DEEP STATEはポクロウシク・クラホヴェ方面について29日「ロシア軍がノヴォホロディフカから西に支配地域を広げ、マリ二フカを占領し、ヒルニク北西の鉱山一帯にも到達した」「グレーゾーンがセリダブ南郊外とツクリネ郊外まで伸びた」と報告した。
参考:Мапу оновлено!
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参考:Населений пункт Гірник Донецької області та “підготовлена” оборона від ВЦА
RYBARからは新しい報告はなく、DEEP STATEもポクロウシク・クラホヴェ方面以外は何も言及していない
DEEP STATEはポクロウシク・クラホヴェ方面について29日「ロシア軍がノヴォホロディフカから西に支配地域を広げた」「ロシア軍がマリ二フカを占領した」「ロシア軍がヒルニク北西の鉱山一帯に到達した」「グレーゾーンがセリダブの南郊外に伸びた」「グレーゾーンがツクリネ郊外まで伸びた」と報告。
ポクロウシク方面のロシア軍はノヴォホロディフカから西の前進したことで郊外のテリコンを占領、さらにロシア軍がノヴォホロディフカから線路沿いに南下したことで生じてたポケット(マリ二フカ一帯)も消滅し、クラホヴェ方面のロシア軍もツクリネ~ヒルニク間の線路沿いにある鉱山と加工施設に到達した。
さらに興味深いのはツクリネの北郊外と東郊外にグレーゾーンが伸びている点で、ここでも拠点を巡る戦いに発展する可能性が高く、ツクリネを抑えられるとクラホヴェの背後に回り込まれるかもしれない。
DEEP STATEは「兵士から提供された陣地画像(ヒルニク方向)」を公開して「陣地構築に対する努力の跡が見られ、小隊の支援ポイントも準備されているが、依然として陣地の質には大きな不満が残り、このような陣地で長く戦うことは出来ないだろう。良く考えられた陣地もあるが塹壕を守る兵士がいない。ロシア軍の攻撃を撃退出来るかどうかはドローンパイロットの肩にかかっている」と指摘している。
因みにRYBARから新しい報告はなく、DEEP STATEもポクロウシク・クラホヴェ方面以外は何も言及していない。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
塹壕守る兵士いないから襲い戦車ではなくてバイクで浸透するようにしてるのかな?
警戒するのはドローンだろうから
バイク突撃なんて本来なら100年前の騎兵突撃と同じで、鉄条網と機関銃で容易に阻止できる攻撃なんですよ
それすら防げてないってのがもうね…
ロシアは、戦果を急ぐ必要がないと判断して着実に攻めていっている感がある。一つだけ言えるのは、ロシア軍の勢いが落ちたのはウクライナ軍が奮闘して圧倒的なキルレを叩き出しているからではないという事。
自分も、仰る点に同意です。
ロシアは、戦時生産体制が軌道に載っていますから、兵士がボトルネックになりますからね。
占領地増加が見込める訳ですから、攻撃・占領統治を並行するためにも、兵士は貴重なのだと思います。
ロシアの砲弾消費量が減ってるのは砲弾不足からでは無いと思うのだが
日本の報道や一部解説動画では、ウクライナ軍の攻勢によるロシア軍の莫大な損耗と
ロシアの経済問題が原因みたいな感じに言ってますね
大本営発表にしか思えんのだが・・・それを書くとだいたい工作員か親露派認定されちゃう
戦前日本もこんな感じになっていたのだろうか?
砲弾不足でないなら、砲身不足ですかね?
そういえば29日にもウクライナは弾薬庫攻撃に成功したらしい。
NHK 2024年9月30日 6時42分
ウクライナ軍 “ロシアの弾薬庫を攻撃” 無人機による攻撃か
「ウクライナ軍は29日、SNSでロシア南部のボルゴグラード州にあるロシア軍の弾薬庫への攻撃に成功したと発表しました。
ウクライナの複数のメディアは、攻撃は無人機で行われ、弾薬庫にはイラン製の弾道ミサイルも保管されていたと伝えています。」
ロシア軍はソ連時代からの砲弾備蓄が10年分とか言われてたのに
なんで砲身不足とかそんな話が出てるのだろう?
弾だけ作って消耗品無しとかあり得ん気が・・・
むしろ砲身不足は、西側のバラバラ規格の兵器を寄せ集めてるウクライナ軍側だと思うのだが
プロパガンダのこっちが厳しい時は相手も同じ事でキツイ筈だ!みたいな流れから出てる
裏づけ無しの情報の気がします
単に弾があって以前の6万発より減ってるなら、他の理由は何だろう?というだけなんだけど。
弾があって兵もいて敵もいて、弾を打たない理由って消去法で砲がないぐらいしかないので。
一つ忘れてた。輸送がうまくいっていない、というのもあるかも。
広義には弾がない砲がないだけど。
砲身の摩耗を緩和するためのセーブでは
過去の砲身不足になる見立ての解説でも「セーブしないと来年には枯渇」って話だったはずだし
ソ連軍の砲弾と砲身備蓄が10年分なら、ウクライナ軍の砲弾備蓄と砲身も10年分あってもいいと思う。
まあ、ソ連がロシアに牛耳られていて、ウクライナには備蓄してなかったのかも知れないけど、書記長とか出しているしなあ。それにウクライナに核を配備していたし。
ウクライナは金がないので
冷戦後に使えそうな武器は
片っ端から転売しました
備蓄らしい備蓄はハリコフに捨ててある
スクラップ同然のT64くらいです
砲弾と違って高度な技術力と精度が必要な工業製品だからでは
普通に息切れでしょう
進めてたら進んでます
ポクロフスク正面のロシア軍は既に策源地であるアウディーイウカから遠く離れて突出してきていますから相応に苦労も多いですよ
ロシアの勝利を信じるのと現実から目を背けて楽観主義に陥ることは違います
サプライの再調整は歩兵ほど早く無いですからね。小休止を挟むのは道理かと。
デポ作って組み込むのも今日の明日とは行かないでしょうし
ウクライナの勝利を願う人はどうしてもただの息切れと楽観的になってしまう
このまま突出部隊が突撃しても各個撃破されるだけで損害が増える
両翼からプレッシャーをかけるのがいつものセオリー
「高度な技術力と精度が必要」とはよく言われますが。
ロシア軍が主力で使ってるD-20 152ミリ榴弾砲なんて、1950年代の兵器ですよ。
本当にあんなものに高度な技術力が必要なのかどうか。西側諸国の我々は常識というものを総動員して再検討した方が良いのでは。
そもそも当のロシアが高度な技術力と精度を有している国だと言う認識を持たなければならない。
いい加減な精度で原潜や航空機、宇宙開発ができるのなら日本だって苦労しない。
ロシア軍はD-20どころか1940年代のD-1榴弾砲まで持ち出してばかすか撃ちまくってますからね
それを見てバカにするのか、対応策をきちんと考えるのか
どちらを選ぶかで結果は変わってくる気がします
冶金はともかく加工精度は検査器具とともに世界的に向上してるので問題になるレベルとは思えないですね。
要求仕様は知らないですがナノレベルではまず無いでしょうし。
何やら大砲の基本がふわっとしたまま議論がされているようなのですが、枝が分岐してコメント先に迷うので下の方で見やすい此処にコメントします。
まず、兵器としての大砲は1930年代にはもう完成しています。
冶金技術進歩による改善は強度が高く軽い砲身が作れることです。砲自体の物理的な精度は既に十分で、誤差は砲外弾道の影響が殆どです。
砲身寿命とは、発射ガス漏れの拡大により初速が規定値以下に低下したり精度を減ずる事を言います。この辺の基準は軍により違いますし、設定上の寿命を迎えたからと言って即座に砲身自体が使用不能となるような物ではありません。
砲身寿命を減ずる主要因は、装薬の燃焼ガスに依るエロージョンです。簡単に言うと少ない装薬で撃てば寿命が延びますし、強装薬で撃てば寿命は縮みます。要するに機械的精度は砲身寿命に関係ありません。
手癖で書いていますので、詳しくは、兵器と防衛技術シリーズ6火器弾薬技術の全てでも読んで頂ければと。ロシアの砲身製造能力自体は、丸の内OLが言うならそうなんだろう位のつもりなのでコメント致しません。
こういうファクトベースの議論が足りないよね、今の西側。OSINT一旦盛り上がったけど、所謂自由な言論空間って今やプロバガンダ(広報)がベースの衆愚主義でしょう。超音速ミサイルとかほざいてて大したことなかったりと権威主義もまあアホだけど、ミスってから強いって要は間違いを正せるってことなので。事実度外視で優生学を盲信した社会主義を嘲ってたかつての西側が懐かしい。まあそんな時代に私は生きてないんですけど。
自動車産業も昔は、ほぼ先進国の産業だったけど。今は新興国が普通に生産している産業ですからね。個人的には1950年レベルだと、スーパーカブが生産できる国なら、できそうな感じ。
RPG7とかは、ハマスが手作りしているからな。着火と火薬さえクリアできれば戦国時代の日本でもなんとか作れそうな気がする。
ロシア軍は、当面は、ポクロフスク・ディミトロフへの前進よりもセリダブ・クラホベ方面の攻略を優先しているように窺えます。
セリダブ・ツクリネ・ヒルニク辺りを見ても、息切れそうなのはウクライナ軍の方では。
少なくともさらに南のヴフレダル方面では、明らかにウクライナ軍が崩壊していますし。
「ヴフレダル守備隊は、一部が無断退却しており、一部が投降を始めている、救援部隊の派遣はなし、第72旅団の旅団長は総司令部に召還された」
というような情報もありますし。
ヒルニク正面はウクライナ軍の抵抗が比較的強いから、まずはツクリネを攻略して右翼の安全を固めるのかな?例のごとく、ツクリネの北と南東でお得意の両翼包囲も形成されてますからね。
それと、個人的にセリダブ南のグレーゾーン延伸が気になる動きで、うまくいくとセリダブの後背を脅かされる可能性があるので今後も注視してみたいです
グーグルマップの写真で見ると、ウクライナスクの西側、セリダブの南側に、小さいボタ山みたいのがある。さらに西に行くと、鉄道と鉄道林があるので、この辺から北西にいったり、南に行ったり、良いポジションだと思う。
個人的には、ツクリネを落とした後、どこに行くかのかが興味深い。慎重なら南東のヒルニク。南西に行って補給路破壊を狙っても面白いと思うけど、難しいだろう。
この後のロシア軍の進路がとても気になる。セリドヴェの包囲を強めているからあと数週間もすれば陥落すると思うけど、こちらに注力して北上しそのままポクロウシクを狙うのか、管理人さんの指摘通りツクリネを落として背後からクラボヴェを狙うのを優先するのか。流石に同時に行う兵力はロシア軍とて無いと見えるからゆっくりと地固めをしてポクロウシク包囲を進めるとは思うけど、結局はウクライナ軍の対応と余力次第でどう転ぶかわからんね。あと場合によってはヴフレダル方面からもクラボヴェまで打通してポクロウシク方面と連携させるかもしれないし難しいな。
F16で滑空爆弾を阻止する話はどうなったんですかね?
弾薬庫を爆破したからもういいのかな?
数機しか機体がないし、パイロットの訓練不足だし、まだ無理だと思う。
それに機体が古いからレーダー性能で負けているのも苦しい。
当面は滑空爆弾防止より、巡航ミサイル迎撃とか、JSOWなどの運用が優先じゃないかな。
F16はまだ数機しか運用してないですし
その内の一機はフレンドリーファイヤーで喪失、もう一機は地上でキンジャールにより破損らしいので
運用そのものがそんなに進んでないのでは?
Forbesなどによるとロシアの装甲車輌を防いで守りきってるから停滞してるらしいが
斧先生だからなあ
ーか盛ってない?
デイビッド斧先生ですからね。例えどれほどウクライナ軍劣勢を報じる記事でも「ウクライナ軍はロシア軍に多大な損害を与え続け…」と言っている方です。
そもそもクラボヴェ方面の攻勢にロシア軍は機甲戦力をあまり投入していない(機甲戦力でなければ突破が困難な堅牢な防御陣地が無いためする必要がない)のでただの小休止でしょう。
Axe先生と言えば、アウディーウカだかマリンカの攻略戦「攻撃側のロシア側は装甲車中心の機甲戦力、防御側は陣地に立て篭もる歩兵部隊」という戦場で、「ロシア側は装甲車50台を喪失!一方ウクライナはわずか3台!損耗比1/17以上でウクライナの圧勝!」とか書いてたのが懐かしいですね。
統計と情報を巧みに取捨選択することで「嘘をつかずに、読者に間違った戦場認識を押し付ける」という文章技術の達人ですね。
ロシア軍の攻勢鈍化はこれまでも何度もあったような一時的な小休止と思います。もしかしたら弾薬庫多数喪失の煽りを受けているのかもしれませんが、そこは分かりませんね
いずれにせよそう経たずに攻勢を再開するでしょう。
ロシア軍はとにかく戦術の基本に忠実すぎるくらいにシンプルな両翼包囲を脅かして損害を強いながら撤退させる、抵抗が少ないならそのまま包囲殲滅する、というパターンを繰り返していますね。
突出からセリドヴェ後背に大釜を作ってクラホヴェもろとも制圧、他方面も包囲前進を繰り返していき、南側はヴフレダル方面とグラボヴェ方面で大釜を形成する動きが既に見えています。
戦術が超基本的かつウクライナ軍に反撃能力が無いからこそ、ウクライナ軍はロシア軍の出方が分かっていても止められないしロシア軍もそれを承知した上でやっているのでしょうね。
米軍もそうでしたが、シンプルな戦術は、物量があれば最強と思います。
現場レベルで考えても、混乱が起きにくく、ロジスティクスの整備・予測も立てやすくなるからです。
(クルスク侵攻のように)奇襲作戦は、初動はよいのですが、そこからは出たとこ勝負でロジスティクスの準備も甘くなります(奇襲のため直前まで知らない)。
両翼包囲を仰る通り繰り返していますから、ウクライナ軍前線部隊の兵員損耗・武器損耗が、どの程度積み重なっているのか気になりますね。