DEEP STATEとRYBARは4日「ロシア軍がクピャンスク方面、トレツク方面、ポクロウシク・ディミトロフ方面、ヒルニク・クラホヴォ方面、ヴフレダル方面で前進した」と報告、特にクピャンスク方面ではオスキル川東岸のウクライナ軍が孤立化する寸前で「ヘルソンの逆バージョン」になる可能性が出てきた。
参考:Мапу оновлено!
参考:Хроника специальной военной операции за 3 октября 2024 года
参考:Удары по аэродромам ВКС России, наступление на Покровск, слухи про Курахово — сводка за 3 октября
ざっと数えただけでもウクライナ軍は1年で100以上の集落を失っている
ハルキウ州クピャンスク方面のロシア軍は7月末にピシュチャネ方向への突破に成功、この集落を占領したロシア軍は突出部をどんどん大きくして西に前進し、第77空中機動旅団は先月26日に敵機械化部隊をクルフリャフカ東郊外で破壊してオスキル川方向への突破を阻止したものの、DEEP STATEは「機械化部隊の投入は歩兵主体だったピシュチャネ方向の攻撃に一定の優先順位を与えているようだ」「今回は阻止されたものの攻撃は繰り返されるかもしれないしれない」と指摘していたが、4日夜「ロシア軍がクルフリャフカ方向に前進した」と報告。
DEEP STATEが報告した「ロシア軍の前進範囲」にはクルフリャフカ東郊外の家屋が含まれ、グレーゾーンもC-211942の目前まで伸びており、物理的に道路を遮断するまで残り700m程しかなく、もうC-211942の通行は困難な状況だろう。
ロシア軍はオスキル川に架かる橋や鉄道橋を破壊済みで、ウクライナ軍はクピャンスク東地区を含むオスキル側東岸地域の補給をC-211942と舟橋による輸送に依存しており、もしロシア軍にクルフリャフカを占領されると補給が舟橋のみになって「2022年にヘルソン西岸地域で孤立したロシア軍と同じ状況」に追い込まれるのは誰の目にも明らかだ。
DEEP STATEはトレツク方面について「ロシア軍がトレツク市内中心部の一角を占領した」と、RYBARも「ロシア軍がトレツク市内中心部の一角を占領した」と報告、ロシア軍が今回占領したのは市内中心部のアパート地区の一角で、こことジェルジンスキー鉱山一帯が「トレツクを巡る戦いの激戦区になる」と予想されており、DEEP STATE基準ならウクライナ軍はアパート地区の1/3を、RYBAR基準ならアパート地区の2/3を失ったことになる。
もしRYBARの報告(トレツク南市内への前進)が事実なら、乳製品工場や付近の森林地帯に陣取るウクライナ軍は包囲される危険があるためジェルジンスキー鉱山方向へ撤退しても不思議ではないが、南市内での戦闘を裏付ける視覚的証拠は今のところ登場していない。
RYBARはポクロウシク・ディミトロフ方面について「ロシア軍がムイコラフカ周辺で支配地域を広げた」「ロシア軍がセリダブ北郊外のE-50沿いで支配地域を広げた」と報告、前者はロシア軍兵士が降伏したウクライナ軍兵士16人を処刑した視覚的証拠に基づいた評価だと思われるが、DEEP STATEは同方面について何も言及していない。
DEEP STATEはヒルニク・クラホヴォ方面について「ロシア軍が3方からツクリネに前進した」「ロシア軍が鉱山に隣接するテリコンを占領した」と、RYBARは「ロシア軍がツクリネ北郊外で前進した」と報告、視覚的にもウクライナ軍がオストリヴシュケ郊外=Ⓐでロシア軍を攻撃する様子、ロシア軍がマクシミルヤニフカ集落内のウクライナ軍陣地=Ⓑを攻撃する様子が登場。
ウクライナ軍がツクリネ集落の東側から撤退するのはもう時間の問題で、ロシア軍はツクリネとヒルニクの間にあるテリコンを確保しオストリヴシュケ方向にも前進しているため、ヒルニクとクラヒフカは背後を脅かされつつある。
DEEP STATEはヴフレダル方面について「ロシア軍がカテリ二フカとコスティアンティ二フカの南で前進した」と、RYBARは「ロシア軍がボボヤヴレンカ方向に前進した」と報告、この方面のロシア軍はヴフレダル陥落後も前進し続けており、特にカテリ二フカではロシア軍が南郊外の農場まで迫っている。
ロシア軍がウクライナ軍の反攻作戦後に始めた攻勢は1年が経過しても停止せず、その影響でウクライナ軍は領土を失い続けており、ざっと数えただけでも1年で100以上の集落(1万人以上の都市=アウディーイウカ、クラスノホリフカ、ヴフレダル、ノヴォホロディフカ、ウクライナスク、ピヴニチネを含む)を失っている。
現在の前進スピードは2022年後半~2023年前半の陣地戦(m単位)とは比べ物にならないほど早く、今後も前進スピードが加速していくのか、消耗に対する補充が追いつかず低下するのかは予測不可能だ。
因みにロシア軍が2024年9月30日までの1年間にハルキウ州クピャンスク地区、ルハンシク州セベロドネツク地区、ドネツク州スラビャンスク地区で前進した範囲(DEEP STATE基準)は上記の通りだ。
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※アイキャッチ画像の出典:47 окрема механізована бригада
川まで引くべきだが引かないんだろうな
オスキル川、現在、どのくらい水があるんだろう。GoogleMAPの写真だと細い川。昔はもっと太かったようだ。
季節なのか。それとも堰を壊したのか。
クピャンスク方面・トレツク周辺など、ジワジワ動くにとどまっていますが、消耗戦が続いたためどこかで決壊するリスクを常に抱えています。
ウクライナ軍が、南ドネツクで兵員不足になっているのを見れば、東部戦線は濃淡はあれど戦力不足が厳しいと思います。
クルスク攻勢のために、ウクライナ軍の戦略予備・正規軍が吸収されたのは、致命的に痛かったですね。
みなさんよく,クルスク攻勢のために戦力を割いたのでドネツク戦線が厳しくなったとおっしゃるのですが,どの程度厳しくなったのかを定量的に分析した記事などってあるのでしょうか?
クルスクがあろうとなかろうと,ドネツク戦線の推移は誤差と呼べる範囲なのでは?
分析サイトは存じませんが、クルスクに投入した戦力が西側装備ということで精鋭かつ高練度部隊部隊であるということから、その戦力と様々な兵站物品を東の防衛にあてれば、ロシアを押し留めれて、もしかしたら外交においてウクライナが僅かでも主導権を持つ停戦交渉を始めれた【かも】しれません。
それを踏まえると、結果的に、クルスクに投入しなければ東部戦線、南部戦線は今よりはマシになったのではないでしょうか?
高練度かつ良装備の部隊がいるかいないかは誤差とはいえないかと
西側装備ですが、虎の子の残りも、クルスク戦線に投入しているようですね。
レオパルト2A6のような部隊は、替えが効かないですから、仰るように東部防衛に使えていればなと思ってしまいます…。
>ウクライナ軍の指揮官たちが残り数少ないStrv122やレオパルト2A6をクルスク州で危険にさらすのをいとわないことは、彼らがクルスク侵攻を重視していることの表れだ。
(2024.10.03 ウクライナ軍、欧州製の貴重な高性能戦車をクルスク州に投入 東部ブフレダルは失陥 Forbes Japan)
実際にクルスクに投入した部隊を東部戦線に投入出来ない以上定量的に図れるわけないじゃないですか。
分かってて言ってらっしゃるでしょ。
東部の人員不足の問題は解消されていない、クルスク投入後からkm単位の進行が当たり前になってきた、突出部からのポケットが多数見られるようになってきた状況から考えれば、クルスクに投入した兵士が居れば補えたのではないかと考えるのは自然のことかと。
あなたのおっしゃる誤差だとしましょう。
しかしクルスクに投入されたウクライナ軍は最低一万で概ね二万、あるいはそれ以上です。後詰めを含めると更に多いでしょう。
だが、それを東部戦線などの支援に使ったとしても誤差ならばお話になら無いくらいにウクライナ軍は弱いと言うだけです。
岩田将軍が、Youtubeで仰っていたのをまとめた、8月の段階のコメントです。
6月~7月頃にかけて、ウクライナ軍に不自然なローテーションがあると指摘されていましたが、クルスク攻勢のための引き抜きいた部隊もいるという報道は後程ポロポロとでていますね。
防衛側(ウクライナ)の視点で、定量的にという観点は仰る通り重要なのですが、定量的に分析したうえで引き抜いたのか?という方が適切になるのかなと。
例えば、6月頃の前線はオチェレティネ付近で南ドネツクの前線推移は小さかったですが、ローテーション不足が既に指摘されていたからです。
(前編1:00~)兵数 18000人(8個旅団+特殊部隊)、2個砲兵旅団
(前編7:20~)タイムスケジュール
6月 欺瞞報道
初夏 ロシア部隊配置などの情報収集・迅速な攻撃可能部隊の編制
2週間前 ロシア国境検問所システムの破壊
数日前 ロシアとの国境地域(スムイ州)で訓練
3日前 指揮官に命令下達
前日 兵士に命令
6日 ロシア領クルスク州に1000人規模の越境攻撃
(前編31:30~)クルスク戦線 戦車・装甲車両の損失推移
13日時点 ウクライナ軍-29 ロシア軍-22
15日時点 ウクライナ軍-51 ロシア軍-27
20日時点 ウクライナ軍-65 ロシア軍-40
(2024.08.22【岩田清文×小泉悠 軍事解析】 ウクライナ越境攻撃 “奇襲作戦”巧妙なシナリオ 2024/8/21放送<前編><後編> Youtube)
(2024.08.22 クルスク方面の戦い、ウクライナ軍がスジャ郊外とコレネヴォの南で前進 航空万能論)
(2024.06.14 侵攻841日目、ロシア軍がアウディーイウカ方面でノヴォポクロフケを占領 航空万能論)
ロシア軍(国防省)の発表によれば、9月末時点でクルスク州内に侵入中であったウクライナ軍部隊は、少なくとも以下を含んでいたそうです。
機械化旅団3個(第21、22、115)、
戦車旅団1個(第17)、
空挺旅団2個(第82、95)、
国家警備旅団1個(第1)、
海兵旅団1個(第36)、
地域守備旅団1個(第103)。
情報ありがとうございます。
精鋭旅団が、複数含まれていますね。
敵地での攻勢作戦(クルスク)ですから、損耗率は自国よりも高くなるのは当然としまして。
西側装備のクルスクでの消耗が、装甲車両=防空部隊などが、可能なのか気になっています。
欧米日は、政治情勢が不安定化してますからね…
10月3日のロシア軍(国防省)の発表では、クルスク方面に投入されたウクライナ軍部隊は、越境攻撃開始時からの約2ヶ月間で、死傷者19,550人超。
各種装甲車輌の喪失は、戦車135輌、歩兵戦闘車66輌、装甲兵員輸送車98輌、装甲戦闘車860輌。
・・・だそうです。
2ヶ月間で投入された総兵力(途中の増援と補充を含む)は、3万人を超えてるのではなかろうかと。
間違い、10月3日じゃなくて10月2日だった。
クルスクのウクライナ軍は全滅状態ということでしょうか?
まだ1万人くらいは残っているのでは。
9月末時点で少なくとも9個旅団侵入中らしいので。
初期投入戦力2万+増援補充1万に対し、損失2万が真なら、侵攻したウクライナ軍は組織的戦闘力を維持していないし(全滅状態)、とっくにクルスク州から叩き出されていますよ。
ロシア軍の戦果報告はかなり盛っていると考えるのが、まっとうな思考というものです。
相変わらず逆神やってますねー
単純な足し算引き算の結果に貴殿が合理的な説明をできないからといって、当方を巻き込むのは迷惑というものです。
クルスク州から叩き出されないために、ウクライナ軍は欧州製の貴重な高性能戦車(スウェーデン製のCV90歩兵戦闘車やStrv122戦車、ドイツ製のレオパルト2A6戦車)などをクルスク州に投入しているんですよ。
それだけウクライナ政府は、クルスク侵攻に賭けているから注力しているんです。
つまり、何を言いたいわけで?
新式装備を装備していれば、7割損失が生じても組織的戦闘能力を維持できると?
それとも、増援補充が1万どころではなくてもっと多いと?
ただ、後者の場合は「ウクライナには予備戦力が枯渇しており、クルスク侵攻のために東部戦線から引き抜くしかなかった」という前提が怪しくなりますな。
ドニエプル渡河作戦では、ウクライナ軍は「自殺任務」を延々と続行しましたし。
バフムトやアウディーウカやヴグレダルでは、「断固死守」などと命令していた訳です。「4割残ってるなら、まだ十分守れる」のような具合で、退却をなかなか許可せずに、悪足掻きを続けた。
味方の戦力の温存よりも土地の保持に固執するのが、ゼレンスキー流ですよ。
実際クルスク方面についても、ゼレンスキーは、「占領地域は長期的に保持する」と言ったので。
その想像が事実だとして、増援補充含めて3万の兵力に損失2万が生じても組織的戦闘能力を維持され、2カ月たってもクルスク州から叩き出されていない説明にはなりませんがな。
それとも精神力や死守命令でどうにかなるものなんですかね。
兵力の6割を失うということは全滅認定だと思いますよ。
2万人の死傷者を野ざらしにする のならまだ1万人は残っていると言うのでしょうが、負傷者の救護や戦死者の回収等1万人で手一杯では?
約2ヶ月で約2万人の死傷者なら、1日平均だと約300人です。
仮に5個旅団を投入しているなら、1個旅団1日平均で60人。旅団の数がより多ければ、より少ない人数に。
この程度では、死傷者を後方に移送することが全く不可能、ということにはならないのでは。
8月下旬と9月末のロシア軍発表情報を合わせて見れば、ウクライナ軍侵攻部隊は少なくとも延べ12個旅団。1個旅団の初期兵力を2千人と仮定すれば、12個では2万4千人。
補充を6千人(1日平均100人)と仮定すれば、初期兵力との合計で3万人。
ロシア軍の発表に基づけば、死傷者を差し引いて残存兵力1万人。
投入兵力の6割を失えば、普通は全滅に等しいとみなされるでしょう。でも、ウクライナ軍は普通じゃないですよね。平然と任務続行を命令するのでは。
ウクライナ軍のクルスク越境攻撃のピークは、8月下旬、8月25日辺りだったようです。
8月25日のロシア軍の発表では、クルスク州内に侵入中のウクライナ軍部隊は、少なくとも以下を含んでいました。
機械化旅団2個(第22、61)、
空挺旅団2個(第80、82)、
国家警備旅団1個(第1)、
保安旅団1個(第1004)。
同じく8月25日のロシア軍の発表では、クルスク侵攻部隊の累積死傷者は5,800人超、と。
壊滅的ではありますね。
いえまあ一部はポクロウシクの前線に戻ってるのも含めて一万の多くは普通に転換されただけかと思います。
それでも大きな成果のないまま、前線精鋭が非効率な配置転換しているのも、クルスク侵攻はかなり悪手という証明でしょう。
作戦・戦術レベルで言えば、クルスク越境攻撃をやめて東部戦線を補強していたならば、トレツク・
ニューヨーク方面、ポクロフスク方面で、ロシア軍の前進をスピードダウンさせることは可能だったかもしれません。
戦略レベルで言えば、クルスク越境攻撃によって、ウクライナ軍の劣勢の度合いが悪化したけれども、その悪化は誤差の範囲と言えなくもないかなあ・・・。
最終的に米は米の兵器によるロシア領攻撃を許可しなかったものの、欧州組は結構振り切れたうえウクライナ兵器の欧州生産の話も出てるらしいから、それらが軌道にのるかどうかで戦略レベルでの成功か失敗か決まりそう
ロシアだけは国内軍事拠点を攻撃されない状態で消耗戦続けて勝ちのこれるわけがない(要素的にはロシア側に止めるインセンティブがないのが大きい」)から、その非対称な関係をどこかで崩さないといけないというのはわかるんだけどね
なんというか狭間の国としてロシア・西側両方の足元をみて踏み込まないといけないウクライナが不憫
>ロシアだけは国内軍事拠点を攻撃されない状態で消耗戦続けて勝ちのこれるわけがない(要素的にはロシア側に止めるインセンティブがないのが大きい」)から、その非対称な関係をどこかで崩さないといけないというのはわかるんだけどね
ロシアもウクライナに入ってくる武器弾薬の供給源を攻撃できないのだから非対称ってわけじゃない。
これは結構重要なウクライナ有利の非対称ですね。
ウクライナはロシアの後方弾薬庫を攻撃できますが、ウクライナの後方弾薬庫であるNATOは攻撃できないロシア。攻撃されない管制レーダー基などを含めてウクライナ側の特殊な有利条件は見逃されがちです。
日本のような後方に味方がほとんどいない地域では発揮できない条件ですね。
ルーマニアの海岸に巨大レーダーを設置して黒海を見張ってるって話があったな。この手の支援も考えると東部戦線で戦うのがロシア有利になるんだろうなと。
ロシアの後方弾薬庫が破壊されたのは今年のQ3からだし後方の空港や燃料拠点なども同じく
地図を見れば明らかなように、ロシアによるウクライナの占領地しか攻撃できないのに全土が攻撃対象のウクライナ、占領地から一歩出れば攻撃されない安息地があるという状況はロシア有利としか言いようがないでしょ
説明理解されてます?それともウクライナの無敵な部分を認めたくないのかな。
供給源とは書いたけど集積場も含むなんだからウクライナ有利なわけないでしょ
NATOによる地上・空中からのレーダーにしてもウクライナの西半分しかカバーできてないのにロシア有利とは
「供給源」なんて書いてないじゃん
自分が書いてるのは「国内軍事拠点」
そもそも遠い国からも兵器と資金を常識度外視で貰ってる時点で物凄く優遇されてる。西側から文字通り掻き集めて倉庫が空くほど兵器を貰ってるというのはウクライナの国力からすると百年分ぐらいの価値がある。そしてその優遇の側面で使用制限がかかってるだけだよ。
金物を大手を振って横領しているのが横行してるのが憎々しいが。
使用制限の結果、「ウクライナはロシア領を攻撃できない」のに対して「ロシアはウクライナ国内を制限なく攻撃できる」
これを非対称というのでは?
なんでNATOを持ち出してウクライナ側の制限を無視するのか不思議
支援してもらった兵器の使用制限の話をしているわけで、ロシアもウクライナも自国製造の兵器は使用制限なく使える。その点では公平。
自分は支援してもらった兵器の使用制限の話はしてないかな
ウクライナは自由に攻撃されてるのにロシアには攻撃できないっていう状況が不公平って言ってるので(ツリーで自分が書きだしたことではないけど)
それに自分で作れば攻撃できるるんだから公平なんて言ったら、対テロやらの非対称戦だって公平な対称戦ってことになる。だから結果として片方だけが攻撃できるなら「非対称」になると思うけど?
ウクライナGDP20兆円くらいで、四国と大して変わらないGDPなんですよね。
NATO基準のGDP2%で考えれば、(安全保障環境がよければ)平時4000億円くらいの軍事費の小国ですから、仰る通り凄まじく優遇されています。
(日本などが資金使途に縛りをかけて)ウクライナが文句を言っていますが、国家予算から年金・公務員給与を減らせる分、軍事費にその分注げるようになっていますからね。
ウクライナ国内の増税を遅らせて、(日本など)海外にもっと金を寄こせと言ってるのは、増税してからの話しで図々しい国だなと見ています(外交と言えばそれまでですが)。
戦時中ウクライナ人が増税に抵抗するのがまともだとすれば、日本人は増税・負担増を簡単に受けれ入れて、日本人として甘いな(お人好し)と反省してしまいます。
いくつか要因がございまして、定量的ではございませんがロシア軍が攻勢を早められた要因は推測できます。
1.戦略予備と姿の見えない精鋭部隊のクルスク動員→東部前線、特に突出部となっていたポクロウシク方面が比較的安全に
2.精鋭捕虜の確保→推測だが、多少のウクライナ軍内部情報が露わになったか
3.大規模軍のクルスク引き付け→引き伸ばされたウクライナ軍を国内軍など非前線戦力で抑制
4.東部ウクライナ軍の士気低下
などなど
ウクライナ軍が得られるものがなかったとは言いませんが、失ったものは明らかにそれより多かった…おおかたTatarigami₋UA氏やその他ウクライナ派が作戦直後に判断ミスを嘆いた通りの結果かと。
攻められっぱなしの閉塞感の打破と反攻能力があることを示すためにクルスクに侵攻したこと自体は意味があると思います
しかし攻め込んだあとの具体的プランがない
もしくはあっても原発奪取のように事実上達成不可なものであった場合は速やかに撤退するべきでしたよね
さすれば凱旋の体を保てますしまたいつでもロシア国境を脅かせるのだぞという脅しにもなります
しかしなまじ居座ってしまったばっかりにウクライナ軍SSRがロシア軍コモンに拘束されるという分の悪い交換レートになってしまっているのですからウクライナ軍にとっては頭の痛い所でしょうね…
ツクリネを半包囲して陥落させてからセリダブを仕上げるんでしょうね。う~ん、進行が速い
オスキル川東岸は主にウクライナ系ブロガーから「ウクライナ軍が撃退した」系の話はよく出てくるのですが、ジリジリとロシア軍が前進しているので、結局は数と火力に押し負けてるのだろうとしか思えません
どんどんと崩れていく…
アウディーウカから先の方面は、いわゆる精鋭部隊と主力部隊が展開してる感じですが。
あまり注目度や重要度で劣る他の戦線は、度々本土から来たっぽい「昔ながらのロシア部隊」がやってきて。相変わらずの装甲車だけの突撃>ドローンやATMで壊滅、をやらかしてますね。
ただ、そうやってマヌケが目の前で淘汰されて死んでいく凄惨な光景を目の当たりにして、残りの部隊が急速にこの新しい戦場のルールに適応していくというパターンが繰り返されているように見えます。
目の前のロシア兵100人を殺す時,それを見ている残りのロシア兵500人が危機感によってレベルアップをする、みたいな構図ですね。
死なないと覚えないのがロシア軍の特徴ですが、着実に死んで覚えていくというのもまたロシア軍らしさではありますね。
でも、そういう傾向はどちかというと、ウクライナ軍のほうに強かったかもしれませんよ。
ロシアの方は本土から連れてくるにしても、契約兵ですから募集や契約金にお金がかるし、損失率が大きいと応募も減ります。
それに対して、今までウクライナ軍は、動員して兵士を贅沢に使ってきましたね。特に補充兵の新兵とかは。
ウクライナが残機渋め設定のSTGやってるのにロシアはダークソウルズやってんだもんなあ。
セリダブも捨て難いですが、ツクリネから南西に進んで、カホフカ貯水池あたりまで落とせれば、ロシア軍にとってはかなり面白い配置になる。
下手に市街戦して、ポクロウシクの街を壊し、兵士が死ぬよりも。ウクライナ軍を包囲殲滅するほうを優先する手もありかな。
ヴフレダールから撤退、そして東部戦線の都市はあちこちで陥落の危機。さらにオスキル川東岸では今後部隊包囲の可能性。ウクライナ軍の司令官たちの胃がやばそうです…
戦場で麻薬が流行る理由が分かる気がするわ。ウクライナに限らず。
オスキル川への突進を許してるのも、トレツク市街地を中心部まで取られたのも、ポクロウシク正面を詰められてセリダブが包囲されそうなのも、ヴフレダールが陥落してもなお進軍が止まらないのも、全て「戦える兵士がクルスクでキャンプして遊んでるからなんです!」
9月で攻勢限界説は完全に外れたな。
弾薬庫破壊の影響もなさそう。
今出てる予想は泥濘に入るまでのラストスパートだから、それまで耐えたら安定するという説だがどうなるかね。
>弾薬庫破壊の影響もなさそう
いやどう考えても影響あるだろ。動き鈍くなってんだから
>動き鈍くなってんだから
鈍くなってるとは思えんが
まともに弾薬生産もせず、残った弾薬を野ざらしにしてた状態で破壊されてたなら影響は出るだろうけど
輸入含め生産してるのは当然なんだから
たかが3箇所とか4箇所やられた程度で影響出るようなら、とっくに前線はキツくなってるはずなんですがね。
ウクライナ東部の大地は5月10月は泥になりますな
ここの管理人さんの戦況図見ても、昨年も一昨年も
郊外部の戦闘はほとんどなくなっていることから、
気候的な要因で10月は動きがなくなる可能性が高い
ただロシアが既に市街地に取り付いている、トレツク、
ヒルニク、セリダブあたりはロシアが前進を続けるでしょう
そして11月から再びロシアの大攻勢が始まる、と予想
理由は、軍事的にも政治的にもウクライナが反撃できる要因
が何ひとつないからです
ウクライナ軍も泥濘に入る前に舗装路のない平原部にいる部隊は戦線整理しないと補給も撤退も難しくなるような気がする。
あと悪天候でドローンが飛べなくなると防御側攻撃側どちらが有利になるんだろうね。
泥濘中もロシア軍が攻勢継続の意思があるかどうかはBTR-50が出現するかどうかがある種のリトマス紙になるでしょうね
1950年代採用の超旧式車両ながら装軌式かつ非常に軽量な事から泥濘地での走破性が高くバフムート戦でもアウディーイウカ戦でも泥濘期限定で投入がされていました
こいつの撃破報告が出てくるようなら当然、泥濘相応に進撃速度は低下すれど防衛側のウクライナ軍は冬になるまでノンストップで圧力を受け続け立て直す暇も無いかもしれません
いや、弾薬庫破壊の影響は必ず出ているはずです。
年間生産量の3割を失ったんですから、当面数ヶ月以上は使用量を3割減らさないと回復出来ません。
ただ。
火力投射量で1:10の差がついてる時に、これが1:7に減ったからどうにかなるかというと、、、
これがウクライナの辛いところですね。旧日本帝国軍もとても辛かったので、ちょっと気の毒になりますね。
ウクライナのハウリリューク第一国防次官は1日、戦場におけるウクライナとロシアの榴弾砲砲撃比率は現在1:3だと発言している。
戦場のウクライナとロシアの砲撃比率は1:3=宇国防次官
ウクルインフォルム 01.10.2024 12:42
他国内情はほとんど予想ですか無いのですが、文章全体が景気の良い作者以外では多少の影響が見込まれる。程度の表現に収まっていますね。
余裕があれば押したかった戦線を維持のままに変更ぐらいの影響はあるでしょうね。
ヴフレダール改めウグレダルから一体何人のウクライナ兵が撤退できたのかは分からないけど、もう逃げ場が無くなってきている様な気がしてならない。
ある部隊では300名中生存者30名と隊長が匿名で言ってるよ。
その部隊は9割が殲滅、もしくは降伏なのか……。アウディエフカの時の様な状況になっている可能性があるという事ですね。
ロシア軍の動きで気になる所はドローンの質・量の問題ぐらいかなあ。個人的にはランセットの使用量が減ってるのでは?との疑問があるが。色々思うに制裁はやはり効いてるのだろう細かい電子パーツを大量調達するのに苦心すれば神風ドローンの運用量を減らすしかない。
ただ空爆差がね。
ロシアのドローンに関して言えば、巡航ミサイル代わりのシャヘドドローンの使用量は9月から激増しています。
8月までの平均(400-500機/月)のおよそ3倍(1300機/月)です。
10月も1日、2日は30数機でしたが、昨夜は100機以上が使用されました(月間1500機ペース)。
もちろん、ドローンの種類や目的が違うので単純な比較はできませんが、少なくともシャヘドドローンは大増産に入ったようです。
FPVドローンはウクライナが官民あげて全力で生産してるのに対して、ロシアは現場の要求にも関わらず軍が消極的だというのをミリブロガーが言ってたように記憶する。
それでも互角ぐらいに作ってるみたいだけど、本気出せば砲弾差くらいに優位に立てそうとは思うんだよね。
将軍たちが消極的なのは金が既存の軍事企業でなくベンチャーに落ちるからなのかな。
今回の年次マップかなり良いわ
クピャンシクからベレストベ、テルニー、リマンまで1枚なのが助かる
二年前河で防衛ラインをしかずにクピャンスク放棄してさらに向こうまで引いたのは疑問だったのだけど、
補給困難な状況に相手を追い込んで消耗戦させるつもりだったのかな?
さすがに再度取り返すならそのほうが損耗するでしょうしその目論見ではないと思いますが。
かと言って私もあの戦線整理の意図はあまり掴めておりませんので代案はないですね…
一応私見を書いてみましたが、長くなったのでやめますw
代わりに要点だけ、
・ウクライナ側の反抗作戦は失敗する前であり、ワグネルがまだ頑張っていた頃。
・ロシアの国際的立場は非常に弱く、戦場で勝っても戦略的勝利が獲得できない状況だった。
こうなる前と現在は違います。
今のロシアは「戦術的勝利が戦略的勝利に直結する状態」です。つまりぶっちゃけた話「全部倒せばよいのだ!」が今です。そういう訳でアウディーイウカも陥落させましたし、ウプレダルも落ちました。
今の状況ではクピャンスクを放棄する意味はありませんが、以前は戦線を縮小して状況が変わるまで戦争を引き延ばす必要があったという事だと思うのです。主にロシアというよりもプーチン政権の都合でしょうけどね。
ホグロウシク方面でE-50開通前にセリベドやノヴォホロフロディウカの北に手を出した北部と
若干遅まきながらカリブリカを落としてE-50を開通させた南部の部隊で侵攻具合に差が出てる気がします。
ノホロディウカを数日で落としたあたりは凄かったんですけど、やっぱり気が逸ってたんでしょうか?
ウクライナスクを落とすのに迂回して南から回り込んだあたり、南部の部隊は戦術の違いも若干秀でてる感じがしますが
それとも単純にロシア軍の主力がそちらに集まってるだけでしょうか?
ウクライナのクルスク侵攻により、ロシアは「横っ面をレオ2の団体にひっぱたかれたらどうしよう」と気にする必要がなくなりました
おかげで作戦会議はずっと楽になりますし、築城も目の前の敵にのみ対応した簡素なものでよくなり、もしもの備えをしなくてよくなれば兵站負荷も減ります
「クルスク侵攻が無くてもじり貧だった」と擁護の声も多いですが、実際のところクルスクが無ければロシア軍の進軍はずっと遅かったでしょうし、クピャンスクに突出されることもなかったでしょう