるウクライナと、砲弾と工兵を調達するロシアと、戦略の違いが出て面白いですね。
バイク兵、亀戦車、トンネル…
こういうコストを掛けなくてもできる戦術の工夫は、本来は持たざる側であるウクライナ軍が採るべき戦術なんだよな。
どれだけ世界中から武器弾薬を集めようがロシア軍の火力を超えることは不可能であり、結局はロシア軍の劣化版にしかなれないのに。
ニューヨーク方向攻略も本格侵攻の様ですね。トレツク方向と一緒と考えれば、ロシア軍得意の両翼進出、線路沿い進出の型。
トレツク方面はドゥルジバからクリムスケへ線路沿い東進。
ニューヨーク方面は線路・運河沿いを北進。市内中心部制圧後、そのまま北上狙いでしょうか。中心部侵入出来れば、シロカ・バウカとの間、平野部のウクライナ軍は、北側へ後退せざるを得ず、周辺部の制圧領域が一気に増えそうな感じですね。
アウディーイウカ方面は手堅く、運河東岸部の制圧でしょうか。ウクライナ軍の防衛線が運河沿いらしいので、ノヴォセリフカ・ペルシャ市街以外は、早目に制圧しそうに思います。
やはりウクライナ軍の混乱もあるそうで、暫くはロシア軍優勢で進みそうですかね。
>ロシア軍は同方面のローテーション直後(第24旅団がトレツクからチャシブ・ヤールに、第41旅団がチャシブ・ヤールからトレツクに移動)を狙って攻勢を仕掛けた」と指摘した。
激戦地と最前線の拠点でローテする意味あるのか?
10年間安定していた地域だったから後方地域みたいな扱いだったかもな
確かにちょっと奇異な感じのするローテーションですね。
もしかしたら,チャシブヤールへの第24旅団の派遣は「戦力が足りないための苦肉の策」であり。第41旅団はチャシブヤールで損耗して充足率30%ぐらいになってたのかもしれません。
それでも図面の見かけ上は旅団を入れ替えただけに見えますので。
俺の知ってるローテーションは、休養、訓練、再編成を行うモノ
前線の部隊の入れ替えは、単なる転戦
だったんだけどな
確かにね。どちらも前線になるし、もうまともに後方いって休める状態ではないということですかね。
ローテーションって交代部隊の配置完了してから引くもんだと思うのだが、同時移動ということは、部隊が足りないってことなんでしょうかね。いつもローテーション時期狙われてるし
Hoi4とかで最後になってくるとだるくなる現象だ。
キエフ守備の部隊を全て前線投入でもしないとロシアの進軍止めれる手段も無さそうですね、実はガンダムを12体ザク36体程実は投入できますのなろうレベルなら話は違うと思うが、キエフの守備部隊前線投入でも止めれる保証も無いしクーデター騒ぎやら賄賂等でキエフの守備部隊にあえている人間もそれなりにいるだろうし難しい所なのかな。
ウクライナは西側の軍備が整うまでの時間稼ぎで使われているのは承知の上で支援貰い継戦してると思うが、単純に平押しされている現状では打開策は無いに等しく徹底抗戦なら相当後方までさがり戦線整理しないと話にならないと思うし、存在するなら自慢のゼレンスキーラインという要塞線のまで下がったら宜しいのではなかろうか。
ニューヨーク方面は突破に成功したとはいえ現状では川沿いの低地を細長く進出しただけに過ぎませんからまだコントロールできる範囲ではあると思いますよ
短期的に問題になるのは包囲されつつあるシロカバルカ西の部隊の撤退でしょう
中期的にはオレクサンドロビルが脅かされればH20沿いにある強力な陣地も側面攻撃を受けることになりますから北への突進に繋がるかもしれません
管理人さんが、わざわざ矢印を書いているユリフカはニューヨークに対して高台なので、ロシア軍はそれなりに対策をする気のようだ。ユニフカを取れればかなり有利に進められる可能性が高い。
そもそも、川が南から北に流れているので、南から北に上がるのは意外と容易かもしれない。
ローテーションの隙を突かれるって、いつどこでどの部隊が交代するって情報が漏れてるって事ですよね。
偵察ドローンで交替してるのをたまたま見つけたからって今すぐ突撃。とはならないでしょう。
ローテーションの情報を得て、その時を攻撃準備を整えて待っていたって事では。
ウクライナも何年もローテーションが無かったって情報が本当なんだろうなって思わせる状態です。
戦闘しながらのローテーションの経験がないから、いざ交替するって時に混乱するのでしょう。
ローテーションを狙うのはWW2の頃からロシア軍(赤軍)がよく使う手法ですね
細かい偵察攻撃を繰り返して捕虜を集め、尋問で情報を集めて推測するんですよ
別にスパイがいるとかそういうことではないと思いますよ
トレツクが安定していたとは言っても、最前線でローテーションなんですね。
最前線のローテーションですから、最短ルートは使えないでしょうし、どの程度の時間がかかったのかは気になります。
トレツク方面に、まとまった予備部隊がないため、ロシア軍の攻勢に対処できなかったとも考えられそうですね。
>…ロシア軍は同方面のローテーション直後(第24旅団がトレツクからチャシブ・ヤールに、第41旅団がチャシブ・ヤールからトレツクに移動)を狙って攻勢を仕掛けた
>ロシア軍が二ューヨーク市内に存在するのも視覚的に確認された
まさに世紀末
字面が強い
こういうのを狙って改名したんでしょうねえ。
ウクライナ軍がやってる事は「ローテーション」なんて大層なもんじゃ無いでしょう。
部隊が壊滅状態になり交戦不可能になっての潰走をローテーションと言い訳をしているわけです。
そりゃ毎回ロシア軍にローテーションの隙を狙われて進軍を許している、なんてわけのわからない事を言い出すはずですよ。
正しくですな。以前よりウクライナ軍自身が後退戦を行い、時間を稼ぐと言及しており、ローテーションを撤退後退と言い換え、そして戦況に当て嵌めてみるとシックリきますね。
そして昨今の告発や部隊の現状を聞くに至り、仰る通り、撤退後退等と生易しいものでは無く、潰走との表現が正しい様に感じます。
ニューヨーク市内の動画、投げ込んだのはTM62対戦車地雷かな。
ドローンで落とすのは珍しくないけど、手で投げ込むのは流石に初めて見たかも。