ウクライナ戦況

侵攻942日目、ロシア軍がヴフレダル包囲に向けた大規模攻撃を開始

DEEP STATEは22日夜「ロシア軍がトレツク・ニューヨーク方面、クラホヴェ方面、ヴフレダル方面で前進した」と報告、特にヴフレダル方面については「包囲に向けた大規模な攻勢が開始された」と示唆しており、ヴフレダルの状況は急速に悪化している。

参考:Мапу оновлено!
参考:Хроника специальной военной операции за 21-22 сентября 2024 года
参考:Zelenskyy on Kursk operation’s success: It’s too early to judge, but there are results
参考:What happens if Biden rejects victory plan: Zelenskyy tells about plan B

勝利計画が否定されると引き続きプランBの範囲内で生きていくしかない

DEEP STATEはトレツク・ニューヨーク方面について22日「ロシア軍がピヴ二チネ市内最後の区画を占領した」「ロシア軍がトレツク市内中心部に到達した」と、RYBARも「ロシア軍がトレツク市内中心部に到達した」「グレーゾーンがトレツク市内中心部に伸びた」「ロシア軍がネリピフカをほぼ制圧した」「ロシア軍がネリピフカからレオニディフカ集落内に入った」と報告。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

視覚的にもウクライナ軍の攻撃を受けたロシア軍装甲車輌がレオニディフカ集落内=で停止して兵士を降車させる様子が登場、さらにDEEP STATEはネリピフカ~変電所~ツェントラルナ通りのラインまでグレーゾーンを後退させ「ニューヨーク北市内~ネリピフカの東部分でも前線位置に変化が出てくる」と予想されたが、DEEP STATEは22日夜の更新でニューヨーク方面の評価を大きく変更させてきた。

DEEP STATEは「ロシア軍がトレツク市内のテリコンを占領した」「ロシア軍がザリズネとニューヨークの間に生じていたポケットを占領した」と報告し、再びネリピフカ~変電所~ツェントラルナ通りのグレーゾーン(青点線)を修正し、ネリピフカ集落に食い込んでいたグレーゾーンを集落郊外まで引き下げている。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

どちらにしてもザリズネとニューヨークの間の評価が大きく変更され、DEEP STATEとRYBARが報告する前線位置の差も縮まったが、依然としてトレツク南市内、ネリピフカ、レオニディフカ方向には大きな食い違い存在する。

DEEP STATEはクラホヴェ方面について「ロシア軍がC-051137沿いのテリコンを占領した」「ロシア軍がウクライナスクからツクリネ方向に前進した」「ロシア軍がウクライナスクからヒルニク方向に前進した」「ヒルニク方向にグレーゾーンが広がった」と、RYBARもポクロウシク・クラホヴェ方面についてテキストのみで「ロシア軍がクルティ・ヤルを占領した」「ロシア軍がホストレを占領した」「ロシア軍がセリディフスカ刑務所方向に前進して施設を巡る戦いが始まった」と報告。

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DEEP STATEとRYBARのホストレに対する評価は異なるものの、ロシア軍がセリディフスカ刑務所方向に前進したという点については一致し、DEEP STATEが22日「ロシア軍がヒルニクを積極的に大砲で攻撃している」「建造物や拠点の破壊は市街戦を行うための前提条件だ」「敵は街の北郊外で陣地を強化してヒルニク突入の準備をしている」と言及した通り、ウクライナスクからロシア軍の南下が始まった。

さらにロシア軍はセリダブ、ウクライナスク、ツクリネの中央に位置するC-051137沿いのテリコン(そこまで標高は高くない)を占領、線路沿いに到達する過程で占領しただけか、セリダブやツクリネでの戦いを優位にするため占領したのかは分からないが、クラホヴェ方面の状況が刻々と悪化していることだけは確かだ。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

DEEP STATEはヴフレダル方面について「ロシア軍がT-0509沿いからノボウクラインカ方向に前進した」「ロシア軍がT-0509沿いからC-051134方向に前進した」「ロシア軍がパヴリフカから川の対岸に前進した」「ロシア軍がヴォディアン~第1炭鉱から西に前進した」「ロシア軍がミキルスケの北でヴフレダル方向に前進した」と報告、遂にヴフレダル包囲に向けた大規模な攻勢が開始され状況が急速に悪化している。

こんな言い方はしたくはないが、現在のウクライナ軍にロシア軍を押し戻すだけの力は無いだろうし、そうなると両翼から攻撃されるヴフレダルの保持は不可能に近く、既にボホヤヴレンカへの撤退が始まっていても不思議ではないだろう。

出典:President of Ukraine

因みにゼレンスキー大統領は22日にクルスク侵攻や勝利計画について以下のように語っている。

“想像してみて欲しい。我々は厳しい戦争で苦戦し、援助も受けられず、士気を維持するのに必死になっている。ロシア軍はウクライナ東部で主導権を握り、ハルキウ州の一部を占領し、スームィ州を攻撃しようとしている。我々はパートナーに延々と助けを求める以外にも何かしなければならない。一体どうすればいいのか?国民に「あと2週間で東部地域は消滅する」と言えばいいのか?勿論、両手を挙げることも出来るが、大胆な一歩を踏み出すこともできる”

出典:President of Ukraine 米国に到着して砲弾工場を見学するゼレンスキー大統領

“クルスク侵攻が輝かしい成功として歴史に残るのか、それとも失敗として歴史に刻まれるのかを判断するのは時期尚早だ。一つだけ言えるのは「既にある程度の成果が出ている」という点で、この作戦はロシア軍の動きを鈍化させ4万人規模の部隊をクルスクに移動させた。東部戦線の兵士らも攻撃を受ける回数が減ったと言っている。この作戦を通じて我々はパートナーに自身の能力を、グローバルサウスの国々に「全てをコントロールしている」というプーチン大統領の主張が嘘であると示した”

“勝利計画(プランA)は戦争を一刻も早く終わらせるためウクライナの強化を想定している。これにロシアの関与は必要ない。勝利計画はロシアの参加なしに何が達成できるかをパートナーに説明するもので、バイデン大統領からの支持を獲得できるよう設計されている。それでもバイデン大統領が拒否すれば勝利計画を強制することは出来ない。そうなれば我々は引き続きプランBの範囲内で生きていくしかない。そうなれば本当に残念なことだ”

プランBが何なのかは不明だが、引き続きと述べているため「どうやって戦争を終結させるのか道筋が見えない現状」のことを指しているものと思われる。

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

追記:更新し忘れていたコンスタンチノフカ方面。DEEP STATEは「ウクライナ軍がザリズ二ャンスケの北でロシア軍を領土を奪還した」「ロシア軍がイワニフスキー集落内で支配地域を広げた」と報告した。

関連記事:ボロボロのウクライナ東部戦線、ロシア軍がトレツク市内中心部に到達
関連記事:ロシア軍が全方位で前進、特にクピャンスクとクラホヴェが危機的状況
関連記事:ロシア軍がポクロウシク方面のフロディフカをほぼ制圧、ヴフレダル包囲の動き
関連記事:9月に予想されたロシア軍の疲弊、その兆候はなく寧ろ攻勢は激しさを増す
関連記事:侵攻940日目、ウクライナが領土を毎日失う状況に歯止めがかからない

 

※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ

ボロボロのウクライナ東部戦線、ロシア軍がトレツク市内中心部に到達前のページ

米国が間もなくウクライナ支援を発表、JASSMではなくJSOWを提供か次のページ

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コメント

    • ニーモーター
    • 2024年 9月 23日

    近頃はロシア軍が突出しても抵抗がないのかすんなり占領地をふやしてますね。今のウクライナ軍にはロシア軍突出部を側面攻撃する余裕もないのでしょうね…

    39
      • 匿名
      • 2024年 9月 23日

      でも、クルスク経由でモスクワ打通作戦がウクライナにはあるから(棒)

      33
      • 2024年 9月 23日

      建物とか綺麗なまま占領したりと、弾そんな使わないまま進んでる感じですよね。
      使わないと新たに来る補給含めて、後でウクライナ軍に降り注ぐのが増えると思うと可哀想ですけど。

      4
    • 納屋の戸
    • 2024年 9月 23日

    クルスクのロシア軍はほとんどが東部からの引き抜きではなくないか?せいぜい空挺部隊かスーミィ侵攻部隊とされてたやつか、最近の記事だと金貨から捕虜交換のファンドなんて言い直されてる徴収兵でしょうに
    ロシアの関与なしになんて言うけどロシアによるリスクを支援要求先に付け回してるだけだし、どこまでも甘いというか

    49
    • たむごん
    • 2024年 9月 23日

    ヴフレダル、両翼包囲が見えてますから、時間の問題なのでしょう。
    ヴフレダルが陥落すれば、後方を防御力は期待できないうえに、無理に維持する価値も低いのでしょうね。

    ゼレンスキー大統領、グローバルサウスに言及していますが、アフリカ複数国にウクライナは断交されたわけで。
    シリアでも話しがでていますが、ウクライナが他国に介入する動きは、外交的な支持獲得に繋がるのか懐疑的に見ています(他国からすれば、巻き込むなが本音では?)。

    太平洋戦争の日本も、後期になればなるほど被害が大きく、1945年の被害が一番大きかったですからね。
    トップリーダーとして、ゼレンスキー大統領には戦況を見極めて欲しいのですが、特にウクライナ東部の兵力不足を見ていると心配になります。

    (2024.8.1 ウクライナ特殊部隊がイスラエルとシリアの停戦を監視するロシア軍を攻撃 Yahooニュース)
    (2024.8.27 ウクライナと事実上断交 軍政下のブルキナファソ、隣国マリとニジェールに同調 産経新聞)

    52
      • 匿名
      • 2024年 9月 23日

      90年代から各地の紛争地でロシアの支援する勢力の敵対勢力をウクライナが支援する場合がいくつかありましたね。例えばエチオピア支援するロシアに対してエリトリアを支援するウクライナ、インドに武器を売るロシアに対してパキスタンに売るウクライナなど。

      27
        • たむごん
        • 2024年 9月 23日

        情報ありがとうございます、勉強になります。
        国際社会という言葉、一括りにして使われますが、多面的である事を感じますね。

        一般日本人の考える、国際社会=平和というわけではなく、武器の売買・軍事介入(情報提供を含めて)をガンガンやっているのが現実だなと。
        軍事ブログ読者の方々には馴染み深いですが、テレビ視聴だけだと分かりにくいうえに、テレビ視聴者の方が圧倒的に数が多いのが難しい所ですね…

        日本人庶民の生活が、豊かになるような選択を、上手にとれたらいいなと感じています。

        21
      • MD
      • 2024年 9月 23日

      >シリアでも話しがでていますが、ウクライナが他国に介入する動き

      介入の結果影響を受けるのがウクライナだけならどうぞご自由になんでしょうけども、南アフリカではラインメタルの子会社がポーランドから発注された155mm砲弾5万発分の契約について、ウクライナに渡る恐れがあるという事で政府によって納入停止にされてますからね。
      こういう事はもっと慎重にやるべきなんでしょうが、ゼレンスキーでは無理でしょうかね。

      24
        • たむごん
        • 2024年 9月 23日

        情報ありがとうございます、勉強になります。

        本社(A国)と取引先C国が契約締結して、子会社(B国)からC国に輸出する時ですが、仰る通りですね。
        B国からC国への輸出取引になるため、安全保障上問題があると判断すれば、 B国は輸出停止させることができます。

        国家が、外国で行った秘密工作を堂々と宣伝して、断交されるというのは珍しい事例だなあと。
        外交的なハレーションを懸念して、大体は隠すか、匂わすくらいでしょうし…。

        (2024.8.22 南アフリカはポーランドへの弾薬供給を阻止し、弾薬がウクライナに到達するのを阻止した TOP WAR ミリタリーレビュー)

        13
    • 2024年 9月 23日

    >既にボホヤヴレンカへの撤退が始まっていても不思議ではないだろう。

    同意。
    フル編成の旅団に必要な量の補給を受けることができない状態が続いてたので撤退は少しづつやっていただろう。
    残存兵力は最大でも1個大隊500名以下くらいじゃないかな。
    そのくらいの規模でないとこの包囲状態では撤退時に大損害を被る。
    1日に1個小隊づつ逃がすイメージかと。

    25
    • 朴秀
    • 2024年 9月 23日

    >援助も受けられず
    思っていても言わない方がいいと思うのは日本的な考えでしょうか
    ウクライナは相当の援助を受けているはずなんですが
    我が国からの分も含めて

    70
      • もへもへ
      • 2024年 9月 23日

      その文言は私も思いました。
      つまるところウクライナにとって現状受け取っている援助は全く足りていなく、足りてないものはないと同様だという意識の表れだと思いますね。
      実際はかなりの額と量なんですが。

      我々が求める援助を即座に用意しない西側への不平不満が凝縮されてそうです。

      47
        • 田舎者
        • 2024年 9月 23日

        我々が“援助”と称してる言葉と意味が違うのかもしれませんね。

        契約に基づく正当な報酬や必要な機材提供に近い概念として使用しているように感じます。また、西側支援国に対して、元請け企業と下請け業者のような一蓮托生レベルの一体感を持っているようにも見えます。

        確かに、最前線として防波堤のような役割は果たしていますので、そういう感覚に至るのも仕方が無いかもしれません。一方、契約に基づいた支援だとしても、耐えられない規模の災害であると判断すれば土地を捨てて避難を余儀なくされますし、手抜き工事ばかりの業者は指名停止が順当です。

        劣勢の中、露が無理な相手ではなく、援助が充分なら勝てるという根拠はなんだろうと考えてしまいます。

        15
      • たむごん
      • 2024年 9月 23日

      日本だけみても、異例の規模であり、仰る通りです。

      湾岸戦争が類似かもしれませんが、中東・クウェート周辺からは石油輸入がありました。
      日本=ウクライナの貿易取引・輸出入は、0.1%程度でしかなく、文化交流も大してありません。

      日本は、かなり奮発していると感じています。

      59
      • nk
      • 2024年 9月 23日

      本当ですね、これだけ援助受けて援助受けられないとか。。
      西側に唆されたにせよ戦争継続決めたのはウクライナなんだから、勝利計画とか意味不明なこと言ってないで現実見たほうが良い。
      尚原発は本当に注意しないとウクライナは何やらかすかわからない、ロシア占拠の原発を攻撃しておいてロシアが攻撃しているという前科もあるし、ダムは大分怪しいしノルドストリームは結局はウクライナの犯行の前科があり次は原発が非常に危険でゼレンスキーは何やるかわからない。正直プーチンよりゼレンスキーの方が大分危険だわ。

      82
        • タリア
        • 2024年 9月 23日

        プーチン大統領がウクライナをテロ国家に認定するのも無理はない
        テロ国家だから西側も核兵器取り上げた上で戦争に持ち込んだんだから
        核施設の攻撃など欧州はおろかアメリカが許すはずもない

        44
        • マダコ
        • 2024年 9月 23日

        確かに、ゼレンスキーは危険ですね。
        ここでの発言も、脅迫じみているし、引き出そうとしている要求がかなり高くなければ、ここからの勝利など困難でしょう、ロシア無しで物事を決めるということは交渉も無く、無条件降伏?でもさせるつもりでしょうか?
        そうなると、個人的には、アメリカの直接介入とか核の使用ぐらいしか思いつきませんね。そして、要求が通らなければ、原発への直接攻撃とかもあり得そうです。明らかにバイデンに対する何らかの脅迫ともとれる内容を話しています。

        45
      • 匿名
      • 2024年 9月 23日

      何が何でもとにかく自己主張するのが大正義なのがグローバルスタンダードなので(棒)

      33
      • ポンポコ
      • 2024年 9月 23日

      ゼレンスキーにしてみれば、バイデンに対して「責任をとってよ」という気持ちもあるのでしょう。

      11
        • kame
        • 2024年 9月 23日

         本気でゼレンスキー大統領がそう考えているなら救いようがないし、ウクライナ国民があまりにも惨めでしょう。

        25
      • Hakugen
      • 2024年 9月 23日

      ゼレンスキー劇場の台本では、ゼレンスキー猊下は正義と自由と民主主義の守護神の代弁者というか崇高な預言者様なので、民主主義を標榜する国は神託に従う必要があります。実際スタンディングオベーションなんかもやったのだし。ありがたやありがたや。「日本はもっと金出せ、というか参戦しろ」と言われたら、仰せの通りにいたさねば。

      まあ、そろそろ劇場の観客もだいぶ減ってそうですけどね。

      40
      • ななしい
      • 2024年 9月 23日

      認めません、勝つまではってことですね!(日帝感)

      2
    • マダコ
    • 2024年 9月 23日

    プランAの実施ができなければバイデンのせいという感じの発言ですね。なんだかんだで、バイデンのおかげでかなり援助も受けられたという事実は無い事になっているし、この発言はしんどいですね。
    自身の無能からくる支持率の低下をなんとかしようと、散々ロシアを挑発したりと、自分の責任は無かったこととするのも聞いててけっこうしんどいですね。
    変に野心を抱くべき人ではないというのが滲み出ている発言。

    61
    • いそきち丸
    • 2024年 9月 23日

    ついに、やっと!ヴフレダルを解放できる!!
    2年前のヴフレダル攻勢では何度もウクライナ軍に撃退され、機甲部隊が壊滅したこともあり、辛酸を舐めたが、ロシア軍は古典的な基本的な戦術に立ち帰り、数ヶ月にわたる攻勢でT-0524を制圧して補給路を遮断することに成功し、今年9月の攻勢でとうとう両翼包囲を成功せしめたのだ!!ロシア軍万歳!!
    「現在のウクライナ軍にロシア軍を押し戻すだけの力は無いだろうし、そうなると両翼から攻撃されるヴフレダルの保持は不可能に近く、既にボホヤヴレンカへの撤退が始まっていても不思議ではないだろう」
    管理人様のおっしゃる通りです!ウクライナ軍の抵抗はもはや虫の息!
    ヴフレダルを解放すれば、クリミアへの陸橋を安定化できるし、どうせいつものようにヴフレダルの後方にはまともな陣地は無いだろうから、一気にロシア軍が飲み込むに違いない!第二のオチェレティネとなるはずだ!

    46
      •  
      • 2024年 9月 23日

      >>ついに、やっと!ヴフレダルを解放できる!!

      解放でなく侵略ですよ
      クルスクなら解放と言っても良いですが

      19
        • gt
        • 2024年 9月 23日

        侵略じゃないですね、侵攻です。

        11
        • 通りすがり
        • 2024年 9月 23日

        >解放でなく侵略ですよ
        言葉遊びに拘泥するのは公家に任せていればよく、負けて敵に奪われたという事実が重要でしょう。
        必要な決断は、どの段階でヴフレダルから撤退するか、下がった後の次の防衛ラインをどこに敷くかであって、その決断のどこにも、「解放」か「侵略」かは関係しません。

        15
      •  
      • 2024年 9月 23日

      典型的なZくんですね。釣りだといいけど

      22
      • 名無しの悪夢
      • 2024年 9月 23日

      正直ヴフレダルがそれほど熱い(厚い)土地なのを最近まで露ほども知りませんでした。
      どのような外観なんでしょうね?漫画のたとえで申し訳ないですがベルセルクのドルドレイ要塞みたいなイメージをしてますが

      5
        • 毛多留根抜頭
        • 2024年 9月 23日

        ドルドレイ…片腕がドリルになってるやつしか思い出せない…

    • バイデン大統領からの支持を獲得
    • 2024年 9月 23日

    どんな計画なんだろう。
    バイデンが支持する可能性がある計画ということは、NATO参戦とかではないということだよな。
    でもウクライナが勝利できる計画ではある。
    となると着実な計画、たとえば砲弾増産、戦車・自走砲・装甲兵員輸送車・パトリオットなんかの大増産計画とかかな。
    単純に1兆ドル貸してくれかもしれない。国産長距離兵器や戦車等は自前で生産。

    7
      •  
      • 2024年 9月 23日

      選挙前に大盤振る舞いしてトランプ陣営に叩かれるネタを提供するわけないでしょ。
      ハリスもウクライナのことに関しては沈黙するスタイルを通してるのに。

      23
        • 今年10月から12月までの期間
        • 2024年 9月 23日

        ゼレンスキー曰く、「バイデン米大統領に提示する「勝利計画」は今年10月から12月までの期間のパートナーたちによる迅速な決定をあてにしたもの」とのことなので、11月5日の投票日後に決定すればいいだけ。

        1
        • 兵器生産
        • 2024年 9月 23日

        100兆円貸すのはともかく、兵器大増産はアメリカ国内への投資だから、選挙で必ずしも叩かれるとは限らないと思う。
        今までも半導体のアメリカ国内製造に補助金をばらまいているし。

        2
      • ちょいと一言
      • 2024年 9月 23日

      勝利計画の内容、今までの報道から浮かぶのは、結局は長距離兵器の供給を受けてロシア領内を攻撃するということかと。

      ただ、攻撃目標は、恐らくはロシア各地の油田・ガス田。これでロシアの資金源に打撃を与え、継戦意欲をくじこうというプランであった可能性が高いと考えられます。
      これであれば、世界の原油・ガス市場からロシアを締め出すという米国のエネルギー戦略にも合致し、また戦線の状況と関係なく終戦に持ち込めるというのがゼレ閣下の思惑だったのではないでしょうか。
      ウクライナ側がわざわざ攻撃目標リストを作ってアメリカに打診したというのは、そういうことでしょう。

      残念ながら、あまりにロシアを刺激する内容のため、バイデンはウクライナが意図的に第三次世界大戦を引き起こそうとしていると受け止めて警戒を強めたようで。バイデン政権内でも意見が対立し、綱引きのまま今日に至る、と。

      22
    • 匿名
    • 2024年 9月 23日

    9月も残り一週間だけど、早ければ今月中にヴフレダール要塞陥落しても驚かない。最近のペースからして。

    25
    • マンボウ
    • 2024年 9月 23日

    「我々はパートナーに延々と助けを求める以外にも何かしなければならない。一体どうすればいいのか?国民に「あと2週間で東部地域は消滅する」と言えばいいのか?勿論、両手を挙げることも出来るが、大胆な一歩を踏み出すこともできる」

    このまま東部でジリ貧になるよりも一発逆転狙いでクルスクに越境攻撃をしかけたという正直な吐露だが、今のところ東部のロシア軍を引きはがすこともできていないし、アメリカから長距離攻撃の許可を引き出すにも至っていなにので、東部の防衛戦が崩壊しかけてる今となってはできるだけ早く見切りをつけたほうがいいのではないか

    29
      • うー
      • 2024年 9月 23日

      >東部の防衛戦が崩壊しかけてる今となってはできるだけ早く見切りをつけたほうがいいのではないか

      負け戦の撤退戦が一番しんどいって、IJAで少佐だったひいじいちゃんが言ってた

      12
    • まいぼつ
    • 2024年 9月 23日

    他の地域のウクライナ軍が続々と敗走していくなかブフレダルのウクライナ軍はよく持ちこたえた方だとは思いますが、さすがにここまででしょうね。

    15
    • TKT
    • 2024年 9月 23日

    国民に
    「あと2週間で東部地域は消滅する」
    と言えばいいのか?というところにゼレンスキ―大統領の本音が現れているような気がしてなりません。

    もちろんこれから二週間後の正確な戦況の予想は困難ですが、いつになるかは別としても、大勢はほとんど決まってるような気もします。

    今、バイデン大統領に何を説明しても、バイデン大統領はすでに辞任するのが決まっている大統領であり、仮にハリス氏が当選しても、どこまで政策が継承されるかはまだよくわかりません。

    今の状況で大胆な一歩を踏み出しても、それは結局ジリ貧がドカ貧になるような結果にしかなっていないのです。

    21
    • FAB
    • 2024年 9月 23日

    地図見る限りトレツクは中心から攻めても難易度高そう。
    真ん中には高層アパートが立ちはだかりテリコンが3方向から囲ってる感じだから。
    テリコンが要塞化されていることが条件だけど。ただの軟弱地盤の産廃の山なら高いだけで撃たれ弱く兵士を配置できないので。

    10
    • 理想はこの翼では届かない
    • 2024年 9月 23日

    立場があるのは理解できますが、現状でクルスク攻勢を「成功」とか「成果がでている」と主張するのは無理がありすぎでは
    クルスク攻勢を始めてから東部戦線の崩壊は加速しているようにしか見えませんし
    この物言いだとクルスクは本当にアピールのためにやりましたとしか受け止める事ができませんし、何やってんのとしか言えません
    ほんと何やってんの…?

    46
      • のー
      • 2024年 9月 23日

      全くです。
      ウクライナが負けたら、中国が増長しちゃいますから、何とか耐え抜いて欲しいですな。
      無事に耐え抜いたら、台湾有事の際にはFPSドローン操作要員とか、義勇兵とか、余ったドローンとか色々と支援してもらいましょう。
      他に何かありますかね?
      小麦安く売ってもらえんですかね。。。

      5
        • ヒュー
        • 2024年 9月 23日

        それをウクライナが中国を敵に回してまでやるメリットが見当たらないですね。

        34
        • 理想はこの翼では届かない
        • 2024年 9月 23日

        個人的にはウクライナそのものを応援はしていません
        軍事的(と政治的)な観点で「何やってんの?」という気持ちからのコメントです
        中国が増長するとか台湾侵攻が起こるとかのドミノ理論にも懐疑的です

        「クルスクに関して、なぜそのような作戦を立案・実施したのか?」「他に狙いがあるのではないか?」「東部戦線をどうするつもりなのか?」「ロシアは長距離ドローンにどう対応・適応するのか?」「ロシアの落とし所はどこなのか?」といった観点で物事を見ているだけです

        54
          • ras
          • 2024年 9月 23日

          進行直後に色々こちらで分析が出てましたし自分も参加してましたが、今なお最有力なのは先の記事にあった橋頭堡を作ってどうするのか?=軍事的な目的なしなのが残念ですね。
          今回のゼレンスキー発言にしてもクルスクは政治的な動機による軍事的賭けというのが読み取れて…まあロシア軍が本当に2022年2月当時のものなら大打撃は受けてたでしょうが、それこそあのときのロシアの再現のような作戦になりそうだなと思ってます。

          一応クルスクの成果として、ロシア内にスパイを大量に入れ込むなどでインテリジェンスを改善するというのが目的ならかなり有効で、先の弾薬庫などもこれによる成果かとは疑っております

          3
          • のー
          • 2024年 9月 23日

          ウクライナ戦争の結末が、世界情勢に何らかの影響を与えるのは確実でしょう。
          はっきりしていることは、
          ・中国は台湾進攻の準備をしている。本気の可能性が高い
          ・あわよくば尖閣諸島の支配も狙ってる
          ・日本を自国の勢力圏に引きずり込みたい
          ・ロシアは中国の味方である
          ・ロシア有利で終わると、NATO特に米国の兵力が欧州に割かれる
          ですね。
          ウクライナ戦争の結末が日本にに、どの程度の影響を与えるかは誰にも分からないですが
          少なくとも、ロシア有利で終わると、日本にはいい影響は与えないでしょうね。
          要は敵の味方の敵は味方なので、ウクライナは味方と見て良いと思います。

          4
            • 通りすがり
            • 2024年 9月 23日

            >要は敵の味方の敵は味方なので、ウクライナは味方と見て良いと思います。
            無能な味方は、有能な敵よりも厄介なので、さっさと切り捨てるべきだと考えます。
            ゼレンスキーなどを味方にして、日本にメリットは一切ありません。無能な味方は不要です。
            それでもウクライナを味方にしたいなら、ゼレンスキー政権を下ろさせ、ザルジニーなどを臨時大統領に据えるような、“ゼレンスキーよりはまだましな味方”に改造する処置が必要でしょう。

            23
              • そもそも
              • 2024年 9月 23日

              台湾島はアメリカが武器を送って
              共産党から切り取ったわけですが
              現実問題、世界の大半が承認してない
              自称独立国でしかない

              日本人もコソボで学んだはずですが
              国家の存否は正義や筋目ではなく
              多数決で決まるので
              台湾はドネツク人民共和国とか
              沿ドニエストルと大して変わらない

              6
                • 通りがかりさん
                • 2024年 9月 24日

                切り取ったのではなく、暫定政府からの独立維持の方では。

                1
            • Hakugen
            • 2024年 9月 23日

            日本は、中華人民共和国と日中平和友好条約を結んでいますが、台湾の「中華民国」とは日台安保条約などはないし国交さえもないです。
            尖閣については、中国も台湾も全く同じ歴史的根拠に基づいて「そこは我々の領土である」と主張しています。
            「敵の味方の敵」という話の前提がおかしいでしょう。

            11
    • こr
    • 2024年 9月 23日

    ゼレンスキー猊下は変わらないなぁ
    この期に及んで交渉拒むし、援助が足りぬと仰せだし、挙げ句の果てには戦争に負けたらアメリカのせいとでも言いたいかのようじゃないか
    ここまで狂犬じみてると、危なっかしくて対露の防波堤としても使えないんじゃかろうか

    戦後の復興を見据えて出血を抑え、少しでも有利な状況で終戦できるようにするのが敗軍の将の責務と愚考いたしますが…

    44
    • 赤狐
    • 2024年 9月 23日

    ゼレンスキー氏の言っているプランAがクルスクに関係している事であればそれは成功しない可能性が極めて高いでしょう。
    何故かというと既にクルスクの戦場ですらウクライナ軍は主導権を失いつつあるからです。
    やはり可能性が高いものとしては「クルスクに何かを打ち立てる」というものかなと思いますが、残念ですが重機なんかも簡単には持ち込めないか持ち込んで破壊される状態ですから、それらしい何かは作るのは無理です。
    クルスク原発には地上部隊では多分手が届きません。それに必要な部隊規模では無いし、何故か意味も無く両翼に広げて部隊を無駄に使っていますし。この無駄に使うというのはウクライナ軍の動きでは常態化してる感じですが。
    戦争を一刻も早く終わらせる事が出来るのはウクライナではありません。ゼレンスキーもウクライナの上層部も西側の首脳もこれを理解しなければならない。(した上で無視してる可能性が高いですが)
    一方ロシアは俺から見ると着々と「戦争を終わらせる」方向で動いている様に見えます。
    ヴフレダル攻略戦はその一環かなぁと思っています。

    ゼレンスキー氏はさっさと両手を挙げるという大胆な一歩を踏み出すべきでしょう。
    ただゼレンスキー氏の周囲を護衛しているのがSASというのが本当なら踏み出した瞬間その護衛に射殺されるかも知れませんが。

    39
    • 傍観者
    • 2024年 9月 23日

    >>一体どうすればいいのか?国民に「あと2週間で東部地域は消滅する」と言えばいいのか?勿論、両手を挙げることも出来るが、大胆な一歩を踏み出すこともできる。

    本音が表れている。クルスク侵攻も同じ心理状態で決断したのだろう。計算も客観的な見通しもなく大胆な一歩を踏み出すのは末期的な症状だ。

    27
      • 田舎者
      • 2024年 9月 23日

      高いリスクだったクルスク侵攻でさえ勝利に向けた作戦の一部なので、勝利に結び付くほど大胆な一歩はモスクワに向けて、正義の行進2ndかもしれませんよ。

      支援が滞りプランBに移行した際には、西側首脳に対して名指しで非難する動画が公開されそうな勢いを感じます。

      6
    • paxai
    • 2024年 9月 23日

    そういや画像のゼレンスキーの写真(動画バージョンもある)は内装からグローブマスターIIIで確定らしい。米軍機ならロシアも撃墜出来ないよねえ。

    5
      •  
      • 2024年 9月 23日

      ウクライナじゃあるまいに敵元首殺してなんの意味があるんだ…

      18
        • kame
        • 2024年 9月 23日

         綺麗な形で終戦させるには、形式上でも国家首班が必要ですからね。そういう意味ではゼレンスキー大統領を積極的に殺そうはロシアはしないでしょうし、した所であまりメリットがないでしょう。むしろ、ゼレンスキー大統領が悲壮な顔つきで、ロシアの提示する内容の条件にサインをする姿を全世界に放映させる事で、ロシアとプーチン大統領の偉大さを証明しようとするでしょう。

        26
    • 名無しの悪夢
    • 2024年 9月 23日

    皆さんそれぞれ思うところがあるようで、個人的にはトレツク市内のパン工場が目を引きますね。

    16
      • .
      • 2024年 9月 23日

      ぐうぜん私も気になってパン工場と乳製品工場をGooglemapで見ていました。店員の評判がめちゃ悪いです。

      7
    • あばばばば
    • 2024年 9月 23日

    プランB?あ?ねぇよそんなもん
    それどころかプランAですら、高度な柔軟性を維持しつつ臨機応変に対応する的なもんでしょ

    23
    • かま
    • 2024年 9月 23日

    ゼレンスキーがいくら美辞麗句を弄して誤魔化そうとしても、ウクライナ軍の劣勢はもう誤魔化せない段階に達しているとしか言えない。キエフとかで終戦を求めるデモが起こっていてもおかしくない。

    23
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