DEEP STATEはドネツク州ポクロウシク方面について「ロシア軍がヴォフチェを占領し、セルヒウカ方向、ゼランヌ方向、ウマンスキー方向、ヤスノブロジフカ方向に前進した」と報告、東から迫るロシア軍を有利な高台を活かして食い止めるというプランは崩壊寸前だ。
参考:Мапу оновлено!
参考:Хроника специальной военной операции за 26 июля 2024 года
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ポクロウシク方面のウクライナ軍は何処まで下がるのか?
ウクライナ人が運営するDEEP STATEはドネツク州リマン方面について26日夜「ロシア軍がディブロバ方向に前進した」「ロシア軍がネフスケ方向に前進した(19日)」「ロシア軍がマキイウカ方向に前進した(14日)」と、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARも「ロシア軍がマキイウカ集落内で支配地域を広げた」「ロシア軍がネフスケ方向に前進した」と報告。
DEEP STATEとRYBARが主張するマキイウカ集落内への前進範囲には食い違いがあるものの、ネフスケ方向への前進範囲はほぼ一致しており、ゼレベツ川右岸の戦いはテルニー方向ではなくマキイウカやネフスケ方向で発生しており、ここも他戦線と同じように徐々に土地を削り取られている格好だ。
DEEP STATEはドネツク州ポクロウシク方面について「ロシア軍がセルヒウカ郊外に到達した」「ロシア軍が線路沿いからゼランヌ北東の高台地域に前進した」「ロシア軍がヴォフチェを占領した」「ロシア軍がヴォフチェの南で支配地域を広げた」「ロシア軍がウマンスキーの北西で支配地域を広げた」「ロシア軍がヤスノブロジフカ集落内で支配地域を広げた」「ヤスノブロジフカ周辺のグレーゾーンが広がった」「ネベルズケがグレーゾーンに収まったと報告(22日)」と報告。
ロシア軍は今月20日にプロレスを占領し、27日までにヴォフチェを占領してゼランヌ北東の高台に足場を築き、さらにセルヒウカ郊外まで到達しており、アウディーイウカの西に位置する高台を活かしてロシア軍を食い止めるというプランは崩壊寸前だ。
因みにロシア軍兵士がヤスノブロジフカ集落内のⒶで国旗を掲げる様子が登場しており、ウクライナ軍は集落の支配を失っている可能性があるものの、ここまで状況が悪化するとヤスノブロジフカの喪失は些細な問題かもしれない。
もしセルヒウカ~ゼランヌのラインを突破されるとノヴォホロディフカ方向に進まれて南からディミトロフに回り込まれる可能性が、ヴォズドヴィジェンカを突破されるとT-0504経由で東からディミトロフに攻め込まれる可能性が、カルリブカ方向に突破されるとE50経由でノヴォホロディフカ方向に進まれる危険があり、ポクロウシクとディミトロフを守るという観点から言えば「もう何処を突破されても致命的」「これ以上の後退は許されない」と言ったところだろう。
仮にポクロウシクを失って西に15km進まれるとドニプロペトロウシク州に入る事ができ、この間に大きな街や集落はないため事実上「両拠点がロシア軍のドニプロペトロウシク州侵入を阻む最後の防衛拠点」となり、ここからザポリージャやドニプロに進まれるとドニエプル川東岸の前線は背後を付かれることになる。
DEEP STATEはドネツク州クラホヴェ方面のクラスノホリフカについて「ロシア軍が市内の住宅地で前進した」「ロシア軍が公園を制圧した」「ロシア軍が中央病院を占領した」「ロシア軍が中央病院の北東で前進した」と報告、RYBARが主張する市内の状況と概ね一致し、もう間もなくロシア軍は市内中心部を制圧して恒例のセレモニー(国旗の掲揚)を行うだろう。
クラスノホリフカの範囲を厳密に言うと郊外の住宅地も含まれるため、ウクライナ軍は市内中心部を失っても「まだクラスノホリフカは占領されていない」と主張してくると思うが、クラスノホリフカは耐火物工場やコンクリート製の大型建造物を擁する市内中心部に価値があり、郊外の住宅地など市内中心部の付属物に過ぎない。
因みにRYBARは26日夜「ロシア軍がチャシブ・ヤールの北で前進し、一部の区間でシヴェルスキー・ドネツ・ドンバス運河を渡った」と報告しているが、具体的なことは何も明かしていないため、ロシア軍が何処で運河を越えたのかは不明だ。
追記:第59旅団の関係者がゼレンスキー大統領に司令官を告発した件について軍事法執行部は26日「犯罪的な命令が下された事実を確認出来なかった」「同時に戦闘任務に悪影響を及ぼす管理上の決定や要因について一定の事実を確認した」「このようなケースを防ぐため適切な措置を講じた」と発表、さらにゼレンスキー大統領は26日「ドネツク州ポクロウシク方面の状況が最も困難でウクライナ軍の立場を強化するよう指示した」と発表した。
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※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
戦争は勢いというものが大事だと昔の兵法書にありましたね。
ロシア軍は進めば勝てる状況ですから士気が上がり軍全体に勢いがあるのでしょう。
対するウクライナ軍は兵と装備が不足して負け戦の連続ではまともに戦う気になれないのでは。
おまけに、「終戦するまで復員なし!」ですからね…🙄
士気が上がる要素なんて1㍉も無い
新作戦の戦術を確立!
わが軍、ヴォフチェよりゼランヌに転進!
戦略線微動もせず!
ついにドニプロペトロウシク州なんて語彙が戦線報告に登場してしまった。
···
俺のような中途半端なミリオタネット軍師よりも
はるかに多くの情報を収集分析して慎重な管理人が
言及するんだから、よっぽどなんだろうね
前線からポクロウシクとディミトロフまで約15km、そこから州境まで15km~20km、そこからドニプロやザポリージャ市街まで130kmくらいか。この半年でロシア軍が最も進んだ前線で25kmくらいの変化だったでしょうか。このまま同じような戦争が続くならドニエプル川到達まで3年くらいのペースか。となるとロシアとしてはドニエプル川到達を目指すよりも北に転回してクラマトルスク・スラビャンスクに圧力かけて、ドネツク州全域の制圧めざす方が現実的だし政治的にも得られる価値は高そうだ。
定期的にこんな感じのコメント見るけど130kmも延々と防衛線が構築されているとでも思っているのだろうか。
今の前線も元々防衛線が構築されていた場所ではないでしょ。後退と新たな防衛線の設定を突破速度が越えられれば大きな突破が発生するわけだけど。この1年半と同様の戦い方が続くならそれは双方にとって難しいということ。人員や兵器の大幅な不足で戦線に穴が生じず、戦場の様相が変わらなければ、130kmの突破には年単位の時間がかかるというのは何もおかしくない。
現時点のロシア軍の第一の目的は、ウクライナ軍の野戦軍の壊滅なんですよ。
その大幅な人員不足が生じているかもしれないという状況なので何もおかしくはないとは言えない気がします。
もともとロシアの大義名分は「ドンバスの解放」だからね
ポクロウシク・スリャビンスク・クラマトルスク制圧が
最優先で、後はできる限り緩衝地帯を削り取ることが目標
ロシアの進軍スピードがどんどん加速してるから、実際には
もっと早くなるんじゃないかな
ドネツク人民共和国がドネツク州の解放が終わらないうちにザポリージャ方面で戦うことに協力はしないと思う。
傀儡ではあるがクレムリンの完全コントロール下にあるわけでもない。
22年のロシアが苦しかった時でもヘルソンやセベロドネツクに部隊を出すのにも文句言ってたし。
ウクライナ発表及び西側の発表によると、ロシア軍の攻勢は多大な損害から夏には終わるだろうと予想されています。
また戦車、火砲、装甲車両の多大な損害と補充の困難から来年にはそれらの在庫が尽きるそうです。
上記発表が事実であるならば、来年には西側装備のウクライナ機械化軍団が歩兵しかいないロシア軍を蹂躙するという夢が実現するはず。
というか今年はゼレンスキーラインに籠もって防戦だったはずなのに、なぜその前方で戦い続けているのか。
要塞建設初めて半年以上経つのだから、もう強固な要塞線が完成してるはず。
なぜ計画的に後退しないのか、理解に苦しむ。
英国国防省とか米国戦争研究所とか
西側の軍事的痴性を結集した機関の発表なら信用できますね
先生方が、マスコミで神話に触れてパワーアップさせて、Youtuberが最強神話を生みだしそうですね。
一応、各戦場の詳細レポートならそれなりに信頼度はあるんですよ。ロシア内情と将来予測になると同じ事を変わらずリピートしたり、広報官の口からは前向きな内容になってたりするわけで。
ゼレンスキー大統領 “和平に向けた行動計画 11月までに作成”(NHK独自取材)
先日のシルスキーと真逆で勇ましい発言も吐けない位追い詰められてきていると認識出来るね。
地名が頭に入ってこない‥‥
しかし、最近突破されることが多くなってきましたね。
クリンキーで消耗した4個海兵旅団をこちらの方面に回していた方がよほどマシだったとつくづく思いますね
おまけにクリンキーは上陸する海兵隊の支援にあたっていた野砲や自走砲、戦車や装甲車の損害も多く前に見かけた集計では60両以上が破壊されたというのもありましたし
ウクライナ軍に、余力がなくなったと見るべきですね。
ロシア軍も厳しいようですが、特にアウディーイウカ陥落後の前進速度を見ると、ウクライナ軍の方が厳しくなっているように見えます。
ポクロウシク方面も、こうなるとどこかを捨てないと、守る場所が多くなりすぎていますね。
T-504最短ルート、プロレス西方の鉄道ルート沿い、プロレス南・カルリブカ西方、トレツク東部・ニューヨーク南部東部、これだけ見ても全てを固守するのは難しいですね。
追記です(場所間違えました、すいません)。
ポクロウシク=デュミトロフ防衛を考えれば、野砲の射程外に防衛線を構築(ゼレンスキーライン?)しておく事が必須になります。
例えば、ハリコフ方面はハリコフが野砲の射程内に入るかどうか、その距離まで攻防が進むのかが指摘されてきました。
ポクロウシク=デュミトロフ、砲撃を受けないための防衛線は、突破されつつあるのではないかと感じています。
ゼレンスキーライン is どこ?
みんなの心の中にあります。
関係者の懐の中かもしれません
それは防衛陣地作るための予算を横領した的な…。
追記です。
ポクロウシク=デュミトロフ防衛を考えれば、野砲の射程外に防衛線を構築(ゼレンスキーライン?)しておく事が必須になります。
例えば、ハリコフ方面はハリコフが野砲の射程内に入るかどうか、その距離まで攻防が進むのかが指摘されてきました。
ポクロウシク=デュミトロフ、砲撃を受けないための防衛線は、突破されつつあるのではないかと感じています。
ポクロウシク方面はプロレス突破から1週間、ウクライナ軍が穴を埋めれるか観ていましたが、難しい様ですね。プロレス〜メジョフ〜カルリブカの防衛線は破綻したと判断して問題無いかと思います。
ゼランヌからメジョフ、O054線やコミシフカ方向へ南下を目指してロシア軍は進むかと。メジョフ西岸近郊に多数の防衛陣地が航空写真や他者様から言及されていましたが、その後方を取られる型で戦況が進んでいますね。
O054線を抑えられる(超えられる)と、河川東岸の退路が河川幅が少ないメジョフ近郊が圧迫され、新たな魔女の大釜になり得る状況になりそうです。
ヤスノブログフカからの北上でカルリブカへの退路も絶たれる為、徹底死守か後退するか、ウクライナ軍の動向を観ていきたいと思います。
もしこの高地防衛ラインが規模はともかく建設されてたとして、やはりプロレスという、河川と高地のない鉄道沿いの拠点をあっさり明け渡したのが非常に痛いでしょうね。いくら高地でも資源が限られている状況では想定進軍方向だけに設備せざるを得ません。
オチェレティネといい、鉄道の通る平らなウィークポイントを的確に突破される脆弱性を特定して改善せねば、それこそディミトロフまであっさり後退しかねないでしょう。
とても兵員損耗1−7とは思えないロシアの進軍ですね、お互いにプロパガンダ凄かったけどそろそろ答え合わせ出来そうですね。
戦況はもはや東部戦線の趨勢は勝負あった様に見えるけど、ここで南部戦線のほうもロシアの攻勢始まるとロシアが絶対に譲らないであろう併合4州をドニエプル川挟んだ領土以外は占領する可能性出てきたように見える。
汚職、動員期限無制限、ハイエース、インフラ崩壊、デフォルト状態、火力差3倍以上、制空権無し、トランプ等、非常に厳しいというか詰んでいる様に見えるがここから乾坤一擲、起死回生の手はあるのだろうか。
オチェレティネという高所を取ったあとは同高度の地をガンガン進軍していますね。
後背に同高度の高原が広がるチャシブヤールを失うことがどれだけ危険なのかよく分かる。
クリミア奪還とか、寝てみる夢より
今そこにある危機を
手当した方がよろしいのでは…
ボルチャンスクに兵力を集中した時点からいろんなところが抜かれるって言われてたけどなんとか騙し騙しゆっくり下がってたのに最近はもう限界っぽいですね
マジでウクライナ政府と軍は何考えててこれからどうするんだろうかな
いつの間にやら渓谷の大半が落ちてた。
ウクライナに供与されたF-16とSu-35の空中戦はまだかいな
最初にF-16を撃墜した兵士に1500万ルーブル(2700万円)
の賞金が出るらしい、停戦前に勝敗が見たい。
軍オタ的には確かに気になりますけど、
お互い最大限にSAMを警戒してて、
なるべく後方から滑空爆弾を放り投げたり、飛んできたドローンを迎撃したりしてる状況では、
かち合う機会自体がなかなか無さそうですねぇ…
F-16にしろロシア機にしろ撃墜するのは野戦防空部隊の気がしますね
今までさえもウクライナが東欧から供与されたMiG29やSu25がほぼ離陸する端からロシアの戦闘機や地対空ミサイルの餌食になってるのに、なぜF16はそうならないと?
オスキル川まであと少しか
知らないうちに茶渋チェックメイトかけられている!