ウクライナ戦況

侵攻878日目、ロシア軍がシヴェルシク方向で大きな突破を見せる

RYBARはドネツク州シヴェルシク方面について「ロシア軍が戦線を大きく突破してイヴァーノ・ダリウカを占領した」と、ポクロウシク方面でも「ロシア軍がプロレスを占領した」と報告、DEEP STATEも「ロシア軍がロズドリフカを占領した」と報告した。

参考:Мапу оновлено!
参考:Хроника специальной военной операции за 19 июля 2024 года
参考:Северское направление: рывок к Ивано-Дарьевке обстановка по состоянию на 18:00 19 июля 2024 года 
参考:Рада хоче дозволити корупціонерам відкупитися від покарання
参考:Залізний нардеп
参考:Корупція більше не злочин: Зеленський вже перевершив Януковича
参考:Old guard pushback continues to haunt Ukraine’s arms procurement cleanup

賄賂や不正が生活の一部に根付いているウクライナが一夜にして変われると思わないが、西側諸国の支援が何割かが闇に消えているのも否定は出来ない

RYBARはドネツク州シヴェルシク方面について19日夜「ロシア軍がペレイズネ集落内に足場を築いた」「ロシア軍がスピルネを占領した」「ロシア軍がイヴァーノ・ダリウカを占領した」「情報が限られているためイヴァーノ・ダリウカ方向の前線位置は不正確」と、DEEP STATEも20日「ロシア軍がロズドリフカを占領した」「イヴァーノ・ダリウカ方向の状況は明らかになりつつある」と報告。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

視覚的にもイヴァーノ・ダリウカ集落内=の家屋上にロシア国旗が設置されている様子が登場、兵士が国旗を掲げるシーンは映像に映っていないものの、ロシア軍兵士が集落内を闊歩する様子や国旗が設置された家屋に入っていく様子が映ってるため「イヴァーノ・ダリウカ集落にロシア軍兵士が存在する=一体を支配している」と考えるのだ妥当だろう。

RYBARも「雷鳴のような知らせ」「最も近いロシア軍陣地からイヴァーノ・ダリウカまで最低でも3kmも離れている」と述べ、全く兆候が無かったイヴァーノ・ダリウカ方向への前進や集落の占領に驚いており、DEEP STATEも「イヴァーノ・ダリウカ方向の状況は明らかになりつつある」と述べているため「何らかの変化を認識している」と示唆している。

出典:Батальон “СИГИРИЯ”

イヴァーノ・ダリウカからシヴェルシクまで直線距離で7kmしかなく、直ぐにロシア軍がシヴェルシクへ向かう可能性は低いが、イヴァーノ・ダリウカから西に前進してヴィムカを取れば線路沿いで支配地域を拡大させることが、イヴァーノ・ダリウカから北に進めばヴェルカン・オカカムヤンスケとシヴェルシクのアクセスを遮断することもでき、この一帯を守るウクライナ軍にとっては苦しい状況が続くだろう。

RYBARはドネツク州ポクロウシク方面について「ロシア軍がプロレスを占領した」「ロシア軍がプロレスの南で支配地域を広げた」と、DEEP STATEも「ロシア軍がプロレス集落に足場を築いた」と報告。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

視覚的にもロシア軍兵士がプロレス集落内=を闊歩する様子が登場、注目すべきは映像に映るプロレス集落内の家屋の損傷が酷くない点で、ウクライナ軍は激しい抵抗を行わずプロレスから撤退した可能性がある。

プロレスは規模が小さな集落でも荒野ではなく線路沿いの拠点なので、ここをあっさりと手放す理由が見つからないが、占領された他の拠点と比べれば無傷に近い。

出典:ВОЕНКОР МАРАТ ХАЙРУЛЛИН

他にもRYBARはロシア軍がリマン方面やトレツク方面で前進したと報告しているが、上記に比べればかすり傷程度なので今回は取り上げない。

因みに最高議会は18日「官僚が汚職の容疑で捜査当局と司法取引(共犯者の名前を告げるかどうかは任意)を行う際、定められた罰金を支払うことで処罰を行わないことを可能にする捜査協定法(11340)案」を第一読会で可決、野党のジェレズニャク議員は「国家汚職対策局、特別汚職対策検察、汚職防止委員会が不正のリスクを指摘したにもかかわらず与党が法案を可決した」と、ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏も「与党議員は兵士を救う代わりに腐敗した役人を救う法律を可決した」と述べている。

法律のことは良く知らないが、ブトゥソフ氏は「賄賂の罪で捕まった汚職官僚は捜査当局と一定の金額で司法取引を行うことで罪を清算することができ、取引が成立すると捜査は打ち切られ、捜査当局は汚職に関与した他の人物を特定することが禁止される」「国家汚職対策局と特別汚職対策検察が汚職官僚を捕まえても金さえ払えば無実(罰金刑)となり、追訴を免れ、その人物が誰をかばったのか調べることも出来なくなる」「このような法律をもつ民主的な国は世界のどこにもない」「欧米諸国、国家汚職対策局、特別汚職対策検察、汚職防止委員会の全てが反対したのに与党は法案を可決した」と指摘。

さらに「前線には無人機がなく、国は無人機を購入せず、要塞もなく、弾薬、車輌、人間の全てが不足している。毎日何十人もの人々が死んでいる。そして最高議会の中にいる悪党どもは官僚からの司令を受けて、ゼレンスキーと彼の党を刑事事件から守っている。同時にゼレンスキーは欧米のパートナーにもっと金を出せと訴えている」「最高議会は戦時中の国益を裏切り国を貶めた」「ゼレンスキーは党の決定を覆して恥ずべき法案に拒否権を発動すべきだ」と訴えている。

出典:Командування Об’єднаних Сил ЗС України

ロシア軍がハルキウ州への再侵攻を行うと「建設された要塞がどこにあるのか」と問題になり、最高議会は要塞建設とドローン購入に関する臨時調査委員会の設置を5月22日に可決したが、この臨時調査委員会のザドロジニー委員長が出身地のスームィで水道工事に割り当てられた資金の14%を賄賂として要求、地元当局者と共謀して340万フリヴニャ=約1,200万円(ザドロジニーの取り分は10%)を手に入れた疑惑で勾留されて話題になっているが、あるウクライナ人は以下のように述べている。

“このレベルの不正をザドロジニーが10回成功させると3,400万フリヴニャを手に入れることができ、この中の1件で国家汚職対策局がザドロジニーが逮捕されても今回の法案で支払う罰金額は200万フリヴニャに過ぎず、罰金さえ支払えば永遠に盗み続けられる”

出典:Микола Задорожній

ロシア軍の侵攻から2年が経過してもウクライナでは毎日にように汚職に関する話題が豊富で、最近目を引いたのは国防省の調達部門改革に取り組むマリーナ・ベズルコワ氏の記事だ。Kyiv Independentの取材に「ウクライナ保安庁の中には国家の資金を奪い続け、経済の一部分野を独占的に支配しようとする部署がある。特に武器調達はその特殊性と複雑さから彼らが独占的に支配している」と述べ、ベズルコワ氏が行う改革を妨害しているらしい。

国防省の調達部門は2023年12月にNATO基準を満たすため再編され、そのトップにウクレネルゴの改革で評価されたベズルコワ氏が就任したものの、不正な方法で利益を貪っていた勢力を排除するためブローカーを通じた契約ではなく、製造元との直接契約に切り替えている(直接契約による調達は20%から60%に増加)が、ウクライナとの直接取り引きを望まない企業(セルビアなど)もあるためブローカーを通じた契約は0にならないと述べている。

出典:Kremlin.ru/CC BY 4.0

賄賂や不正が生活の一部に根付いているウクライナが一夜にして変われると思わないが、西側諸国の支援が何割かが闇に消えているのも否定は出来ないし、この手の話題を見るとため息しか出てこない。

関連記事:要塞は本当に建設されているのか? 最高議会が臨時調査委員会の設置を可決
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※アイキャッチ画像の出典:Минобороны России

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コメント

    • jimama
    • 2024年 7月 20日

    >>捜査当局と一定の金額で司法取引を行うことで罪を清算
    ここまでボコボコに負けてる状況で賄賂を合法化してどうする
    まあ逃げ支度ということかな
    亡命政権()が出来ても活動資金は苦労しなさそうだ
    集金用のYouTubeチャンネルとか豪華なつくりになりそう

    41
      • kame
      • 2024年 7月 20日

       いや、流石にこんな何でもありの法案を通したあとに亡命政権を作ったので長らくの支援をお願いします、とはいかないんじゃないでしょうか?

      10
        • ak
        • 2024年 7月 20日

        PLO(パレスチナ解放機構)という組織がかつて実在していまして、現在はファタハとハマスに分離していますが。
        迫害されたパレスチナ難民の為として国連に専門部会を持ち膨大な額の供与金を得ていましたが、汚職が酷くその供与金のほとんどはPLO幹部の私的蓄財として消えてると言われていました。

        「難民の代表」たるはずのアラファト議長が死後に残した個人蓄財は、判明している分だけでも40億ドル(当時のレートで約4500億円)でした。

        「可哀そうな人たち」の正体なんて、どこの世界でもそんなもんです(笑)
        なので元から汚職と犯罪大国であるウクライナの政治家がどんな不正蓄財をしていても「まあ当たり前だろうね、だってウクライナだもの」としか思いません。
        私がウクライナ擁護派ではない最大の理由の一つです

        36
        •    
        • 2024年 7月 20日

         西側の政治家にバックしているでしょ。バイデンの息子みたいのが、大量にあるのでは。
         亡命政権が賄賂を原資にて特定の政治家を支援したり、ビジネスマン、武器商人と手を組んだりするのは珍しくない。ロシア嫌いは多いから公演ビジネスや暴露書籍で儲けるとか。

        21
        • jimama
        • 2024年 7月 20日

        こんな法案報道されなきゃそんなもんがあるだなんて誰も思わないし、某ナんとかンコさんの120㎜L44の徹甲弾にも耐えそうな面の皮を見てると、そうなのかなあ、と思ってしまうんですよね
        命張ってる人間ですら金に換えてる連中に良識とか羞恥心とか求めてはいけない

        33
      • nk
      • 2024年 7月 20日

      さすがはゼレンスキー率いる民主主義防衛の砦ウクライナ!!我々の想像の遥か斜め上を突っ切るこの圧倒的なセンスとパフォーマンス、そこまでやりますかと恐れ入りました民主主義とか戯言抜かす西側に反吐が改めて出るなこういったの見ると、まあ汚職具合はロシアも変わらないだろうがさすがに法律で明文化はヤバ過ぎるというか終わってる。
      戦況の方はいつも通りでロシアが着々と前進しています以上となるが、単にウクライナの兵員がハルキウ以外は兵員の損失誤魔化せないレベルまで損耗している状況なのではなかろうか。
      ロシア5-10万程度戦死でウクライナは最低でロシア以上戦死で実際の人数は不明、だがこの戦況見ると同程度の戦死数ではこんなことにはなり得ないしそもそもウクライナの方が兵員多かったわけだからその辺り加味するとなんとなくわかる様な気もするけどね。

      28
    • ろみ
    • 2024年 7月 20日

    前線の協力者から直接情報を得ていると言われるRYBARまで衝撃を受けている事から突破が非常に電撃的かつ事前の兆候も無かった事が伺えますね。
    この方面のウクライナ軍は戦線の長さに対して第10強襲山岳旅団一個しか前線に居らず寡兵なのを幾度となく指摘されていましたので初撃で薄く伸びた防衛線を突破され突破口を埋める予備戦力も無かったという事態が起きている可能性があると思われます。
    個人的に非常に長期間、ローテーション無しの一個旅団だけで戦線を維持し続けた第10強襲山岳旅団の奮闘そのものは、称賛に価すると思いますが同時この状況は、アウディーイウカを防衛していた第110独立機械化旅団と丸きり同じであり戦略的には同じ失敗を繰り返しているとしか言いようがなく上級司令部に責任があると思います。

    36
      • たむごん
      • 2024年 7月 20日

      ウクライナ軍の前線部隊は、仰る通り、本当に粘ってきたと思います。

      管理人様の過去記事を見ると懲罰対象・批判対象になる可能性を考えてしまい、何とも言えない気持ちになります…。

      19
      • 事実
      • 2024年 7月 20日

      事前の兆候どころか、事後の形跡も、、、
      FIRMSの反応を遡って見てみたのだが、18日にスピルネ周辺でちょっとした反応がある程度
      イヴァーノ・ダリウカなんてほとんど反応がない(集落と言えるかどうか?程度の家屋しかないけど木々は多い)
      火災反応がほとんど観察されない侵攻って、どんな手品使ったんだ?
      本当に手薄だった?

      12
        • ras
        • 2024年 7月 20日

        現時点で後方に簡単に撤退してもよいような拠点でもないので、大規模な戦線整理を始めたのか、部隊レベルでの裏切りかですかね
        前者であればすぐに周辺にも現れてくるでしょうし、後者でも前線から話を聞くOSINTからしばらくして話が出てくるかと思いますが…なんにせよこれまでなかったので不気味ですね

        20
          • 事実
          • 2024年 7月 20日

          都市丸ごとなら、その地方のオリガルヒが裏切れば比較的容易だと思いますが、こんなに小さな拠点だと本当に部隊レベルですかね?

          プロレスでも集落がほぼ無傷と言うから、確かに自主的な戦線整理の可能性もあり得る、、、

          うーん、追加情報待ちですね

          16
    • 名無し
    • 2024年 7月 20日

    イヴァーノダリウカはOSINTの間でも見解が分かれているところですね。
    ロシア軍部隊が村に到達したこと自体は映像で確認できていますが、すぐに撤退したという分析もあります。
    開けた土地を3kmも長駆してイヴァーノダリウカを直撃する目的は明白で、すぐ東のスピルネの要塞があまりにも堅固だから。
    rybarの言うようにスピルネの占領が事実ならまさにイヴァーノダリウカを占領することで実現したのだと思いますが、
    逆にスピルネが落ちていなかったということになれば結局ロシア軍はイヴァーノダリウカを維持できなかったということになると思います。

    6
      • ななし
      • 2024年 7月 20日

      >>>開けた土地を3kmも長駆してイヴァーノダリウカを直撃する

      この作戦自体できる(と思われていた)にもかかわらず、
      これまでロシアはやってこなかったんよね。ニューヨークも然りだけど。

      で、それをし始めたというのは、どういう変化なのかな?ということ
      個人的には地雷源がしこたまあって動けなかったのかと思ってた。
      あとは単純な兵員不足とか

      13
        • ウクライナは対人地雷を使えない
        • 2024年 7月 20日

        ウクライナは対人地雷を使えないから、地雷原はないと思うよ

          •  
          • 2024年 7月 20日

          使ってるが?

          20
            • 事実
            • 2024年 7月 21日

            オタワ条約批准済みだったのにな
            貯蔵も禁止されてんのに何処から持ってきた?

            2
              • ふくちゃん
              • 2024年 7月 22日

              禁止されてるけど以前に作った分を処分していなかった。

        •    
        • 2024年 7月 20日

        まさかの新型亀戦車大活躍か!!!

    • たむごん
    • 2024年 7月 20日

    汚職をで繰り返し、貯めこんだ一部を支払えば免責になる、汚職がヤリ得になるという酷い仕組みですね。
    これが堂々と最高議会で、議決されることに、ウクライナの病根の深さを感じます。

    EU加盟条件、本当に達成できるの?と思わせるような出来事ですね。

    >「賄賂の罪で捕まった汚職官僚は捜査当局と一定の金額で司法取引を行うことで罪を清算することができ、取引が成立すると捜査は打ち切られ、捜査当局は汚職に関与した他の人物を特定することが禁止される」

    >このレベルの不正をザドロジニーが10回成功させると3,400万フリヴニャを手に入れることができ、この中の1件で国家汚職対策局がザドロジニーが逮捕されても今回の法案で支払う罰金額は200万フリヴニャに過ぎず、罰金さえ支払えば永遠に盗み続けられる

    26
      • うがった見方をすると
      • 2024年 7月 20日

      そんなに汚職が多いなら、捜査力は足りないだろうから、罰金を得つつ、次の捜査に人員をシフトできると考えれば、汚職大国の知恵なのかもしれない。
      また、10回も司法取引したら目立ちすぎて、さすがに法改正されるか、良くも悪くも特殊部隊か戦場帰りに暗殺されるんじゃね?

      8
        • たむごん
        • 2024年 7月 20日

        仰る点、自分も思いました。汚職が多すぎるのでしょう…

        戦場帰り・戦場にいる兵士は、怒ってそうですね。

        17
          • kame
          • 2024年 7月 20日

           個人的に、同じ立場で戦場にいたら、不正をしている人間やした人間だけでも襲うためにキエフに突っ込む事を考えてしまいそうです。そもそも与党は何を考えてるんですかね?

          17
            • たむごん
            • 2024年 7月 20日

            スポンサーのために動いてる、議員が自分のために動いていると考えるのが妥当でしょうか。

            上記の通りと思うのですが、仰る通り、今やる与党も腐ってそうですね(これもう異文化なのを感じます)。

            13
    • アンゴラ
    • 2024年 7月 20日

    そういうことしているから稼ぎ頭の東部四州から逃げられるんですよ

    40
      • 新世界
      • 2024年 7月 20日

      ロシアの汚職はウクライナよりもひどいらしいぞ

      3
        • s
        • 2024年 7月 20日

        いやロシアにもこんな法律はないですよ
        名文化された法でこういうのがあると大手を振って汚職がまかり通るようになるだけなのでレベルが違います

        48
          • ロシアは
          • 2024年 7月 20日

          ロシアで権力者に法が適用されるのは、政治的に失脚したときのみ。
          でなければプーチンが汚職で捕まってる。

          2
            • kame
            • 2024年 7月 20日

             明文化してしまっている事の異常性を説いているのでは?不正があるかないかも重要ですが、管理人さんの翻訳や解釈どおりなら、団体ぐるみの不正の場合、最初に特定された人間が罰金を払えば捜査終了、あとの人間は捜査されない訳で、実質的な不正談合です。
             不正を正す、ウクライナにとっての一つの国家改善の道を投げ捨てた事になるため、とてもEUやNATO加盟が出来るとは考えられない法案ですよ。

            41
              • ras
              • 2024年 7月 20日

              ロシアなどの権力集中体制であれば、むしろ失脚させるための根拠のためにもこのような法律は作らないでしょうね
              こういった法律は名目上のトップよりも権力を持った勢力がある、オリガルヒや貴族の寡頭制にでしょう

              15
            • ras
            • 2024年 7月 20日

            現職のトップの権力者は日本でもアメリカでもクーデタが起きない限り捕まりません

            この件はもし権力者や検察が汚職官僚を摘発したとしても、金銭でそれがなかったことにするというのが法制化されたというものです
            この法がある限り正義の執行者たろうとする司法官も無力ですね
            行政が法以上で絶対的優位という、法の上の組織…あれこれって共産主義の共産党政府に近い体制に一歩進んで…

            10
              • 自動車の反則金みたいなもの
              • 2024年 7月 20日

              違反者が多くて裁判してられないから、日本でも交通違反は反則金で済ませている。
              ウクライナは汚職が多いから、交通違反みたいな扱いなんじゃないかな。

              12
                • 愛国戦線
                • 2024年 7月 21日

                一時停止違反くらいのノリで汚職するような国に支援金出したくねーわ

                12
        • アンゴラ
        • 2024年 7月 20日

        同じ汚職でも戦時中にやるのと平時にやるのでは、意味合いも深刻度も違います
        一致団結しなければロシアに食べられて1年も持たず国が消滅しているかもしれないのに、こんなことやっているウクライナは異常です

        26
          • Whiskey Dick
          • 2024年 7月 20日

          戦争中ですら汚職を止められないウクライナを見ていると、国家が崩壊寸前なのに特権階級が汚職と内ゲバを止めることができず、気付いたら国ごと売り飛ばされ特権階級ともども被支配民に落ちぶれたポーランド・リトアニア連合と李氏朝鮮を彷彿とさせる。腐敗した民主主義国家が台頭してきた専制国家に吞み込まれ、国民全員が苦しむバッドエンドはもう見たくない。

          18
            •   
            • 2024年 7月 21日

             朝鮮の場合、親日貴族の一部は日本の華族になっていたような。売国奴っているんだなと思ったよ。

            8
        •  
        • 2024年 7月 20日

        らしいってw想像かな?

        5
        • 2024年 7月 20日

        ロシア軍に関しては汚職で機能不全になったチェチェン紛争の経験から、軍改革が進みかなり改善されてるんじゃないでしょうか。
        ウクライナ軍もドンバス紛争で痛い目に合いましたが、改革半ばで全面戦争になってしまったという感じですね。

        11
      • Whiskey Dick
      • 2024年 7月 20日

      中国では汚職の最高刑罰を死刑まで引き上げ、人民解放軍に巣食っていた汚職を追放した結果、若く有能な軍人が台頭して一気に軍のハイテク化が進んだとのこと。ウクライナは勇敢な兵士と有能な理系人材が多いのに、旧ソ連の末期みたいに汚職で全てが台無しになる。民主主義の利点は上層部への批判及び監査ができることのはずだが、東部と西部の地域対立が酷過ぎるせいで統治機能が不全のまま30年を無為に過ごした結果がこれなのか?
      (米国や韓国の様に意見の対立が適度であれば、政治的対立は汚職を摘発・防止する役割を果たす)

      30
      • NHG
      • 2024年 7月 21日

      東部4州から逃げられるって、その4州はロシア支配は嫌だって戦ってるじゃないか

        • ふくちゃん
        • 2024年 7月 22日

        ウクライナは4州を渡したくないから戦ってるが、現地住民の協力は芳しくないようだ。
        Youtube (CNN)ウクライナ人が人道回廊で向かう先はロシア占領地域 Ukrainian Green Corridor 2022/08/06

    • 名無し
    • 2024年 7月 20日

    >欧米諸国、国家汚職対策局、特別汚職対策検察、汚職防止委員会の全てが反対したのに与党は法案を可決した

    はした金を払えば汚職おっけー法案を与党がやりたい放題通して戦争を理由に選挙も行われない異常事態。
    ボグダンさんはよく「革命が起きる」なんて動画内で言っていますが、割と冗談抜きに革命でもしないとどうしようもないですよねこれ。

    42
      • a
      • 2024年 7月 20日

      革命は軍部の支持なければ形にならないので、アゾフが握っている間は無理なんじゃない?
      本当にこの戦いがただただウクライナ政府による命と金の換金で終わらないことを祈るわ。あまりにも残酷過ぎる。

      27
    • ななし
    • 2024年 7月 20日

    長らく動きがなかったシヴェルスク方面も、ロシアの夏季攻勢が
    始まったと見ていいと思う。どこまで進むか

    プロレスあっさり抜かれたけど、ゼレンスキーラインは
    大丈夫なんかいな

    13
      • 無名
      • 2024年 7月 20日

      プロレス集落の防御線は、南側からの攻撃を想定して作られてるので、東側からの攻撃に耐えられなかった、耐えられないと判断して早々に撤退した可能性もあります。

      5
        • ななし
        • 2024年 7月 20日

        このまま鉄道沿いに南西のゼランヌまで一気に抜かれたら
        ゼレンスキーラインの後背地が脅かされる。

        ウクライナ側からすると相当やばないか?
        あっさりあけ渡してよかったのか、それとももう抵抗力が
        ないのか。もうちょい戦況を見たい

        13
      • なな氏
      • 2024年 7月 20日

      ゼレンスキ―ラインは本当に存在するんでしょうか?仮に存在したとして、
      3トン爆弾が降り注ぐ戦場で塹壕に籠って防衛しろなんて言われても絶対に嫌ですね。
      それなら越境チャレンジしますよ。失敗して死体袋に入れられたとしても、爆弾で粉々に吹き飛ばされるよりかはマシでしょう。

      22
        • そもそも
        • 2024年 7月 20日

        ゼレンスキーラインって何?

        1
          • kame
          • 2024年 7月 20日

           幻の要塞です。

          26
            • ななし
            • 2024年 7月 20日

            一応言っとくとゼレンスキーラインは幻の要塞ではないよ
            衛星写真見ても、防衛陣地はオチュレティネ西から南西に
            ボブチャ川沿いにしっかりある。

            問題はそこにウクライナが適切な兵員を配置しているか、
            兵站は整備されているのか?ということだと思う。

            プロレスあっさりぶち抜かれたんじゃそれも怪しいけど

            10
    • 理想はこの翼では届かない
    • 2024年 7月 20日

    まさか現代の免罪符みたいなものが法制化される国があるとは想像を超えてて草…も生えない
    それも汚職対策のための複数機関が反対してるのに与党が可決させてしまうとは
    腐ってしまった民主主義は独裁と変わりがない

    40
    • FAB
    • 2024年 7月 20日

    日本人義勇兵も怒ってる
    支給された燃料が半分水でかさ増しされてるから車や発電機が死亡するって

    23
      • たむごん
      • 2024年 7月 20日

      情報ありがとうございます。

      エンジンごと、中からダメになりますね。

      5
      • 水と油
      • 2024年 7月 20日

      水とガソリンは分離するから、頻発するなら自衛できそう

      3
      • kame
      • 2024年 7月 20日

       兵士を殺す気ですかね?
       勝つ場合は、不正で出来た資産で国外逃亡、負ける場合はさっさとロシアにすり寄って安泰生活。ウクライナにプリコジンがいるなら、法案が通った時点でキエフに攻め込んでますね。

      20
    • 匿名(大体週一)
    • 2024年 7月 20日

    末期の北宋感よ…
    民主主義の腐敗と言うより官僚の腐敗の極地か
    ヤン・ウェンリー的にはその状況に文句言えないなら民主主義も腐敗してることになるが

    24
    • 愛国戦線
    • 2024年 7月 20日

    シヴェルシクからさらに北上した地リマンは、ウクライナ軍が2022年夏に奪還した主要な都市だが、この分だと秋までに持つかどうか不安だ

    11
      •  
      • 2024年 7月 20日

      ドネツ川流域は森林地帯で南岸を確保したとしてもなかなかリマンまでは難しいように思います
      スリャビャンスクまで打通できればリマンを孤立させることは出来ますが、要塞化されているのでそう上手くはいかないでしょう

      5
    • ざる
    • 2024年 7月 20日

    汚職を守る法律を通すような有様で本当にNATOやEUに入れると本当に信じてるんですかね…?

    27
      • 2024年 7月 20日

      BRICS加盟を目指すかもな。

      9
    • 2024年 7月 20日

    ゼレンスキー大統領は汚職と闘う
    国民の僕の映画で当選したのに
    こんな法案を作ったのか
    日本からの拠出金5000億円どうなるのかな

    23
      • ゼレンスキーじゃない
      • 2024年 7月 20日

      「ゼレンスキーは党の決定を覆して恥ずべき法案に拒否権を発動すべきだ」

      8
        • ras
        • 2024年 7月 20日

        賛成231のうち182がゼレンスキー率いる与党人民の奉仕なので期待薄ですね…

        20
    •  
    • 2024年 7月 20日

    やはり何らかの要因でロシア軍に突破を成功させる原動力が戻ってきたということでしょうか
    オチェレティネ以降ロシア軍が突破を成功させる頻度が目に見えて上がっています
    西側支援の再開もあり物資の面で優勢になったとは考えにくい場面ですから、何らかの戦術的なパラダイムシフトがあったように感じます
    しかし昨今出てきたドラスティックな変化はバイク突撃くらいのもので、さすがにそこまで影響があるとは考えにくい、奇妙です

    16
      • 無名
      • 2024年 7月 20日

      一部の戦線では元ワグネルとか、古参の空挺軍兵士なんかを数人単位で攻撃させたりしてるみたいです。
      訓練不足な兵士100人の突撃よりも効果あるみたいです。
      数人で攻撃してくるほどロシアは兵士がいなくなった。と嘲笑ってたみたいですけどね。

      6
    • 名無し
    • 2024年 7月 20日

    兵士居ないんだろうなあ
    見んなハリコフにつぎ込んだだろうし

    汚職はソ連からの伝統だし潤滑油だからね、もうどうしようもない
    逮捕しきれないだろうし、アメリカも軽犯罪は逮捕しなくなった、時代の流れなのかな?

    16
      • BAKA
      • 2024年 7月 20日

      ウクライナのレジスタンスが拉致執行官の車を燃やしまくってると言ってましたが
      翻訳なので定かではありません、車が燃えてる映像はありましたので
      もしかして、徴兵を急ぎ過ぎて反発が起きてるのでは?
      後、電力使用の時間制限を反対する住民がデモを起こし道路を封鎖してるとも

      17
    • あかんて
    • 2024年 7月 20日

    ウクライナ人は国が滅びる瀬戸際でも
    汚職が辞められんのやな
    ボグダンによると軍の現場指揮官も
    横領だらけで士気が下がってるとの事

    いくら金やっても、間違いなく負けるな

    28
    • にほんへ
    • 2024年 7月 20日

    民主主義と社会主義の駄目なとこだけピックアップやめてくれ

    16
    • うくらいだ
    • 2024年 7月 20日

    素晴らしい法律です。
    もうゼレ大は大統領から降りることはできないのでこのまま独裁の道を歩んでいくのです。

    多分降りたら殺されるのでもう降りることはないでしょう。
    natoは10年の支援を約束しました!10年戦うのです!そして10年は大統領をするのです。延べ40回の戒厳令を更新はnato支援によりお墨付きです。なんということでしょう!10年支援することにより逆に民主主義における選挙が行えないとは!我々はなんのために戦っているのかわかりまてん。

    15
    • マダコ
    • 2024年 7月 21日

    汚職案件。
    これはウクライナに栄光あれだね。

    9
    • BAKA
    • 2024年 7月 21日

    コロフカでウクライナ軍第59旅団の兵士が大量に取り残されて
    司令部との通信映像が上がってきてるみたいです
    彼らは司令部に降伏をしないように説得されてるみたいですが
    もし降伏するようなら攻撃をすると、翻訳で定かではありませんが
    死守命令のせいでこれから多くのウクライナ兵がロシア軍の捕虜に
    なるのではと?配信者さんも心配してましたが、

    1
    • J
    • 2024年 7月 21日

    22年の緒戦では、一部のウクライナ軍部隊が
    ロシアの調略で寝返ったり
    無抵抗で武器を引き渡したりしましたけど
    大事な拠点が無傷で取られてる現状
    同じような話を疑ってしまいますね

    交代もなく前線に放り込まれて
    上が私腹を肥やしてたら、
    命かける気もなくなるわな

    3
    • 暇な人
    • 2024年 7月 21日

    ロシア軍は50万くらいが後方で再編成や訓練してて夏季攻勢に備えているのではといわれてましたが、それが投入されたのかな?
    ウクライナ側の夏季攻勢はハリコフ奪還に投入されたので、ロシア側はそれに対する予備をドネツク占領につぎ込んだように見える。

    腐敗はまあロシアの風習や伝統みたいなもんだしね。なくならないでしょう。
    ロシアのメディアやウクライナのメディアのニュース一覧とかみても、汚職で逮捕が毎日のようにありますし。
    罰金のほうを多めにして回すしか現状どうしようもないのでは?
    もしくは前線勤務にしてしまえばいい

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