DEEP STATEは「ロシア軍がハルキウ州クピャンスク方面とドネツク州ポクロウシク・ディミトロフ方面で前進した」と報告し、ロシア軍がディミトロフに進むための最終関門=ムイコラフカ、クラスヌイ・ヤル、クルティ・ヤルを突破したため「同都市は近い内に直接的な圧力をうける」と指摘した。
参考:Мапу оновлено!
参考:Противник окупував три населені пункти в районі міста Мирноград — Миколаївку, Красний Яр, Крутий Яр
参考:Наступление на Липцы, ВС РФ в Петропавловке, контроль фронта под Северском — сводка за 10 октября
シンキフカ周辺の防衛ラインは南に後退していると解釈するのが妥当なところだろう
DEEP STATEはハルキウ州クピャンスク方面について「ロシア軍がミャソジャリフカを占領した」と報告、これによりロシア軍の前進を1年以上も阻止してきた渓谷ライン(ステルマキフカ~ミャソジャリフカ~アンドリエウカ)が崩壊し、ここからオスキル川までの広大な農地には防衛拠点として活用できる規模の集落がないため、どれだけ野外陣地の構築や強化が進んでいるかが焦点になってくるだろう。
さらにRYBARは「ロシア軍がペトロパブリフカ集落に侵入した」と報告し、ロシア軍支配地域をシンキフカからペトロパブリフカ集落の北郊外まで広げたが、この評価はウクライナ軍がペトロパブリフカ集落=Ⓐに侵入したロシア軍兵士を攻撃して捕虜にした様子に基づいたものだと思われ、ロシア軍がペトロパブリフカ集落に足場を保持しているというのは過剰評価かもしれない。
但し、Ⓐの視覚的証拠は「ウクライナ軍がシンキフカ周辺からペトロパブリフカ北郊外までの範囲を完全に支配してしない」と強く示唆しており、クピャンスク東地区へのロシア軍接近を阻んできたシンキフカ周辺の防衛ラインは南に後退していると解釈するのが妥当なところだろう。
DEEP STATEはドネツク州ポクロウシク・ディミトロフ方面について「ロシア軍がムイコラフカ、クラスヌイ・ヤル、クルティ・ヤルを占領した」と報告し「ロシア軍がディミトロフに進むための最終関門を突破したため同都市は近い内に直接的な圧力をうける」と予想し、この方面の守りと将来の展開について
“事前に構築された陣地や要塞の中には準備が不十分なもの、本当に馬鹿げた場所に建設されたものもあり、ロシア軍の前進阻止は主に勇敢な兵士の肩にかかっている。敵がどのような戦力やリソースをディミトロフに投入してくるかは時間が経てば分かると思うが、歩兵や車輌に加えて大砲、迫撃砲、航空機の大量投入が予想され、これまでに達成した成功を拡大するため新たな予備戦力を持ってくるかもしれない”
因みにDEEP STATEはドネツク州ニューヨーク方面についても「ロシア軍がニューヨーク西郊外で前進した」と、RYBARもザポリージャ州カミアンスケ方面について「ロシア軍がカミアンスケ北岸地区に足場を築いた」と報告しているが、他に比べればかすり傷程度の内容だ。
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※アイキャッチ画像の出典:93-тя ОМБр Холодний Яр
ロシア軍の前進阻止は主に勇敢な兵士の肩にかかっている。とのことでこいつはなかなか難易度高いですね、要は気合いでなんとかしろということか。
消耗比率やロシア兵毎日1000人死傷とはとても思えない戦況だけど、真実は永遠に不明だと思うので戦況眺めてる限りでは西側発表の数値はプロパガンダ以下の戯言ということの可能性が極めて高いと言わざるを得ない。
兵士の士気や奮戦はもちろん大事なファクターの1つではあるが、より優先すべき戦略や兵站を疎かにしたままでは実に危うい。最悪の場合、「必勝の信念」に全ベットして案の定負けた国のように80年も属国に甘んじることになる。
某国は負けた相手がほとんど国力を損耗しておらずイケイケの絶好調だったのが幸いでしたが、今のロシアに従属する羽目になると悲惨ですね
いや、逆にロシアに対抗したEU各国に苛烈な攻撃が始まると思われる。
難民爆弾とか移民ミサイルとか強力な武器がある。
テロが冗談抜きで心配される
イギリス国防省はかなりやっちゃっている感じですね。
もうウクライナに勝機は無いですがロシア軍が損害を無視した圧倒的物量で湧いてくるみたいな状況は想定外で仕方ないねって事にしたいんでしょうね。
事実とは全く異なることを報道し続けることでそれを事実の様に認知させる世論操作を継続的にしてそれがヤフコメのガンギマリの人みたいが湧いて結果が出ている。
報道の自由であっても万が一台湾侵攻(私は限りなくないと思う)あった場合、阿呆みたいな世論が湧いてきそうで日本人とは流されやすい人種なんだと。
ポクロウシク=ディミトロフ、防衛陣地の未整備は、ボグダンさんも言及していましたね。
大砲の砲身消耗も、砲撃距離が短ければ装薬を減らせますので、材料強度が長持ちします。
ポクロウシク=ディミトロフは前線に近付いてますので、泥濘期中も砲爆撃が続きながら、市街戦になるかもしれませんね。
ディミトロフが占領されてもポクロウシクほどの重要性はないから影響は少ない。と自称専門家が言い出すのが目に見えます。
そのうち、キエフに比べれば戦略的価値は無いに等しくピュロスの勝利にすぎない。などど言い出さないかと考えてしまう
クルスクもダメだし
総崩れですね
これほどの規模の都市の市街地戦となれば一朝一夜で終わる事はまずありえないので近いうちにディミトロフにロシア軍が取り付く事があっても年中に陥落する事はないと思われます
まぁポクロウシクの交通ハブとしての機能を失わせるなら隣接都市で市街地戦が始まった時点で十分ですけれど…
直接占領しなくても砲撃圏内に入るだけで補給ハブとしての機能はガタ落ちですしね
ムイコラフカ、クラスヌイ・ヤル、クルティ・ヤルを制圧した
ので、今年中にロシアはディミトロフに取りつき市街戦は
始まるでしょう。おっしゃる通り、クリアリングに時間が
かかるので、制圧は年明けくらいでしょうか
ロシアは圧倒的な戦力差にも関わらず、とにかく慎重に駒を
進めるのでウクライナは打つ手がない、、、
一部の無能司令官のやらかしでは戦況は覆らないですな
>事前に構築された陣地や要塞の中には準備が不十分なもの、本当に馬鹿げた場所に建設されたものもあり
相変わらず、ウクライナは塹壕陣地や防衛設備の未整備問題が解決できていない模様。
アウディーイウカでの失敗が次に生かされないのでは、同じように落とされるだけだろう。
同じソ連軍の末裔でありながらこうも築城能力に差が出ているのが不思議ですね
ウクライナは、ソ連崩壊後にガンガン売ったという事を、コメント欄で教えて頂きました。
日本もそうなのですが、建設機械は、部品単位で値段がつくんですよね。
ソ連崩壊後はロシアよりもよほど無節操に紛争地や独裁国家に武器を横流ししたり、軍事技術を投売りしていたのは有名な話。特に中国・北朝鮮・イラン・パキスタンあたりが上客。
紛争地でもロシアが支援する側の敵対勢力にも支援していたから(大抵は欧米と被る)
ソ連の遺産を食い潰してたんですよね。
後はウクライナってロシアみたいに従わないオリガルヒは潰すとかやってないから、オリガルヒの影響力が未だ根強いというのも。
まあ、北朝鮮はウクライナから得た技術やらで作ったミサイルをロシアに売って、それでウクライナに物理的にお返ししてる状況は凄いとは思いますが。
プーチンが改革断行しないまま30年経ってしまったロシアがまんま今のウクライナでもあるので
ウクライナの歴史を見れば、あまりいい印象がないんですよね…
日本の税金を、数兆円単位で渡して、岸田元首相が勲章もらって喜んでる動画を不思議な思いで眺めました。
日本でも、ワイドショーに流されていた人達も3年近く経って目覚めたのか、岸田元首相の勲章授与SNSが炎上してましたね。
ウクライナの戦後復興まで、マスコミの魔法が、海外各国で続くのか注目したいと思います。
自分が早期停戦すべきと考えてきた理由の1つが、世論は移ろいやすい事なんですよね…
>日本でも、ワイドショーに流されていた人達も3年近く経って目覚めたのか、岸田元首相の勲章授与SNSが炎上してましたね。
目覚めたのではなく単に自民に反発することで自己肯定感を高めていた有象無象がムカ着火ファイヤーしただけだと思います
まあ無視して良い雑音でしかないかと
ロードオブウォーに武器輸出その辺描かれてましたね
良い映画でした
ウクライナの武器輸出は、有名ですよね。
そういえば以前、ブラックマーケットについて書いたら、コメント欄で叩かれたことを思い出しました…。
アマプラ、今は見れないようなので、何らかの機会に拝見します。
あらすじなどを拝見したのですが、面白そうですね。
映画の後も、アフリカに武器送ってるみたいですね…
>ソマリア沖で前月、戦車などロシア製兵器を積載したウクライナの貨物船「MV Faina」号が海賊に乗っ取られた事件で、英国放送協会(BBC)は7日、MV Faina号の積荷目録だとする文書を公開し、同船が南スーダンに向かっていたことが明らかになったと報じた。
>この武器取引は、ウクライナ国営軍需企業とアラブ首長国連邦(UAE)の企業が、2014年に交わした南スーダン向けの1億6900万米ドルの武器調達契約の一部である。契約には、数千の機関銃、迫撃砲、対戦車ロケット弾発射器、数百万発の弾薬が含まれていた。
(2008年10月8日 海賊乗っ取りのウクライナ貨物船、積載兵器は南スーダン向け BBC報じる AFP)
(2009年2月6日 ソマリアの海賊、武器積載のウクライナ貨物船を解放 AFP)
(2017年9月26日 英国:南スーダンへ巨額の武器供給を仲介 アムネスティ)
塹壕陣地や防衛設備作るにも専門知識持った工兵と戦闘工兵車はじめとした専用の機材・設備が必要な筈だけど、今のウクライナにはどれだけ残っているの?
専門知識と経験を持った戦闘工兵をバフムトの対ワグナーの市街戦や、セベロドネツクやリシチャンシクの攻防戦で前線につぎ込みまくり、そのほとんどを喪失してしまいました。
結果,専門知識のある戦闘工兵が減りすぎて技術や知識の継承が出来なくなってしまい、各部隊の陣地構築や市街戦の準備に大きな質的劣化が起きています。
初年度にはこんなにウクライナ軍の塹壕や築城に問題が出てはいませんでしたからね。
日本軍のマリアナ沖航空戦後を彷彿とさせますね。ベテランを一定数失ってしまうと、ただ人を集めただけでは回復出来ない損害があるんです。
ディミトロフ攻略に着手する前にセリダブの包囲・陥落を優先するだろうとは思います
ロシア軍側としてはそこまで急ぐ必要性は無いのですし
それにしても、長年持ちこたえて場所がボロボロと崩れていく…
そうですね。
セリダブ・ホルニク・クラホベを片付けてから、その方面の部隊をポクロフスク・ディミトロフ方面の部隊に合流させて、ポクロフスク・ディミトロフ方面に包囲を狙って総攻撃をかける、というのが、ロシア軍にとって堅実かと思います。
少なくとも両翼包囲の形にするためにもT0504は抑える必要があるでしょうね。平押で行けるほど軟弱な都市構造はしてないです。
あるいは兵士たちを冬の瓦礫の都市で凍えさせて消耗させる目算かもですね。
先日陥落したブフレダルの部隊が2年間ローテーションがなかったように他の部隊も概ね似たような状況なんでしょうね
兵士たちをローテーションで休ませるために人員が必要とザルジニーが1年くらい前に要求していたことを思い出しました
この戦争、ウクライナ側から兵士の勇敢さにかかっているとか英雄的な戦い云々といった言い回しが出てきて何とかなった試しが無いですからね…
現実は無情である
そろそろポクロウシク方面に大統領が激励に来る頃かもしれませんね。
アウディーイウカの前例のお陰で親露派から吉兆扱いされていて若干面白いですが。
数日前にクルスクに激励に来ていて、今日速攻でクルスクの戦線が崩壊してますからね。まさに勝利の使者ですよ。
将来、色々なシミュレーションゲームにも特殊効果ユニットとして実装されるかもしれませんね。
あの大統領と会った首相とか殆ど変わる感じなのも凄いような?
朝鮮戦争では日本は特需に沸きましたが、ウクライナ侵攻では各国の景気が良くなった話聞きませんからね…
他国への支援にかまけて自国を疎かにするようでは評判落ちて選挙負けるのも必然
支援の方式が違うのか、修正資本主義時代と新自由主義時代で経済体制が違うのが影響しているのか
ロシアは空前の好景気で、インフレ率を大きく超える所得の伸びが起きてしまい。
今やモスクワの市民生活水準は日本を軽く超えていて西側先進国と同等、平均的労働者がみんな車と家を買えるので住宅建築大ブーム&車は納車に2年待ち、だそうで。
あと、北朝鮮も空前の好景気だそうです。
羨ましいな
日本の一般向け消費なんて死んでるぞ
街がなんか貧乏くさいんよね
NHKBSで古代に滅んだポンペイの観光ガイドみたいなのやってたんですが、大いに繁栄したその時代でも人口は2万人程度だったらしいです。
ローマの富がポンペイに集中してたとか、経済が地域で回ってたとかいろんな物の見方があると思いますが、日本人の豊かさの指標は他国との相対的な評価に偏りすぎてる気がします。
「現状維持は衰退と同義である」とか福沢諭吉とか渋沢栄一の明治の偉人たちの言葉もわかるんですが、逆にその「発展し続けなければならない」という根本的な思想が資本主義の弱点のように思えています。
あのブータンですら情報鎖国を解除した結果幸福度95位とかだよ
今の情報社会で他国と比較しないのは独裁国家でもないと不可能
日本は戦後まもなくで軍需産業だけはすぐに戻せたのがあります。
散々西側も報道してましたが、西側は利益を出すために過剰な生産設備を捨てて多機能にして単価を上げてきた代償ですね。
とはいえ米仏の軍需産業はそれでも肥えてるほうです。それでもロシアの在庫と生産力におとり、さらには国単位で見たときに、先物系の打撃によってコロナ禍で膨れたバブルが少し破裂し疲弊しました。
結局、OPEC+と穀物・肥料を筆頭にしてロシアのさんqの原料に対する影響力を、西側のインテリが愚かにも過小評価していたということですね。
校正途中送信失礼
*西側は利益を出すために過剰な生産設備を捨てて多機能にして単価を上げてきた代償ですね
西側は利益を出すために過剰となった生産設備を捨てて、多機能にして単価を上げてきた代償で特需にもならないこの状況です。
*ロシアのさんqの原料に対する影響力
産業の原料に対するロシアの影響力
イエスマン·シルスキーは何をしているのかね。
10/3ロイターにドネツクに赴いて防衛に必要な指示をしたと出ていたが、全ての戦線が一方的な圧迫を受け続けている。
ロシア式軍事教練しか受けていないらしいが、先生ははるかに戦術を進化させている。
ザルジニーは英国で亡命政府樹立の準備をするしかなくなりそう。
私はdeepstateとrybarの戦況図はこんな感じで見ています。
deepstate的には取られると非常にマズイポイントは、しつこく攻撃を加えて取り返つもりなのでロシア支配地域にはしない。
視覚証拠が揃ったり、前線部隊の再編があれば諦めて更新します。
rybar的には前進してロシア兵が居座ってる感じがしたら支配地域にしときます。
ウクライナ軍から攻撃を受けてて完全な支配地域になってなくても諦めるまで居座るので変更しません。
むしろ全滅しててもどうせ取るので支配地域から変更しません。
明らかにダメな感じだったら後退させます。
ISWもこんな感じで両者の言い分を大体で汲み上げて、ダメっぽいとこはダメなんじゃね?って雰囲気でやってる気がします。