ゼレンスキー大統領とマクロン大統領は17日「仏製装備品取得に関する意向書に署名した」と発表、仏メディアのLe Mondeも「今回の合意にはラファール100機、SAMP/T、レーダーシステム、ドローンなどの取得が含まれている」と報じている。
参考:Belgium will be held accountable if Russian frozen assets are seized, says Russia
参考:EN DIRECT, guerre en Ukraine : la France et l’Ukraine signent une lettre d’intention pour l’achat par Kiev d’une centaine de Rafale
参考:Zelenskiy / Official
ゼレンスキー大統領が言及していた通り「戦闘機需要=凍結資産の分配」が実行に移されつつある
ウクライナはグリペンEを100機~150機調達するための意向書に署名し、ウクライナとスウェーデンの間でグリペンE調達に向けた作業が本格化したものの「この調達にかかる資金をどこからもってくるのか」については確定しておらず、クリステション首相もジョンソン国防相も「両国は購入に向けた最初のステップとしてグリペンE購入資金の調達方法を検討している」と述べ、スウェーデンとEUはロシア凍結資産の活用を協議しているが、大半の凍結資産が保管されているユーロクリアの拠点=ベルギーはこれに反対している。

出典:President of Ukraine
既に凍結資産の運用収益を財源にしたウクライナ支援は行われているものの、現在議論されているのは「凍結資産自体を差し押さえてウクライナに対する賠償に充当する」というもので、米国やドイツを含む多くの西側諸国は法的リスクを恐れて凍結資産自体に手を出すことを躊躇してきたが、トランプ大統領は「ウクライナを防衛するため凍結資産を差し押さえるか、別の方法で活用すべきだ」とG7に要請、メルツ首相も「凍結資産の1,400億ユーロをウクライナの防衛力強化に充てるべきだ」と述べ、EUも凍結資産を戦時賠償に活用する仕組み提示し「この違法な戦争の費用はロシアが負担すべきだ」と主張。
ベルギーのデウェーフェル首相は「それを実行するならEU全体で法的リスクを負担し、もしもの事があってもベルギーが返済しなくても済むように保証してほしい」と要求しているが、EU加盟国は「これまでユーロクリアの法人税はベルギーのものだと主張してきたのに、リスクを分散したい時だけ『ユーロクリアは欧州全体のものだ』と行っているようなものだ」と批判され、ロシアも「ベルギーが管理しているロシア資産が没収されれば間違いなく彼らの責任になる」と言及し、本当に凍結資産の差し押さえが可能なのかどうかは未知数だ。

出典:European Union
それでも凍結資産の差し押さえを前提にした(戦後の?)ウクライナ防衛力強化の話が進んでおり、ゼレンスキー大統領は記者団の質問に「ウクライナの戦闘機ニーズは新型機250機でスウェーデン、フランス、米国の3ヶ国と並行協議を行っている」「戦闘機ニーズを満たす新型機としてグリペン、ラファール、F-16(恐らくBlock70/72)が選定された」と述べ、ゼレンスキー大統領とマクロン大統領は17日「仏製装備品取得に関する意向書に署名した」と発表。
仏メディアのLe Mondeも「この合意は約10年間を想定しており、ラファール100機、開発中の次世代SAMP/T(恐らSAMP/T-NG)、レーダーシステム、ドローンなどの取得が含まれている」と報じ、ゼレンスキー大統領が言及していた通り「戦闘機需要=凍結資産の分配」が実行に移されつつある。
Accord historique en vue de l’achat par l’Ukraine d’équipements de défense français. pic.twitter.com/P1eJjr61q7
— Élysée (@Elysee) November 17, 2025
ウクライナの新型戦闘機調達は「資金問題」さえ解決できれば比較的スムーズに進むと思われるものの、この戦闘機がロシアとの戦いに役立つのか、戦後のウクライナ防衛に寄与するのかは戦争がどこまで長引くかに左右される。
追記:ゼレンスキー大統領も「今回の合意にはラファールF4×100機、SAMP/T、防空用レーダーシステム、空対空ミサイル、航空爆弾を2035年までに取得することが含まれている」「さらに両国の産業界が共同で迎撃ドローンを製造し、ウクライナの迎撃ドローンに統合可能な技術や部品の開発にも取り組む」と発表した。
関連記事:ゼレンスキー大統領、グリペン、ラファール、F-16の調達協議を行っている
関連記事:ウクライナがグリペンE購入を要請する意向書に署名、問題は購入資金の調達
※アイキャッチ画像の出典:Zelenskiy Official





















フランスにしてみれば凍結資産だろうが各国の復興支援金だろうが自国の産業に金が落ちるならって事なんでしょうが、なりふり構わないその姿勢がいっそ清々しい感じがします。
凍結資産が賠償(名目は補償費)の原資になる可能性は高いとは思いますが、それは軍事費に使っていいものなのでしょうか?
そもそも額の折り合いがつく目処はなく、例えロシアが同意したとしても軍事費には拠出不可という条項が着くと思います。少なくとも復興費費全額に再軍備費用(凍結資産分)が上乗せされるような大盤振る舞いがあり得ないことだけは確かです。
だいぶ外堀が埋まってきたね
ベルギーもそろそろ年貢の納め時かな
イギリスは前から言ってたけどドイツも賛成したし反対するかなと思ってたら意外にもトランプ大統領も全面賛成だし
フランスはやや反対だったけどマクロン政権には賛成派がいたし最初からこれが狙いだったならなかなかの高等戦術
まあ、いずれにせよこれをやらなかったらEU共同債しかないからね
でもそれは主権国家の資産押収より国内政治的にあり得ない
この巨額の費用の出処がどこになるかも気になりますが、大統領のお仲間たちの財布にどれだけ入ってくるかも気になりますね。
ところでグリペンの時もだけど、実際に生産して訓練してウクライナの戦場に投入されるまでにどれぐらいかかりそう?
2035年までって書いてあるし戦後を見据えた動きでは?
戦闘機外交も大事だが、目先の弾薬は大丈夫かいな。
ラファールが来る頃には、国が無いかもしれんぞ。。
カネも振り込まれず、ダッソーやサーブは倒産危機になるまで読んだ
あのな、巨額の借金は重荷になるが、しかし同時に債務国としては、潰れてもらっては困る存在になるという利点もあるんだよ
少なくともウクライナの空軍力にはプラスにはなるのかもしれんが戦力化には何年もかかるのは多分間違いないだろうし……ひょっとしてまだ長引くのか?この戦争は
個人的にはもういい加減に手打ちでもいいんじゃ無かろうか?と思う、ぶっちゃけ戦力(装備的な意味)の補充の目処は経ったとしてもこのまま戦争を続けるべきなのか否かは俺にはわからない、停戦から数年後に振り返りでもしないと
おいおいおい
戦闘機の博覧会でも開く気か?
これ、停戦条件で、凍結していた資金は利子も含めて返せ。使ってたら同額弁済しろ。常識だろ。って言われたとき、どうするつもりなの?
そうなると何故かまさかの日本の出番というわけか、、
ウクライナの領土全部返すとならない限り返す気ないんじゃないかな
宇と露が停戦したから西側とロシアの関係も元通りとはならないだろうし
多分戦後の話だろうけど どっかの人はすぐに貰えると思って勝利宣言するだろうな
某SNSで心当たりが山程いるわ
自分の兵隊が必死に戦ってるか、逃げようとしている状況で、優雅に海外に行って未来の戦闘機調達の話をまとめる?とかね。
よくこんなのに耐えてますね、ウクライナ市民もウクライナの軍部も。
要塞精神ですかね。
それを言うならロシアはもっと酷いからな
つべのゆっくり系仮想戦記から来たお方ですか?
ロシアがもっと酷いならこうはなっておりません。
そもそも凄い汚職国家ならロシア経済の特殊性を持ってしてもSWIFT除外で事実上陥落していたでしょう。
アレで潰れなかった段階でロシアは汚職があっても「割とたかが知れたもの」だったとわかります。
普通は絶対に耐えられないものを耐えるのは根深い腐敗があっては無理です。あの制裁が証明したものは、ロシアが普通に思われていたよりは達の悪い汚職が実は少なかったという証明にもなりました。
なお、ロシアは金がなくて経済状況はどんどん悪化し続けている模様
タス通信ですら経済に問題があるというのを隠してはおりませんので、そりゃそうなのでしょう。
そもそもまだ経済システムが機能している事の方が凄いのですから、更なる追加制裁があったのだから当り前です。
ただ、このトランプが主導した制裁は副作用が物凄いです。ロシアが担っていた部分をすっぽり切り落とそうというものに近いので。
よって、もしもこれにロシアが耐えられなかった場合は、ロシアにとっては当然厳しい事になりますが、耐えきってしまった場合はその反動は多く西側に襲い掛かります。迷惑な事ですが日本にも。
どちらになるのかは非常に興味深い所です。
毎回思うのですが法人税の下りは卑怯じゃないですかね…登記がある以上そういうものですし…他の国もユーロで利益分割なんてするわけない…
正直ベルギーを頷かせるにも一定額限定、かつ補償付きが必須に思えますが
しかしベルギー…戦後最大とは言わないが相当な外交圧力で危機…
>>毎回思うのですが法人税の下りは卑怯じゃないですかね…登記がある以上そういうものですし…
なんで?その実態を鑑みれば分配主張の方が妥当でしょ
どうとでもスキームは構築可能だ
ベルギーの身勝手 vs EUの身勝手だからどっちもどっちではあるけど、不利益と距離をとりたいなら利益からも距離とっておかないと辻褄があわないかなぁとは思うところ
もともとのロシア資産差し押さえ自体がグレーではあるし
支援する前にウクライナの汚職をどうにかした方が良いじゃないかな? それともウクライナの汚職は綺麗な汚職だから問題ない?
何度も汚職で捜査を受けてアメリカ汚職捜査機関を自分が支配する法案を可決させては、欧米からガチに怒鳴り込まれては廃案を繰り返して、最近は漸く閣僚をスケープゴートにしてまた捜査機関を支配しようとして怒られたからな。
武器横流しとかの会話が録音されて公開されたから、あまりゼレンスキーも持たないかも。
面白いのは不正の会話は母国ロシア語を使っているんだよね。
なんで戦争に勝ててないのに戦後の画餅の話を始めているのかが分からん。35年代の4.5世代戦闘機なんて、ロシアも第5〜6世代移行が本格化しているだろうし、どこまで抑止力として機能するのか怪しい。
Su-75の無人機バージョン(アメリカのCCAに相当?)もフカシじゃなくて本当だったようだし。
今のロシアでまだ姿形が見えてなくてベーパーウェアでもおかしくないのってMig-41とPAK DAくらいか。
まあ、その。
ラファールもグリペンもぶっちゃげただの映え外交で、後のことなんか何も考えてないが答えでは?
正直言って対露なら4.5世代機で十分では?F-35とかにだとロシア相手には過剰な気がするし
度々この議論が出ますが凍結資産に手を付けるのは通貨信用リスクが高すぎるので実行はどうかと
(というか現在の凍結資産の利息分運用でも十分危うい橋ですよ)
ルーブルの話だけではなく差し押さえる側、ドルやユーロの信用毀損デメリットがメリットを上回る可能性が大きいです
仮に凍結資産を没収したらその時点でソレは「対価無く取って良い資産」になりますので、それを使って何かを買おうとしても難儀するでしょう
それに凍結資産に手を付けた場合、ロシアが無条件降伏でもしない限り戦後に争点となるのは明らかですし
その前に国際経済に大きい亀裂が入り、信用貨幣の原則が脅かされ商品貨幣に世界が逆戻りする可能性も十分あります
様々な面を考えても1400億ユーロ程度とリスクが見合ってないと思いますよ
そもそもウクライナ(というかゼレンスキー)がそんな事を考えているとは思えませんね。
支援国の通貨の信用がどうなろうと知ったこっちゃない程度の感覚だと思いますよ。
ユーロクリアにあるのはEU各国の国債(をロシアが買った分)だから、要するにこれを没収するってのは借金の踏み倒しと同義なんだってさ。
今後はドイツやフランスの国債を買う人が減るだけだから、やりたいなら勝手にやって自滅すればいいのでは?
日本に迷惑だけはかけないでくれ。
日本の外貨準備がどこにあって、何に投資されてるのか考えれば、極めて正論と思います。
FRBの金庫に、アメリカ国債としてほぼ全て置いてあるんですよね。
日本は金額が大きすぎて、政治外交面から動かせなかったわけで、米国債の信用が低下すれば最大損失の外国になります。
Gole(金)を外貨準備として、欧米中露などウクライナ戦争前~戦中に大量に買い集めてきたわけで、『日本は100兆円単位の相対的損失が発生』したとも言えるんですよね…
戦場のウクライナ軍が立派に戦ってる分、このゼレンスキーのいい加減な外交がどんどん不愉快に思える。なぜ今から役に立つ物を買わないのか?何故戦車も火砲も戦闘機も装備を統一させずにチャンポンしたがるのか?軍高官人事にしても戦術面への介入にしても、ゼレンスキーは軍部の邪魔しかしてないのでは?
そうでしょうか?
別に矛盾は感じませんが。
戦争がいつ終わるかもわからないし、もし10年続くなら新しい戦闘機は当然必要になってきます。
仮に停戦になっても、戦後の事も当然考慮に入れるのは普通では?
それに、むしろうまく借金を重ねるのは大事ですよ。
巨額の借金は重荷になりますが、しかし同時に債務国としては、潰れてもらっては困る存在になるという利点もあるんです。
十年続く戦争なんてないし、十年後も今の装備が通用する保証なんてないよ。
何が分からないってこんな高い買い物して、ベルギーが言うように世界経済への悪い影響も否定できないのに、今のウクライナ軍の苦境の何の改善にもならない所だ。
ゼレンスキーのお高い兵器への信仰とウクライナ軍の需要は明らかに合ってないように見えるんだがな。
ラファールは要のレーダー・センサー能力が貧弱なのが印パ空戦で露呈し、SAMP/Tも生産体制の煩雑さが解決する目処が無いしで財源無視しても絵に描いた餅感が凄くて…
それを言ったらもっと酷い有様のSu-30やSu-35なんてどうなるんだよ
もっと酷い有様の根拠をよろしく。ここの人たちは博識で優しいから、一つ一つ丁寧に精査・説明してくれますよ?
結構前にこのブログでも記事になったことがあるがロシア製の兵器なんて品質もサポートも悪いし酷いもんだぞ
いやいや、自国の戦況などどこ吹く風で他人の金で高価な戦闘機を、しかも3機種もいっぺんに買い漁ろうとするとかどういう神経してるんですかねえ。
個人的には彼がまともな精神状態だとは到底思えませんがね。
フランス発の世界恐慌が起きるとも、あと少しすればフランスは破綻してIMFの管理下に入るとも言われている経済状況だから、実際はラファールの架空取引をして国内の経済政策に使う予定なんじゃない。
その見返りにゼレンスキーの懐に幾らかのキャッシュバックがあっても驚かない。
そもそも戦後見据えた動きとしても、そんな再軍備前提で停戦案まとまるかしらんが
ウクライナの中立化と軍事制限もあった気がしたが
しかし、戦後のことはあとで考えればよく、
ディミトロフが包囲されてるのに重要な判断は現場指揮官に投げてよくフランスまで出かけてサインしてるな
ゼレンスキーの外遊が文字通りの外『遊』になってるなってのは2年前からずっと思ってた。
今、F-16を使っているんだろ?それでラファールだのグリペンだの採用したら、誰も使えない戦闘機の展示会の完成でしかないだろ。
F-16投入でウクライナの勝利!とか騒いでいた思い出