RYBARは28日「ロシア軍がチャシブ・ヤールの運河を渡って最初の家屋占領に成功した」と言及していたが、ウクライナ軍が運河沿いの西岸でロシア軍陣地を攻撃する様子が登場、さらにドネツク州コスティアンティニフカ・ヴフレダル方面でもロシア軍が大きな前進を遂げた。
参考:Мапу оновлено!
参考:Южнодонецкое направление: бои южнее Победы и продвижение к трассе Т-05-24 со стороны Владимировки обстановка по состоянию на 18:00 30 июля 2024 года
参考:Хроника специальной военной операции за 30 июля 2024 года
クラスノホリフカ市内中心の戦いがほぼ決着したことでロシア軍がクラホヴェに向かう可能性が出てきた
RYBARはコンスタンチノフカ方面のチャシブ・ヤールについて28日「グレーゾーンがカリーニン西地区に伸びた」「ロシア軍が運河の西岸に侵入して最初の家屋占領(ノボエ地区)に成功した」と報告、まだ「ロシア軍が運河の何処を突破したのか」を明らかにしていないものの、ウクライナ軍が運河沿いの西岸でロシア軍陣地=Ⓐを攻撃する様子が登場した。
ロシア軍が運河の西岸に定着出来ているのかどうか、西岸の家屋を占領できているのかどうかは不明だが、ロシア軍がチャシブ・ヤール市内中心を制圧するため運河を越え始めている可能性が高まっている。
但し、DEEP STATEは何も言及していないためチャシブ・ヤールの状況について何かを断言できることはない。
DEEP STATEはドネツク州ポクロウシク方面について何も言及していないが、クラホヴェ方面のクラスノホリフカについて「ロシア軍がクラスノホリフカ市内中心の北端に到達した」と報告。
さらにコスティアンティニフカ・ヴフレダル方面についても「ロシア軍がO-0532方向に支配地域を広げた」と、RYBARも「ロシア軍がポブジェダの南で支配地域を広げた」「ロシア軍がコスティアンティニフカ集落内に侵入した」「ロシア軍がO-0532方向に支配地域を広げた」と報告。
コスティアンティニフカとO-0532を巡る戦いはヴフレダルを巡る戦いに直結し、クラスノホリフカ市内中心の戦いがほぼ決着したことでロシア軍がクラホヴェに向かう可能性が出てきた。
ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏は今年2月「アウディーイウカを失うとポクロウシク、ディミトロフ、クラホヴェが最前線の街(ロシア軍を食い止める防衛拠点)になる」と予測、当時は「3拠点にm単位の前進で辿り着くには相当時間がかかる」と思われたものの、アウディーイウカ陥落から約5ヶ月間の間に戦術的突破(オチェレティネとプログレスでの突破)が2回もあり、クラスノホリフカがほぼ陥落したことで3拠点への到達が現実を帯び始めている。
因みにDEEP STATEはヴェリカノボシルカ方面について「ロシア軍がウロジャイン周辺で支配地域を広げた」と報告。
ザポリージャ州ロボーティネ方面について「ロシア軍がロボーティネ集落と周辺で支配地域を広げた」と報告した。
関連記事:侵攻887日目、ロシア軍がトレツク方面アルテーモヴェの大半を占領
関連記事:侵攻886日目、ドネツク州ポクロウシク方面の状況悪化が止まらない
関連記事:侵攻885日目、ポクロウシク方面のロシア軍はノンストップで攻撃を続ける
※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
クラスノホリフカ、時間はかかりましたが結局陥落しましたね。
チャシブヤールも1.2ヶ月で陥落しそうな気がします。
犠牲は多いかもしれませんが堅実に結果を出しているのがロシア軍の強みですね。
ロシア軍の前進速度が、早くなっていること。
ウクライナ軍、2014年~の最前線拠点が陥落していることが気になっています。
守備側は突破されると、戦線が凹凸になるため距離が長くなり・防衛線が薄くなったり、当初想定していたのと違う方向から攻撃を受ける事になります。
ウクライナ軍に、予備部隊があれば火消できるのでしょうが、ニューヨークの防衛に56歳の新兵・小銃と迫撃砲のみの部隊という管理人様の過去記事をみると厳しそうですね。
ここからの推移を見守りたいと思います。
クラスノホリフカ時間の問題、要塞都市ヴフレダルも補給線が大分ピンチ、ロボティネもいつの間にか陥落、ニューヨークとトレツクも包囲される部隊出そうな可能性大、チャシブヤールも運河越えて取り付けれた様子と、ハルキウはウクライナが頑張ってるけど膠着という感じなのかな、さすがに後方に下がりながらロシア軍削ってるという見方は無理があるし兵員損耗1-7というのもまた寝言にしか聞こえない戦況に見えるが、ウクライナにはどうやら策が有るとのことで非常に興味深く見守っている。
噂によると新たに動員した人員は新設部隊に配属されてるらしい
これと先のクリミア奪還のビジョンがある発言と掛け合わせると、既存の部隊を徹底してすりつぶしつつ時間とロシア軍の損失を稼ぎ、ロシア軍が疲れ切ったところで新設部隊による乾坤一擲の大勝負にでるつもりなのかと考えたり・・
でも、自分もこの伝聞を使え聞いた人と同じく既存の防衛ラインの強化に使ったほうがいいとは思うものの、ウクライナ軍の考える損得勘定と勝算が第三者にはわからない
*ほかの話と突き合わせると高齢動員者は既存の前線配備で時間稼ぎ枠、若い動員者を新設部隊で反撃枠にって事かなと解釈してる
ロシア軍が疲れ切ることは当面ないでしょう。
全戦線を見てもまだ大攻勢というレベルではなくロシア軍の規模からすれば比較的小規模な攻撃ばかり。
泥濘期や冬になってもこの規模の攻撃なら続くのでは?
クラスノホリフカは時間がかかりましたね。ロシア軍は市街戦は好まないのかも。
同じくチャシブ・ヤールも時間がかかるかもしれませんね。ここは、なんか城攻めみたいな感じですからね。これらはロシア軍は無理をせずに時間をかけますね。
野戦では、一般的にロシア軍は砲爆撃に頼り、かつ敵の弱いところを探して進撃しますね。安全策が多いようです。
ウクライナ軍の方は、兵士の損害が多くても攻めたり死守的なものも多いようです。たぶん兵士の供給が多かったのだと思います。しかし、最近では、それが少し陰ってきた感じもあります。
どの戦線の動きも興味深いですが、私はコンスタンチノフカ-ウグレダル間のO-0532線へ到達すべくロシア軍が行なっている攻勢に注目したいです。
この戦線においてロシア軍は多大な犠牲を出しているようです。そしてその損害に見合う重要性がここにはあるのです。かつてロシア軍はウグレダルを落とすべく攻勢を度々かけましたが、概ね惨めな失敗に終わりました。中でも第155海軍歩兵旅団の損害は大きかったようです。
何故そんなことになったかといえば、ウグレダルは一見小さな都市に見えるものの、多数の高層ビルが存在しており人口は一万人を超えていたようです。監視塔として利用価値が高いわけですね。また、堅牢な高層ビルを砲撃(おそらく爆撃でも)で無力化することは難しいため類稀な堅牢さを持っているのです。
そのように正面攻撃が困難なため、主な補給線であろうO-0532線を落として補給を断とうとしているのでしょう。これまでのところ成功しているようですが、ウグレダルに通じる道路はO-0532線の他にも、細いものも含めれば北のドブロヴォリエ(地図ではボホヤヴレンカ)に通じるものが複数あるようなので、O-0532線が陥落したとしてもウグレダルの帰趨については慎重に考えています。
コンスタンチノフカじゃねーだろ、と言う細かい話は置いといて。
ブフレダルにいわゆる高層ビルはないぞ?
10階建てくらいの団地が大量に並んでいる街。
普通の団地だから厚みは10m程度で特別堅牢な訳でもない。
普通の団地だから内部の動線は限られるし、重火器を設置する様なスペースも耐荷重もない。
単純に団地が大規模なだけだと思うけどな…
あと、ドブロヴォリエはボホヤヴレンカの対岸の小さな別の村だと思うぞ?
ロシア語ではコンスタンチノフカです。
>>ブフレダルにいわゆる高層ビルはない
日本で一般に言われるような「高層ビル」ではありませんが、人口が多いとはいえないこの地方では相当に高い建物であり、重要なので簡潔に「高層ビル」と表現しました。確かに誤解を抱かせかねない書き方だったかもしれません。
仰る通り普通の団地であるため要塞のような効果は期待できないでしょうが、これまでの猛烈な砲爆撃を耐えているのは事実ですし、耐荷重は問題ですが対戦車兵器や重機関銃くらいは設置できるでしょう。それに物理的な高さが加わるのですから、堅牢で重要な拠点であることは確かだと思います。
>>ドブロヴォリエはボホヤヴレンカの対岸の小さな別の村
私はウクライナ国内で発行されている地図を持っていまして、コメントで使用している地名表記はこの地図から取ってきています。(コンスタンチノフカ表記もこの地図を参考にしました)その地図で該当する町はドブロヴォリエと表記されていたのでそう書きましたが、GoogleMapで確認してみたところ確かに現在はそのような記載がされていますね。相当古い地図(地図を発行していたのは2016年には潰れていた工場)なのでウクライナの政権等が地名を変更したのかもしれません。
厚み10mって壁の厚さのこと?
だったらもの凄く堅牢じゃないの?
建物の奥行きだったら異様な構造の団地だと思う。
Вугледарに「厚みは10m程度の団地しか無い」って情報はどうやったら知れるのですか?
純粋に情報収集の手段が興味深い。
Google Mapでもストリートビューは対応していない地区ですし。
報道記事で「破壊された団地」の画像は見つけられても、「そういう団地しか無い」まではわかりまんし。
普通に公開されている各種航空写真を見れば、屋根の幅ですぐわかるよ。
日本の開放廊下式マンションもその多くがベランダから廊下まで10m程度。
室内廊下で両側に住居があると倍くらいになる。
9.11では旅客機の激突で貿易センタビル崩壊に至ったかと記憶しますが、旅客機の激突衝撃は現在使用されている航空爆弾類の遥か上を行くという事なのか、と思った。
ざっくり重さ×速さ=破壊力であるなら、そういう事になるんかな
直径10メートルの隕石の破壊力が広島型原爆1つ分くらいだそうな
宇宙開発が進んだら誘導型隕石攻撃なんてのが出来るかも
核汚染なしの強力破壊兵器だわ
過去にロシアに落下した直系17メートルの隕石の突入速度はNASAの推定で毎秒18km。マッハで15.1らしい
運動エネルギーK=1/2mv2
要は質量に比例
かつ速度の2乗に比例します
>9.11では旅客機の激突で貿易センタビル崩壊に至った
崩壊は大量の航空燃料を起源とする長時間の火災が原因で衝突の衝撃と航空機の荷重だけなら十分に耐えられました
木造に比べればマシだと言うだけで、RCでも600℃で強度は半分以下になるそうですからねえ。
まああんな状況で短時間で超高温になるビル火災なんてまったくの想定外だったでしょう。
ちょっと補足させてもらうと、ドネツク市を中心として
プログレスはその西北に位置する
クラスノホリフカはドネツク市のほぼ真西、さらに
その西にクラホヴェがあると
ブフレダルはドネツク市南西の要塞化された都市
クラスノホリフカが陥落し、その西のクラホヴェが危機に
陥ると、ブフレダルも落ちドネツク州全体の戦線がつながり、
ポクロウシクが落ちればドネツク州全てが危機に陥る
※ウクライナにとっての危機
ウクライナにとって、クラスノホリフカ・ブフレダルは
ドネツク州の守りの要であり、その先のクラホヴェと
ポクロウシクが落ちれば次はスリャビンスク・クラマトルスク
(チャシブヤールの西北の大都市)の制圧が視野に入り、
ロシアの「ドンバス解放」という領土的達成目標が見えてくる
少なくともウクライナのクリミア奪還よりは現実的な目標だな
戦争遂行力はイコール国力であり、NATO諸国の援助を加味しても制裁下のロシアの国力の足元にも及ばない国力ぢかないウクライナが、ロシアに勝つ方策はない。
それが現実です。
ロシアと100年戦争を続ける気概が国民にあれば話は別でありましょうがウ国民にその気はありますまい。
ならば為政者は国家百年の計を以って、和平の道を切り開かなければならない存在であるにも関わらず、ゼレンスキーはその道を自ら塞いでいる(ように外野からは見える)
ロシア軍(Notロシア兵)が主導権を握りつつある状況下においては最早和平の道は(ロシア視点で)ない。
ゼレンスキーの寝言に惑わされず、独立ウクライナ領を最大変に保持できる交渉力を持った主導者こそ今必要なのです。
アルメニアのパシニャン首相はその点偉大であった。
一方ゼレンスキーは引き際を間違えた。
そうでは無いかな
問題提起には全く同意ですが、一つだけ補足させてください。パシニャン首相はそれほど有能な人間ではないようですよ。
そもそも2020年の戦争でアルメニアがボロ負けした理由は、パシニャン首相がアルメニアの国防力を破壊したことらしいです。その戦争で敗色濃厚となった後もプーチン大統領が申し出た仲介を断るなど支離滅裂な戦争指導を行ったそうです。あの戦争のあとバイラクタル社のドローンが持て囃されましたが、それもパシニャン首相が敗北理由をドローンに帰してそれ以外の責任を逃れようとしたためだとか…
そしてにっちもさっちも行かなくなり、ウクライナでの戦争もあって誰一人味方や仲介者がいなくなったことでアルツァフの共和国消滅という憂き目にあったわけですね。その間の外交も上手くいっていませんし、パシニャンが偉大とはいえないでしょう。
パシニャン氏は親ロの大統領を辞職に追い込んで権力を握った人だから、そもそもロシアが助ける訳がなかった。
アゼルバイジャンはアルメニア本土を狙ってる。
アゼルバイジャンがアルメニアに攻めこんだとき、はたして西側諸国がアルメニアを支援するかは未知数。
アルメニア、特に地図の面からですが。
西側諸国が、何らかの支援をするとしても、東西南北どのルートからも難しいのが現状なんですよね…。
西 アゼルバイジャン
東 トルコ(アゼルバイジャンの同盟国、アルメニアと歴史的に敵対)
南 イラン(西側諸国と敵対)
北 ジョージア(アゼルパイジャンの石油ガスパイプライン経由地(バクー・スプサパイプライン
))
何となく、ですが。一部の?ロシア軍は戦術を改めたのでしょうか。
他所記事を眺めていると、ロシア軍は、自分の行きたい場所?
を攻めるのではなく、行ける場所(ウクライナ軍の弱点)を突く形に変えたような。
それと、トンネルの多用。一種の攻城戦でしょうか。WW1の西部戦線みたいですね。
以前に話のあった、北朝鮮の工兵の参加も現実化したのかな。
北朝鮮と言えば、他所の記事では、北朝鮮製のスパイクコピーATGMも登場とのこと。
砲弾と合わせて、北朝鮮の影響が強くなるのかな。
もう一つ追加です。
他所に記事によると、どうも、新型UAVを撃ち込んでいるようですね。
”ガーベラ”という機種だそうですが。
発砲プラスティックと合板で作った推進式の全翼機だそうですが。
写真を見ると、何年か前に、韓国や日本相手に撃ち込まれた
不審機に良く似ているように思います。
こちらでも、何らかの移譲があったのかな。