ウクライナ戦況

ゼレンスキー大統領、クルスク侵攻がロシア軍のスームィ侵攻を阻止した

ゼレンスキー大統領は独立記念日を祝う演説の中で「クルスク侵攻はスームィ州の一部包囲と州都スームィを占領するロシアの計画を阻止した」「この作戦は交渉材料の獲得目的ではない」「プーチンという人物の実像をあらわにするという目的もある」と述べた。

参考:Зеленський: Операція в Курській області запобігла спробам окупувати Суми
参考:Не карта для переговорів. Зеленський назвав задачі операції в Курській області
参考:As Ukraine Pushes Into Russia, Its Next Steps Are Unclear

ポクロフスクやトレツクが陥落するとプーチン大統領に対する批判が跳ね返って来る可能性も

ゼレンスキー大統領は独立記念日を祝う演説を24日に行い、この中でクルスク侵攻作戦の成果について「全てを話ことは出来ない」と前置きした上で「捕虜交換のため対価を補充出来たことは重要だ」「ロシアが目論んでいたスームィ占領を予防的攻撃で阻止した」と述べた。

出典:President of Ukraine

“クルスク侵攻作戦は幾つかの成果を挙げているが全てを話すことは出来ない。まず捕虜交換のため対価を補充できたことはオープンに話すことが出来る。これは本当にポジティブなことだ。さらに予防的攻撃によって北方におけるロシア軍の作戦を阻止することに成功した。我々はスームィ州の一部包囲と州都スームィの占領計画を阻止した”

“この作戦の目的にはプーチンという人物の実像をあらわにするという目的もある。彼にとってウクライナ領の占領地と住民保護のどちらに価値を見出しているのか社会に示すためで、私がパートナーに話していたことが現実に証明されたことを嬉しく思う。彼は占領地の保持だけに執着し、自国民を守る方法について考えておらず自国の村々を爆撃しているだけだ。そのためロシア国民はこの悪魔を信じていたことにショックを受けている。彼が社会に見せている素顔を理解してほしい”

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

因みにゼレンスキー大統領は「クルスクで占領した領土が和平交渉の際の材料になる」という見方についても「ある人はクルスク侵攻を対話のための材料と言うが、これは交渉材料ではない」と述べ、クルスク侵攻作戦には「公表されている以上の目的がある」と付け加えている。

まだ状況が流動的なのでクルスク侵攻作戦に何らかの評価を下せる状況にないが、New York Timesは23日の記事の中で興味深い内容に言及している。

出典:Президент России

“米当局者は「クルスクでの作戦は入念に準備されたものだったが、当初目的を遥かに越えて成功し、現在はロシアの一貫性のない作戦指揮や対応の遅さに付け込んで場当たり的な戦略を採用している」と、在欧州陸軍司令官のホッジス氏も「ロシアの非効率な指揮統制構造がウクライナに成功をもたらす一因になった」「ウクライナでの軍事作戦は参謀本部が指揮を執っているものの、クルスク州の対応は連邦保安庁が責任を負っている」「両者の対立はワグネルの反乱で浮き彫りになり、参謀本部が連邦保安庁を助けるため迅速に戦力を用立てるとは考えにくい」と指摘”

“一方でウクライナ軍はクルスクの占領地で縦深防御に必要な塹壕や地雷原の準備を始めておらず、米当局者やアナリストらは「ウクライナが長期に渡ってクルスクの占領地を保持するとは思えない」「占領地が広がれば広がるほど侵攻した約1万人のウクライナ軍にとって問題が大きくなる」と指摘したが、国防総省の高官は「要塞建設の遅れだけでウクライナがクルスクの占領地を保持するつもりがないとは言えない」「緩衝地帯を構築するためロシア領の奥深くに防衛陣地を建設して占領地の拡張を試みるかもしれない」と述べた”

出典:管理人作成(クリックで拡大可能)

メディア毎にクルスク侵攻の評価、今後の展開、作戦目的については様々な意見が見受けられるものの、概ね一致しているのは「ロシア軍の対応の遅さ」「2週間経ってもクルスク州の戦力はウクライナ軍を追い払うに必要な量(約5万人)から程遠い」「ロシア軍が占領地から移動させた戦力は攻勢に無関係な部隊のみ」「ロシア軍のポクロフスク方面やトレツク方面への攻勢は全く衰えていない」「クルスクでの作戦を拡大すればするほどドネツク州の状況が悪化する」という点だだろう。

実際、ポクロフスク方面から避難を余儀なくされている住民からは「東部を犠牲にしてまでロシアを攻撃する必要性が理解できない」という不満の声が登場しており、このままポクロフスクやトレツクが陥落すると「プーチンは占領地に執着し自国民の保護を疎かにしている」という指摘が「ゼレンスキーは東部地域を犠牲にしてまでクルスクに執着している」という批判に置き換わるかもしれない。

出典:Покровськ Online / Покровська МВА ポクロウシクから避難する人々

そういった意味でもクルスク侵攻はリスクが非常に大きく、この大きな賭けの結果は戦争の行方を左右するものになるだろう。

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※アイキャッチ画像の出典:President of Ukraine

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コメント

    • ar
    • 2024年 8月 25日

    あーなるほど、クルスクの州都も原発も占領できなかったからスームィに対する攻勢を防いだ事にしたいのか
    でも、こんなの普通に考えて
    ウクライナのクルスク攻勢に対処できなかったんだからスームィ攻勢の為の戦力なんて存在してなかったとわかりそうなものだが

    104
      • 無名
      • 2024年 8月 25日

      ウクライナ軍が侵攻したクルスク地域には国境警備隊と徴収兵の他にカディロフツィの部隊がいたので、スームイ州都までは狙ってなくても、国境沿いの町への襲撃は計画していたかもしれません。

      8
        • NIVEA万能論
        • 2024年 8月 25日

        国境沿いの田舎町を襲撃してどういう意味があるのかをまず考える必要がありますね。

        54
          • 無名
          • 2024年 8月 25日

          チェチェンの部隊はそれまでも時々国境沿いの町を襲撃しては「占領した。」って映像を撮影してさっさと引き返してたので、またやろうとしてたかも。
          ウクライナの侵攻部隊と鉢合わせしたのが偶然かどうかはわかりませんが。

          7
          •  
          • 2024年 8月 25日

          記事に書いてるじゃん。
          国境管理は保安庁の管轄だから参謀本部は協力に消極的だと。
          予備兵力の問題でなく指揮権の問題。
          軍は「特別軍事作戦」に忙しいから「テロ対策」は保安庁でやれということ

          29
            •  
            • 2024年 8月 25日

            しかしウクライナ軍の後方浸透に対抗するために一部の現地部隊が保安庁の指揮下に入ってるだけで軍もどんどこ空爆してますし、特に縦割り行政の弊害みたいなものは感じないんですよね
            むしろ権限の委任がスムーズに行われたことに驚いてます

            23
            • NIVEA万能論
            • 2024年 8月 25日

            「カディロフツィの部隊がスームイ州の町を襲撃する意味」に対する返信としては相当ズレているようですが…

            22
              • 無名
              • 2024年 8月 26日

              貴方ほど軍事に詳しいプロじゃなきゃ書き込みしてはいけない場所ですか?
              主がコメント欄を一時閉鎖したのもわかります。

              4
        • Easy
        • 2024年 8月 25日

        となると、あとは「その国境沿いの町は、ポクロフスクを放置して危機に陥れ。精鋭3個旅団を不利なロシア領に投入して1000人単位の兵士の損耗を引き起こし。補給の難しい敵地に拠点も要塞もないのに装甲車の大群を送りこんで秋の泥濘期まで保持させるリスクに晒すほど、そんなに大切なのか?」という疑問点を解消できるかどうか、ですね。

        53
          • 無名
          • 2024年 8月 25日

          現場兵士や一部の将校も言ってる「クルスクに侵攻したらドネツクのロシア軍は部隊を引き抜かないといけなくなって、ドネツク方面の負担が減る」を期待していたと思います。
          今のところ期待外れになってますけど。

          22
    • ななし
    • 2024年 8月 25日

    なんかもう普通に失敗してるよね…そもそもクルスクも州都と原発以外はロクな産業もない過疎農村地域だし要所や高台は抑えられてるし既に行き詰まってる感がある。なんなら東部の戦力がロシアが思ってる以上に枯渇してるってことをバラしちゃったまである

    74
      • 匿名11号
      • 2024年 8月 25日

      他戦線から回しても兵力集中がなかなか進まないことから、ロシア側の実質的な予備戦力も枯渇しかかっていることが明らかになったことは成果ですかねえ。攻勢当初は、徴集兵や追加動員で編成された部隊がたちまち戦力化されて、ウクライナ軍は叩き出されると観測される向きもあったわけですから。

      18
        • ふくちゃん
        • 2024年 8月 25日

        いつ追加動員したの?

        15
          • 匿名11号
          • 2024年 8月 25日

          してないですね。

          越境攻勢がロシア国民の危機意識を刺激して、追加動員が可能になるというロジックでしたが、そうなってないですね。

          1
            • ふくちゃん
            • 2024年 8月 26日

            前回の動員だって、動員された兵の戦力化には月〜年単位で時間がかかってた。
            「追加動員で編成された部隊がたちまち戦力化」
            なんて予想は、成立し得ないと思うが

            5
      • ロシア対ウクライナ
      • 2024年 8月 25日

      ストライカー装甲車が主力みたいだから、防衛には向かない戦力だから、余ってしまった戦力を遊軍にするより、攻勢かけただけだからな。
      ウクライナの戦力枯渇は戦っているロシア軍には元々ばれているでしょうしね。
      ロシア徴集兵や徴兵された兵も1年ぐらい自国で訓練うければ、そこそこ使える兵にはなるでしょうから、ロシアの予備兵力潰しにはなるでしょうけどね。
      ウクライナの塹壕などの鉄条網と地雷しか防衛陣地もない地域は、砲撃戦も砲隠せないからできないからある程度後方に逃がして戦うしかないでしょ。

      3
    • NIVEA万能論
    • 2024年 8月 25日

    いやいや、どう見てもスームイ州占領計画なんて初めから存在していなかったのは丸分かりなんですが…

    81
      • たむごん
      • 2024年 8月 25日

      スームィ州占領計画、仰る通りで、現状では合理性がないなと。
      ドネツク=アゾフ海沿岸=ウクライナ南部の方が、はるかに重要に感じます。

      ドネツク州占領の方が、ドネツク市周辺の経済圏安定・マリウポリ=アゾフ海の縦深確保、ウクライナ南部~クリミアへの回廊安定といった点から、圧倒的に優先度が高いだろうなと…

      20
      •     
      • 2024年 8月 25日

       それはniveaさんに軍事に関する知識と知性があるからで、一般の人にそこまで期待するのは無理。
       一般の人は納得する人多いのでは。 嘘だろと思っても口に出せる世相じゃないですし。

       いろいろと理屈を考えるのも才能ですね。軍事以外に関しては、シナリオライターは優秀なのかな。

      18
      • 信じてもらえるか
      • 2024年 8月 25日

      スームイ州占領計画なんて初めから存在していなかったのはそのとおりだけど、ハルキウに緩衝地帯を作ると攻めて来たり、その周辺に兵力を配置したりしていたから、プーチンは緩衝地帯を作るといって国境地帯を攻めることはありうると人々は思うし、ゼレンスキーの話に一定の説得力を持たせる。

      3
    • どぶろく
    • 2024年 8月 25日

    面白い面白すぎる。
    でも実際どうなんでしょうね、降伏する兵士、破壊されてる車輌、が増えてると言われてますけど、どこまで引っ張るのでしょうかね?
    それに比べて、プーチン大統領の方が冷静な対応してるような気がします。

    68
    • 2024年 8月 25日

    ウクライナ側は戦果をまとめ始めた、逆侵攻の意義を定義し始めたように見える
    ということはクルスク州での劇的な成功はこれ以上は難しいということなのかな

    40
      • ポンポコ
      • 2024年 8月 25日

      ゼレンスキーは、クルスク侵攻作戦の目的を、数日前は「緩衝地帯の設置」と発言していて、今回は「スームイ州を守るための予防的攻撃」と発言している。

      これから考えられることは、

      1、クルスク侵攻作戦の本来の目的が達成できなかったのではないか。

      2.クルスク侵攻作戦は、ゼレンスキーの主導だったのではないか。

      このクルスク侵攻の評価は、
      侵攻が始まってから、まだ2、3週間なので、まだ推測の範囲だと思う。

      今後の推移を、特に占領地の継続確保ができるかと、他の戦線に対する影響を見ていかないといけないと思う。

      26
    • 暇な人
    • 2024年 8月 25日

    普通に考えてスミィ州に攻撃を仕掛けるほどの兵力おいていればウクライナ軍は返り討ちにあってると思うのだが

    58
      • NIVEA万能論
      • 2024年 8月 25日

      というか仮にスームイ州の州都を占領できるような兵力を置いているのが予め分かっていればわざわざそこに逆侵攻をかけるような愚策はとらない訳で、もう主張が支離滅裂になってしまってますね。

      36
      • バーナーキング
      • 2024年 8月 25日

      今回のケースがそうだとは言いませんが戦史を紐解けば
      「侵攻準備中の大軍に奇襲を掛けて大戦果」なんてのは
      いくらでも見つかりますよ。
      侵攻用の戦力と防衛用の戦力は装備も編成も全然違うし
      何より防衛陣地化されてるかどうかの差が大きい。

      15
      •     
      • 2024年 8月 25日

      もうちょっと普通に考えた方がいいと思いますが…

      2
    • 現実主義者
    • 2024年 8月 25日

    ロシアはクルスク侵攻の戦略的な目的を見抜いていたのでしょう。
    そしてその目的を達成させないために取った戦術が防衛ラインを下げて無理に反攻しない選択だったと。
    一枚上手だったと思います。

    66
      • 名無し
      • 2024年 8月 25日

      スロヴィキンラインの位置取りといい、今回のいきなりかなり後背の原発の前に塹壕掘り始めたのといい、
      ロシア軍は相当土地を明け渡す前提で防衛線引き始めるのが、「戦争分かっている」感ある。
      スロヴィキンラインみたいな他国においてだけでなく、自国領土内ですら、それをし始めるのかと。

      38
        • ppp
        • 2024年 8月 25日

        初手でそんなに後ろに塹壕掘るのかってびっくりしましたね・・
        初期対応で闇雲に兵士突っ込むんじゃなくて、有利な後方に塹壕って分かっていても出来そうにない
        この地域での対処として、もともと計画されていないと無理じゃないかな

        21
    • M774A6
    • 2024年 8月 25日

    自らが作り出した罠に自ら嵌った。
    昨年末のここの記事で取り上げられたウクライナメディアによる2023年の総括です。
    反攻作戦の頓挫を筆頭に状況の悪化について、ロシアは弱いと喧伝したのをただの喧伝にとどまらず自ら信じ込んでしまいそれを前提にした計画を立ててしまったということ。
    我々はプロパガンダの自家中毒という表現を使うことも多かったです。

    同じ轍を踏まないか非常に不安にさせられます。

    59
      • メカゲラシモフ
      • 2024年 8月 25日

      ウクライナの主目的が、ロシア軍の東部戦力の引き抜きによる圧力緩和だとすれば、単に浅はかなだけで済みますが、もし住民のパニックからのプーチンの失脚を本気で狙っていたとすれば、それこそがまたしてもプロパガンダの自家中毒に陥ったと言えるでしょうね
      西側はプーチンが圧制を敷いており、ロシア国民は恐怖で支配されているという神話を流布していますが、ソ連崩壊を味わったロシア国民にとっては、プーチンは荒廃から国を立て直した英雄であり、西側こそがソ連を崩壊させた元凶という認識ですので
      アメリカ兵器を使った逆侵攻など、プーチンに自衛の大義名分を与えるだけの悪手オブ悪手です

      74
    • 温泉
    • 2024年 8月 25日

    ウクライナ側はクルスク方面の戦力が薄いことを知ってて侵攻しただろうに「スームィ地方の侵攻を阻止した」はさすがに無いでしょう。しかも現状が当初の目標より成果を上げてるなら、集めた戦力や東部で負うリスクに対してリターンが少なすぎる作戦になると思います。
    そうするとゼレンスキー大統領のコメントは「作戦は大成功した」と言うために後付けで用意したもので、なんならそのために戦果が見えるまで黙っていたのではないかとさえ思えます。

    プーチン大統領の対応への皮肉も虚しいです。貴重な予備戦力や自国の重要拠点を危険に晒しながら「ほらな、プーチンは占領地に拘ってクルスクを助けようとしないだろ。それを証明した」と言っても、リスクを負う当事者たちからしたら「だから何?」とならないでしょうか。

    まだ目的を隠しているとのことですが、仮にあったとしても、達成する前に東部や投入した部隊の状況悪化が先に来るように思えてなりません……。

    66
      • ふむ
      • 2024年 8月 25日

      論点を国民保護に持って行くなら、ウクライナはプーチンの鼻を明かすために民衆も国土も捨ててる事になりますからね…
      ポクロウシクは交通の要衝でしょうに

      26
    • ふむ
    • 2024年 8月 25日

    うーむ
    終戦交渉まで占領する気が無いのなら、サッサと退いた方が良いと思うのですがどうにも半端ですね…
    精鋭がこんなとこに拘束されて、更なる攻勢にも国土の守備にも使えないで塩漬けって勿体無いような

    39
      • Easy
      • 2024年 8月 25日

      さらに加えて言うと。
      停戦が予測されるのはアメリカ選挙後なので11月以降、実際はその後に正式な政権移行があってからなので1月以降になります。
      ということは,少なくともこのままクルスク地方の原野に展開したまま、秋の泥濘期に突入するわけです。戦車装甲車のほとんどが使用不能になるんですが、ウクライナ軍は大丈夫なんでしょうか。
      また、今回の部隊は当然夏用装備ですから、秋の泥濘期前には冬用装備に替えていかないと越冬できずに死にます。
      大丈夫なんでしょうかね。
      聞く話ではいまだに塹壕すら掘ってないらしいですが、雨が降り始めたらどうするんでしょうかね。

      52
    • 田舎者
    • 2024年 8月 25日

    全くの憶測ですけど、もっと大きな目的があるというならば、ポクロフスクを餌として露軍主力誘引が目的という考え方も可能では?

    この方面の露軍は突出していますし、機を見て大規模な包囲殲滅作戦がありえそうな戦況図に思えてきました。予備兵力の枯渇やクルスク方面への引抜きも、実際の規模は分かりませんし、釣り野伏せの理想形ではあります。

    突出部を潰せないほど宇軍の兵力は枯渇し、疲弊しているという解釈が妥当な線でしょうが…

    9
      • 774
      • 2024年 8月 25日

      本当にそれだけの力があれば、アウディーイウカなりバフムトなりで包囲殲滅作戦ができたでしょうね。
      それこそ今クルスクにいる精鋭を使えば出来たかもしれません。

      10
    • 2024年 8月 25日

    古来より、優勢を印象つける手段には、戦闘での勝利と戦利品の獲得があります。
    ウクライナとしては、まずは初期の戦闘で大戦果(一個旅団レベルを包囲殲滅)をあげて、あとは国境沿いを占領し続けることで勝利を印象付けたかったのではないでしょうか。

    ところが、予想をはるかに下回るレベルでしかロシア軍がおらず、宣伝材料となる大量の捕虜も、戦車どころか戦闘車両が全く破壊、捕獲できなかった。そのため、当初の予定を越えた占領地域の拡大しか、宣伝材料がなくなってしまった。

    ウクライナの無秩序に見える拡大にはそんな印象をうけます。加えて占領拡大がうまくいきすぎたために、国民が熱狂しすぎてしまい、勝利のための手段(ロシア領占領)が目的化してしまい、引くに引けなくなってしまった気がします

    49
    • らっく
    • 2024年 8月 25日

     第一次チェチェン紛争の顰に倣って、徴集兵の捕虜を取ればロシア国内が不安定になるのではないか、というのが作戦の所期の目的だったと思いますよ。
     それだけのことだったのが、思いの外抵抗が弱くスジャまで進んでしまったものの、ギリは取れずに中途半端のところで止まってしまってどうやって風呂敷を畳むかに苦慮しているのが実際のところではないでしょうか。

    9
      •  
      • 2024年 8月 25日

      どう見てもそんな規模の戦力じゃない

      23
    • マンボウ
    • 2024年 8月 25日

    ロシアとウクライナで115名ずつの捕虜交換が行われたとのことだが、ロシア側の捕虜は全員がクルスク侵攻で捕まった徴集兵とのことなので、一部ではロシア兵数百名が捕虜になったとか数千名とかの報道があったが、実情はこんなものなのではないか。捕虜交換の数字は誇張できないので。

    58
    • バーナーキング
    • 2024年 8月 25日

    >クルスク侵攻の成果を全てを話すことは出来ない。確実に言えるのは捕虜交換の対価の確保。あと露のスームィの占領計画を阻止した

    なぜこれで記事のタイトルが「ゼレンスキー大統領、クルスク侵攻がロシア軍のスームィ侵攻を阻止した」になるのか意味が分からない。
    これじゃメディアの切り取り報道と変わらない。

    16
      • NIVEA万能論
      • 2024年 8月 25日

      そこが1番のツッコミ所だからだと思うのです…

      31
        • バーナーキング
        • 2024年 8月 25日

        「詳しくは言えない。〇〇なのは確かだ。あと××だね」

        この構文で××を真に受けても仕方ないと思いますが。
        頭の一言の時点で「言えることしか言わない」と宣言しており、
        その上で驚く様な内容が出てきたなら冗談かブラフですよ。

        6
          • kasugi
          • 2024年 8月 25日

          バラエティのひな壇で芸人が適当に言ってるならともかく、国家元首の公式発言ですよ…?

          13
            • kitty
            • 2024年 8月 26日

            それはバラエティのひな壇芸人みたいな人が国家元首やってるという皮肉でしょうか。

            10
            • バーナーキング
            • 2024年 8月 26日

            大統領が現在進行中の軍事作戦について「詳しくはいえない」として詳細をまぜっ返す事に何か問題が?

    • もちもちさんちの
    • 2024年 8月 25日

    ロシア領の占領の意図がないなら、早くウクライナの撤退が見たい。それに合わせてロシア軍の追撃戦があると思うから、それが見たいね。
    しんがりは誰が務めるんだろうね。精鋭部隊ならこなせそうだけど、消耗してしまうから、領土防衛隊程度を捨て駒にして撤退するのかな。

    21
      • 特盛
      • 2024年 8月 25日

      なんでそんなもんが見たいんだ?

      9
      •  
      • 2024年 8月 25日

      「ウクライナ軍の撤退を見たい」としながらも、「領土防衛隊を捨て駒にする」という発言は人道的観点から見ても非常に問題です。戦争は人命を賭けたものです。兵士一人一人には家族や愛する人がいます。彼らを「捨て駒」として扱う発言は、命の尊厳を軽視しています。倫理的に考えれば戦争においても人命を最大限尊重し、最小限の犠牲で目的を達成する方法を模索すべきです。

      9
        • もちもちさんちの
        • 2024年 8月 25日

        別にどちらの味方でもないので、人道的観点とか倫理的なことなんて考えていません。

        単純にいつの時代も撤退戦は難易度が高いから、ウクライナ軍がそれをどのようにこなすのか興味があるだけです。
        もっともロシアに追撃戦をやってのける能力がある部隊が配置されるかもしくはそのような部隊はいないのかもしれませんし。

        もっと気楽に戦況を見るべきじゃないかな。動きが大きい方が見ている方としてはおぉってなりますよね。

        あまりにもこの戦争に感情移入しすぎじゃないですか?

        40
          • A
          • 2024年 8月 25日

          戦争に対する無感情な見方がある一方で、人道的観点を無視することはできません。
          撤退戦が難易度が高いことは理解できますが、その難しさが「捨て駒」という発想を正当化することにはなりません。
          戦争を観戦スポーツのように捉えることは、戦場で命を懸けている人々やその家族の苦しみを軽視するものです。感情移入は単なる感傷ではなく、人間の尊厳や倫理に根ざした自然な反応であり戦争をただの「動き」や「見どころ」として見るべきではありません。

          10
            • もちもちさんちの
            • 2024年 8月 25日

            捨て駒って言葉があまり良くなかったのかもしれません。すみません。

            戦術的な話をしたら、撤退戦の時に47旅団のような精鋭部隊を消耗させると人的損失が少なくなるかもしれませんが、精鋭部隊の替えが簡単に用意できませんから、替えがききやすい領土防衛隊に死守命令でもかけて精鋭部隊を温存するべきです。
            その過程で領土防衛隊の1個旅団が壊滅したとしても精鋭部隊を温存できれば、壊滅した1個旅団以上の兵士を東部などの他の戦場で救うことができるでしょう。

            13
    •  
    • 2024年 8月 25日

    「プーチンが無能で作戦は想定を超えた大成功をおさめた」
    というのはどう推移しようが言うことになってたんだろう
    精鋭6個旅団を少なくとも投入しておいてスジャ陥落させただけで終わりつつある状況のどこが想定を超えた大成功なのか首をひねるばかりだけど

    52
      • さすがに
      • 2024年 8月 25日

      押し返されて、逆に緩衝地帯を作られたら、大成功を収めたとはいわないんじゃないかな。

      そういえばロシアのキーウ侵攻は大成功をおさめたことになっているのだろうか。なんか、最初から陽動だったという人がいたので、大成功なのだろうか。

      2
    • たむごん
    • 2024年 8月 25日

    ウクライナ=ロシアの捕虜交換が、早くも実現していますから、捕虜交換のための対価というのはその通りなんでしょうね。
    ウクライナ側は、逆に言えば捕虜交換のための材料が不足していた可能性、過去2年間ウクライナ有利なメディア報道に疑問を感じてしまいます。

    ポクロウシク=ディミトロフですが、管理人様の過去記事にもある通り、住民避難・各種インフラが止まり始めます。
    東部の一大補給拠点が、大きく機能低下していく訳ですから、戦況にどういった影響を与えるのか注目したいと思います。

    日本の大型物流センターもそうですが、大型倉庫・備蓄仕分け設備・フォークリフト・トラックなど各種車両があり、そこで働く人間が多数いますから機能移転をすぐに行うのは難しいだろうな推察します。

    (2024.8.24 越境攻撃の捕虜ら計230人、ロシアとウクライナ交換 解放急いだか 朝日新聞)

    17
      • 名無し
      • 2024年 8月 25日

      何を勘違いしているか知らんが、ポクロウシクは一大補給拠点なんかじゃないぞ?
      そも、前線から100km圏内に巨大な補給拠点があるわけなかろう。。。

      4
        • たむごん
        • 2024年 8月 25日

        たしかに、仰る通りですね。
        ポクロウシク=ディミトロフは前線に近く、補給デポ・交通の結節点・政庁などとして、軍事的・政治的にも重要拠点と書いた方が正確かもしれませんね。

        アウディーイウカ陥落から前線が大きく動いていますが、戦争初期に前線から50kmくらい後方であり(いつの間にか最前線に近くなっていますが)、結節点として代替の利きにくい重要な場所に感じています。

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          • 名無し
          • 2024年 8月 25日

          日本語通じてる?

          >東部の一大補給拠点が、大きく機能低下していく訳ですから、戦況にどういった影響を与えるのか注目したいと思います。
          >機能移転をすぐに行うのは難しいだろうな推察します。

          貴殿の主張の根拠がそもそも存在しないって話なのよ
          軍事的政治的に重要拠点と言うのは全く別の話であって話をすり替えるのも大概にせいや?

          6
            • 名無し
            • 2024年 8月 25日

            人口65000人のドネツク州のなかでも最大規模の都市で、地域一帯の産業および交通の要衝拠点であるというだけで、
            ここが政治的、軍事的に要衝かどうかはよく分かりませんね。

            5
              • たむごん
              • 2024年 8月 25日

              管理人様が、過去記事で分かりやすく触れられているので、少し長くなりますがご参考まで。

              >ポクロウシク(人口約7万人)はドニプロペトロウシク州に隣接するポクロウシク地区(人口約38万人)の中心都市で、ロシアが目標に掲げているドネツク州制圧はスラビャンスク地区とポクロウシク地区の占領を意味し…

              >Economistも22日「ロシア軍はドニプロやザポリージャに向うことを可能にするポクロウシク制圧を戦略的目標と見なしている」

              >ポクロウシクを突破して西に少し進めばドネツク州の行政境界線に到達するため、これをもってプーチン大統領は政治的勝利を宣言して和平交渉を開始するかもしれないし、そうならないかもしれない。

              (2024.08.23 ロシア人は餌に食いつかなかった、逆にポクロウシク方面の戦力を増強 航空万能論)

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            • NIVEA万能論
            • 2024年 8月 25日

            ポクロウシクはドネツク州におけるウクライナ軍の補給拠点というのがここに来る人の共通認識かと思いますが、それを否定するならまず貴方が根拠を述べるべきだと思いますね。あと「日本語通じてる?」みたいな煽り文句は不要です。もう少し節度をもって大人の会話をして下さい。

            47
              • たむごん
              • 2024年 8月 25日

              管理人様のご厚意で、数日前にコメント欄の再解放を、決断して下さった所ですからね。

              仰る点、重要かと思います。

              12
              • 補給拠点じゃない証明は難しいと思う
              • 2024年 8月 25日

              共通認識になるぐらいのことなら、補給拠点であることの根拠を出すのはたやすいと思うので、出してあげればいいのに。
              逆に補給拠点でないことの根拠って難しいと思うのよね。

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                • メカゲラシモフ
                • 2024年 8月 25日

                たとえば、8/24の管理人さんの過去記事
                リンク
                においてWashington Postの引用によると、
                >“ドネツク州西部のポクロウシクは物流拠点で、
                とあります

                日本でも、8/22付けの東京新聞の記事
                リンク
                において、
                >ポクロウシクは東部の防衛ラインを構成する物資輸送拠点で、
                とあります

                個々のソースへの評価にまでは立ち入りませんが、少なくとも社会において少なくない認知を得ているマスメディアが記事にてはっきり言及しているのですから、目くじらを立てて否定するには、それなりの根拠は必要かと思います
                少なくとも、管理人さんはWashington Postを引用されていることから、大枠において異論はないということかと判断しています

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                  • たむごん
                  • 2024年 8月 25日

                  仰る通りです、航空写真も参考になるんですよね。

                  ポクロウシクの鉄道駅48.286666, 37.175306~48.284039, 37.189468に大量の貨物車両(貨車やコンテナ?)。
                  GoogleMapを確認すれば、鉄道分岐点になっており、引き込み線(跡地?)も複数確認できるんですよね。

                  物流の滞貨が発生しないためには、(スーパーのレジがイメージしやすいのですが)複数のルートが重要になりますからね。
                  ポクロウシクが陥落すれば、補給ルートを絞られやすくなり、攻撃されやすくなるデメリットもあります。

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                    • 名無し
                    • 2024年 8月 26日

                    前線から15kmもないような場所で鉄道輸送してると本気で思ってるんか?

                      • たむごん
                      • 2024年 8月 26日

                      そこまで前線に近くなったの、それ最近の話しやで?

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                      • たむごん
                      • 2024年 8月 26日

                      追記です。

                      3か月前オチェレティネ・1か月前にプロレス陥落したとこよ。

                      (2024.05.4 ロシア軍が複数方面で前進し、オチェレティネとアルハンヘルズケを占領 航空万能論)

                      (2024.07.24 ドネツク州ロズヴァツケ周辺の状況が急速に悪化、ロシア軍が1km以上も前進 航空万能論)

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                      • たむごん
                      • 2024年 8月 26日

                      追記です。
                      これ最後にするね。

                      管理人様の記事内画像、『ポクロウシクから避難する人々』でも、鉄道を動かしてるのは確認できるよ。

                      (2024.08.24 避難を迫られるポクロウシク、東部を犠牲にしたクルスク侵攻を疑問視する声も 航空万能論)

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                      • 名無し
                      • 2024年 8月 26日

                      旅客輸送と貨物輸送の違いくらいドローンでも衛星でも判別できるんやで?
                      鉄道貨物の積み下ろしにどれだけ時間かかるか知ってるか?

                  • 本人に聞かないとわからないけど
                  • 2024年 8月 25日

                  本人に聞かないとわからないけど、目くじらを立てていた人は、一大補給拠点という言葉に反応してたんじゃないかな。
                  ハルキウなら一大補給拠点だとは思うけど、ポクロウシクは生産拠点というより駅があるだけの場所じゃない?
                  だから、ここが落ちたら終わりではなくて、パブログラードやクラマトルスクを拠点にすれば継戦できると思うんだよね。

                  1
                    • メカゲラシモフ
                    • 2024年 8月 25日

                    どの程度の大きさをもって「一大」とするか、明確な定義があるわけではありませんから、そもそも「一大」補給拠点であるかないかを争うこと自体が、揚げ足取りの議論に思えます
                    続く「補給拠点じゃない証明は難しいと思う」さんに至っては、一度も「一大」という言葉を使っておられませんし、単なる補給拠点であることの根拠は私がすでに示した通りです

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                • メカゲラシモフ
                • 2024年 8月 25日

                ポクロウシク 拠点とgoogleで検索するだけでも、このブログを含め、いくつかの報道がヒットしますね

                13
    • 2024年 8月 25日

    ゼレンスキー大統領のクルスク侵攻作戦に関して結論を急ぐのはまだ早いわ。
    今のところウクライナ軍が致命的な損害を受けた証拠は見られへんし、戦略的評価もこれからの展開次第やな。
    戦争に勝つには守ってるだけやとアカンし、今回の奇襲はウクライナがまだまだ本気で戦う意思と能力があることを世界に示した重要な一手や。
    西側諸国からの支援もこれで強化される可能性が高まるやろしもし占領地に固執しないなら撤退する際にロシア軍をさらに削り取ることも容易。ベルゴロド州への本格的な侵攻ってオプションも存在するし、原発攻撃っていう強力な手段も考慮せざるを得ないかもな。最終的にはこの一連の作戦が圧倒的な勝利につながる可能性があると信じたい。

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      • もちもちさんちの
      • 2024年 8月 25日

      塹壕も何も整備していないのに、撤退するのに攻めてくるロシア軍を削り取ることが容易とは?

      東部戦線が苦しいのにここからさらにベルゴロドに攻め入る戦力なんてどこにいるのか。そのオプションって本当に存在する?

      原発攻撃なんて血迷った作戦をして爆発でもしたら、カウンターで核飛んでこないですかね?

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        • 塹壕を掘らないということは
        • 2024年 8月 25日

        クルスク州のウクライナ軍が塹壕を掘らないということは、もっと先に進む気なんじゃないかと思うんだよね。
        守りに入るというなら、塹壕掘るだろうし。
        まあ、すぐに撤退する気という可能性もあるが。

        1
      • NIVEA万能論
      • 2024年 8月 25日

      「ウクライナは支援国の意向に沿うとは限らず、自国民防衛のためと称して得た武器を敵国への侵攻に平気で使う国」という事が明白になったのに、これで西側諸国からの支援が増えるんですかね?

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        • kitty
        • 2024年 8月 25日

        支援国はどうやったらアフガン撤退の米国の様な醜態を晒さずに手を引けるか真面目に考えてるでしょうねえ。
        先日アフガン撤退記念日だったんですが、ロシアの新聞がソ連軍は縦列を組んで陸路を整然と撤退した。と揶揄していました。
        米国も慌てて撤退するにせよベトナム戦争時のように必死さがあればまだ印象が違ったんでしょうけどね。

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        • 2024年 8月 25日

        いや、記事タイトルにもあるようにクルスク侵攻はウクライナの防衛目的で、ロシアのスームィ侵攻を防いだっていう建前は西側には十分やろ。だいたい、西側諸国は口実があれば支援を続けるし今回の件が支援に悪影響を及ぼすとは思えん。
        そもそも非侵略国が一切侵攻できないなんておかしい話で、日本が有事になったらどうすんねん?防衛のために先手を打つのは理にかなってるし、現実的に考えればこういう行動は必要不可欠やで。実際フィンランドも継続戦争でソ連から攻撃されたとき国境を越えて反撃しとるんやで。そう考えたらウクライナの動きも納得できるやろ。

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          • NIVEA万能論
          • 2024年 8月 25日

          それで、「州都スームイを占領するロシアの計画」のための兵力はクルスク州のどこにあったんですかね?
          流石にこんな嘘を国家元首がクルスク侵攻の理由に挙げてしまうのは悪手でしかないと思えますが。

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          • 通りがかりさん
          • 2024年 8月 25日

          ウクライナのプロパガンダマジックが切れてるので、もう流石に言えば真実のように語られる状態ではないので西側としても建前にするのも厳しいです。メディアどころか各国政府でも何やってるの?と混乱を見せた後では尚更ですね。
          何より西側政府も思惑があって支援しているわけで、暴走する相手につきあわされて責任取らされるのは避けたいところです。

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        • 増えるかは知らんが
        • 2024年 8月 25日

        バイデンはクルスク侵攻の後の8月23日に新しい軍事支援パッケージを供与を発砲したから、支援は継続だと思う。
        まあ、バイデン自体、半年しか大統領でないのだけど。

        新しい軍事支援パッケージの中身
        ・対無人航空機システム(c-UAS)装備品・弾薬
        ・高機動ロケットシステム「ハイマース」用弾薬
        ・155ミリ・105ミリ榴弾砲口径弾薬
        ・TOW対戦車ミサイル
        ・対戦車システム「ジャベリン」「AT4」
        ・汎用四輪駆動車「ハンヴィー」救急車
        ・小火器弾薬
        ・医療機器
        ・解体装置・弾薬
        ・予備部品、補助装置、サービス、訓練、輸送

        1
      • 七志
      • 2024年 8月 25日

      西側として最も理想的なのはロシアを過度に刺激せず、ロシアの実戦力を擦り減らすことであり、逆に最も避けたいのがマイダンからの流れが西側のロシアつぶしだと盛大な刺激を与えることでしょうから、西側が口を出しているのはこの二つが大きくあると思います。ウクライナからすれば血を流さないで口だけ出してくる西側に対してしてやったというのも西側にバレないようにしていた理由にあるんでしょうが。

      国土防衛、国民保護のためと後でむしり取るとはいえ、実質無償で国民の税金を投入しているのにロシアを大いに刺激して自国民を危険にさらすかもしれない事をした時点で西側のウクライナ評は下がっていると思いますよ。
      クルスク侵攻で原発や重要拠点をウクライナが取れなくて安心したのは西側じゃないでしょうか。

      あと、何人かいますが原発攻撃は国際法に中指立ててますし、ロシアによる報復核を受けるだけの愚行、狂行ですよ。
      「ロシア軍が籠もって制御しているザポリージャ原発」にウクライナが攻撃してもロシアが何もしなかったのは(兵員の大規模な損失可能性はあるとはいえ)メルトダウンになるほどではないし、おまけにウクライナ国内だからでしょうから

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        • 合点承知の助
        • 2024年 8月 25日

        貴方が述べる西側諸国の理想的な対応については一理ありますが、それだけでは不十分です。まずロシアはすでにウクライナのインフラを標的とした攻撃を繰り返し行っており、これは明確に国際法違反です。この事実を軽視してウクライナが「ロシアを大いに刺激している」と非難するのは筋違いです。

        また原発がアンタッチャブルであるという考えに固執するのも時代遅れです。ザポリージャ原発が聖域化しているのは、両陣営にとって破壊のリスクとデメリットが甚大であるためです。戦争において原発が戦略的に重要なターゲットになることは避けられません。従ってウクライナが自国防衛のためにあらゆる手段を考慮するのは当然のことです。

        結局のところウクライナの行動は正当化されるべきであり、むしろ西側が支援を続ける理由が増える結果となるでしょう。

        3
          • 七志
          • 2024年 8月 25日

          まず、貴方と討論はしますが、喧嘩はするつもりはないと書いておきます。念の為

          国際法の解釈が間違っています。
          ジュネーブ追加議定書でインフラ破壊について触れられていますが、軍事的活用があり、それを破壊する軍事的価値が人道の原則を上回ると判断されれば攻撃は合法です。それが合法でないと情報戦に巻き込まれるのは別の話ですが。
          逆に、その破壊が文民の生活に多大な影響を及ぼす=破壊力が凄まじい設備は攻撃対象とすることそのものが禁止されています。これがダムや原発ですね。
          原発は言わずもがな、ダムも破壊されれば下流域の住民やそのダムを水源としていた住民への影響が大きすぎるため、ジュネーブ条約で違法とされています。
          (三峡ダムとか顕著な例ですね。破壊すればいいとかいう意見ありますが、そんな事したら数千万単位の人的被害が出てしまいます。)

          つまり、文民の生活を破壊する目的でインフラは攻撃できませんが、それが軍事的に活用されており、かつそこを攻撃することが人道よりも勝ると判断されれば軍事的必要性からインフラへの攻撃は許容されます。
          ウクライナによるクリミア大橋攻撃や、ロシア国内の鉄道への破壊工作等がそれですね。

          逆に、原発への攻撃は絶対的に許されません。なのでザポリージャやチェルノブイリを攻撃した際にあそこまでロシアは叩かれたのです。

          公表されてないので我々が知ることはできませんが、ロシア、ウクライナ双方ともインフラへの攻撃は法的正当性を確保しています。
          確保したうえで相互が相手が国際法に反していると情報戦もやってます。

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            • 電力インフラ攻撃
            • 2024年 8月 25日

            ロシアの電力インフラ攻撃は国際法違反の可能性が高い。
            国際刑事裁判所は少なくともそう判断して、ウクライナの電力インフラに大規模な攻撃を加えた航空宇宙軍のセルゲイ・コビラシュ司令官と、黒海艦隊のビクトル・ソコロフ司令官に逮捕状を出している。
            実際は裁判しないとわからないし、そもそも楽器ケースに入らなくても出廷しないだろうけど。

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              • 通りがかりさん
              • 2024年 8月 28日

              国際刑事裁判所は名前は立派ですが実態はICJと違い国連機関でなく、活動も批判が多いというのは覚えておいて損はないかと思います。

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          • 七志
          • 2024年 8月 25日

          なんか投稿されなかったので再投稿

          二つほど言わせていただきます。
          インフラへの攻撃は軍事的必要性と文民への被害を天秤にかけて、軍事的必要性が勝ればジュネーブ条約にて攻撃は許されます。
          インフラ攻撃も文民が飢えることのみを要求したという場合でないのであれば許容されます。
          ウクライナによるロシア国内の鉄道破壊等のインフラ攻撃も同様に許容されます。

          対して、ダム破壊や原発攻撃はその行為によって引き起こされる住民への被害が大きすぎるのと、戦争が終わっても住民への被害が続くためジュネーブ条約追加議定書にて禁止されています。
          時代遅れも何も昔から今に至るまで【ジュネーブ条約に違反】です

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            •     
            • 2024年 8月 25日

             軍が原発に駐留して、要塞かしている場合は、どうなるだろう。
             ウクライナ軍もサボリージャに立て籠ったし、ロシア軍も要塞化?してるし。

             法律抜きにして、包囲されたら、サッサと降伏しろと言いたい。

            2
              • 七志
              • 2024年 8月 26日

              仰っしゃる通り、そこは問題だと思います。

              ただ、鳥取の飢え殺しのようなことをしようにも、原発作業員は残っているので、国民を餓死させることになるからできないという……

              本邦もなにか対応策考えてるんですかね

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          • 通りがかりさん
          • 2024年 8月 25日

          正当化されるべき、との言が全てを語っている気がするんですが。明示的に正当ではないなら、あらゆる手段が全て許されるわけではないという事でしょう。
          無理にNATO引き込んで石器時代に戻そうとするとかね

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    • 赤狐
    • 2024年 8月 25日

    ゼレンスキー「~我々はスームィ地域の一部を包囲し、この地域の首都であるスームィ市を占領しようとする動きを阻止した。」

    プーチン「……ねえゲラシモフ スームィ占領計画とかあったの?」
    ゲラシモフ「さあ?」
    プーチン「じゃあFSBではそういう計画あった?」
    ボルトニコフ「そうですね…… 確かあった……気がします」
    プーチン「気がする?」
    ボルトニコフ「国境沿いの都市や拠点などは一応全部占領計画の骨子だけは立てるので…… それこそNIHONのHOKKAIDOとかも……」
    プーチン「そっかー じゃあクルスク取り戻した後で念のために占領するか! 緩衝地は必要だからな!」

    スームィ市占領作戦の計画が立てられる事になった――

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    • うくらいだ
    • 2024年 8月 25日

    コメント復活したのですね。記事のみでも貴重なので目を通してましたが、合った方が楽しいですね!

    東部切り捨ててまで行った作戦の成果がプーチンの人物像の確認は・・やる意味あるのかって思います。
    現状の占領地だと交渉材料にすらならないです、国内ですらまもとに防衛ライン構築できなかったのに占領は考えにくいです。
    以前の記事で国民か国土かを政権は選択を迫られているという記事がありましたね。
    それで言えば、交渉材料を手に入れ国土を取り返す目的の作戦ですので、ゼレ大の選択ははっきりわかってしまったのかな。

    19
    • 理想はこの翼では届かない
    • 2024年 8月 25日

    ゼレンスキー大統領の発言内容を目にしてからこちらを見に来ましたが、やはり皆様総ツッコミ状態ですね…ちょっと何言ってるのかわからないものでしたから
    「全てを話ことは出来ない」という前置きがあるのはわかりますが、それを踏まえた上でも現状と戦略目的がどうにも一致するように見えないのでツッコミを入れざるを得ないのだと思います
    正直、ロシアに社会不安を起こすだけならば、(方法の是非はともかく)ロシア全土で執拗なテロを行えばよいだけなので、クルスク攻勢でロシア政府がロシア国民による停戦・撤退圧力に屈するとはとてもではないですが思えません

    ウクライナ政府・軍が支払い続けている損失に対して本当にやる価値があったのかが、今の今でもわかりません

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